ラノベの感想) 魔弾の王と聖泉の双紋剣 第6巻 (ダッシュエックス文庫)


概略:
リムアリーシャの生徒だったエリッサという女の子が行商になっています。行商の途中でネリーと名乗る弓の名手と戦姫オルガと友達になります。お互いの素性を隠したまま暫く旅をする事になります。ギネヴィアの許しを得てサーシャがアスヴァールの辺境で余生を送る事になります。山賊に父を殺され天涯孤独となったアリスという女の子がサーシャに仕える事になります。素朴な村娘のアリスはサーシャの事を妖精の様に感じています。リムとティグルがエリッサからネリーとオルガの二人と旅した時の話をして貰っています。サーシャの元に外国から友人が訪ねてきました。

レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2021/8/30
著者:瀬尾つかさ 原案:川口士
イラスト:白谷こなか
ISBN:978-4-08-631415-2
雰囲気:行商人の女の子、奇縁、オルガ学習中、弓の名手、友、サーシャの新生活、対山賊、お茶会、意外な正体、サーシャの友人
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第一話 エリッサ商会
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リムアリーシャと同郷の少女エリッサが行商人になりました。
ジスタートの神殿には子供たちに教育を施す教導室が設けられています。
リムアリーシャはエリッサよりも三つ年上で優秀な生徒でした。
教師の手が足りない時に年上の優等生が年下の子供に教授を行っていました。
エリッサはリムアリーシャに教えて貰っていたそうです。
ですのでエリッサはリムアリーシャの事を先生を呼んでいます。
エリッサの両親はジスタートから遠く離れた場所にある島国カル=ハダシュトの出身です。
カル=ハダシュトで政変があり逃げ出してジスタートで商人となりました。
頑張ったようですねジスタートに商店を構えたそうです。
エリッサが15の時に両親が病気で亡くなってしまいます。
エリッサは自分で商店を維持する事は不可能と判断し行商人を始めました。
ここにリムアリーシャからの教えが生きています。
肌の色が違うのでエリッサは子供の頃に虐められていたそうです。
エリッサは不満を持っていたようですがリムアリーシャはそれが強みになると教えました。
肌の色の違いは目立つので相手がエリッサを覚えてくれ易い。
良き行いを心がけていれば知己を増やせると教えました。
エリッサはそれを頼りにして行商人の道に踏み出しました。
行商人を始めるエリッサに両親の代から仕えているジョジーという女性が付き合ってくれます。
ジョジーは子供の頃から知っているエリッサをほっとけなかったそうです。
彼女は大酒飲みという欠点を持っていました。
それが無ければとっくに誰かと結婚して家庭を持てていたそうですよ。
最初は二人で始めたそうですが徐々に信用を増やして商売を大きくしていきました。
二人の男性を使用人として雇っています。
エリッサ商会は四人で行商を行っています。
立ち寄った町で問題に直面する事になりました。
取引先の町に行くには峠を越える必要がありました。
その峠に盗賊が住みついたそうです。
何度も泊った事がありエリッサを知っている宿屋の店主から早々に町を出る事を勧められます。
エリッサは商売を諦めて戻るか悩む事になりました。
店主から盗賊が町に買出しに来ている事を聞かされます。
予定では翌日やって来ると教えられました。
エリッサは商機を逸する事と安全を天秤にかけて安全を取る事にしました。
これもリムアリーシャの逃げる事は臆病な事ではない生き残る方が重要だという教えに従った結果です。
町から出ていく事を決めたエリッサは同行者のネリーに声を掛けました。
ネリーとは旅の途中で出会いました。
エリッサの目には彼女が世間知らずのお嬢様に見えています。
他の行商人からぼったくり被害に遭いかけていた彼女を助けた事で仲良くなりました。
出立を決めたのですが運悪く山賊が町に来てしまいます。
外に居たエリッサの使用人が彼らに難癖をつけられてしまいます。
使用人は二人の大柄な男性なのですが暴力を嫌う性格なので殴られて泣いています。
二人を見捨てて宿の裏口から逃げるのが商人としては正しい行動なのですがエリッサは二人を助ける為に飛び出しました。
エリッサが美人なので山賊は下卑た笑顔を浮かべています。
彼女を拉致してエロエロな行為を働こうと考えていました。
そこに小さな女の子が助けに入りました。
おもちゃの様な小型の斧を持っている女の子です。
小柄過ぎて山賊たちも彼女に手を出そうとは思っていません。
邪魔をするなと凄んでいます。
女の子はエリッサに山賊は彼女の仲間なのか質問してきました。
エリッサは首を振り違うと示します。
女の子の持っていた斧が瞬時に巨大化し山賊の首を跳ねました。
一同が呆気に取られている間に二人目の山賊を縦に両断します。
三人組の山賊の一人が既に駆け出していました。
女の子とは歩幅に差があり追いつけません。
逃がすと山賊が全員で報復にやって来る危険性が出てきます。
ここでネリーが動きました。
エリッサが楽器だと思っていた物は弓でした。
ネリーは弓の名手でしたよ。
逃げ帰ろうとしていた山賊の頭を撃ち抜き彼を殺しました。
女の子が山賊の財布を持って戻ってきました。
エリッサに山分けしようと提案してきます。
エリッサは自分が助けられたとの自覚があるのでそれを断ります。
女の子はオルガと名乗りました。
使用人の男達とジョジーがエリッサに駆け寄り彼女の無事を喜んでいます。
エリッサが慕われているのを見たオルガは彼女に興味を持ちました。
オルガとネリーが凄腕だと分かったのでエリッサは山賊団を討伐する事を提案しました。
エリッサの提案にオルガとネリーが乗ってくれます。
エリッサが町と交渉して山賊団を壊滅させれば報酬を得られる事になりました。
女だけで峠に向かい山賊団を壊滅させる事になりました。
女だけの方が油断してくれると考えての事です。
エリッサ、ネリー、オルガの三人で峠に向かい山賊団を壊滅させました。
ネリーは商人らしからぬ事を考えるエリッサを王の器だと褒めてくれます。
エリッサはネリーとオルガを護衛として雇いたいと提案しました。
ネリーはエリッサの事を気に入ったようです快諾してくれました。
オルガは人望のあるエリッサに興味を持っていました彼女も快諾してくれました。
道中で三人はそれぞれの考え方を語り合っています。
オルガは特に人の上に立つ者の考え方に興味があるようでした。
無事に目的の町イローリに到着したのですがここも問題を抱えていました。
なじみの宿屋に泊る事になります。
代官が他界し臨時で騎士が業務を引き継いだそうです。
その騎士が横暴な行動を始めたので町の人達は困っていました。
エリッサにも早々に町を出る方が良いと助言してくれました。
エリッサは仕事を終わらせてから早々に町を出る事を決めました。
温泉があるので入浴する事になります。
翌日から依頼人を巡り商品を売り歩く事になりました。
エリッサはジョジー達に旅に必要な保存食などを買い集めて置くように命じて仕事に向かいます。
オルガとネリーが同行する事になりました。
交流のある騎士のもとに向かい商品を届ける事になります。
エリッサは情報を扱っていました。
遠方に住んでいる鍛冶職人の売り込みを行っています。
エリッサに紹介を頼んだ鍛冶師は需要があれば移り住むとの覚悟を持っています。
町の治安が悪いので紹介するか微妙なようですね。
仕事を終わらせて宿に戻るとジョジーが騎士に連れて行かれたと教えられました。
エリッサは即座に彼女を助けに行こうとしたのですがネリーに止められました。
夜になっていたので訪問するのは失礼だ翌朝行ってみようと言われました。
エリッサは早く寝て翌日に備える事になりました。
ネリーとオルガが動きだします。
ジョジーを救出するには盗賊まがいの強硬策に出る必要がありました。
エリッサ商会に迷惑を掛けない為に宿屋の主人に協力を要請しました。
ネリーとオルガは怪しい二人組としてエリッサ商会とは無関係な客として数日前から泊っていた事にします。
エリッサに別れを告げる手紙を残して二人は臨時代官の騎士がいる代官の館に向かいました。
一応歩哨は居たのですが彼らは最近強姦した娘の話で盛り上がっていました。
ネリーはそうでも無いのですがオルガが不機嫌になっています。
生かしておく理由なしと断じて二人は歩哨を殺しました。
オルガの斧で窓枠を破壊して二階の部屋から屋敷に侵入しました。
そこでは臨時代官の騎士の部下の騎士が若い娘を組み敷いていました。
ネリーの矢が騎士の頭を撃ち抜きました。
娘は悲鳴をあげて泣き叫んで命乞いを始めます。
ネリーとオルガを野盗か何かだと勘違いしたようです。
オルガが臨時代官をしている騎士の元に向かいネリーがジョジーを探す事になりました。
喚いていた娘は冷静さを取り戻しネリーに館内の情報を教えてくれます。
ジョジーは地下牢に捉えられていると教えてくれいました。
ネリーが助けに行きます。
オルガも臨時代官の騎士を成敗しました。
臨時代官の一派は壊滅させられました。
翌朝ジョジーがエリッサの泊っている宿に一人で戻ってきました。
彼女からネリーとオルガに助けられたと教えられます。
二人が既に旅立った事も教えられました。
エリッサが二人の置手紙を発見しました。
そこにはエリッサを友と思っていると書かれていましたよ。
エリッサは友と思ってくれているなら一言相談して欲しかったと想い涙しています。
エリッサは程なくして公都で小さな店を開く事になりました。
イローリには監察官が送り込まれて事態を収拾しました。
リムの懐刀と言われている人物です。
エリッサはリムと面会しています。
そこでネリーとオルガについて質問される事になりました。
リムは二人の事を知っているようでした。
エリッサは二人の素性が気になりリムに教えて欲しいとお願いしています。
リムは聞けば政治に関わる事になると警告してきました。
エリッサは友の話なので聞きたいとお願いします。
友の為に信条を曲げる事が出来るエリッサを高評価してくれました。
エリッサは公都に出した店に対する保証に一筆書いて欲しいとお願いしました。
リムは公私混同と咎めてきますがエリッサが秘策を出します。
彼女は大きなクマのぬいぐるみを用意してありました。
リムが好きな物のようですね・・・リムは一筆書く事になりました。
仲の良い知己が偉くなると得だよなー。
エリッサ商会は大きくなりそうに思えます。
彼女は強かだよ。
リムの教えを良く守り言い商人になりそうです。
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第二話 最後の円卓の騎士
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サーシャがアスヴァール島の南西の隅にある村に引っ越してきました。
山賊から村を守る為に命を落とした村で唯一の戦士の娘アリスが使用人として雇用される事になりました。
アリスの父と村長は友人で亡くなる前にアリスの事を頼んでいました。
村の近くに山賊団が居付きました。
周辺の村と連携して討伐が行われました。
山賊団が現れた時期にアスヴァール島では内戦が行われていました。
この地を収めている領主も出征していたので村人が山賊団の討伐を行う事になりました。
アリスは村長から仕えるべき主の事を東で活躍した人物と紹介されていました。
村娘である彼女はこれまで村を出て事がありませんでした。
知識も乏しく偉い人は皆貴族だと思っているようです。
緊張しながら主を迎える事になりました。
サーシャは気さくにアリスに接してきました。
アリスは美しいサーシャを見て湖の貴婦人だと感じています。
湖の貴婦人とは、この地に伝わる湖の騎士の母親のことです。
サーシャの気安さにアリスの中の貴族像が揺らいでいます。
サーシャは身体が弱く寝て過ごす事も多いそうですよ。
アリスはサーシャを起こしに行く役目も担っています。
起きだしてベッドの上に座っている全裸のサーシャの余りの美しさに固まっていました。
サーシャって全裸で寝ているのね?
サーシャは村の子供たちと若者に算術と読み書きを教えています。
知識を付ける事で生きる術を与えようって考えの様です。
これはサーシャがギネヴィアと交わした約束に従った結果のようですね。
最初は村人は学ぶことに価値を見出していませんでした。
サーシャは流しの行商人に値段を騙されなくなる等、具体的な有用性を教えるとヤル気になりました。
サーシャは人を乗せるのが上手です。
アリスはギネヴィアの名前も知りませんよ。
辺境の村人は女王が即位したって事しか知りませんでした。
アリスがサーシャが剣術の訓練をしている姿を目撃する事になりました。
亡き父が行っていた訓練とは隔絶した美しい動きで舞のように見えました。
訓練を終えたサーシャが自嘲しています、まるで動けなくなった。
アリスの目にはサーシャがとんでもない凄腕に見えているのですが実力が下がったそうです。
アリスが父から聞いた訓練を一日休むと取り戻すのに三日かかると言われた事を教えて慰めたみたいです。
サーシャは立派な父上だったのだねと褒めてくれました。
アリスが珍しく胸を張ってそうですともと答えています。
アリスがサーシャの屋敷に務め初めて半年ほどが経過して春になりました。
暖かくなったからなのかアリスの父が犠牲になり追い払った山賊団が戻ってきましたよ。
内戦が終わったので領主が戻って来ているので討伐に向かう事になります。
村人はデニ(アリスの父)の仇を討つと言って討伐に参加する事になります。
村に買出しに来ていたアリスが山賊退治の話を村長から教えられます。
屋敷に戻ったアリスはその話をサーシャに伝えました。
翌朝サーシャは双剣を使い本格的な訓練をしました。
しかし体調を崩してしまいました。
アリスはここでサーシャの体が弱って来ている事を知りました。
サーシャはもしもの時は自分で村人を守るつもりなのか?とても戦える体ではないと思うんだが・・・
サーシャは村長のもとに向かい今後の対策を協議します。
緊急時にサーシャの屋敷に非難する事になりました。
村の男たちが山賊を探す為に山狩りに出掛けました。
村に残っているのは女、子供、老人だけとなります。
サーシャは女たちの指揮を取り籠城の準備を始めました。
屋敷の浴場を開放して入浴して貰う事にします。
女たちは喜んで川からの水くみに励んでいます。
アリスはサーシャが人心掌握術に長けている事を知りました。
見張りをしていた女性から霧の向こうに人影が見えるとの報告が入ります。
サーシャが馬に乗り確認に行く事になりました。
サーシャは山賊団の先遣隊に遭遇しこれを全滅させて戻ってきました。
アリスはサーシャが倒れそうな事に気が付きます。
サーシャは倒れる前に女達に必要な指示をだしました。
アリスの肩を借りて村長宅に運び込まれます。
人目が無くなった段階でサーシャは意識を失いました。
頼りにされているので人前で倒れるわけにはいかないと頑張ったようです。
アリスがサーシャの後を引き継ぎ指示役を引き受ける事になります。
村長の奥さんは気弱なので適任ではありませんでした。
彼女に頼んでサーシャは彼女の屋敷まで運んで貰う事にします。
アリスは強きを心がけて女たちに指示を出し続けました。
村人の非難が完了し後は自分と見張りをしていた三つ上の友人が非難するだけになります。
アリス達が避難しようとしていると屋敷から娘が戻ってきました。
彼女は産婆の孫娘で出産が始まりそうだと言っています。
産婆に頼まれて薬を取りに来たと言っています。
妊婦が居ると認識していたのですが指示が足りなかった事を痛感します。
アリスは産婆を手伝った経験を有していました。
自分が薬を取りに行く事にします。
三つ上の友人が同行してくれる事になりました。
理由が微笑ましいですね、自分の方がアリスよりも駆けっこが速いと言っています。
運が悪い事に産婆の家は山賊がやってくる村の東にありました。
アリスと友人が薬を探し当て家を出た時に山賊に見つかりました。
山賊たちはアリス達を見て下卑た笑みを浮かべています。
二人は村の西に向けて走り出します。
西の門を出て坂を登った先にサーシャの屋敷があります。
そこまで逃げ切るつもりだったのですが追いつかれてしまいます。
アリスが転倒し山賊に捕まりました。
アリスは自分が酷い目に遭う事を覚悟し友人を逃がそうと考えます。
激しく暴れて友人が逃げる時間を作る事にします。
アリスは殴られてしまいます。
山賊は屋敷に逃げ込んだ村人への見せしめとしてアリスを無残に殺す事にします。
良い声で泣けよと言って剣を振り上げました。
殺されそうになっているアリスをサーシャが救います。
アリスの目で追えない速さでアリスを追って来た山賊を殺しました。
村から残りの山賊がやって来ました。
一人の山賊がサーシャが円卓の騎士だと知っていました。
山賊は脱走兵だと分かりました。
山賊が矢を射かけてきました・・・距離が離れているので妥当な手です。
しかし矢はサーシャに当たりませんでした。
飛んできた矢をサーシャが切り払ってしまいます。
サーシャは坂を駆け下りて山賊の切り殺していきます。
山賊の頭目が殺されたので残っている山賊は逃げ出しました。
サーシャは倒れてしまいました。
倒れる前にサーシャはギネヴィア女王と交わした約束を思い出しています。
内戦に勝ったギネヴィアはサーシャを騎士として迎えようとしました。
既に戦えない身体になっていたサーシャは理由を教え断ります。
納得したギネヴィアはサーシャに取引を持ち掛けました。
サーシャの余生を誰も知らい静かな場所で過ごしたいという願いを叶える代わりにその地の素朴な人々にサーシャの知識を分け与えて欲しいと言ってきました。
サーシャはギネヴィアとの約束を果たせたかな?と考えながら意識を失いました。
サーシャは満足しているみたいです。
彼女の教えを受けた村人がアスヴァールを良くして行くのでしょう。
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第三話 ライトメリッツの春
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アスヴァールの内乱から半年後の春、ティグルはライトメリッツで公主代理のリムを手伝っています。
揉め事の調停等を行っていました。
ティグルの部下になりアスヴァールからやって来たメニオ達四人はジスタートの言葉と慣習を学んでいます。
元々官吏をしていてメニオは素晴らしい進歩をみせ機密に関わらない仕事であれば任せられるとリムから太鼓判を貰っています。
ティグルは己との差に愕然としていました。
リムの事務処理能力の高さに驚いています。
ジスタートの公国は平民出身の官吏によって運営されています。
貴族の様に血の繋がりで物事を決められないので何事も書類を作り相互理解を深めて仕事を進めるそうです。
ティグルはジスタートの公国の組織力の高さに驚いています。
エレンの元リムとティグルが協力してライトメリッツの戦後処理を終わらせます。
戦後処理が終わるとエレンはリムに後を任せて姿を消しました。
リムの元に嘗ての教え子エリッサがやって来ました。
エリッサとのお茶会にティグルが呼ばれました。
リムがエリッサがネリーとオルガと共に旅した話をティグルに聞かせようと考えたからです。
エリッサがティグルの事をしげしげと観察しています。
一通りの観察を終えた彼女がリムの結婚相手に相応しいと言い出します。
結婚式には呼んでくださいねと言ってきます。
リムは気が早いですよと言って窘めています。
リムとティグルの中は公然の秘密になっています。
ライトメリッツの公主代理を務めるリムとブリューヌ貴族で領主の息子で跡取りのティグルには結婚に向けて幾つか障害が存在します。
リムがエレンの副官を辞めてしまえば問題は解決するのですが今の彼女にその気はありません。
エレンも二人の仲を認めているので頼めば快諾してくれるようです。
エリッサがリムに対して悠長過ぎませんか?年を考えましょうよと追撃しました。
リムはエリッサやティグルよりも年上だか焦るほどではない返します。
リムは結婚と仕事の片方だけを選ぶつもりは無いと言っています。
ティグルト結婚するつもりなのね・・・ティグルとしては一安心ってところですがリムはティグルを鍛えたいようですね・・・
現在のリムは自分の素敵な素敵な理想の旦那様を育成しているって認識で良いのかも?
これが良い男を手に入れる正攻法なのかも・・・リムやるな。
店を持ったエリッサに結婚を勧めてきました。
エリッサには意中の相手はいないみたいです・・・形勢不利と察して視線を逸らしています。
エリッサがネリーとオルガと一緒に旅をした話になりました。
オルガは戦姫なので話題の焦点はメリーでした。
リムはエリッサにティグルと一緒にメリーと戦った事を教えました。
アスヴァール島での戦いの話を聞いたエリッサはリムの話でなければ信じられなかったと言っています。
エリッサはリムとティグルがメリーと敵対したと聞いても彼女への評価を変えませんでした。
いい子だな。
エリッサはメリーを友と呼んでいます。
リムはメリーの情報に対して対価を支払おうとしたのですがエリッサに断られました。
エリッサは金銭を貰っては友を売った事になるので自分が許せなくなると言って固辞しました。
本当にいい子だねー。
エリッサの話を聞くまでリムとティグルはメリーの事を何も知りませんでした。
アスヴァール島で対峙した時は仮面を付けていたので女性だとは考えていませんでした。
リムが潰した片目も再生されていました。
ティグルはマーリンの呪いを受けなかったのか?と不思議に思っています。
リムはメリーと再び敵対する可能性を考慮して彼女に付いて詳しく知ろうとしています。
エリッサは丁寧に話してくれたようです。
ティグルは五杯も紅茶をおかわりする事になりました。
リムとメリーが敵対する事になった場合エリッサはどうするんだろうか?
商人なので戦とは離れた立ち位置に居るので片方の味方をする事は無いのだろうか?
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エピローグ
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山賊を探して村の男衆が行った山狩りは空振りに終わりました。
山狩りが行われると知った山賊が村を襲いに来たのが真相です。
男衆は山賊と鉢合わせる事が無かったので全員無事に戻ってきました。
山賊たちは村を襲い食料を奪ってこの地方から逃げ出すつもりでした。
アリスと友人を発見して彼女達を手に入れようと欲をかいた為にサーシャに殺されました。
逃げ出した山賊は救援に駆けつけた領主軍に討ち取られました。
破壊された村はこれから修繕される事になります。
村には平和が戻ったのですがサーシャの病状は悪化しました。
寝ている時間が長くなります。
サーシャがアリスに自分が一度死んで生き返った事を教えました。
アリスはサーシャの事を精霊のようだと思っているので信じる事にします。
一度目の生では病死したと告げられます。
二度目の生では満足の行く人生が送れたと言っていました。
サーシャはアリス達を守って死にたかったと本心を語ります。
戦の中で死ねなかったが大切な人を守る為に死力を尽くす事が出来たので満足していると語ります。
サーシャの話を真剣に聞いてくれるアリスの優しさと真摯さがサーシャには心地良いようです。
サーシャがこの土地の名産品を食べてみたいとの要望を出してきました。
アリスは難しい顔で考えてしまいます。
材料はあるので作る事はできるのですが問題があるようです。
我儘を聞いて貰えないだろうか?と言われてしまったのでアリスは作る事にします。
出てきたのはパイ生地の上に魚の上半身がいくつも付き立っている料理でした。
見た目がエグイみたいですサーシャは食欲が減退するのを感じました。
料理なのかい?前衛的な芸術ではなく?と質問してきました。
アリスはこの地方に広まった料理である事とお客様に出す事が無い事を説明しました。
サーシャは納得しています。
頼んだものなので食べてみる事にします。
戦場で食べる乾燥したパンよりは悪くないとの感想を述べました。
貴族屋敷で働く人が増えました。
アリスがサーシャが起きている間は彼女の相手をする事になったからです。
サーシャが寝いてる間は子供たちや若者に算術と読み書きを教えています。
アリスは教えるのが上手いそうです。
村長からはこれからも教えて欲しいと言われ俸禄を貰える事になりました。
アリスは自分に教える才能がある事と勉強を教える事で生活できる程の俸禄を貰える事に驚いています。
村長は二年連続で山賊に襲われた事で村人が読み書きと計算が出来るように成る事の必要性を痛感したそうです。
山賊退治の経験を文書に残す為に人手が欲しいみたいだよ。
この村は発展しそうな感じですね。
サーシャは館を村人に開放して子供たちに勉強させています。
浴場も開放したので親たちも通ってきています。
館は村人のたまり場になりました。
サーシャは賑やかになった館の様子が嬉しいようです。
夏を待たずにサーシャの体調は悪化しました。
眠ったままの日が増えていきます。
来客を告げる鐘が成りました。
アリスが応対にでると銀髪を風に揺らす紅玉のような瞳を持つ女性が立っていました。
アリスは精霊様がいらっしゃったと感じています。
しばし彼女に見惚れていたので応対が遅れました。
相手を貴族様と思い込み失礼な事をしてしまったと冷や汗をかいています。
アリスは綺麗な人を見ると貴族様と思うみたいね。
村の外を知らない彼女にとって見た事のない綺麗な人は皆貴族様って事になるようだ。
外国語で挨拶されたので慌てる事になります。
女性はアリスが彼女の使った言語を知らないと察してアスヴァール語で語り掛けます。
アレクサンドラ殿の家ならジスタート語が通じると思ったのだと言っています。
主人の名が出てたのでサーシャに会いに来たんだと分かりました。
サーシャが寝込んでいると伝えると起きるまで待たせてもらうと言って屋敷に入って来ました。
強引なのですが悪い人には見えませんでした。
目覚めたサーシャは来客と短い間話し込む事になりました。
サーシャも来客の女も満足したようです。
サーシャが泊っていけと誘ったのですが忙しい身だと言ってその日のうちに村を立ちました。
サーシャはその日から数日機嫌良く過ごします。
ご機嫌なサーシャが「夢がすべて叶った」「今日はいい日だ」と言って銀色の雲に覆われた東の空を眺めていました。
恐らく来客の女(多分エレンだよね)が帰っていた先を見つめているんだと思われます。
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成分美少女戦闘作戦恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAACC
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魔弾の王と聖泉の双紋剣(カルンウェナン) 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

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