ラノベの感想) ゴブリンスレイヤー 第10巻 (GA文庫)


概略:
ゴブリンスレイヤーが計略を巡らせる事になります。慣れない手法に困惑しながらも着々と準備を進めます。最後はいつものゴブリン退治になりますね。地母神の神殿を狙う闇の眷属がゴブリンに協力していました。知恵を与え船と戦車を使わせています。対抗手段に迷うゴブリンスレイヤーに女神官がアドバイスを送ります。問題を一つに纏めましょう。結果ゴブリンスレイヤーらしくゴブリンを葬る事になりますよ。

レーベル:GA文庫
発行日:2019/3/15
著者:蝸牛くも(かぎゅう くも)
イラスト:神奈月昇(かんなつき のぼる)
ISBN:978-4-8156-0095-2
雰囲気:二人きり、暗躍、噂、無力感、慣れない事、買収、いつも通り、型破り
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女神官がゴブリンスレイヤーと二人きりでゴブリン退治に来ています。
これには理由がありました。
地母神の神殿の周辺にゴブリンの足跡が発見されました。
ゴブリンスレイヤーは一人でもゴブリン退治に向かうと言うので女神官が同行します。
神殿が心配だったので妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶に護衛をお願いする事になります。
二人でのゴブリン退治は普段よりも苦労が多かったようです。
女神官は自分が貢献できている事に手応えを感じています。
地母神の神殿でお神酒として使われる葡萄酒が毎年作られています。
ゴブリン達はそれを狙っているようです。
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女神官が姉と慕う葡萄尼僧にゴブリンの娘ではないか?との噂がたちます。
女神官は否定したいのですが気弱な彼女には無責任な噂話に興じる人達に文句を言う事ができませんでした。
女神官は自分は何も出来ていないと落ち込んでいきます。
同じころ牛飼娘の叔父が経営している牧場に買収話が舞い込みました。
水の都の酒商が牧場を買収したいと言ってきました。
話の中で牛飼娘と自分の息子を結婚させたいって話も出たそうです。
それを聞いた叔父は買収話を断ったそうですよ。
牛飼娘は聞いてないと憤慨していますが断ったと言われて怒りの矛先を失います。
一緒に話を聞いていたゴブリンスレイヤーは感情を表に出しませんね?
彼は牛飼娘が結婚する事になってたらどうしたんだろうか?
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ゴブリンスレイヤーは牧場の買収話と地母神の神殿近くにゴブリンの足跡が残っていた事と葡萄尼僧の噂が関連しているのではと考えます。
自分はゴブリン退治の専門家でこの手の話は手に余ると考えた彼はならず者の集まり(ローグ・ギルド)に頼む事にします。
女神官を連れて彼らのアジトに向かいました。
そこは小さな酒場になっていました。
冒険者ギルドを信用できなくなった冒険者などが彼らの元に集まって来るそうです。
ゴブリンスレイヤーの交渉は実直でした。
相手が信用できると判断すると言い値で良いと言って仕事を依頼しています。
ローグ・ギルドのボスとゴブリンスレイヤーの師匠は知り合いのようです。
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冒険者ギルドに集まっている主要な冒険者が自主的に動き始めます。
彼らは葡萄尼僧の噂の真偽を確かめようとしています。
女神官は無償で協力してくれていると感激していますが彼らは新たな冒険の匂いを嗅ぎつけていました。
水の都に赴き剣の乙女から依頼を受けて闇の眷属の巣を討伐する事になっています。
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剣の乙女と女商人が冒険者ギルドに地母神の神殿の護衛依頼を出しました。
多くの冒険者が神殿の護衛に付く事になります。
ゴブリンスレイヤーも地母神の神殿を守る戦いに参加するのかと思ったら違う方向に進みます。
冒険者ギルドで待っていると酒商の息子が話しかけてきました。
彼から話を聞く事になります。
ゴブリンスレイヤーはやっと計略が動き出したと喜んでいます。
実か彼もローグ・ギルドの仕込みが功を奏すのを待っているのは辛かったようです。
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酒商の息子から父親が混沌の眷属と契約を交わしていた事を伝えられます。
酒商は混沌の眷属に乗せられて彼らと契約するしか無くなったようです。
手を切ろうとしたそうですが許して貰えませんでした。
混沌の眷属と取引していた証拠が官憲の元に届けられ酒商は捕まりました。
依頼人である息子が商売を引き継いだそうですが裏切りの報復対象となりました。
困った彼は剣の乙女に相談しゴブリンスレイヤーを紹介されたそうです。
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女神官は葡萄尼僧がゴブリンの娘だって噂を流していたのは酒商だと思っています。
闇の眷属に関わっているので依頼を受けるのは間違いだと考えています。
地母神に使える身としてそれは言ってはいけない事だと悩んでいます。
ゴブリン退治である事に変わりは無いのでゴブリンスレイヤーは依頼を受ける事にします。
どんな理由があれゴブリンに襲われても良い理由にはならないと言っています。
それを聞いた女神官は心のモヤモヤが消えたようです。
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酒商の屋敷に向かい決戦の準備を始めます。
酒商が混沌の眷属と取引していたと知り多くの使用人が辞めてしまったそうです。
屋敷を改装しようとしていたそうですが大工にも逃げられ資材がほったらかしになっています。
それを見た鉱人道士が嘆いています。
ゴブリンスレイヤーと蜥蜴僧侶が相談した結果屋敷を城塞に改造する事が決まりました。
鉱人道士が改装を担当する事になります。
妖精弓手は見張りを行う事になりました。
ゴブリンスレイヤーは周辺を確認してゴブリンの出方を予想しています。
女神官は自分にできる事を探し皆の食事を用意する事にします。
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ゴブリンスレイヤーは葡萄畑を利用してゴブリンを分断する作戦をたてました。
妖精弓手から火責めは駄目と厳命されたので煙を発生させる事にしました。
ゴブリンの怖さは大量に存在する事です。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンの軍勢を小分けに分断して各個撃破していきました。
4人でパーティを組んでから二年が経過しているので連携が良くなっています。
問題無くゴブリンを退治していきます。
時間の経過と共に全滅させられると思っていたら新手が現れました。
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闇の眷属は地母神の神殿を狙っていました。
酒商を襲うゴブリン達はその先兵です。
知恵を貸したようですよ。
川からゴブリンを満載した船が三隻現れます。
地上からはゴブリンを乗せた戦車が現れました。
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妖精弓手が船に向かった矢を放ち舵取りをしているゴブリンを射殺していきます。
しかし川の流れは止められないので船は酒商の屋敷に向かった流れてきます。
困った事になりました。
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地上に現れた戦車はゴブリンスレイヤー達を引き殺そうとしてきます。
生身では対抗できないのでこっちも困った事になりました。
蜥蜴僧侶でも戦車を止められるかは五分五分だそうです。
運任せを嫌うゴブリンスレイヤーは攻め手を欠く事になります。
川と地上の両方から出現した問題に対処しなければなりません。
困っているゴブリンスレイヤーに女神官が問題を纏めましょうと提案しました。
彼女も成長していますね。
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女神官が奇跡を発動してゴブリンの目を眩ませます。
ゴブリンスレイヤーが戦車に飛び乗り指揮官を殺します。
戦車は屋敷に突撃し壁をぶち破って川に向かって落下しました。
落下先にゴブリンを満載している船が進んできました。
戦車は真ん中の船に激突して船を真っ二つに割きます。
前後に分かれた船が他の船を巻き込み転覆させました。
戦車と船に乗っていたゴブリンは川に落ちて溺れる事になります。
ゴブリンスレイヤーは水中でも呼吸可能な指輪を嵌めていたので溺れるのを回避できました。
水面に出たゴブリンスレイヤーの元に妖精弓手が放った矢に結ばれた縄が届きます。
縄の一方は鉱人道士に握られていました。
鉱人道士、妖精弓手がゴブリンスレイヤーを引っ張り上げようとしています。
そこに女神官と蜥蜴僧侶が加わりゴブリンスレイヤーは川から引き上げられました。
溺れずに川から上がって来たゴブリンを掃討して事件は解決しました。
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同じころ地母神の神殿でも闇の眷属との戦いが発生していました。
この戦いの中で地母神への悪評を流していた闇人が死にました。
これで葡萄尼僧の噂が広まるのが止まったようです。
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地母神の神殿で祭りが開かれます。
早摘みの葡萄を踏んで潰して、秋に良い葡萄酒が作れるようにという祭事です。
女神官に誘われゴブリンスレイヤーも見物にやって来ています。
葡萄尼僧から問題を解決してくれたお礼を言われています。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンを倒しただけと考えているので自分は何もしていないと答えています。
ゴブリンスレイヤーは全体を見通せていたと思うのですが自己評価が低いな。
これは師匠から馬鹿だ馬鹿だと言われ続けた結果か?
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牛飼娘も頼まれて葡萄踏みに参加する事になっています。
彼女から結婚の話が出たことをどう思うか聞かれました。
ゴブリンスレイヤーは問題が多いと答えます。
自分には目の前の出来事をひとつずつ片づけていく事しかできないと伝えます。
牛飼娘は一つづつ片づけて行けばいつか全部片付くよねと答えました。
気にかけて貰えていると知り牛飼娘は嬉しそうにしています。
彼女の前向きさがゴブリンスレイヤーの気持ちを明るくしているような?
ゴブリンスレイヤーは祭りを楽しむ事にします。
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成分美少女卑劣作戦仲間恋愛
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