ラノベの感想) 傾物語 (講談社BOX)
レーベル:講談社BOX
発行日:2010/12/24
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN
ISBN:978-4-06-283767-5
雰囲気:過去へ、ロリ羽川、真宵救助、世界滅亡、忍と二人きり、大人な真宵、忍野メメの手紙、帰還
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第閑話 まよいキョンシー
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001
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暦は八九寺真宵の事を思い出す時に一緒に忍野扇の事を思い出すそうです。
暦が扇の存在をしったのは神原駿河から教えられたからでした。
一年生にとんでもなく可愛い女の子が転校してきた事を神原が掴みました。
暦は扇に会いに行ったそうですが初対面で殴られたそうです。
扇は見た目は可愛いのですが中身は忍野メメにそっくりだそうです。
扇は忍野メメの姪だそうですよ。
扇は赤信号の話をしたそうです。
3秒間全ての信号が赤になるそうですよ。
扇は赤信号の時は安全で青信号の時は危険だと言っています。
暦は八九寺の話を語り終えれば信号には黄色があると扇に言い返す事ができると考えています。
扇の言いたかった事もそれのようです。
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002
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八九寺と暦は暦の部屋でデートしたようです。
普段はリュックサックを降ろさない真宵が暦の部屋でリュックサックを降ろしたそうです。
彼女は疲れていたらしく暦のベッドで昼寝をしたそうですよ。
目覚めた真宵はリュックサックを忘れて帰ったそうです。
暦はリュックサックを届ける為に真宵を探していたのですが、そこで斧乃木余接と再会しました。
余接は鬼のお兄ちゃんと話しかけてきました。
暦は周囲に影縫余弦が居ないか確認しています。
暦は余弦にボコボコにされた事があるので彼女の存在を警戒していました。
暦の態度から余接は余弦を探していると察して彼女と一緒では無い事を教えてくれました。
余接は暦の周囲に忍が居ない事が気になる様です。
忍が一緒なのか聞いてきました。
彼女は忍にボコボコにされた事があるので警戒している様子です。
暦が忍は影の中で寝ていると教えると安心していました。
暦は余接がこの町にやってきた理由を聞きます。
余接は呼び出されたのでやって来たと言っています。
何の目的で呼び出されたのから知らないそうですよ。
リュックサックの存在に気が付いた余接が真宵と一緒じゃないのか聞いてきました。
余接と暦が初めて出会った時に真宵も一緒だったので余接は真宵の存在を認識していました。
余接がアイスクリームを奢って欲しいとオネダリしてきたので暦が奢ってあげる事にします。
暦は基本的に童女に優しいようです。
話しが暦と真宵と余接の共通点になります。
余接は自分も元は人間だったと言いだし、共通点は元人間って事だと答えを教えてくれます。
余接は自分は一度死んだ人間で反魂の術により余弦に蘇生された事を教えてくれます。
吸血鬼でる暦と忍は死んでいないそうです。
死んだ瞬間に吸血鬼の不死性を得たので死んでいないそうです。
幽霊である真宵は死んだあと生き返っていないので死に続けているそうです。
暦は羽川から聞いたどんなものでも最初はそこに『あって欲しい』という気持ちが、それを生み出した、という話を持ち出します。
怪異である余接、暦、真宵にも、あって欲しいとの願いがあった筈だという話になります。
自縛霊だった真宵は自身の望みを叶えて浮遊霊になりました。
彼女がまだ幽霊をしているのにも何らかの理由があるようです。
余接は次に真宵に会ったら幽霊になって幸せか聞いておいて欲しいと言ってきました。
余接は余弦によって式神として蘇生された理由を知りたいようです。
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003
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八九寺が見つからず、彼女の問題をどうやったら解決できるのか暦は悩んでいました。
夜になったので忍が出てきます。
部屋に八九寺を連れ込んでハッスルしていた暦の精神が影響して彼女は半分起きていたそうです。
忍が呆れていました。
暦は自分のベッドで眠ってしまった真宵に指一本触れられなかったそうです。
それを見ていた忍は暦に心底ガッカリしていました。
とっとと八九寺とやっちまえば良かったんだと言っています。
忍の感覚では10歳は全然余裕で結婚可能なんだそうです。
忍は暦が八九寺の在り方について悩む必要は無いと言っています。
なまじ介入すると痛い目に遭う。
ヶ原さんのこともバサ姉のこともお前様はどうにも出来なかったじゃろう、と説得しています。
忍は戦場ヶ原の事を「ヶ原さん」羽川翼の事を「バサ姉」と呼んでいました。
いつの間に親しくなったんだと暦が問うと、暦とのペアリングの影響で彼女たちを嫌いになれないそうです。
ペアリングしていると好悪愛憎についても影響されるそうです。
性格の変化をもたらす事が判明して暦が疑問を持ちました。
春休み以降、彼のクールキャラが崩れた原因は忍の影響によるものである可能性が出てきました。
暦は追及したかったようですが忍が話しを変えてしまいました。
言及されると不味いと思ったようです。
忍が暦には解決すべき問題があると指摘してきました。
夏休みの間、羽川と戦場ヶ原に家庭教師をしてもらい受験勉強に励んでいたけど、夏休みの宿題をやっていないだろ?と指摘されてしまいました。
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004
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夏休みの宿題をやっていない事を思い出した暦は忍に助けを求めます。
長生きな彼女ならば知識量も多いと考えての事でした。
忍の正確な年齢が発表される事になりました。
彼女は598歳と11ヵ月だそうです。
100歳近く年齢をサバよんでいました!?
しかし忍の知識は日本の画一的な教育には対応していないので手助けは無理だと言われてしまいます。
忍は羽川か戦場ヶ原に写させてもらえばいいだろうと提案します。
二人の恋心に付け込んで写させてもらえと言っています。
暦は二人が夏休みに入る前に夏休みの宿題を終わらせているだろうと考えています。
しかし二人は写させてくれないだろうなとの結論に至ります。
真面目な羽川は自分の事は自分でやれと言いそうだし、戦場ヶ原にお願いして更生した彼女が元に戻ってしまうのも困るそうです。
忍は他の友達、千石撫子や神原駿河に頼ればどうだと言ってきました。
撫子はそもそも宿題をやっていないそうです。
夏休みに遊んだ時に彼女は折角の夏休みに宿題なんてつまらないものはやりたくないと言っていました。
夏休み明けに自分が怒られればそれで問題は解決するので宿題はやらない方針だそうです。
撫子は大人しくて物静かだけど、真面目なわけでも賢いわけでもなく、いい子なわけでもないそうでう。
駿河は真面目なので宿題をやっているだろうけど学年が違うので無意味だと返答しています。
妹の火憐や月火にたよってはどうかと提案されます。
月火ならば科目によっては力になれそうだと考えていますが、兄が妹に宿題を手伝って貰うのは兄のプライドが許さないそうです。
戦場ヶ原と羽川の家庭教師のお陰で暦の学力は向上していました。
時間さえあれば夏休みの宿題を終わらせる事も可能なんだそうですが時間がありません。
暦は、のぶえもんタイムマシンを出してくれよ、とお願いしています。
忍は忍を「のぶ」と略される事が嫌なようです。
忍野メメに付けられた忍野忍という名前を気に入っているようです。
忍が素晴らしい提案をしてくれます。
タイムマシンは無理だけど、時間移動はできるそうですよ。
忍が「昨日に戻りたいんじゃろう?」「やっちゃお」と提案してきました。
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005
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忍は暦を北白蛇神社に連れて行きます。
そこで時間移動を行う事になりました。
学習塾跡は影縫余弦が暴れたことで霊的に乱れているので使えないそうです。
ここは忍野メメが言っていた通り怪異の吹き溜まりになっているので集まっている場の力を利用して時間移動を行うそうです。
忍が呪文を唱え始めました!!
暦は忍が呪文を唱えた事に驚いていました。
呪文の詠唱が終わると時間移動を行う為のゲートが出現しました。
忍は暦が右腕に巻いている腕時計を渡すように言ってきます。
ゲートが開いている時間は1分間しか無いと言っているので暦は腕時計を素直に渡す事にします。
忍が恋人つなぎをしてきました。
暦がドギマギしていますが忍が照れるな、こっちが恥ずかしくなると叱責しています。
忍は時間の感覚が曖昧なので暦に誘導して欲しいそうです。
暦と忍はゲートを潜る事になりました。
忍はこの術を初めて使うと言っていました。
時間移動は初めてで未知の世界に対してドキドキしているようです。
上手く昨日に戻る事ができたのでしょうか?
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006
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時間移動のゲートが階段を登った先の鳥居の内側に出来ていたので暦と忍は階段を転げ落ちる事になりました。
暦は忍に起こされて目覚める事になりました。
忍はここが時間移動した先の世界だと自信満々に主張しています。
暦は忍のゴッコ遊びに何度も付き合った経験があるので今回もごっこ遊びだったと考えていました。
本当に時間移動したのか懐疑的です。
忍は時間移動に使ったのが北白蛇神社に溜まっている場の力ならば、帰る時のエネルギーをどうするのか質問しました。
忍は帰る時の事は失念していたようです。
帰りは時間の流れに従うだけなのでそれ程大きなエネルギーは必要ないと誤魔化しています。
暦がタイムパラドクスが起こるのではないか?と懸念事項を指摘します。
それを確認する為に自宅に戻る事にします。
自宅に自分が居れば時間移動に成功した事を確認できると考えたようです。
しかし昨日の今頃は書店に買い物に行っていた事を思い出しました。
暦は参考書を買いに行ったと主張しますが忍が本当の事を指摘しました。
暦はマニアックなエロ本を買いに行ったそうです。
忍は元委員長(羽川)や前髪女(撫子)も利用している書店でエロ本を買える暦の事を誉めています。
何度か二人にエロ本を買っている現場を目撃されているそうですよ。
一向に時間移動が成功したと信じない暦の態度に忍が泣き出してしまいました。
子供の様に泣いている忍の姿をみて暦は萌えていました。
忍はおんぶをして欲しいとお願いしてきます。
泣かせてしまった後ろめたさがあるので暦は忍のことをおんぶしてあげます。
下山した暦は時間移動に成功したか判定する為に携帯電話でワンセグ放送を受信しようとしました。
しかしワンセグ放送を受信する事はできませんでした。
暦と忍の前を女子中学生の一団が通りかかりました。
制服をみると暦が卒業した中学、撫子が通っている中学のモノでした。
暦は彼女たちに今日が何月何日か聞いてみる事にしました。
女子中学生は5月13日だと答えました。
暦と忍は昨日に来る予定だったが3ヵ月前に戻ってしまったと考えます。
暦はワンセグ放送が入らなかった事から現在の西暦を聞いてみる事にします。
女子中学生は11年前の西暦を告げてきました・・・
暦と忍は思いの外長い時間移動を果たしたようです。
宿題を終わらせるとの目的があったので時間的に余裕ができたと言えるよね・・・
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到着した時間が11年前だと判明してしまい暦は途方にくれています。
忍は自分の所為だと言われるのが嫌なのでダンマリを決め込んでいました。
暦が忍のミスを指摘しようとすると「泣くぞ」と脅してきました。
伝説の吸血鬼の脅し文句が泣くぞだったことに暦は危機感を募らせています。
忍は自分の内的パワーを使って現代に戻れると主張しました。
暦の血を吸い自分の吸血鬼としての力を高めれば帰れると保証したようです。
現代に帰れると知った暦は11年前の世界を少し楽しもうと考えました。
今では規制されて絶版になったエロ本とかマンガを入手できると喜んでいます。
暦はお金を持っていないのですが、どうやって入手するつもりなんだろうね。
暦は阿良々木家にも行ってみたのですが家は新築状態で建っていました。
そこで11年前の暦少年を発見しました。
忍が「うおっ!超可愛い!後ろから襲ってハグしてきてもよいかのっ!」と叫んでいました。
ペアリング状態にあるので暦と忍は可愛いモノには似たような反応を示すようです。
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11年前の観光をしようと思ったのですがお金も無いので欲しいものは手に入らない事が分かり暦は暇になります。
暇になったのでタイムパラドックスを心配する事になりました。
そんな暦を忍は心配性と笑っています。
日が陰ってきたので忍の思考能力が向上しました。
忍は世界が変わってしまう事はあり得ないと保証してくれます。
暦や忍が過去に来た事で引き起こされる変化程度は小さすぎて世界から誤差として処理されると説明します。
忍は地球規模で影響のある大きな変化を起こせなければ世界改変は起こらないと力説しています。
それを聞いて安心した暦は6歳の頃のロリ羽川に会ってみたいと思い始めています。
忍が重要な一言を言った事で暦は恐慌状態に陥ります。
忍は忍野メメに時間移動して過去に行ってはならないと言われた事があるそうです。
忍野が駄目だと言っていた事は大抵駄目だったじゃんと暦は項垂れます。
しかし忍は世界を変える変化を自分たち二人で起こせるはずは無いと力説しています。
暦は忍に説得されてしまし、自分たちが普通ではなく世界に多大な影響を与える力を持つ存在である事を忘れていました。
これは忍の事を馬鹿な子とは言えないな・・・
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暦が八九寺を助けようと言い出しました。
最初は戦場ヶ原を助けようと思ったそうですが複数の人間の運命を変える事は出来ないと考え断念します。
同じような理由で羽川、神原、千石の運命を変える事も出来ないだろうと考えます。
しかし八九寺だけは違うと考えました。
八九寺が幽霊になったのは母の日に交通事故で死んでしまったからです。
暦と忍がタームワープしたのは11年前の母の日の前日でした。
八九寺が交通事故に遭うのを防げれば彼女は未練を残す事はなくなるのではないかと考えました。
八九寺が死ぬことに変わりはないけど母の日に母親に会ってから死んだのならば迷わないと考えました。
忍に確認すると彼女も面白そうだ、八九寺が死ぬことは変わらないだろうが、怪異になる事は避けられるかもしれないと同意してくれます。
上手くいくのでしょうか?
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暦は八九寺の元の名字が綱手である事を思い出し綱手さんの家を探す事になります。
歩くのが嫌になった忍は暦に抱っこされています。
綱手家が羽川の家と戦場ヶ原の元の豪邸から近い場所にある事は分かっていました。
忍は綱手さんに会って真宵に警告をして貰えとのアドバイスを送ります。
しかし怪しすぎる言動になってしまい通報される可能性が高いので却下しました。
綱手家を探索していた暦と忍は6歳くらいの眼鏡の幼女に出会いました。
それは幼い羽川翼でした!!
暦が「もうなんか超絶可愛い幼女だった、って羽川翼じゃん!」と思わず叫んでしまいます。
自分の名前を知られていると分かり羽川は警戒感を強めています。
無駄のない動作で攻撃してきました。
持っていた本を投げつけてきます、それが忍の頭に当たり彼女は暦の手から落ちました。
流れるような攻撃を見せたあと暦の事を変質者と断定してきます。
暦は幼い羽川にトキメイテいます。
この時に暦は羽川の私服姿を始めてみる事になりました。
「きゃっほう!羽川の私服最高!」「そしてつるぺた羽川最高ーっ!すげー、羽川がぺったんこだー!」
暦は欲望を正直に表現し過ぎですね。
ロリ羽川は「きゃーっ!きゃーっ!きゃーっ!」と逃げ惑っていました。
忍に逮捕されると明日までに釈放されるのは不可能じゃ、と諭されて暦は欲望を我慢する事になります。
ロリ羽川に綱手さんの家がどこにあるのか質問しました。
血の涙を流しながら質問してくる暦の姿にロリ羽川はトラウマを構築していました。
「何この人怖い・・・、血の涙を流して直立してるよ・・・こんな高校生がいるなんて・・・世の中ってやっぱり真っ黒けだ・・・」
ロリ羽川は綱手さんの家の方向を指さしてくれます。
お礼を言うと「何でもは知りません。知ってることだけ」と言い残して逃げていきました。
ロリ羽川に教えて貰った方向に進んでも綱手さんの家は見つかりませんでした。
辿り着いたのは交番でした。
暦はロリ羽川に騙されてしまいました。
すごいですね羽川は幼女時代から平然と嘘が吐けたようです。
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011
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辿り着いた交番に居た婦警さんに綱手さんの家の場所を聞く事になります。
この時代は個人情報の保護に寛容だったので婦警さんは雑談交じりに教えてくれて地図まで描いてくれました。
婦警さんは綱手さんは離婚を機にやつれてしまったと教えてくれました。
真宵という娘の事を可愛がっていたそうですが真宵は父親と暮らす事になり中々会えないそうです。
最後に綱手さんとの関係を聞かれて暦は真宵の友達だと返答しました。
素直過ぎるな、もうちょっと工夫しようよ。
婦警さんの目つきが鋭くなったので暦は全力ダッシュで逃げました。
綱手家と八九寺家の場所が分かったので暦は間にあるどの横断歩道で交通事故に遭ったか特定しようとします。
しかし数が多すぎて無理だと断念する事になります。
忍がナイスなアイディアを提供してくれました。
八九寺家の前で待ち伏せして真宵を尾行して交通事故に遭うのを防ごうと提案しました。
暦はその案を採用する事にしますが忍が当然の疑問を呈してきました。
忍はここで真宵が母親に会ってしまうと心残りが無くなり幽霊になる事はなくなる。
暦が体験した楽しいお喋りも無かった事になるが、それで良いのか?と問いかけてきました。
暦はそれで良いと返答しています。
暦は真宵の未練を断ち切ろうとしています。
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学習塾跡で野宿する予定だった暦は途方に暮れる事になります。
11年前には学習塾は存在していませんでした、まだ雑木林でした。
今の暦は吸血鬼性は薄まっていますが睡眠をとらなくても問題ない状態です。
忍に確認すると彼女の眠りは趣味嗜好的な側面が強いので寝ないでも問題ないそうです。
昼の間も頑張って起きている事も出来ると張り切っています。
なぜ機嫌が良いのか問うと久し振りに暦と二人きりだからハイになっているそうです。
暦は忍に「キスしよっか」と問いかけました。
忍の膝枕で寝たいと暦が言った時にそれを認めてくれたので暦は調子に乗ったようです。
忍は目を剥いて驚いています。
そしてバレたらツンデレ娘とかに殺されてしまうと言って断って来ました。
今の忍は幼女なので勝てないそうですよ。
ブラック羽川に勝てたのは彼女が怪異だからだそうです。
怪異には勝てるが人間には勝てない状態だそうです。
暦は真宵を助けた場合、真宵は暦の事を忘れてしまうのか?と問いかけました。
忍はわからないと返答しています。
忍は自分の見解を示す事になります。
世界の強制力が働くとすれば真宵を助けようとしても何らかの邪魔が入り助ける事は出来ない可能性があると予想します。
暦は「タイムパラドックスを起こせばいいだけだろ」と返答しています。
これは不味い事になりませんかね?
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013
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八九寺家を確認してからそこに留まるのは不味いとの判断を下す事になりました。
八九寺家は特徴のない一戸建ての建売住宅でした。
真宵はここに父親と二人で住んでいるようです。
途中で迷ってしまったので到着したのは23時でした。
八九寺家は既に寝静まっていました。
暦と忍は野宿できる場所を探す事になります。
小さな公園を発見しました。
そこにある遊具に暦は懐かしさを感じて喜んでいます。
ブランコに乗ってどちらが靴を遠くまで飛ばせるか競争しようぜと誘います。
そういうことをする奴がおるから日本中から撤去されたのではないか?と忍に注意されてしまいました。
土管を模した遊具を見つけたのでその中で眠る事にします。
狭いのう、と忍が不平を漏らしています。
暦と忍は密着して眠る事になったようです。
忍が暦のあばらを感じさせろと要求してきました。
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014
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「寝れるか!」との文句と共に暦は目を覚ましました。
土管の中で寝るのは無理があったようです。
暦は忍にしがみ付いて魘されていたそうです。
忍が「羽川ー、羽川―、ロリ羽川―」と魘されていたと教えてくれました。
暦に抱き枕にされていたので忍は一睡もできなかったそうです。
暦には忍の発言の真偽を確認する術はなかったので忍の言う事を信じて彼女のあばらを楽しめたと思う事にしました。
忍は暦にドーナツを大量に奢って貰う約束を取り付けました。
八九寺家に向かい見張りを始める事になるのですが問題がありました。
八九寺家を見張っている姿が不審者にしか見えないって事です。
暦は高校生の自分と幼女の忍のセットでは声を掛けられる可能性が高まると考えました。
そこで忍に血を吸わせる事で彼女に中学生の姿をとってもらう事にします。
なぜなのか忍に質問された暦は忍をべた褒めする事になる返答をしました。
中学生くらいに成長した忍は綺麗になり近寄り難い高貴さが滲み出る。
声をかけるのに恐れ多い雰囲気を持つ誰もが心を奪われる妖艶の美女になると返答しました。
忍は照れ始めていて、どうして声をかけづらくなる?と聞いてきました。
暦は綺麗すぎるから、と素直な気持ちを答えています。
忍は有頂天のようです、どういうところが綺麗か、と聞いてきます。
暦はまたも、忍を喜ばせる発言をしてしまいます。
ふわふわの金髪、キメ細やかな肌、眼の形や唇やら、どこか未成熟さを残しながらも完成されたスタイル、手足の長さも完璧なバランスと言っていい。
レオナルド・ダ・ヴィンチが現代にいたらモナリザじゃなくてお前を描いていたであろうことは間違いない、と絶賛しました。
忍は「やんっ!」と言って暦の事を殴って来ましたよ。
暦は忍が照れ隠しに殴ったって事が分からないようです。
忍が妙にヤル気になってしまいました。
「強力に協力しよう」と言ってくれました。
暦は忍をご機嫌いさせたとは悟りましたが何が契機になったのかは分かりませんでした。
暦が物凄く自分の容姿を高評価していると分かり忍はご機嫌なようです。
戦場ヶ原がこのセリフを聞いたらヤバイ事になりそうです。
暦は忍に直江津高校の男子制服を作ってもらいそれに着替えます。
忍は女子中学生の制服に三つ編みと眼鏡というスタイルに変化しました。
進学校に通う高校生と文学少女みたいな中学生に化けて見張りを始めました。
暦はすぐに真宵が家から出てくると思っていました。
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見張りを始めた暦は早々に弱音を吐いています。
張り込みを始めて数時間、八九寺は未だに出てきません。
変装する為に忍に血を吸わせたので暦と忍の吸血鬼度は上がっていました。
暦はサウナの中に閉じ込められているような感覚を得ています。
忍は暦は張り込みに向いていないと苦言を呈しています。
暦が真宵が出てくるまで根競べだと意気込んだところで声を掛けられました。
忍に変装させているので声を掛けられる事はないと考えていた暦は驚いています。
驚いて怪しい返事をしてしまったのですが声を掛けてきた人はもっと焦っていました。
声を掛けてきたのは真宵の父親でした。
彼は暦にうちの娘を見なかったか?と問いかけてきました。
娘が家出をしてしまったそうです。
見張りを始めてから真宵の事は目撃していないので見てませんと暦は返答します。
父親は午前5時頃に娘が家を出たようなんだ、と伝えてきました。
これを聞いた暦は「八九寺ィ!」と叫んでしまいました。
暦と忍が張り込みを始めた時点で既に真宵は出発した後だったようです。
暦は真宵は生前から意外性の女だったと痛感しています。
真宵を発見する事は出来るのだろうか?
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八九寺の父親を落ち着かせてから暦は真宵の事を追い始めました。
慌てていても自然に善行を行える暦は凄いな。
忍を抱え吸血鬼の脚力を使い猛烈なダッシュを始めます。
しかし真宵は6時間前に家を出発しています、追いつける筈は無いと思いながら必死に綱手家に向かって走ります。
暦は周囲を確認していなかったようですが忍が確認してくれていたようです。
彼女は浪白公園に設置されている住宅地図の前に立っている真宵を発見しました。
暦が確認すると間違いなく真宵のようです。
恐ろしい事ですが真宵は道に迷っていました。
何度も地図を確認しているようですが理解が進まない様子です。
暦は真宵を綱手家に送り届ける事に決めました。
真宵に近付く為の方法を考える為に暦は忍に腰骨を触らせて欲しいとお願いしています。
真面目に対応すると言って真宵に近付いて行きました。
真面目にと言っていた割には暦の行動が不振です。
暦は足音を忍ばせて真宵の背後から近づいて行きます。
そして後ろから真宵のスカートを捲りました!!
スカートがリュックごと真宵の上半身を覆う形になってしまいます。
驚いた真宵は「ぎゃーっ!」と叫んで前方に走り出しました。
振り向かなかったので暦の姿は見られていません。
暦はこれが歴史の強制力か、と叫んでいますが忍に自業自得と窘められます。
真宵を相手にすると暦は狂ってしまうようですね。
暦は真宵を追いかける事にします。
吸血鬼の脚力があるので並びかける事はできそうです。
ここで暦は姿を見られなかったので前方に回り込んで普通に挨拶しようかな?と考えます。
これが不味かったね。
真宵は赤信号になっている道路に飛び出してしまいます。
そこに一台のトラックが突っ込んできました。
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暦は轢かれそうになっている真宵を吸血鬼パワーで突き飛ばしました。
真宵は物凄い勢いで対岸に飛ばされて助かります。
暦も真宵に続いて対岸に吹き飛び轢かれませんでした。
しかし顔から地面に着地したので顔に擦過傷が出来てしまいます。
物凄い痛みに気絶しそうになっている暦は忍に気付けになるセリフを言って貰う事にします。
忍は意識を保てれば幼女状態のくるぶしで足裏マッサージをしてくれると約束してくれます。
暦は意識を保つ事に成功しました。
心配そうな真宵の声がかかりました。
彼女は変質者に追われて動転していたので信号を見ていなかった、と謝ってきました。
暦は知らん顔をして変質者が多いから気をつけた方が良いと返答しています。
真宵は母親の家に向かっているが道に迷ってしまったと告げてきます。
彼女は心細そうでした。
暦は真宵に「そのメモ、ちょっと貸してみろよ」と幽霊の真宵に初めて会ったときと同じセリフを言いました。
真宵が交通事故に遭ったときは青信号だったと聞いてます。
暦がスカートを捲ったから事故に遭ったって事では無さそうです。
暦は何が原因で真宵が轢かれる事になったのか特定する事はできませんでした。
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暦は予定通りに真宵を綱手家に連れて行きました。
短い道中では真宵と仲良くなる事はできませんでした。
彼女は人見知りだそうです。
綱手家に到着して真宵に分かれを告げて暦はブロック塀の陰に隠れました。
暦は真宵が綱手家の呼び鈴を押すまで見届けています。
真宵が呼び鈴を押したのは暦と別れてから1時間程経過してからでした。
色々と葛藤があったようです。
綱手家から「はい」と返事があり真宵は中に入ったようです。
暦は親子の体面を見る事なく帰る為に北白蛇神社に向かいました。
真宵とは母親に関する会話をしていなかったので暦は親子の体面を見届けるのを避けたようです。
暦は過去の世界は正直疲れると言っています、早く現代に帰りたいようです。
北白蛇神社に到着した暦は驚く事になりました。
11年前の筈なのですが神社は現代よりも荒れ果てていました。
暦はおかしいと訝しみますが忍が適切な解説をしてくれます。
現代までの時間経過のある時点で修復され、再び荒れ果てたんだろうと指摘してくれました。
暦は理屈としては合っていると納得する事にしました。
忍が嬉しい報告をしてくれます。
11年前の北白蛇神社にもタイムワープを可能にするだけの霊的エネルギーが溜まっているそうです。
忍も二回目なのでテキパキとタイムワープの準備を進めます。
今回は呪文を唱える事はありませんでした。
行きも呪文は不要だったようです、全ては忍のノリだったようですよ。
暦と忍は11年前に帰還する事ができました。
しかし戻った先の世界は滅んでいました。
真宵を助けた事によりタイムパラドックスが発生したようです。
しかも予想外に大事になっているようですよ。
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現代に戻った暦は町の風景に違和感を覚えました。
全体的に建物が荒れています。
暦は忍がまたしてもタイムワープに失敗したと勘繰ります。
忍は完璧に現代に戻ってきたと主張しています。
二人は北白蛇神社から町に降りてみる事にします。
町に出ると違和感が強くなります。
まるで町全体が滅んだような印象を持ちました。
人間が誰も居ませんよ。
二人は阿良々木家に戻り確信する事になりました。
阿良々木亭は荒れていました。
数ヵ月は誰も住んでいなかった様相を呈しています。
家の中にあった電波時計を確認すると出発した日の翌日に戻ってきた事が確認できました。
暦の携帯電話の時刻も同じ時間を示しています。
しかし携帯電話は繋がりませんでした。
二人は世界が滅んでしまった事を確信しました。
お互いに相手の所為で世界が滅んだと責任の擦り付け合いを行っています。
電気、水道は止まっています。
飲み物が無いと食べるのが辛い乾物しか残っていませんでした。
二人は阿良々木家で途方に暮れる事になりました。
忍はドーナツをたらふく食べる計画を放棄しました・・・これは相当だね。
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暦は両親が新聞を保存していた事を思い出し調べてみる事にします。
阿良々木家には6月14日の夕刊まで配達された事が判明しました。
自室に行き受験勉強のドリルをいつまでやっていたのか確認するとそちらも6月14日まではやっていた事が確認できました。
6月14日か6月15日に何らかの出来事があり人間が居なくなったとの仮説が立てられました。
ゴーストタウンになったのは2ヵ月前のようです。
暦はSF的な何かよりも何らかの怪異現象と考えるべきなんじゃないかと主張します。
忍もありそうな話だと同意を示してくれます。
暦は何が起ったのか突き止めたい、諦められないと主張します。
忍は原因を調べに行くかと言い出します。
暦はどこか心当たりの場所があるのか?と考えたようですが違いました。
忍が6月14日の夜にタイムスリップして何があったのか確認しようと提案しました。
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暦と忍は北白蛇神社に向かい過去へ行こうと試みる事になります。
忍が注意をしてきました。
タイムスリップは時間感覚の曖昧な忍ではなく暦の感覚に頼っていると指摘してきました。
最初のタイムスリップで11年前に行ってしまったのは暦が真宵の事を考えていたからだろうと指摘してきます。
暦にもその自覚はあったようで、今回は邪念を捨てようと考えます。
しかし暦は数百年くらい前の時代にタイムスリップしてしまっても6月14日を待っていれば問題ないだろうと返答しました。
暦は吸血鬼の自分たちは死ぬことが無いので長期に渡って歴史を管理する覚悟を決めていました。
忍はスケールが大きくなったのう、と呆れていました。
しかし北白蛇神社に到着した二人は絶望する事になってしまいました。
この時代ではまだタイムスリップしていないので霊的エネルギーが残っていると思っていたのですが・・・そこには霊的エネルギーが存在しませんでした。
忍がその原因を発見しました。
暦はタイムスリップを行う前の世界で忍野に頼まれて神原と一緒にお札を貼りに来ました。
忍野は妖怪大戦争を防ぐ為の重要な仕事だと念押ししていたね。
しかしこの時代の北白蛇神社に貼られていたお札は暦が神原と一緒に貼ったお札とは別な種類のお札でした。
タイムスリップ前の世界で貼ったお札は霊的エネルギーを散らす効果を持っていました。
この世界のお札は霊的エネルギーを吸収するお札でした。
暦はお札を剥がせばいずれ霊的エネルギーが溜まるだろうと考え剥がしてみようとします。
しかしお札に触れた暦はお札の力で弾き飛ばされてしまいました。
しかもお札に触れた暦の指先は炭化してしまいました。
吸血鬼化しているので指の傷は元に戻るようですが精神的な衝撃を受ける事になりました。
この世界に残っているのは暦と忍だけのようです。
しかし二人にはお札に触れる事ができません。
お札は剥がせない事になってしまったので霊的エネルギーが溜まる事もありません。
二人は北白蛇神社と同等なパワースポットを探す旅に出ようと決意しました。
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暦と忍は周囲の異変に気が付きました。
北白蛇神社にゾンビの群れが集まって来ていました。
ゾンビはお札の力で二人の近くまでは入って来れないようです。
忍は逃走する事を決めてその場で飛び上がりました。
暦の驚きと共に二人は300メートル以上上空に飛びあがりました。
上空から町を見下ろして二人は再び戦慄する事になります。
町中にゾンビが溢れていました。
その数は町の人口と同じくらいでした。
暦は自分がタイムスリップした先で真宵を助けて彼女の怪異化を防いだ事が原因となり町中の人をゾンビにしてしまったと嘆きます。
忍が暦の所為では無いと言ってきました。
暦は慰めてくれているのか?と思ったようですが違うそうです。
忍は現れたのはゾンビではなく吸血鬼だ、暦と同じ吸血鬼。
あれを作ったのは自分だと言い出しました。
忍はこの世界を滅ぼしたのは自分だと神妙な顔で力なく呟きました。
どうやらこの世界の忍が吸血鬼を大量に作り出したようです。
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空に飛びあがった忍と暦は着地点を発見できませんでした。
世界中がゾンビで溢れかえっていました。
地上に降りられなくなった忍が非常識な解決方法をとりました。
彼女は羽を生やせば空を飛べるので朝になるまで上空に留まり続けました。
その間に周囲の市町村を観測して地上にはゾンビしか存在しない事を確認しました。
朝になるとゾンビは忽然と消えてしまいました。
二人は地上に降りて阿良々木亭に戻って来ました。
そこで忍が自分が世界を滅ぼしたと言った理由を教えて貰う事になります。
話し難そうにしている忍に向かった暦が凄い事を言っています。
暦は戦場ヶ原が好きで羽川を尊敬していて八九寺と喋るのは何より楽しいけど一緒に死ぬなら忍を選ぶと伝えました。
忍も死ぬときはお前様と一緒だと思っていると返答しています。
相思相愛ですね。
問題の6月14日に忍がどのような行動を取っていたかが問題でした。
忍は暦にその日何があったのか思い出して貰おうとします。
しかし暦はその日に何があったのかを思い出せませんでした。
忍はガッカリしたようです。
その日は羽川がブラック羽川になった日(2回目)で、忍野メメがこの町を去った日で、忍が家出をした日でした。
元の世界で暦は真宵から忍が家出した事を教えて貰っています。
しかしこの世界では真宵は怪異化しなかったので暦と知り合っていません。
ですので暦は忍の家出を知る事が遅れました。
忍を探し出せなかった暦がブラック羽川に襲われて殺されたんだろうとの予測ができます。
暦が殺された事でこの世界の忍は全盛期の力を取り戻してキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに返り咲いたと予想しています。
キスショットは暦を殺したブラック羽川を殺して眷属にしたようです。
家出した時に忍は暦が見つけてくれなかったら世界を滅ぼそうと考えていたそうです。
忍は、キスショットは数人の眷属を作ることで八つ当たりを済ませ自殺したと予想しています。
キスショットの作り出した眷属は暦とは違い完全な従僕であり奴隷だそうです。
主人であるキスショットが死ぬと眷属はゾンビ化するそうです。
その結果、人間を殺したいという命令に忠実なゾンビだけが残ったそうです。
忍は世界が滅びるのに10日ほどかかっただろうと予想しています。
忍は自分が世界を滅ぼしたと項垂れていました。
暦は忍にお前は悪くないと伝えています。
暦は宿題をやっていないので過去に戻ろうと言い出した自分が一番悪と反省しています。
確かにねー、安易だったとは思うよ。
まあ、そんな突拍子もない思い付きを実現できてしまう忍も凄いけどね。
暦と忍はもう少し慎重さを学んだ方が良いよね。
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024
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暦と忍は北白蛇神社以外のパワースポットを調べに行きました。
しかし空振りに終わります。
他のパワースポットも既に北白蛇神社と同様に封じられていました。
暦と忍は元居た町に戻ってくる事になります。
忍の予想通りにゾンビ化現象の中心地である暦の住んでいる町が一番町としての原型を留めていました。
距離が離れれば離れる程混乱の破壊跡が酷くなっていました。
暦は八九寺を助けてしまった事を後悔しそうになっています。
忍がそのような考えは捨てろと止めてくれます。
忍は結果が悪かったからと言って善行自体の価値が反転する事は無いと諭してくれます。
この辺は600歳ですね、年の功を感じます。
二人は町のスーパーに向かい食料など生活するのに必要な物資を集め始めました。
小心者の暦はお金を払わないで商品を持ち出す事に罪悪感を抱いています。
お金を払っても受け取る店員は居ないのですが最初だけはと考えてお金を置いて行く事にします。
スーパーを物色している時に暦が何かを発見しました。
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暦はスーパーで見つけた花火を打ち上げて生き残った人間が居るのか確認する事を思い付きました。
暦は夜に花火をする事を想定していましたが忍に止められます。
夜はゾンビが活性化するので周囲を囲まれてしまう危険がありました。
花火は昼間、天気の悪い日に行う事になります。
思い付いた日から3日後に決行する事になりました。
暦は月火がゾンビ化したらどうなるのか?とか火憐はゾンビ化しても強いのか考えています。
彼女たちもゾンビ化しているならば阿良々木亭も夜間は安全ではない事になります。
吸血鬼は招かれないと家の中に入れないと言われているけど火憐と月火の自宅なので中に入る事は出来そうです。
暦は花火を行う場所に浪白公園を選びました。
阿良々木亭から近く遊具が無くて広々しているからでした。
思い入れのある場所であるという気持ちも大きかったようです。
暦は集めた花火を全て消費する事にします。
1時間程で全ての花火を使い切りました。
花火が終わってから暦と忍は浪白公園で人間がやって来るのを待っていました。
暦はやって来た人間が女子中学生でなければ等しく逃げると言っています。
忍は正直過ぎるとツッコミを入れています。
暦は女子中学生が好きなようですね。
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花火の効果で暦たちの周囲にゾンビが出現してしまいました。
生き残りの人間に向けてのSOSだったのですがゾンビを呼び寄せてしまいました。
時刻を確認すると午後4時でまだ夜にはなっていません。
空を見上げた忍がゾンビが出てこれた理由に気が付きます。
花火が少しでも目立つようにと曇天の日を選んだのが仇となりました。
雲が太陽光を隠す結果となりゾンビが活動できたようです。
暦と忍は全く警戒していなかったので周囲を囲まれてしまい逃げられない状況に追い込まれました。
昼間なので忍も暦を抱きかかえて空に飛び立つ力は持っていません。
暦は忍を抱えてゾンビの頭の上を走り抜ける事を決めます。
走り出そうとした時に米が降って来ました。
ライスシャワーに晒されたゾンビたちは逃げ散って行きました。
暦たちを助けてくれたのは生き残りの人間でした。
暦は彼女の姿を見て驚き感激と動揺に包まれています。
助けてくれたのは八九寺真宵でした。
この世界の過去において暦に助けられ怪異化しなかった彼女は無事に成長を遂げていました。
暦は自分よりも年上になってしまった彼女にどう対処して良いのか戸惑っています。
本心では八九寺と叫んで抱き着きたいようですが年上の女性を相手にするとそれも出来ないようです。
忍も真宵が生きていた事に驚いていました。
暦は阿良々木暦ですと名乗り彼女の名前を聞く事にします。
彼女は「八九寺真宵さんだけど」と答えました。
彼女は暦の事を知っているようです。
「そっか。きみが阿良々木くんか」助けに来てよかったと言っています。
彼女はある人物に暦の事を聞いたそうです。
その人物は暦は金髪の女の子といちゃいちゃしていると教えたそうです。
暦はその人物に心当たりがありました。
真宵は暦の事を忍野というライスシャワーがゾンビに効果的と教えてくれた人から聞いたと言っています。
真宵は忍野からの手紙を預かっていました。
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忍野はこの世界と暦と忍がやってきた世界は別の世界だと伝えてきました。
過去改変は理論上不可能だと言っています。
二人が時間移動だと思っていた行為は世界移動だと教えてくれます。
暦と忍は11年前の別世界に移動して真宵を助けたそうです。
そして別世界の現在に移動してきたそうです。
これは暦が真宵が生き残る世界を夢想した結果だと言っています。
世界を滅ぼす原因になったと自分を攻める必要は無いと言っています。
忍野は真宵が生き残っているのは暦が11年前に彼女を助けた事が原因だ誇っていいと褒めてくれています。
他の世界の暦なので素直に褒める事ができるそうです。
手紙を書いた忍野の世界では暦は忍と友好関係を築けなかったそうです。
忍と友好関係を築けた暦の事を成功した阿良々木くんと言って褒めてくれています。
この世界のハートアンダーブレードは死んでいないそうです。
彼女は自殺に失敗して生き残っているそうです。
ゾンビ化した人間はハートアンダーブレードが眷属を作ろうとして失敗した結果だそうです。
ゾンビたちは最初からゾンビでハートアンダーブレードが死んだからゾンビ化したのではないそうです。
元々なり損ないなのでハートアンダーブレードを倒せればゾンビは人間に戻れるそうです。
この世界の忍野はハートアンダーブレードを探しているそうです。
これから暴力陰陽師(影縫さんだよね)や詐欺師(貝木だよね)とタッグを組んで最後の特攻をするそうです。
この世界の忍野は暦と忍にこの世界を救って欲しいとお願いしてきました。
一度助けた命を二度目は助けないのは後味が悪い事だろうと言っています。
暦が11年前に助けた真宵が生き残っているのはこの世界だけだそうです。
目の前の女の子は救った方が良いとまで言われてしまいました。
暦は助ける事になるよね。
この世界の暦は意外にも戦場ヶ原と付き合っていたと書いてありました。
ってことは周囲の人間には意外に思えても暦はどの世界でも戦場ヶ原を選ぶのかもしれないね。
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この世界の真宵は行く当てがないならば面倒を見てくれると申し出てくれます。
彼女は子供の頃に知らない人(暦の事だね)親切にされたので知らない人には親切にすることにしていると言っています。
暦は良い奴に育ったなとの感想を抱きました。
しかし暦は真宵の申し出を断ります。
暦は忍野のお願いを聞く事に決めていました。
忍を連れて真宵の前から立ち去る事にしました。
忍は全盛期のハートアンダーブレードには勝てないじゃろ、と言って否定的です。
暦はこれまでも困難を乗り越えてきただろと励ましています。
暦は世界と一人の女の子を救う為にハートアンダーブレードに挑む事になります。
暦は真宵の生きる世界を良い世界に変えたいと考えていました。
暦の決意を受け入れて忍も決戦に赴く事に賛成してくれました。
暦は、この世界の忍野が言っていたように忍と良好な関係が築けている事を実感しています。
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暦と忍は北白蛇神社に向かいそこで忍が大声を発しました。
それは自分を識別する信号のように機能しました。
忍の発した大声を聞いたキスショットがやって来ました。
彼女は卑怯な登場し方はしないだろうと確信している暦と忍はどの様な登場の仕方をするのか期待していました。
キスショットは全く予想外の登場の仕方をしてくれます。
全く吸血鬼的ではありませんでした。
彼女は普通に階段を登って境内に入って来ました。
キスショットは焼けただれていてボロボロでした。
彼女は焼身自殺を図り失敗したようです。
キスショットは暦と忍が並んでいる姿を見て感激したようです。
自分と従僕(暦の事ね)が仲良くなる世界も存在している事を知り満足感を抱いたようです。
暦と忍はキスショットと戦闘になると考えていましたがそうは成りませんでした。
キスショットは暦と忍を本来居るべき世界に返してやると言ってきました。
この世界のキスショットは忍野から別世界の暦と忍が仲良くしている話を聞いていたようです。
この世界の忍野は怪異譚を収集する過程で11年前に現れた暦と忍の存在を認識していました。
眷属と一緒に生きている別世界の自分を見てキスショットは嬉しいようです。
忍が世界移動するのに必要なエネルギーが足りないと教えると自分を吸収しろと提案してきました。
忍が死ぬぞと警告すると、もう死んでいるようなものだと返答しました。
最後に暦に頭を撫でて欲しいとお願いしてきました。
暦はキスショットの頭を撫でてあげました。
キスショットは満足そうな顔で忍に吸収される事になりました。
この世界の忍野が言っていた救うべき女の子とは600歳のキスショットの事でした。
彼女、年齢の割に可愛いかったね。
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030
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暦と忍は北白蛇神社の階段で目を覚ましました。
忍の方が先に目覚めたようですが案外彼女は寝てないのかも知れないね。
忍は暦に膝枕してくれていました。
暦は今までの冒険が夢落ちだと言い出しますが忍に否定されています。
異世界の暦は忍よりも先に死んでしまいました。
残されたキスショットは暦と忍を元の世界に返す為のエネルギーになり死にました。
二ヵ月ほどのタイムラグはありますが一緒に死ねたので異世界の二人は本望だっただろうと考えます。
暦は現在時刻が既に始業式に間に合わないと悟り慌てています。
羽川や戦場ヶ原に殺されると怯えています。
忍は暦が死んだら儂は世界を滅ぼしかねないとわかったわけじゃ。
精々これからは戦い方を考えることじゃな、と言い残して暦の影に潜りました。
暦は元の世界に戻れたのか確信が持てないまま階段を下りていきます。
山を下りたところで「あっららぎすわぁーんっ!」と叫び真宵が抱き着いてきました。
真宵の方から抱き付いてきたので暦は此処がパラレルワールドだと疑います。
暦は真宵の事を偽物だと考え突き飛ばしてしまいました。
真宵は気まぐれで以前から話にでていた大サービスをしてあげたのに、つれない反応ですと言って不満そうにしています。
真宵との会話がはじまり彼女が見事な噛みっぷりを見せたので暦は元の世界に戻れたと確信しました。
暦は真宵に20歳を過ぎてもお前の外装は大丈夫だと教えてあげています。
真宵は不躾な物言いだと怒っています。
彼女は昨日暦の部屋にリュックサックを忘れたので暦を探していたそうです。
暦は真宵を連れて自宅に戻る事になりました。
道中真宵に生き返りたいと思った事はないのか?と質問しています。
真宵は無いと答えました。
今が幸せなのか?と問いかけると彼女は幸せだと答えました。
生きている間に母親に会う事は出来なかったが、その結果幽霊となり暦に出会えたので幸せですと答えてくれました。
暦は真宵と出会えた幸せを噛みしめているようです。
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