ラノベの感想) 魔弾の王と凍漣の雪姫 第3巻 (ダッシュエックス文庫)

概略:
ソフィーとミラはジスタート王に命じられてエリオット王子をアスヴァ―ルの次期国王として擁立させる事になります。ティグルはミラの客将として迎えられ同行する事になりました。アスヴァ―ルの長女ギネヴィアはブリューヌの協力を取り付け王位争いに参戦する事になります。ブリューヌのファーロン王は黒騎士ロランを総指揮官に命じました。エリオットがジスタートに敗れたと知った配下のレスターが島側を支配下に置こうとしています。レスターは魔物であるズメイと知り合いのようです。ズメイからカリバーンを探せと命じられています。アスヴァ―ル島で三勢力が争う事になってしまいました。エリオットとギネヴィアは仲が悪いぞ。口汚い兄妹喧嘩を始めています。

レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2019/5/29
著者:川口 士(かわぐち つかさ)
イラスト:美弥月いつか (みやつき いつか)
ISBN:978-4-08-631306-3
雰囲気:船旅、ソフィー全裸、お転婆王女、魔物暗躍、魔物退治、候補者変更
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ティグルとミラは初めて海を見て感動しています。
船が揺れるのに慣れるまで暫くかかったようです。
ソフィーは何度か船旅の経験があり色々と教えてくれています。
航海中は平穏だったので三人で語らう時間が取れました。
ソフィがミラの裸婦画を描きたいと言ってミラを照れさせています。
ティグルはミラの全裸を想像していました。
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航海中に船の甲板で談笑していたティグルとソフィを大波が襲いました。
二人は海水に濡れてしまい着替える事になりました。
着替え中のソフィがティグルへの悪戯を思い付き彼を呼びます。
部屋の前まで来たティグルがソフィの悲鳴を聞いて部屋に入ってきます。
そこには転倒した全裸のソフィの尻が突き出されていました。
ティグルはソフィの秘所をバッチリ見ちゃったようです。
これはミラには言えないな。
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エリオットはジスタートの協力を得られて喜んでいます。
隙を見て逃げ出そうとしてティグルに見つかりました。
エリオットはティグル、ソフィ、ミラの三人は手強いと理解して以降は大人しくなります。
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アスヴァ―ル島の近くまで来た時にジャーメインに仕えているタラードが船で近付いてきました。
ソフィが彼の相手をしてエリオットに付いた事を教えます。
タラードはソフィ達と戦う事無く帰って行きました。
恐らくジャーメインにエリオットの動向を報告に向かったんだと思われます。
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アスヴァ―ル島に帰還したエリオットはレスターとギネヴィアがアスヴァ―ル島の街を占領している事を知ります。
ギネヴィアがブリューヌを味方に引き入れた事を知り不機嫌になります。
エリオットはギネヴィアの事を聖地巡礼にしか興味のない女と侮っていました。
実際には賢くて行動的な王女だったようです。
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レスターが非道な振る舞いをしていると知ったティグル達は彼を討伐する事を決めます。
戦果の欲しいエリオットは反対しませんでした。
レスターの占拠している砦をティグルに攻めさせる事にします。
ミラとソフィは海賊船の相手をする事になりました。
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ティグルは見事な作戦で砦から敵兵を誘い出す事に成功しました。
勝敗が決しようとしていたのですがレスターがやって来て戦場を混乱に陥れます。
レスターは人間離れした強さを持っていました。
ティグルのピンチにミラが駆けつけレスターと対峙する事になります。
ここでミラにとって予想外の出来事が起こりました。
レスターの姿を見たラヴィアス(彼女の竜具)が沈黙してしまいました。
ラヴィアスが只の槍になってしまいミラは劣勢に立たされます。
しかしミラの状態を見たレスターは何やら満足して戦場を去りました。
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レスターは魔物ズメイと知り合いのようです。
捕まえた女の子を犯しているレスターの前にズメイが現れます。
ズメイはレスターにカリバーンは見つかったか?と問いかけました。
レスターは探しているが中々見つからないんだと言い訳していました。
レスターは魔物のようですね。
空腹を覚えた彼は抱いていた女の子を食べてしまったようです。
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ロランが海賊退治をする事になります。
彼の剛剣によって海賊は敗れ去る事になりました。
しかし問題が発生します。
ロランの戦いをギネヴィアが船に乗って観戦に来てしまいました。
逃げた海賊が彼女を人質にしようとします。
慌ててロランは小舟を出して救援に向かいますが船底に穴が開いていました。
ロランは沈む船から跳躍してギネヴィアの船に取りつこうとしていた海賊を斬り捨てます。
しかし海に沈んでしまいました。
ロランは泳ぎが苦手で泳げませんでした。
海に沈んでいくロランを助けたのはギネヴィアでした。
彼女は果敢にも海に飛び込みロランを引き上げました。
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ロランは殆ど裸のギネヴィアに温められていたベッドで目覚めます。
彼女は並みの王女じゃないね。
色香を使って篭絡しようとしているのか?
ギネヴィアの行動を咎めたロランは逆にギネヴィアに怒られてしまいました。
アスヴァ―ルでの後ろ盾の無い自分にはロランしか頼れない。
死なれては困るんだ、と訴えました。
彼女の訴えを聞いたロランは反省する事になります。
うーん、ギネヴィアがロランを尻に敷きつつあるのか?
それにしてもロランはラッキーだったね。
ギネヴィアに裸で温めて貰えたぞ、相手は美人の王女様だぞ、羨まし過ぎる。
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レスターの無法をそのままにしておけないと考えたソフィー達はギネヴィアと接触する事にします。
まずは彼女に協力しているロランと会う事にします。
ソフィーがロランと交渉に臨みギネヴィアを説得して貰う事になりました。
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エリオットとギネヴィアが会う事になります。
会って早々に口喧嘩を始めました。
嫌味の応酬をしていましたがティグルとロランが取りなして協定が結ばれる事になりました。
会談が終わり立ち去ろうとするギネヴィアにエリオットが問いかけます。
彼は長男のジャーメインが王位継承権を持っている兄妹を殺して回っていると考えています。
それなら何故、自分やギネヴィアが生き残ったのか?と問いかけました。
ギネヴィアは意外な質問だと思ったようです。
彼女にも理由は分からないようですが知っていてもエリオットには教えないと言い捨てました。
もしかしてギネヴィアが何かしていたのか?
策士っぽいので搦め手も使いそうですよねー。
うーん、無いか。
誰が命じているのか気になるな。
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ギネヴィアに協力する事を決めたファーロン王はロランに今回の作戦の真意を教えています。
ファーロン王はガヌロン公爵の動きを不審に思っています。
ロランが目立つ事でブリューヌの守りに隙が生じたと思わせたいようです。
ガヌロンの調査は彼を敵視しているテナルディエ公爵が行う事になりました。
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ジスタートでも動きがありました。
ソフィーとミラが派遣されたのは第二陣が控えていると思わせる為でした。
彼女達を破っても次はルブーシュとレグニーツァが攻めて来ると思わせる狙いがありました。
これは上手くいったみたいです。
ジスタートに残るミリッツァは師匠であるヴァレンティナにムオジネルに通じている内通者を探るように命じられています。
内通者はブリューヌとジスタートで活動しているのだろうか?
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ミラとティグルがギネヴィアのお茶会に招待されます。
ギネヴィアが紅茶を出してくれたのですがミラが顔を顰めています。
ギネヴィアが紅茶に羊乳を混ぜたのが気に入らないようです。
ジャムを求めたミラに対してギネヴィアが不満を示します。
お互いの飲み方を邪道だ、と感じているようです。
ティグルは二人に意見を求められて困っています。
しかし経験値が上がってるティグルは両者が喧嘩にならない答えを返しました。
回答を先送りしたとも言えますが賢明な判断です。
この辺はソフィーの勲等が効いているのかな?
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レスターの本拠地を叩く事になりました。
最初は地上から攻める事になります。
これはレスターが海竜を使役している可能性が高かったからです。
しかし地上から攻め込んだのは失敗でした。
当初は優勢に戦いを進めていたのですがレスターが参戦して形勢が逆転しました。
レスターは一人で連合軍の地上部隊を退けてしまいました。
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レスターの尋常じゃない強さを目にした連合軍は海から攻める事にします。
ソフィーが海竜が出現する時に傍にある灯台の最上階が赤く光る事を確認しました。
そこに海竜を使役する秘密が存在すると仮定して動く事になります。
ここでティグルの弓の腕が頼られる事になります。
船で灯台に近づきティグルが黒弓で狙撃する事になりました。
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ミラのラヴィアスとソフィーのザートの力を借りて狙撃しています。
ティグルは揺れる船の上から見事な狙撃を決め海竜を呼び出していると思われる赤い光を消し飛ばしました。
海竜が消えてしまいレスターが迎撃に出てきました。
ロランとティグルがレスターの相手をする事になります。
レスターの姿をみたソフィーのザートも沈黙してしまいます。
竜具が使えなくなったミラとソフィを下がらせてロランが相手をする事になります。
ティグルはロランの援護をしています。
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ロランが強敵だと判断したレスターは真の姿を晒す事にします。
彼は魔物に変身してトルバランと名乗りました。
ジスタートの昔話に登場する幼い娘をさらう魔物と同じ名前です。
どうやら昔話に登場するトルバランのようです。
愉悦の為に人を食べていると言ったトルバランにロランは激しい怒りを感じています。
デュランダルで切りつけたのですが剣を殴られて弾き飛ばされてしまいました。
ティグルは自分がミラとソフィーを守らなければと決死の覚悟を決めます。
そこに思わぬ助っ人が参戦してきました!!
.
奇妙な形状の剣を持ったギネヴィアが参戦してきました。
彼女は自分の手で敵を打倒したいと考えています。
彼女はティグルの父親であるウルスと会った事がありました。
そこでウルスからティグルの教育方針として得意な才能を伸ばす事にしていると聞きました。
これが彼女の考え方に影響を与えたようです。
王位継承権を持っていても軽んじられていた彼女は腐り気味だったのですが心機一転したようです。
彼女は欠点に目を瞑り得意な分野を持つ人材を集めるようになりました。
結果として彼女は信頼できる側近ウィルを得ました。
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ギネヴィアの手にしている剣はトルバランが探していたカリバーンでした。
カリバーンは強力な剣らしくトルバランにダメージを与える事ができました。
知的で武芸には不向きだと思っていたのですが武闘派でもあるようです。
彼女の魅力がアップしていきますね。
戦場に立つ王女様、素敵です。
倒されたと思っていたロランも復活してロランとギネヴィアで相手をする事になります。
ティグルはトルバランの弱点を探っていました。
そして彼が体に巻き付けている鎖が弱点だと見破ります。
ロランにトルバランの鎖を破壊して貰うと竜具が力を回復しました。
デュランダル、カリバーン、黒弓の攻撃を受けてトルバランは滅びました。
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トルバランが滅んだ事で彼が支配していた街は解放される事になりました。
対ジャーメイン戦の作戦を考える段階になったのですが不幸が襲います。
エリオットが殺されてしまいました。
彼は解放した街を呑気に一人で歩いていたところを襲われてしまいました。
襲ったのはジャーメインの刺客ではなく、彼に恨みを抱いている人物でした。
その人物の息子がエリオットがライトメリッツを襲った時に亡くなっていました。
首謀者は船の漕ぎ手として参戦していたのですが隙だらけのエリオットを前にして我慢できなかったそうです。
ミラはティグルの知恵を借りて首謀者を裁く事にしました。
ミラはエリオットはジャーメインの刺客に襲われた事にしました。
首謀者はエリオットを守れなかった護衛って事にします。
エリオットを守れなかった咎で彼を隊から追放する事にしました。
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エリオットが死んだと聞いてギネヴィアは多少は彼を哀れんだようです。
戦略家としても優れていると思われるギネヴィアはジスタートの協力も得られると期待しています。
しかし交渉相手のソフィーの方が一枚上手でした。
ソフィーはジャーメインとエリオットのどちらに付くか決めかねている貴族を呼び出します。
ギネヴィアに第三勢力として紹介しました。
ギネヴィアの思い通りにはならないぞ、と理解させます。
ソフィーとギネヴィアが交渉して協力体制を築く事になりました。
結果としてギネヴィアは首輪付きとは言えブリューヌとジスタートの後ろ盾を得る事になります。
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飛竜に乗れるようになったザイアンが功績をたてたくてウズウズしています。
父親のテナルディエ公爵にアスヴァ―ルに行きたいと直訴しています。
ザイアンが可愛くて仕方ない公爵は駄目と言っています。
ザイアンは勝手にアスヴァ―ルに向かう決心を固めているようです。
彼が参戦する事で戦局が思わぬ方向に動きそうですね。
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テナルディエ公爵はガヌロンの動きを調べていました。
最近ムオジネルに現れた占い師とガヌロンの傍に居る占い師が同一人物ではないか?
別人でも関係はありそうだぞ、ってところまで掴んでいます。
テナルディエはガヌロンの尻尾を掴む事ができるのでしょうか?
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評価AAAAAAAAAAA
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オステローデミリッツァ=グリンカ虚影の幻姫(ツエルヴィーデ)エザンディス大鎌
ブレストオルガ
ポリーシャソフィーヤ=オベルタス光華の輝姫(ブレスヴェート)ザート錫杖
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