ラノベの感想) ベン・トー 第9.5巻 箸休め 濃厚味わいベン・トー (スーパーダッシュ文庫)


概略:
部室の大掃除をした仙の足が吊ってしまいます。佐藤が彼女の足裏をマッサージする栄誉を得ました。沢桔鏡に告白する勇者が登場します。色々あって鏡に振られ梗に惚れてしまいます。梗の特殊な好みを聞いて驚きます。サークル参加を控えている白粉が即売会に参加している夢を見ました。仙が一年生だった頃のHP部での日常が描かれます。サークル参加した白粉が予想外の展開に驚きます。彼女は自分が考えているよりも有名人でした。白粉を応援する為に白梅が即売会にやって来ました。彼女の行為が白粉との百合関係を疑われる事になります。佐藤と著莪の日常です。二人の不思議な関係と日常が描かれます。白梅の白粉への気持ちが語られます。

レーベル:集英社スーパーダッシュ文庫
発行日:2012/10/30
著者:アサウラ
イラスト:柴乃櫂人
ISBN:978-4-08-630705-5
雰囲気:言葉の誤解、大掃除、足マッサージ、拷問、即売会、烏頭と仙、初参加、アンの趣味、佐藤と著莪、白梅と白粉
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1章 ボーダーをブレイク
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著莪のバイクで送ってもらい佐藤が男子寮に帰還しました。
烏田高校の男子寮には恐ろしい習わしが存在しました。
実家に帰省した時に各地のエログッズ(DVDとか本)を持ち帰り寮長に上納する仕来りがありました。
上納されたエログッズの価値に応じて寮長がポイントを付与します。
付与されたポイントに応じて集められたエログッズが再分配されるシステムが構築されていました。
色々な系統のエロを探求しようとの試みのようです。
佐藤はDVDとエロ本を上納したのですがエロ本の評価が低かった事を残念に感じていました。
アナログな本は使う人間が増えるほど劣化してしまうので評価が低かったみたいです。
この組織では劣化しないデジタルデータが重宝されていました。
実家に帰っていた佐藤は著莪の目を盗んでエログッズを集めた事を教えます。
DVDの方は合宿の帰り道で自販機で購入したので著莪にバレていない事を教えました。
エロ本の方は彼女に見つかってしまい熟読された事を教えると矢部君が強烈な反応を示しました。
著莪の事が大好きな彼は佐藤が上納したエロ本をくれれば自分のポイントを佐藤にくれると言ってきました。
佐藤は寮長にお願いして著莪が読んだエロ本を返して貰い矢部君からポイントを貰う事になりました。
この取引を考えた神田君が寮長からの評価を上げました・・・未来の寮長候補にすると言っていました。
神田君はかなりの変態なので彼が寮長になると危険度が増しそうです。
三学期が始まりました。
烏田高校では席替え制度が無いので席順は4月から変化しません。
佐藤の後ろの席は白梅梅のままです。
佐藤が合宿中にパソコンのモニター越しに白梅のノーブラパジャマを見た事を思い出します。
ブラ装備の白梅の制服越しに乳首の位置がどこにあるのか予想しようとしていました。
見つめられて白梅が不快感を示しています。
鉄拳制裁を恐れた佐藤が言い訳を始めたのですが言葉足らずでして。
佐藤と白梅が冬休み中に合体したとの誤解をクラスメートに与える結果となりました。
クラスメート達は白梅が佐藤を思い切りぶん殴るのはツンデレ感情の表れだと誤認しました。
誤解を増しそうなので白梅は佐藤を殴れなくなります。
誤解が生まれてしまった事を察した佐藤は弁明する事にします。
彼の脳内では白梅と結婚する姿が妄想されていました。
クラスメート達の誤解が自分と白梅のキューピットになったと考えていたので結婚式には皆を呼ぶぜと言ってしまいます。
誤解を増長する発言に白梅が爆発寸前です。
佐藤は慌てて白梅とあったがネット越しだったんだ非常に健全な夜を過ごしたんだと説明しました。
誤解しているクラスメート達はネットを避妊具の隠語だと勘違いしてしまいます。
避妊具を付けていれば何でもないと言っていると誤解されました。
佐藤の説明は生で合体してないから問題は無いと解釈されました。
結局白梅に何時もよりも強めに殴られる事になりました。
白梅に殴られる佐藤を見て内本君がエベレストを作っていました。
非常に羨ましそうにしているのが怖いところです。
始業式だけだったので午前で終わりです。
佐藤は廊下で見つけた白粉を階段に連れ込み言葉の誤解は怖いと語りました。
その時に中学時代にバスケ部の助っ人として練習試合に同行したエピソードを語っています。
理由も分からずに佐藤の昔話を聞いてくれた白粉に感謝を告げると恐ろしい返事が返って来ました。
佐藤のチームは試合の途中から半裸になってプレイしていました。
それを聞いた白粉は脳内で佐藤たち5人が肉棒で合体したと妄想して興奮していました。
佐藤は悍ましさを感じています。
佐藤も十分に変態なのですが恐ろしい事に白粉は佐藤の上を行っています。
その妄想力は世界最高クラスではないでしょうか?
白粉は白梅の家で彼女の両親に新年の挨拶に行くので午後から部室に行くと伝えました。
佐藤が部室に行くと仙が既に来ていました。
白粉は白梅の家に行くので午後からしか部室に来られないと伝えます。
仙から佐藤がいれば問題と言われました・・・佐藤は仙とのエロイベントが発生するかもと期待しました。
仙が部室の大掃除をしようと言ってきました。
佐藤は肩透かしを喰らった感じでしたが素直に仙を手伝います。
掃除の最後に大イベントが待っていました。
カーテンレールの掃除をすると言われて佐藤が素早い計算を行い素晴らしいプランを組み立てました。
佐藤はゴミ捨てを申し出て猛スピードで焼却炉に向かいます。
佐藤は仙が椅子に乗って高い位置にあるカーテンレールを拭くと予想しました。
不安定な椅子を自分が支えついでに仙のパンチらを拝もうと考えました。
天才的な作戦でしたが彼の期待は裏切られる事になりました。
速攻でゴミを捨て部室に戻った佐藤の目に安定した台に乗ってカーテンレールを拭いている仙の姿が飛び込んできました。
佐藤は台に殺意を抱く事になりました。
安定しているので佐藤が支える必要性はありません・・・彼のパーフェクトな計画は瓦解しました。
ガッカリしている佐藤を神は見捨てませんでした素晴らしいご褒美が待っていました。
台に乗ってカーテンレールを拭き終わった仙の足が吊ってしまいました。
バランスを崩して台から落下する仙を抱き留めます。
仙が苦しそうな顔で早く脱がしてくれと懇願してきました。
佐藤は歓喜に震えながら彼女の上着を脱がそうとしています。
仙が足が吊ったと教えた後なのでブーツを脱がすのが正しいのですが佐藤は仙がエロに目覚めたと好意的に解釈していました。
ブーツを脱がせてくれと頼まれてしまい彼女の服を脱がす事を断念しました。
しかしブーツを脱がしストッキングに包まれている仙の足をマッサージするのはとても心躍る行為でした。
佐藤は滅茶苦茶興奮しながら冷静さを装いつつ仙の足をマッサージする事になります。
最大限の集中で彼女の足裏の触り心地を記憶していました。
最後に確認の為だと言って仙の足の指で佐藤の手の指をニギニギして貰っています。
うひゃー、すんげーぞ、超貴重な体験をしていますよー。
美少女の足の指(親指から小指まで)で己の手の指をニギニギして貰っています・・・貴重な体験をした佐藤が羨ましい過ぎます・・・
午後になり白粉がやって来てボードゲームで時間を潰してから争奪戦に赴きました。
夕餉を終えて帰る事になります。
手袋を部室に忘れた仙が小走りに取りに行きました。
白粉とは部室棟の前で別れているので佐藤は一人になります。
仙の足をもう一度揉みたいとの思いに負けた佐藤は彼女を追いかけようと考えました。
意外と長い事葛藤していたようで部室に向かう前に仙が戻ってきました。
佐藤は仙の足が心配だったので待っていたと言って胡麻化しています。
仙は佐藤が仙に対して劣情を抱いているとは思っていないので嬉しそうに微笑んでいました。
佐藤が手袋を持っていないと知った仙が片方を貸してくれました。
佐藤は女性ものの下着を身に着ける快感に震えながら手袋を装着しました。
手袋をしていない手が寒いので手を繋いで男子寮まで送ってくれました。
大満足の一日を過ごした佐藤にはまだやり残した行為がありました。
佐藤は速攻で自室に戻り仙の足を揉んだ感覚が色濃く残っている間に自家発電に励もうと考えていました。
寮の中で神田君に声を掛けられます。
寮長がエゴグッズの分配をしているので取りに行けと教えてくれます。
早く自室に戻りたい佐藤は分配品を神田君にあげると言って立ち去ろうとします。
神田君は友情の証として悪手を求めてきました・・・佐藤は仙の間食を残している右手ではなく左手で握手に応じました。
不審過ぎな行動でしたね・・・仙が佐藤を送ってくれた姿は寮生に目撃されていました。
佐藤と仙の間に何かがあったと疑われた佐藤は気絶させられ寮の地下室に連れ込まれました。
テーブルの上に縛られた状態で乗せられています。
白粉が知ったら狂喜しそうな状況ですね。
仙との間にあった事を事細かく教えろと強要される事になりました。
佐藤が拒むと顔に濡れタオルをかけられその上から冷水をかけられました・・・拷問されていますね。
佐藤は拷問に屈して足が吊った仙の足をマッサージした時の状況を説明する事になりました。
佐藤の語りは上手いみたいですね・・・集まっている男たちは前屈みになっていますよ。
それだけで終われば良かったのですが彼らの探求心は強烈です。
ストッキングを装着して誰の足の感触が仙の足に一番近いか佐藤に評価してもらう事になります。
佐藤は仙の記憶が薄れると嘆きつつ応じています。
神田君の足が一番仙の感触に近かったそうです・・・これはいらない情報でした。
佐藤の記憶が薄れてのかが気になりす。
折角の極上ネタがふいになったのだろうか?
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2章 簡単な質問
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沢桔鏡が高校に入って初めてのラブレターを貰いました。
送り主は鏡のクラスメートの高清水君です。
警備員のおっちゃんの警戒が厳重なので彼女に恋心を抱く男子生徒は行動を起こすのを躊躇している結果です。
警備員のおっちゃんが暗躍している事を知らない鏡は高校に入ってから男子生徒からの人気が下がっている事に寂しさを感じていたようです。
生徒会室に到着した鏡が梗にラブレターを貰った事を伝えました。
自分と鏡は一心同体と考えている梗はラブレターの送り主が絶倫なのか質問してきました。
彼女の中では鏡と交際する事になった男性は毎晩二人の肉壺に子種を注ぐ事になるようです。
二人を相手にするので男性には精力の強大さが要求されました。
肉壺とか子種とか卑猥な事を連発する梗を鏡が叱責しています。
下品なエロワードなんだけど梗が言うとあんまりエロくないんだよねー。
彼女が快楽を求めてエロを欲している感じがしないのが原因かな?
鏡から梗については書かれていないと言われて放心状態に陥りました。
長時間に渡りラブレターを読み返し裏面に炙り出しが無いか確認しています。
ようやく自分へのラブレターではないと納得できた梗は相手の事を調べます。
丸富大学付属高校の学内ネットを漁り告白してきた高清水君の事を調査しました。
大した情報が出て来なかったので梗が一計を案じます。
梗は友人からキャスケットを二つ借りてきました。
鏡に高清水を呼び出して貰い生徒会室に来てもらう事にします。
高清水は鏡が告白の返事をすると思っていたようですね緊張気味に入室してきました。
横に梗が居たことで緊張感が高まったようですね。
梗は学内でも変人と噂されているみたいだね・・・高清水は梗を警戒しています。
鏡と梗はキャスケットを被り髪型を隠してどちらか分からなくなるようにその場で回転しました。
高清水の方を向いて声をそろえて「どーっちだ?」と呼びかけました。
梗が鏡の表情と声を真似ています。
なんか可愛いですね。
ここで二人とも相手にしてやるぜ!!と答えられれば梗の合格点を貰えたんだろうけど高清水はノーマルでした。
二人の間で視線を彷徨わせています・・・鏡は分からないんだと察しました。
高清水は正直に分からないとは言わず梗を指差そうとしています。
鏡が割って入り高清水が間違うのを阻止しました。
鏡の微妙な心境が現れていますね・・・意外と彼女は高清水に好意を抱いているのかも?
高清水が鏡に好意を抱いた理由を聞き出す事になります。
彼は中学時代まで野球をしていたそうですが肩を壊して辞めました。
頑張って勉強して丸富に入学し今は帰宅部をしています。
球技大会が行われ彼は野球に出場しピッチャーを務めました。
バレーボールに出場した鏡は早々に敗退したので野球の応援に駆け付けたそうです。
決勝戦まで進んだので高清水の肩はパンパンでした。
鏡が彼の肩をマッサージして投球を続けるのを支えたそうです。
鏡の献身さに惚れたと言ってましたよ。
彼にとっては思い出深い出来事だったのですが鏡は学級委員としての責務として応援したに過ぎませんでした。
高清水の告白は梗の胸を打ったようです・・・重要な質問をしてきました。
性欲は強いですか?と真剣な表情で聞いてきました。
高清水は呆気に取られています。
横で聞いた鏡は梗を車輪付きの椅子に乗せて窓際に飛ばしました。
流石に不味いと思ったようです。
鏡は梗の発言をフォローし始めるのですがイジケタ梗が邪魔をします。
梗は鏡が高清水の告白を受け入れて自分を捨てると思ったようです。
高清水はこの場での返事を諦め鏡を夕食に誘いました。
その日の二人はスーパーに繰り出しハーフプライスラベリングタイムに参加する積もりでした。
鏡は正直にスーパーに半額弁当を取りに行くので無理と伝えます。
ハーフプライスラベリングタイムに命を懸ける狼の存在を知らない高清水は沢桔姉妹が貧乏なんだと勘違いしました。
自分がバイトを頑張って鏡に奢るから見すぼらしい真似はやめて欲しいと言ってしまいます。
命を懸けて争奪戦を戦っている梗が激高する事になりました。
鏡の方は争奪戦と狼の存在を教えていないので誤解するのも無理はないと冷静です。
鏡に止められ梗は頭を冷やす事にします部屋から出ていく事になります。
梗がドアを開けると聴診器を構えた警備員のおっちゃんが居ましたよ。
彼のポケットから単一電池が零れ落ちました。
それを見た高清水が恐怖に震えています。
警備員のおちゃんは鏡への告白という大それた行為を行った大罪人の高清水を威嚇しました。
鏡は高清水のある特徴に気が付き彼の告白を断りました。
予定通りに二人はスーパーに向かって歩き出します。
それを高清水が追いかけてきました。
二人の前に回り込み行く手を塞ぎます。
両手を突き出して前に出れば二人が止まると思っていたようです。
常識人の鏡は止まりましたが梗は歩みを続けました。
ここで高清水がへたれてしまいます・・・彼は梗とぶつからないように両手を突き出した態勢で後退を始めました。
その場に留まり梗のおっぱいを鷲掴みにする位の変態性が欲しかったぞ。
鏡に止められ梗も歩みを止めました。
高清水は沢桔姉妹を見すぼらしいと馬鹿にしてしまった事が振られた原因と考えているようです。
見すぼらしいと言った事を詫びましたが梗は許しません。
心で思っていない事は言葉として出て来ないと追及します。
梗は野球を玉遊びと馬鹿にして高清水の発言の持つ意味を悟らせようとします。
二人は興奮しながら言い合いを続ける事になります。
横で聞いている鏡だけが冷静でした。
冷静に高清水を観察した結果、彼が梗と同じく思い込みで行動してしまうアホなんだと理解しました。
梗と高清水の会話は全く意図が伝わっていないのですが雰囲気だけで纏まってしまいます。
鏡は振られた理由を誤解している哀れな高清水に理由を教えてあげます。
彼が梗に似ていて面倒に感じたので振ったと教えてあげました。
苦労が二倍になるのが嫌なようですね。
高清水は自分の過ちを気付かせてくれた梗に惚れてしまいます。
速攻で梗に告白したのは褒められますが彼女の質問に正しい答えを返せませんでした。
梗は彼女が男性に求める一番重要な事を聞いてきました・・・性欲は強いですか?
高清水は唖然としつつも嫌われないように配慮した結果だろうけど普通ですと答えます。
それを聞いた梗は高清水を振りました。
高清水は実はこう見えて凄いと自己弁護を始めましたが警備員のおっちゃんの運転するワゴンに連れ去られる事になりました。
高清水は尻穴に単一電池を入れられたようですよ・・・白粉が大喜びしそうなシチュエーションですねー
彼女が現場を目撃出来なかったのが残念です。
二人はアブラ神のスーパーに向かいました。
そこで佐藤と白粉と再会しました。
佐藤が物凄い闘志を迸らせています。
しかし腹の虫の加護が足りないと言っていますね。
どうやら佐藤は仙の足を揉み揉みした後のようです。
二階堂がやって来ました。
梗はキャスケットを持っている事を思い出し彼に悪戯を仕掛ける事にしました。
キャスケットを被り髪型が分からなくして表情を鏡に合わせて梗と鏡の違いが分かるか聞いてみました。
二階堂は呆れながらも正解してくれました。
彼に言わせると狼として二人と戦った事があれば判別できると言われました。
梗は二階堂が正解してくれたのが嬉しいようです。
鏡も嬉しく感じているようですね。
佐藤も正解してくれるに違いないと確信し更に嬉しくなっています。
おっとこれは鏡も佐藤に好意を持っているのか?
梗の言う鏡と自分の二人を相手に出来る絶倫な人物に佐藤は該当するんじゃないかな?
二階堂はちょーっと厳しそうに思えるが意外と彼も凄いのかな?
著莪に振り回されている佐藤なら梗と鏡の相手が出来そうに思えます。
苦労性の二階堂は鏡と一緒に梗を支えてくれそうに思えます。
意外と佐藤か二階堂のどちらかが沢桔姉妹をゲットする事になるのでしょうか?
鏡の心の底では梗と一緒に愛してもらいたいと思っているように見えるんだよね・・・
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3章 有明の狼たち
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冬の同人誌即売会に参加する白粉の装備品に彼女の本気を感じます。
会場の国際展示場に到着する前から白粉は興奮気味ですね。
ユリカモメから見える高層マンションをネタにして卑猥な妄想をしていました。
会場に到着すると既に列が形成されていました。
禁止されている徹夜組が居たようです。
並んでいる白粉の横に坊主と顎鬚の男性二人組を発見しました。
その日は女性向けジャンルの日です。
二人の会話が聞こえてきて白粉が感想を述べてしまいました。
それを二人組の横に居た茶髪に聞かれました。
彼女は白粉をしっていました。
即売会で同人誌購入を目指す人々は狼と呼ばれていて白粉は二つ名持ちのベテランでした。
白粉は狼の間では早瀬の狼と呼ばれていました。
二つ名持ちの白粉と知り合えた事に感激しています。
三人から即売会で上手く動くコツを聞かれました。
白粉はちょっとした優越感に浸りながら上手く立ち回る為の心得を教えています。
会場が近づき入場時間が迫って来ました。
白粉は財布から100円玉、500円玉、1枚1枚折りたたんだ1000円札を取り出しコートのポケットに種類ごとに入れていきました。
彼女は弾込めと呼んでいます。
白粉からお釣りのやり取りで時間を浪費しない為だと教えられ三人は自分の未熟さを痛感しています。
入場可能になった瞬間に白粉が歩き始めます。
走る事はできないので歩いての移動なのですが白粉は小柄な体を生かして人の間をすり抜けて消えました。
あっと言う間に三人の前から消えてしまいました。
快調に会場内を移動していた白粉が立ち止まります。
彼女の眼前に肉の壁が存在しました。
行く手を阻まれ困っている白粉の横に氷結の魔女と呼ばれる名うての狼が現れます。
彼女は肉の壁に存在する隙間を通って壁の向こうに消えました。
白粉は彼女が何をしたのか考えます。
ダウンジャケットを着ている人が多いので肉の壁に見えても実は隙間が存在する事に気が付きました。
白粉は氷結の魔女に習い同じことをしてみる事にしました。
これが上手くできてしまい白粉は目的地に到達する事ができました。
目的の本と新たに出会った素晴らしい本を手に入れて大満足で終幕を迎えました。
白粉が会場の出口に到着すると茶髪に声を掛けられました。
横には疲れ切った顎鬚と坊主が座り込んでいました。
10万人を超えるイベントで朝と帰りに同じメンバーが揃う何て奇跡的です。
顎鬚は疲れただけだそうですが坊主は狙っていたヨー・サトウの新刊を逃したそうです。
白粉はそれを購入していたので貸してあげる事にします。
課すに当たっての注意事項が厳格でした。
本を折るな、汚すな、トイレへの持ち込みは禁止です。
坊主は感激していましたがその場で読む事はできません。
上手い豆乳鍋がある店に行き事になりました。
白粉が豆乳鍋に反応しています・・・坊主と顎鬚が食べる姿を想像して腐った笑みを浮かべています。
白粉が自宅のベッドの上で目覚めました。
これまでの話は彼女の夢でした。
そうだよねー登場人物がスーパーでの知り合いばかりじゃないか。
槍水まで同人誌を求める狼として出演させています。
白粉の中では槍水は遥高みに居る存在って認識なのね。
白粉は知り合いを夢に出演させて偉そうに先輩面した事を恥じています。
今年は同人誌即売会にサークル参加するので緊張しているのね。
それがヘンテコな夢を見させた原因のようです。
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4章 間食版「4」『その、存在価値』
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一年生の仙がHP部の先輩に勧められた酢豚弁当を取りにスーパーにやって来ました。
中国出身者が厨房を担当するスーパーです。
そこには二つの酢豚弁当が残されていました。
パナップルが入っている酢豚と入っていない酢豚が存在しました。
どちらを狙うべきか仙は迷ってしまいます。
決める前に先輩の烏頭みことが入店しました。
仙を発見した烏頭が隣にやって来ました。
烏頭は一日に一回か二回仙を揶揄ってきます。
仙は烏頭の事が苦手なようですね。
烏頭は仙がどちらの酢豚にするのか悩んでいる事を見抜きました。
先にパイナップルが入っていない酢豚を狙うと宣言します。
自分を相手に勝てるのか?と挑発してきましたね。
理由を聞くと烏頭は酢豚にパイナップルは認めない派だからだそうです。
仙は烏頭が嫌がらせをしていたと考えていた自分を恥じています。
烏頭には勝てないと思っている仙はパイナップル入りを狙う事になるのですが残り物を掴まされた感を感じています。
仙に残り物を掴ませる感じになったけど問題無い?と聞いてきました。
烏頭は一々仙をイラつかせる様な言葉を選んでいるように見えます。
仙は心が読めるのか?と疑っていますね。
迷う仙に烏頭がパイナップルが酢豚に入れられるようになった経緯を説明してくれます。
仙はパイナップルが酢豚の味を良くすると信じていたのですがそうでは無い事が判明しました。
生のパイナップルになら調理方法次第で肉の味を向上させる効果が期待できるそうです。
しかしこのスーパーに置いてあるのは缶詰のパイナップルだけでした。
缶詰のパイナップルは過熱処理されているので肉を美味しくする効果はありません。
パイナップルは見た目を良くする為に飾りつけとして入れられていると証明されてしまいました。
仙のパイナップル入りの酢豚への渇望が揺らいでいます。
それを烏頭は冷静に観察しているようです。
仙に腹の虫の加護を阻害する要因に打ち勝てるだけの心の強さがあるのか見極めようとしているようだ。
仙はHP部の先輩が美味しいと絶賛した言葉とこの店の厨房担当の腕を信じる事にしました。
缶詰のパイナップルが入っていても美味しい筈だと信じ切る事が出来ました。
闘志を漲らせ始めた仙を見て烏頭が合格と言ってくれました。
争奪戦が始まり仙が飛び出します。
烏頭が金城が部長になるHP部には負け犬は必要ないと言っていました。
仙にはその意味が分からなかったそうです。
烏頭は金城の為に部を強くしようとしていたようです。
この頃はまだ仙に期待していたようですね。
付き合っていくのは面倒くさそうですが良い先輩と言えるな。
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5章 白粉花の年末
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白粉が同人誌即売会に初のサークル参加をします。
並んでいる一般参加者の横を少しの優越感と共に通過して会場に入りました。
初参加で無名サークルなのでお誕生日席と呼ばているブースになりました。
白粉はソソクサと販売の準備を行います。
今回出すのはダイナマイト刑事の本が100冊と獣道の本30冊です。
机に本を並べ終えた白粉はトイレに行っておく事にします。
途中で狭いブースに並んで座っている二人の男性頒布者を見つけました。
白粉はブレません・・・彼らをネタにした妄想に耽っています。
即売会の新たな楽しみ方を発見できたと喜んでいました。
白粉がブースに戻ると隣のサークルの人がやって来ました。
挨拶しなければと思うものの相手の準備が出来ていないので白粉は躊躇します。
隣のサークルの人から入稿が間に合わず落としたと教えられました。
その人はごめんなさいのメッセージを書いてその場を去ります。
午後に戻って来るので机を使っても良いよと言われました。
会場時間を待っている間に一人の少女がやって来ました。
彼女は恐る恐るシロちゃんと声を掛けてきましたね。
彼女の態度から白粉がアオちゃん?と反応を返しました。
彼女はネットで交流しているアオちゃんでした。
彼女も白粉と同種の趣味を持っていて相当濃いめの話をしています。
アオちゃんのサークルは人気があり他にも挨拶に行くと言っていました。
本の交換をしてアオが立ち去りました。
無名の初参加サークルなので売れ始めるのは午後からだろうと白粉は予想していました。
想定外の出来事が起こりました。
午前中に白粉のブースにお客さんがやって来ました。
彼女は白粉のサークルを指名買いしに来たようですが緊張している白粉はそれを認識できていないようです。
作者さんですかと聞かれて白粉は頼まれて売り子をしているだけですと返答しました。
白粉は開設しているホームページでも作者の知り合いとして振舞っているので信用してもらえました。
彼女は作者に会えると期待していたようね残念がっています。
彼女はダイナマイト刑事と獣道の両方とも買って行ってくれいました。
白粉は初めて自分の本が売れた事に感動しています。
彼女から貰った2000円を消して使うまいと決め大切に財布に入れました。
感動で打ち震えている白粉は泣きそうでした。
零れそうな涙を隣にきた素敵な巨漢男性が差し出したハンカチで拭う事になりました。
ビックリして顔を上げるとHP同好会の夏合宿でやり合ったナックラヴィとアンが居ましたよ・・・
二人は白粉がHP同好会の部員とは気が付いていません。
アンが熱心な読者でした。
彼女は白粉が開設しているホームページの熱心な読者でした。
白粉の作品が好きすぎて独自にブログを立ち上げて白粉作品の考察までしてくれています。
白粉は二人にも自分は販売担当者だと言い張る事にしました。
白粉がアンのブログを知っていると教えると大変に喜んでくれています。
アンも作者と話せると期待して来たようですね残念がっていました。
がアンは目的を忘れませんでした。
彼女は彼氏のナックラヴィを作品の中で思いっきりハードに犯して欲しいと伝えて欲しいとお願いしてきました。
恐ろしいー。
白粉はマッチョなナックラヴィは好ましく思っていますが隣にアンが居るので使いにくいと感じます。
本当は女の子が好きなのに無理やり犯されてしまうシチュエーションは使える。
犯されるうちに男の方が好きになるのは有りだと考えました。
貴重なネタを提供してくれたアンに感謝しています。
白粉の作品を知っている人は結構いるのね・・・ひっきりなしに客が来るサークルを見て一見さんまでやって来ました。
白粉は対応に困ったようですね・・・
話したので買わずに帰るのは悪いと考える人も居て売り上げが伸びました。
白粉は悪い事をしたと感じています。
残りがダイナマイト刑事1冊になった段階で白梅がやって来てしまいました。
白粉は彼女にこの趣味の事を秘密にしています。
ここに来ている事は話していないので白梅の登場は想定外も想定外です。
白粉は白梅にダイナマイト刑事の中身を読まれない為にはどうするのが効果的か考えます。
焦っているので思い切りぶん投げるとかビリビリに破くとか破滅的な事を考えています。
良い方策が無く困っていると購入希望者がやって来ました。
白粉は白梅にバレずに済んだ事と完売した事が嬉しくて思わず大声で完売を宣言してしまいます。
ちょっと恥ずかしくなっていると周囲のサークルから完売を祝う温かい拍手を貰えました。
今日の白粉はついています。
完売したのでブースを片付けて白梅が持ってきてくれた弁当を食べる事になりました。
白梅は手の込んだ弁当を用意してくれていました。
サンドイッチとコンソメスープとシーザーサラダでしたよ。
白梅の気合は相当なものだったぞ。
白粉は本格的なシーザーサラダを食す事になりました。
食べ終わると白粉の唇の端に食べかすが付着していました。
白梅が顔を近づけて来てそれを舐めとってくれました・・・
女の子同士なので問題無い筈なんですが場所が不味かったぞ!!
二人の行為を見ていたセクシーな女性が本が残っていないか質問してきました。
完売した事を伝えると残念そうに仲間の女性の元に去って行きます。
サークル名を覚えたので次の即売会では早めに来ると言い残しています。
白粉と白梅が百合関係にあり白粉のサークルが実体験に基づいた同人誌を販売していたと誤解される事になりました。
白粉は二人が白粉の同人誌を手に入れたら卒倒しそうだなと感じています。
白梅をブースに残して白粉は欲しい本の購入に向かいました。
何を買ったのか知りたがる白梅には全年齢対象の本を見せて胡麻化しています。
本が完売し希望の本も手に入れられた白粉はほくほく顔で会場を後にしました。
電車に並んで座れたのはラッキーだったね。
緊張で眠れなかった白粉を睡魔が襲います。
白梅は降りる駅に着いたら起すので寝ていて下さいと言ってきました。
白粉は白梅の肩を借りて眠りに落ちます。
白梅はきっと至福の笑みを浮かべていたに違いない。
白粉は白梅との出会いを思い出しています。
小学生の頃に自分の趣味の一端を話した事で白粉は気持ち悪がられて避けられる様になりました。
触れると菌が移ると言われ始めたのもこの頃のようです。
避けられる様になったのは白粉が趣向を公開してしまったのが原因の様ですね。
幼かったので自分の趣向が変わっているって事に気が付けなかったみたいです。
ちょっとした悲劇ですが相手も子供なので対応が過剰になるのも頷けますね。
佐藤が被っている被害を考えると白粉を白眼視した同級生を罵る事は出来ないな。
そんな中白梅が転校してきました。
白梅は白粉を気にかけ直ぐに仲良くなりました。
彼女が最初から白粉の事を知っていた理由が気掛かりではありますね。
白梅は白粉を自宅に招き綺麗な服を着せて写真撮影をしてくれたそうです。
彼女の趣味もこの頃から変わっていないのね?
きっと変態同士で気がったに違いない。
白梅が来るまでクラスの中心だった女子が白梅に警告を発しました。
白粉と一緒にいると白梅まで汚れてしまうと言っています。
白粉には否定る言葉がありませんでした。
それを聞いた白梅が驚きの行動を起しました。
怒っていいですか、と言ってから白粉を虐める連中全員をぶちのめしてしまいました。
この出来事が白粉が白梅を信じる事になったきっかけです。
白粉は白梅を家族以外で唯一信じられる存在と思っています。
そんな彼女に趣味の事を隠しているのが心苦しいのね。
いつか趣味について教えたいと考えています・・・その日は来るんだろうか?
案外受け入れて貰えるかも知れないぞ。
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ANの5時の読書会(その1)
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即売会で白粉の同人誌「獣道(ジュード―)」を手に入れたANがブログを更新しました。
年明けに更新する予定だったのですが読んだ己の興奮が収まらずキーボードを叩いたそうです。
獣道の頒布数が少なかった為に白粉のサイトの掲示板では買えなかったファンの嘆きが響き渡っています。
悲しみに包まれている同士達を慰める意味でも更新したそうです。
AN優しいです。
獣道のルール解説が書いてあるのですが佐藤が聞いたら怒る事確実です。
柔道の様な試合場で男同士が戦い先に射精した方が勝ちってルールだそうです。
トーナメント形式の大会は勝ち上がるにつれて試合の制限時間が伸びていきます。
過酷そうです。
ANは誰よりも早く、誰よりも勃ち上がり続ける必要があると熱弁を振るっています。
常人ではとても戦えない過酷な戦いのようです。
白粉作品の大ファンらしいアンは変態だ間違いない。
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6章 だいたいいつもそんな感じ
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佐藤と著莪が祖父に呼び出されました。
ジイチャンが小遣いをやろうと言われた二人は著莪のバイクで祖父の家に向かいました。
祖母が町内の婦人会で台湾に行っちゃったので寂しいようです。
結構な距離を走ったようですね。
佐藤は著莪に抱き着きながら彼女のお腹を揉んで暇をつぶしています。
羨ましい関係ですなー。
祖父の持っている山の入り口にやって来ました。
厨二病を拗らせている祖父が書いた看板が目に入りました。
「不法投棄禁止」「ここから先私有地につき立ち入り禁止」「監視カメラ作動中」「猛犬注意」「この先危険!」この辺までは常識的です。
「まだ間に合う!引き返せ!」「死を忘れるな」「死か、投棄か」「我が土地に踏み込んだ者に未来はない」徐々におかしくなってきてます。
「覚悟せよ。これより先は漢の勝負」「ここは地獄の一丁目」「・・・死はすでにお前を捕らえた・・・」凄すぎます。
祖父の家に到着すると留守である事が分かりました。
著莪に祖父から電話が掛かって来ました。
二人が来るので町に夕食の食材を買い出しに行き飲み友達に会ったそうです。
孫が来ると断ったのだがしつこく誘われて飲みに行く事になってしまったと言っていました。
既に酔っ払っているらしく楽しそうな声が聞こえてきました。
帰るのが翌朝になるので鍵を開けて家に入れと教えられます。
小遣いはその時に渡すと言われてしまいます。
佐藤と著莪は合鍵の場所を知っているので家に入りコタツでくつろぎ始めます。
コタツの中で足だけを使い靴下の脱がせ合いっこをしています・・・相手は著莪ですよ・・・非常に羨ましいぞ。
著莪がヤンキー漫画の存在自体を否定する危険な会話を始めました。
佐藤は何かに恐れる様にその話題を終わらせています。
夕食をどうするかって話になりました。
佐藤は近所にあるラーメン屋に行きたいと提案しました。
歩いて行くには遠すぎるので著莪のバイクで行く事になります。
著莪もそのラーメン屋は気に入っているのですが靴下を既に脱いでいるので外に出るのは嫌だと言ってきます。
追加でバイクで行くのは寒いから嫌とも言われました。
佐藤は著莪の後ろに乗っているので直接風を受けません。
運転している著莪は直接風を浴びる事になり非常に寒いって事を失念していました。
佐藤は自分が我儘を言ってしまったと謝っています。
素直に謝罪する佐藤に著莪は好感を抱いたようですね。
二人で貯蔵庫を漁り自炊する事になりました。
冷蔵庫の中で変な肉を発見しました。
ステーキ用に見えたので二人は冷蔵庫から出して外気で解かすことにします。
見つけた食材を吟味した結果、おにぎり、味噌汁、たこさんウィンナー、卵焼きを作る事になります。
たこさんウィンナーを作るのに手間取る事になりました。
佐藤は素早く四本足に切ったのですが著莪がタコは八本足じゃないと嫌だと拘ります。
二人で八本足のタコさんを作る事になるのですが意外なほど難しく謎な生命体の様になってしまいました。
著莪が卵焼きを作ったのですが途中の返しに失敗してスクランブルエッグになりました。
食べれば一緒と著莪が主張するので佐藤は同意しています。
この辺りの引き際が良いのも二人が仲良しな原因かもしれん。
おにぎりに巻くノリを炙る事にします。
佐藤はその間に調理器具を洗う事にします。
著莪が炙っているとノリに着火してしまいました。
佐藤が慌てて水に漬けろと指示していますね。
流しに燃えているノリを突っ込む前に燃え落ちて落下しました。
落ちた先は起毛のカーペットだったのが不味かったです。
カーペットがメラメラと燃え始めてしまいます。
祖父の家が建っているのは彼の所有する山の中です。
山には不法投棄業者を成敗する為に数々の罠が仕掛けてあります。
爆薬も使っているので家から山に飛び火した場合山全体が燃えてしまう山火事に発展する危険がありました。
佐藤は落ち着くために水を飲む事にします。
蛇口から水を出してコップに汲んで一息入れています。
著莪から現実逃避するなとの叱責が飛びます。
彼女も焦っていたのですが佐藤よりは冷静でした。
コップに水を汲んでかけろと指示しました。
火はあっさり鎮火しました。
ご飯が焚けたのでおにぎりを作る事になります。
佐藤からおにぎりを握り始めるのですがご飯が熱すぎました。
「アッツァアァァアアアァアア!!」と叫びながらお手玉しつつ握っています。
見ていた著莪は腹を抱えて笑っていました。
佐藤の作ったおにぎりは三角形とよべるか微妙な形をしていました。
著莪握る事になります・・・彼女もご飯の熱さに手を焼いていました。
熱くて握りが甘くなりジャガイモの様な形になりました。
完成した夕食を食べる事になりました。
おにぎりはヘンテコな形をしていますが食べやすかったようです。
互いに相手が作ったおにぎりを食べて褒め合っています・・・仲良しですなー。
味噌汁を飲んだ著莪が妙な顔をしています。
出汁が入っていませんでした。
味噌に出汁入りと書いてあったので佐藤はあえて出汁を入れなかったそうです。
佐藤が失敗を悔いていると著莪が充分に飲めるぞとフォローしてくれました。
満足の行く夕食だったようです。
作り過ぎたおにぎりは祖父にあげる事にしました。
食器を洗うために台所に戻った二人が放置していた肉の存在に気が付きます。
固くてステーキの様に分厚く切る事はできませんでした。
焼き肉用の様に薄く削りだし焼いて見る事にします。
食べてみると物凄く獣臭かったので祖父にプレゼントする事にしました。
結構酷いことしてるよね。
佐藤が先に入浴し著莪が食器を洗っています。
食器を洗い終わった著莪が貯蔵庫で見つけたリンゴジュースの元を取り出します。
祖母が毎年作るモノでとても美味しいリンゴジュースです。
リンゴジュースを飲むためにコップの準備をしていると佐藤が風呂から出てきました。
著莪は佐藤にリンゴジュースの素を渡し入浴する事にします。
リンゴジュースは入浴後に楽しむ事にしました。
著莪が風呂から上がると佐藤が赤い顔をしてコタツに突っ伏していました。
著莪が佐藤を助け起こすと体が熱くなっていました。
著莪は佐藤が発熱していると考え布団に移動させようとします。
佐藤がよろけて著莪の谷間に顔を突っ込んできました!!
酔っている佐藤が大きく成長したと言ってきます。
エロさが無いので素直な感想って感じですね。
そこで佐藤からアルコールの匂いが漂ってきている事に気が付きました。
リンゴジュースの素に酵母菌が残っていて発酵してしまったようです。
それを飲んだ佐藤が酔ってしまったのね。
佐藤の母親は酒に弱いそうですよ・・・彼はその特性を引き継いだようです。
祖父の家系は酒に強いので著莪は酒に強いそうです。
酔っている佐藤が著莪の髪を乾かす為にドライヤーを手に取りました。
酔っているのでテレビのコンセントを引っこ抜いてドライヤーを挿しています。
著莪はコタツに入りリンゴジュースを飲みながらドライヤーをかけて貰う事にします。
ドライヤーが終わると佐藤が著莪の髪に顔を突っ込んできました。
佐藤は著莪の髪の臭いを嗅ぐのが大好きです、著莪もそれを心得ているので好きにさせています。
酔っ払っている佐藤が相手なので著莪どうして良いのか分からなくなりました。
母親から困った時はキスすれば大体有耶無耶になると教えられている彼女は佐藤にキス事にします。
佐藤の方を向くのですが彼の唇には届きません。
佐藤の反応を訝しんだ著莪が確認すると佐藤は寝落ちしていました。
著莪が佐藤を布団に運び寝かしつけます。
リンゴ酒の原液を片付けてから彼女も布団に入りました。
温かくなった布団に潜り込んだとあるので佐藤と同衾したようです。
またくさー、佐藤の奴、羨まし過ぎんだよなー。
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ANの5時の読書会(その2)
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獣道を読んだアンの感想が書かれています。
サイトウヒロシにはヤマノモノという兄弟子が居ました。
アンまでサトウと書き間違えようとしています。
兄弟子が老いた師匠から免許皆伝の試練を受ける事になります。
しかし兄弟子が師匠を殺して行方を眩ます事になります。
サイトウは師匠の仇としてヤマノモノを倒す決心をします。
アンはサイトウの抱いた激情に感激しています。
白粉はサイトウの心理描写にも力を入れているようですね。
恐らく争奪戦時の佐藤の表情を観察して書いているモノと思われます。
サイトウは武者修行の旅に出て道場破りを繰り返します。
返り討ちにあい全身エッチなミルクまみれで路上に放り出される事もありました。
女性をレイプしようとしている男たちを叩きのめして彼らの尻を犯して漢の良さを教えていると書いてあるね。
それで改心したレイプ犯達からアニキと慕われたとあります。
彼らに裏切られて蹂躙されたともあるのでサイトウは酷い目に遭っているようです。
サイトウが世界的な獣道家として知られ始めた頃ヤマノモノの消息を掴みます。
ヤマノモノは裏社会最強の用心棒として世界を飛び回る生活をしていました。
サイトウは限界なき肉欲を股間に宿しヤマノモノのもとに向かいました。
ヤバすぎる内容です。
普通にレイプされているのが凄いぞ。
サイトウのお尻の穴は壊れているのと違う?
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7章 間食版「5」『弁当』
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半額弁当を獲得した仙と烏頭が部室に戻って来て他の部員の帰りを待っています。
暇なので将棋をしているようですが仙が優勢でした。
仙が珍しく金城が居ないスーパーで弁当を取ったようですよ。
この頃の仙は弁当獲得率が低めで日に何度も挑戦していたようです。
金城と一緒のスーパーで弁当を取る事が多かったので腰巾着と呼ばれるようになりました。
仙は金城との身長差が腰巾着と呼ばれる所以だと考えたようです。
身長差を無くせばパートナーと呼ばれるようになるのでは?と期待して厚底の靴を履くようになったそうです。
効果は感じられていないそうです。
彼女が厚底のブーツを好むようになる出発点はこれなのね・・・
それでも金城に惚れている感じではないんだよなー。
烏頭は長考に入り考えています。
勝てる可能性が無いので勝負を有耶無耶にしようと考えているようだね。
仙がお腹減ったなと言い出したのを好機と捉え怪談を始めようとしています。
仙は本当に怖い烏頭の怪談が大嫌いらしく必死に止めようとして弁当が置いてある棚を叩きました。
弁当の蓋がずれてしまい匂いが漂ってきましたよ・・・
空腹に耐えている仙のお腹が悲鳴をあげそうになります。
仙は足に力を入れてお腹が鳴るのを堪えましたが烏頭に気付かれました。
烏頭は揶揄うチャンスを察します。
お腹が鳴るのを我慢しようとしていた?と追及してきました。
仙は弁当の匂いにと言い訳しようしますが金城が帰って来ました。
仙は追及を逃れられたと安堵しますが烏頭は逃がしません。
弁当の、にお、って何?と聞いてきます。
金城に腹の虫が鳴るのを堪えたと知られるのを恥じた仙は誤魔化す事にします。
弁当を日本意外で見ないな?と思ったと誤魔化しました。
苦しい言い換えだったのですが金城が乗って来ました。
彼から日本以外で弁当文化が定着しなかった理由が語られます。
冷めても上手いジャポニカ米を主食としていないから弁当文化が根付かないって説明してくれました。
弁当の温めが終わり三人での夕餉となりました。
金城はサバの味噌煮、烏頭はとんかつ、仙は麻婆豆腐でした。
それぞれが幸せそうな顔で弁当を食べています。
金城と烏頭の幸せそうな顔を見て自分も同じ顔をして食べていると考えた仙はおかしくて笑ってしまいます。
凄く幸せな気分がするのは何故だろう?と質問すると金城が持論を語ってくれます。
金城は半額弁当に勝利の一味が加わった事で美味しさが増していると語りました。
三人は弁当を交換し合い幸せに包まれます。
仙は金城が語った理由の他にも何か秘密があるのではないか?と考えています。
理由の追及はしないのね、理由はどうあれ、半額弁当は最高だ満面の笑みを浮かべています。
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8章 やっぱりいつもこんな感じ
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一二月二六日に佐藤は著莪の相手をしていました。
クリスマス会をすっぽかす埋め合わせとして彼女に奢る約束をしました。
それを果たしています。
著莪は佐藤の財布を使える状態なので大量の資金を必要とするゲーセンのゲームを遊び倒しました。
佐藤の財布は軽くなってしまいます。
ゲーセンの後はラーメンを食べて夕食とし帰る事になります。
佐藤はゲーム中の著莪をサポートしていたので疲れていました。
著莪が男子寮まで送ってくれると考えていたのですが彼女が向かったのは自分が住んでいるマンションです。
うっかり佐藤を送るのを失念していたようですね・・・
著莪は泊っていけと言い出しました。
疲れている佐藤は彼女の好意に甘える事にします。
パンツ問題が勃発しましたね・・・
著莪は彼女のパンツを貸してくれると言ったのですが佐藤が固辞しました。
そこは借りて履いておけよと言いたいな。
部屋が冷えていたので風呂を沸かして入る事になります。
著莪が一緒に入ろうと誘ってきたのですが今度も佐藤が断りました。
己の下半身は著莪が知らない間に凶悪な姿に成長していると教えて断っています。
どちらが先に入るかで譲り合いになりジャンケンで決める事になります。
佐藤が先に入る事になりました。
パンツ一枚で入浴剤を選んでいますね。
入浴剤を湯船に投入してから脱衣所に戻りパンツを下ろそうとしていると著莪が入って来ました。
彼女はノーブラTシャツとハーフパンツに着替えていました。
背中を流してやると言っています。
佐藤は同意してしまいパンツを脱ぐしか無くなります。
しまったと己の失態を気付いてパンツを下すのを止めます。
著莪が佐藤の逞しく成長した下半身を見に来たと言ってきますね。
焦れた彼女が佐藤を突き飛ばすと二人で湯船に飛び込む事になりました。
佐藤は湯船の淵に頭をぶつけてお湯に沈みました。
軽く溺れかけていますよ。
著莪は心配そうな顔で佐藤を覗き込んできました。
彼女も濡れてしまい体のラインがもろに見えています。
佐藤は下半身に血流が流れていくのを感じています。
著莪は佐藤の股間が大きくなっていると察しているようですがそこには触れません。
二人で湯船で抱き合って温まる事になっています。
著莪が妖宴さを漂わせた表情で、気持ちいいね、と囁きます。
佐藤は冬のお風呂は良いよねと答えています。
佐藤はキスを予感して瞼を閉じたのですが著莪は佐藤の肩に頭を載せて肩までお湯に浸かっただけでした。
佐藤は残念だと思ったら負けなんだろうな?と考えています。
佐藤は著莪との距離感が変わりつつあると感じているみたいですね。
著莪もそれを感じてるのかも知れません。
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ANの5時の読書会(その3)
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アンがノリノリで感想を語っています。
先生はゲイが細かいとか面白い事を言っていますね。
友愛の籠った射精の後ってどういうことよ?
ヤマノモノを雇っている裏社会のフィクサーが獣道トーナメントを開催しました。
サイトウはそれに出場して勝ち上がって行きます。
戦うサイトウの姿を見たヤマノモノが股間を張らしているようですよ。
決勝まで勝ち進んだサイトウはヤマノモノと戦う事になりました。
前戯なしで挿入するつもりか?と言ってるので相当にハードな展開になっているみたいです。
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9章 間食版「特別編」『いい塩梅』
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仙がHP部で幸せを感じていた頃の話だね。
先に弁当を獲得してきた仙と烏頭が待っている部室に傷だらけの金城を連れて秋鹿が戻ってきました。
秋鹿から金城を受け取った仙が床に寝かせると烏頭が膝枕を始めます。
仙が動揺で固まっているとタオルか何かを水で濡らしてきてと頼まれました。
ハンカチを濡らしてきた仙が金城の顔に当てようとすると烏頭に奪い取られます。
烏頭が金城の介抱を始めました。
烏頭が秋鹿から状況を聞き出します。
秋鹿がガブリエル・ラチェットもしくはモナークの意向がかかった東区の狼が来た。
そこにアラシまでやって来た。
争奪戦が始まってから大猪までやって来た事を伝えました。
秋鹿の大厄の闘牛士の能力も大猪には効かないそうです。
劣勢を覆す為に金城が大猪に立ち向かいその間に秋鹿が弁当を確保したそうです。
それを聞いた烏頭も金城が傷だらけになった理由に納得したようです。
秋鹿が弁当を温め始めます。
仙は薄情だと感じて憤慨しますが秋鹿は見ていろと返しました。
彼の取って来たのはカレーでした。
カレーの臭いを嗅いだ金城が飛び起きました。
仙が驚いています。
金城だけ弁当が無いのでどん兵衛を用意する事になります。
お湯が無い事に気が付いた仙が電気ポットを持って水を汲みに行こうとしたのですが烏頭に奪われました。
仙が不満そうにしていると秋鹿が気を使ってくれます。
電子レンジの使い方を教えてやると言われ仙は回転しているレンジの前に立たされます。
弁当の中身と容器の形状によって置く位置と温める時間を調整するのが肝要だそうです。
秋鹿は烏頭が一つの事に拘り過ぎると教えてくれます。
彼女に不満を持っている仙を諭そうとしているみたいだね。
烏頭は平手による毒攻撃と山乃守から受け継いだ語りを使います。
二つの強力な技と攻撃と守備を繋ぐ素晴らしい体術も持っています。
しかし烏頭は平手に頼り過ぎていてカゴを使った相手に弱いという弱点を持っていました。
平手に拘り過ぎているのでそれ以上強くなれないと語ります。
秋鹿は何事もいい塩梅が重要なんだと教えてくれました。
仙は秋鹿と烏頭の関係を不思議に感じています。
二人が自分よりも強いと認めています。
タッグを組んで松葉菊に対抗した事もありました。
彼女に月桂冠は取られましたがそれ以外の狼を全員倒したそうです。
二人が組めば相当な強さなのですが不思議と共闘する機会は少ないそうです。
四人での夕餉が始まります。
仙が取って来たのは鶏肉を使った弁当でした。
食べてみると独特の味がしてとても美味しいものでした。
秋鹿も食べた事があるらしくアブラ神がたまに作る弁当だと教えてくれいました。
いい塩梅になっています。
金城が欲しがったので分けてあげると仙と同様の感想を持ってくれました。
仙はそれが嬉しいようです。
仙が金城と仲良くしているのを不満に感じた烏頭が揶揄ってきました。
はいあーんと言われたので仙は口を開けて弁当を待ちます。
烏頭が取って来たのはとんかつ弁当でした。
仙は当然とんかつをくれると思っていたようですがくれたのはポテトサラダでした。
仙が悲しそうな顔をすると秋鹿が笑いながら烏頭を窘めてくれます。
とんかつを食べた仙がご飯を貪ると秋鹿、金城、烏頭が笑っています。
仙は多少の恥ずかしさを感じているみたいですが先輩たちとの夕餉は嬉しいと感じます。
嬉しいって感情がおいしいを引き出してくれると感じています。
秋鹿の事を面倒臭いけれど優しい先輩と捉えています。
烏頭の事はイタズラをしてくるけど憎み切れない先輩と捉えています。
金城の事は弁当バカだけど憧れてしまう先輩と捉えています。
金城に憧れてはいるようですが恋愛的な感情は無いようだね。
仙は楽しい夕餉が続くものと信じていたようです。
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ANの5時の読書会(その4)
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アンの感想も佳境を迎えています。
どんどん興奮していき素養の無い人には理解不能な言葉が乱舞しています。
技名がしゅごすぎます・・・超高速無限前立腺マッサージってなんだよ!!
物凄ーく痛そうに思えます。
二人が憎しみ合う事になったヤマノモノと師匠の死闘の内実がヤマノモノから開示されました。
不治の病に罹っていた師匠が二人を最強の獣道を歩む漢にしようと考えヤマノモノとハードプレイを行い死ぬことになったそうです。
死を殺した兄弟子を相手に絶頂に至れるか?
己を憎む弟弟子を相手に絶頂に至れるか?
憎しみしかない我が弟子たちよ、昇天してみせよ、と言っていたそうです。
アンはこれに感動したそうですよ。
真実を知ったサイトウとヤマノモノは限界なき肉欲こそが真髄だとされていた獣道の先がある事を知ります。
全てを赦し、全てを受け入れ、全てに抱かれる、博愛こそが真髄と理解しました。
二人は同時に果てました。
審判も感動していたようで二発と叫び両者を勝者として讃えました。
アンの感動が止まりません。
一冊の作品で新たなる至高のスポーツを確立し全人類への福音書を描いた白粉を讃えています。
彼女にとって白粉先生は神なのですね・・・
満足が行ったのか次回の更新ではそれぞれの試合の体位について検証、研究していきます、と書いて更新を終えました。
体位を検証して研究しているねー・・・アンも相当な変態だな。
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10章 波の音
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著莪の発案で佐藤と著莪は初日の出を見る為に千葉県の最東端である犬吠埼に来ています。
日の出を待っている佐藤が暇だったのか日本人についての考察をしています。
日本人は初物が好きって考察中に処女や童貞について考え始め収拾がつかなくなります。
困った佐藤はセガがゲームハード事業から撤退した事を嘆きます。
それでも話を綺麗に終わらせられなくて変な顔をしていると著莪に理由を聞かれました。
佐藤が日本人は初物が好きだと考えてたらセガのハード事業の話になったと教えます。
それを聞いた著莪が処女と童貞について考えただろと言ってきました。
流石従姉ですね佐藤の思考パターンを理解しています。
著莪の体温で温まった缶コーヒーを二人で飲んで初物と言い会いますが違うなって事になります。
初物の話が続き著莪の初キスが何時だったかって話になりました。
相手が佐藤だって事は疑っていません。
佐藤の方もそこは疑っていないけど時期については二人して忘れています。
物心が付く前ではって事になります。
幼い頃の著莪はイタリア語と日本語と英語がマジったヘンテコな言葉使いをしていたそうです。
性格も大人しかったので佐藤と一緒にいる時間が長かったそうですよ。
佐藤と一緒だと安心できたそうです。
著莪は自分にも茉莉花みたいなロリ時代があったと笑っています。
小学生の半ばくらいから日本語使いになり性格も今のように変化したそうですよ。
著莪が最近佐藤と一緒の時間が減ったよねと言ってきました。
佐藤は違う学校に通っているし住んでいる場所も違うのでそうなると答えます。
著莪は年々離れていくのはちょっと嫌だなと言ってきました。
佐藤は怖くしています。
著莪はクリスマスに佐藤が仙を優先した事を気にしているようです。
佐藤は著莪なら分かってくれると彼女を信じて我儘を通しました。
しかし著莪の気持ちを考えていなかった事に気が付きます。
著莪は約束を破るのは最悪だ、人の信頼を裏切るのはもっと最悪だ、と言って佐藤を送りだしてくれました。
佐藤は著莪が佐藤の信頼を裏切らない為に佐藤を行かせてくれたんだと気が付きました。
著莪は佐藤に己の意図が伝わったと分かると照れたようですね。
冗談めかして話を終わらせようとしていますが佐藤が本気になっています。
著莪の大切さを確認したかったのかな?佐藤が著莪を抱きしめています。
著莪は照れているのか逃げたそうですが最後は佐藤を受け入れます。
抱き合いながら初日の出を見る事になりました。
著莪が少し長生きしようぜと言って佐藤にキスしてきたようですよ。
ホントにこの二人は不思議な良い関係と言えますね。
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11章 白 梅 梅
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白梅の秘めている想いが語られます。
白梅は幼ない頃から頭の良い子だったようです。
幼稚園を卒業する頃に自分は女性が好きなんだと自覚しています。
自分がその他の人間とは価値観を異にしていると認識しても誰にも相談出来ないと理解しています。
この辺が白粉とは違うね。
誰にも相談できずに悶々としていた白梅は母親の蔵書の中に同性の恋愛を描いた小説を発見しました。
貪るようにそれを読み抱いていた漠然とした不安が明確な言葉で描かれている事に衝撃を受けます。
その作者の本を買い漁り心を奪われて行きます。
既刊書を読み切った時に白梅はファンレターを書きました。
家族にも相談できない不安な気持ちを初めて外の世界に送りだしました。
白梅がファンレターを送った事を忘れかけていた頃に予想外の返事が届きます。
作者が連載していた雑誌の企画としてファンからのメッセージを掲載したと言われます。
白梅のファンレターを読んだ作者が彼女を指名したそうです。
白粉と名乗る女性編集者と会う事になりました。
頼まれたメッセージをその場で書いたので互いのプライベートの話になります。
白粉には白梅と同じ年の娘が居るそうです。
その子が学校で問題を抱えているそうです。
白梅のビジュアルが使えると思われ数日後に他のファンと一緒に写真撮影が行われる事になりました。
そこで花と出会う事になりました。
花は壊れたメガネを新調する為に母親の仕事場に同行していました。
撮影場所の隅で不安そうに待っていました。
その姿を見た白梅が一目惚れをしてしまいます。
撮影が終わった白梅は花を抱きしめたいとの欲求を抑えて話しかけました。
花は人間不信に陥っているのか白梅の事を怖がっていました。
早々に母親の背中に隠れてしまい逃げるように去って行きます。
白梅には成す術がありませんでした。
普通ならこれで二人の関係は終わりだと思うのですが白梅は諦めませんでした。
白梅は白粉が待ち合わせ場所に来るのに車で30分かかったと言っていたのを思い出し彼女の家を探し出します。
親族が合気道の道場をやっていたので簡単に見つける事ができました。
それで花に会いに行くだけに留めないのが凄いです。
初遭遇時に怖がられていたので花が逃げられない状況を作り出そうと考えます。
本当に小学生なのか?と疑ってしまう位に計算高いです。
花を逃げられない状況にするには彼女と同じ小学校に転入する必要があると考えました。
引っ越しを考えている両親に毎晩プレゼンを行い白粉と同じ学校に通えるエリアに引っ越しする事になりました。
説得しちゃうのが凄いよな。
白梅は白粉を愛してるのですがその気持ちを隠しています。
普通に友達から始めようと思っていたようですが白粉を虐める同級生を許せず大立ち回りをする事になりました。
PTAで問題になりましたが普段頼りない父親が矢面に立ち白梅を守ってくれました。
白粉を守れた事には満足しているようですが彼女が恩義を関してしまった事は誤算でした。
二人は仲良くなるのですが白粉が恩義に報いる為に無理して付き合ってくれているのでは?って疑いが拭えなくなりました。
白梅は白粉に本当はどう思われているのか不安で仕方ないようです。
自分が彼女への愛を爆発させたとしても白粉は仕方なく付き合ってくれるかも知れません。
白梅はそれでは不満でした。
白粉の方から好きになってくれるまで彼女の友人として傍で見守ろうと己に枷を填めました。
それが今の状態のようです。
白粉は即売会で白梅と百合関係だって誤解をさせたと悔いていますが白梅視点では完全な百合関係だな。
知らないのは白粉だけだぞ。
白梅は白粉の自主的な行動を尊重しているのですが烏田高校に入ってからの白粉に変化に驚いてます。
白粉は積極的になり二つの部活を掛け持ちしています。
佐藤洋をはじめとした友達を増やし彼らと旅行にまで行きました。
それが白梅を不安にさせるようです。
彼女がテレビ電話で合宿を監視していたので白粉が奪われると不安だったからのようです。
佐藤は白粉の事をクリーチャーと恐れていますが白梅はそれを知りませんから警戒するのも無理ないか。
即売会にやってきたのも白粉が一人で震えていると心配になったからでした。
白梅の心配は杞憂に終わりました。
完売して拳を振り上げる白粉の姿に成長を感じていますが寂しさも感じています。
白梅は白粉は自分だけのモノって気持ちも持っています。
どんどんと世界を広げていく白粉が自分の前から居なくなってしまうのではないか?って不安を抱えているようだ。
白梅は何時か自分の気持ちを伝えたいと思っています。
白粉にもの凄い隠し事があるなんて思っていないのが不安を誘います。
お互いに相手に本性を知って欲しいと思っているのですが怖くて伝えられていません。
物凄くもどかしいです。
男x男が好きな白粉と女x女が好きな白梅かー。
白粉は感謝から白梅を慕っているわけではないようなので白梅の願いは叶うかもな。
家族以外で唯一信頼できると言ってましたからね。
それを白梅に伝えれば大喜びしそうだ。
佐藤に非常に厳しく当たるのは白粉に近くに居る彼に嫉妬している側面もありそうです。
白梅パパが佐藤に期待している気持ちが分かります。
白梅はかなり不味い段階まで進んでいますよ。
白梅に幸せはやって来るのでしょうか?
意外とやって来そうに思えるんだよねー。
白粉の本性を知られると男は怖がって近付かないよ。
そうすると相手は女性って事になり白梅って事になるかもね。
誰も不幸にならない幸せな関係になりそうだ。
どっちかって言うとこっちの方が色々と捗るんだよ・・・
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成分美少女戦闘友情恋愛妄想ハーレム
評価AAAAAAAAAAAAAA
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