ラノベの感想) とりあえず伝説の勇者の伝説 第6巻 死力のダンスパーティ (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2005/8/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1746-X

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ブーちゃんず・とらいある[前編]
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ライナが目を覚ますと、彼が泊っている部屋にシルが居ました。
彼は怪しげな道具を使いヌイグルミの加工をしています。
ウィイイイイイイン!とかキィイイイイイイン!と大きな音が鳴っています。
ライナは安眠を邪魔されて文句を言っています。
しかしシルとの間に会話は成立しませんでした。
彼は槍の改造をしているだけだと言っています。
しかも、そのヌイグルミが喋り出しました。
ライナは驚愕していますが、シルにはその声が聞こえないようです。
何で、俺の部屋で槍の改造をしているのか?問うとシルは他に良い場所が無かったからです、とフザケタ返事をしてくれます。
ライナはシルの説得を諦めで、昼寝を再開する事にします。
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槍の改造が終わったので槍を陰干しする事になります。
陰干しすると槍が強くなるそうですが、何故なのかは謎のままです。
ライナはシルの非常識さに諦めの境地に達しています。
シルはローランドに戻り、シオンにライナとフェリスの近況を報告する事になります。
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シルが陰干しする為に路地裏に放置した槍をミルクが発見しました。
ミルクはヌイグルミの可愛さに惹かれてメロメロになっています。
彼女に抱き締められているヌイグルミが話しかけてきました。
修行中なので放して欲しいと言っています。
ヌイグルミが喋った事にミルクは不信感を抱きません!!
全く疑いを持っていない様子でヌイグルミとの会話が始まります。
ヌイグルミが自己紹介をしてきました。
彼の名前はブールジョアーノ・ジュリオールと言うそうです。
長い名前を覚えられなかったミルクに向かって呼びにくいならブーちゃんと呼んでくれと言っています。
ミルクはブーちゃんと仲良くなってしまいます。
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ブーちゃんが北にある洞窟で修行すると言い出したのでミルクは彼の修行を手伝う事にします。
困っているブーちゃんを見捨てられなかったそうです。
ブーちゃんが猫のミュミュと友達だと分かりミルクは嬉しそうにしています。
ミュミュは路地裏に住んでいる猫でミルクが命名しました。
ブーちゃんとミュミュは路地裏の友という組織に所属しているそうです。
ミルクもそれに加入する事になりました。
ミルクはルークに北の洞窟に修行に行くとの伝言を残しました。
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ミルクとブーちゃんは洞窟に到着して修行を開始します。
洞窟は真っ暗だったのでブーちゃんが灯りを灯す事になりました。
魔法が使えない主(シル)の為に強烈な光を発する能力を身につけたそうです。
もうヌイグルミとは言えなくなっていますね。
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洞窟の中からハサミの化物が出てきました。
ブーちゃんは、そいつの事を遥か昔に作られた錬金術による化物と言ってます。
ブーちゃんがツブラナ瞳から光線を発射してハサミを倒しました。
その姿を見たミルクが感動しています。
ブーちゃんに向かって自分も目から光線を出せるようになるかな?と聞いてきました。
ブーちゃんは、仲間を守ろうとの強い思いがあればきっと出来るようになると言ってくれます。
ミルクは真に受けちゃったようですよ。
いまでも迷惑な魔法攻撃をしてくる彼女の目から光線が出るようになったとしたら、ライナは更に困る事になるね。
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洞窟の中に大量のハサミの化物が出現してしまいます。
囲まれてしまったミルクとブーちゃんは不利を察して逃げ出す事になりました。
逃げられたのでしょうか?
しかし修行場と呼ばれる錬金術の化物が巣くう洞窟があるなんてイエットは謎の多い国ですね。
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ヌイグルミと会話する少女が修行の為に北の洞窟に向かったとの情報がフェリスに伝わります。
持ってきたのはフェリスに娘を殺すと脅されているゴロツキでした。
彼の仕入れてきた情報に満足したフェリスは、これでお前の娘は一ヵ月延命したな、と告げています。
ゴロツキは毎月フェリスに何らかの情報を提供する事になっているようです。
フェリスはゴロツキの事を恐怖で縛り使役していました。
フェリスはライナの部屋に向かいます。
彼女が剣に手を掛けるとライナは恐怖から彼女に従う選択をしています。
フェリスはライナを連れて北の洞窟に向かう事になります。
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ブーちゃんず・とらいある[後編]
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30時間連続睡眠の偉業を達成したライナを連れてフェリスは北の洞窟に向かいます。
ライナは充分な睡眠がとれているようです、意外と平和で幸せな時間を過ごしているのね。
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洞窟に入ったライナとフェリスはハサミの化物の残骸を発見します。
ライナはこのハサミの化物の正体を知っていました。
100年くらい前のルーナ帝国のある領主が錬金の魔法を使って開発したモノでした。
その領主はハサミの軍団を組織して世界征服を企んでいたそうです。
しかしその魔法には弱点があり、ハサミは簡単に無力化出来る事が判明したそうです。
領主は討伐されてハサミだけが残ったそうです。
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その領主は世界各地の人がやって来ない場所にハサミの化物を隠したそうです。
各国はハサミの化物の討伐組織を作り、あらかた掃討が終わったそうですが、イエット共和国はそのての活動をしなかったようです。
ライナがこれは勇者の遺物ではない、と告げるとフェリスはガッカリしています。
しかしライナがこの手の隠れ家には財宝が貯め込まれているのが普通だと告げると俄然ヤル気になります。
万年資金難なフェリスは財宝の獲得に向かいます。
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彼女はシオンから提供される資金をだんごの為に使い込んでいるようです。
財宝を獲得してだんご職人を集めようとか、チェーン店化すると味が落ちないかとか、妄想を始めています。
洞窟を進むと広間に出ました。
そこには二つの玉座が存在し、そこにミルクとブーちゃんが座っていました。
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ミルクとブーちゃんの存在に気が付いたライナとフェリスは、無駄足だったと思い、見つからないように帰ろうとします。
しかしミルクに見つかってしまい、戦闘になってしまいます。
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ミルクはブーちゃんにフェリスの事をライナを誑かしている宿敵だと説明しています。
ブーちゃんはミルクの言い分を信じたようですね。
可愛い奥さん(ミルク)が居るのにフェリスと浮気してるライナに怒りを向けてきます。
更にフェリスとライナが主(シル)の宿敵だと気が付いて戦闘に参加してきました。
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ミルクの放った攻撃魔法で洞窟が崩れ始めてしまいます。
フェリスはヌイグルミが喋っても驚いていませんね。
ゴロツキの持ってきた情報に少女がヌイグルミと話していたとあったのを信じていたようです。
ライナは自分がおかしいのか?と混乱しています。
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ミルクが落下してきた岩に当たり気絶します。
フェリス、ライナとブーちゃんの戦いになりました。
ブーちゃんはハサミの化物にライナとフェリスを攻撃するように命じます。
ライナがハサミにかけられている魔法を上書きしてハサミを無力化しようとします。
しかしハサミはライナの魔法を受け付けませんでした。
この怪現象についてブーちゃんが説明してくれます。
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ブーちゃんやハサミたちは自我を持ったので魔法を使わず気合で動いていると教えてくれます。
ライナがありえない、と叫んでも、納得はしてくれません。
ブーちゃんはライナの事を現実を受け入れられない可哀想な人と断じてきます。
ヌイグルミに憐れまれてライナはやるせない気持ちになっていました。
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ブーちゃんが空を飛んでいる事に気が付きます。
ブーちゃんはボロボロの赤いマントを付けていました。
フェリスはライナに空を飛ぶ魔法は難しいのか聞いてきました。
ライナが難しすぎて各国は開発を断念したと告げます。
ブーちゃんが空を飛んでいるのが赤いマントの効果だと気が付き、それが勇者の遺物なのではないかと考えます。
ライナとフェリスはブーちゃんからマントを奪おうと考えました。
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しかしそこにシルが登場して、ライナとフェリスに挑んでくる事になります。
シルは陰干ししている間にブーちゃんが空を飛べるようになっている事を喜んでいました。
シルがブーちゃんを使って滅茶苦茶な攻撃を始めます。
あらゆる方向に光線が発射されて洞窟の崩落が早まりました。
シルは崩落に巻き込まれてしまいます。
ライナはミルクを抱えて洞窟から逃げ出しました。
フェリスは財宝が無かった事にガッカリしています。
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二日後、洞窟の崩落で死んだと思っていたシルが現れます。
懲りない彼はライナの部屋でブーちゃんの改造を行っています。
ライナは文句を言いますが聞いては貰えません。
不貞腐れて寝る事になります。
そんな彼を見てシルはシオンに報告すると言ってるね。
ちゃんと仕事しないとだめですよ、と言われてしまいました。
ライナに言い返す気力は残っていませんでした。
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でいてぃんぐ・くりすたる
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フェリスが奴隷にしているゴロツキからメッセージを送信できる水晶を入手しました。
ライナにそれを見せてきます。
水晶に『あなたの、好みの女性のタイプを教えてください』と のメッセージが表示されます。
ライナはなんだそりゃ?とフェリスに聞いています。
フェリスは水晶の質問に答えないライナに業を煮やして勝手に入力を始めてしまいます。
フェリスは自分の容姿を入力してしまいました。
水晶にライナの好きな女性はフェリス・エリスさんですとの回答が表示されます。
それを見たフェリスは「なんだ、お前、私の事が好きだったのか?」と言ってきます。
ライナは呆れて「うっさいわ」と返答しています。
二人は随分と仲良くなったよね、ミルクが嫉妬するのも頷けます。
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フェリスがこの水晶は勇者の遺物なのか?と質問してきました。
ライナは水晶の観察を始めます。
これが魔法的な力で動いていない事が分かり、勇者の遺物の可能性が高まります。
ライナがどこで手に入れたのか質問すると、フェリスは分からないと返答します。
ゴロツキ達が、ゴミ捨て場に大量に捨てられているのを見た、と言っていたそうです。
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街中で流行っているとフェリスは言っていたので、この水晶は2000個ほど出回っていると予想されます。
ライナは不味い事になったなと感じています。
離れた場所にいる相手とメッセージをやり取りできるこの水晶を軍事利用されると破格の効果が期待できます。
イエット共和国がこの水晶を軍事利用し始めると一気に巨大な軍事国家になる可能性が出てきました。
それを阻止する為に水晶の出処を探る事になります。
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ライナが水晶を使って登場初期から水晶を使っている人物を探す事になりました。
フェリスにも手伝って貰いたかったのですが彼女は不可能だと告げます。
フェリスが水晶に個人情報を登録した後、42人の男から誘いのメッセージを受け取ったそうです。
そして全員と直接会いぶっ飛ばして奴隷にしたと言っています。
その噂が広まってフェリスのメッセージに応答してくれる人間が居なくなってしまったと言っています。
ライナは仕方なく一人で探す事になってしまいました。
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ライナがメッセージを登録している最中にフェリスも勝手にメッセージを登録し始めてしまいます。
ライナは変態色情狂で夜は獣になって街を駆け巡るって事にされてしまいます。
ライナはこんなメッセージを見て応答してくる人間が居るか!!と嘆きます。
作戦は頓挫したかに思えましたが、変態ライナに好感を持った少女が現れました!!
彼女の名前はフロムと言うそうです。
ライナと直接会いたいと言ってきましたよ!!
信じられないと思いつつもライナとフェリスは待ち合わせ場所に向かいました。
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そこで待っていたのが女装したヴォイスでした。
彼が水晶の出処を知っていると言うのでフューレルグループのVIPルームに向かいました。
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ヴォイスがこの水晶を開発したのはフューレルグループだと教えてくれます。
ヴォイスはまじめな恋愛をしませんか?と言う名前の商品として水晶を開発したそうです。
そして水晶に入力された情報から相手の弱みを握り脅そうと考えたそうです。
ロクでもないモノしか作らないな。
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ヴォイスは水晶を街の北にある森で発見したと教えてくれます。
発見した大量の水晶に恋愛を支援する機能を登録して街にばら撒いたと言ってます。
ここで問題が発生したとヴォイスが告げます。
水晶には一回しか機能を登録できないそうです。
ヴォイスは発見した水晶のうち、2000個に恋愛を支援する機能を登録したそうです。
残りの18000個には『女装やら男色やら、その他いろいろとすごい出会いをしてみませんか?』と登録したそうです。
ライナは未登録な水晶が残っていないと聞いて唖然としていました。
ヴォイスはもう少し考えて登録を行った方が良かったよね。
全部に登録しなくても良かったと思うよ。
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ヴォイスが問題にしたのは、登録した機能の『その他』を誰も気にしてくれないって事でした。
街には女装と男色を好む利用者が溢れてしまったようです。
フェリスが勝手にライナからのメッセージとして余計なメッセージを発進しました。
ライナが18000人の女装か男色を好む利用者に向けて、全員の相手をしてやる、とのメッセージを送った事になってしまいました!!
これを見て狂喜乱舞している女装か男色を好む利用者がフューレルグループの本部に殺到してきてしまいました。
ライナはこれまで上げた事が無い絶叫を上げる事になってしまいます。
悲惨すぎです。
ライナは無事だったのだろうか?
まあ、水晶が軍事利用される事は防げたので良かったかもね。
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ぐれいてすと・まじしゃん
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フェリスが『どうしても一緒に見たいものがあるから、一緒にきてくれないか?』と言ってきます。
ライナはメンドクサそうにしていましたが、剣で脅されて付いて行く事になりました。
フェリスが連れて行ったのは街角に出来ている人だかりでした。
そこでは手品師が手品をしていました。
フェリスは手品を見た事がなく、あれは魔法なのか?とライナに聞いてきます。
ライナが魔法じゃなくて手品だと説明してもフェリスには理解できなかったようです。
魔法を使わないでハンカチを鳩に変えた手品師が勇者の遺物を使っているのではないかと言ってきます。
ライナはフェリスを路地に連れて行き魔法の講義をする事になります。
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ライナは魔法の講義が出来る事が嬉しいようです。
嬉々として得意気に語り始めています。
フェリスは魔法に関する知識を全く持っていませんでした。
ライナはフェリスと出会った時に発動直前の魔法陣を斬られた事があるので彼女も魔法に付いての知識があると思っていました。
しかしフェリスはエリス家の訓練には魔法関連の訓練は無かったと言っています。
自然現象としての雷を斬る訓練はあったと恐ろしい事を言っています。
これを聞いてライナは本物の雷が斬れるならば魔法で作り出した雷を斬るのは簡単だよな、と納得しています。
ライナは魔法は無から有を作り出す事は不可能だと説明します。
そして発動には呪文が必要だが、あの手品師は呪文を使っていなかった。
あれは魔法ではなく手品なんだと説明します。
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フェリスが納得しなかったのでライナは手品を見せる事にします。
何も握っていない掌を見せてから、袖口からコインを出して、これが手品だと説明します。
手品には種も仕掛けもあるんだよと告げます。
フェリスはまだ納得しないようです。
彼女もライナと同じことをしてみる事でライナを納得させる事にします。
彼女はライナに見えない速度で懐からだんごを取り出しました。
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ライナがフェリスの動きが見えなかったと告げると私には見えると言われてしまいます。
そのフェリスの眼で見ても手品師がハンカチを鳩に変える時に何もしていなかったと告げます。
ライナはやっと状況を把握する事ができました。
魔法でもないし、手品でもない、何らかの方法で手品師がハンカチを鳩に変えたんだと理解しました。
フェリスは最初から手品師が勇者の遺物を持っていると思っていたようです。
ライナは勘違いしてフェリスに魔法とは何か得意気に語ってしまいました。
急に恥ずかしくなったライナの事をフェリスが揶揄ってきます。
ライナを揶揄い満足したフェリスは手品師の元に戻り勇者の遺物を回収する事にします。
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手品師は超絶美人のフェリスに話しかけられて嬉しくなったようです。
サインと住所を教えると言ってきます。
フェリスは勇者の遺物を出せと告げました。
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手品師は自分が『至高のトリックスター』と呼ばれる首飾りを使っている事を認めます。
この首飾りには物質を自由に生み出し、自由に消せる能力があるそうです。
手品師はこの首飾りを使って世界最高の手品師となり大金持ちになるんだ、と夢を語ります。
ライナは首飾りを使えば世界征服も可能だろうに、なんで手品をするんだよ?と当然の疑問を持ちます。
しかし手品師は、手品師が手品をしないで何をすると言うんだ、と可愛そうな人を見る目でライナを見返してきました。
フェリスも手品師に同調してライナは仕事もしない馬鹿なんだ、許してやってくれ、と告げます。
ライナは自分が馬鹿にされているのに納得ができません。
まあ、そうだよね、これはライナの言い分が正しいと思われます。
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ライナが首飾りを寄越せと詰め寄ると手品師が防衛行動に出ました。
彼は首飾りにナイフであの二人を貫けと命じます。
そうすると大量のナイフが出現して周囲に発射される事になってしまいました!!
呼び出した手品師まで、すごい出た、と驚く事になっています。
命令が曖昧過ぎたようですね、予想していなかった数のナイフが放たれてしまいます。
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ライナとフェリスはナイフを避けます。
フェリスは周囲の人々がナイフで刺されないように防衛行動を取っています。
しかし数が多過ぎました、フェリスは女の子を庇って肩にナイフが刺さってしまいます。
それを見たライナが激怒して本気を出す事になりました。
まあ、怖い人の演技だったのかも知れませんが、手品師に詰め寄ります。
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手品師はライナを迎撃する為に大量の矢を生み出してライナを射ようとします。
ライナが魔法を完成させて全ての矢を消し飛ばしてしまいました。
手品師はライナの実力に恐れ戦く事になります。
ライナは許しを請う手品師を無視して最大級の魔法を放つと言い放ちます。
ライナの迫力に手品師は気絶してしまいました。
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手品師を倒して後ろを振り向くとフェリスが優雅にだんごを食べていました。
ライナは呆れていますが、これはフェリスの照れ隠しの行動でした。
彼女は、この程度の手品師相手に負傷した事を誤魔化そうとしていました。
ライナが治療してやろうか?と問うと恥ずかしそうに頷いています。
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フェリスの治療が終わり、首飾りを回収しようと気絶している手品師の元に向かいます。
既に悲劇が起こっていました。
ライナが最初に発動した魔法が首飾りに当たっていたようです。
首飾りは破壊されてしまい、消滅しようとしていました。
フェリスが負傷した事で冷静さを失ったのが不味かったね。
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ライナは首飾りが他国に渡る心配は無くなったので良かったじゃないか、と誤魔化そうとします。
しかしフェリスは許してくれませんでした。
勇者の遺物を破壊したライナに対して制裁を加えてきました。
ライナはフェリスの斬撃を受けて悲鳴を上げる事になりました。
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最初からライナがフェリスの話を真面に聞こうとすれば、この悲劇は避けられたかも知れないね。
ローランドは惜しい遺物を逃しました。
これを手に入れればシオンは大喜びして資金額を増額してくれたかも知れないよね。
本当に勿体ない事をしてしまいました。
ライナはもうちょっとフェリスの言う事を真面目に聞いた方が良いかもね・・・彼女はたまにまともな事を言うよ。
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うーまんず・えねみー
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夜中に目覚めてしまったライナはお腹が空いていたので外出する事にします。
街をウロツイテいた彼はヴォイスと遭遇しました。
ヴォイスは傷だらけになっています。
そして奴らがやって来ると言って恐怖に怯えていました。
訳が分からないライナにヴォイスが命よりも大切な物と言ってある品を渡してきます。
ライナに、その品を守り抜いて欲しい、と言い残して彼は路地裏に消えました。
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ライナの前に武装した女性が現れます。
貴様も仲間か?ならば死ね、と叫んで襲い掛かってきましたよ。
ライナは逃げる事になりました。
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ヴォイスに渡された品を確認すると、それはピンクのウサギ柄のパンティでした!!
ライナは下着泥棒として追われる事になってしまいます。
困っている彼の前にフェリスが現れました。
彼女は何故かビルの壁面に剣を突き刺して宙刷りになっていました。
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ライナはおかしな集団に襲われていると助けを乞いました。
フェリスがライナが手に持っているパンティに気が付きます。
それは今夜盗まれた自分のパンティーだと言ってきましたよ。
ライナは絶望する事になってしまいます。
フェリスに追われる事になってしまいました。
フェリスがライナを追っている集団の説明をしてくれます。
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彼女達は下着泥棒撲滅委員会でフェリスがその会長だと教えてくれました。
ライナは建物に侵入してフェリスの攻撃を交わそうとしました。
しかしライナは不運ですね。
入った先に住んでいたのは女の子でした。
彼女は突然侵入してきたライナの事を暴漢だと思ったようです。
犯される―と叫んでいます。
フェリスがやって来て彼女のことを下着泥棒撲滅委員会に勧誘しています。
彼女はあっさりと入会を決めてしまい、バットを持ってライナを追いかけ始めます。
ライナは二人を振り切り路地に逃げ込みました。
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そこにミルクが居ましたよ・・・そして襲ってきます。
ライナの手にパンティが握られているのを見てミルクは呪文の詠唱を中断してしまいます。
彼女は酷いショックを受けたようですね。
ミルクが呟きます・・・ライナの持っているパンティは盗まれた自分のパンティだと主張しました。
ライナは混乱しています。
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ミルクが本気を出してきます。
部下のルークたちに命じてライナを拘束する事になります。
ミルクからライナが彼女のお気に入りのパンティを盗んだと聞かされて蔑んだ目でライナを見つめてきます。
ルークはライナはミルクに悪影響を及ぼすと言って本気で攻撃してきました。
これを機に、彼らは本来の忌破りであるライナを捕まる任務に戻る覚悟を決めます。
しかしライナはルークとリーレを右腕と足だけで拘束してしまいます。
ライナの圧倒的な実力にルークは驚愕していました。
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ライナは使える左手を使い魔法を唱えようと考えていましたが、彼は何故かパンティを握りしめたままでした。
呪文詠唱が間に合わなくて困ってしまったライナはパンティを人質に取る事にします。
破れかぶれの行動だったのですが、効果的でした。
パンティに危害を加えられるのを避ける為にミルクたちは攻撃を止めてしまいます。
ライナは呆れつつも逃げる事に成功しました。
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一人になったライナの元に元凶の化物がやって来ました。
大量のパンティを抱えたヴォイスが嬉々としてライナの元にやって来ます。
彼は嬉しそうにピンクのウサギ柄のパンティだけを盗んでいた事を語ります。
ヴォイスは自分はまだまだライナの域まで到達できていませんよ、と嬉しそうに語っています。
彼はピンクのウサギ柄のパンティが気に入ったそうですがお店で買おうとは思わないと語ります。
ライナの語った『パンティは、使用済みこそ、盗む価値あり。』って明言に従います、と言っています。
ライナはパンティハンター業界でも有名人なんだそうです。
ヴォイスの所為で酷い目に遭ったと悟ったライナはヴォイスを殴り飛ばす事になりました。
ヴォイスはパンティに埋もれて幸せそうな表情で気絶したそうです。
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そこに下着泥棒撲滅委員会のメンバー達がやってきて、ライナの事をパンティ泥棒のうえに子供まで気絶させる変態と罵り攻撃してきました。
ミルクとフェリスも違う方向から現れてライナは退路を断たれてしまいました。
ライナはボコボコにされたようです。
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ライナはベッドで目を覚ましました。
そして今まで見ていたのは悪夢だったんだと思い込もうとしています。
しかし彼の衣服はボロボロで体は傷だらけでした。
この状況では夢だったと思い込むには無理がるね。
ヴォイスがやって来て真相を教えてくれました。
ライナは500人近い女の子たちに気絶するまで殴られ蹴られしたそうです。
それを見ていたヴォイスは盛大なSMパーティーと言っていました。
下着泥棒撲滅委員会が『変態色情狂ライナ・リュートの素顔』と題した似顔絵付きのチラシをばら撒いた事を教えてくれます。
ライナは有名人になってしまいました。
これは全てヴォイスの所為だね・・・これまでで最大級の被害かもしれないよ。
真相を知らない人々は誰もライナに同情してくれなかったそうです・・・悲惨すぎる。
ヴォイスは凄い事しているね、80枚も盗んだのかよ。
しかも自分が盗んだ80枚のパンティはライナが盗んだ事にしたようだぞ。
彼こそ真の変態だね。
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たれながし伝勇伝 禁断の書
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シオンが一冊の本を開こうとしています。
読んだら呪われてしまうと分かっているのに好奇心に負けて読み始めてしまいます。
だんごが好きな勇者フェリスが、彼の事を好きになってしまった淫乱娘のライナを連れて、魔王シオンを討伐する物語でした。
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夕食を食べに行きたいけど財布をフェリスに取られたライナは彼女の執筆活動を手伝う事になってしまいます。
フェリスが自由過ぎる文章を書いていきます。
横で見ているライナには滅茶苦茶でとても面白い物語に仕上がらないだろうとの危惧がありました。
ライナの方がフェリスよりも小説ってモノを理解しているようです。
彼の書く文章にフェリスは、上手いな、と言って戦慄していました。
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ライナはフェリスがフザケて書いていたと思ったようですが彼女は真剣だったようです。
真面目に書けとライナに指摘されて泣きそうになっていました。
フェリスのぶっ飛んだ空想世界が作り出されていきました。
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最後は書くのに飽きてしまい、投げやりで適当なエンディングを迎える事になってしまいます。
魔王シオンは馬鹿しか掛からない風邪に馬鹿だから掛かってしまい死んでしまいました。
勇者の剣を探したり、それっぽい活動をしたのですが、あっさり魔王が死んで平和になりました。
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読み終えたシオンが読んで損したと後悔しています。
酷い内容だったのにも関わらず、フェリスは大ヒット間違いなしと思っています。
二人はその本にシオンへの手紙を添えていました。
大ヒット間違いなしなので、早く出版して、印税を渡せと書いてありました。
大作家フェリス・エリス
文豪ライナ・リュート
の署名までしてありましたよ、本気なのか!!
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ここからシオンの復讐計画が始まったようです。
彼は著者フェリス・エリスって書かれた絵本と、著者ライナ・リュートと書かれた二冊の絵本を出版しました。
これが大ヒットしてイエット共和国の本屋に並ぶ事になりました。
自分の力作が出版される日を楽しみにしているフェリスとライナは本屋通いをしていました。
本屋でこの自分たちが著者になっている本を発見した二人は喜んで買う事になりました。
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読んでみると、フェリスが著者になっている絵本は、だんご好きのフェリスがだんご神に嫌われる、戒告めいたお話でした。
これを読んだフェリスは自分がだんご神に嫌われたと思い、震えています。
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ライナはシオンが嫌がらせの為に出版したんだと理解しました。
決して読まないぞと思ったのですが好奇心に負けて読んでしまいます。
ライナが著者になっている絵本は、昼寝ばかりしているライナを戒める内容でした。
昼寝し過ぎて栄養失調で下半身が骨になってしまったライナが魔王シオンに無理やり働かされる物語でした。
ライナも死ぬまでシオンに酷使させられると恐怖する事になってしまいます。
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嫌がらせ合戦はシオンの大勝利に終わりました。
土台、ライナとフェリスではシオンの嫌がらせに勝てる筈無かったんだよ。
この二冊の挿絵を描いたのはイリスだそうです。
彼女の懐にフェリスは夢見ていた多額の印税が転がり込んだそうですよ。
ライナとフェリスはシオンに手を出すと怖い目に遭うとの教訓を得たようです。
シオンの絵本は累計で1000000部売れたそうですよ。
シオン凄いな・・・流石、英雄王ですね。
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成分美女魔法恋愛英雄変態
評価AAABBCCAAA
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