ラノベの感想) ベン・トー 第3巻 国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
概略:
双子の沢桔姉妹がハーフプライスラベリングタイムに参戦を開始しました。素晴らしいコンビネーションで連戦連勝を重ねていきます。彼女達には不安材料があるらしく同じスーパーには現れません。何かを恐れているようです。佐藤があせびから風邪をうつされます。それが白粉と槍水にも伝染しました。槍水は佐藤と白粉が意外と勉強が出来るとしり試験勉強を頑張りました。疲労から免疫力が低下して風邪をうつされたようです。槍水が楽しみにしていた丑の日が迫ってきます。必死の回復を図ったのですが間に合いませんでした。佐藤が一人で争奪戦に参加する事になります。鰻の蒲焼弁当争奪戦にかつて沢桔姉妹をスーパーから駆逐した天敵が参加します。彼の姿を見た梗と鏡が楽しい時間の終わりを覚悟します。佐藤たちの行動が梗と鏡の未来を救う事になります。
レーベル:集英社スーパーダッシュ文庫
発行日:2009/1/28
著者:アサウラ
イラスト:柴乃櫂人
ISBN:978-4-08-630467-2
雰囲気:ダイブ、変態、白粉ヤル気MAX、最強姉妹、魔女敗北、相棒と白粉の燃料、お尻問題、仇敵来襲、姑息な作戦、死闘、感激、敗北、懺悔
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1章 死神
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井ノ上あせびがクッキーを焼いています。
家庭科の授業でクッキーを焼く日に佐藤がファミ部に来ることになっています。
自分は幸運だと感じながら楽しそうにしています。
あせびの周囲では不幸な出来事が連続しています。
あせびだけがそれに気が付きません。
他の生徒が全て非難した後に家庭科室が大爆発しました。
佐藤は白梅に折檻された後、彼女と一緒に丸富大学付属高校に謝罪に向かいます。
佐藤がパンツ一枚で校内を駆け回った事が問題視された結果です。
ただ謝るのを不服に感じた白梅は著莪が白粉に行った破廉恥行為を問題視しました。
丸富大学付属高校の生徒会長(沢桔梗)と副会長(沢桔鏡)と白梅が交渉する事になります。
佐藤と著莪は当事者として同席する事になっていますが彼らに発言権はありませんでした。
沢桔梗(さわぎきょう)という生徒会長と沢桔鏡(さわぎきょう)という副会長は双子の姉妹です。
梗が姉で鏡が妹です。
三者(白梅、梗、鏡)の間でタフな交渉が行われて手打ちとなりました。
仲直りした事を示す書類を作成してサインをしています。
梗と鏡が佐藤に興味を持っています。
二人は狼として戦う佐藤と著莪の姿に過去を思い出しているようです。
佐藤と著莪が松葉菊(マっちゃん)の務めるスーパーのハーフプライスラベリングタイムの争奪戦に参加しました。
そこで佐藤は自分に変態って二つ名が付けられている事を知りました。
半端な女装をして争奪戦に参加していたのを思い出します。
誰が呼び始めたんだと考えているとピアスと遭遇しました。
彼が佐藤を変態と呼び始めて定着しつつあるようです。
実際に女装した姿で戦ったので否定の言葉に真実味が出ません・・・決まっちゃいそうです。
著莪と井ノ上がHP同好会に遊びに来ました。
井ノ上は大量の手作りクッキーを持ってきてくれます。
佐藤に一番沢山くれていましたね。
井ノ上は佐藤と仲良くなりたいようですよ。
佐藤に二つ名が付いた事を槍水が確認してきました。
佐藤は変態って二つ名が付きかけている事を誤魔化す為に違うと否定しています。
槍水に変態って二つ名がバレるのはいつになるんだろうね?
著莪は槍水とボードゲームをしていたのですが負け続けます。
自分が勝つ為に得意分野で勝負しようと考え佐藤にゲーム機を持って来させる事にします。
幼い頃の恥ずかしい行いを槍水にバラスと脅されて佐藤は汗だくになって寮の自室からゲーム機とテレビとジョイスティックを持ってきました。
格闘ゲームで槍水と著莪が対戦する事になります。
格闘ゲームは初心者の槍水は連敗を重ねる事になります。
著莪には勝てないと理解した彼女は佐藤と対戦する事にします。
佐藤も著莪より少し弱いだけなので相当な強者です。
接待プレーで負けてあげようかと一瞬考えましたが何事にも真剣に取り組む槍水の性格を鑑み本気で戦います。
結果槍水は連敗を重ねる事になりました。
彼女のイライラがMAXになってしまいます。
佐藤にゲーム機の中古価格を聞いてから井ノ上に窓を開けさせました!!
佐藤はまさかと思ったのですが対処が一瞬遅れます。
槍水はゲーム機を窓から放り出しました!!
佐藤は咄嗟に窓から飛び降りてゲーム機を捕獲しました。
そのまま五階から地上に落下してしまい隣町の病院に運ばれる事になりました。
梗と鏡が松葉菊の務めるスーパーに現れます。
彼女達は狼として争奪戦に参加する事になりました。
隣町の病院の病室で佐藤が目を醒まします。
そこは井ノ上の父親が医院長を務める病院でした。
井ノ上の両親はあせびが不幸体質だと理解していました。
佐藤に降りかかった不幸をあせびのせいだと思っていて入院費を無料にしてくれます。
著莪に謝罪してくれたそうですよ。
著莪は親族として佐藤の入院に付き合う事になっています。
佐藤があせびが眠り込んでいる事に気が付きました。
彼女は佐藤とゲームをしたくて待っていたそうですが眠ってしまいました。
あせびが夏なのに着ぐるみの様なパジャマを着ている事に佐藤は驚きます。
著莪からあせびは夏でも厚着なんだと教えられました。
風邪を引くと長引くので厚着して体温が下がり過ぎないようにしているようです。
二人は松葉菊のスーパーに半額弁当を確保しに行く事にします。
著莪からあせびの不幸体質に対抗する為にお守りを持っている事を教えられます。
あせびに接触するとお守りが焦げていく事を教えられました。
彼女の不幸体質は神の加護よりも強力だと判明しました。
著莪のバイクに二人乗りしてスーパーに向かいました。
佐藤はしがみつく著莪の腰が細すぎてバイクの後ろに乗るのは怖いと感じています。
怖いので著莪にギューッと抱き着いているようですよ・・・とても羨ましい状況に思えるのですが佐藤には怖いだけの時間のようです。
スーパーには時間的に余裕を持って到着した筈なのですが既にハーフプライスラベリングタイムが始まっていました。
佐藤は丸富大学と付属高校が試験前だから松葉菊が気を利かせて開始時間を早めた可能性に思い至ります。
彼女は丸富大学の卒業生なので内情に詳しそうなのでありそうな理由です。
佐藤と著莪は慌てて弁当コーナーに走ります。
途中で梗と鏡とすれ違ったのですが佐藤は彼女達の正体に気付きませんでした。
梗は佐藤が遅れて到着した事を残念に感じています。
弁当コーナーに倒れている人が居ました。
激しい戦いが繰り広げられたようですね。
梗と鏡は争奪戦に勝って半額弁当を手に入れたようですから手練れのようだね。
争奪戦の最中に佐藤は「やるな変態」と褒められています。
変態って二つ名が定着しつつあるようです。
著莪がやられたふりをして半額弁当を獲得しました。
佐藤は戦いに熱くなり過ぎて対戦者の男に馬乗りになっていました。
敵を倒すのが目的ではなく弁当を獲得するのが目的なので相手に馬乗りになるのは悪手です。
しかも男に馬乗りになってしまったので変態って二つ名の印象を強める事になってしまいます。
佐藤と著莪は病室に戻り獲得した夕餉を食べる事にします。
何故か病室の窓が開いていたのですが二人は無視する事にします。
食べ終えた二人は桃鉄を始めました。
プレイ中に槍水から電話が掛かって来たので佐藤が席を外します。
槍水は五階から落下した佐藤の事を心配していました。
まさか佐藤が飛び降りるとは思っていなかったようですね。
弁償するつもりだったのだが窓の外にゲーム機を放り投げたのは間違いだったと謝ってくれます。
佐藤は無傷だったうえゲーム機も無事だったので問題無いと伝えます。
白粉は新しいネタを仕入れたので執筆したいと言って争奪戦には参加しなかったそうです。
佐藤は白粉が新たな登場人物を考え出したと勘違いします。
槍水との電話が終わり佐藤が病室に戻り桃鉄を再開します。
長かったので佐藤のターンもやっておいたと伝えてきます。
佐藤は著莪が自分の物件を売り払っていた事に気が付きました。
父親の影響でプレイ中にゲームを放り出す事は間違っていると考える佐藤はゲームを続行する事にします。
著莪が圧倒的に有利な状態でゲームは進行しました。
佐藤が槍水と白粉にメールを送る事になります。
白粉が新しい登場人物で小説を書いている誤認している佐藤はもっとやれと送信しました。
佐藤の激励メールに白粉から返信がありました。
激励してくれてうれしい、もっとヤる、と書いてありました。
白粉は部室の窓から飛び降りる佐藤にヒントを絵て彼を主人公にした小説を書いています。
佐藤は知らぬ間に自分を凌辱してねとお願いしたも同然なんだけど事実を知りません。
著莪と佐藤は普通に同衾するのね・・・
二人はあせびが部屋から消えている事に気が付いていましたが怖くて今まで無視していました。
窓を覗き込むと地上で倒れているあせびを発見します。
佐藤は転落死したのでは?と怖くなりますが著莪は笑ってそれは無いと言っています。
二人はあせびを拾いに行く事になります。
あせびは無事なんでしょうか?
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2章 オルトロス
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梗と二階堂(ピアス)が接触しました。
ピアスは一度沢桔姉妹に負けてから彼女達に興味を持ちます。
自力で二人の正体を探ろうとして同じスーパーに通う事にします。
梗はピアスが自分達に興味を持ってくれた事が嬉しいようです。
連絡先を交換してその日向かうスーパーをメールする事になりました。
ピアスは毎回のように沢桔姉妹に負けています。
沢桔姉妹は著莪と戦いたかったようですが試験期間だったので彼女はスーパーに現れませんでした。
沢桔姉妹は情報が出回る事を恐れているようです。
時間が無いと言ってますね。
東区のスーパーは制覇してしまったので西区に向かう事になります。
梗は魔導士と変態との対戦を楽しみにしていました。
魔導士が所属している組織の都合で国外に出ている事が判明します。
二人は変態に期待する事にします。
地上に落ちていたあせびを背負って運んだ佐藤は風邪を引いてしまいました。
それが白粉にもうつってしまいます。
試験前なのですが二人は学校を欠席しています。
槍水は一人部室で試験勉強をしています。
一人の時間が長くなり槍水は寂しさを感じています。
槍水はアブラ神のスーパーで毛玉という二つ名で呼ばれている狼から情報収取を行います。
毛玉は東区で暴れている双子(沢桔姉妹)について聞かれると思っていたようですが違いました。
槍水は佐藤が二つ名を教えてくれないので自力で知ろうとしていました。
ここで槍水は佐藤の二つ名が変態だと知ったようです。
月桂冠の半額弁当を入手した槍水が佐藤のお見舞いにやって来ました。
男子寮に来てくれましたよ。
先に白粉のお見舞いに行くと白梅に追い返されたそうです。
佐藤が迎えてくれるのか不安になっていました。
佐藤は大喜びで槍水を迎え入れる事にします。
男子寮には槍水に見せたくない住人が居るので彼らを排除してから槍水を迎え入れました。
寮母さんは槍水が佐藤とヤリに来たと勘違いしたようです。
青春を謳歌したければ自分の見て無い時に窓から入って来てとアドバイスされたそうです。
その手の話題に疎い槍水には寮母の言葉の意味が分からないようです。
丁度良いやと判断した佐藤は適当に胡麻化しています。
佐藤は槍水がブーツを脱ぐ姿に感激しています。
ゴツイブーツから黒いストッキングに包まれた足が出てくる姿に感激しています。
かなりのフェチだな。
槍水は半額弁当とチキンラーメンと桃缶を持ってきてくれました。
風邪を引いた時は桃缶だと考えている佐藤は大喜びしています。
槍水は妙に優しいですね・・・佐藤の為にチキンラーメンを作ってくれます。
男子寮の調理室を借りて作ってくれました。
槍水に対して下心がある寮生たちは親切にも鍋やドンブリを用意し卵までくれました。
それを使い槍水がチキンラーメンを作ってくれます。
佐藤の部屋で夕餉となりました。
槍水が獲得した月桂冠の弁当はチーズが入っているヒレカツでした。
普段は断固断ると言って分けてはくれないのですが今日の槍水は妙に優しいです。
借りにはしないと言って分けてくれます。
佐藤は余りの美味しさに仰天しています。
食事が終わると槍水が勉強を見てくれる事になりました。
美人先輩が自室でマンツーマンで家庭教師をしてくれる状況に佐藤は嬉しさに震えています。
妄想が始まってしまい槍水とイチャつく自分の姿を幻視しています。
槍水の声で現実に引き戻された佐藤が中間テストの順位を教えます。
烏田高校では上位50人の名前が開示される事になっています。
一年生は白梅がぶっち切りの一位で普段馬鹿にしか見えない白粉が六位で自分は二五位だと教えました。
それを聞いた槍水の態度が豹変しました。
一一五位の間違いじゃないのか?と言っています。
佐藤は否定すると槍水は帰る事にしました。
槍水は佐藤は自分と同じ馬鹿だと思いたかったようですね。
佐藤は槍水が勉強が苦手なんだと理解します。
同じ馬鹿だと思っていた佐藤まで勉強が出来ると知り危機感を抱いたようです。
さっさと帰ってしまいました。
期末試験が終わった日に白梅から白粉を女子寮まで送って欲しいと頼まれます。
夏休みにHP同好会で海に行く妄想をしている佐藤は白粉の駆除計画を考えていました。
砂浜で肌を焼くマッチョを見れば白粉は簡単に駆除可能だと結論付けています。
あとは残った槍水とイチャつこうと計画しています。
それが不味かったね白梅に白粉の事を頼まれた時に彼女を駆除するのか?と聞いてしまい白梅を怒らせました。
佐藤は白梅に折檻されてから白粉を送り届ける事になりました。
佐藤がHP同好会の部室に到着した時、槍水がテーブルに突っ伏して眠っていました。
一瞬顔に落書きしようかな?と考えますが思いとどまっています。
著莪が一緒だったら確実に額に肉と書かれていたようです。
暫くすると槍水が目を醒ましました。
彼女から試験勉強を頑張ったので眠いと言われます。
ハーフプライスラベリングタイムが近づいたら起してくれと頼まれました。
佐藤は槍水の寝顔を見ながら待つ事になります。
槍水は佐藤の事を信頼しているみたいだね。
時間になったので二人はアブラ神のスーパーに向かいます。
道中で夏休みの計画を話し合う事になりました。
槍水がHP同好会の合宿を提案すると佐藤が海ですねと答えます。
槍水が端的に「山だ」と訂正しました。
納得したくない佐藤は「山田」と言われたと誤変換します。
槍水の知り合いに山田って人物が居るらしく話が変な方向に向かいます。
佐藤が山田の背後霊が来ていると主張すると槍水が怖がっています。
意外ですが彼女はお化けの話が怖いようです。
佐藤を振り払って逃げ出します、佐藤は本気で山田の霊を怖がっているので本気で槍水を追いかける事になりました。
佐藤が槍水を襲っている勘違いした警察官に呼び止められ尋問される事になっています。
槍水が佐藤はたまに変な行動をとるんですと説明してくれたので解放されたようです。
槍水から山田ではなく「山だ」と教えられ佐藤は合宿が山だと理解できました。
近くに川があり槍水も去年そこで泳いだと聞いて楽しみになっています。
佐藤は槍水の見過ぎ姿が楽しみなんですが槍水は佐藤は泳ぐのが好きなんだと解釈しました。
アブラ神のスーパーで沢桔姉妹とピアスと遭遇しました。
梗が自己紹介してくるのですが槍水は彼女を犬扱いしています。
東区で暴れまわっている噂を知っているのですが彼女達を狼とは思えないみたいです。
梗は槍水から罵倒されても嬉しそうにしています。
負けた時により大きな悔しさを味わう事になると言い残して離れていきます。
その場に残ったピアスと槍水の会話が始まりました。
槍水は沢桔姉妹から強さは感じ取れたそうですが態度が飼い主にじゃれつく犬みたいなのが不思議なようです。
ピアスに彼女達の正体を聞いています。
ピアスは分からないと答えました。
自分も彼女達の正体が知りたいので挑戦を続けていると教えてくれました。
ピアスは槍水が不調だと気が付きます。
デリカーシーは無いみたいだね「生理中か?」と聞いてきました。
槍水は真っ赤になって否定していますね。
誤魔化す為に新手の精神攻撃なのか?と言い募っています。
ハーフプライスラベリングタイムが始まり激闘が繰り広げられる事になりました。
沢桔姉妹は二人のコンビネーションで戦っています。
買い物カゴを上手に利用して相手を吹き飛ばしています。
顎鬚、茶髪、ピアス、槍水が吹く飛ばされる事になりました。
佐藤が残り梗と殴り合いを展開する事になります。
梗は頭から出血する程のダメージを負ったのですが本気で殴って来る佐藤の攻撃が嬉しいようです。
佐藤も鏡と梗のコンビネーションで吹き飛ばされ床に転がる事になりました。
勝利した梗が笑いながらまた挑戦して来いと言ってきます。
自分達を倒して欲しいとも言っていました。
沢桔姉妹は何らかの問題を抱えていて誰かに倒されたいと思っているようです。
毛玉が沢桔姉妹の正体を探る為に噂を求めて遠くのスーパーに遠征しています。
古狼が集う小さなスーパーで沢桔姉妹の正体を知る人物と出会いました。
地蔵のような人物です。
そこに大猪が洗われてしまいます。
地蔵は更に南に向かへとアドバイスしてくれます。
「沢桔コーポレーション」と書かれた看板が見えると言っています。
姉妹はお嬢様なのかもな?
地蔵は今の双子と相対する正しき力を有した者に情報を伝えてくれと言っていました。
沢桔姉妹の過去には何らかの問題があるようです。
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3章 ツードッグス
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梗は興奮しすぎて現実と夢の区別が無くなっています。
別れ際に佐藤に失礼ね事を言ってしまったと激しく後悔していました。
本当は追ってこいと言っただけだったのですが負け犬と罵る罵詈雑言を言ってしまったと思い込んでいます。
実際は夢に見ただけなのですが現実の出来事だと思い込んでいます。
梗が興奮すると言葉が出なくなると知っている鏡が勘違いしている事を説明しています。
鏡は説明するのがめんどくさくなっていますね。
梗は言葉に詰まるのを解消する為に古今東西の暴言を調べています。
徹夜したみたいですね。
槍水が佐藤の風邪を貰ってしまい体調を崩してしまいます。
丑の日に鰻の蒲焼弁当を使ったハーフプライスラベリングタイムが行われるスーパーが存在します。
槍水はその日に復帰すると決め学校を欠席して体調を戻そうとしていました。
風邪が治った佐藤が代理で槍水の成績を見に行く事になりました。
勉強を頑張ったのは本当でしたね槍水は五位でした。
佐藤は大きく順位を下げ四一位になっています。
白粉も順位を落とし十位でした。
佐藤は槍水の頼みで沢桔姉妹に丑の日にスーパーに出向く事を伝えて貰う事にします。
佐藤は確実に沢桔姉妹に会うために二階堂に電話して彼女達が向かうスーパーを教えて貰いました。
スーパーで二階堂に会った佐藤は梗が二人に付けた《ツードッグス》って二つ名を広めようと提案します。
相棒と言って二階堂を説得している姿を白粉に目撃される事になりました。
白粉は物凄い邪気を放ち興奮しています。
佐藤はまたしても白粉に余計な燃料を与える事になりました。
沢桔姉妹と戦う事になりましたが今回も負けてしまいます。
槍水の伝言が出来ていない佐藤は梗に声を掛けて夕餉を共にする事にします。
梗は嬉しさの余り興奮してしまい上手くしゃべれません。
佐藤は次の丑の日に槍水が鰻の蒲焼弁当を取りに行く事を伝えます。
佐藤と白粉が槍水のお見舞いにやって来ました。
佐藤は著莪や男友達の自宅を訪問する感覚で槍水のアパートの前からお見舞いに行くと伝えます。
白粉が女性の部屋を訪れるには急すぎると心配しています。
電話を貰った槍水は驚き慌てています。
急いでメイクを整えようとしたようですが既にアパートの前まで来ていると聞いて諦めました。
ドアを開けて出てきた槍水の姿を見た佐藤と白粉はドアを閉めて帰る事にします。
槍水の見た目が余りにもいつもと違うので恐縮したようですよ。
槍水が不満顔でドアを開け中に入れてくれました。
丑の日になっても槍水の体調が回復しませんでした。
熱い風呂に入ってウィルスを撃退しようとしてしまい風邪が悪化しました。
苦しそうな声で佐藤に電話してきました。
食べ物と薬を買ってきて欲しと言っています。
即効性の解熱剤も欲しいと言っていました。
著莪からも電話が掛かって来て風邪でダウンしている事をしりました。
彼女は終業式の日にあせびがお見舞いに来るのでお守りを買ってきて欲しいと言っています。
著莪が持っていたお守りは既に焼けてしまったそうです。
著莪は死にたくないと泣きながら訴えてきました。
佐藤はお守りを買っていくと約束しています。
佐藤は薬局に向かい薬剤師のお姉さんに相談する事になります。
即効性の解熱剤は座薬になると教えられます。
佐藤の葛藤が始まりました。
お姉さんから座薬は誰かに入れて貰う方が良いと教えられました。
佐藤は自分が槍水のお尻に座薬を入れる事になるのか?と考えています。
煩悩に打ち勝った佐藤は白粉に頼む事にします。
白粉に電話すると白梅が出ました。
白粉はトイレに行っているそうですよ。
混乱している佐藤は白粉に座薬を挿してもらえないかな、と言ってしまいます。
白梅が怒りだした事で槍水先輩にという目的語が無かった事に気が付きます。
白梅が怖い佐藤は慌てて僕は槍水先輩にやってほしくて、と言ってしまい白梅を益々怒らせる結果となりました。
白梅は佐藤は槍水に座薬を挿して欲しいと思っているのに白粉に電話してきたと解釈されます。
翌日白梅に折檻される事が決まりました。
白梅との会話を聞いていたお姉さんは経口薬を勧めてくれました。
丑の日に毛玉に呼ばれて沢桔姉妹の天敵がやって来ました。
毛玉は半端に沢桔姉妹の噂を追いかけて彼女達を討伐できる人物を呼び寄せてしまいます。
《ヘラクレスの棍棒》という二つ名を持つ人物です。
二階堂は沢桔姉妹の過去を丁寧に取材し真相に到達しました。
二階堂は沢桔姉妹がオルトロスという二つ名を持っていて地元のスーパーから駆逐された過去を知ります。
毛玉が《ヘラクレスの棍棒》を呼び出したと知り焦ります。
彼女達を救うためには地元の狼の協力が必要と考えます。
魔導士が海外に行っていると知ってたので佐藤経由で槍水に知らせる事にします。
電話に出た佐藤から槍水が風邪を引いてしまい争奪戦に参加できないと教えられます。
佐藤に情報を伝える事にします。
佐藤の返答に満足した二階堂は自分が戻るまで粘れと伝えて電話を切りました。
槍水が回復しなかったので佐藤は彼女の目覚まし時計を遅らせてから書置きを残してスーパーに向かいます。
風邪を引いた人は甘えて良い権利があるとメモに残します。
二階堂はハーフプライスラベリングタイムに間に合わせる為に速度超過でバイクを走らせる事になりました。
槍水、佐藤、二階堂と戦えると意気込んでスーパーにやって来た沢桔姉妹は絶望のどん底に落とされます。
鰻の蒲焼弁当をハーフプライスラベリングタイムに提供するスーパーで《ヘラクレスの棍棒》と再会する事になりました。
沢桔姉妹の父親はスーパーマーケット関係の仕事しているので彼女達は小学生の頃から争奪戦に参加していました。
体格的に不利だったので負け続けていたようです。
争奪戦の熱に当てられている二人は挑戦を続け中学生になります。
体格的に成長し二人の戦闘力が大幅に向上しました。
経験値は高いので無類の強さを誇る狼へと成長を遂げます。
梗が《ヘラクレスの棍棒》に惚れてしまったのがそもそもの原因でした。
興奮すると喋れなくなる梗は自分の想いを《ヘラクレスの棍棒》に伝えられませんでした。
彼と会いたい一心でスーパーに赴き争奪戦に参加していました。
《ヘラクレスの棍棒》は自宅近くのスーパーだけに現れて居たので毎回オルトロスと戦う事になります。
梗は戦えて嬉しかったのですが《ヘラクレスの棍棒》はそう思っていませんでした。
連戦連敗の《ヘラクレスの棍棒》は姑息な手段でオルトロスを争奪戦から退場させる事を思いつきます。
争奪戦に参加している狼達に呼びかけ二人に先に弁当を取らせる事にしました。
更に梗に向かってしつこく付きまとってウザいんだよ、と言われてしまいます。
梗の恋は無残に散る事になりました。
梗と鏡は自分達が周囲から嫌われ邪魔に思われていたと知る事になりました。
二人はそれ以降争奪戦から距離をおく事になります。
佐藤と著莪の見事な戦いびりを見て争奪戦への参加を再開しましたが今日で終わりの様です。
《ヘラクレスの棍棒》から既に集まっている狼とは話が付いているので弁当を取って早々に立ち去って欲しいと笑顔で言われます。
梗は佐藤、二階堂、槍水に希望を見出します。
槍水は体調不良で不参加です、二階堂は遠方から向かっている最中です。
佐藤がスーパーにやって来ました。
異様な雰囲気を感じ取った彼は茶髪に状況を聞く事にします。
茶髪は不機嫌そうに元凶から説明があると教えます。
《ヘラクレスの棍棒》梗の見ている前でが佐藤に話を持ち掛けました。
佐藤が俯き加減で頷いたので《ヘラクレスの棍棒》は作戦の成功を確信しています。
梗と鏡は泣きながらスーパーから立ち去ろうとしています。
入口まで来た梗が攻めて嫌がらせをしてやろうと考え直して半額弁当を貰って行く事にします。
半額神がラベルを張り終えてハーフプライスラベリングタイムが始まりました。
《ヘラクレスの棍棒》の作戦ではオルトロスが弁当を取ってから争奪戦が開始される事になっていました。
しかしそこに集った狼たちは予想外の行動に出ました。
ハーフプライスラベリングタイムが始まった瞬間に誰もが弁当に向けて飛び出し激戦を始めました。
《ヘラクレスの棍棒》は合意ができていた筈だと訴えますが狼達に笑われる事になります。
全ての狼は笑いを堪えるのに必死で俯いていたそうですよ。
梗と鏡は茫然として事態を見守っています。
動かない二人を佐藤が誘います「来い」
鏡の方が早く立ち直りましたね動けない梗に参戦を促します。
梗は迷惑がられないか?と心配しています。
鏡に普段のように傍若無人になれと叱咤され梗が参戦を決めます。
そこに遅れてやってきた二階堂が出遅れているぞと声を掛けます。
梗と鏡は自分達を受け入れてくれる狼たちに感激して泣いています。
涙を拭いて参戦する事になります。
二階堂とオルトロスが参戦して争奪戦が真の開始となりました。
争奪戦の渦中にある《ヘラクレスの棍棒》を誰も攻撃してきません。
自分は敵とみなされていないと理解した彼は二度とこの街には来ないと決めひっそりとスーパーから立ち去りました。
《ヘラクレスの棍棒》は敗北を認めたようです。
オルトロスはカゴを巧みに使ったコンビネーションで弁当棚の前に陣取ります。
誰もが月桂冠を狙っているので激しい争奪戦になっています。
梗は他の狼の戦闘力が増している事に気が付きます。
自分と鏡だけが普段通りの戦闘力なのを訝しみ鼻が詰まっているので蒲焼の匂いが嗅げていない事に気が付きます。
不利を悟った梗は無理な攻撃を仕掛けて勝負を急ぐ事にしましたが失敗しました。
今日の狼は普段とは違い打たれ強く攻撃力が増しています。
弁当六個に対して梗、鏡、佐藤、二階堂、茶髪、顎鬚、坊主が残りました。
一人を蹴落とせば弁当を確保できるのですが誰もが月桂冠を狙っています。
死力を振り絞った戦いだったので誰もがふらふらです。
一斉に月桂冠に手を伸ばす事になります。
月桂冠を取得したのは佐藤でした。
梗だけが弁当を取れない結果に終わります。
茶髪が梗を夕餉に誘いました。
嬉しくて喋れなくなった梗に変わり鏡が参加を承諾します。
茶髪、顎鬚、坊主、二階堂、梗、鏡の六人で夕餉となります。
梗のどん兵衛が出来てから食べ始めています。
自分を待っていてくれた狼に梗が感激して泣きそうになっています。
二階堂から今度は追いかけ来いと言われて梗が感激しています。
佐藤は夕餉に参加せず槍水の元に向かいます。
アパートで槍水が不満顔で待っていました。
佐藤は咄嗟に土下座で謝っています。
月桂冠を取って来たと伝えると驚かれています。
どこまで甘えさせてくれると聞かれた佐藤は半分までと答えます。
それを聞いて槍水はご機嫌になります。
佐藤と月桂冠の鰻の蒲焼弁当を半分こする事になりました。
争奪戦の様子を聞かれた佐藤はどこから説明しようか悩んでいます。
悩んだ末にスーパーに悲しい涙は必要ないですよね?と問いかけます。
槍水はどこか悲しそうな目で、同意してくれました。
それから目覚まし時計に細工した理由を説明して欲しいと言ってきました。
佐藤はオルトロスが悩んでいた話をする事になりました。
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総括
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強すぎる存在への対処方法として《ヘラクレスの棍棒》の取った手段は姑息ですが有効だと思います。
佐藤たちは彼の方法に同意しませんでした。
蒲焼弁当の魔力に当てられただけとは思えないので西区の狼は特殊な存在かもしれないな。
それともオルトロスの地元に居たのは狼には成り切れない犬や豚だったって事かな?
オルトロスは気兼ねなく争奪戦に参加できるようになったので今後の戦いは激化するな。
正攻法でも彼女達を倒せると証明されたので面白くなりそうです。
今回多くの燃料を投入された白粉の小説の行く末が気になります。
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成分 | 美少女 | 戦闘 | 友情 | 恋愛 | 妄想 | ハーレム |
評価 | AAA | AAA | AA | C | AAA | A |
AmazonLink: ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
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