ラノベの感想) ヘヴィーオブジェクト 第10巻 外なる神 (電撃文庫)


クウェンサーとヘイヴィアたちは映画撮影のお手伝いをしていました。
CGを使わない映画を撮りたいとの監督の意向で爆弾の設置をやらされていました。
着火するタイミングを細かくズラセとか注文が多いです。
フローレィティアが監督の相手をしていたのですが、本音が漏れてますよ。
「あーこいつ殴りたい」と漏らしてしまったね。
正統王国としては軍は役に立つ存在ですよ、決して税金泥棒ではないのですと国民にアピールしたい意図がありました。
危険は無いけどメンドクサイ任務から解放されます。
テロリスト集団が相手になります。
反体制勢力のコピー兵器工場を破壊する事になりました。

コピー兵器工場なので武器は豊富に持ってました。
仕切っているニュースメーカーと呼ばれる人物は恐ろしい事を考えていました。
彼らの元にある兵器は、正統王国、情報同盟、資本企業、信心組織などの巨大勢力のものとは違います。
オブジェクトを所有していませんでした。
絶対的な攻撃力を誇る、これらの巨大勢力に対抗する手段として精神論に訴える事を思いついたようです。
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ニュースメーカーに協力するハッカーが現れました。
彼女はヨグ=ソトースと言います。
彼女は場所が寒いと予想したようですね、一人だけスキーウェアを着てますよ、汗だくです。
ヨグはニュースメーカーたちの作っていたミサイルに遠隔制御装置を搭載するのが目的だったようです。
ヨグは人死にが出難い方法でテロ活動を推進したかったようですが、ニュースメーカーたちは過激でした。
ミサイルにコックピットを取り付けてしまい、有人ミサイルに仕上げていました。
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ニュースメーカーたちの考えたオブジェクトへの対抗手段が酷いモノでした。
彼らはオブジェクトを操縦するエリートたちに精神的ダメージを与える事を意図していました。
ニュースメーカーたちの発射したミサイルを打ち落としたお姫様は発狂寸前まで追い込まれてましたね。
彼女はミサイルに人が乗っていた事を認識してしまったんだよね。
それで直接的に人を殺したと思い知りオカシクなりかけてます。
エリートはオブジェクトの主砲で敵オブジェクトを撃ち抜いたり、敵の基地を砲撃したりする事に忌避感を抱かないように教育されているみたいです。
しかし直接的に人の姿が見える標的を撃つ事に抵抗を持たなくなる教育は施されていないようです。
これは有効なアプローチですね、非人道的ではありますが、操縦士を使い物にならなくするのね。
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ニュースメーカーたちはこの作戦を「第六の軍隊」と言ってました。
これが広まってしまうと世界中は大混乱に陥りますね。
オブジェクトに向かって人間が突撃して死ぬので安全でクリーンな戦争の定義が崩れてしまいます。
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クウェンサーは知恵を絞ってますね。
彼はヨグに連絡を取り彼女に協力を要請します。
ヨグも本来はニュースメーカーたちが玉砕する事を望んでいたわけではありません。
クウェンサーは情に訴えるぞ。
ヨグを説得するのに彼の本心を吐露してますよ、これがその場しのぎの出まかせだったら驚きだよ。
クウェンサーはお姫様の事を「気になる子」と言ってました。
そんな彼女が「時代の転換期を作るのを手伝った」と教科書の載って欲しくないと訴えます。
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この発言にヨグは協力してくれる事になりました。
聞いていたヘイヴィアにも後から揶揄われていますね。
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「第六の軍隊」を防ぎましたが、巨大勢力は安心できなかったようです。
合同で大規模な軍事演習を行う事になりました。
「ギガントハスラー」と名付けられ、イベント化されました。
呑気な安全国の人々はツアーを組んで観戦に来てますね。
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表向きは演習だけど、中身は実弾を使う戦争でした。
各勢力が二台のオブジェクトを出場させてきました。
お姫様のベイビーマグナムは第一世代なので不利ですね。
最初の標的にされてしまう可能性がありました。
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クウェンサーとヘイヴィアはオブジェクトの間をちょろちょろと動いてお姫様が優位に立てるように動きました。
一番強力なオブジェクトを全機で一斉攻撃するように誘導してます。
ここでクウェンサーとヘイヴィアはちょっとしは悪乗りをしてますよ。
情報同盟のオブジェクト、バンドステーションが行っている本国の視聴者を対象として高額な賭けに参加しました。
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この賭けは時間内に自分の予想を投降して戦闘が予想通りになるか競うゲームでした。
クウェンサーとヘイヴィアは戦場で得た生の情報を使い予想を投降しました。
当然の様に当たりますね、実際に戦闘を誘導しているのですから当然なんだけど。
高額賞金を得ましたが、これが情報同盟にバレテしまい、損害賠償請求を受けました。
あわれな二人は賞金を全額取られました。
まあ当然か、ズルではあるからな。
むしろ軍事機密を漏らしたのに賠償金で済ませてくれたフローレィティアさんは優しいね。
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お姫様は情報同盟のラッシュとやり合う場面がありました。
おほほがお姫様に向かって通信して来ますよ。
自分が勝ってクウェンサーの面倒を見るのに安心して負けろと言ってきます。
お姫様はクウェンサーがお姫様を気になる子と言った事を誰かに聞いて知ってたね。
おほほに向かって二人の間に入り込む余地は無いと言い返してました。
お姫様がちょっとその気になってませんかね?
クウェンサーには、そこまでの思いは無さそうだけど大丈夫か?
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クウェンサーの作戦は上手く行き、お姫様がギガントハスラーを勝ち抜く事になりました。
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これに困ってしまった人がいましたね。
資本企業の偉い人、エイカー=キスオブローズは自分たちのオブジェクトが優勝し宣伝効果を期待してたようなんだよね。
しかし負けてしまったので期待した効果が出なかった。
彼は「銀の鍵」という通販サービスを立ち上げたかったようです。
目論見が失敗してしまったのですが更なる悲劇に見舞われます。
彼はニャルラトホテプと名乗るスパイに拉致されてしまいました。
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この情報が正統王国軍を揺るがす事になりました。
エイカーは資本企業を支える7thコアの重鎮です。
正統王国で言うと王族クラスのVIPですよ、これが誘拐されてしまい、しかも正統王国の仕業と思われているみたいです。
資本企業が正統王国に対して報復戦を挑んで来るのを避けたいので奪還に向かいました。
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作戦に向かう前にフローレィティアはサービスしてくれますよ。
ビキニ水着でクウェンサーとヘイヴィアに作戦を説明してくれてますよ。
この時のビキニの上の紐の結びがゆるそうだったんだよね。
クウェンサーとヘイヴィアはフローレィティアのおっぱいがポロリするのを期待したようですけど、残念でした、何故だかビキニはとれなかったぞ。
二人は徐々にフローレィティアに調教されつつあるね。
苦しい作戦の前にはお色気サービスが付くぞ。
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中立地帯でエイカーを発見する事はできましたが、既に死んでますね。
焦ってますよ、どうしよう。
正統王国は出来る対処を始めます。
エイカーの死体をDNAの鑑定も不可能な位まで焼いてしまいます。
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しかしそれでは説得力に欠けるのでニャルラトホテプを捕まえて軍事裁判にかける事にしました。
ヘイヴィアはニャルラトホテプをその場で撃ち殺そうと憤りを示してますね。
ニャルラトホテプが今回の誘拐を企てた動機が個人的な理由だった事が憤りの主成分だったね。
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エイカーのやった作戦でニャルラトホテプの家族が死んでしまったそうです。
その復讐の為にエイカーを殺してしまったと言ってますね。
エイカーは石油利権が欲しかったようです。
完全に商売目当ての軍事作戦でした。
これがニャルラトホテプが行動に出た動機ですね。
結果、世界的戦争に成りかけてますね、これがヘイヴィアには許しがたい行為だったようだね。
彼も貴族ですからね、理解の仕方がクウェンサーとは少し違うね。
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クウェンサーはニャルラトホテプに同情的でした。
ニャルラトホテプを連れて逃げる事になりましたが、オブジェクトがやって来ました。
逃げ切れそうもありませんね。
ヘイヴィアとクウェンサーが対立しました。
クウェンサーはあくまでもニャルラトホテプを裁判にかけたいようです。
ヘイヴィアは銃殺を主張してました。
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クウェンサーの持っている銃器が今回はライフル形状の爆弾でした。
ジェリー状の爆弾が発射されます。
発射され設置された爆弾は手元の引き金を引くと同時に爆発します。
これを上手く使いましたね。
クウェンサーは二人の中間点に爆番を設置して爆発させました。
爆風により二人は反対方向に吹き飛びます。
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クウェンサーはヘイヴィアを心配しつつもニャルラトホテプを連れて逃げます。
これでクウェンサーは正統王国にも追われる事になりました。
逃走中にニャルラトホテプから彼とエイカーの関係が聞けます。
エイカーも元はスパイだったそうです。
スパイ活動がし易い環境を作る為に資本企業の上層部に潜入したスパイでした。
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しかしオブジェクトを動かせる権力を得るとエイカーは変わってしまったそうです。
より利益を追求するようになったようです。
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クウェンサーとニャルラトホテプは各勢力が手出しできない青十字の元に向かいます。
しかし逃亡は上手く行かないね。
途中で正統王国の少年兵たちと遭遇しました。
このままでは全滅しそうな彼らをクウェンサーは助けてますね。
この辺はヒーロー的な活躍です。
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資本企業のオブジェクト、エクストラアークに追われる事になりました。
このオブジェクトは大出力のプラズマ砲を持ってます。
大雑把な攻撃をしてきました。
周囲一帯を主砲で焼き払ってますよ。
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お姫様も到着してベイビーマグナムとエクストラアークの戦闘が始まりました。
クウェンサーはエクストラアークの弱点を見つけてました。
お姫様に「お姫様の匂い」と寄越せと発言してます!!
これに対するお姫様の反応が冷たいですね。
「・・・やっぱりへんたいはぶっころそうかな?・・・」
これはクウェンサーの説明が悪いな、危機的ではあっても下品過ぎだ!!
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クウェンサーはヘイヴィアにも追われる事になってました。
追い詰められてしまい狙撃されそうです。
ここでクウェンサーは秘策を使いました。
ライフルのスコープで狙いを付けているヘイヴィアに見えるようにお宝をチラダシしてます。
一緒に女湯を覗きに行って撮影したフローレィティアの入浴写真を見せてます。
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クウェンサーは写真を上げるので見逃せと言ってますね。
ヘイヴィアは素晴らしい考えを思いついたぞ。
この場でガン見してフローレィティアの裸体を脳内HDDに焼き付けてクウェンサーを撃とうと考えました!!
素晴らしいアイディアですね、思いつくだけでも凄いぞ。
馬鹿ですねー、クウェンサーは写真の裏からレーザーポインタを照射してヘイヴィアの目を逸らせました。
逃げますね。
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クウェンサーの助言で切り離したベイビーマグナムの反発剤につられたエクストラアークはベイビーマグナムに撃たれました。
これで勝ったと思ったらエクストラアークにはもう一つエンジンが着いてたね。
ベイビーマグナムが被弾してしまいます。
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クウェンサーが土壇場でエクストラアークの弱点を見つけますね。
周囲との温度差が大きいと主砲が自爆してしまう弱点がありましたよ。
クウェンサーはエクストラアークの温度調節機能を破壊します。
これによりエクストラアークは自分の主砲が暴発して消滅しました。
呆気ない感じです。
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これで青十字に向かえると思った矢先にクウェンサーはヘイヴィアに捕まりました。
頭をライフルのストックで殴られたね、痛そうです。
ニャルラトホテプも一緒に拘束されました。
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クウェンサーは営倉に入れられてますよ。
様子を見に来たヘイヴィアと壁越しに罵り合ってました。
この感じだと今回の対立で関係が壊れてしまった訳では無さそうです。
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営倉で暇しているクウェンサーにニャルラトホテプが話しかけて来ました。
彼は正統王国が行った軍事裁判に出たようです。
そこで今回のエイカー暗殺計画はニャルラトホテプの計画で正統王国は無関係と証明がされたようです。
役目が終わったニャルラトホテプは何だか終わりを覚悟している感じです。
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ニャルラトホテプの予想通りか・・・やって来た。
ニャルラトホテプを暗殺するつもりの刺客が彼の独房に来ましたよ。
クウェンサーには見えませんがサイレンサーで抑えられた銃声が聞こえます。
暫くすると大爆発が起こりました!!
ニャルラトホテプは殺しに来た刺客を殺害して制服と銃を奪います。
暗殺者の持ってた爆弾で暗殺者の死体ごと営倉を爆破したよ。
別れ際にクウェンサーにやったことを解説してくれます。
今回も得意の死んだふりをすると言ってます。
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爆発を聞きつけて正統王国軍の兵士がやって来ましたが逃げた後ですね。
独房には死体もある筈なのでニャルラトホテプか検証するのに時間が掛かりそうだぞ。
クウェンサーがニャルラトホテプとのやり取りを申告するかに掛かってますけどね。
クウェンサーは逃げたと教えるのかな?
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逃げたニャルラトホテプは中立地帯のリゾートに来てますね。
ここで新たな一歩を踏み出す踏ん切りをつけると言って薄めたウィスキーをちびちび飲んでます。
店のお姉さんに雇ってくれと提案してますね。
ここでバーテンでも始めるのかな。
リゾート地なので各勢力の高官も来るんだろう。
極秘情報が聞けちゃいそうだよね。
大人しくバーテンに収まってれば良いけど、美味しい情報を聞いた場合にスパイ活動を再開すると困った事になりそうだよ。
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クウェンサーとは友情的なものが芽生えた感じがしますね。
ニャルラトホテプに助けて貰う機会があるのだろうか?
それとも彼はこれで引退する事になるのかな。
能力は絶大なものがありようだから引退は勿体ない感じですよね。
是非とも復帰して欲しいけどね、戦う目的が無さそうなのが問題か。
クウェンサーが助けてーとお願いすれば来てくれそうなのでそこに期待したいですね。

成分美少女オブジェクト作戦戦闘ラッキースケベ
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