ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 第24巻 エスケープ編 <上> (電撃文庫)
レーベル:電撃文庫
発行日:2018/3/10
著者:佐島勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-893686-6
雰囲気:達也の新規事業、USNAの思惑、トゥマーン・ボンバ炸裂
トーラス・シルバーの正体が司波達也だとバラされてしまったので対策を講じる事になりました。
まあトーラス・シルバーの正体については半分は外れているんだけどね。
達也はこれを上手く利用して相手の言い分を回避する事になります。
達也は魔夜さんにお伺いを立てて回避計画を実行に移す事になりました。
魔夜さんは意外にも四葉家のスポンサーである東道閣下から許しを得られれば計画の実施を許可すると言ってくれました。
魔夜さんは達也が深雪を使った誓約を解呪した事を知っていました。
達也に解呪した理由の説明を求めてきました。
達也は十文字克人と戦うに際して誓約を解呪しなければ勝てないと判断したからだと返答します。
魔夜さんは達也の説明に理解を示しました。
彼女としては理解を示すしか無かったようですが達也の事を信じる事にしたように思われます。
魔夜さんは達也が持っているマテリアル・バーストの制御に不安を示していました。
誓約を解呪したので達也は好きな時にマテリアル・バーストを撃てる事になったようです。
再び達也を誓約で縛る事はできないようです。
達也に誓約を掛けると深雪の魔法力を削ぐ事になります。
四葉家としては強力な魔法師を二人も失いたくはないとの考えもありました。
深雪に負担を強いる誓約に達也が同意する筈が無いとの事情もありました。
四葉家としてはマテリアル・バーストを封印してしまう事は惜しいと思っています。
残したい力だけど制御できるか不安って事のようです。
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魔夜の了解が取れたのでFLTでトーラス・シルバーとして記者会見を開く事にします。
トーラス・シルバーを取材したい報道陣が第一高校に殺到する事になりました。
下校時刻になっても残っています。
深雪は生徒会長として報道陣の前に出て交渉しようと考えます。
しかし報道陣の怖さを理解している雫が深雪を止めていました。
そこに車に乗った達也が現れます。
取材陣は達也に向かってトーラス・シルバーなのか?と問い質してきました。
達也はFLTから記者会見の前に迷惑行為をしたマスコミは記者会見への参加を拒否する旨をFLTが発表していると返答します。
マスコミは取材を諦めようとしていました。
そこに反魔法師勢力のテロリストが襲い掛かります。
達也が飛んできた銃弾を手で掴んで防いでいました。
マスコミは魔法師の能力に驚いたようです。
それに反魔法師勢力の非道な行いに憤りも抱いたようです。
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これは達也の仕込みだったと言えます。
達也の優秀な従者である花菱兵庫は襲撃者の存在に気が付いていました。
しかしマスコミの取材を諦めさせ反魔法師勢力の勢いをそぐ為に敢えて犯行を行わせています。
マスコミとテロリストは達也と兵庫に上手く利用されてしまったようです。
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魔夜さんは東道閣下との会見の手配をしてくれました。
会談場所は八雲の九重寺となります。
達也は東道閣下と八雲が親しい間柄だと知り驚いています。
達也は八雲が悪戯を仕掛けて来ないと良いなと警戒していました。
達也が九重寺に繋がる階段を歩いていると八雲が仕掛けてきました。
達也と八雲は格闘戦をする事になります。
勝負は引き分けのようでした。
達也はこれを八雲のおフザケだと思ったようですが八雲は達也の実力を測定しようと考えていました。
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東道閣下との会見は達也にとって上手く運ぶことになりました。
東道閣下は達也の発表しようとしているESCAPES計画を支持しスポンサー集めに協力する事を約束してくれました。
東道閣下は雫の父親である北方潮に声を掛けてくれたようです。
後日、雫から父親が達也に会いたいと言っている事を伝えられます。
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FLT(フォア・リーブス・テクノロジー)でトーラス・シルバーの記者会見が開かれました。
ここで達也は驚きの手法を展開します。
記者会見に登場したのは達也と牛山の二人でした。
マスコミは何かがおかしいぞと思っていたようです。
達也と牛山はトーラス・シルバーとは開発チームの名称だと説明しました。
マスコミは『第一賢人』が発表した情報により達也がトーラス・シルバーだと信じていたので反論をしてきました。
達也は報道が虚報だったと指摘しています・・・とっても意地悪な言い方を使っていますね。
虚報と言われてマスコミはヒステリックになっていましたが達也は相手にしていません、とっても意地悪です。
牛山が一応のフォローを試みています、世間の皆さんに誤解を与えてしまい、ごめんね、と謝っています。
それからトーラス・シルバーの解散を宣言しました。
これで第一賢人がディオーネ計画に参加を要請したトーラス・シルバーなる人物は存在しない事になります。
達也は魔法恒星炉を使ったエネルギー開発計画を発表し自分はそれに従事する事になると発表します。
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マスコミはUSNA国家科学局のエドワード・クラークが達也の事をトーラス・シルバーだと言っていると反論しました。
達也は意地悪く、そうなんですか?と問いかけています。
マスコミには達也の論法を崩す事はできませんでした。
達也はダメ押しとして魔法恒星炉プラントの計画は既に始まっているので他の大型プロジェクトに参加する事は出来ませんと返答しておきました。
見事な逃げ方だと言えますね。
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達也のテレビ会見を見ていた九島光宣は、すごいな、と達也の事を感嘆していました。
光宣は自分の体が弱く自由に行動できない事に憤りを抱いていました。
そこに周公瑾の生霊が取りつこうとしてきました。
光宣は九島家の使う魔法の全てを使えるようになっているようです。
彼の事を乗っ取ろうとした周公瑾の生霊を逆に吸収してしまいました。
これにより光宣は公瑾の持っていた魔法に関する知識を得る事になりました。
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吸収された公瑾は光宣の中に質問すれば答えを返してくれるAIのような存在として残る事になりました。
光宣は九島家の研究所に忍び込んでパラサイトを取り込もうとしていました。
公瑾から得た知識によりパラサイトを取り込めば彼の肉体の弱さを克服できることが分かっています。
光宣は迷っているようですが、パラサイトを取り込み人間を辞める事を回避しました。
公瑾は光宣をコントロールできてはいないように思えます。
光宣は正常な判断力を有しているようです。
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記者会見が終わってから達也は第一高校に向かおうとしていました。
駐車場に魔法士協会の職員が現れます。
若い女性だったのですが男性恐怖症の気がありました。
達也に魔法士協会からのお願いを伝えてきます。
彼女は明日エドワード・クラークに魔法士協会で会って欲しいとお願いしてきました。
達也を相手にしてビクビクしている女性職員を鬱陶しいと思った達也は午後二時に関東支部で会う事を約束しました。
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達也は第一高校に到着して校長室に向かいます。
今の達也はディオーネ計画への参加を要請された為に授業を免除されています。
彼自身が会見を開いてディオーネ計画への不参加を表明したので今後の学校の方針を聞く為に校長室を訪れました。
百山校長は達也の発表したESCAPES計画に従事する事を認めてくれます。
これまでと同じように授業は免除すると言ってくれます。
百山校長は達也の発表したESCAPES計画がディオーネ計画への参加を回避する為の方便なのか問うてきました。
達也は本当にプラントを作り計画を実行すると返答すると信じてくれます。
達也の計画を有意義なものだと認めてくれました。
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達也は校長室を後にして生徒会室に向かいました。
達也は生徒会の仕事の進捗状況を確認しています。
そこに深雪、ほのか、雫、泉水、香澄、水波がやってきました。
達也が生徒会室にやってきた理由を聞くと彼女たちは生徒会室で録画しておいた達也の記者会見を視聴すると言っています。
自分の記者会見を見る事を恥ずかしく感じた達也は生徒会室を出て図書室に向かいました。
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放課後、校内のカフェテリアでいつものメンバーで集まる事になりました。
レオ「達也、見たぜ」
エリカ「バカのお相手、お疲れ様」
美月「達也さん、あんなことを考えてらしたんですね」
幹比古「本当にすごいと思った。僕には到底考えつかないことだ」
と其々の感想を述べてくれます。
エリカの感想が状況を的確に捉えているように思われますね。
達也は彼らにESCAPES計画が魔法師を軍事利用から脱出させる計画だと説明しました。
仲間達は達也の計画を素晴らしいと認め成功を願ってくれています。
八雲は達也がESCAPES計画を実行に移すと孤独になると心配していましたが、杞憂に終わりそうですね。
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雫が父親が達也に会いたいと言っていると伝えてきます。
達也は東道閣下が話を通してくれたんだと理解し彼女にいつ会いに行けば良いのか尋ねます。
雫は「日曜日に会えたら嬉しいって」と返答しまいた。
達也は深雪を連れて日曜日の午後に会いに行く事にしました。
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魔法士協会と雫の家に行く用事が出来たので達也は伊豆の別荘に帰らず、深雪と一緒に調布にある新居に向かいました。
これは深雪にとってまたとない好機です。
彼女は達也に甘えようとして積極的な行動に出る事になりました。
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達也の入浴中に風呂場に侵入してきましたよ!!
そして背中を流したいと申し出てきました。
ここまで積極的な行動に出るのは初めてだよね、達也が動揺しています。
深雪は達也と一緒に居られる時間が減ったので少しでも一緒に居たいと言っています。
達也は深雪に背中を流してもらう事になりました。
そして大きな湯船の中で背中合わせで浸かる事になっていました。
深雪は幸せ過ぎて溶けそうになっています。
危くのぼせて沈んでしまうところでした。
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達也は魔法教会関東支部でエドワード・クラークと面会する事になりました。
レイモンドも同席する事になっています。
エドワードは達也にディオーネ計画に参加して欲しいとお願いしてきました。
色々と理由を付けて参加を促してきましたが達也はESCAPES計画があるので無理だと応じませんでした。
達也をディオーネ計画に参加させて地球から追放しようと目論んでいるUSNAは困ってしまいます。
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エドワードはディオーネ計画に参加を表明している新ソ連のベゾブラゾフが性急な行動に出ないか心配になります。
彼に連絡を取ると強硬手段の為の準備を始める事を告げられてしまいます。
エドワードは少し待ってくれるようにお願いして外交手段を使って日本政府に圧力をかける事にしました。
ベゾブラゾフはエドワードが達也を説得する事はできないと判断したようです。
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レイモンドは折角日本に来たので雫に会いに行こうと考え彼女の家に遊びに行く事にしました。
その日が達也が潮と面会する日と重なったのは偶然だろうか?
達也と潮の面会は有意義なものとなりました。
潮は自身の所有する会社の中に達也の計画に貢献できる部門があったので研究する事を約束しました。
達也の計画にゴーサインを出した魔夜さんは四葉家が離島に建設予定だった施設を提供してくれました。
施設の建設には外部の組織も入れる事を約束してくれています。
魔夜さんは達也の計画を通じて一儲けしようと考えているのかな?
今のところ達也の計画は順調に進んでいるようです。
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潮の妻と娘(雫)は魔法師です。
戦時下になれば二人は徴兵されて戦地に向かう事になります。
潮は二人を戦地から遠ざける為に魔法師を兵器から解放する達也の計画が有効だと考えたようです。
東道閣下からの誘いもあったようですが妻と娘の為って要因が大きいみたいだ。
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潮との有意義な会談が終わったあと深雪が雫との面会を求めました。
娘の友達と言う事で歓迎されます。
しかしここで雫に来客があることを教えられます。
雫はレイモンドと面談中でした。
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雫とレイモンドはティールームで歓談していました。
そこに達也と深雪が押し掛ける事になりました。
レイモンドは雫を口説いていたようですね。
レイモンドは達也に問いかけてきました。
ESCAPES計画を実行するつもりがあるのか?
レイモンドは達也の計画をディオーネ計画から逃げる為のハッタリだと思っているようです。
達也が実際にプロジェクトを遂行すると教えても諦めません・・・ディオーネ計画への参加をお願いしてきました。
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達也はディオーネ計画が自分を地球から追い出す計画だと知っているので、その真の目的を問い質しています。
レイモンドはディオーネ計画にはロマンがあると力説していましたが達也には理解不能なようです。
レイモンドは地球が抱える人工増大問題を解決するには宇宙を目指すしかないと切り口を変えます。
しかし達也は宇宙空間も有限空間だと反論しています。
宇宙を開発しても限界からは逃れられない。
達也はESCAPES計画の目的が、自分の目的を叶える為のモノだと説明します。
宇宙を目指すのがディオーネ計画の真の目的なら勝手にやってくれと言い捨てました。
説得は無理で旗色が悪いと判断したレイモンドは帰っていきました。
雫とはまた会いたいようです、また会おね、と言い残していました。
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外務省の職員が魔法教会京都本部を訪れます。
会長の十三束翡翠に無理なお願いをしてきました。
外務省は魔法教会から四葉家に圧力をかけて達也がディオーネ計画に参加するように仕向けろと言ってきます。
翡翠は四葉家の恐ろしさを理解しているので無理ですと断ります。
しかし外務省の職員は流石お役所仕事です。
相手の都合は斟酌してくれません、言いたい事だけ言って帰ってしまいます。
翡翠は胃が痛くなってしまいます。
可哀想な翡翠は胃を痛めて入院する事になってしまいます。
まあ魔夜さん相手に交渉できる程、強い人では無かったんだよね。
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北山潮に旧知の起業家たちから連絡が入ります。
彼らも東道閣下から話を聞いたようです。
達也の計画に出資したいと言ってきました。
達也の計画は順調に推移しているようです。
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USNA軍で動きがありました。
訓練を終えたリーナが司令室に呼び出される事になります。
一緒にベンジャミン・カノープス少佐も呼ばれました。
二人が司令室に入ると、そこにはバランス大佐が待っていました、彼女も呼ばれたようです。
三人を呼び出したウォーカー大佐が話始めます。
達也がディオーネ計画への参加を拒否して新たなプロジェクトを立ち上げた事をしっているか確認してきます。
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ウォーカー大佐は達也の持っているマテリアル・バーストの脅威を語り彼への対処方法について意見を求めてきました。
ウォーカー大佐は達也のプロジェクトが成功するとUSNAのエネルギー関連企業がダメージを被ると言っています。
達也の暗殺計画があるとも言っていました。
リーナは達也に手を出す事に反対しました。
彼女は暗殺という手段はマフィアのやり口だと反論しました。
ベンも反対の意思を表明しました。
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しかし彼は達也のプロジェクトに協力することで利益を得ようと主張しました。
このベンの意見にバランス大佐が乗っかりました。
三人が達也への攻撃に反対意見を出したのでウォーカー大佐は参謀本部に作戦の中止を申請するといっていました。
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しかしこれは裏切られる事になります。
三人が退出した後にアレクサンダー・アークトゥルス大尉とシェルロット・ベガ大尉を呼び出します。
二人に達也の計画の妨害を指示しています。
プロジェクトの妨害が第一だそうですが、妨害が困難ならば暗殺しても良いそうです。
ディオーネ計画を使って達也を無力化するのが目的だそうですが、それが不可能な場合は暗殺するようです。
リーナにライバル心を抱いているベガは乗り気なようです。
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パラサイトに憑依されて始末されたアルフレッド・フォーマルハウトと同じ部隊に所属していたジェイコブ・レグルスは独自に調査をしていました。
そこに奇妙なメールが届きます。
それによるとブラックホール実験が日本の工作員の仕業だとありました。
興味をひかれたレグルスはマイクロブラックホール実験をやってみることにしました。
これがどのような結果を生むのか注目ですね。
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十三束鋼が深雪に達也の登校予定を聞いてきました。
達也の予定は決まっていないので答える事は出来ないのですが深雪は理由を聞いてみる事にします。
十三束は魔法教会の理事をしている母親(翡翠)が急性胃潰瘍で入院したことを告げます。
鋼は母親が入院したのは達也がディオーネ計画に参加しないからだと難癖を付けてきました。
彼の目にはディオーネ計画の真の目的は見えていないようです。
人類全体の為になる素晴らしいプロジェクトであり、達也が参加を拒否するのは我儘だと主張しています。
これを聞いた深雪は呆れています。
達也の居場所を教える事は出来ないと返答する事になりました。
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鋼は冷静さを失っているので深雪に対して模擬戦を申し込んでしまいます。
普通に考えれば鋼では深雪の相手には成らないんだけどね。
深雪と鋼の対決は深雪のガーディアンとしての使命に燃えている水波によって回避される事になります。
水波は自分が深雪に代わり模擬戦に応じると主張します。
深雪は水波の気持ちを汲んであげて彼女に任せる事にしました。
鋼が水波に勝てれば達也の居場所を教える事になりました。
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鋼が思わぬ役得を得る事になります。
接触有りの白兵戦をやる事になりました。
これだけでも色々と役得がありそうですよね。
さらに水波は体操服で模擬戦を行う事にしました。
水波の姿を見た鋼は動揺していました・・・水波の格好がセクシー過ぎたようです。
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鋼は女の子が相手なので多少の手加減をしていたようですが水波相手には致命的でした。
接近戦を得意とする鋼のペースで進むのですが水波がバク転して鋼の攻撃を回避した時に勝敗が決しました。
バク転したので体操服が捲れて水波のお腹が丸見えになってしまいます。
水波のおへそを見てしまった鋼は硬直してしまい水波に後ろから押し倒される事になりました。
水波は背中側から鋼に組み付いて鋼の首筋に訓練用ナイフを突きつけました。
これで水波の勝ちとなりました。
背中から水波に組み付かれた鋼は水波のおっぱいの柔らかさを堪能したようです。
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模擬戦の後いつもの喫茶店に集まりエリカやレオに水波が鋼と模擬戦を行い勝利した事を報告します。
レオは同じ山岳部の部員である水波が意外に強かった事に驚いています。
エリカは水波の体を見て彼女が強いと予想していたそうです。
模擬戦を見ていたほのか、幹比古が詳しい解説を加える事になりました。
水波が体操服で模擬戦を行ったって話になり、水波が鋼の動揺を誘おうとして体操服を選んだのかって話になりました。
ほのかが重要な証言をしています。
鋼は水波のおへそを凝視していたそうです。
この証言を聞いた雫は躊躇なく「ギルティ」と叫びました。
ほのかが追加証言として水波が鋼の背中から組み付いた時も鋼が顔を赤くしていたと言っています。
エリカは水波が体操服で模擬戦に臨んだ事を誉めていました。
確かに良い作戦だったよね。
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鋼の目的が達也の居場所を聞いてディオーネ計画に参加するように説得する事だと知らされても達也の事を批判する者は居ませんでした。
母親の為に何かをしたかったんだな、と言って鋼に同情的な意見も出ていました。
彼らはあくまでも達也の味方をするつもりのようですね。
しかし鋼のように達也が間違っていると主張する人々はいなくならない事が予想されました。
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達也にとって追い風が吹く事になります。
インド・ペルシャ連邦はディオーネ計画への態度を保留にしていました。
彼らの陣営の戦略級魔法の開発者が達也の計画を支持する事を表明しました。
ディオーネ計画を否定してESCAPES計画を支持する魔法関係の有名人が出てきました。
これに呼応して十三使徒の一人トルコのアリ・シャーヒーンもESCAPES計画の有用性を認めました。
魔法の平和利用の道を一つに決めてしまうべきではないと言ってディオーネ計画だけに注力せよとの論調は間違いだと指摘しました。
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達也にとっては望ましい反応なのですが新ソ連を追い詰める事になりました。
USNAは外交圧力と世論を使って達也をディオーネ計画に参加させようとして失敗したと判断します。
ベゾブラゾフは達也の暗殺を決めました。
彼は戦略級魔法トゥマーン・ボンバを使い達也を暗殺する事にします。
トゥマーン・ボンバはマテリアル・バースト程の射程距離は無いようです。
ベゾブラゾフは確実に達也を殺す為に慎重な姿勢を取っています。
鉄道で移動する巨大なCADとそれを動かす為の外部拡張装置を使う事にしています。
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ベゾブラゾフは遺伝子改良により作られた試験管ベイビーです。
成功例である彼の遺伝子を使って彼のクローンを作り出したそうです。
しかし彼ほどの威力のあるトゥマーン・ボンバを撃てる人材は作れなかったそうです。
そこで彼のクローンを外部装置として使う事にしたそうです。
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達也は深雪を伊豆の別荘に呼びました。
達也は深雪への思いが作られたモノだとしても、それで良かったと感じています。
なんの操作も受けていなければ完全無欠な妹を妬み、深雪を疎んじたかも知れないからだそうです。
達也に呼ばれて喜んでいる深雪はトンデモナイお願いをしてきました。
深雪は達也と一緒のベッドで眠りたいと要求してきました。
これは添い寝して欲しいって事のようですよ。
達也は駄目だと断れない自分が情けないなと感じています。
妥協策として和室に布団を並べて眠る事で納得して貰う事になります。
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達也と深雪は布団を並べて眠っていました。
時刻は午前5時です。
ベゾブラゾフはトゥマーン・ボンバを発射しました。
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達也は自分たちに迫る危険を感知して迎撃を始めます。
達也は最初のトゥマーン・ボンバを無効化しましたがトゥマーン・ボンバは『チェイン・キャスト』により連続発射されます。
深雪の『凍火(フリーズ・フレイム)』で「燃焼」を阻害します。
二発目までのトゥマーン・ボンバを防ぎましたが三発目の無効化は間に合いませんでした。
達也と深雪を救ったのは水波でした。
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水波は危険を察知したピクシーの指示を受けて防御魔法を展開していました。
水波は「負けない!負けられない!深雪さまは、私が守るんだ!」との決意を胸に防御魔法を張り続けました。
水波には何故命を懸けて深雪を守ろうとするのか答えを出せないようです。
水波はトゥマーン・ボンバを凌ぎ切りましたが、魔法演算領域のオーバーヒートで倒れてしまいました。
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ベゾブラゾフも自分の計画が失敗した事に驚いています。
十文字克人並みの防御魔法の使い手が居た事が信じられないようです。
しかし冷静さは残っていたようです。
達也の能力も理解しているようなので大型CADから逃げ出します。
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助かった達也は反撃を始めます。
エレメンタル・サイトをトゥマーン・ボンバの発生源に向けるとそこには二人の若い女性が居ました。
達也はベゾブラゾフが男性だと知っているので戸惑います。
しかしトゥマーン・ボンバを使える非公認な魔法師だと納得する事にしました。
達也は二人をトゥマーン・ボンバを使った首謀者と考え消去しました。
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ベゾブラゾフは大型CADを使い二人の女性魔法師を通してトゥマーン・ボンバを発動していました。
こうすることでベゾブラゾフがトゥマーン・ボンバの使用者であることが誤魔化せるようです。
流石戦略級魔法師ですね、敵の戦略級魔法を侮らないのね。
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達也には水波の防御魔法が守ってくれたと分かっていました。
二人はダイニングで床に倒れている水波を発見します。
深雪の悲鳴があがりました。
自分を犠牲にしても深雪を守ろうとする水波の献身には何らかの理由があるのだろうか?
水波が心配です。
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