ラノベの感想) 幼女戦記 第1巻 Deus lo vult

どこかの会社の人事部でリストラを行っていた会社員がリストラを言い渡した同僚の恨みを買いました。
駅のホームから突き飛ばされました。
上役には駅のホームでは注意しろと言われていたのに迂闊でした。
そして死んでしまうのですが、死ぬ直前に神様的な何者かが語り掛けました。
信仰心がまるでないので転生させて、腐った魂を鍛え直してやろうとの事です。
哀れなこの人物は魔法が存在する異世界で幼女として転生しました。
ターニャ・デグレチャフちゃんとして転生させられました。
転生者ってことで前世の知識が残っていました。
ですので幼女なのに大人な思考が可能でした、しかも会社人間的な思考をします。

この世界では魔法力がある人間は強制的に徴兵されるみたいです。
どうせ徴兵されるならと、自分から志願兵して軍隊に入ってしまいます。
そこでも前世の知識をつかったのでしょう、頭角を現し始めます。
転生先は周囲を仮想敵に囲まれた「帝国」って国でした。
ターニャは北方戦線に配属されて、敵の飛行部隊を監視する任務に就いていました。
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通常ならば敵の姿が見えたら報告を上げて逃げても良いみたいです。
しかし、敵影を確認するも味方の増援が間に合わない状況になってしまいました。
不運です。
ターニャには一人で奮戦して敵の足止めしてねとの命令がでました。
これは困りましたね。
ターニャは基本的に死ぬのを避けて、何としても生き残ろうとの考えで行動しています。
そこで考えました。
奮戦したけど、途中で撃墜されて戦線離脱が生き残る最適解だと。
これが上手く行ってしまいました。
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ターニャは重傷を負いましたが、元気に回復します。
そして、生きている者が貰う事は稀と言われる勲章を貰ってしまいました。
ターニャは念願の安全な後方勤務に配置転換されました。
しかし、そこは望んでいた平和な職場ではありませんでした。
前線並みに死の危険が付きまとう恐ろしい場所でした。
ターニャは新兵器の開発を行っている、エレニウム工廠に出向する事になりました。
そこで開発主任のアーデルハイト・フォン・シューゲルと出会います。
彼が主任技師なのですが、彼は狂人の一歩手前の人でした。
彼は通常は一つの核で運用するべき演算宝珠に4つの核を搭載して同調させて運用しようと試みていました。
演算宝珠とは魔導士が魔力を発現するための装置のようです。
これを使って空も飛べるし、砲撃を行う事をもできます。
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エレニウム95式と呼ばれる試作型の演算宝珠は理論上同調可能でこれまでの演算宝珠を大きく上回る性能を発揮するはずです。
しかし、作りこみが甘いようです、実験中に爆発することが重なりました。
ターニャはシューゲルに向かって欠陥品の試験に付き合うのはもう嫌だと喚いていました。
シューゲルは自分の理論に絶対の自信と自負があるので欠陥品との発言を取り消せとターニャとやり合っていました。
しかし一向に95式はまともになりませんでした。
このままでは死ぬと感じたターニャは上層部に配置転換を上申しました。
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ターニャの申し出は通り、配置転換が行われます。
95式の開発は実現の見込みなしとして凍結される事になりました。
配置転換でウキウキしているターニャの前に、彼女を転生させた存在xが再び現れます。
存在xはターニャにまるで信仰心が芽生えていない事に憤慨して、壮絶な行動に出ました。
存在xはシューゲルの前にも現れて95式の開発に新たなヒントを与えたようです。
それまでは無神論者だったシューゲルは敬虔な信徒になってしまいました。
どうせ凍結ならこれまで出来なかった実験をやってしまおうとシューゲルは考えました。
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失敗すると周囲一帯を巻き込んだ大爆発が起こるのですが、シューゲルは何故だか自身満々でした。
ここでターニャはシューゲルから神に会ったと聞かされます。
嫌な感じです、実験が始まりましたが、やっぱり95式は爆発しそうになりました。
爆発の直前にターニャの前に存在xが現れてターニャに向かって神に祈れば爆発しないよと伝えます。
死にたくないのでターニャは神に祈りを捧げてしまいました。
95式は安定して運用できるようになってしまいました。
しかし、運用中に神に対して祈りを捧げる必要性があります。
ターニャは精神汚染に悩まされる事になりました。
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ターニャは西部戦線に配属されました。
配置転換で前線に飛ばされたのね、まあ、帝国はピンチだったので強力な魔導士が必要ではあったんだよ。
そこで、ターニャに部下が出来ました。
ヴィクトーリャ・イヴァーノヴナ・セレブリャーコフ(ヴィーシャ)ちゃんです。
彼女の方が年上ですけど、部下です。
ヴィーシャは徴兵された兵士のようです。
しかし愛国心がありますね。
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疲弊した状態で敵に攻勢に出る必要がありました。
ターニャは行きたくないのでヴィーシャの疲労を理由に断ろうとします。
この戦場では二人組で出撃するみたいです。
ターニャはヴィーシャと組んでいました。
ヴィーシャはターニャが疲労している自分への配慮から出撃を断ってくれたと思ってますが、違うんだよね。
ターニャの本心は知らない方が良いぞ。
ヴィーシャは自分は平気です出撃しますと直訴しちゃいました。
ターニャは若干焦ってますね、余計な事すんなーと思ってます。
ライン戦線と呼ばれる激戦区だったのですが二人とも生き残りました。
ここでもターニャは多くの戦果を残していました。
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ターニャは現場の指揮官の強い推薦により軍大学に入学する事になりました。
参謀本部のある将校がターニャの事を危険視し始めます。
レルゲン少佐は士官学校時代のターニャを目撃していました。
そこでの後輩に対するターニャの指導方法に畏怖の念を抱いたようです。
ターニャは気合の足りてない後輩を殺そうとしていました。
ターニャの人間をモノの様に扱う姿勢に危惧を抱いたようですね。
レルゲン少佐はターニャの軍大学への入学に反対しましたが、意見は通りませんでした。
現場でターニャと共に戦った上官たちの評価は物凄く高いんだよ。
この辺はターニャが本性を上手く隠せている証左なのかな?
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安全な後方の大学でターニャは嬉々として学んでいました。
評価も上々のようです。
ターニャは高級士官との知己を得ようとして休日も大学の図書館に通っていたようです。
そこで望外の人物に偶然出会いました。
参謀本部戦務参謀次長のゼートゥーア准将と出会いました。
ゼートゥーアはターニャと話したいと言ってきます。
ターニャは高級士官に自分をアピールするチャンスだと舞い上がってますね、ヒャッハーって感じです。
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ゼートゥーアは戦況が膠着している現状を打破する奇抜な意見が欲しかったようです。
学生で結構な有名人であるターニャに意見を求めてきました。
ゼートゥーアの問いかけが曖昧ですが、上手いです。
この戦争が今後どうなっていくかとターニャの意見を求めました。
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ターニャは基本的に戦わないで安全第一の思考をするのですがそれが不味かったです。
しかもターニャは転生者なのでこの世界の人々とは考え方も違えば持っている知識も違います。
ターニャは周囲を仮想敵に囲まれている帝国は世界大戦に巻き込まれるでしょうと発言してしまいました。
ゼートゥーアは周囲の敵を全て巻き込んだ世界大戦に発展するとは考えていなかった様子です。
ターニャの意見に驚いていました。
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最終的に何を目指すのかとの問いにターニャは時期を見ての講和と返答しました。
これが不味かったですね。
ゼートゥーアの勝利を目指さないのかとの問いに困ってしまいます。
そこからのターニャの発言は失言をカバーする為のヤケッパチの様に思えましたね。
ターニャは魔導士を主軸にした即応部隊の創設を提言しました。
ゼートゥーアはその規模を聞いてきましたよ、ターニャは大隊が適切ですと答えてしまいました。
ゼートゥーアは満足している様子だったのでターニャは失言をカバーできた乗り切れたと思ったようです。
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しかし後日、恐ろしい展開となってしまいます。
ゼートゥーアはターニャーの魔導士を主体とした即応部隊に希望を見出したようだ。
ターニャを呼び出して新設される航空魔導大隊の指揮官に任命してきました。
ターニャは断る事も出来ずに引き受ける事になってしまいました。
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ターニャは前線送りはまっぴらなので誰も応募してこないだろうと思われる酷い待遇だぞと書かれた募集要項を配布しました。
ターニャは志願者が誰も来ない事を願ってたようですけど、予想に反して志願者が多数応募してきちゃったよ。
帝国の兵士は感性がおかしいのかな?
ゼートゥーアはターニャに相当期待してるね。
副官にはヴィーシャを寄越してくれました。
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部隊の編制をしたくないターニャは厳しい面接試験を課しました。
ターニャの言では魔導士ならば簡単に見破れなくてはいけないと言ってます。
光学術式で偽装した面接官を投影して横から変声した声を当てって応答する術式を使いました。
多くの応募者はターニャの使う偽装魔術に騙されてしまい元隊に戻される事になりました。
予定の人員が集まりませんでした。
そこでゼートゥーアの許可の元、再訓練を行う事になりました。
ヴィーシャは嫌な予感に恐れ戦いていました。
期間は一ヵ月とターニャは言っていました。
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厳しい訓練の開始です。
ここでターニャは志願者たちが訓練を終えられずに脱落して部隊編成が出来ないと言い訳するつもりだったようです。
ターニャの訓練は志願者を死ぬ直前まで追い込む厳しいものでした。
砲兵部隊の助力を得て、砲弾から逃げる訓練から始めてます。
36時間の間砲火に晒されていました。
雪山の行軍では雪崩に巻き込まれたりしていました。
雪崩に巻き込まれて死んだと思われていた志願者をターニャが蹴り飛ばすと生き返りました。
訓練は順調に進んでしまい、志願者は立派な魔導士になってしまいました。
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ターニャはシューゲルに頼み込んで新型の演算宝珠を部隊に導入しました。
97式と呼ばれる次期量産型の先行モデルを取り寄せました。
この演算宝珠は複数の術式を起動できる優れた代物でした。
ターニャはシューゲルが作るものなので欠陥品を期待してたようですけど、見事な品に仕上がってます。
ターニャは編成は終わったけど、まだ訓練の途中なので出撃は無理ですよと言ってます。
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しかし視察に来たレルゲン中佐からは上は明日にでも前線に出られると信じていると言われてしまいました。
レルゲン中佐を交えて査閲を受ける事になりました。
ターニャの編制した部隊の見事な動きに査閲団は驚いていました。
レルゲン中佐はターニャの課す訓練が行き過ぎではと苦言を呈してますがターニャは問題ないと受け流します。
此処で人的資源は問題なく確保できましたとターニャが発言しました。
人的資源って発言を聞いてレルゲン中佐はターニャに抱いたいて違和感の正体に気がつきました。
ターニャは人間を数字でしか見ていませんでした。
レルゲン中佐は驚愕と共にターニャの考え方は実に合理的だと納得したようです。
しかしターニャの思考法を認めた訳ではなさそうです。
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査閲の途中で前線から急報が届きました。
帝国の周囲を囲んでいる一国であるダキアが帝国領内に侵攻してきました。
急遽ターニャ達は出撃する事になったようです。
いよいよ世界大戦がはじまる感じです。
ターニャの作った航空魔導大隊はどのように活躍するのでしょうか?
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レーベル:エンターブレイン
発行日:2013/11/12
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
ISBN:978-4-04-729173-7
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成分幼女美少女おじ様戦略作戦戦術訓練
評価BBACCAA
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