ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 第28巻 追跡編 <上> (電撃文庫)

概略:
達也は水波を連れて逃走した光宣を追う事になります。追跡途中で幽体離脱したアークトゥルスと空中戦を行う事になりました。アークトゥルスを倒すのに手間取ったので光宣を逃がす事になります。光宣は周公瑾が持っていた青木ヶ原樹海にある隠れ家に逃げ込みます。完璧な隠蔽が施されているので達也にも位置を特定できませんでした。隠れ家の位置を特定しようとする達也と回避しようとする光宣が遠距離からの魔法戦を繰り返す事になります。光宣は麗蕾を暗殺しようと企む呂鋼虎を利用する事にします。

レーベル:電撃文庫
発行日:2019/4/10
著者:佐島勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-912560-3
雰囲気:幽体離脱、vs光宣、水波葛藤、光宣暗躍、リーナ編入、修次vs呂鋼虎
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深雪の元に戻って来た達也は彼女の憔悴ぶりに驚きます。
深雪は水波が光宣を庇い、彼と一緒に逃げた事に責任を感じていました。
達也は逃げた光宣を追いかける事にします。
十文字克人の一派が地上から光宣を追い、達也は空から光宣の追跡をする事になります。
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光宣が車を使い地上を逃げているので追いつける可能性が高かったのですが意外な邪魔が入りました。
達也と戦い封印されたアークトゥルスが幽体離脱して襲ってきました。
アークトゥルスは将輝が使った戦略級魔法の余波により目覚めたようです。
驚きなのですがパラサイト化していたアークトゥルスの意識が人間に戻っているようです。
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達也は精神体となっているアークトゥルスに苦戦する事になります。
アークトゥルスの攻撃魔法を術式解体と術式解散で無効化しながら観察を続ける事になります。
決定打を放てないまま観察を続けていると未発見だった魔法発動の原理を発見してしまいます。
新たな発見に達也は興奮しているようでした・・・結構余裕があるのか?
達也はアークトゥルスの使う魔法の出口を破壊することで彼を倒します。
アークトゥルスは封じられていた己の肉体に戻る事になりました。
疲弊した達也は地上を歩いて光宣を追いかける事にします。
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そこに達也とアークトゥルスの戦闘を知覚した克人がやって来ました。
達也が克人の車に同乗させて欲しいと厚かましいお願いをしています。
二人は少し前に戦った関係なのですが克人は達也の同乗を許可してくれます。
二人とも過去の出来事は気にしないタイプのようですね。
達也は幽体離脱したアークトゥルスと戦った事を報告します。
パラサイト化していたアークトゥルスが人間に戻っている可能性がある事も報告しました。
パラサイト化した人間を元に戻せる可能性があると知り克人は驚いています。
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光宣が逃げ込んだのは青木ヶ原樹海でした。
そこには周公瑾の残した隠れ家がありました。
隠れ家は周公瑾によって隠蔽されていて近くまで来た達也達にも発見されませんでした。
周公瑾は隠れ家の建設に関わった術者を騙して人柱にしたようです。
強力な結界が形成され通常の方法では発見できないようです。
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自宅に到着した達也は深雪から光宣戦の経緯を説明される事になります。
深雪は水波を行かせてしまった事を後悔していました。
深雪は水波が光宣に惹かれていると知っていて彼女の想いを成就させたいと思っていたようです。
光宣に付いて行くのは駄目だと厳しく諭すべきだったと反省しています。
達也は水波が光宣を庇ったのは深雪に殺人を犯させたくなかったからだ、と断言します。
達也の慰めで深雪は泣き出してしまいました。
泣きつかれて眠ってしまった深雪を達也が彼女の部屋に運びます。
立ち去ろうとする達也に深雪が、一人にしないで欲しいとお願いしたようです。
紳士達也は深雪と添い寝する事になりました。
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翌朝目覚めた深雪はテンパっています。
隣には達也がいました。
素早く衣服を確認した深雪は何も無かったと知り、ほっとしたような残念なような顔をしています。
深雪は自分が添い寝をお願いした事を思い出します。
達也が凄く紳士ですね、ちょっと信じられないレベルです。
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光宣は水波との同居生活に狼狽していました。
彼女を達也の元から連れ出したいという一心だったようで、後の事は考えていませんでした。
光宣は水波に、パラサイトになり魔法師を続けるか、人間のままで魔法師を辞めるか決断して欲しい、と頼みます。
光宣は水波の意思を尊重したいと言っています。
水波は時間が欲しいと言って決断を保留します。
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光宣は水波が真剣に自分の行く末を考えてくれていると思っています。
しかし水波の心を支配していたのは深雪への謝罪でした。
ガーディアンとして育てられた水波は主である深雪を裏切ってしまった事を後悔しています。
水波の中では達也は深雪の婚約者って位置づけでおまけのようなものでした。
水波はパラサイト化についてまったく考えていません。
ちょっと光宣が可哀想になるね。
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達也が深雪の協力を得て水波の居場所を特定しようとしてきます。
深雪は下着姿になって達也に抱かれる可能性を考えていました。
達也は深雪を守護する為に割いているリソースを水波捜索に振り向ける事にします。
その為には深雪は安全だ、と確信する必要がありました。
達也の封印が解かれているので今回は深雪を見つめるだけで安心を得られたようです。
深雪は自分が露出狂なのではないか?と恥じていました。
達也に対してだけは見せたがりかも知れないね、薄着で居る事が多めだよね。
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達也の監視の目を感じ取った光宣はパレードを強化して対抗しています。
空間的に離れた位置からの魔法の応酬が行われる事になりました。
視覚的には地味ですが達也と光宣の高度な魔法戦が行われました。
あと一歩でパレードを破れるところまで追い詰めますが疲弊した達也を心配した深雪に止められます。
光宣の方も疲弊してしまい倒れてしまいました。
パレードが解けてしまったので達也に居場所を特定されかけます。
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隠れ家の庭で達也と魔法戦を行った結果光宣は意識を失います。
倒れている光宣を水波が発見する事になりました。
水波が魔法を使い光宣をお姫様抱っこで寝室に運び込む事になりました。
水波にお姫様抱っこで運ばれたと知ったら光宣は落ち込みそうです。
魔法演算領域に負荷がかかると不味いのですが水波は魔法を使っています。
彼女はやはり光宣の事が大切なのでしょうか?
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半径100メートルまで水波の居場所を特定した達也は再度、樹海に向かいます。
しかし隠れ家の隠蔽を破れませんでした。
達也は光宣が使っている魔法の術式を手に入れたいな、と考えます。
藤林響子が父親の名代として達也の元にやって来ました。
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響子の父親で藤林家の当主である藤林長正の妻は、九島家の当主、九島真言の妹です。
光宣は妻の提供した卵子によって生まれた存在でした。
長正と光宣には血のつながりは無いのですが光宣の事を家族と捉えていました。
同格の四葉家に九島家から秘術を提供するのはプライドが許さないらしです。
その結果、藤林家から提供する事になったようです。
達也は光宣の使っている術式を手に入れる事ができてしまいました。
響子から藤林家と九島家で光宣の始末をしたいと言われます。
達也も自分で光宣と決着を付けたいと考えている事を響子に伝えます。
響子経由で藤林長正に達也の意向が伝わる事になりました。
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政府が新ソ連の艦隊を撃滅した新たな戦略級魔法の使い手を発表する事になります。
記者会見に臨んだ一条将輝が開発者として吉祥寺を紹介しました。
ここで吉祥寺は達也からオーシャンブラストの基礎部分の提供を受けた事を暴露してしまいます。
吉祥寺としては自分だけの手柄にする事ができなかったようです。
記者会見をテレビで見ていた達也は、余計なことを、とガッカリしています。
吉祥寺の発表により達也の元にマスコミが押し掛ける事になりました。
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吉祥寺の発表は世界各国でも視聴される事になります。
会見を見ていたベゾブラゾフが達也が自分の魔法を盗んだと憤りを示しています。
ベゾブラゾフも何かしてきそうな気配ですね・・・
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深雪のもとにもマスコミが殺到する事が予想されます。
達也は魔夜の承諾を得てリーナに深雪の護衛をして貰う事にします。
リーナのパレードを使い深雪を変装させて通学させる事になりました。
学内でも深雪を護衛する為にリーナは一校に三年生として編入する事になります。
深雪に手伝ってもらい編入試験の勉強をしていました。
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達也は光宣の隠れ家を探し続けます。
達也の魔法を感知した光宣は隠れ家に居続けるのは困難だと感じています。
追い込まれつつある光宣に幸運が舞い込みました。
周公瑾の死は他国には公表されていません。
彼の死を知らない陳祥山(チェンシャンシェン)が密入国させて欲しいと連絡してきました。
陳祥山は日本に亡命した大亜連合の戦略級魔法師、劉麗苺(リウ・リーレイ)を暗殺するつもりです。
光宣は隠れ家からの逃走時間を稼ぐ為に周公瑾のふりをして陳祥山の依頼を受けました。
呂鋼虎が密入国して襲撃に向かう事になります。
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光宣を倒したいと熱望する国防陸軍の抜刀隊に千葉修次と渡辺摩利が参加していました。
抜刀隊は十文字家からもたらされた青木ヶ原樹海に光宣が潜んでいるとの情報を元に捜索を行います。
しかし隠蔽を破れず、痕跡すら掴む事ができませんでした。
消沈している彼らの元に呂鋼虎が密入国して麗蕾を狙っているとの情報が入ってきました。
この情報は呂鋼虎と国防軍をぶつけて混乱を起こし、逃げる為の時間を稼ごうと考えた光宣が正体を隠して提供したものです。
光宣は呂鋼虎を利用したんだね・・・結構アクドイ事をしています。
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達也がリーナを一校に編入させようとしている事態に風間少佐が文句を言ってきました。
国防軍は達也が勝手をし過ぎていると考えています。
達也は自分から国防軍と敵対する意思は無いと告げています。
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達也の存在に危機感を抱いたUSNA軍は暗殺部隊を送り込む事にします。
国防軍も警戒していたのですが裏をかかれてしまい入国を許す事になりました。
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リーナはパレードを使い深雪を自分そっくりで髪の色と目の色が違う美少女に変身させます。
登校したリーナと深雪は一高生の注目を集める事になっています。
深雪は登校中だけ変身して学内では元の姿に戻っています。
深雪目当てで一校の周りに留まっていたマスコミは深雪を素通りさせる結果となっています。
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小松基地にやって来た抜刀隊は呂鋼虎が麗蕾を狙っていることを告げます。
この情報を聞いた麗蕾の護衛である林少尉が焦ります。
彼女は新ソ連のスパイで麗蕾を日本に亡命させる任務を帯びていました。
任務は完遂しているのですが麗蕾を守る為に新ソ連の工作員と連絡を取る事にしたようです。
林は魔法を使わない催眠術の名手でした。
国防軍の護衛を暗示に掛けて街にある薬局に向かいます。
そこの店員が新ソ連の工作員でした。
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林が工作員に呂鋼虎の襲撃が予想される事を伝えていると呂鋼虎が現れます。
呂鋼虎に殺されそうになっている林の元に修次と摩利が駆け付けました。
基地を出て行く林を不審に思った摩利と修次が彼女を追った結果です。
修次と呂鋼虎の戦いが始まりました。
摩利では手が出せないハイレベルな戦闘が繰り広げられる事になります。
摩利は薬局に入り林を助け出そうとしますが、林は新ソ連の工作員により射殺されてしまいます。
使い捨てられたようですね。
摩利が新ソ連の工作員を拘束して尋問する事になります。
尋問の結果、林が新ソ連の工作員である事。
目的が麗蕾を日本に亡命させて新ソ連が日本に侵攻する理由を作る事だったと判明しました。
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修次は普段と違う戦い方をして呂鋼虎の意識を逸らす事にしました。
実力が拮抗している二人の戦いは心構えの差が勝敗を分けました。
修次は呂鋼虎と戦う事を想定していました。
呂鋼虎にとって修次との戦いは不意の遭遇戦でした。
修次の剣が呂鋼虎を捉え修次が勝利する事になりました。
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小松基地に戻った摩利が麗蕾に林が死んだ事と新ソ連の工作員だった事を告げます。
林の事を姉の様に慕っていた麗蕾は泣き崩れる事になります。
泣き崩れた麗蕾の事を将輝が慰める事になります。
将輝は、林は新ソ連のスパイだったけど、彼女の行動が呂鋼虎を発見させ撃破に繋がった。
結果的に麗蕾を守る事になったと告げます。
ちょっと不器用な言葉でしたが麗蕾は林に助けられたと納得できたようです。
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達也の暗殺を企てているUSNAの暗殺部隊イリーガルMAPのメンバーが一校を監視しています。
達也を攻略する為に彼の友人を狙うようです。
エリカを狙っていたようですが彼女の気配察知能力が高いと判断して諦めます。
代わりに光井ほのかを狙う事にしたようです。
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呂鋼虎が短時間で無力化されたと知った光宣が激怒しています。
自分で情報をリークしておいて勝手な言い草ですね。
困っている光宣にパラサイト化したレイモンドが連絡してきました。
レイモンドは達也暗殺の為に入国したイリーガルMAPを貸すと言っています。
困っている光宣はレイモンドの申し出を受ける事にしました。
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達也に藤林長正が連絡してきました。
達也と長正は共闘する事になります。
達也としては響子から提供された術式を解析するのにもう少し時間が欲しいようです。
長正のスケジュールに合わせる為に対抗策が完成する前に仕掛ける事になりそうです。
長正は九島真言にお願いされて達也に連絡してきました。
九島家も参戦してくるのでしょうか?
光宣が不利と思われるのですが彼はどうするんだろう?
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成分婚約者ハーレム恋愛エロ美少女ヒーローバトル恋人?愛
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