ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第13巻 (HJ文庫)


概略:
背中に呪印を彫られたリリシャが学院に戻ってきました。心配したテスフィアとアリスがリリシャの部屋にやって来て倒れている彼女を発見します。フェリネラの指示でアルスに伝えられます。アルスとロキはリリシャを連れてシセルニアに会いに行く事にします。先回りしたフェリネラが待っていました。リンネの案内でシセルニアに謁見する事になります。リリシャの襲撃を撃退したフェーヴェル家は報復行動に出ます。アルスはシセルニアにリリシャの呪印を解く事を迫ります。シセルニアからアフェルカが制御下に無い事を教えられます。リリシャを追放したアフェルカがシセルニア暗殺を実行に移します。王宮に泊まっていたアルス、ロキ、フェリネラが迎え撃つ事になります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2021/8/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-2554-6
雰囲気:逃走と帰還、魔法指導、発見、激励、貴族の報復、元首、交渉、鞘当、刺客、迎撃、結果、最硬、決闘
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アフェルカを追放され傷ついたリリシャが第二魔法学院に戻ってきました。
朦朧としている彼女は無意識に第二魔法学院を目指したようです。
自分でも何故ここに戻って来たのか分かっていません。
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アルスはロキ、テスフィア、アリスにそれぞれ新たな魔法を習得させる事にします。
三人とも目を輝かせていますね・・・
ロキには素養がある雷系統の極致級魔法を習得してもらう事にします。
ロキがリクエストした魔法とは違う魔法なのですが扱える魔法師が存在しない高難度な魔法でした。
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テスフィアにはテンブラムの勉強をして貰うと伝えます。
魔法を教えて貰えないと知った彼女が泣き出してしまいます。
アルスはウソ泣きだと理解できているのですがテスフィアが本物の涙を見せたので悪い事をした気分になっていますね。
テスフィアは演技に感情移入し過ぎて涙が出てきたみたいです。
アルスはフェーヴェル家の継承魔法を習得してもらう事を伝えました。
フローゼ(フェーヴェル家の当主でテスフィアの母親)からアルスでもフェーヴェル家の継承魔法を習得する事は不可能。
別の方法論で似たような魔法を再現する事も出来ないと言われました。
アルスは好奇心を刺激されてしまいます。
フローゼさんにアルスを誘導する意図があったのだろうか?
アルスはフェーヴェル家の継承魔法が段階的に訓練を積んで行けば習得できるのではないか?と考えています。
理由はフェーヴェル家の魔法に継承魔法の最終形態に必要だと思われる要素が含まれているからです。
アルスは必要な要素を習得させる意図でコキュートスという空間を凍らせる魔法を学ばせる事にしました。
氷属性の無い使用者にペナルティを貸す危険な魔法です。
適性の無いアルスでは指先が凍傷になっています。
テスフィアは適性があるのでペナルティは受けないようです。
これも使用者が居ない高度な魔法です。
アルスからフローゼがテスフィアが継承魔法を習得する事を望んでいると聞かされテスフィアはヤル気になっています。
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アリスには魔法習得の前段階としてアルスが作ってあげたAWRを使いこなせるようになってもらう事にします。
高性能なAWRなので二つの機能を同時に操作できるようになるのが目標です。
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三人ともヤル気を漲らせて練習を始めましたが大きな成果はでていません、簡単な課題ではないですね。
テスフィアとアリスはロキの鬼気迫る練習態度に驚いています。
ロキは魔法習得のコツを掴んでいるので彼女なりの有効な方法を持っています。
ロキは魔力が尽きるまで自分を追い込んでいました。
外界での実践経験がある魔法師は練習態度からして違うと驚いています。
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食堂に向かうテスフィアとアリスが女生徒からリリシャの様子がおかしいと教えられます。
リリシャは一人部屋で彼女は隣の部屋んだそうです。
部屋から気配はするが返事が無いと言われました。
心配になったテスフィアはアリスと共に様子を見に行く事にします。
アリスは面倒見が良いと揶揄ってますが好ましく感じているようだね。
ノックをしても返事がありませんでした。
部屋の中には気配があるので心配になったテスフィアはドアを開けて入って行きます。
カギが掛かっていなかった事に驚いています。
部屋に踏み込んだ二人は毛布に包まり床で寝ているリリシャを発見しました。
彼女の背中に大きな火傷の痕があるのを発見しました。
高熱も発しているのでリリシャを女子寮の保健室に連れて行く事にします。
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リリシャは大怪我しているので大事になってしまいます。
騒ぎを聞きつけたフェリネラが保健室にやって来ました。
保険医が留守だったのでフェリネラが治療を行う事になります。
彼女はアルスに知らせる様に命じます。
テスフィアとアリスはアルスの研究室に向かいリリシャが大怪我して帰って来た事を教えます。
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話を聞いたアルスは自分の失策を痛感しています。
フェーヴェル家でセルバに殺されかけていたリリシャを助け逃がしました。
フリュスエヴァン家に逃げて行く彼女を見送った事を悔いています。
アルスはシスティからリリシャがセルバ暗殺を企んでいると聞かされ助けに行きました。
システィは何かを知っていると考え彼女を呼び出す為に魔力を解放します。
テスフィアとアリスはアルスの強大な魔力に晒されて倒れそうになっています。
ロキがアルスを諫めて保健室に向かう事になります。
途中でアルスの魔力を感じ取ったシスティと対峙する事になります。
アルスは喧嘩腰になっていますね。
アルスを利用したシスティに対しロキも殺意を向けています。
ロキが殺意を向けた事でアルスは冷静になれました。
魔力の放出をやめシスティを伴い保健室に向かいました。
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保健室で待っていたフェリネラと合流してシスティから事情を聴きだす事になります。
この段階でアルスはベリックとシセルニアが絡んでいると予想しています。
システィの口からシセルニアが関係していると認めさせました。
フェリネラからもアフェルカに怪しい動きがあると教えられました。
彼女の父親ウィザイストが別件で調査をしていて怪しい動きがあると掴んだそうです。
ウィザイストの部隊は別件で出払っているのでフェリネラがアルスに全面協力したいと申し出ました。
アフェルカは元首直属の暗殺部隊と言われています。
アルスはシセルニアならリリシャに刻まれた呪印を解呪できるのではないかと考えます。
フェリネラに調査を進めて貰う事になります。
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アルスとロキは研究室で待っていたテスフィアとアリスに事情を説明しました。
二人を女子寮に送り届けてアルスとロキは就寝する事にします。
アルスは中々眠れないようです。
リリシャの逃亡を見逃した事が正しかったのか?とかシセルニアの思惑などを考えています。
パジャマ姿のロキがやって来てアルスを心配してくれます。
普段のアルスなら眠れなくなるほど悩まないと言っているようです。
ロキはアルスの事が心配なようですね。
ロキはテスフィアとアリスがアルスに良い影響を与えていると考えています。
リリシャもアルスに良い影響を与える可能性が高いと考え彼女を仲間に加えたいと考えています。
寝床が冷たいので一緒に寝ると言ってアルスのベッドに潜り込みました。
これはアルスの役に立ちたいとの姿勢を見せたフェリネラへの対抗心がさせた行動か?
二人は枕の端と端に頭を乗せて眠る事になりました。
ロキ大胆ですがアルスはドキドキしてくれません・・・
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アルスとロキはリリシャをシセルニアの元に連れて行く事にしました。
朝食前に女子寮から連れ出します。
アフェルカ失格の烙印を押されたリリシャは自信を失っていました。
助けようとしているアルスに対して自分には助ける価値は無いと言い放ちます。
グダグダ文句ばかりのリリシャをロキが一喝しました。
いつまでも家に縋ってないで自分で考えて行動しろと怒鳴ります。
図星を突かれたリリシャは激高してしまいロキの方こそアルス様アルス様と気持ち悪いんだよと言い返します。
ロキは自分の意志でアルスと共にあると決めたんだ、何かに縋っている訳ではないと叫び返します。
アルスはロキの忠誠心を重いと感じているようですが文句は言えませんでした。
ロキの正直すぎる告白にリリシャは毒気を抜かれたようですね・・・大人しくなりました。
ロキが小声でアルスに縋っているのかも?と呟いています。
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元首の住んでいる王城には転移門を使って行き来する事になっています。
アルスとロキはそれを無視して地上を走って向かいました。
途中でリリシャの傷の具合を確認する事になります。
ロキがブラをしていないんだと指摘しました。
ちょこっと悪意を感じますね。
リリシャは対抗する為でしょう裸を見られても生娘みたいにキャーキャー騒がないと強がります。
ロキがアルスの周りには全裸を晒したがるビッチばかりで困ると指摘します。
ビッチ呼ばわりされたリリシャは自分は生娘だぞと否定しています。
アルスは無反応ですね・・・リリシャ残念ですね、生娘アピールは効果ないぞ。
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王城に入ろうとする三人を警備員が呼び止めました。
シセルニアに会いに来たと宣言すると誰の紹介なのか?約束はあるのか?と問われます。
ライセンスの提示を求められますがロキとアルスが三門芝居を始めます。
忘れてきたと言ってますね・・・身体検査が始まりました。
アルスとロキは実力行使で城門を通るつもりだったようです。
ここでリリシャは工夫する事になります。
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身体検査を担当している人物が痴漢行為を働いたと喚きます。
それを聞いたロキは膝蹴りを喰らわせて担当者を昏倒させました。
アルスは手刀で担当者を昏倒させます。
有無を言わさず殴り倒すよりもマシだったかな。
歩き始めた三人の前に残っている警備員が立ちふさがりますがアルスが魔力を解放すると怖くて動けなくなりました。
警備責任者だけは根性を見せてアルスを止めようと立ちふさがります。
彼はアルスの強さが理解できているようですね。
勝てないと分かっていても職務を放棄する事はできないようです。
そこにリンネを連れたフェリネラが現れました。
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惨状を見てリンネは頭を抱えています。
リンネからアルス達を通すように言われて警備責任者は安堵しています。
フェリネラはアルスとロキがシセルニアの元に向かったと知り先回りしたようですね。
調査結果を直接教える必要があったのでリンネに話を通したと言っています。
フェリネラとリンネは初対面だそうですが直ぐに意気投合したそうです。
リンネはフェリネラにシセルニアに振り回される愚痴を零したみたいだよ。
リンネはフェリネラちゃんと呼んでいますね。
ちゃん呼ばわりされてフェリネラが抗議しています。
アルスは珍しい光景が見れたと感じています。
リンネの案内でシセルニアと対面する事になりました。
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フェーヴェル家ではアフェルカへの報復作戦が計画されています。
セルバはフェーヴェル家を巻き込みたく無いと考えていましたがフローゼは全面協力する事を決めます。
フローゼはセルバはフェーヴェル家の一員だと言っています。
セルバは申し訳なく感じているようですが嬉しくもあるようだね。
フローゼの命令に従う事にしました。
フローゼはシセルニアが絡んでいると掴んでいますね。
アフェルカを討伐してしまっても問題にならないと判断しました。
この機に乗じてアフェルカに狙われ続けているセルバの問題を解決する事にします。
セルバが集めた戦闘力の高い戦闘メイドを総動員する事を認めました。
フローゼは絶対に生きて帰れと命じて送りだしました。
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セルバはヘストとエイトをはじめとする戦闘力の高い戦闘メイドを連れてフリュスエヴァンの屋敷を襲撃しました。
見張りの程度が低い事にセルバが驚いています。
セルバは警戒していたようですがアフェルカは弱体化しているのか?と思い始めます。
そこにアフェルカの副官エルヴィが現れました。
殺気をまき散らしているエルヴィの態度は暗殺者とは思えません。
彼は一々口上を上げてから戦いたいようですね。
ヘストとエイトが攻撃を始めます。
セルバも加わったので三対一の状況に悪態を吐いていますね。
これも暗殺者らしくない態度だったね。
セルバは若干呆れているようです。
しかし実力は本物でした。
三対一の戦いだったのにエルヴィに逃走を許す結果となりました。
去り際に忙しい時にやって来やがってとの捨て台詞を残します。
何かが起こっているようですね・・・セルバはエイトに追撃を命じて一時身を潜める事にします。
隠れ家に戻るとフェーヴェル家からの連絡係が待っていました。
フローゼからの封書を携えていました。
読んでみると大事?が起こっていると分かりました。
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シセルニアが初対面のフェリネラに危機感を抱きます。
三大貴族ソカレント家の娘なのにアルスとの距離が近すぎる他の貴族に疑われるぞと脅します。
フェリネラはアルスが学院で目立ってしまってるので上級生として助けていると応戦します。
父ウィザイストはフェリネラの足枷となるなら貴族位を返上すると常々言っているので問題無いと付け加えます。
フェリネラはいざとなったらソカレント家はアルスの味方になると宣言しました。
これをシセルニアはフェリネラからのアルスへの告白と受け取ったようです。
益々危機感を募らせています。
フェリネラの行動は一々報告して欲しいとやり返します。
この一言でフェリネラはアルスの監視者って立場に立たされたぞ。
フェリネラはアルスに嫌われてしまうと危惧しています。
フェリネラの心情が変化した事を察したシセルニアは溜飲を下げます・・・冗談だと伝えました。
アルスとロキはフェリネラとシセルニアのやり取りを理解できませんでした。
話しが終わったと判断しシセルニアの追及を始めます。
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アルスはシセルニアの事を「お前」呼ばわりしています。
アフェルカの構成員だったリリシャはヒヤヒヤしています。
アルスはシセルニアがアフェルカを操っていたのか問いただします。
シセルニアから先代から引き継ぎが行われなかったので放し飼い状態であると教えられました。
シセルニアが協力者のミルトリア・トリステンを呼びます。
彼女はリリシャの師匠でした!!
リリシャは思わぬ再会に驚いています。
そして自分が不甲斐なかったばかりに立場を失わせた事を詫びました。
ミルトリアはアフェルカの相談役だったのですがリリシャを庇った為に放逐されました。
ミルトリアからシスティの師匠である事が告げられます。
システィは彼女からアフェルカの動向を教えられていたのね。
ミルトリアはリリシャを助けたアルスにお礼を言ってきましたよ。
システィの助けになっている事に関してもお礼を言ってくれます。
ミルトリアはリリシャに暗殺者としての適性が無い事を伝えられました。
ミルトリアはリリシャに合った方法で指導したようですが暗殺者として能力が向上しなかったのでアフェルカでは評価されなかったようです。
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アルスはリリシャの呪印を解く方法が無いか質問します。
かけた本人に解いて貰うのが確実だって事が分かりました。
それにはアフェルカの当主を倒す必要があります。
居場所が分からないのでその手は使えません。
シセルニアは先代が呪印を解く為のキーアイテムを持っている可能性を指摘しました。
部下に探させる事を約束してくれます。
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アルスが素直にお礼を伝えると驚かれます。
シセルニアは怒っているアルスがお礼を言ってきた事が不思議なようです。
アルスへのアピールが始まります。
シセルニアから本気で国の事を考えていると伝えられました。
アルスはゲーム感覚で国を動かしているシセルニアは狂っていると指摘します。
シセルニアは自分と世界の両方が狂っていると主張します。
現在の世界を狭い箱庭と言ってますね。
アルスはシセルニアが人間のふりを止めたと評価しています。
盤上に乗っている駒の数を質問しています。
シセルニアは分かる筈が無いと答えます。
アルスがリリシャを助けた以上、自分も元首の権限を存分に使い助ける事にすると伝えました。
アルスを高評価していると伝えてます。
リリシャに宮廷治癒魔法師を付ける事が決まりました。
アルスとロキは王宮に泊まっていく事になりました。
シセルニアが一時的でいいから自分の手を取ってみない?と聞いてきます。
実質お願いなんですが質問の形にしていますね。
迷ったアルスはフェリネラとロキに相談しようと考えます。
フェリネラは沈黙を守りました。
彼女はシセルニアの作戦を理解しているみたいですが秘密を守ってくれます。
ロキはアルスが駒扱いされるのでは?と危惧しているようです。
アルスは迷いつつもシセルニアのお願いを聞く事にします。
シセルニアはアルスの協力が得られて安心したみたいですね。
駒が定められた動きしかしないなら、世界は酷い事になっていた、と意味深な言葉を残しました。
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シセルニアは一人になり玉座の間でワインを飲んでいます。
そこにリンネがやって来ました。
二人はフェリネラが自分達の意図に気が付いていたと話しています。
シセルニアはアルスに頼りたいようですが拒まれる事が怖くて全てを話せないようです。
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シセルニアの元にアフェルカの当主レイリーが現れます。
元首暗殺を企んでたようです。
連れてきた部下がシセルニアに向けてナイフを投擲しました。
リンネがナイフを絡めとりますが罠でした。
ナイフには拘束用の魔法が仕込まれていてリンネは拘束されてしまいます。
玉座に座っているシセルニアをレイリーの刃が貫こうとしています。
振り下ろされた刃をアルスのAWRが防ぎました。
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シセルニアはアフェルカの動きを察知して自分を囮にしてレイリーを誘き出したようです。
アルスが助けてくれる事に賭けたそうですよ。
アルスは全ては計算の上での行動だったのか?と問いかけます。
シセルニアは可能性の全てに対応策を用意しただけだと答えます。
アルスが助けてくれるかは賭けだったと告げました。
アルスは理解できないようですね。
シセルニアは結果が見えているゲームは面白くないと言っています。
本気でゲームをしている彼女には結果が見えない行動の方が楽しいみたいです。
命がけの作戦に勝利して嬉しそうです。
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レイリーは部下たちを王宮内に雪崩れ込ませようとします。
フェリネラとロキに行く手を塞がれる事になりました。
アルスは部下の対処を任せる事にしました。
ロキが壁に大穴を開けて部下たちを庭に突き落とします。
フェリネラも風魔法を使い部下たちを庭に落としました。
二人は部下を追いかけて庭で戦闘を始めます。
二人はどちらがアルスの役に立つか張り合っている様子ですね。
意外と余裕がありように思えます。
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アルスとレイリーの一騎打ちが始まりました。
アルスが出てきた事でレイリーはシセルニアの策に嵌った事を理解しました。
アルスはレイリーが独特の魔法を使う事に気が付きます。
ダメージを受けながら着々と解析を進めています。
レイリーは魔力を使い分身体を作る魔法を使って来ました。
アルスも別な手法で同等の事が出来るので騙し討ちを試みます。
AWRを分身体に持たせて本体であると誤認させました。
レイリーは分身体を切りつけます。
手応えが無い事を不審に思ったところをアルス本体に切られました。
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自分と同様の魔法でおくれを取ったのでレイリーは敗北を認めます。
止めを要求してきましたがアルスは止めを指しませんでした。
シセルニアに何らかの狙いがあると考えたようです。
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騒ぎを聞きつけたリリシャが玉座の間にやって来ました。
リリシャはレイリーを助けて欲しいとシセルニアの恩情を乞います。
シセルニアはリリシャの行動に安堵したようですが理由を聞いてみる事にします。
リリシャはレイリーが兄だから庇う。
暗殺者としての適性が無い自分を生かす為にアフェルカを抜けさせようとした。
アフェルカを構成する他の四家に示しを付ける為に呪印を施した事に気が付いたと伝えます。
レイリーはアフェルカを存続させようとして過ちを犯してしまったと答えます。
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レイリーからアフェルカの置かれていた苦しい立場が語られます。
正しく引き継ぎが行われなかったアフェルカは主不在で困った状況に陥っていました。
前元首との取り決めに従い自分達で標的を探し暗殺を続けていました。
全ては自分達の有用性を示す為でした。
更に現在のアルファは貴族間の争いが減り活躍の場を失っていました。
このままでは自分達の存在意義が失われ粛清対象になると考えたレイリーは新たな主としてウームリュイナ家を選びます。
シセルニアを殺してウームリュイナ家に王座に就いてもらい新たな主になって貰う事にしました。
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シセルニアとしては命じても居ない殺しをされても迷惑なだけでした。
解体してしまっても良いかと考えていたようですがアルスがリリシャを助けたので別の計画に移行しました。
ベリックは最初からそれを狙っていたみたいです。
シセルニアはアフェルカを正式に雇用し自分の手駒にする事で戦力の増強を図る事にしました。
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シセルニアはリリシャを新たなアフェルカの代表に任じて自分の配下に入れる事を宣言しました。
経験不足のリリシャを補佐する為にミルトリアを補佐役に残します。
アフェルカを構成する他の四家に実力を示す為にレイリーを説得するように命じます。
リリシャがレイリーの説得を試みる事になります。
レイリーは自分の役目は終わった長兄のジルに頼れと答えます。
レイリーはジルに施された呪印は重いモノでは無いと答えます。
二人の呪印を解くにはレイリーの血が必要なので提供すると付けたします。
リリシャはジルにも協力を要請するがレイリーの武力も必要だと説得を続けます。
レイリーはシセルニアにリリシャを代表者に選んだ理由を聞いてきました。
シセルニアはリリシャが同性だったからと答えます。
更にリリシャは旧来の感覚から外れてしまうくらいに頭が壊れているからだと答えました。
レイリーは納得したようです、リリシャの助けになる事を決めました。
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玉座の間にアルス、シセルニア、リンネが残ります。
リリシャが心配なアルスは本当に面倒をみるのか確認してきました。
シセルニアはアルスに心配して貰えるリリシャが羨ましいようですが態度には出しません。
リリシャの面倒を見る事を約束しています。
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シセルニアはアルスに甘える事にしました。
アルスに背負われて寝室迄運んで貰う事になります。
シセルニアがほんの少し本音をだしたようだね。
狭い箱庭に一人で置いて行かないでねと囁きます。
アルスは答える事ができませんでした。
リンネから今後もシセルニアの事をお願いしますと頼まれました。
アルスはリンネの事を勇気のある人物と認めています。
彼女に頼まれると断るのが難しいみたいです。
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リンネはシセルニアはもっと素直になった方が良いと考えています。
シセルニアとリンネはイリイスと接触した事と彼女から得た情報をアルスに隠しています。
シセルニアとアルスの着かず離れずの関係をリンネは残念に思っているようです。
リンネはシセルニアがアルスに惚れていると考えているようです。
シセルニアのアルスに対するチグハグナ態度がそう思わせている要因です。
シセルニア本人も自分の気持ちが整理できていない節があるんだよな。
アルスは誰にも恋していないので誰も彼を射止めてはいませんね。
ロキがリードしている様に見えますがどうなんでしょうね?
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アルファの隣国クレビディートの部隊が外界で魔物討伐を行っています。
率いているのはファノン・トルーパーという小柄な女の子です。
不自然なくらい胸部が膨らんでいるそうですよ。
それを指摘した男性軍人は睾丸を潰されました。
怖いですねー狂暴です・・・って事はですねおっぱいを盛っているって事になるのかな?
傘型のAWRを使っています。
彼女は防御力に特化していて「最硬の魔法師」と呼ばれています。
戦い方は独特でした。
男性隊員だけに戦わせて女性隊員は士気の低下した男性隊員に罰を与える係です。
ファノンには妙な魅力があるらしく男性隊員のリーダー格から姫と呼ばれています。
士気の低下した男性隊員を鼓舞して戦闘を継続させています。
ファノンが待っていたAレート魔獣が襲ってきました。
ファノンは魔法の障壁を作り出し魔獣の頭部を破壊しました。
目標を撃破したファノンが帰ると言い出します。
男性隊員はファノンを送りだす事になっています。
残っている魔獣は全て彼らが片付ける事になるようです。
ファノンには副官のエクセレス・リリューセムというモデル体型の女性魔法師が付いています。
二人は連れだって買い物に行く事になるようです。
エクセレスはファノンの相談役みたい。
仲良しなようだぞ。
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アフェルカ再編の大役に一段落を付けて学院に戻って来たリリシャにテスフィアが決闘を申し込みます。
闘技場で対峙しています。
アリスはテスフィアに頼まれてリングアナウンサーをしています。
アルスとロキが見に来ています。
アルスの視線を受けてアリスが恥ずかしいと悲鳴をあげています。
テスフィアはリリシャを挑発していますよ。
最初リリシャはバカバカしいので自分の負けで良いと言ってたのですが挑発に乗ってしまいます。
リリシャがAWRを装着します。
アルスは彼女のAWRが変わっている事に気が付きました。
アフェルカの代表になったリリシャはフェーヴェル家にお詫びに伺ったそうです。
そこでセルバからAWRを貰ったそうです。
シセルニアに対応を相談したら貰ってしまえと言われました。
リリシャがシセルニア直属になったアフェルカの代表になったのでフェーヴェル家は早速賄賂を贈ったみたいだぞ。
リリシャは貴族社会の狡猾さの洗礼を受けた形です。
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ロキがシセルニアの狙いはアフェルカを再編して直属にする事だったんですねと言ってきます。
アルスは懐疑的です。
悩み続けるアルスにロキは考え過ぎは良くない、どこかでこれで良かったとしないと、と伝えます。
リリシャとテスフィアは成長しているので良い戦いになると付けたします。
アルスは納得しました。
ロキは意外と上手くアルスの心情をコントロールしています。
一番アルスを理解しているのはやはりロキだね。
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成分美少女戦闘訓練恋愛ハーレム
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