ラノベの感想) とりあえず伝説の勇者の伝説 第4巻 魔力のバーゲンセール (富士見ファンタジア文庫)
レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2004/6/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1625-0
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ちーむ・ぶれいぶす[前編]
>>
ライナとフェリスは夜の酒場を訪れイエットの勇者伝説を調べています。
この酒場はゴロツキが集まっている物騒な場所でした。
フェリスを見た彼らは彼女に声を掛けてきます。
ライナと一緒に居るよりも自分たちと一緒に居る方が楽しめるぞ!と誘ってきます。
フェリスは無視して、自分の要件を語り始めます。
ライナの事を幼女に暴行する時だけ本気を出すダメ人間と紹介しています。
それを聞いたゴロツキ達の目の色が変わります。
彼らは子供を食い物にするライナを許せないと言って襲ってきました。
ゴロツキ達はライナとフェリスにぶっ飛ばされてしまいます。
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二人は意識の残っているゴロツキから勇者の話を聞き出します。
この町には様々な業種の人材を養成する専門学校があったそうです。
最初は評判だったそうですが、シャニ―っていう講師がやって来てからおかしくなったそうです。
シャニ―は勇者の養成講座を開講したそうです。
これが子供たちに大人気を得たそうです。
勇者講座に子供が集まるようになるとシャニ―が豹変して子供たちを率いて『勇者組』という組織を作ったそうです。
この組織はフューレル一族や聖女エステラ信奉会と同じくらいの勢力になってしまったそうです。
町の人々は子供たちを取り戻したいと考えているのですがシャニ―に教えられた子供たちは強いそうです。
だれも勇者組に手を出せない状況になってしまったそうです。
更にシャニ―にはロリコンの疑惑まであるそうです。
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ゴロツキはライナとフェリスの強さを見込んで勇者組を打倒して欲しいとお願いしてきました。
ライナはメンドクサイ、フェリスはだんごが忙しいとの理由からこの依頼を断ってしまいます。
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ミルクが勇者組に入ってしまいました。
帰りの遅いミルクを心配したルークたちがミルクが勇者組に向かったとの情報を得ます。
シャニ―にはロリコン疑惑があるのでルークが焦っています。
ルークたちはミルクをシャニ―の魔手から救い出す為に勇者組に殴り込みを掛けました。
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勇者組に到着して警備のゴロツキを倒すと魔法少女が出てきました。
彼女は髪をピンクに染め上げていて、ステッキを持ち、魔法少女のコスチュームを身につけています。
見た目はおかしいですが魔法の腕は確かなようです。
彼女は「魔法少女プリチーメルル参上!」と口上を述べました。
ルークたちはあれでアイツの人生良いのか?と困惑しています。
そこに勇者シャニ―が登場しました。
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シャニ―がミルクを拘束している訳ではない、自分の意思で勇者組に留まっていると教えれくれます。
ルークは会話が成立しないシャニ―に危険性を感じ彼を倒そうと考えます。
そこに魔法少女のコスチュームを着たミルクが登場しました。
ミルクは「魔女っ娘プリチーミルクとーじょー!」と叫んで現れました。
ルークは遅かったと項垂れることになりました。
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シャニ―がミルクからライナの話を聞く事になります。
ミルクはライナが自分と結婚の約束をしたのに逃げ出し、美人なだけの女と一緒に居ると告げます。
シャニ―は幼いミルクと結婚の約束をしたライナの事を羨みます。
相方のメルルにどう思うか問うと、彼女は美女を侍らせているのは魔王の所業ですね、と返答します。
シャーは魔王はスタイルぼんきゅぼんより、13歳くらいのかわいい少女を侍らせているモノだと思うがと反論しつつもライナの事を魔王だと断定しました。
シャニ―の指揮の元、メルルとミルクを引き連れて魔王ライナの討伐に向かう事になってしまいました。
ライナ可哀想ですね、何も悪い事してないのに、襲われる事になるようです。
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ちーむ・ぶれいぶす[後編]
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ライナとフェリスはゴロツキをぶちのめした酒場に通っているようです。
酒場の主人は二人の強さを怖がり、食事を奢ってくれているようです。
ライナは多少の後ろめたさを感じていますがフェリスは当然の事として受け入れています。
二人で仲良く食事していると、ヴォイスがやって来て酒場で集金を始めます。
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連れていたマッチョ男にテーブルを拳で破壊させて客を脅しています。
ヴォイスの部下がテーブルを廻って集金をしています。
それがライナとフェリスのテーブルにやって来ます。
ライナの存在に気が付いたヴォイスは誤魔化し始めますね。
ヴォイスはライナに嫌われたくないようです。
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ヴォイスが仕事の依頼をして来ました・・・勇者組を倒して欲しいと言ってきます。
ヴォイスと関わると酷い目に遭うのでライナは断ります。
ヴォイスが勝手に話を進めて勇者組の創設者であるシャニ―がフューレル一族が育て上げた人心掌握に長けた人材だと判明します。
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ヴォイスはフェリスを使ってライナが次々と幼女を誑かして楽しく遊んでいるとの噂を流しました。
これを聞きつけたシャニ―がライナを探していると教えてきます。
自分の依頼を受けなくてもシャニ―に襲われますから、その時は宜しくお願いしますと告げました。
フェリスはちゃっかりとヴォイスから仕事料として、だんごとお茶を貰っていました。
フェリスはヴォイスの事を、茶の湯への理解があると高評価していました。
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酒場にシャニ―がやって来てライナに斬りかかって来ました。
ライナはヴォイスとフェリスのイジメに切れてしまいシャニ―を鉄拳で殴りつけます。
突然キレたライナにシャニ―は悩みを聞こうと優しく語り掛けています。
そこに魔女っ娘に変身しているミルクが登場しました。
ミルクの後ろにはシャニ―と似たような虹色の鎧を着せられたルークたちも来ています。
彼らは恥ずかしいのか?早く帰りたいと言っています。
ミルクに振り回されているようですね。
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ミルクはヴォイスとシャニ―からライナとフェリスは調教プレーを楽しんでいると教えられて焦ります。
ミルクは攻撃魔法を唱え始めて、電撃を放ちました。
酒場の人間はフェリスを除いでミルクの電撃を喰らったようです。
ミルクの魔法で酒場は破壊されてしまいました。
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電撃に撃たれながらシャニ―がライナの事を勧誘してきました。
彼は幼女専門お医者組を設立したいと考えていましたが、丁度いい講師が居なくて困っていたそうです。
ライナならば問題ないと言っていますね。
変態では無いライナは断っています。
この話が出るとヴォイスはライナの事をフューレル一族の大事な使いっぱしりなので勧誘するなと怒っていました。
フェリスはイエットに来てから、色々と美味しい目に遭っているようです。
ライナはフェリスこそ死ねと言おうとしますが、彼女が剣に手を掛けると、言えなくなります。
ヴォイスは調教が行き届いていますね、と感心していました。
ライナはフェリスに調教されてしまったようです。
この状態を見るとミルクがフェリスに激しく嫉妬しているのも頷けます。
ライナが平和な日常を取り戻せる日は来るのでしょうか?
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ぷりしえんと・ますく
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宿屋の食堂にやってきたライナが、俺の朝食はないのか?と問いかけます。
フェリスは世界の心理に気が付いたと言って説明を始めました。
彼女は働かないライナの食事は無いと言い始めます。
ライナはフェリスも働いていないだろと反論していますが、彼女はライナの抗議を無視します。
そこに、酒場でぶっ飛ばしたゴロツキがやって来ます。
彼らはフェリスに使われていたみたいです。
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フェリスはゴロツキの12歳になる娘の上半身と下半身をバラバラにしてゴミ捨て場に捨てると脅していたようです。
フェリスが怖いゴロツキは彼女の為に情報を仕入れて来ました。
ゴロツキは山の中に結界で覆われた場所があると言ってきました。
結界の中には未来が見える仮面が安置されていると言っています。
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未来を見通せる魔法は開発が進んでいない、これは凄い力を持った遺物かもしれない、とライナが色めき立ちます。
フェリスもライナの説明を聞いて、ローランドに必要だと判断しました。
ライナを連れて仮面の回収に向かいました。
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鉄よりも固い結界をフェリスが剣で切ってしまいます。
結界まで斬れるフェリスにライナが驚いていました。
ライナは自分が結界を解析して結界を解こうと思っていたようです見せ場を取られて若干悔しそうでした。
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ライナが複写眼を使って仮面の解析を始めます。
しかし複写眼では何も分かりませんでした。
ライナが専門的な設備が無いと解析はできないよ、と告げるとフェリスが短絡的な行動にでました。
ゴロツキたちは仮面を被ると被った人間は発狂すると警告していました。
フェリスはライナに仮面を被せる事にしました。
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仮面を被ったライナは発狂してしまい、死のう、と思ってしまいました。
ライナは自分が一番触れて欲しくない心の傷を見せられたようです。
不味いと思ったフェリスはライナから仮面を剥がそうとします。
そこにライナを追ってきたミルクもやって来ました。
ライナはフェリスとミルクの攻撃を受けてしまいます。
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仮面が外れたライナはなんでダメージを受けているんだ?と不思議そうにしていました。
ミルクはライナとフェリスが一緒に居る事が気に入らないようです。
破壊魔法を唱え始めます。
フェリスは仮面が本物と分かったので直ぐにシオンに送ろうと考え、ミルクを無視して出て行きます。
ライナも追いかけようとして立ち止まりました。
ライナは仮面をつけている時にミルクに助けられたようです。
魔法を唱え始めたミルクをじーっと見つめます。
ライナに見つめられてミルクは呪文の詠唱を止めてしまいます。
見詰められて照れたようですね。
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テレテレのミルクにライナが、また助けられた、ありがとう、とお礼を言ってきましたよ。
逃げ出したライナをミルクは追ってきませんでした。
ミルクは突然、ライナに感謝されて、訳が分からなくて混乱したようです。
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宿屋に戻ったフェリスはシオン宛の手紙を書き始めます。
ライナに仮面の効果を聞いて、大まかな機能を書き記します。
ライナは仮面は未来を見通せるモノではなく、拷問の為の道具だと説明しました。
仕事が終わって寝に行こうとするライナをフェリスが呼び止めます。
彼女は仮面に見せられた光景がどんなものだったか聞いてきました。
ライナが、たいしたもんは見なかったと告げると、フェリスが、辛かったか?と聞いてきました。
フェリスが心配してくれたので、ライナが珍しいなと揶揄います。
フェリスは、もういい、と言って仮面を真っ二つにしてしまいました。
ライナはフェリスに、ありがとう、とお礼を言っています。
フェリスはライナが苦しんだのが嫌だったようです。
シオンは自分で拷問したいだろうから、この仮面は必要ないと告げました。
フェリスはライナの事を意外に大切に思っているようですよ。
ミルクの嫉妬や危機感は的を得ている事になるね。
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がーでぃあん・もんすたー
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ライナがフェリスに向かって仕事が欲しいと言ってきました。
驚愕ですが、これには理由がありました。
働かないライナはフェリスにより7日間も食事を貰えない日が続いていました。
流石にもう無理だと考えたライナは仕事が欲しいと言ってきました。
そこにエステラがやって来ました。
彼女はライナとフェリスに頼みがあるようです。
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フェリスがエステラを揶揄い始めたので話が進まない状況に陥ります。
ライナが大人になって二人からの罵倒を受け流して話を進める事になります。
エステラは魔物退治に手を貸して欲しいと言ってきました。
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彼女はイエットには無から金を生み出す書物があると言っています。
それを守っているのが恐ろしい魔物だと言っています。
エステラは無から金を生み出す書物が存在すると、自分の組織が大きくなれないので、ライナとフェリスに国外へ持ち出して欲しいと言って説得してきます。
これはエステラの嘘でライナとフェリスにはバレていました。
二人はエステラを利用して魔物を退治して書物を手に入れようと考えます。
エステラの方もライナとフェリスを利用しようと考えていました。
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エステラに連れられて魔物が居る場所に向かいます。
そこではライナとフェリスの予想を超えた展開が待っていました。
ヴォイスが居ましたね。
彼は祖母に食事を届けに来ていました。
あれ?
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ライナが質問するとエステラは魔物とは自分の祖母の事だと白状します。
祖母はベルスブ・フューレルと名乗り、埋められている地中から飛び出してきました。
ベルスブはエステラとヴォイスを懲らしめる為に身動きできない振りをしていたようです。
ヴォイスは殴られて気絶してしまいます。
エステラは攻撃魔法を唱え始めました。
しかし彼女もあっさりとぶっ飛ばされてしまい、その場から退場してしまいます。
フェリスとライナもエステラの助っ人と紹介されたので攻撃を受ける事になりました。
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フェリスまでもがベルスブの攻撃を貰ってしまいます。
彼女はベルスブの強さはルシル級だと言っています。
ライナは焦っていました。
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ライナとフェリスはエステラの言っていた無から金を生む書の効果を問う事にします。
これが錬金術的な効果を持つ本の場合、入手してローランドに送る必要がありました。
ベルスブが教えてくれました・・・それは「サスの本」と呼ばれている。
無から金(かね)を作り出す、フューレル一族が開発した詐欺の方法が沢山書かれている本だと教えてくれました。
ライナはガッカリしています。
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適わないとわかっていてもベルスブに挑もうとしたライナとフェリスは気に入られました。
ベルスブから『無から金を生み出す書物』を貰う事になりました。
太っ腹なベルスブはライナとフェリスに一冊ずつくれたようです。
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後日、フェリスがエステラに対して、この本を使っています。
フェリスが貰ったのはエステラの幼い頃の日記でした。
内容の余りの恥ずかしさにエステラはフェリスに金を渡したぞ。
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ライナもヴォイスに対して、この本を使ってみます。
ライナが貰ったのはヴォイスの幼い頃の日記でした。
彼の前で朗読する事にしたのですが、ヴォイスは全く恥ずかしがりませんね・・・懐かしいと、喜んでいました。
空腹過ぎたライナはヴォイスからの仕事を引き受ける事になっています。
ライナがエステラの日記を貰えていればお金を取れたのにね、本当に運が無いよね。
ヴォイスがエステラよりも変態だって事が分かったね。
エステラは普通人に近いのかも知れないね、過去の日記を他人に朗読されて恥ずかしがる精神は残っています。
ヴォイスにはそれは皆無だったね、あいつは、それをプレーと言ってたよ。
ヴォイスには一般的な羞恥心は無いようだ。
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わーきんぐ・ぶるーす
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空腹が限界に達したライナは死地に赴くと言い残して出かけて行きます。
彼が向かった先は人気のレストランでした。
ライナはここで働く事にしました。
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人手不足なようで、ヤル気と経験の無いライナも採用されます。
早速、掃除係として働く事になりました。
しかし、親切な先輩が仕事を教えてくれるのに、断り昼寝をしたいと主張します。
掃除係から外され、調理場で皿洗いをする事になりました。
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目の前にドンドン積まれて行く汚れた皿の量にライナは無理だと諦めます。
そして居眠りを始めてしまいました。
ライナが洗わないので店の皿が無くなってしまいます。
怒った料理場主任のドレヌが包丁を投げて来ました。
ドレヌの投げた包丁はライナの顔に向かって飛んでいきます。
ドレヌは殺人犯になってしまうと、嘆きます。
ライナが飛んできた包丁を掴み取ります。
これを見たドレヌはライナの事を料理人経験者だと思い込みました。
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ライナが経験は無いと正直に告白しても、人には言えない事もあるよな、と勝手に納得して聞いてはくれません。
ドレヌはライナの事が気に入ったのか、自分の持っている人には言えない事を教えてくれます。
彼は、ここでウェイトレスをしていた娘と結婚したそうですが、付き合い始めたのは、彼が21歳で奥さんが14歳の時だったそうです。
所謂ロリコンですね、ライナは、そんな話しと一緒にされてもな、とゲンナリしていました。
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ライナの元にクリームスープスパゲティを作って欲しいとのオーダーが入ります。
レシピはあったのですが、食材の場所が、ライナの居る位置から遠かった。
十歩程、歩かないと取れない位置にありました。
メンドクサイと思ったライナは、適当な料理を作り、それをクリームスープスパゲッティと言って出しました。
当然、ライナは料理場を追い出されてしまいます。
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ライナはウェイターとなりました。
彼の事を、働いた事の無いお坊ちゃんだと思っているウェイトレスの娘たちはチヤホヤしてくれます。
女の子たちの狙いはライナの財産でした、玉の輿に乗ろうと争っています。
ライナが疲れたと言うと休んでいていいと言ってくれますね。
そこに料理に難癖を付けるゴロツキが登場しました。
女の子たちはライナに助けを求めますが、ライナは穏便にしておくのが一番だと主張して助けません。
ライナの頼りない態度に女の子たちは冷めてしまったようですね。
財産はありそうだけど、頼りない男は嫌だと掌を返されています。
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ゴロツキが絡んでいた女の子を殴ろうとしてきます。
ライナは反射的にコップを投げてそれを防ぎました。
ゴロツキはライナに向かってきて殴り掛かってきますが、簡単に倒されてしまいます。
ゴロツキは自分たちはフューレル一族だぞ、こんなことをしてタダで済むと思うなよ、と脅してきます。
フューレル一族と聞いてライナは切れてしまいました。
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フューレル一族はボスの名前をフューレルの一員にしか公開していないようです。
ライナがヴォイスと知り合いだと知りゴロツキは慌て始めます。
ゴロツキにヴォイスへの伝言を託す事にします。
仕事の報酬をキチンと払わないとフューレル一族を丸ごと潰すぞ、報酬払え、との伝言を伝えました。
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フューレル一族は怖れられているようです。
ライナがフューレル一族を丸ごと潰すと脅した事が高評価されます。
女の子たちも、ライナに一生ついていきますとか言ってますね。
面接してくれた店主にも気に入られて用心棒をする事になりました。
用心棒の仕事内容が、問題が起こるまで昼寝していてもいいと知りライナは遂に天職を手に入れたと大喜びでした。
給料は日払いだそうです、やたなライナ、これでご飯にありつけるぞ。
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仕事が終わりライナは店主の元に給料をもらいに行きました。
店主はニヤニヤしていますね。
ライナが給料を要求すると、美人の嫁さんに渡しておいたよ、と告げられます。
ライナは頭が真っ白になっていました。
フェリスがライナの稼ぎを全て奪っていったそうです。
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宿屋に戻ったライナはグッタリしていました。
フェリスの軽口に応じる気力もありません。
そんなライナにヴォイスから小包が届いていると教えてくれます。
ライナは喜び勇んで部屋に向かいました。
小包と聞いた時点でおかしいと気付くべきだったね。
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小包を開けると、中からライナが用心棒をしていたレストランのウェイトレス制服が出てきました。
ヴォイスは心からの感謝を込めてこれを贈ってくれたようです。
絶望したライナはこの制服をフェリスに着せてみようか、と考えています。
実行したのか気になりますね、フェリスならば、似合うよな、見てみたいな。
意外とフェリスも気に入ってくれるかもしれないよね。
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それなりに伝勇伝 ジェルメ、最後の授業
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ジェルメがライナ、ぺリア、ピアの訓練を始めて一年が経過しようとしていました。
ジェルメは三人の成長ぶりに目を細めています。
訓練はライナ、ぺリア、ピアの三人での組手が増えているようです。
ジェルメは三人の事を天才だと感じていました。
彼らと比べて自分が凡人なんだと痛感しています。
彼女は三人との別れが近づいている事を寂しく感じています。
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この頃のライナは魔法にアレンジを加えて発動できるようになっていました。
ジェルメはライナの魔法をアレンジできてしまう感性に才能を感じていました。
ピアはライナのこの才能をズルいと感じています。
ジェルメは三人の扱いにも慣れてきていました。
三人の中ではピアが親分でライナとぺリアが同列の子分って感じになっています。
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ピアは自尊心が強いので褒めてあげるとご機嫌になります。
ぺリアは平和主義者なのでピアが機嫌が良いと落ち着きます。
ライナは自分の事を化物だと思っているので自分よりも上位者が存在すると知ると落ち着きます。
三人は一緒に居ると安定するようです。
ジェルメは仲良くなった三人を家族のように感じていました。
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ぺリアは女心が分からないようで、ジェルメが振られる度に、彼女の行動に苦言を呈しています。
ジェルメは口説いてきた男が気に入らなかった場合殴るそうだよ。
まあ、それでは振られるよな。
ライナはジェルメの事が怖いので、彼女の事を褒めちぎり、擁護する発言を自然とできるようになっています。
ピアには女の敵よ、と評価されていました。
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ジェルメが酒場に向かう途中でラッヘル・ミラーに出会います。
彼はジェルメと同期で彼女が勝てないと思い憧れを抱いていた存在です。
そんな彼が貴族に媚びへつらっている姿を目撃してしまいました。
ジェルメは嫌な気分になっていました。
話しかけるとミラーは出世する為に貴族に媚びへつらうのは普通の事だと告げてきます。
ジェルメは益々不機嫌になってしまいます。
天才と言われているミラーでもローランドは変えられないと諦めの気分が強くなってしまいます。
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訓練が休みになる日が増えています。
ピアは自分たちが強くなり過ぎたのでジェルメが相手できなくなった、と分析しています。
ピアはジェルメの事が好きなので、ライナとぺリアにジェルメに勝ってはダメよと言ってきます。
ジェルメに勝ってしまうと、ここを卒業して三人は別れ別れになってしまうと心配していました。
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自由時間を与えられても何をして遊んで良いか分からない三人は組手をしていました。
そこにジェルメがやって来ました。
ピアはジェルメに彼女の事をが好きだと言った事を聞かれてしまい恥ずかしくなっています。
ジェルメが悪い顔をして、三人を挑発してきました。
自分に勝てるなんて思いあがるな、とか言っています。
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ジェルメはこれから、ライナ、ぺリア、ピアの三人で殺し合いをすると告げます。
彼女の悲壮な表情を見てライナが気が付いてしまいます。
ライナはジェルメの本当の狙いを聞いてきました。
彼の冷静な分析力にジェルメは嬉しくなったようです。
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彼女は三人でローランドから逃げるように、と言ってきました。
ジェルメはこれまでに17人の生徒を受け持ち、全てを殺されてしまった事を教えてくれます。
その子供たちも、ローランドから逃げ出せるようにと育てたのに、そこまでの力を与える事が出来なかったと後悔しています。
ライナたちには、ローランドを出て生きていける力を身につけさせることができたので逃げろ。と告げて来ました。
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ジェルメがローランドに残り死ぬ気だと察した三人は彼女も一緒に行こうと誘います。
ジェルメが4人で逃げ出す覚悟を固めたのですが、最悪の追手がやって来てしまいました。
ミラーが貴族を引き連れてやって来てしまいました。
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ジェルメがミラーに倒されてしまいます。
その強さは圧倒的でした。
ピア、ぺリア、はミラーに倒されてしまいます。
ライナはミラーに魔法を放とうとしますが、ピアを盾にされたので魔法を撃てなくなり無力化されます。
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ミラーは動けなくなった4人を貴族に差し出します。
貴族は嫌らしい笑みを浮かべて動けないジェルメに近づいてきましたよ。
ジェルメが計画の失敗を悟り諦めた時に変化が起こりました。
貴族の首が飛んでしまいました。
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貴族を殺したのはミラーの部下でした。
ミラーの話し方がジェルメの知らない気さくなモノに変化します。
ミラーはローランドを貴族に支配された腐った国からまともな国に変えようと水面下で動いていると言っています。
彼はジェルメに仲間になれと誘ってきました。
ジェルメは差し出されたミラーの手を取り彼の仲間になる事になります。
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気絶させられていたライナ、ぺリア、ピアはミラーの計画に組み込まれる事になりました。
ピアとぺリアをライナに殺された事にして国外に逃がす事になりました。
ライナはまたの機会を待つことになります。
ぺリアはピアに惚れているので良かったな。
ぺリアはピアを守れるナイトに成れるのでしょうか?
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ミラーとジェルメは軍部を駆け上がり始める事になります。
シオンのローランド帝国の礎はミラーとジェルメが作ったモノだったようです。
革命は、嫉妬、嫌悪、一つの恋から始まったそうですよ。
ジェルメはミラーに惚れたのね。
彼女はミラーをゲットできたのでしょうか?
ジェルメが今どうなっているのか気になるね。
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AmazonLink: とりあえず伝説の勇者の伝説4 魔力のバーゲンセール (富士見ファンタジア文庫)
発行日:2004/6/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1625-0
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ちーむ・ぶれいぶす[前編]
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ライナとフェリスは夜の酒場を訪れイエットの勇者伝説を調べています。
この酒場はゴロツキが集まっている物騒な場所でした。
フェリスを見た彼らは彼女に声を掛けてきます。
ライナと一緒に居るよりも自分たちと一緒に居る方が楽しめるぞ!と誘ってきます。
フェリスは無視して、自分の要件を語り始めます。
ライナの事を幼女に暴行する時だけ本気を出すダメ人間と紹介しています。
それを聞いたゴロツキ達の目の色が変わります。
彼らは子供を食い物にするライナを許せないと言って襲ってきました。
ゴロツキ達はライナとフェリスにぶっ飛ばされてしまいます。
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二人は意識の残っているゴロツキから勇者の話を聞き出します。
この町には様々な業種の人材を養成する専門学校があったそうです。
最初は評判だったそうですが、シャニ―っていう講師がやって来てからおかしくなったそうです。
シャニ―は勇者の養成講座を開講したそうです。
これが子供たちに大人気を得たそうです。
勇者講座に子供が集まるようになるとシャニ―が豹変して子供たちを率いて『勇者組』という組織を作ったそうです。
この組織はフューレル一族や聖女エステラ信奉会と同じくらいの勢力になってしまったそうです。
町の人々は子供たちを取り戻したいと考えているのですがシャニ―に教えられた子供たちは強いそうです。
だれも勇者組に手を出せない状況になってしまったそうです。
更にシャニ―にはロリコンの疑惑まであるそうです。
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ゴロツキはライナとフェリスの強さを見込んで勇者組を打倒して欲しいとお願いしてきました。
ライナはメンドクサイ、フェリスはだんごが忙しいとの理由からこの依頼を断ってしまいます。
.
ミルクが勇者組に入ってしまいました。
帰りの遅いミルクを心配したルークたちがミルクが勇者組に向かったとの情報を得ます。
シャニ―にはロリコン疑惑があるのでルークが焦っています。
ルークたちはミルクをシャニ―の魔手から救い出す為に勇者組に殴り込みを掛けました。
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勇者組に到着して警備のゴロツキを倒すと魔法少女が出てきました。
彼女は髪をピンクに染め上げていて、ステッキを持ち、魔法少女のコスチュームを身につけています。
見た目はおかしいですが魔法の腕は確かなようです。
彼女は「魔法少女プリチーメルル参上!」と口上を述べました。
ルークたちはあれでアイツの人生良いのか?と困惑しています。
そこに勇者シャニ―が登場しました。
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シャニ―がミルクを拘束している訳ではない、自分の意思で勇者組に留まっていると教えれくれます。
ルークは会話が成立しないシャニ―に危険性を感じ彼を倒そうと考えます。
そこに魔法少女のコスチュームを着たミルクが登場しました。
ミルクは「魔女っ娘プリチーミルクとーじょー!」と叫んで現れました。
ルークは遅かったと項垂れることになりました。
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シャニ―がミルクからライナの話を聞く事になります。
ミルクはライナが自分と結婚の約束をしたのに逃げ出し、美人なだけの女と一緒に居ると告げます。
シャニ―は幼いミルクと結婚の約束をしたライナの事を羨みます。
相方のメルルにどう思うか問うと、彼女は美女を侍らせているのは魔王の所業ですね、と返答します。
シャーは魔王はスタイルぼんきゅぼんより、13歳くらいのかわいい少女を侍らせているモノだと思うがと反論しつつもライナの事を魔王だと断定しました。
シャニ―の指揮の元、メルルとミルクを引き連れて魔王ライナの討伐に向かう事になってしまいました。
ライナ可哀想ですね、何も悪い事してないのに、襲われる事になるようです。
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ちーむ・ぶれいぶす[後編]
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ライナとフェリスはゴロツキをぶちのめした酒場に通っているようです。
酒場の主人は二人の強さを怖がり、食事を奢ってくれているようです。
ライナは多少の後ろめたさを感じていますがフェリスは当然の事として受け入れています。
二人で仲良く食事していると、ヴォイスがやって来て酒場で集金を始めます。
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連れていたマッチョ男にテーブルを拳で破壊させて客を脅しています。
ヴォイスの部下がテーブルを廻って集金をしています。
それがライナとフェリスのテーブルにやって来ます。
ライナの存在に気が付いたヴォイスは誤魔化し始めますね。
ヴォイスはライナに嫌われたくないようです。
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ヴォイスが仕事の依頼をして来ました・・・勇者組を倒して欲しいと言ってきます。
ヴォイスと関わると酷い目に遭うのでライナは断ります。
ヴォイスが勝手に話を進めて勇者組の創設者であるシャニ―がフューレル一族が育て上げた人心掌握に長けた人材だと判明します。
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ヴォイスはフェリスを使ってライナが次々と幼女を誑かして楽しく遊んでいるとの噂を流しました。
これを聞きつけたシャニ―がライナを探していると教えてきます。
自分の依頼を受けなくてもシャニ―に襲われますから、その時は宜しくお願いしますと告げました。
フェリスはちゃっかりとヴォイスから仕事料として、だんごとお茶を貰っていました。
フェリスはヴォイスの事を、茶の湯への理解があると高評価していました。
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酒場にシャニ―がやって来てライナに斬りかかって来ました。
ライナはヴォイスとフェリスのイジメに切れてしまいシャニ―を鉄拳で殴りつけます。
突然キレたライナにシャニ―は悩みを聞こうと優しく語り掛けています。
そこに魔女っ娘に変身しているミルクが登場しました。
ミルクの後ろにはシャニ―と似たような虹色の鎧を着せられたルークたちも来ています。
彼らは恥ずかしいのか?早く帰りたいと言っています。
ミルクに振り回されているようですね。
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ミルクはヴォイスとシャニ―からライナとフェリスは調教プレーを楽しんでいると教えられて焦ります。
ミルクは攻撃魔法を唱え始めて、電撃を放ちました。
酒場の人間はフェリスを除いでミルクの電撃を喰らったようです。
ミルクの魔法で酒場は破壊されてしまいました。
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電撃に撃たれながらシャニ―がライナの事を勧誘してきました。
彼は幼女専門お医者組を設立したいと考えていましたが、丁度いい講師が居なくて困っていたそうです。
ライナならば問題ないと言っていますね。
変態では無いライナは断っています。
この話が出るとヴォイスはライナの事をフューレル一族の大事な使いっぱしりなので勧誘するなと怒っていました。
フェリスはイエットに来てから、色々と美味しい目に遭っているようです。
ライナはフェリスこそ死ねと言おうとしますが、彼女が剣に手を掛けると、言えなくなります。
ヴォイスは調教が行き届いていますね、と感心していました。
ライナはフェリスに調教されてしまったようです。
この状態を見るとミルクがフェリスに激しく嫉妬しているのも頷けます。
ライナが平和な日常を取り戻せる日は来るのでしょうか?
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ぷりしえんと・ますく
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宿屋の食堂にやってきたライナが、俺の朝食はないのか?と問いかけます。
フェリスは世界の心理に気が付いたと言って説明を始めました。
彼女は働かないライナの食事は無いと言い始めます。
ライナはフェリスも働いていないだろと反論していますが、彼女はライナの抗議を無視します。
そこに、酒場でぶっ飛ばしたゴロツキがやって来ます。
彼らはフェリスに使われていたみたいです。
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フェリスはゴロツキの12歳になる娘の上半身と下半身をバラバラにしてゴミ捨て場に捨てると脅していたようです。
フェリスが怖いゴロツキは彼女の為に情報を仕入れて来ました。
ゴロツキは山の中に結界で覆われた場所があると言ってきました。
結界の中には未来が見える仮面が安置されていると言っています。
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未来を見通せる魔法は開発が進んでいない、これは凄い力を持った遺物かもしれない、とライナが色めき立ちます。
フェリスもライナの説明を聞いて、ローランドに必要だと判断しました。
ライナを連れて仮面の回収に向かいました。
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鉄よりも固い結界をフェリスが剣で切ってしまいます。
結界まで斬れるフェリスにライナが驚いていました。
ライナは自分が結界を解析して結界を解こうと思っていたようです見せ場を取られて若干悔しそうでした。
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ライナが複写眼を使って仮面の解析を始めます。
しかし複写眼では何も分かりませんでした。
ライナが専門的な設備が無いと解析はできないよ、と告げるとフェリスが短絡的な行動にでました。
ゴロツキたちは仮面を被ると被った人間は発狂すると警告していました。
フェリスはライナに仮面を被せる事にしました。
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仮面を被ったライナは発狂してしまい、死のう、と思ってしまいました。
ライナは自分が一番触れて欲しくない心の傷を見せられたようです。
不味いと思ったフェリスはライナから仮面を剥がそうとします。
そこにライナを追ってきたミルクもやって来ました。
ライナはフェリスとミルクの攻撃を受けてしまいます。
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仮面が外れたライナはなんでダメージを受けているんだ?と不思議そうにしていました。
ミルクはライナとフェリスが一緒に居る事が気に入らないようです。
破壊魔法を唱え始めます。
フェリスは仮面が本物と分かったので直ぐにシオンに送ろうと考え、ミルクを無視して出て行きます。
ライナも追いかけようとして立ち止まりました。
ライナは仮面をつけている時にミルクに助けられたようです。
魔法を唱え始めたミルクをじーっと見つめます。
ライナに見つめられてミルクは呪文の詠唱を止めてしまいます。
見詰められて照れたようですね。
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テレテレのミルクにライナが、また助けられた、ありがとう、とお礼を言ってきましたよ。
逃げ出したライナをミルクは追ってきませんでした。
ミルクは突然、ライナに感謝されて、訳が分からなくて混乱したようです。
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宿屋に戻ったフェリスはシオン宛の手紙を書き始めます。
ライナに仮面の効果を聞いて、大まかな機能を書き記します。
ライナは仮面は未来を見通せるモノではなく、拷問の為の道具だと説明しました。
仕事が終わって寝に行こうとするライナをフェリスが呼び止めます。
彼女は仮面に見せられた光景がどんなものだったか聞いてきました。
ライナが、たいしたもんは見なかったと告げると、フェリスが、辛かったか?と聞いてきました。
フェリスが心配してくれたので、ライナが珍しいなと揶揄います。
フェリスは、もういい、と言って仮面を真っ二つにしてしまいました。
ライナはフェリスに、ありがとう、とお礼を言っています。
フェリスはライナが苦しんだのが嫌だったようです。
シオンは自分で拷問したいだろうから、この仮面は必要ないと告げました。
フェリスはライナの事を意外に大切に思っているようですよ。
ミルクの嫉妬や危機感は的を得ている事になるね。
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がーでぃあん・もんすたー
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ライナがフェリスに向かって仕事が欲しいと言ってきました。
驚愕ですが、これには理由がありました。
働かないライナはフェリスにより7日間も食事を貰えない日が続いていました。
流石にもう無理だと考えたライナは仕事が欲しいと言ってきました。
そこにエステラがやって来ました。
彼女はライナとフェリスに頼みがあるようです。
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フェリスがエステラを揶揄い始めたので話が進まない状況に陥ります。
ライナが大人になって二人からの罵倒を受け流して話を進める事になります。
エステラは魔物退治に手を貸して欲しいと言ってきました。
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彼女はイエットには無から金を生み出す書物があると言っています。
それを守っているのが恐ろしい魔物だと言っています。
エステラは無から金を生み出す書物が存在すると、自分の組織が大きくなれないので、ライナとフェリスに国外へ持ち出して欲しいと言って説得してきます。
これはエステラの嘘でライナとフェリスにはバレていました。
二人はエステラを利用して魔物を退治して書物を手に入れようと考えます。
エステラの方もライナとフェリスを利用しようと考えていました。
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エステラに連れられて魔物が居る場所に向かいます。
そこではライナとフェリスの予想を超えた展開が待っていました。
ヴォイスが居ましたね。
彼は祖母に食事を届けに来ていました。
あれ?
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ライナが質問するとエステラは魔物とは自分の祖母の事だと白状します。
祖母はベルスブ・フューレルと名乗り、埋められている地中から飛び出してきました。
ベルスブはエステラとヴォイスを懲らしめる為に身動きできない振りをしていたようです。
ヴォイスは殴られて気絶してしまいます。
エステラは攻撃魔法を唱え始めました。
しかし彼女もあっさりとぶっ飛ばされてしまい、その場から退場してしまいます。
フェリスとライナもエステラの助っ人と紹介されたので攻撃を受ける事になりました。
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フェリスまでもがベルスブの攻撃を貰ってしまいます。
彼女はベルスブの強さはルシル級だと言っています。
ライナは焦っていました。
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ライナとフェリスはエステラの言っていた無から金を生む書の効果を問う事にします。
これが錬金術的な効果を持つ本の場合、入手してローランドに送る必要がありました。
ベルスブが教えてくれました・・・それは「サスの本」と呼ばれている。
無から金(かね)を作り出す、フューレル一族が開発した詐欺の方法が沢山書かれている本だと教えてくれました。
ライナはガッカリしています。
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適わないとわかっていてもベルスブに挑もうとしたライナとフェリスは気に入られました。
ベルスブから『無から金を生み出す書物』を貰う事になりました。
太っ腹なベルスブはライナとフェリスに一冊ずつくれたようです。
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後日、フェリスがエステラに対して、この本を使っています。
フェリスが貰ったのはエステラの幼い頃の日記でした。
内容の余りの恥ずかしさにエステラはフェリスに金を渡したぞ。
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ライナもヴォイスに対して、この本を使ってみます。
ライナが貰ったのはヴォイスの幼い頃の日記でした。
彼の前で朗読する事にしたのですが、ヴォイスは全く恥ずかしがりませんね・・・懐かしいと、喜んでいました。
空腹過ぎたライナはヴォイスからの仕事を引き受ける事になっています。
ライナがエステラの日記を貰えていればお金を取れたのにね、本当に運が無いよね。
ヴォイスがエステラよりも変態だって事が分かったね。
エステラは普通人に近いのかも知れないね、過去の日記を他人に朗読されて恥ずかしがる精神は残っています。
ヴォイスにはそれは皆無だったね、あいつは、それをプレーと言ってたよ。
ヴォイスには一般的な羞恥心は無いようだ。
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わーきんぐ・ぶるーす
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空腹が限界に達したライナは死地に赴くと言い残して出かけて行きます。
彼が向かった先は人気のレストランでした。
ライナはここで働く事にしました。
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人手不足なようで、ヤル気と経験の無いライナも採用されます。
早速、掃除係として働く事になりました。
しかし、親切な先輩が仕事を教えてくれるのに、断り昼寝をしたいと主張します。
掃除係から外され、調理場で皿洗いをする事になりました。
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目の前にドンドン積まれて行く汚れた皿の量にライナは無理だと諦めます。
そして居眠りを始めてしまいました。
ライナが洗わないので店の皿が無くなってしまいます。
怒った料理場主任のドレヌが包丁を投げて来ました。
ドレヌの投げた包丁はライナの顔に向かって飛んでいきます。
ドレヌは殺人犯になってしまうと、嘆きます。
ライナが飛んできた包丁を掴み取ります。
これを見たドレヌはライナの事を料理人経験者だと思い込みました。
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ライナが経験は無いと正直に告白しても、人には言えない事もあるよな、と勝手に納得して聞いてはくれません。
ドレヌはライナの事が気に入ったのか、自分の持っている人には言えない事を教えてくれます。
彼は、ここでウェイトレスをしていた娘と結婚したそうですが、付き合い始めたのは、彼が21歳で奥さんが14歳の時だったそうです。
所謂ロリコンですね、ライナは、そんな話しと一緒にされてもな、とゲンナリしていました。
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ライナの元にクリームスープスパゲティを作って欲しいとのオーダーが入ります。
レシピはあったのですが、食材の場所が、ライナの居る位置から遠かった。
十歩程、歩かないと取れない位置にありました。
メンドクサイと思ったライナは、適当な料理を作り、それをクリームスープスパゲッティと言って出しました。
当然、ライナは料理場を追い出されてしまいます。
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ライナはウェイターとなりました。
彼の事を、働いた事の無いお坊ちゃんだと思っているウェイトレスの娘たちはチヤホヤしてくれます。
女の子たちの狙いはライナの財産でした、玉の輿に乗ろうと争っています。
ライナが疲れたと言うと休んでいていいと言ってくれますね。
そこに料理に難癖を付けるゴロツキが登場しました。
女の子たちはライナに助けを求めますが、ライナは穏便にしておくのが一番だと主張して助けません。
ライナの頼りない態度に女の子たちは冷めてしまったようですね。
財産はありそうだけど、頼りない男は嫌だと掌を返されています。
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ゴロツキが絡んでいた女の子を殴ろうとしてきます。
ライナは反射的にコップを投げてそれを防ぎました。
ゴロツキはライナに向かってきて殴り掛かってきますが、簡単に倒されてしまいます。
ゴロツキは自分たちはフューレル一族だぞ、こんなことをしてタダで済むと思うなよ、と脅してきます。
フューレル一族と聞いてライナは切れてしまいました。
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フューレル一族はボスの名前をフューレルの一員にしか公開していないようです。
ライナがヴォイスと知り合いだと知りゴロツキは慌て始めます。
ゴロツキにヴォイスへの伝言を託す事にします。
仕事の報酬をキチンと払わないとフューレル一族を丸ごと潰すぞ、報酬払え、との伝言を伝えました。
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フューレル一族は怖れられているようです。
ライナがフューレル一族を丸ごと潰すと脅した事が高評価されます。
女の子たちも、ライナに一生ついていきますとか言ってますね。
面接してくれた店主にも気に入られて用心棒をする事になりました。
用心棒の仕事内容が、問題が起こるまで昼寝していてもいいと知りライナは遂に天職を手に入れたと大喜びでした。
給料は日払いだそうです、やたなライナ、これでご飯にありつけるぞ。
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仕事が終わりライナは店主の元に給料をもらいに行きました。
店主はニヤニヤしていますね。
ライナが給料を要求すると、美人の嫁さんに渡しておいたよ、と告げられます。
ライナは頭が真っ白になっていました。
フェリスがライナの稼ぎを全て奪っていったそうです。
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宿屋に戻ったライナはグッタリしていました。
フェリスの軽口に応じる気力もありません。
そんなライナにヴォイスから小包が届いていると教えてくれます。
ライナは喜び勇んで部屋に向かいました。
小包と聞いた時点でおかしいと気付くべきだったね。
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小包を開けると、中からライナが用心棒をしていたレストランのウェイトレス制服が出てきました。
ヴォイスは心からの感謝を込めてこれを贈ってくれたようです。
絶望したライナはこの制服をフェリスに着せてみようか、と考えています。
実行したのか気になりますね、フェリスならば、似合うよな、見てみたいな。
意外とフェリスも気に入ってくれるかもしれないよね。
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それなりに伝勇伝 ジェルメ、最後の授業
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ジェルメがライナ、ぺリア、ピアの訓練を始めて一年が経過しようとしていました。
ジェルメは三人の成長ぶりに目を細めています。
訓練はライナ、ぺリア、ピアの三人での組手が増えているようです。
ジェルメは三人の事を天才だと感じていました。
彼らと比べて自分が凡人なんだと痛感しています。
彼女は三人との別れが近づいている事を寂しく感じています。
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この頃のライナは魔法にアレンジを加えて発動できるようになっていました。
ジェルメはライナの魔法をアレンジできてしまう感性に才能を感じていました。
ピアはライナのこの才能をズルいと感じています。
ジェルメは三人の扱いにも慣れてきていました。
三人の中ではピアが親分でライナとぺリアが同列の子分って感じになっています。
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ピアは自尊心が強いので褒めてあげるとご機嫌になります。
ぺリアは平和主義者なのでピアが機嫌が良いと落ち着きます。
ライナは自分の事を化物だと思っているので自分よりも上位者が存在すると知ると落ち着きます。
三人は一緒に居ると安定するようです。
ジェルメは仲良くなった三人を家族のように感じていました。
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ぺリアは女心が分からないようで、ジェルメが振られる度に、彼女の行動に苦言を呈しています。
ジェルメは口説いてきた男が気に入らなかった場合殴るそうだよ。
まあ、それでは振られるよな。
ライナはジェルメの事が怖いので、彼女の事を褒めちぎり、擁護する発言を自然とできるようになっています。
ピアには女の敵よ、と評価されていました。
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ジェルメが酒場に向かう途中でラッヘル・ミラーに出会います。
彼はジェルメと同期で彼女が勝てないと思い憧れを抱いていた存在です。
そんな彼が貴族に媚びへつらっている姿を目撃してしまいました。
ジェルメは嫌な気分になっていました。
話しかけるとミラーは出世する為に貴族に媚びへつらうのは普通の事だと告げてきます。
ジェルメは益々不機嫌になってしまいます。
天才と言われているミラーでもローランドは変えられないと諦めの気分が強くなってしまいます。
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訓練が休みになる日が増えています。
ピアは自分たちが強くなり過ぎたのでジェルメが相手できなくなった、と分析しています。
ピアはジェルメの事が好きなので、ライナとぺリアにジェルメに勝ってはダメよと言ってきます。
ジェルメに勝ってしまうと、ここを卒業して三人は別れ別れになってしまうと心配していました。
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自由時間を与えられても何をして遊んで良いか分からない三人は組手をしていました。
そこにジェルメがやって来ました。
ピアはジェルメに彼女の事をが好きだと言った事を聞かれてしまい恥ずかしくなっています。
ジェルメが悪い顔をして、三人を挑発してきました。
自分に勝てるなんて思いあがるな、とか言っています。
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ジェルメはこれから、ライナ、ぺリア、ピアの三人で殺し合いをすると告げます。
彼女の悲壮な表情を見てライナが気が付いてしまいます。
ライナはジェルメの本当の狙いを聞いてきました。
彼の冷静な分析力にジェルメは嬉しくなったようです。
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彼女は三人でローランドから逃げるように、と言ってきました。
ジェルメはこれまでに17人の生徒を受け持ち、全てを殺されてしまった事を教えてくれます。
その子供たちも、ローランドから逃げ出せるようにと育てたのに、そこまでの力を与える事が出来なかったと後悔しています。
ライナたちには、ローランドを出て生きていける力を身につけさせることができたので逃げろ。と告げて来ました。
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ジェルメがローランドに残り死ぬ気だと察した三人は彼女も一緒に行こうと誘います。
ジェルメが4人で逃げ出す覚悟を固めたのですが、最悪の追手がやって来てしまいました。
ミラーが貴族を引き連れてやって来てしまいました。
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ジェルメがミラーに倒されてしまいます。
その強さは圧倒的でした。
ピア、ぺリア、はミラーに倒されてしまいます。
ライナはミラーに魔法を放とうとしますが、ピアを盾にされたので魔法を撃てなくなり無力化されます。
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ミラーは動けなくなった4人を貴族に差し出します。
貴族は嫌らしい笑みを浮かべて動けないジェルメに近づいてきましたよ。
ジェルメが計画の失敗を悟り諦めた時に変化が起こりました。
貴族の首が飛んでしまいました。
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貴族を殺したのはミラーの部下でした。
ミラーの話し方がジェルメの知らない気さくなモノに変化します。
ミラーはローランドを貴族に支配された腐った国からまともな国に変えようと水面下で動いていると言っています。
彼はジェルメに仲間になれと誘ってきました。
ジェルメは差し出されたミラーの手を取り彼の仲間になる事になります。
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気絶させられていたライナ、ぺリア、ピアはミラーの計画に組み込まれる事になりました。
ピアとぺリアをライナに殺された事にして国外に逃がす事になりました。
ライナはまたの機会を待つことになります。
ぺリアはピアに惚れているので良かったな。
ぺリアはピアを守れるナイトに成れるのでしょうか?
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ミラーとジェルメは軍部を駆け上がり始める事になります。
シオンのローランド帝国の礎はミラーとジェルメが作ったモノだったようです。
革命は、嫉妬、嫌悪、一つの恋から始まったそうですよ。
ジェルメはミラーに惚れたのね。
彼女はミラーをゲットできたのでしょうか?
ジェルメが今どうなっているのか気になるね。
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成分 | 美女 | 魔法 | 敵 | 恋愛 | 英雄 | 変態 |
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