ラノベの感想) 新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち (電撃文庫)


概略:
母親を失い遠上家に引き取られたアリサが十文字家の血を引いている事が発覚しました。十文字家の魔法師は魔法演算領域を破壊してしまう問題を抱えています。それを危惧した十文字家当主の十文字克人はアリサを十文字家に迎え入れる事にします。アリサと姉妹のように育った遠上茉莉花は克人がアリサを東京に連れて行く事に反発し克人と戦う事になります。茉莉花を止める為にアリサが十文字家の魔法を発動しました。克人の誠実さが伝わりアリサは東京に向かう事になります。茉莉花とアリサは魔法大学付属第一高校で再会する事を誓い別れる事になります。二人は揃って一校に合格し再会する事になりました。二人の高校生活が始まります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2021/1/10
著者:佐島勤
イラスト:石田可奈
ISBN:978-4-04-913262-5
雰囲気:友情、旅立ち、再会、入学、部活、委員会、友達作り、怪しい存在
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キグナスの乙女たち 前日譚
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十文字家の当主を父親の和樹から引き継いだ克人が重大な事を伝えられます。
当主の座を克人に引き継ぎ生活に余裕ができた和樹はかつて交際していて女性の消息を探ったそうです。
その女性はロシアから亡命してきた調整体魔法師です。
彼女は既に他界していましたが和樹との間にできた娘が存命である事が分かりました。
克人の実母は既に他界していて和樹は後妻慶子を向かえています。
慶子との間にも男の子と女の子を設けています。
和樹の弟の息子も養子として引き取っているので克人には3人の兄妹が居るのね。
克人は見つかった娘が十文字家の血を引いていると知り危惧を抱きます。
十文字家の魔法師は魔法演算領域を壊していしまう危険を孕んでいます。
早急に腹違いの妹に会いに行く事を決めました。
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問題の少女(アリサ)は亡命を手引きした人物の家に身を寄せていました。
遠上家です。
この家は第十研究所から外されたエクストラでした。
十文字家に対する不満を抱いているね。
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アリサと面会した克人は率直にアリサの置かれている状況が危険な事を教えます。
魔法演算領域を破壊しないように魔法をコントロールする術を教えたいので十文字家で暮らして欲しいとお願いしました。
恨み言は全て和樹に直接言ってくれと言っています。
アリサは克人が他人事な態度を取っているので困っています。
十文字家のある東京に来るか一週間後までに結論を出してもらう事になりました。
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アリサは遠上家の茉莉花と姉妹のように育ちました。
仲良し姉妹って感じですねー。
茉莉花はアリサと離れる事を嫌がっています。
茉莉花は格闘技を習っていました。
彼女は行動力が有り余っています。
返事を聞きに来た克人を待ち構えていて直談判に望みました。
大胆過ぎる行動で克人を止めます。
克人の乗っていた自走車の前に飛び出し車を止めます。
そしてアリサを連れて行かないで欲しいと直談判しました。
魔法の使い方を教えるのなら家庭教師的な存在を北海道に派遣して欲しいとお願いしました。
それに対して克人は十文字家の魔法を外部に持ち出す事は出来ないので無理だと答えます。
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要求が聞き入れられなかった茉莉花は実力行使に出ました。
克人に向かって戦いを挑みます。
克人は巨体で威圧感抜群なんですが怖い物知らずだよな。
茉莉花は遠上の魔法を知らない筈なのですが戦闘中に遠上家の使う防御魔法を使っています。
克人は驚いていましたが余裕で対処しています。
茉莉花を傷つけないように無力化するにはどうしようかと考えています。
茉莉花が遠上の魔法を使っている事を父親の良太郎と母親の芹花が察知しました。
慌てて現場に向かう事になります。
茉莉花と克人の戦いはアリサの魔法で止められる事になりました。
アリサは咄嗟に茉莉花を守る為に十文字家の魔法ファランクスを使ったようです。
魔法の使い方は知らない筈なんだけどね。
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克人が誠実にアリサを案じていると理解できたのでアリサの東京行きが決まりました。
十文字家の魔法に危険性がある事を理解している良太郎は克人の申し出に反対する事はしませんでした。
茉莉花とアリサは東京で再会する事を誓って別れる事になりました。
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キグナスの乙女たち
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アリサと茉莉花は国立魔法大学付属第一高校へ合格して再会する事になります。
茉莉花は十文字家が紹介したマンションで一人暮らしを始める事になりました。
克人は意外なほど気を使っているみたいね。
十文字家からも徒歩十分で行ける場所に建っています。
空港に到着した茉莉花をアリサと十文字勇人が出迎えました。
勇人は和樹の弟の息子です。
両親が相次いで他界した為に和樹が養子として迎え入れました。
立場的にはアリサに近いのかもね。
勇人はアリサの事を何かと気にかけています。
勇人の運転でアリサは茉莉花の迎えにやって来ました。
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十文字家に対する蟠りを残している茉莉花は勇人に対して冷淡な態度をとっています。
勇人は人間ができているらしく茉莉花の立場を理解し彼女に悪印象を抱いたりしてません。
アリサの親友と聞いているので何かと手助けしたいと思っているようです。
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アリサは茉莉花の部屋にちょくちょく遊びに来ています。
東京の案内を兼ねて買い物に出かけました。
ここで記念におそろいの下着を買っています。
茉莉花の部屋でおそろいの下着を着て鏡の前で姿を見比べていますね。
アリサが茉莉花の部屋に泊まっていく事になります。
シングルベッドに二人で寝ています。
仲良し姉妹って感じですね。
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茉莉花はアリサの十文字家での扱いを聞いてみる事にしました。
茉莉花はアリサが虐められていると思っていたようですが十文字家の人たちはアリサに対して好意的でした。
ちょっと拍子抜けしています。
十文字家の兄妹は克人、勇人、アリサ、竜樹、和美の5人です。
竜樹と和美は現在の和樹の妻慶子との間にできた子供です。
和美とはうまくやれているみたいですが竜樹がアリサとの距離感を掴めず上手くいっていません。
竜樹はアリサと同学年なのですが同じ高校に通いたくなくて第三高校に行く事を決めてしまいます。
アリサは自分が嫌われていると察して困っているようです。
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第三高校に進学した竜樹は金沢で一人暮らしをする事になりました。
克人が手配したのか一条家が色々と手を貸してくれています。
一条将輝が竜樹を迎えに来てくれました。
お互いに第一印象は良かったようです。
竜樹は戦略級魔法師である将輝に尊敬の念を抱いているようです。
竜樹は一条家が手配したマンションで一人暮らしを始める事になりました。
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第一高校に入学したアリサと茉莉花が友達を作っていきます。
入学式直後に永臣小陽と友達になりました。
アリサと茉莉花がアーシャ、ミーナと呼び合っているのを不思議そうにしています。
小陽もアリサの事をアーシャと呼びたいと言ったのですがアリサが断ります。
アリサは見た目が金髪なので日本人的なアリサと呼んで欲しいと言っています。
茉莉花が自分は幼馴染なので特別なんだと自慢気でした。
小陽の幼馴染が声を掛けてきました。
火狩浄偉という男子です。
小陽は彼の事を幼馴染と認めたくないようです。
浄偉の方は小陽の言い分に不満は示していませんね。
クラス分けでアリサと浄偉はA組、茉莉花と小陽はB組になりました。
違うクラスになってしまった事を茉莉花がこの世の終わりのように悲しんでします。
一校のクラス分けは実力主義で毎月変更されるそうです。
茉莉花とアリサの成績が近くなれば同じクラスになれるって事ね。
成績の良いのはA組です。
茉莉花が頑張る必要があるね。
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校内で会った勇人から落ち着いて話せるお勧めのお店を紹介してもらいアリサ、茉莉花、小陽の三人で行ってみる事にします。
浄偉はアリサと茉莉花と初対面だったので同行するのを遠慮しました・・・紳士だね。
落ち着いて雰囲気の喫茶店アイネブリーゼに到着しました。
紅茶を楽しんでいると入学式で答辞を呼んだ新入生総代の五十里明がやって来ました。
同席する事になります。
明からこの店が彼女の尊敬する卒業生司波達也の行きつけの店だった事が知らされます。
明は司波達也様と呼んでいます。
完全なファンですね。
明は魔工師を志望していると熱く語っています。
明は気さくな性格でアリサたちと友達になりました。
彼女はA組ですね。
アリサは入学早々にクラスに二人の友達を作れたぞ。
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浄偉が部活連の総代碓氷威満に勧誘されます。
そこに風紀委員長の裏部亜季が待ったを掛けました。
二人とも浄偉をスカウトしたいそうです。
浄偉は先に声を掛けてきた碓氷の話を聞くのが筋だと言って裏部の誘いを待ってもらう事にします。
これを見た碓氷は益々浄偉が気に入ったようです。
浄偉を部活連にとられると悟った裏部は次の候補者アリサを勧誘してきました。
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風紀委員は実力でもめ事を解決する必要があると考えているアリサは困ってしまいます。
返事を保留する事にしました。
アリサは攻撃的な魔法が使えないとの弱点を持っています。
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部活の勧誘週間が始まりました。
茉莉花はマーシャル・マジック・アーツ部に入る事を決めています。
アリサは運動はしたいけど入部先は未定でした。
部活見学に行く事になります。
ここで茉莉花が風紀委員に連行される事になってしまいます。
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勧誘の為の演武をしていたマーシャル・マジック・アーツ部が茉莉花に気が付きます。
茉莉花はマジック・アーツの北海道チャンピオンで有名人です。
是非入部して欲しいと言って勧誘に熱が入り過ぎます。
茉莉花とアリサは部員たちに押しつぶされそうになってしまいます。
アリサを危険に晒したな、と感じて茉莉花が暴れ始めてしまいます。
それが元でマジック・アーツ部女子部部長の北畑千香と試合をする事になりました。
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茉莉花と千香の試合は白熱したものになります。
千香は茉莉花が強い事が分かり嬉しそうですね。
茉莉花は千香に勝つつもりのようです。
エキサイトし過ぎて風紀委員に捕まる事になりました。
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茉莉花は千香との試合はあくまで指導の一環だったと言って千香に罪が無いと証言しています。
被害者が居なかったって話になり千香に新入生勧誘期間の部活禁止が言い渡されました。
千香は自分がやり過ぎてしまった事と茉莉花に救われたと感じています。
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茉莉花が風紀委員会の勧誘を断る方法を思いつきました。
残り定員が一名だって事を逆手に取りアリサと茉莉花の二人なら勧誘に応じると答えました。
茉莉花の実力を知った裏部は茉莉花の事も風紀委員会に引っ張りたいみたいです。
二人一緒なら入ると言われたので人員の枠を増やす方向で動く事にします。
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アリサの部活探しを続行する事になりました。
彼女は勝敗を争うような部活は嫌でした。
クラウド・ボール部の見学に行く事になります。
クラウド・ボールは九校戦の種目から外れて人気が下落しています。
部員が集まらなくなり同好会に格下げされそうになっています。
アリサが見学に行くと部長の服部初音が大歓迎してくれました。
特殊なグランドが必要なので校外のグランドを借りて活動しているそうです。
その日はカフェで説明を受ける事になりました。
後日借りている練習場に見学に行く事になりました。
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見学にやってきたアリサは初音と試合をする事になりました。
防御魔法の加減が出来ずにアリサは反則負けを喫する事になりました。
アリサは自分の魔法を制御できなかった事を悔しいと感じています。
アリサは魔法の制御にクラウド・ボールが役に立つと分かり入部したいと思うようになります。
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アリサは克人に部活動をしてもいいか聞いてみる事にしました。
魔法が使えるようになるにつれて克人の魔法力の高さが分かるようになりアリサは克人に畏怖の念を抱くようになっています。
アリサは克人を怖がっていると感づかれないように心配しています。
部活動を始めると十文字家の魔法を扱う為の訓練時間が無くなる事をアリサは懸念していました。
部活動を否定されると心配していたのですが克人は部活に入る事を勧めます。
克人は学年を超えた友人を作る事の大切さを教えています。
アリサが攻撃魔法が使えない事も問題にしていませんでした。
克人はアリサを十文字家の魔法師として戦闘魔法師にするつもりは無いようです。
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茉莉花がマジック・アーツ部に入部する事になりました。
千香との決着を付けたい茉莉花は彼女の部活禁止が開ける日に入部届を持っていく事にしました。
千香と試合をする事になりました。
男子部の部長が審判をする事になります。
茉莉花の実力は確かなようです。
千香と拮抗した試合をしています。
遠上家の魔法リアクティブアーマーの制御を謝り反則負けになりました。
防御魔法に頼り過ぎたみたいです。
千香は茉莉花の事が大変気に入ったようです。
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アリアが部室に入部届を持っていくと初音が驚いていました。
初音はアリサが入部してくると思っていなかったようです。
ちょうどアリサの他にもう一人入部希望者が来ていました。
仙石日和を紹介されました。
日和は派手な見た目に反して落ち着いた人のようです。
お互いの第一印象も良かったようです。
少し打ち解ける事ができました。
アリサは克人に言われた友達を作る大切さを感じています。
二人も新入部員を確保できて初音が感激しています。
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アリサは勇人から風委員会に入れば卒業した先輩との知己を得られるかもと教えられていました。
友人を作る大切さを理解したアリサは裏部の誘いに応じる事にします。
茉莉花はアリサの決断を意外に感じてるようですが一緒に風紀員会に入る事にします。
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裏部は生徒会長の三矢詩奈を巻き込み校長から風紀委員の増員を勝ち取りました。
枠は増やせないと言われたので一年生を0.5人扱いにして欲しいとお願いしました。
校長も有効だと判断してくれてアリアと茉莉花を受け入れる体制を整えました。
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三校に入学した竜樹が風紀委員に任命される事になりました。
三校は首席入学した生徒を風紀委員に任命する事になっています。
竜樹は次席入学なので自分に話が回って来たのを不審に思っています。
理由を聞いても説明して貰えませんでした。
それ以上反論する事はせず風紀委員会に入る事を決めます。
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同じマンションに住む同級生の左門から理由を教えて貰う事になります。
左門がおかしな人事の事情を予測しています。
首席入学は一条茜だったのですが一条家にはレイラという養子が居て彼女も三校に入学しました。
左門はレイラが大亜連合の劉麗蕾(リウ・リーレイ)だと予想しています。
茜は麗蕾の監視任務があり風紀委員に入れないのではと予想しています。
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風紀委員会に向かうアリサと茉莉花に誘酔早馬(いざよい そうま)が声を掛けました。
早馬は勇人の友人でアリアと茉莉花とは挨拶を済ませています。
後ろから声を掛けたので茉莉花から非難されています。
楽しそうに何を話していたのか問われてアリサは「女の子同士の話ですよ、先輩」と答えました。
あっさり撃退された早馬はアリサと茉莉花を見送る事になります。
アリサの背中を見送った早馬が「仲間にするのは簡単じゃなさそうだ」と呟いています。
彼は何かを企んでいるようですね?
彼も風紀委員なんだよね・・・アリサを監視するのだろうか?
早馬の思惑が気になりますね・・・
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成分友情魔法戦恋愛美少女学園生活
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