ラノベの感想) フルメタル・パニック!本気になれない二死満塁? (富士見ファンタジア文庫)


レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:1999/5/25
著者:賀東招二
イラスト:四季童子
ISBN:4-8291-2887-9

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妥協無用のホステージ
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宗介のハチャメチャな行動がヤンキーグループの目に留まってしまいました。
かなめと行ったゲームセンターの帰り道で顔を貸せと呼び出されます。
かなめがヤンキー連中の心配をしていました。
案の定ですね、宗介はヤンキー連中の足元に銃弾を浴びせて戻ってきました。
ヤンキー連中には彼らを束ねるボスがいました。
彼女の名前は阿久津万理(あくつ まり)と言います。
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宗介に負けたヤンキー連中は彼女から説教されています。
宗介に舐められては不味いと彼女が一計を案じました。
阿久津は頭も切れますね。
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登校中のかなめを捕まえて宗介に対する人質にしました。
生徒会室に阿久津の手下が現れて宗介にかなめを攫った事を伝えようとしていましたが、ヤンキー語で話しかけるので宗介には通じませんでした。
ここで林水が通訳をかって出ます。
林水は見事な語学力を見せます、ヤンキー語を巧みに操っていました。
宗介は尊敬の眼差しを向けてました。
西部方面の亜流ね・・・ヤンキー語にも色々とあるようです。
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メッセンジャーのヤンキーがかなめを人質にとったとの発言から林水と宗介の表情が一変します。
可哀想に、学校の要人であるかなめを人質に取るとは・・・終わったな。
メッセンジャーは生徒会室で尋問を受ける事になりました。
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林水から阿久津の情報と彼女が率いるヤンキー連中の個人情報を入手しました。
宗介は待ち合わせの場所に向かう前に阿久津の弟の元に向かったようです。
そこで弟、阿久津ヨシキと交渉して彼に人質役をやって貰う事になったようですね。
宗介は待ち合わせ場所の倉庫の天井にヨシキを吊るしました。
勿論安全には配慮して危険は無いようですが、宗介とヨシキしかその事実を知りません。
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交渉に現れた宗介に向かって阿久津万理は武器を捨てろと要求しました。
宗介は素直に従ったのですが、大量の武器が出てきました。
宗介が武装解除したのですが、万理にはかなめを返す気が無いですね。
宗介は頭上を見ろと言って交渉を開始しました。
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天上に吊るされているヨシキを見て万理は青くなります。
彼女はヨシキを可愛がっているので解放しろと必死で言い募ります。
解放しないとかなめを傷つけると脅してきました。
普通ならばここで宗介は怯む立場なんだけど、そうはなりません。
かなめに向かって、テロリストには譲歩しない、家族への手紙は俺が書くと言ってますね。
万理は追い詰められしまいました。
私情を挟み宗介に屈すると配下の連中の尊敬を失うことになります。
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宗介は配下の連中の弱点も晒し始めました。
林水の情報が活きてますね、しかも正確な情報でした。
己の弱みを指摘された万理の配下は逃げて行きました。
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その後、宗介は種明かしをしてヨシキに危険はなかったと説明していました。
万理は怒りますけど、ヨシキに嗜められていました。
かなめの阿久津に対する態度が面白いですね、別れ際に、じゃあね、万理ちゃんと言ってました。
阿久津万理はそれ程、怖く人物ではないのかもな。
林水も万理の事を知っているようでした。
今回は林水の情報により、比較的穏やかに解決できました。
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空回りのランチタイム
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宗介は古典が苦手なようです。
宿題を終わらせる為に連日の徹夜が続いていました。
見かねたかなめが宿題が終わった自分のノートを貸してくれました。
宗介はかなめのノートの力を借りて何とか宿題を終えました。
しかし朝になってますね。
ここで悲劇が襲いました。
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隣の部屋の住人が枕元に現れたゴキブリに驚いて悲鳴を上げてしまいました。
それを聞いた宗介がドアをけ破り隣の部屋に侵入したようです。
そこで殺虫剤を掛けられてしまいました。
このゴタゴタでかなめのノートを部屋に忘れてしまいました。
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宗介がノートを忘れてしまったとかなめに報告します。
かなめの表情が激変しました。
狼狽してます、混乱もしてました。
かなめは宗介にパロスペシャルを掛けてます、隣で見ていた恭子が感動してました。
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古典の藤崎先生は宿題の提出期限に厳しいそうです。
毎回授業の開始時に集めるそうです。
時間がありません。
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宗介は藤崎先生を探しに行きます。
かなめのノートを忘れてしまい、提出期限に間に合わない事を説明しに行ったようですが、藤崎先生は居なかったとかなめに伝えます。
なんだか怪しいですね。
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かなめは宗介を連れてノートを取りに戻る事にしました。
学校の前の道路でタクシーを拾います。
ダイナミックな止め方でした、宗介を路上に放り投げてタクシーを止めました。
宗介のマンションに到着して、帰りの為にタクシーに待っていて貰うように頼む事、と宗介に命じて先に宗介のマンションに向かいます。
かなめは焦っていたのでしょう、自分で頼めば間違いは無かったと思います。
宗介は拳銃で脅して自分たちが戻るまで待っているようにと言って自分の部屋に向かったようです。
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ノートを回収して戻ってみるとタクシーの姿はありませんでした。
宗介の頼み方が間違ってたよね、脅しが効きすぎたぞ。
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宗介は駐輪場にとめてあった自転車を無断で借りる事にしました。
かなめと二人乗りで学校に向けて出発しました。
途中の道路でミニパトに見つかってしまいました。
二人乗りで盗難車に乗っているので捕まる訳にはいきません、逃げ出します。
ミニパトは追って来ました。
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ミニパトの婦警さんは過激な性格なようです、「ふはははっ!覚悟おしっ!!」と叫んで追って来ます。
宗介とかなめは自転車から飛び降りて自転車をミニパトにぶつけました。
ミニパトは蛇行しはじめて民家の壁に激突しました。
宗介とかなめは走って逃げ出しました、二人とも足が速いです。
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駅が見えてきました。
ここでも無茶をします、改札を通っていては乗り遅れるのでフェンスを乗り越え線路を転がりホームから直接車両に乗り込みました。
陣代高校の最寄り駅に止まる快速に乗ったつもりでしたが、乗ったのは特急でした。
当然のように最寄り駅は通過しました。
絶望的です。
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かなめはここで宗介の体調が悪いことに気がつきました。
風邪くらい平気だと宗介は強がってましたが、酷い熱のある状態で無理をしていたようです。
かなめも体調が悪いと知っていればここまでの無茶はさせなかったと反省してました。
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学校に到着した二人は保健室に向かいました。
そこには古典の藤崎先生が居ました、ベッドで寝ています。
彼も風邪でダウンしてしまったようです。
宗介はそれを知ってたようですけど、風邪くらいで授業を休むはずはないと考えたようです。
自分も風邪でダウンしそうになっている宗介はこれは辛いと言ってました、藤崎先生が寝ている事に納得してます。
しかし、遅いですね、昼休みに探しに来た段階で気がつくべきだったぞ。
藤崎先生はかなめに宿題のノートは授業後にかなめが集めておくようにと頼んできました。
全ては徒労だったのね。
最初から宗介が藤崎先生は風邪でダウンしているので授業は自習になる可能性が高いと報告していればね・・・
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罰当たりなリーサル・ウェポン
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かなめと恭子は年末に神社で巫女のバイトをしていました。
そこで恭子がお神酒を飲んで酔っ払ったようです。
酔った恭子が宗介に電話してきました。
彼女は困っている助けてといっていました。
場所が荒羽場(アラハバ)神社だとも言ってました。
宗介は恭子のおかしな口調と神社って単語から怪しい宗教団体に拉致されて尋問されていると解釈しました。
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宗介は完全装備で救出に向かいました。
社務所の壁を破壊して侵入してきました。
そこで休んでいたかなめは驚いてます、そして宗介のせいでバイトをクビになる事を恐れました。
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神主の檜川義勝さんは良い人ですね。
宗介が仕事を手伝う事を条件に許してくれました。
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恭子がダウンしているので、かなめと宗介で神社の仕事を始めました。
宗介はかなめに神社の警備システムが異常に高度だと説明していました。
神社の周囲には多数の罠が張られていると主張しましたが、かなめは信じません。
その時、罠に掛かる人物が現れました。
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罠に掛かったのは、義勝の息子の勝彦でした。
放蕩息子のようです、神社に金目のものを盗みに来たようです。
勝彦はそのまま罠に掛かった状態で放置される事になりました。
宗介も彼の話は聞かないで作業していたのですが、勝彦のある発言が引っかかったようです。
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義勝は本殿には絶対に入るなと強調していたので、宗介も中に何があるのか気になっていたようです。
勝彦の「本殿のお宝」って発言に興味を惹かれてしまいました。
宗介がどんなものか勝彦に問うと、彼は「売らん」と言いました。
この発言を宗介は「ウラン」と解釈してしまい、大事になりました。
危険な爆弾が設置されていると解釈した宗介は防犯装置を解除して爆弾を無力化しようとしました。
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勝彦と二人で本殿の防犯設備を解除しながら進みました。
そこにかなめがやって来て、声を掛けました。
驚いた勝彦は防犯設備のセンサーに引っかかってしまいました。
宗介も弾みで引っかかってしまったぞ。
宗介はかなめに向かい危険な核地雷を破壊すると宣言します。
かなめに逃げろと言ってます、宗介は死ぬ覚悟をしてますね。
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宗介は核地雷のケースだと思われる木箱を破壊しました。
中身は神主の義勝の若いころの写真を収めたアルバムでした。
あれ?
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そこに義勝がやってきてアルバムが見られてしまった事を知りました。
義勝は自分も若いころはヤンチャだったと勝彦に告げます。
勝彦が生まれた事で真面目に生きる事を決意したと告げます。
勝彦は父親が身近に感じられるようになったね。
何やら親子で和解ムードになってます。
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高価な防犯設備で守っていた元々のお宝についてかなめが質問すると義勝さんは意外な答えを返します。
防犯設備に凝り過ぎてしまい、高額な費用を要求されたそうです。
お金に困ってしまい、元々の御神宝だった室町時代より伝わる鼓は売ってしまったそうです。
かなめのセリフが全てを語ってます。
「こ、この・・・バチ当たりども・・・」
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やりすぎのウォークライ
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陣代高校の弱小ラグビー部が廃部の危機に瀕していました。
理由が物凄いですよ。
対外試合で勝っていません、弱さも廃部理由の一部でしたが、大きな理由が別にありました。
彼らはラグビー部であるとの自覚が足りませんでした。
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彼らは部室棟の修繕をしたり、グラウンドの整備をしたり、ウサギの面倒を見たりしてました。
地元の子供たちと遊んであげたり、孤独なお年寄りの家を訪問したりと、多岐に渡る慈善活動もしていました。
が、肝心のラグビーに熱心に取り組んでいませんでした。
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林水は職員会議でラグビー部の廃部が決まった事を伝えられました。
しかし勝手に決められてしまうのは生徒会の自治権に対する干渉だと考え、校長と交渉したそうです。
強豪・硝子山高校との恒例試合に勝利すれば廃部を免れるとの条件を引き出しました。
しかしラグビー部には勝つだけの力は無さそうです。
そもそも、部員が14人しか居ないそうですよ。
そこで生徒会がテコ入れをする事になりました。
補充選手とマネージャーを派遣することになりました。
補充選手が宗介で、マネージャーがかなめです。
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かなめはラグビー部に向かうのが嫌そうでした。
かなめの印象は汚い部室にゴツイ男がすし詰めになっている部室を想像していました。
宗介はラグビーを知らないのでかなめにどんな競技か聞いてます。
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意外です、ラグビー部は凄く綺麗でした。
いい香りもします。
部員たちはゴツイ男ばかりでしたが、なんとなく癒される空間が広がっています。
部員に頼んでケーキを買いに行ってくれていました。
宗介は部室のイメージからラグビーとは平和なスポーツなんだなとの感想を得ていました。
絶対違うぞ。
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練習を開始しますが、ラグビー部員には迫力とか気迫が無いですね。
タックルの練習をしない理由をかなめが尋ねると危ないからしないと言ってます。
練習ではかなめが一番覇気があったよ、彼女は勝たせようとしているね。
しかし、この体たらくでは勝てないよな。
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部活後に入ったハンバーガー屋で対戦相手の硝子山高校のラグビー部に遭遇しました。
彼らはかなめに声を掛けて来ましたよ。
陣代高校のラグビー部なんてほっといて自分たちと遊ぼうと誘ってきます。
かなめは硝子山高校のラグビー部と一緒になって陣代高校のラグビー部を馬鹿にしていましたが、一緒に遊びに行くのは別なようですね。
かなめはきっぱりと断っています。
相手の事をゴリラ扱いしてます、かなめの口の悪さが災いしました。
怒っちゃったよ。
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宗介が仲裁に入りました。
トレーを投げつけて一人を昏倒させました。
そこからは大乱闘に発展しました。
硝子山高校ラグビー部の面々は、宗介にのされた連中と陣代高校のラグビー部をのした連中に二分されました。
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のされた陣代高校のラグビー部に変化が現れました。
キャプテンの郷田くんが涙ながらに訴えます。
必死に平和を説いたのに「ぶつ」なんて酷い、なんて酷い奴らなんだ硝子山高校ラグビー部!!
負けたままではいたくない、強く成りたいと言い出しました。
この気持ちが他の部員にも波及して行きました。
宗介は彼らの心意気にうたれたようです、強く成る為に鍛え直す事になりました。
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平日も学校を休んで山奥で強化合宿を始めました。
日曜日にかなめと恭子がお弁当を持って合宿地を訪れました。
そこには異様な光景が広がっていました。
宗介の罵倒が響き渡っていました。
それを聞いたかなめと恭子は顔を赤くしています。
宗介は意味も分からずに罵っていたようです。
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宗介の手にはマオの手によるののしり手帳がありました。
「マオお姉さんの海兵隊式ののしり手帳(新兵訓練編)/照れずに力いっぱい叫んでみようね」とのタイトルが書いてあるね。
かなめは呆れていましたね。
しかし効果はあったようです、陣代高校のラグビー部は生まれ変わりました。
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試合当日、会場に現れた郷田たちは軍人のようだったぞ。
一人称が「僕」から「自分」に変化していました。
試合開始前の掛け声が酷すぎます。
宗介「野郎ども!俺たちの特技はなんだっ!?」
部員「殺せっ!!殺せっ!!殺せっ!!」
宗介「この試合の目的はなんだっ!?」
部員「殺せっ!!殺せっ!!殺せっ!!」
宗介「俺たちは学校を愛しているか!?ラグビー部を愛しているかっ!?クソ野郎ども!!」
部員「ガンホー!!ガンホー!!ガンホー!!」
これは酷い、訓練前は虫も殺せない程、心優しかったのに・・・
恭子の、これって一種の悪質な洗脳だよね・・・が端的に事実を捉えていました。
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試合開始です。
宗介はマンガでルールを勉強したのですが不十分だったね。
郷田にパントと言われてパントとはなんだと問います。
キックです軍曹と返されると、宗介は相手選手の顔面を蹴りました。
勿論、退場です。
フィールドは静寂に包まれますが、郷田の叫びが全てを変えました。
「う・・・うおぉおぉおぉっ!!軍曹殿が目にもの見せたぞっ!!野郎ども、あとに続けぇっ!!」
試合は一方的なものになりました。
陣代は相手を殺すつもりで襲い掛かるので硝子山は恐怖で萎縮してしまいました。
陣代は悪質な反則で退場者を宗介に続いて4名だしたけど、硝子山の負傷者はその倍だったそうです。
これほど残虐で悲惨な試合を見たことがないと審判が言っていました。
高校ラグビー界で陣台高校が恐怖の代名詞になりました。
洗脳って怖いですね。
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一途なスティク・アウト
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かなめが恭子と一緒に下校中に中学時代に憧れていた不破先輩とばったり再会しました。
週末にデートすることになったのですが、その週のかなめの様子が変でした。
何となくボーっとしています。
かなめの様子がおかしい事に気がついた宗介は心配しています。
何か問題を抱えているならば、相談してくれ力になると言ってました。
宗介はかなめが何らかのトラブルに巻き込まれていると考えたようです。
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宗介の間違いだらけの態度に恭子が心配してくれます。
良い配慮だと言えますね。
恭子は宗介を誘いかなめのデートを尾行する事にしました。
口で説明しても宗介の理解は得られないと判断し、現状を見せようと考えたようですね。
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宗介は最初、不破が陣代高校の秘密を探ろうとしてかなめに近づいたと思っていました。
不破を尋問して真相を確かめようとしましたが、恭子が必死に止めてくれました。
恭子の必至さに気圧され宗介は大人しく尾行をする事になりました。
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尾行しているとかなめと不破は仲が良さそうです。
二人はただ楽しんでいるだけだと宗介にも分かりました。
宗介が大きな衝撃を受けてますね、動揺しています。
言動がおかしくなっていました。
冷静さを示す為に恭子の前で銃の解体整備を始めますがスプリングが弾け飛んでます。
恭子は宗介に悪いことをしたと感じてますね。
まあ、現実を教えるには仕方なかったとも思います。
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宗介と恭子は尾行を継続する必要なしと判断して帰る事にしました。
ここでトラブル発生です。
かなめと不破がヤクザ屋さんに絡まれていました。
ヤクザ屋さんに暴言を吐かれて頭に来たかなめが口汚く言い返したようです。
怒らせてしまいました。
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そこに宗介が救出に入りました。
正体がかなめにバレると不味いので宗介は変装しました。
この遊園地のマスコットであるボン太くんの着ぐるみを着て登場しました。
着ぐるみにはボイスチェンジャーが搭載されていて喋るとボン太くん語に変換されます。
着ぐるみを着ているのですが、流石は宗介です。
ヤクザ屋さんは宗介に撃退されてしまいました。
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宗介はボン太くんの着ぐるみを中の人から奪い取って使っていたようですね。
警備員に追われる事になりました。
目立つので一度まいても直ぐに発見されてしまいます。
困っている宗介をかなめが助けてくれました。
ヤクザ屋さんが刃物を取り出した時にショットガンを使ってゴム弾を撃ったのでかなめはボン太くんの正体が宗介だと分かったようです。
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かなめは不破から交際を申し込まれたけど断ったと教えてくれました。
かなめはボン太くんにクラスメートが心配してくれたのがとてもうれしかったと語ります。
これは宗介の事なのですが、当の本人は誰の事だか分かっていません。
明日からはいつも通りのあたしだから安心してねと言われて宗介も安堵したようです。
不思議な力が出てきて追ってから逃げ切りました。
よかったな宗介。
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キャプテン・アミーゴと黄金の日々
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連休前の木曜日、宗介は学校が終わると調布飛行場へ急行しました。
そこから八丈島の空港に飛びます。
さらにそこから飛び立って太平洋に浮かぶメリダ島を目指しました。
メリダ島にはミスリルの西太平洋基地があります。
そこでアームスレイブのM9を使っての訓練が予定されていました。
しかし訓練に使用する予定のM9に不具合が見つかり訓練は中止になりました。
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暇になった宗介を同じく訓練が中止になり暇をもて余していたクルツがバーに誘いました。
二人でカウンターに陣取り飲み始めます。
クルツは愛飲家でしたが、宗介は飲酒はしないようです。
アルコールは脳細胞を破壊する、この仕事を続けたかったら・・・と言ってます。
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二人の会話は主にクルツの愚痴になりました。
不景気な顔で飲んでいる二人を見てバーのマスターが面白いものをくれました。
二人にはロマンが足りないと言ってます。
宝の地図をくれました。
あからさまに怪しげな地図ですね、キャプテンアミーゴの宝の隠し場所が記された地図だそうです。
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暇な二人は地図を頼りにメリダ島で宝探しを始めました。
途中のジャングルで野生のブタに襲われましたが、宗介が仕留めています。
ミスリルの掲示板にメリダ島の生態系を守る為に野生のブタに遭遇した場合は駆除するようにとありました。
可哀想なので二人はブタを昼飯として食べることにしました。
流石に凄腕の傭兵です、見事にブタをさばいてました。
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驚いた事に地図に記された場所に大岩がありました。
大岩の下に洞窟があるようです。
宝の隠し場所を大岩で塞いだ感じでした。
爆弾を使って大岩を破壊すると洞窟まで崩れそうです。
二人は基地に引き返して古くて使用していないアームスレイブM6を無断借用する事にしました。
宗介は無断借用に反対だったようですけど、クルツがどうしても宝があるか確認したかったようです。
洗って返せば問題無いと主張しました。
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アームスレイブを使って大岩をどけると洞窟があったね。
しかし洞窟は脆かったようです、崩れそうになってますね。
宗介はM6を洞窟の中で駐機状態にしてM6の背中で洞窟の天井を支える事にしました。
二人で洞窟の中に入って行くと、宝箱が置かれていました。
あからさま過ぎて誰かの悪戯かと思われました。
宝箱を開けてみて吃驚です。
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そこには本当にお宝が入っていました。
金額にしておよそ1000万ドル相当です!!
クルツと宗介はいきなり金持ちになってしまいました。
宗介は妄想をしています。
ヨットで釣り糸を垂れる自分の姿を、そして横にはかなめが居て宗介の釣った魚をさばいています。
宗介はその妄想を悪く無いと感じていました。
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二人で協力して宝箱を運び出そうとしましたが、洞窟が崩れ始めます。
宗介は宝箱を諦めて脱出しようと考えましたが、クルツはお宝を諦められない様子でした。
クルツが宝箱と心中してしまうと思った宗介は一緒に宝箱を洞窟の外まで運び出しました。
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外に出ると洞窟が崩れました。
間一髪で二人は助かりましたが、何かを忘れてますね。
洞窟の天井を支える為に駐機させていたM6を忘れていました。
M6は崩れた洞窟に潰されて爆発してしまいました。
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当然、M6を壊してしまった事はミスリルにバレました。
M6の損害額と二人が発見したお宝の鑑定額が丁度同じでした。
結局、何も手に出来ませんでした。
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クルツは不満顔でしたが、宗介はテッサの恩情に感謝しています。
お宝の鑑定はミスリルがやったのですが、恩情を掛けて貰ったようですね。
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バーのマスターにお宝を発見したが、破壊してしまったM6の弁償金で相殺されたと報告します。
マスターはロマンを体験できて良かったなと言ってますね。
マスターはカリーニンに頼んで記念にお宝の中のコインを三枚貰ってきていました。
ロマンのかけらだと言って宗介とクルツに渡してくれました。
マスターの言う通りですね、楽しい冒険が出来て良かったじゃないか。
まあ少しだけ可哀想ではあるね、1000万ドル・・・

成分美少女戦闘ラッキースケベ技術兵器
評価ACCCC

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