ラノベの感想) 僕と彼女のゲーム戦争 第10巻 (電撃文庫)


レーベル:電撃文庫
発行日:2016/12/10
著者:師走トオル
イラスト:八宝備仁
ISBN:978-4-04-892351-4

岸峰は進路に悩んでいました。
杉鹿に相談すると彼女も漠然としていて具体的な目標はありませんでした。
岸峰は杉鹿に教師に向いているのではないかとアドバイスしています。
杉鹿は意外な意見に驚いていましたね、彼女は自分が教えるのが上手な事を自覚していませんでした。
まあ、これは分かるね。
岸峰が初心者の自分に根気強くゲームについて教えてくれた、とても分かり易かったと具体例を挙げて説明すると納得してくれますね。
天道も話に加わります。
彼女の目的は具体的になっていました。
天道は大学卒業後、父親の会社を手伝い、天道グループにゲーム関係の部署を設立したいそうです。
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悩める岸峰に意外な人物から連絡が入りました。
権田原から対戦をするので助っ人を頼まれました。
岸峰は自分よりも腕の良い杉鹿を誘わないのが不思議でした。
理由を聞くと納得です。
権田原はチームでプロゲーマーになる事を目指しています。
その状況で知り合いの女子高生を誘ってゲームで遊んでいると世間に思われたくないと言ってました。
権田原も苦労してますね。
対戦相手は彼の妹の通う甲斐ヶ原女学園遊戯文化研究部でした。
岸峰は進路相談を条件に引き受けます。
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対戦はネットを使って行われました。
岸峰は権田原たちのチーム、神々の黄昏(ラグナロック)が対戦開始直前に役割り分担を決めている事に驚いていました。
権田原たちは将来プロゲーマーになった時に接待プレーをする機会を想定して練習しているのかと想像しています。
岸峰達は事前に役割分担を決めて練習を重ねますからね。
権田原たちは基本的にどのキャラも使えて、役割もこなせるようです。
対戦はラグナロックの勝利に終わりました。
途中で劣勢になりましたが、余裕で立て直しました。
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岸峰は権田原に相談に乗ってもらいます。
岸峰は可能ならばゲーム関連の仕事に就きたいと言ってます。
権田原は逃げ道を用意しておくのが効果的だと言ってます。
その後、権田原の後悔話が始まりました。
彼は思い切ってサラリーマンを辞めてプロゲーマーを目指し始めた事をメチャクチャ後悔しているそうです。
中々スポンサーが見付けられない現状に危機感を募らせていました。
貯金は減る一方ですし、年齢的なハンディもあるようです。
ゲーマーのピークは二十歳前後だといわれていて権田原はピークを越えてますからね。
プロになれても活動期間は短そうだとか、その後の転身の仕方を色々と語ってます。
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岸峰は権田原の鬼気迫る発言に呆気にとられていました。
権田原はその後軌道修正を計り、助っ人を呼び出しました。
ラグナロックのメンバーである、ロートリストと勝利狂い(マッド・ドラッガー)を呼びました。
マッド・ドラッガーは前にゲーム会社でプログラマーをしていたことがあるそうです。
ゲーム会社に就職するにはゲーム専門学校に行くか大学に行くのが良いと助言してくれます。
ゲーム専門学校にも色々と特色があるので良く選ぶようにとの助言もくれます。
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三人からは他にも面白い話が聞けました。
現在ラグナロックとしてスポンサーを探しているそうです。
ロートリストは訪問した企業の受付で、真顔で「宵闇の魔術師」とか「勝利狂い」だとか名前を説明するのが恥ずかしいそうです。
彼だけはロートリストと呼ばれる事を恥ずかしがってますね。
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岸峰が部室にやってくると誰も来ていませんでした。
前の世界史の授業で残りの高校生生活を大事にしろと言われたのが影響したようです。
岸峰はこれまでの現代遊戯部の活動を思い出していました。
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天道と杉鹿がやって来て話に加わります。
更に瀬名先生と鷹三津も加わりました。
天道は一二年生の部員を勧誘していなかった事を鷹三津に謝ってますね。
そうだった、鷹三津は同じ年なんだけど、学年が一つ下だったよね。
来年は彼女一人になっちゃうんだね。
しかし、杉鹿は心配ない、瀬名先生が自分を拉致して勧誘したように、新たな部員を勧誘するだろうと言ってますね。
瀬名先生ならやるな絶対!!
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現代遊戯部にはJGBC決勝トーナメントへの出場という目標がありました。
それを決定的にするために出場する大会を得意なジャンルに絞る事にしました。
そこでライバルと再会する事になりました。
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祇方院さんに会いますね。
彼女は前回の借りを返すと言ってますね。
杉鹿が早速挑発してますね、それは負けフラグだと言ってます。
煽るのは止めてあげてー、彼女は熱くなりやすいんだから。
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権田原とも再会しますね。
岸峰と権田原はプライベートで相談に乗って貰ったりしていたので挨拶が妙な事になってて面白いですね。
岸峰は権田原と言いそうになり、途中でナイト・マジシャンさんと言いなおしてます。
権田原も岸峰と言いそうになり、魂の転生者(ソウル・トランサー)と言いなおしてます。
そこは拘るようですね。
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岸峰も権田原に借りを返すと言ってしまいました。
杉鹿にフラグを立てるなと指摘されてますね。
岸峰が言うには何となく言いたくなるセリフだそうですよ、これは分かりますね。
駿河坂の一条さんとも再会を果たしました。
一条さんも岸峰に前回の借りを返すと言ってますね。
杉鹿が妙な顔をしているのが一条さんは気になる様子です、これは面白い。
やはり前回負けている知り合いに会うと言いたくなるようですね、「借りは返す」と。
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大会が始まりました。
一回戦はディビジョンを使ったアイテム集めになりました。
一番多くのアイテムを集めたチームが一回戦突破となります。
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瀬名先生を中心に作戦を立てます。
現代遊戯部はマップの一番奥まで侵入して強力なNPCが居る地点でアイテムを集める事にしました。
強いNPCの周りに侵入してくるチームは少ないだろうからPT間でのアイテムの奪い合いに舞い込まれる事なくアイテム集めが出来るだろうと予測しました。
これが好判断でしたね。
岸峰が移動中に他のチームのプレーヤーを発見しましたが敬礼してくれますね。
攻撃の意思はないようです。
順調にアイテムを集めていきますがユニークNPCの攻略で苦戦する事になりました。
そこに他のPTがやって来ます。
挟撃されるかと心配しましたが、ユニークNPCを一緒に攻略してくれる事になりました。
ユニークNPCは倒せましたがアイテムの回収でひと悶着ありました。
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岸峰は気軽にアイテムを回収しようとしましたが瀬名先生が止めますね。
後からやってきたPTがアイテム回収中に攻撃してくる可能性を指摘しました。
暫く睨み合いが続きましたが後からやって来たPTが先に動きます。
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一人がアイテム回収にやって来ました。
回収して戻ると岸峰たちの動きを待っているようです。
どうやら交互にアイテムを回収しようとの事のようですね。
岸峰は最後の一人となったのですがついてないね。
攻撃を受ける事になりました。
敵はPT全員の回収が終わってます、一人分の差を付けようとの作戦のようですね。
岸峰は倒されてしまいますが、杉鹿が敵一人にヘッドショットを決めて倒してくれます流石ですね。
岸峰を助け起こして体制を立て直すことになりました。
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十分なアイテムを集めたのでヘリを呼んでアイテムを回収してもらう事にしました。
ヘリを呼ぶと他のプレーヤーにヘリを呼んだことが報告されますが、周囲には誰も居ませんでした。
高レベルゾーンにやって来たかいがありましたね。
今回は岸峰、天道、杉鹿、瀬名の順で回収作業を始めます。
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作業中に先ほど裏切り行為をしたPTが攻撃しようとしてきました。
瀬名先生は自分が囮になり天道と杉鹿の二人に同時に回収作業に入るように命じます。
瀬名先生が回収作業を始めますが敵の攻撃を受けそうです。
ここで岸峰が作戦を提示しました。
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岸峰は瀬名先生だけを残して撤退する行動に出ました。
敵との距離があったのが幸いしましたね、敵には逃げ出したのが三人か四人か判別できなかったようです。
岸峰の作戦は回収作業が終了したので逃げ出したと敵に思わせる事でした。
これが上手く行きましたね。
岸峰のニューヨーク恐ろしいとの問題発言がありましたが杉鹿がすかさず問題発言だと指摘してますね。
彼女は色々な方面に配慮してますね、意外と気遣いの人なんだね。
勿論ゲーム内のニューヨークの話です。
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時間が残ったので後は他のPTの回収作業を邪魔する行動を開始しました。
回収地点ではNPCとPCの激戦が繰り広げられていました。
岸峰たちはPCの味方をしてますね、味方がやって来たと印象付けています。
汚いですねしかし効果的でした。
ヘリを狙える位置に先乗りして待ち伏せてますね。
天道は裏切り行為には否定的でしたが、チャンスには躊躇わずに攻撃を命じてます。
瀬名先生はノリノリでしたね「ひゃっはー!皆殺しだ諸君!」と叫んでますよ。
作戦が成功して現代遊戯部は一回戦を突破しました。
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二回戦はオーバーウォッチでの対戦となりました。
人数が6対6なので変則ルールが適用されます。
主催者側がランダムで2チームで混成チームを組ませ、各チームから参加者を3人指名する方式になりました。
現代遊戯部は駿河坂学園電子遊戯研究部と組む事になりました(Bチーム)。
対戦相手は神々の黄昏と甲斐ヶ原女学園遊戯文化研究部です(Aチーム)。
あちゃーナイト・マジシャンと敵になってしまいました。
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ルールで岸峰と権田原は第一試合は見学に回る事になりました。
岸峰をライバル視する白滝さんとも一緒に観戦してますね。
この二人結構仲良くなってますね会話が弾んでいる印象です。
権田原が居ないせいかAチームの動きがいまいちでした。
一回戦はBチームが勝ちました。
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岸峰と天道、白滝と一条が交代して二回戦が始まりました。
一回戦で負けてしまったので消沈している甲斐ヶ原女学園に対して権田原はチームで役割を分けようと提案しました。
祇方院さんも権田原の提案を受け入れてチームで役割分担する事になりました。
ラグナロックが後方かく乱を行い、甲斐ヶ原女学園が占領を担当する事になりました。
ロートリストにマッド・ドラッガーが揶揄われてますね。
負けたのに彼がやる気に溢れているのが気になったようですね。
ここでマッド・ドラッガーの好みのタイプが祇方院さんだとバレますね。
ロートリストは「おまえそういう趣味だったのか・・・」と呆れてますね。
あれあれ、祇方院さんはいい娘じゃんか?いい趣味してるんじゃないのか?
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先行されているのに妙に余裕のあるラグナロックの面々が気がかりでしたが理由は単純でしたね。
彼らは自信があったのね。
対戦ではナイト・マジシャンが大活躍しました。
彼はゲンジを使用したのですが壁を使い二段ジャンプを駆使してかく乱してきました。
こちらの攻撃をはじき返してきました。
Bチームはゲンジに次々と倒されてしまい、その間に占領されてしまい負けてしまいました。
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三回戦に突入します。
瀬名先生と天道が交代しました。
泉と一条が交代しました。
天道は向こうはチームで役割を分担する事で強みを増しているがこちらは6人で戦おうと言い出します。
お互いの手の内を知っているので協力し合おうと言ってますね。
天道と一条が、味方につければどれほど心強いか知ってる、とか、ライバルと手を組むのは嫌だけど負けるのはもっと嫌だから協力してあげる、とか言ってますね。
杉鹿はそんな恥ずかしい会話、よく素でできるわね?と指摘してますね。
喧騒にかき消されて杉鹿のセリフが天道と一条に聞こえなかったのは幸いでした。
聞こえていたら杉鹿は二人に全力で反撃を喰らってたぞ!!
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実力差があるので奇襲に出る事にしました。
一条は駿河坂の三人にアルティメット・アビリティに自爆機能があるディーバを選ばせます。
これは権田原に狙いを看破されますが、彼をしても一条の真意は測れませんでした。
一条たちは決勝用に秘策を用意していたようです。
自爆機能を使うのは権田原のよみどおりでしたが、使い方が半端なかったです。
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一条たちは権田原たちが回避するだろう位置を予測して三人で自爆のタイミングを合わせて自爆しました。
権田原たちは全滅の危機に陥りました。
岸峰たちは占領エリアを奪還しましたが権田原たちは反撃に出て来ました。
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権田原たちラグナロックは三人ともゲンジにキャラを変えてきました。
岸峰たちは混乱する事になります。
ゲンジが三人で襲ってきたので必殺技を使い終わったのがどのゲンジか判別できない状態になりました。
ディーヴァの自爆を使った攻撃を仕掛けましたが逃げられてしまいます。
占領エリアは奪還されてしまいました。
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岸峰が起死回生の作戦を思い付きました。
ゲンジを一か所に集めて集中攻撃をして全員を一度に倒そうと考えます。
岸峰が囮になり広場に突入しました。
岸峰が頑張りますね、権田原の妹が使う回復役のルシオを倒せそうな状態まで持ち込みました。
回復役のルシオを倒されると面倒だと判断した権田原は岸峰を倒そうとして岸峰の策に乗ってきました。
チャンス到来です。
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天道がアルティメット・アビリティを使い敵を占領エリアの穴の上に集めました。
そこに杉鹿のアルティメット・アビリティが炸裂しました。
杉鹿の使うリーパーの「死ね!死ね!死ねぇ!」との物騒な声が響きます。
勝ったと思ったよね。
しかし、ここからの権田原の反撃は凄かったです。
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権田原は「こちとら、プロにならないと人生が終わるんだああああああ!」との叫びと共に反撃を始めました。
これが凄かったようです。
ゲンジの木の葉返しで全弾を跳ね返して天道と杉鹿を倒して勝利してしまいました。
神がかっていましたね。
それだけ彼も必至だったって事ですね。
結局、現代遊戯部は負けてしまったみたいです。
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数年後に杉鹿は伊豆野宮学園で教師をしていました。
更に現代遊戯部の副顧問に就任しています。
彼女は引率として秋葉原に来てますね。
杉鹿の指揮する現代遊戯部は体育会系のノリになっているようです。
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鷹三津は声優を続けています。
今回のゲーム大会にも司会として参加していました。
瀬名先生は相変らずです、最前列で大河伊佐美(鷹三津)を応援しています。
「い、い、いさみーん!」
瀬名先生は鷹三津と大河伊佐美が同一人物だと知っているのですが、最前列で応援するのが好きなようです。
確かに瀬名先生の鷹三津に対する態度は教え子に対するモノですよね。
彼にとっては鷹三津といさみんは別モノと捉えているみたいです。
瀬名先生には独自の美学がありますね。
公私を混同しない立派な教師と言えますよね。
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天道は目標を達成して行動中ですね。
彼女は父親の会社を手伝ってます。
目論見通りゲームを支援する部署を創設して責任者として振舞っています。
今回のゲーム大会のスポンサーをしてるね。
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岸峰はゲーム会社に就職したね。
そしてゲームを作ってしまったようです。
今回の大会で使用するゲームの製作に関わっているそうです。
彼も目的を見つけたのね。
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驚きだったのは杉鹿と岸峰は同じ大学に進学したそうです。
しかし二人の関係に進展は全く無かったと杉鹿が言ってますね。
岸峰はこの辺は変わらないのね。
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ゲームの会場で、杉鹿、天道、鷹三津が再会を果たしました。
ネット上ではちょくちょく会っているそうですけど、実際に会うのは久々みたいでした。
互いに岸峰を廻り探り合いをしてますね。
三人とも岸峰が好きなようですけど、まだ誰かが抜け出している状況では無いようですね。
天道と鷹三津の発言から伊豆野宮学園を卒業後、杉鹿が一番長いこと岸峰と一緒だったみたいですけど、リードは奪えてない感じです。
杉鹿も相変らず慎重派ですね。
そこに岸峰が遅れてやって来ました。
「遅いわよ」「遅いぞ」「遅いですよ、先輩」と声を掛けられてました。
くー羨ましいな、岸峰ー!!!
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発言の順番は恐らく杉鹿、天道、鷹三津だよね。
ってことは杉鹿が一歩リードしているのかな?
この仲良し四人がどうなるか楽しみですね。
意外と仲良し四人組で終わるのかもな。
全員がゲームに関係した何かをしているのでゲーム仲間として・・・それもありそうですよね。
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僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)

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