ラノベの感想) ベン・トー 第5巻 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)


概略:
佐藤と著莪の前にホブヤーという二つ名を持つ狼が現れます。彼は佐藤と著莪を駆け出しだと誤認します。著莪に対して下心を抱き懇切丁寧に狼としての心得を教えてくれます。牧というホブヤーの幼馴染の女性が現れました。彼女は佐藤を警戒しています。著莪は牧の目的が分かっていました。烏田高校にアイドルの鬼灯ランが交換学生制度を使いやって来ました。佐藤は鬼灯ランが初恋の女の子広部さんだと一目見て気が付きます。広部さんはアイドルをしている自分の現状に不満を抱えていました。一発で正体に気が付いた佐藤を利用する事にします。佐藤は争奪戦から遠ざかる事になります。世代交代が間近に迫る山原が焦燥に駆られています。彼は佐藤に負けたままで引退するのを認められません。最終決戦を挑んできます。

レーベル:集英社スーパーダッシュ文庫
発行日:2010/1/27
著者:アサウラ
イラスト:柴乃櫂人
ISBN:978-4-08-630528-0
雰囲気:地元での出会い、勘違い、憧れの人、真猟犬群、助っ人要請、半裸、汗フェチ、アイドル、焦燥、ファン、本物
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1章 ホブヤー
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《ホブヤー》という二つ名を持つ大谷昌義が夏休みを使い地元に帰って来ました。
そこは佐藤と著莪の地元です。
同じ時期に大谷の幼馴染の牧という女性も地元に戻っていました。
彼女も狼で大谷の行くスーパーに現れ彼の邪魔をしているみたいです。(大谷視点)
大谷が佐藤家に向かう著莪を見かけます。
彼は著莪が犬あるいは駆け出しの狼なら自分が手取り足取り教えてあげようと夢想します。
大谷の頭の中に著莪を教え導く自分の姿が構築されています。
ストーカー気質がある大谷は著莪の後をつけていますね・・・
佐藤の家の前で佐藤と著莪が半額弁当を取りに行く相談をしていました。
それが聞こえた大谷は自分の願いが叶ったと歓喜して夢の世界に旅立ちました。
目を放した隙に佐藤と著莪はスーパーに向けて出発しました。
大谷は町中を駆けまわり二人を探す事になります。
佐藤と著莪が向かったのは駅前にある地域で一番大きなデパートの地下にあるスーパーでした。
通常価格が安めに設定されていてチャレンジングな売り方をしていました。
弁当総菜コーナーに弁当が一つも残っていないという悲劇を生みます。
困っている二人に追いかけてきた大谷が声を掛けました。
佐藤と著莪は地元を離れてから狼になったので地元スーパーの情報を持っていませんでした。
大谷が最も遅いハーフプライスラベリングタイムが行われるスーパーに案内すると言ってくれます。
他に手段が無い佐藤と著莪は大谷の好意に甘える事にします。
著莪を口説きたい大谷は会話を繋ごうとしてきます。
盛り上げたいみたいですね。
二人に二つ名持ちの狼なのか聞いてきました。
佐藤は変態という二つ名が付きかけている事を隠したいので曖昧な笑みを浮かべて誤魔化します。
佐藤が困っている姿が面白いので著莪も湖の麗人って二つ名を持っている事を隠します。
二人の様子から大谷は二人が戦いを始めたばかりの犬だと誤認します。
素人と判断したので狼の振舞い方や大猪の怖さなどを語って聞かせます。
二人からの賛辞を期待していたようですが反応は薄いモノでした。
佐藤と著莪は既に数々の強敵と戦っているので大谷の話に出てくる危機を実体験として味わっています。
感想が薄くなるのも無理ないね。
スーパーに到着すると大谷の牧が声を掛けてきました。
彼女から大谷が犬や駆け出し狼の女の子に声を掛けまくるのでホブヤーという二つ名が付いたと教えられます。
大谷は二つ名を持っていますがたいして強くないようです。
大谷はナンパを邪魔されて不満そうにしています。
佐藤と著莪を見た牧の目つきが鋭くなりました。
彼女は二人の強さが分かったようです。
牧は大谷を引きずって佐藤と著莪から離れました。
牧の態度から著莪は彼女の目的が分かったようです。
自分達を狙ってくるぞと警告を発しました。
残っていた弁当は二つでした。
著莪と佐藤で狙う弁当が別れました。
売り場が狭いので派手な攻撃を行えませんでした。
小技を使って戦っていたのですが著莪が弁当棚の前に陣取ったので佐藤は大技を使う事を決意しました。
狼の一人を弁当棚の方向にぶん投げました。
著莪ならば対応してくれると信じての行動です。
佐藤が大技を使ったので狼たちの足が止まります。
佐藤は一瞬の隙を突いて弁当棚に向けて走り出します。
大谷が弁当棚の近くに到達します。
彼は著莪の狙いを優先させます。
さして好みではない弁当を取る事にします。
未だに大谷は著莪と佐藤を犬だと思っているようです。
著莪が目当ての弁当を獲得しました。
残り一つを大谷が取ろうとしています。
佐藤が走り出し阻止しようとします。
著莪が佐藤の狙っている弁当のオカズが一つ多い事を教えます。
それを聞いた佐藤の腹の虫が騒ぎはじめ大きな力を発揮する事になります。
牧が大谷の為に佐藤を止めようとしています。
佐藤は牧をぶっ飛ばして弁当棚に向けて駆け寄ります。
大谷には佐藤の姿が大きな黒い影に見えています。
迫る佐藤の恐怖に負けた大谷は弁当に手を伸ばすのではなく迎え撃つ事を決めます。
しかし好みの弁当ではないので腹の虫の加護を得られません。
力を発揮できずに佐藤にぶっ飛ばされる事になりました。
佐藤は牧を夕餉に誘いますが著莪に止められます。
余計な邪魔をするなとって事のようです。
弁当を獲得した佐藤と著莪は広部さん(小学校時代の同級生)の家の近くにある公園で食べる事にします。
佐藤の家には空腹を抱えた父親が帰ってくる頃なので行けません。
著莪の家にも父親が帰ってくるので不味いそうです。
佐藤と著莪は弁当を交換して食べています。
著莪から牧が大谷を守ろうとして戦っていた事を教えられました。
著莪は牧が大谷に惚れていると分かっています。
牧は気絶した大谷を抱えて公園に向かいました。
大谷は牧に膝枕されています。
目覚め大谷は半月だった月が大きく欠けている事に気が付きます。
不思議に思いながら頭を上げると牧の豊満なおっぱいに頭をぶつけたようです。
その柔らかさから牧の豊満なおっぱいの魅力に気が付きます。
大谷は小さい頃から牧の事が好きだったようですね。
彼女を守りたいと思っていたようですが成長期を迎え彼女の方が良い体格になりました。
頑張って牛乳を飲んだようですが身長な伸びず牧よりも小さいままでした。
大谷は牧よりも優れた何かを得たくて勉強を頑張り大学に進学しました。
しかし大谷を心配する牧は同じ大学に入学して付いてきます。
大谷は牧に勝てる要素を作れなかったので彼女を好きだった気持ちを封印する事にしたようです。
それもあり牧の魅力を無視できていたのですが唐突におっぱいの柔らかさに触れたのでドキドキです。
牧が悲しそうな顔をしています。
自分には魅力が無いと言い始めたので大谷は必死に否定する事になります。
隠していた本心を洗いざらいぶちまけたようです。
牧が大好きな事を伝えたら驚かれています。
牧は自分が嫌われているかもしれないと不安だったようですね。
大谷は決して牧のおっぱいの魅力に屈したわけではないと強がっています。
盛り上がっている二人の顔が近付いて行きキスしそうになっています・・・大谷の腹の虫が悲鳴を上げました。
雰囲気がぶち壊されてしまいキスは無くなったようですが仲良く並んで夕餉となりました。
著莪のバイクに二人乗りして学校に戻る事になります。
著莪は後ろに乗っている怖がる佐藤の反応を楽しんでいます。
信号で停車した著莪が仲良くドライブしている大谷と牧を発見しました。
二人は夏休みの間に恋人同士に進展したようです。
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2章 真・ダンドーと猟犬群
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烏田高校の国語教員で剣道部顧問の檀堂健治の財布が大ピンチに陥っています。
夕食のグレードを下げて値段を抑えても次の給料日まで持ちこたえる事はできません。
檀堂は猟犬群を率いてハーフプライスラベリングタイムに参加する事を決意しました。
自分が出陣する時の為に猟犬群にウォーミングアップをさせる事にします。
佐藤、槍水、白粉が新学期初の狩りに出掛けます。
アブラ神のスーパーで戦い槍水と白粉が半額弁当を獲得しました。
白粉は夏休みの間に素早さを向上させていました。
一人取れなかった佐藤がジジ様の店にやって来ました。
そこで茶髪、顎鬚、坊主と再会しました。
茶髪から顎鬚と坊主が花火ちらし寿司を取りに行った事を教えられます。
佐藤が現地で会わなかった事を不思議に思っていると二人は日付を一日間違えたそうです。
祭りの予備日に現地に到着したので佐藤たちとは入れ違いでした。
二人はギリー・ドゥーと戦ったそうです。
彼女から佐藤に二つ名が付いた事を教えられたそうです。
佐藤は変態って二つ名が付きかけている事がバレると焦りますが禊萩は勘違いを続けていました。
彼女は佐藤の二つ名は変身だと教えたそうです。
二つ名が動詞なので顎鬚たちは訝しんでします。
佐藤はバレるかもしれないと戦慄していましたが事態が急変しました。
猟犬群がやって来ました。
佐藤、茶髪、顎鬚、坊主は瞬時に共闘する事を決めます。
乱戦となり佐藤は弁当を取る事ができませんでした。
ラッキーだったのは最後に茶髪に抱き着かれた事でした。
弁当に手を伸ばす佐藤を利用する為に茶髪は彼に抱き着き身体を弁当に近付けたようです。
最後は佐藤が茶髪を押し倒す形になりました。
茶髪の手には半額弁当が乗っていました。
佐藤に邪魔された猟犬群の山原が捨て台詞を残します。
部室に戻った佐藤は猟犬群が現れた事を報告しました。
話を聞いた槍水から檀堂が猟犬群を率いて狩りに来ることを教えられました。
佐藤のクラスに交換学生制度を使い一人の女の子がやって来ました。
朝のホームルームで紹介されます。
寝ぼけ眼で話を聞き流していた佐藤は彼女の姿を見て戦慄しています。
女の子は鬼灯ランと名乗ります。
それは彼女の芸名です、彼女はアイドルをやっています。
彼女の正体は佐藤の小学校・中学校時代の同級生、広部蘭です。
佐藤の姿を見つけたランが固まっています。
山原は佐藤への雪辱を果たす為にジジ様の店で狩りを行うように進言しています。
檀堂は山原の負けず嫌いの性格を好ましく思っていますが狼として二流だと考えています。
山原は弁当を獲得するよりも勝利を優先してしまうきらいがあります。
それが狼としては不味い点でした。
山原は色々と理屈をつけて檀堂を説得しようとしています。
檀堂もジジ様のサバを食べたいと重い了承しました。
半分くらいは山原の説明を聞かされるのが嫌だったようです。
授業中に落とした消しゴムを拾うついでにランが佐藤を脅してきます。
「昔のこと喋ったら、ぶち殺す」と凄まれます。
英語の問題を黒板で解いて戻ってくるときに、放課後人気のない場所で話したいと、言われました。
佐藤はHP同好会の部室にランを呼ぶ事にします。
放課後白梅がランに気を付けろとアドバイスしてきました。
白梅はランが強かだと気付いています。
HP同好会の部室で待っていた佐藤はやって来たランに大きな丸テーブルに押し倒されました。
そこにタイミング悪く槍水がやって来てしまいます。
部室の中で佐藤が押し倒されている光景を見た槍水はパニックに陥ります。
ドアを閉めて部屋を間違えていないか確認しています。
恐る恐るドアを開けて入っていいか聞いてきました?
ランは二人きりになれる場所って意味で部室に来たので憤慨しています。
槍水を部室に招き入れてランが烏田高校にやって来た理由を説明する事になりました。
彼女が主演する映画の撮影が行われているそうです。
若さをアピールして売り出す時に学校に通っている事は努力家ってイメージを与える事が出来るそうです。
烏田高校は撮影場所に近く通うのに都合が良かったそうです。
交換学生制度が存在する事を知り事務所経由でごり押ししてやって来たそうですよ。
芸名を名乗って通っているのはメイキングを撮影する時の為だそうです。
ランは著莪も烏田高校に居るのか警戒しています。
芸能関係に疎い槍水はランの事を知りませんでした。
嫌な奴って事が分かったと応じています。
ランは昔の事を一切喋るなと念押しして帰って行きました。
佐藤はジジ様の店に向かう事にします。
槍水はアブラ神の店に向かい白粉はラノベ研究会があるので不参加です。
ジジ様の店で佐藤は檀堂に率いられた猟犬群と戦う事になりました。
猟犬群は檀堂に弁当を取らせるために行動していました。
佐藤は敗北する事になりました。
山原が満足そうな暗い笑みを浮かべています。
明日も狩りを行うと宣言して去って行きます。
佐藤がそれを伝えると槍水が困った顔をしています。
修学旅行が近い彼女は自由行動時間にどこに行くか相談する為明日は狩りに行かない予定でした。
アブラ神の店とジジ様の店は彼女の縄張りです。
挑戦されて逃げたと思われたくないと考えた彼女は檀堂と猟犬群に挑む事を決めます。
佐藤は猟犬群の真の強さを知ったので不安に駆られます。
佐藤は槍水と檀堂を戦わせる為に助っ人を求める事にします。
集団相手に猛威を振るうオルトロスの二人に助言を乞う事にしました。
沢桔梗から電話番号を教えられていたので彼女に電話してアポを取りました。
連絡を入れたので安心していたのですが丸富大学付属高校のマッチョ守衛に捕まりました。
生徒会長と約束があると伝えたのですが嘘と断じられます。
困っているとあせびと著莪が出てきました。
あせびが親しげに佐藤に声を掛けると守衛がこの世の終わりのような顔で絶叫しています。
あせびから佐藤は友達だと言われてしまい絶望しています。
更に著莪から似てないが佐藤は自分のイトコだと教えられ絶望を深めます。
佐藤が生徒会長に会いに来たと教えると終わったらファミ部に来てと誘われます。
ファミ部の活動があるあせびと著莪はその場を去りました。
佐藤だけになったのでマッチョ守衛は単一乾電池を佐藤の尻の穴に突っ込むために事務所に押し込もうとしてきます。
佐藤が必死に抵抗していると梗が迎えに来てくれました。
生徒会室に場所を移して佐藤が相談を始めます。
梗と鏡は檀堂と猟犬群の存在を知っていました。
佐藤は彼らに対抗する為にカゴの使い方を教えて欲しいとお願いします。
二人は佐藤に頼られて嬉しそうです。
カゴは簡単に使いこなせるようにはならない、長い修練が必要だと答えます。
今の佐藤ではカゴは邪魔にしかならない事を伝えました。
佐藤は二人の戦法を軽視していた事を謝罪します。
梗は簡単に使えるようになると思われた事は自分達の技が洗練されていると認められたと喜んでいます。
檀堂を先に倒す事が攻略に繋がるとアドバイスしてくれました。
佐藤は二人にお礼を言って別れました。
佐藤はファミ部に向かいます。
ファミ部で遊ぶ事になりましたが、あせびが不幸を引き起こしました。
彼女がアダプターをコンセントに誘うとすると大規模な停電が発生しました。
停電なのでゲームで遊ぶことが出来なくなります。
佐藤はHP同好会に向かう事にします。
梗と鏡は佐藤に借りを返す事を決めます。
二人は佐藤と槍水を助ける為に檀堂と猟犬群が現れるスーパーに向かう事にしました。
HP同好会に到着した佐藤があせびが停電を引き起こした事を教えます。
話を聞いた槍水が焦りを露わにします。
急いでスーパーに向かうと言っています。
佐藤は慌てて槍水の後を追いかけます。
アブラ神の店に到着すると大混乱が起こっています。
弁当コーナーに向かうと売り切れていました。
槍水から大規模な停電が起こるとスーパーは冷凍が必要な品を早々に安くし売り切ろうとする。
停電しているので炊飯が出来ないので弁当も良く売れると教えられました。
二人はジジ様の店に向かいましたがそこでも弁当は売り切れいました。
槍水は西に向かうと言って駆けだします。
少し離れた地域だったので停電が起こっていませんでした。
弁当も残っていました。
名物の四川風エビチリを狙う事になります。
檀堂と猟犬群がやって来ました。
オルトロスの二人もやって来ます。
梗から佐藤に借りを返す為にやって来た事が語られます。
槍水と檀堂を戦わせる為にオルトロスが猟犬群を引き受ける事になります。
槍水は佐藤に先に弁当を取らせる事にします。
二つ名持ちの槍水とオルトロスが連携する様を佐藤が見つめています。
即座に的確な連携が出来る彼女達の力に憧れを抱いたようです。
戦力に成れていない自分に悔しさを覚えています。
オルトロスが猟犬群を相手に拮抗した戦いを見せています。
檀堂は予定通りに弁当に向かえなくなりました。
槍水と檀堂が戦っています。
徐々に槍水が押し始めました。
勝てそうでしたが事態が急変しました。
大猪がやって来てしまい争奪戦が崩れていきました。
檀堂は大猪に吹き飛ばされてしまいます。
猟犬群も大猪に倒される事になりました。
槍水と佐藤が弁当を取る時間を捻出する為にオルトロスが大猪に挑みます。
大猪の強さは別格でしたオルトロスは一撃で倒さてしまいます。
佐藤は恐怖から足が竦んでいたのですが槍水に叱咤され動きだします。
二人でエビチリ弁当を確保できました。
佐藤がオルトロスを夕餉に誘うと二人は松葉菊のスーパーに向かうと言って断ります。
佐藤と槍水は部室に戻りエビチリ弁当を楽しむ事にします。
槍水が物凄く辛いと警告されていました。
二人は汗だくになりながらエビチリ弁当を楽しみました。
佐藤はオルトロスにお礼を言うために電話する為部室を出ました。
槍水が部室に保管していた昨年の文化祭で作ったTシャツを出してきて着替える事になります。
電話すると鏡が出ましたね?
梗は大猪に負けてしまったので佐藤に役立たずと思われているのでは?と心配で出られなかったようです。
佐藤が鏡に来てくれた事に感謝していると伝えます。
佐藤が失望していないと知り梗は安心しました。
再戦を誓い電話を切ります。
部室のドアを開けると槍水が着替え中でした。
慌てた槍水に表に出ていろと言って替えのTシャツを投げてきました。
佐藤は外に出て見た事を再生しようと試みます。
槍水のおっぱいが予想よりも大きく揺れた様に見えたようですが逆光だったので鮮明ではありませんでした。
佐藤は後悔しながら着替える事になります。
汗でぬれたシャツで背中を拭いていると拭きましょうか?と声を掛けられます。
佐藤は誰だか確信しないで頼んでしまいます。
汗を拭いてくれているのは白粉でした。
白粉はシャツに付着した佐藤の汗の臭いを嗅いでハーハー興奮しています。
白粉は汗で濡れた佐藤のシャツを持ち帰ろうとしています。
佐藤は白粉の奇行に恐怖を覚え取り返しています。
白粉と一緒に部室に入り弁明を始めます。
佐藤が詳細に見えなかった事を告げると槍水を照れさせる結果となりました。
拗ねている槍水を佐藤は可愛いと感じています。
白粉が先に帰り部室に二人きりとなります。
着替えを見てしまった罰として槍水が満足するまでボードゲームに付き合う事になりました。
寮に戻って来た佐藤はいつの間にか汗で濡れたシャツが無くなっている事に気が付きました。
白粉が奪っていったようです。
佐藤は彼女の悍ましさに震えながら眠る事になりました。
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3章 鬼灯ラン
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ランは自分の状況に疑問を持ってしまいます。
アイドルとして順調に実績を積み上げているのですが本当は女優に成りたいんだと言っています。
しかしそれも言い訳で彼女は自分が何に成りたいのか分からなくなっています。
鬼灯ランに変身している自分を人目て広部蘭だと見抜いた佐藤を頼るようになります。
佐藤がHP同好会の部室に行くと白粉が部室から出てくるところでした。
白粉は白梅から佐藤の汗まみれのシャツを盗んだ事を叱られたそうです。
佐藤は白梅に叱られた白粉が懲りたと期待しますが彼女は全然懲りていませんでした。
次は見つからないようにもっと上手く盗ると言っています。
佐藤は白粉の変態さに戦慄しています。
部室に入ると槍水と広部がトランプをしていました。
広部は鬼灯ランの仮装をやめて制服姿になっています。
広部が佐藤を連れ出す事になりました。
初恋の相手からお願いされた佐藤はHP同好会の活動をしないで部室を後にします。
猟犬群の山原が焦燥に駆られています。
例年猟犬群は秋に世代交代が行われます。
三年生の彼は猟犬群を引退する事になります。
佐藤に負けたままで引退できないと考え焦っています。
檀堂は大猪にヤラレタダメージが大きく狩りに向かえない状態です。
山原は自分が猟犬群を指揮し佐藤に雪辱しようと考えました。
槍水と鉢合わせすると確実に負けるので彼女が来なかったスーパーに出没する事になります。
大谷は鬼灯ランのファンでした。
彼女が撮影の為に短期間別の学校に通っている情報を掴みます。
恋人の牧に嘘を吐いてランが通っている学校を探す為に旅立ちました。
大学の単位を失っても構わないとの覚悟を決めています。
彼は最古参のファンを自認しています。
ランは妹系アイドルとして売り出しているのでファンは兄を自称しています。
妹見守る気分に浸るってコンセプトのようです。
非公式のファンサイト「観ラン者」の情報を頼りに烏田高校を特定して町にやってきまた。
ランは数学の女性教師に嫌われてしまい授業で当てられる回数が増えそうです。
佐藤が算数が得意だったことを覚えていた彼女は佐藤に教えて貰う事にします。
ファミレスで佐藤に個人授業をして貰う事にします。
ランがご飯を奢ってくれるので佐藤はハーフプライスラベリングタイムに赴かなくなります。
佐藤が部室にやって来ないので槍水が暇そうにしています。
白粉は来ているのですが忙しそうに執筆しているので遊ぼうと誘えないようですね。
白粉の方も槍水と二人で遊ぼうとは思えないようです。
佐藤がスーパーに現れないので白粉が山原に率いられた猟犬群の餌食になっています。
手酷くぶちのめされ気絶した白粉を顎鬚と坊主が烏田高校に届けてくれました。
丁度佐藤が烏田高校に居て受け取っています。
二人は良い人だね・・・誘拐犯だと疑われるかヒヤヒヤしながら運んできたそうです。
大谷は数日間この町に滞在していました。
半額弁当を狙うも狼のレベルが高く一度しか弁当を取れませんでした。
資金が尽きつつある彼がファミレスで佐藤を発見します。
佐藤が烏田高校の制服を着ていたのでランの情報を得ようと考え席にやって来ました。
その時佐藤は広部と一緒だったのですが大谷にはランを認識する事はできませんでした。
ランを探している事を熱烈に語っています。
広部も烏田高校の制服を着ていたので彼女からもランの情報を聞き出そうとしてきました。
広部はランが静に見守っていて欲しいと言っていたと伝えます。
それを聞いた大谷は間違いを犯すところだったと言って去って行きました。
ファミレスを出た大谷に牧から電話が掛かってきます。
牧はベッドの下に隠してあったランのグッズを見つけてしまいました。
大柄な事を気に病んでいる彼女は不安になっています。
泣きそうな声でどうして良いのか分からないと言ってきます。
大谷はランと牧をアイドルと恋人を天秤にかけ牧を選びました。
全てのグッズを捨ててくれと伝えました。
意外と馬鹿じゃない?これでは狼として弱いはずだ。
広部は大谷の態度に辟易しているようです。
ちょっと姿を変えただけで本人だと気付かないファンばかりだと不満を口にしています。
誰も広部本人を見てくれないと感じているようです。
大谷はスーパーでの争奪戦の話もして行きました。
広部が興味を持ってしまいスーパーに行く事になりました。
佐藤が久しぶりに争奪戦に参加する事になったのですが猟犬群は出てきませんでした。
山原が勝手に猟犬群を動かして消耗している事を知った檀堂が出撃を禁止しました。
勝ちに拘り過ぎる山原の性格を熟知している檀堂は恩情として最後に山原の決めたスーパーで狩りを行う事を伝えます。
佐藤の携帯のGPSで場所を特定した著莪も争奪戦に参加しました。
佐藤は負けてしまいます。
槍水、白粉、著莪、佐藤、広部の5人でHP同好会の部室に戻ってきました。
広部は著莪のようになりたいと思っていました。
彼女をライバル視しているようです。
著莪と思わぬ再会を果たした広部は険悪な態度になっています。
著莪の魅力が増している事に気が付き素の自分を隠して人気を得ている自分が劣っている感じています。
ボロボロの佐藤の事を心配しています。
著莪はいつもの事だと言って笑っています。
広部は佐藤を連れて部室を出ていく事にしました。
槍水が佐藤と広部の為にどん兵衛のソバを用意しようとしていたのですが断られる形となりました。
ソバでは駄目なのか?と悲しそうにしています。
槍水は佐藤の恋が成就する事を願っているようですね。
著莪から広部が自分の求めているモノに気が付かない限り脈は無いと指摘されます。
過去に佐藤は何度も広部に告白し何度も振られています。
振られると長引くと教えてくれます。
落ち込んでいる佐藤を慰めるのは自分の役目と認識している著莪は振られたら教えてとお願いしてきました。
広部は佐藤が半額弁当に気を取られている事に不満を持ちます。
佐藤の目を自分だけに向けようと考えた彼女は半額弁当を取りに行かないなら交際すると言ってしまいます。
佐藤は最初何を言われているのか分からなかったようです。
佐藤は広部が心配なようです。
ハーフプライスラベリングタイムから更に遠のく事になりました。
最後の対決の機会を得た山原がHP同好会の部室にやって来ました。
佐藤に用があったのですが不在なので槍水が伝言を受け取る事にします。
山原は檀堂と猟犬群が出陣する時と場所を教えてきました。
槍水は負けると分かっていても挑戦を受ける事を約束します。
佐藤が来ないかも知れないと伝えられた山原は直談判に向かいます。
佐藤と広部が勉強会をしているファミレスに現れました。
山原は次が猟犬群としての最後の戦いになる事を伝えます。
佐藤は山原の挑戦に応えたいようですが広部には争奪戦に参加しないでと言われています。
困った彼は槍水に助言を乞う事にします。
槍水は佐藤の思う通りに行動しろと助言しました。
決戦当日、広部は佐藤に争奪戦参加を諦めさせる為に鬼灯ランの姿でデートする事にします。
町を練り歩きファミレスに入りました。
佐藤から争奪戦に参加したいと言われてしまいます。
佐藤を夢中にさせられた筈だとの自信が有った広部は驚いています。
佐藤を繋ぎとめる為に最強の台詞を使う事を決意します。
「あたしと半額弁当・・・どっちが好き?」と言ってしまいます。
言っててかなりアホなことをしていると気付いていますが言葉を止められませんでした。
それだけ必死だったのかもね・・・この時点では広部は佐藤に好意を持っているわけでは無いんだよ。
だから余計に意味が分かりません。
彼女は山原の同じで負けず嫌いなだけなのかも?
ここで佐藤が恐ろしく馬鹿な選択をしますよ・・・だからこそ彼は強いのかもな。
広部のことを今でも好きだが半額弁当を選ぶと答えました。
佐藤は飾らない素の広部が好きなのですが広部は素の自分が嫌いなようです。
その認識の差が二人の行動を噛み合わなくさせているようです。
佐藤はスーパーに向かう事になりました。
広部は納得が行かず佐藤を追いかけてスーパーに付いてきました。
スーパーに入ると広部は狼が放つ殺気を感じ取っています。
ファミレスでは何も食べていなかったので彼女は空腹でした。
空きっ腹が彼女に狼の殺気を感じ取らせたようです。
ジジ様が出てきて半額ラベルを張って行きます。
焼き鮭弁当に月桂冠のラベルが張られました。
ジジ様がスタッフルームに戻り争奪戦が始まりました。
爆音を轟かせて飛び出す狼にランは驚くも佐藤の後を追い争奪戦に加わる事になります。
当然ですが彼女も狼から殴りかけられます・・・護身術を身に着けている彼女は受けようとしましたが弾き飛ばされました。
余りの攻撃力に驚いています。
吹き飛ばされましたが受け身を取ったのは凄いです。
檀堂は槍水を先に仕留める事にします。
佐藤と山原が殴り合う事になります。
槍水と佐藤はそれぞれの役割を決めます。
槍水が檀堂を仕留める事になり佐藤はその間猟犬群の攻撃を受け止める事になりました。
絶対に檀堂を倒してみせると槍水が確約します。
佐藤は彼女を信じて攻撃を受けきる覚悟を固めます。
山原が執拗に佐藤を狙ってきました。
佐藤は山原の中に狼としての心が残っている事に気が付きます。
山原を狼として目覚めさせる事を決めます。
檀堂は山原が猟犬群を裏切り一匹の狼として戦っている事に気が付きました。
槍水をノックアウト寸前まで追い込んでいたので裏切り者の山原に制裁を加える事にします。
槍水を捨て置く事にしたのですが彼女は力を残していました。
油断した檀堂に一撃を加えて彼をノックアウトします。
佐藤と山原が月桂冠を掛けて争う事になります。
最後の力を振り絞り月桂冠に手を伸ばします。
弁当棚に向かって突撃する形になりました。
先に怪我を恐れたのは山原でした。
飛び込む勢いが緩み佐藤が月桂冠を手にしますが弁当棚に激突しそうです。
頭から弁当棚に突っ込む佐藤を広部が横から引っ張り佐藤を抱き留めました。
ボロボロの佐藤と槍水に肩を貸し広部がHP同好会の部室に運んでくれます。
槍水が粋な計らいをしてくれます。
月桂冠獲得に貢献してくれた広部に一番最初に弁当を食べさせてくれました。
半額弁当を食べた広部はその美味しさに感動していますが素直じゃないので美味しいとは言えません。
味を聞かれて「分からない」と言って帰って行きました。
それを聞いた佐藤は分かってもらえなかったと悲しくなっています。
槍水が胸を貸してくれました。
佐藤を胸に抱き泣いても良いぞと言ってくれます。
佐藤は槍水のおっぱいが予想以上に大きい事を知りますが素直に喜べません。
悲し過ぎたようです。
が、弁当を美味しく食べたいって気持ちは忘れていませんでした。
泣いて鼻が詰まると味が分からなくなると言って槍水の胸から顔を放しました。
槍水も弁当が冷めてしまうと気が付き己の失態に苦笑します。
佐藤から弁当を食べ始めますが減り方がおかしい事に気が付きました。
佐藤は二口しか食べていないのに弁当は半分以上が無くなっていました。
広部がバクバク食べた結果です。
佐藤は気が付かなかったようですが槍水は気が付いていたよね?じゃないと残りが少なすぎて怒りそうだ。
HP同好会を後にした広部は自分が何を求めていたのかに気が付きました。
素の自分を?き出しにして争奪戦を行う狼の姿を見て気が付いたようです。
争奪戦をしている佐藤をカッコいいと思ったようです。
素の自分を認めて貰いたかっただと気が付いた広部は素直になる事にしました。
売り出す方向性を変えたぞ。
映画の撮影を終えた彼女がインタビューを受けいる姿がテレビに映っています。
佐藤がそれを電器店のウィンドウ越しに見ています。
彼は著莪と一緒に禊萩と淡雪を迎えに最寄り駅まで来ています。
槍水と白粉がやって来ました。
禊萩と淡雪は丸富高校文化祭兼学校見学会にやって来ました。
素に戻る事を決めた広部は芸名を本名の広部蘭に変えています。
本当の一歩を踏み出せたと答えています。
佐藤がそれを聞く事はありませんでした。
惜しい、二人はすれ違いを続ける事になっています。
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総括
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広部の私と半額弁当どちらが好きって台詞が凄すぎました。
比べてはいけないよな。
佐藤との最終決戦を経て山原は狼に戻る事にしたようです。
彼もようやく自分が真に求めるモノに気が付けたようです。
空きっ腹で争奪戦を目撃した広部も自分が真に求めるモノに気が付きました。
素を出す事にした広部は魅力的だと思います。
佐藤って見る目有るね。
彼女は佐藤のカッコよさに気が付いたよね。
彼女から佐藤に告白する事があるかもな。
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成分美少女戦闘友情恋愛妄想ハーレム
評価AAAAAAAAAAA
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