ラノベの感想) 掟上今日子の旅行記

レーベル:講談社BOX
発行日:2016/11/16
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN
ISBN:978-4-06-220376-0

隠館厄介はフランスに来ていました。
直前まで旅行会社に雇われていたようですが、冤罪を掛けられてクビになりました。
退職金がわりにフランス旅行をプレゼントされたそうです。
言葉の通じないフランスでいつものように冤罪を掛けられたらどうしようと不安になってました。
知り合いの紺藤さんに相談すると行ってみるといいとすすめられてフランスまでやって来ました。
フランスの空港で思わぬ出会いがありました。
そこには掟上今日子さんが居ましたね。
一日で記憶がリセットされる今日子さんが海外に来ている事に違和感を覚えてますよ。
厄介は今日子さんが本物なのか確かめる為に彼女を尾行する事になりました。
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今日子さんはフランスに詳しいようです。
空港からバスに乗りどこかに向かいますね。
厄介は彼女と同じバスに乗り込みました。
長いフライトで疲れていたようで寝てしまいます。
バスは終点に付いていました。
厄介は慌てて今日子さんを探します。
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今日子さんは信号待ちしてますね。
厄介は彼女を尾行し始めますが今日子さんは尾行に気づいていたようです。
厄介は今日子さんから尋問を受ける事になりました。
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シドロモドロになりながら且つて今日子さんに依頼して冤罪を晴らして貰ったことがあると説明していました。
今日子さんは厄介を信用したようで、彼を助手に任命しました。
厄介に役得がありましたよ。
寝ると記憶がリセットされてしまう今日子さんの為に彼女のお腹に雇用契約書をマジックで書く事になりました。
今日子さんの柔らかそうでスベスベのお腹に直に書いてますよ、羨ましいですね。
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助手になった厄介は今日子さんからパリに来ている理由を聞かされます。
彼女は依頼を受けてパリまで来ていました。
エッフェル塔を盗み出そうとしている怪盗淑女からエッフェル塔を守って欲しいとの依頼を受けていました。
依頼人は数々の代理人を通しての依頼らしく誰だか分かっていませんでした。
しかし経費、旅費が全て依頼人持ちだそうで、金払いは良いそうです。
今日子さんは依頼を受ける事にしたそうです。
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厄介は今日子さんと同じ豪華なホテルに泊まれる事になりました。
助手としての主な業務は今日子さんが眠らないように起こし続ける事ですので当然ですね。
厄介の元々の宿泊先はそれ程豪華ではなかったようなので、これはラッキーでした。
二人はホテルに向かいトランクを置いて今日子さんが着替える事になりました。
今日子さんの持っていた大きな二つのトランクは中身が空でした。
彼女が言うにはパリで洋服をたくさん買い込む予定らしいです。
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厄介はロビーで今日子さんを待つ事になりました。
しかし今日子さんがやって来ませんね。
心配になった厄介は彼女の部屋に行ってみることになりました。
階段を使って上階にいったのですがこれは不味かったかもね。
エレベーターを使えば犯人と出会えた可能性が残ります。
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部屋に付くと今日子さんは着替えを終えた姿でベットの上で寝ていました。
彼女が眠ってしまったので厄介は失敗したと思いましたが、まだ依頼人にも会ってないので問題ないかなと考えました。
今日子さんの話ではエッフェル塔を盗むことは不可能なので今回は何もしなくても依頼を達成できるとか言ってました。
厄介は今日子さんの疲労回復を優先する事にします、彼女が目覚めるまで待つ事になりました。
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今日子さんが目覚めると、驚きの展開が待ってました。
今日子さんは眠ると記憶がリセットされるので、自分の体に、自分が何者で、何をしているのかを書いた備忘録を残しています。
その備忘録に細工されてしまいました。
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目覚めた今日子さんは自分のことを怪盗と認識していました。
厄介は何物かが備忘録の「探偵」の文字を「怪盗」に書き換えたと気が付きます。
今日子さんに説明しても信じて貰えませんね。
厄介は今日子さんの気分を損ねて助手をクビになる状況を避ける為に彼女の行動に従う事にしました。
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怪盗になりきっている今日子さんはエッフェル塔を盗む気になってますね。
二人でエッフェル塔に下調べに向かう事になりました。
今日子さんは熱心に観察してますね。
厄介は今日子さんが犯罪者になってしまわないように、何とか盗みをしないですむ方向に彼女を誘導しようとしてました。
今日子さんを言いくるめる事は困難を極めますね。
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下見と食事を終えて部屋に戻り、今日子さんから盗みの計画を教えて貰う事になりました。
高級店で美味しいフランス料理を食べたのですが心配で仕方ない厄介は可哀想に味とか全く分からなかったそうですよ。
本当に彼は付いてませんね!!
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今日子さんは三つの計画をたてていました。
プラン1は時間を掛けた気長な作戦でした。
これは壮大な計画でしたね。
エッフェル塔をバラバラにして少しずつ持ち出そうとの計画でした。
ネジを一本ずつ交換するって作戦です。
現在エッフェル塔に使われているネジを一本盗むときに交換品と入れ替えていくやり方でした。
これならば誰にも気づかれないかもしれません。
しかし大きな部品を交換するときは工夫が要りそうでした。
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プラン2は盗むのではなく、エッフェル塔が消失したように見せようとのモノでした。
これならば盗まないので罪が軽くなるのでは?と考えて厄介はこのプランを押しますね。
結局プラン3の説明を受けずに終わってしまいました。
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翌日、盗みに向かったようですが、カフェでお茶を飲んでいる時にハプニングが起こりました。
ウェイターが粗相をして今日子さんの服に飲み物を零してしまいました。
今日子さんは余裕の対応をしてますね、お洋服を買いに行こうと思っていたので気にしないでと言ってます。
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今日子さんに連れられて高級ブティックに向かいます。
今日子さんは怪盗らしく見える黒い服を選んでますね。
ホテルの部屋で何者かに今日子さんが眠らされて備忘録を書き換えられたので厄介が敏感になっていました。
厄介は今日子さんが使おうとしていたフィッティングルームを入念に調べてます。
彼はフィッティングルームの床が抜けて今日子さんが攫われるとか、鏡が隠し扉になっていないかと、確認していました。
問題ないとの結果を得たので今日子さんにフィッテイングルームを使って貰う事になりました。
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それでも心配な厄介はフィッティングルームの前で今日子さんの着替えが終わるのを待ちますね。
これが凄い状況ですね、いやー羨ましいです。
今日子さんが服を脱ぐ音が聞こえてきますね。
厄介の耳は余程いいのか、今日子さんが何を脱いでいるか音で判別してますね。
一度、今日子さんの着替え作業が止まる場面がありました。
厄介は不振に思いましたが、フィッティングルームに飛び込む事を何とか自重しました。
ここで心配だったからと言って飛び込んでも面白かったでしょうね。
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待機中の厄介に話しかけてくる好々爺がいました。
日本人らしいですね、同じ日本人で人の好さそうな老人だったので厄介は警戒を緩めてしまいました。
爺ちゃんはエッフェル塔に行く道を聞きたいようです。
厄介は親切心から店の外に出て方向を示してあげる事にしました。
これが迂闊でしたね。
厄介は意識を失ってしまいました。
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厄介が気が付くと高級なレストランの中でした。
向かいには道を聞いてきた爺ちゃんがいますね。
厄介は自分が拉致されたと悟りました。
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爺ちゃんが自己紹介をしてくれます。
彼が今日子さんに依頼を出した依頼人で、怪盗でした。
矍鑠伯爵(かくしゃくはくしゃく)と名乗りますね。
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矍鑠伯爵はエッフェル塔を盗むために今日子さんの知恵を借りたかったと言ってます。
探偵である今日子さんにエッフェル塔を盗みたいので知恵を貸してくれと依頼はできなかったと言ってますね。
そりゃそうだ。
厄介が迂闊だったのは自分が狙われる可能性を考慮して無かったことですね。
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フランス料理を食べながらの話し合いになったのですが、哀れな厄介はまたしても余裕ない状況です。
味なんて分からないよ。
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矍鑠伯爵は厄介から今日子さんが考えたエッフェル塔を盗むプランを聞き出そうとしてきました。
厄介は肝心な今日子の考えたプランの最後の一つを聞いてません。
これは困った状況です。
厄介は矍鑠伯爵からエッフェル塔を盗もうとする動機を聞き出します。
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矍鑠拍車は意外にも動機を説明してくれますよ。
しかもノリノリでした。
矍鑠拍車はエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルのファンのようでした。
エッフェル氏が低く評価されているのが我慢ならない様子でした。
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エッフェル氏の偉業を熱っぽく語ってました。
エッフェル塔と自由の女神のデザイナーだと言ってます。
矍鑠伯爵は知的財産を盗む怪盗でした。
エッフェル塔のデザインというか設計思想を盗みたかったようなんですよ。
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今日子さんはそれについてもプランを練ってたようですけど、厄介は聞いてませんね。
困り果ててますよ。
そこに来るはずないと思っていた助っ人がやって来ました。
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何と今日子さんがレストランのソムリエールに化けてましたね。
途中から矍鑠伯爵と厄介の会話を聞いていたようです。
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これには矍鑠伯爵も驚いてますね。
どうして、ここが分かったと言ってますね。
今日子さんはブティックの店員に自分がフィッティングルームに入り厄介から目を離す間、彼を見ていて欲しいとお願いしていたそうです。
流石ですね、今日子さんは厄介と自分を分断しようとして敵が動く可能性を考慮していました。
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今日子さんが矍鑠伯爵に向かい自己紹介したのですが、自分の事を探偵と名乗っていました。
これも矍鑠伯爵には驚きだったようです。
どうやって気づいたかと不思議がってますね。
今日子さんはフィッティングルームで半裸になった時に鏡に映った備忘録を見て一部が他人に改竄された可能性に思い至ったと言ってました。
文字は逆さになると自分の筆跡か誰かが真似たモノか分かるようですね。
それで怪盗の部分が自分の字ではないと分かったそうです。
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そこからは洒落で怪盗の反対は探偵とあて推量をしてみたとおどけてました。
悔しそうです、矍鑠伯爵。
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今日子さんは矍鑠伯爵のエッフェル氏の捉え方を聞いていたので彼の好みに合わせたプランを提示しました。
エッフェル塔の思想を盗みたいのであれば何もしなくていいと言ってます。
自由の女神は自由を表し、エッフェル塔は友愛と平等を表していると言ってます。
エッフェル氏はアメリカ大陸とヨーロッパ大陸の間に平等を築きたかったのではないかと言ってました。
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今日子さんはパリ市警に善良な旅行者として通報していると言ってます。
しかし、店の周りを警察が包囲しているわけではないとも言ってます。
今日子さんは矍鑠拍車に逃げる猶予を与えてますね。
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依頼料の交渉を始めてます。
これまでに使ってしまった前金は返せませんが、矍鑠伯爵の席を譲って貰えれば良いと言ってますね。
矍鑠伯爵は今日子さんに依頼をするときに彼女の過去を知っている風を装ったそうです。
今日子さんに自分は過去を知っているかも知れないですよと言ってますが、今日子さんは取り合いませんね。
聞いてもどうせ明日には忘れてしまいますと言ってます。
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今日子さんの発言で厄介が注目すべき点がありましたね!!
彼女は「素敵な男性とおいしいワインをいただければ、言うことはありませんね」と言ってます。
素敵な男性とは厄介の事でしょうかね?
厄介はこの発言をちゃんと聞いていたんだろうか?
ちょっとだけ希望が出て来てませんかね。
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矍鑠拍車は逃げたようですね。
厄介は今日子さんに案内されてフランスを観光したようです。
それは楽しかっただろうね。
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今回は危ない目にも遭ったけど、今日子さんと異国の地でデート的な行動をとれたので良かったんじゃないだろうか。
意外とラッキーな目にあってますもんね。
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成分美女事件推理恋愛
評価AABB
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