ラノベの感想) とりあえず伝説の勇者の伝説 第5巻 魅力のオーバーヒート (富士見ファンタジア文庫)
レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2004/12/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1676-5
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すぷりんぐ・びゅーてぃ
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フェリスが化粧品のモデルとしてスカウトされる事になります。
しかし彼女は興味が無いと言って断ってしまいます。
声を掛けてきたのはイエット共和国で化粧品を供給する巨大組織コスメ・デ・クランスの第二開発事業部長でした。
彼の名前はピュアリスと言います。
全身ピンクの派手な人で、お姉言葉で喋る特殊な人でした。
クランスには開発事業部が3つあり、コンペを開いて一番人気を得た開発事業部の商品を売り出す事になるそうです。
ライバルの第一と第三開発事業部は既に凄いモデルを手に入れているのでピュアリスも必死でした。
困っている彼にライナが提案を持ちかけます。
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ライナはフェリスを説得するかわりに食事を要求する事になります。
ライナがフェリスへの報酬について交渉しています。
彼はピュアリスにだんご一年分を報酬として払う事は可能か聞いています。
ピュアリスが請け負うと、ライナはフェリスに報酬はだんご一年分だぞと言って説得しています。
劇的でした、フェリスがやる気になり、ライナは彼女のマネージャーになりました。
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フェリスが打ち合わせに行っている間にライナは出された豪華な夕食を食べています。
そこにモデルを目指している女の子が3人やって来てライナにマネージメントして欲しいと色仕掛けをしてきます。
食事に夢中なライナには彼女達の事は目に入りませんでした。
満腹になったライナは寝てしまいます。
このライナの態度を女の子達は好意的に解釈して体を売って成功しようなんて間違っている。
実力で勝負しろ、と言われたと解釈します。
もう一度がんばってみます、と言って去って行きました。
後に彼女たちはモデルとして大成功して敏腕マネージャーライナさんのお陰で、ここまでにこれたんです、と語ったそうです。
ライナは知らぬ間に人助けしていたのね。
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ライナは発表会を見に来ました。
用意された最前列の席で見学する事になります。
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ライナはフェリスに勝てる美貌の持ち主は居ないから、優勝したも同然だと考えていました。
発表会が始まると驚く事になってしまいます。
第一開発事業部のモデルはエステラでした。
ライナはエステラが相手では負ける可能性も出てきたぞ、と危機感を抱きます。
エステラに気づかれてしまいました。
彼女は小遣い稼ぎでモデルをする事にしたそうですよ。
詐欺にも資金が必要になるそうです。
彼女は自分に投票しろと、脅してきましたよ。
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いよいよフェリスの出番がやって来ます。
ライナは彼女の事は見慣れているので、驚かないぞと思っています。
出てきた彼女は見慣れない白いワンピースを着ています。
フェリスにも気付かれてしまいます、む、見にきてたのか・・・と彼女は恥ずかしそうにしていました。
彼女のちょっと照れている感じが会場で大うけでした。
フェリスは襲うなよ色情狂、と言ってきましたよ。
フェリスはいつもと違う服装が心配なようですね、変じゃないか、と聞いてきました。
ライナが変じゃないから、自信を持っていけ、と告げると、安心したようです。
フェリスも自分に投票しろと言ってきました。
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最後に第三開発事業部のモデルが出てきます。
ライナはフェリスとエステラの後は可哀想だな霞んでしまうな、と思っていました。
出てきたのはミルクでした。
彼女はクールビューティーな大人っぽいメイクで現れます。
彼女の大変身にライナは驚いています、化粧って怖ぇ、と呟きました。
ミルクにも見つかってしまいました。
ライナは襲い掛かられると心配しましたが、彼女はステージ上でモデルの仕事を続けていました。
見た目だけは大人になっていますが、口調はいつもと同じだったね。
ライナに向かって、どうどう?、似合ってる?と聞いてきました。
ライナは似合ってる、大人っぽいから凄くびっくりしたよ、と告げました。
ミルクは大喜びしています、彼女も自分に投票してね、と言っていました。
ライナの隣の席にはルークたちが座っていました。
ルークはミルクの晴れ姿が見られて感無量のようです。
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この発表会の採点は見に来た人の投票で行われます。
ライナは投票結果でビリになったら落ち込むのかな?投票するのは残酷な事なんじゃないかな?と考えていました。
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発表会の結果はエステラ、フェリス、ミルクは同点でした。
春の商品は三つ発売される事になりました。
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着替えて戻ってきたエステラはライナに向かってちゃんと自分に投票したんだろうな?と聞いてきます。
続いてフェリスが戻ってきて、エステラは彼女がモデルをしていた事を知りました。
フェリスはエステラと同点だったことが不満なようです。
エステラに詐欺を働いたんじゃないのか?と問いました。
エステラは詐欺などしていない、癇に障る奴じゃ、と不満そうですね。
そこにミルクが戻ってきます、彼女に気が付いたエステラは、暴走悪魔と、恐れ始めます。
フェリスを見つけたミルクが、美人なだけの金髪女と浮気してる許さない、と言って魔法を唱え始めます。
エステラは、またなのかと狼狽えますよ。
しかしフェリスにこの程度で狼狽える女神か・・・たかが知れているな、と挑発されて参戦する事になります。
ミルク、フェリス、エステラの戦闘が始まってしまいました。
ライナはこっそりその場を離れる事にしました。
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結局ライナは誰にも投票しませんでした。
建前で女の子に順番をつけるなんてよくないと思うんだと言っています。
本音としては誰に投票しても殺されるだけだ、と思ったからでした。
ライナの周りには見た目だけ美人の凶悪な女の子した居ないようです。
彼女達がもう少し大人しければライナの苦労も減るのにねー。
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みらくる・はーぶ
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フェリスがゴロツキから『奇跡の薬草』の情報を入手しました。
最近情報を上げて来なかったので、妻や子供の首が飛ぶぞと脅したそうです。
フェリスはライナに行ってこいと告げました。
ライナは訳が分からない、と反論すると、後ろから剣を首に当てられてしまいます。
ライナはフェリスの脅しに屈して一人、徒歩で10日もかけて奇跡の薬草があるという村に向かう事になりました。
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村に到着するとライナは村人に大歓迎される事になります。
何故だか分からないライナが理由を問うと、彼らはライナの事を医者だと勘違いしていました。
この村にあると言われていた、奇跡の薬草は医者を呼び寄せる為の嘘でした。
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ライナが自分は医者じゃないと告げると掌を返されます。
これまでの大歓迎が嘘のようにライナの事を罵倒し始めました。
かなり理不尽な対応と言えるね。
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人が良いライナは帰り際に村長の連れてきた孫娘は脾臓を患っているかもしれないので、気をつけてやれ、とアドバイスしています。
ライナとしては知っている知識と照らして何気なく言った言葉だったのですが、これで村人に医者だと確信される事になりました。
後はライナの説明など聞いてくれない村人に押し切られて歓迎される事になってしまいます。
ライナは村人全員の問診をさせられたようです。
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翌朝、早朝に起こされてお礼を言われてしまいます。
眠たいライナは殺意を抱いているぞ、感謝しているなら寝かせろ、と言っています。
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そこにライナの事を最初に歓迎したシュールアという若者がやって来ます。
彼は自分の妹ユールを診て欲しいとお願いしてきました。
ユールを医者に診て貰う為に、彼が奇跡の薬草の噂を流したそうですよ。
ライナはもっと怒っても良いと思うんだが人が良いよな。
ライナは断りたいんですがシュールアはライナの言う事を聞いてはくれませんでした。
シュールアに連れられて彼の家に向かう事になります。
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ユールは酷い状態で、もう助からない事がライナには分かってしまいました。
彼女は全身に痛みを感じてる筈なのですが、シュールアの事を気遣い心配かけまいとして平気な顔をしていました。
ライナはやるせない気分になっています。
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村長が奇跡の薬草が本当に存在すると語り始めます。
人が登れない崖の上に生えているそうです。
その話を聞いたライナは崖の上に行ってみる事にします。
ライナにしては珍しく全速力で崖の上を目指します。
光の縄を作り出す魔法で岩を捉えて登って行きました。
ライナは崖の上で薬草を発見したようです。
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シュールアの家に戻り、薬草を煎じてユールに飲ませました。
ライナはシュールアとユールを二人にしてあげることにします。
ユールを寝かしつけたシュールアが家から出てきました。
彼は泣いていました、ユールは亡くなったようです、残念です。
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ライナはフェリスの元に戻って来ました。
懐から一輪の花を取り出します。
フェリスが、それが奇跡の薬草なのか?と問うと、違うと答えています。
フェリスが不思議そうな顔で、なぜ、そんなものを持っていると問います。
ライナは、これは『奇跡の花』なんだよ、と返答しました。
悲しいけど感動的な出来事だったね、ライナの優しさが見えた気がします。
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ますたー・おぶ・すぴあ
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ライナが茶屋で昼寝をしていると女の子がゴロツキにナンパされています。
周囲の人々はゴロツキが怖いので助けに入る事が出来ませんでした。
茶屋の店主はライナが強い事を知っているので彼に助けを求めますがライナはメンドクサイと言って助けません。
店主はライナの事を鬼だと批判しています。
女の子は自分には婚約者がいるからと断っていますがゴロツキは聞き入れません。
女の子が連れて行かれそうな場面で助っ人が登場しました。
彼は大きな槍を持っています。
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槍を持っている青年はあっという間にゴロツキを倒してしまいました。
女の子は感激して彼の事を夕食に誘っています。
今日は両親の帰りが遅いので夜一人で心細いとか言ってますね。
店主は婚約者がいたんじゃないのかよ、と不満を漏らしていますよ。
彼女は見た目に反して下半身が緩いようです、店主が嘆くのも頷けます。
女の子は美形の彼に惚れちゃったようですよ。
美形ならば何でもいいのかと店主はガッカリしています。
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誘われた彼はやる事があると言って丁重に断っています。
これを見た店主は良い奴じゃないかと掌を返しています。
女の子は諦めきれないようですね、彼の名前を聞いています。
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彼はシルワーウェスト・シルウェットと名乗り、シルと呼ばれていると自己紹介しました。
槍を扱う一族に生まれ、槍術を極め、槍こそが最強の武具だと証明する為に世界を放浪しているそうです。
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そんなシルがライナに向かって槍を構えます、そして襲ってきました。
ライナはギリギリでシルの攻撃を避けます。
ライナが理由を聞いても、問答無用と言って襲い掛かってきました。
ライナはシルの眼をくらまし逃げる事にします。
シルはライナの気配を探ろうとして構えを取ったままでした。
ライナは店主にシルへの伝言を残して逃げて行きました。
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ライナはレストランでフェリスと食事していました。
そこで槍を持った変態に襲われた事を報告します。
フェリスは変態業界のトップに君臨しているライナに変態と言わせるとは相当だなと変な感心の仕方をしています。
シルがやって来ました・・・そしてライナに襲い掛かってきます。
ライナとフェリスはシルの攻撃を交わしました。
しかしテーブルの上に乗っていた料理とだんごが床に落ちてしまう大惨事が発生します!!!
ライナは青くなり恐怖に震えていました。
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フェリスの雰囲気が険悪なモノになります。
だんごを台無しにされた彼女は怒っているようです。
シルに本当に大切なものが何なのか教えてやると宣告します。
剣を持っているフェリスでは自分には勝てないとシルは思っているね。
フェリスを攻撃する事を躊躇っていました。
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フェリスが消えたと思える程の動きで、シルの持っている槍を、テーブルにあった小さいナイフで8等分にしてしまいます。
世界最強だと信じていた槍を破壊されてシルは項垂れていました。
シルが放心していたのでフェリスとライナはレストランから立ち去りました。
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夕方、ライナとフェリスは建物の屋根の上から弓で自分たちを狙っているシルを発見します。
シルは遂に完璧な槍を開発したと自信満々です。
ライナがそれは弓だよな、と指摘するとシルが動揺しはじめます。
シルの態度で気付いていなかったと分かりました。
ライナが、お前アホだろと指摘するとシルは動揺しながら去って行きました。
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日が落ちて宿屋に戻ってきたライナとフェリスは宿屋の脇にある茂みに隠れているシルを発見しました。
彼は完璧に気配を消しています、心臓の鼓動まで抑えている徹底ぶりでした。
しかし彼の上半身が茂みから出ていましたね。
シルは実力はあるのに、アホなようです。
ライナはツッコミを入れるのも馬鹿らしくなっていました。
シルはフォークとナイフが刺さった豚のヌイグルミを持っていました。
それを最強の槍と主張します。
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ライナがヌイグルミを叩き落とすとブーちゃーん、と言って狼狽えていました。
ライナはシルに何故自分たちを付け狙うのか聞いてみる事にします。
シルから驚愕の事実が明かされる事になりました。
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シルはエリス家が剣を使うのに最強の一族と呼ばれている事が我慢ならないそうです。
だからフェリスに勝って槍を使うシルウェット家が最強だと証明しようとしたそうですよ。
ライナを狙う理由は別にありました。
シルはシオンからライナとフェリスを倒せたら、シルウェット一族を王直属の護衛にしてやると言われたそうです。
ライナはキレてしまいます、シオン、ぶっ殺してやる。
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ライナがそう叫ぶこともシオンに予想されていました。
シルがシオンの伝言を伝えてきます。
ライナがシオンぶっ殺すと言ったら金を渡せと言っといたから。
いわゆる、飴と鞭ってやつだ。
ちゃんと働かないと、金送んないからな。
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フェリスはシオンはそういう奴だと言ってシオンの嫌味なやり方を認めています。
シルはシオンに報告すると言ってローランドに戻って行きました。
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翌日、茶屋で前と同じ女の子がゴロツキに絡まれています。
シルに負けた腹いせをするつもりのようですよ。
女の子はシルを呼びますが、ゴロツキから昨日の晩にローランドに戻ったそうだ、来るわけないぞ、と言われてしまいます。
絶望している女の子の前にシルが颯爽と登場しました。
シルは槍と言い張っている豚のヌイグルミを使ってゴロツキを倒しました。
女の子は槍って可愛いーと喜んでいました。
店主は、見た目さえよければ、あんなわけわからないブタを使ってもモテるのか、世の中は不公平だ、と嘆いています。
ライナは世の中そんなもんだ、と店主を慰めているね。
店主とほのぼのしていたライナにシルが襲い掛かってきました。
ライナは、もうやだ、こんな生活と嘆いていました。
この問題は根が深いね、シオンが命令を撤回しない限りシルはライナとフェリスを付け狙いそうだぞ。
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すぴあらあ・すとらいくす・ばっく
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ライナとフェリスが真剣な顔でシオンへの嫌がらせ計画を練っていました。
そこに女の子に絡むゴロツキが現れます。
二人が居た茶屋の店主が助けを求めてきますが二人は無視して相談を続けます。
店主が二人の非道さを嘆いているとシルがやって来て女の子を助ける事になりました。
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ゴロツキは剣闘大会に出場する為にやって来た斧使いでした。
何者だと尋ねられたシルは、自己紹介を始め、槍が最強の武器であると証明する為に世界を放浪していると教えます。
シルが持っているのがナイフとフォークが刺さった豚のヌイグルミなので斧使いは困惑しています。
通称ブーちゃんです。
シルの事を頭のおかしな可哀想な人だと思ったようですね。
色々あるだろうが、お前も頑張れよと励ましています。
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シルの持っている豚のヌイグルミの眼からナイフが飛び出し、斧を粉々に砕いてしまいます。
斧使いのガールマは逃げて行く事になりました。
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シルはライナとフェリスの方にブーちゃんを構えてきます。
ライナはフェリスが殺されると慌てています。
フェリスは呑気にだんごを食べていますね。
ブーちゃんからナイフが発射されます、フェリスが「ん」と言って剣を一閃させるとナイフは弾き返されブーちゃんの額に刺さりました。
シルは放心状態に陥ってしまいます。
フェリスの強さは圧倒的でした。
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ライナとフェリスはシルが復活するまで、お茶を飲んで待っていますよ。
復活したシルがシオンの伝言を伝えて来ました。
剣闘大会に勇者の遺物が優勝賞品として出品されるので出場して優勝しろと命じてきました。
優勝できなかった場合はウィニットだんご店を潰すと脅されたのでフェリスがやる気になりました。
フェリスに脅されライナも出場を強要される事になります。
結局、ライナ、フェリス、シルの三人で出場する事になりました。
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三人は順調に勝ち進んで準決勝に残りました。
もう一人の準決勝進出者は斧使いのガールマでした。
組み合わせが、ライナvsシル、フェリスvsガールマに決定しました。
ライナはシルにわざと負けてフェリスと戦うのを回避しようと計画していました。
だんごが掛かっているのでフェリスは本気を出しています。
これまでの戦闘でも開始直後に相手を血みどろにして勝ち上がっていました。
彼女には『鮮血の美女』との異名が付いています。
ここで予想外の事態が起こってしまいました。
フェリスと戦うのが怖かったガールマが棄権して逃げてしまいました。
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残りの選手が三人になったので『繰り上げ決勝バトルロイヤル』と呼ばれるバトルロイヤル形式に変更されてしまいます。
ライナは絶望感い苛まれています。
戦闘が始まり、ライナは逃げ惑う事になりました。
フェリスに殴られて場外負けになったのは幸運でしたね。
フェリスとシルの一騎打ちとなります。
フェリスはシルがブーちゃんから発射した光線を跳ね返してシルを炎上さえて勝利しました。
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優勝したフェリスに商品が贈呈される事になります。
賞品は洗濯洗剤一年分でした。
勇者の遺物が商品になっているとの話はシオンの嘘だったようです。
シオンはフェリスへのウェイニットだんご店を潰すって脅しが有効か確認したかったようです。
フェリスはウィニットだんご店が人質に取られているのだ、真面目に仕事しろと言っています。
シルはライナはシオンの手の平の上で転がされるだけなので諦めて仕事しましょうと言っています。
フェリスに勇者の遺物情報を手に入れてくるまでは、しばらく飯抜きだと言い渡されたライナは数日間姿を眩ますことになりました。
何をしようが、ライナはシオンに弄ばれる運命のようですね。
運命とは残酷です。
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ぷりんせす・DANGO
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フェリスは美味しいだんごを求めて日々街を闊歩しているようです。
そんな彼女に『だんご姫』との呼び名が付けられています。
あるときフェリスが、極上の餡だんごを出す店を発見しました。
タサゴだんご店という店で、フェリスはこの店を発見した喜びをライナに教えて喜びを共有しようと思ったようです。
ライナはフェリスほどだんごに興味は無いので居眠りを再会しようとしています。
フェリスは剣で脅してライナに話を聞かせていました。
フェリスはライナにタサゴだんご店のだんごを食べさせています。
ライナが美味いなと感想を述べるとフェリスは嬉しそうにしていました。
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そこに、だんご姫は居るかと、言って若い男がやって来ます。
フェリスが、だんご姫とは自分の事だがと返事をするとライナはそんな名前で呼ばれているのか?と驚いています。
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若い男は自分がタサゴだんご店の四代目店主タル・タサゴだと名乗ります。
彼はフェリスに助けを求めてきました。
だんご業界の危機を救ってほしいとお願いしてきました。
だんご業界のピンチを救えるのは、だんごを極めし者、と言われてフェリスはヤル気になりました。
ライナは、タルの嫁になって、一生帰ってこなくてもいい、と言って送り出しました。
ちょっとライナは不機嫌になっているね、タルに嫉妬したのかな?
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タルはフェリスに危機の実態を見せに行きます。
そこはナミナだんごチェーンの四号店でした。
最近できたばかりのチェーン店で急速に成長して店舗を増やして行っています。
タルはナミナだんご店に客を取られて困っていると訴えます。
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ナミナだんごチェーン店は可愛い制服を着た女の子に接客させる事で売り上げを伸ばしていました。
タルがフェリスにナミナの味を聞いてきました。
フェリスは美味いとは言えないと答えます。
彼女の答えを聞いたタルは、あんな汚いやり方で負けたくないと謳えます。
そして早急に対策を打たないと自分の店は来月には潰れてしまうと告げました。
美味しい餡だんごが食べられなくなると思ったフェリスは焦ります。
自分はどうすれば良いか聞いてきました。
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タルはフェリスを自分の店に連れて行き、対策を提示してきました。
タルの考えた対策とはフェリスにナミナだんご店の採用している制服よりも際どい制服を着て客引きをして貰うってモノでした。
提示された恥ずかしい制服を見てフェリスは狼狽えます。
自分には無理だと伝えようとしていますが、ここにタルの母親が出てきました。
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母親はフェリスがだんごの道を究めようとしていると褒め始めます。
フェリスの態度が傾いて行きます、女将と呼び始めています。
女将はフェリスに恥ずかしい制服を着て客引きして欲しいと言ってきます。
フェリスは断ろうとしていますが、フェリスの言葉は聞いて貰えません。
まるでいつものライナのような仕打ちを受けていますね。
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女将が止めの一言を放ちました。
だんごの道を究めるには恥ずかしい服を着て、だんごの為に犠牲になれるかだ、と言われてしまいます。
だんごの道を究める為に必要だと言われてフェリスは決心しました。
自分はだんご姫からだんご神になるのだ、と言って恥ずかしい制服を着る決心を固めました。
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効果は劇的でした。
フェリスが恥ずかしい制服を着て入口に立っているだけでタサゴだんご店は大繁盛でした。
タサゴだんご店は客を取り戻して、利益を上げて行きます。
フェリスが客引きに立たない日も売り上げは変わらない状態まで売り上げが好転しました。
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そんな時にタルがフェリスにプロポーズしてきましたよ。
タルは売り上げが好調なのでチェン店化の話が来ている。
どんどん稼いでフェリスに楽をさせると言っていました。
彼はフェリスは綺麗な服を着てパーティに出ている方が似合っていると言ってしまいます。
これは不味い発言だったね。
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フェリスがタルの作った餡だんごを食べて顔を顰めています。
フェリスは材料を変えたな、と指摘しました。
タルは材料を変えても客は気が付かなかったのに流石だなと言っています。
決定的ですね、フェリスの機嫌を損ねてしまったぞ。
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そして客が気付かないなら安い材料で作った方が儲かるだろと、得意気に言ってしまいます。
フェリスは返事は待ってくれ、少し考えたいと言ってタルの前から去ります。
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タルは客引きの女の子を増やして売り上げの増加を狙いました。
しかし客がどんどん減って行ってしまいます。
橋のたもとに、新しくできただんご店に客を奪われていました。
タルが見に行くと、その店をやっているのはフェリスでした。
タルは何で営業妨害するんだと文句を言ってきます。
フェリスはタルに自分の店で出していた餡だんごを食べさせる事にします。
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だんごを食べたタルは驚く事になりました。
その味は自分が昔作っていた餡だんごそっくりでした。
フェリスはタルの餡だんごの味を再現しただけだ、客はタルの餡だんごの味を覚えていたようだぞ、と告げました。
タルはフェリスの言いたいことが分かったようです。
フェリスは見かけに騙されて、本当に大切な物を見失う人間は、嫌いだと告げます。
私のことがまるで見えていない、餡だんごを好きでいてくれた客のことも見えていない。
そんなタルの求婚には応えられないと言ってタルの前から去って行きました。
フェリスは気に入っている餡だんごを守る為に頑張ようです。
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フェリスが宿屋に戻るとライナが厨房でだんごを作っていました。
フェリスの売っていた餡だんごは剣で脅されたライナが作っていたようです。
フェリスが明日の分は不要になった、もう作らなくても良いと告げるとライナが勝手すぎると怒っています。
ライナはだんご作りが面白くなり始めたと言ってしまい、しまった、と思っています。
フェリスはライナがだんごの奥深さに興味を持ったことに嬉しくなっています。
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フェリスが、本当の美人に、最も似合うものとは、なんだと思う?と問いかけてきました。
ライナは本人が楽しんで頑張ってりゃ、それなりに輝いて見えるんじゃねぇの?と返答します。
意外とまともな事を答えたな、と思ったらこれは揶揄いへの布石でした。
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ライナはフェリスが恥ずかしい制服で客引きする姿を目撃していました。
見た瞬間に大爆笑だったと言ってますね、更にシオンへの手紙にフェリスの狼狽えぶりを書くと言っています。
フェリスが斬りかかって来ました。
ライナは、この程度の嫌味じゃ、怒らない優しさが美人には必要だ、と訴えますが殴られたようです。
フェリスは本当の美人に近づいたそうです。
お気に入りのだんごの命運が掛かっていただけに今回のフェリスは本気を出していたよね。
金に目がくらんだタルを改心させた手際は見事だったよ。
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めぐりあい伝勇伝 最良の選択
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シオンが選択に悩んでいます。
彼は且つてローランド特殊学院の図書室だった場所を図書館に改装して一般に公開しているようです。
善政を敷いていますね。
これまでに自分が行った選択が正しかったのか悩み始めています。
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シオンは幼い頃から国を変えようと思い仲間を集めていたようです。
シオンと彼の母親は下賤な犬と呼ばれて貴族たちから迫害されていました。
少年シオンは皇子の配下の貴族から殴られたりしていました。
這いつくばって犬の真似をしろとまで言われてしまいます。
当時の権力の無かったシオンは素直にそれに従っていましたよ。
シオンはプライドの高い人物だったようですね。
相手の事を殺す事は容易いが、その後の事を考え、大人しく言う通りにしていました。
この頃から冷静さや狡猾さは備わっていたようですよ。
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シオンは特殊学院に入学する前日に図書室を訪れたようです。
彼は不安になると本を読もうとする癖があるようだぞ。
シオンはそこで、ライナと初めて出会ったようです。
ライナと知り合う前だったので、ライナだとは分かりませんでした。
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シオンが特殊学院で仲間に引き入れるべき生徒の情報を確認していると音がしました。
気配を消していた謎の生徒がライナでした。
彼は図書室で昼寝していて寝過ごしたと言っていました。
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シオンは図書委員だと勘違いされていました。
この図書室で昼寝していた生徒にシオンは興味を持っていました。
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特殊学院に入学したシオンは必要と思われる人材を仲間に引き入れて行ったようです。
彼の最大の目的はライナ・リュートを仲間に加える事でした。
しかし入学から半年の間、シオンはライナを見つけ出す事ができないでいました。
ライナが能力を隠していたからと、彼が授業をサボっていたのが原因でした。
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ライナを発見したのは、ライナとキファが対人戦の訓練をしている時でした。
キファにぶっ飛ばされているライナの姿を見たシオンは彼がライナだとは信じられなかったようです。
シオンは既にジェルメを仲間にしていて、彼女からの報告書でライナの事を知ったようです。
ジェルメがライナは子供のくせに自分に結婚してくれと求婚してきたと報告書に書いたようです。
ジェルメがシオンがライナを揶揄うネタを提供したようだね。
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ライナはジェルメ・クレイスロール訓練施設を出たあと、ローランド三〇七号特殊施設に入ったそうです。
そこで複写眼を暴走させてしまい、ミルクを残して全ての子供を殺してしまったそうです。
狂ったライナはその場で殺された事になっていました。
ミラーとジェルメもその情報を信じてしまい、ライナをこの国から出奔させる計画を諦めたそうです。
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しかしライナは生存していて、三〇七号特殊施設に所属しながら隠成師をしていたそうです。
ジェルメがライナに会いに行くと会おうとしなかったそうだよ。
ライナが辿って来た道が悲惨な者だったと理解したシオンはライナの説得は骨が折れるな、と考えていました。
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シオンは自分が強い事を示してライナの関心を引こうとしました。
仲間を使ってライナの見ている前で三対一でも勝てる所を見せています。
しかしライナは全く関心を示しませんでした、ライナにはシオンのヤラセがバレていたようだね。
シオンは直ぐに方針を変えてキファから取り込むことにします。
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ライナに惚れているキファを仲間に引き入れれば彼女がライナの事も仲間にするように頼んでくると考えました。
キファは人気があったので彼女を仲間集めの餌にしようとも考えていました。
シオンの本質は下種なヤツなのかもしれないな、計算高く為政者には相応しいけど、嫌なヤツではあるね。
しかしライナはシオンの誘いを断ろうとしてきました。
キファが泣き出しそうになっています。
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シオンは最終手段を使う事にしまいた。
これはあまり使いたくなかった手のようです。
シオンはライナの複写眼の事を知っているぞ、仲間に成らないと、その秘密をばらしちゃうぞ、と脅しました。
ライナは仕方ないな、といった感じでシオンの仲間になりました。
.
シオンは自分が王になり、国を変えてやると言っています。
誰もが差別される事無く笑って暮らせる国を作ると言っていました。
それを聞いたライナは絵空事だなと言って悲しい顔をしていたそうです。
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シオンたちは戦場に向かう事になりました。
キファの裏切りで学院で作った仲間を全て失う事になります。
そしてライナの複写眼が暴走した事でシオンは戦場から生きて帰る事が出来ました。
ライナを救おうとしたシオンはライナに助けられたことになるね。
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選択に悩んでいるシオンはライナの書いたレポートを読み返しています。
ライナはシオンの語った理想の国を絵空事と言ったくせに、自分でも似たような国を夢想していました。
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悩んだ末にシオンは、決断を下したようです。
フロワードだと思われる人物に、ラッヘル・ミラー少佐を呼べ、と命じました。
下賤な犬の息子、シオン・アスタールは前に進んだ、とあるので、あまり綺麗な決断ではないようだぞ。
シオンが壊れそうで心配になるね、大丈夫なんだろうか?
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AmazonLink: とりあえず伝説の勇者の伝説5 魅力のオーバーヒート (富士見ファンタジア文庫)
発行日:2004/12/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1676-5
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すぷりんぐ・びゅーてぃ
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フェリスが化粧品のモデルとしてスカウトされる事になります。
しかし彼女は興味が無いと言って断ってしまいます。
声を掛けてきたのはイエット共和国で化粧品を供給する巨大組織コスメ・デ・クランスの第二開発事業部長でした。
彼の名前はピュアリスと言います。
全身ピンクの派手な人で、お姉言葉で喋る特殊な人でした。
クランスには開発事業部が3つあり、コンペを開いて一番人気を得た開発事業部の商品を売り出す事になるそうです。
ライバルの第一と第三開発事業部は既に凄いモデルを手に入れているのでピュアリスも必死でした。
困っている彼にライナが提案を持ちかけます。
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ライナはフェリスを説得するかわりに食事を要求する事になります。
ライナがフェリスへの報酬について交渉しています。
彼はピュアリスにだんご一年分を報酬として払う事は可能か聞いています。
ピュアリスが請け負うと、ライナはフェリスに報酬はだんご一年分だぞと言って説得しています。
劇的でした、フェリスがやる気になり、ライナは彼女のマネージャーになりました。
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フェリスが打ち合わせに行っている間にライナは出された豪華な夕食を食べています。
そこにモデルを目指している女の子が3人やって来てライナにマネージメントして欲しいと色仕掛けをしてきます。
食事に夢中なライナには彼女達の事は目に入りませんでした。
満腹になったライナは寝てしまいます。
このライナの態度を女の子達は好意的に解釈して体を売って成功しようなんて間違っている。
実力で勝負しろ、と言われたと解釈します。
もう一度がんばってみます、と言って去って行きました。
後に彼女たちはモデルとして大成功して敏腕マネージャーライナさんのお陰で、ここまでにこれたんです、と語ったそうです。
ライナは知らぬ間に人助けしていたのね。
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ライナは発表会を見に来ました。
用意された最前列の席で見学する事になります。
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ライナはフェリスに勝てる美貌の持ち主は居ないから、優勝したも同然だと考えていました。
発表会が始まると驚く事になってしまいます。
第一開発事業部のモデルはエステラでした。
ライナはエステラが相手では負ける可能性も出てきたぞ、と危機感を抱きます。
エステラに気づかれてしまいました。
彼女は小遣い稼ぎでモデルをする事にしたそうですよ。
詐欺にも資金が必要になるそうです。
彼女は自分に投票しろと、脅してきましたよ。
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いよいよフェリスの出番がやって来ます。
ライナは彼女の事は見慣れているので、驚かないぞと思っています。
出てきた彼女は見慣れない白いワンピースを着ています。
フェリスにも気付かれてしまいます、む、見にきてたのか・・・と彼女は恥ずかしそうにしていました。
彼女のちょっと照れている感じが会場で大うけでした。
フェリスは襲うなよ色情狂、と言ってきましたよ。
フェリスはいつもと違う服装が心配なようですね、変じゃないか、と聞いてきました。
ライナが変じゃないから、自信を持っていけ、と告げると、安心したようです。
フェリスも自分に投票しろと言ってきました。
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最後に第三開発事業部のモデルが出てきます。
ライナはフェリスとエステラの後は可哀想だな霞んでしまうな、と思っていました。
出てきたのはミルクでした。
彼女はクールビューティーな大人っぽいメイクで現れます。
彼女の大変身にライナは驚いています、化粧って怖ぇ、と呟きました。
ミルクにも見つかってしまいました。
ライナは襲い掛かられると心配しましたが、彼女はステージ上でモデルの仕事を続けていました。
見た目だけは大人になっていますが、口調はいつもと同じだったね。
ライナに向かって、どうどう?、似合ってる?と聞いてきました。
ライナは似合ってる、大人っぽいから凄くびっくりしたよ、と告げました。
ミルクは大喜びしています、彼女も自分に投票してね、と言っていました。
ライナの隣の席にはルークたちが座っていました。
ルークはミルクの晴れ姿が見られて感無量のようです。
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この発表会の採点は見に来た人の投票で行われます。
ライナは投票結果でビリになったら落ち込むのかな?投票するのは残酷な事なんじゃないかな?と考えていました。
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発表会の結果はエステラ、フェリス、ミルクは同点でした。
春の商品は三つ発売される事になりました。
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着替えて戻ってきたエステラはライナに向かってちゃんと自分に投票したんだろうな?と聞いてきます。
続いてフェリスが戻ってきて、エステラは彼女がモデルをしていた事を知りました。
フェリスはエステラと同点だったことが不満なようです。
エステラに詐欺を働いたんじゃないのか?と問いました。
エステラは詐欺などしていない、癇に障る奴じゃ、と不満そうですね。
そこにミルクが戻ってきます、彼女に気が付いたエステラは、暴走悪魔と、恐れ始めます。
フェリスを見つけたミルクが、美人なだけの金髪女と浮気してる許さない、と言って魔法を唱え始めます。
エステラは、またなのかと狼狽えますよ。
しかしフェリスにこの程度で狼狽える女神か・・・たかが知れているな、と挑発されて参戦する事になります。
ミルク、フェリス、エステラの戦闘が始まってしまいました。
ライナはこっそりその場を離れる事にしました。
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結局ライナは誰にも投票しませんでした。
建前で女の子に順番をつけるなんてよくないと思うんだと言っています。
本音としては誰に投票しても殺されるだけだ、と思ったからでした。
ライナの周りには見た目だけ美人の凶悪な女の子した居ないようです。
彼女達がもう少し大人しければライナの苦労も減るのにねー。
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>>
みらくる・はーぶ
>>
フェリスがゴロツキから『奇跡の薬草』の情報を入手しました。
最近情報を上げて来なかったので、妻や子供の首が飛ぶぞと脅したそうです。
フェリスはライナに行ってこいと告げました。
ライナは訳が分からない、と反論すると、後ろから剣を首に当てられてしまいます。
ライナはフェリスの脅しに屈して一人、徒歩で10日もかけて奇跡の薬草があるという村に向かう事になりました。
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村に到着するとライナは村人に大歓迎される事になります。
何故だか分からないライナが理由を問うと、彼らはライナの事を医者だと勘違いしていました。
この村にあると言われていた、奇跡の薬草は医者を呼び寄せる為の嘘でした。
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ライナが自分は医者じゃないと告げると掌を返されます。
これまでの大歓迎が嘘のようにライナの事を罵倒し始めました。
かなり理不尽な対応と言えるね。
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人が良いライナは帰り際に村長の連れてきた孫娘は脾臓を患っているかもしれないので、気をつけてやれ、とアドバイスしています。
ライナとしては知っている知識と照らして何気なく言った言葉だったのですが、これで村人に医者だと確信される事になりました。
後はライナの説明など聞いてくれない村人に押し切られて歓迎される事になってしまいます。
ライナは村人全員の問診をさせられたようです。
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翌朝、早朝に起こされてお礼を言われてしまいます。
眠たいライナは殺意を抱いているぞ、感謝しているなら寝かせろ、と言っています。
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そこにライナの事を最初に歓迎したシュールアという若者がやって来ます。
彼は自分の妹ユールを診て欲しいとお願いしてきました。
ユールを医者に診て貰う為に、彼が奇跡の薬草の噂を流したそうですよ。
ライナはもっと怒っても良いと思うんだが人が良いよな。
ライナは断りたいんですがシュールアはライナの言う事を聞いてはくれませんでした。
シュールアに連れられて彼の家に向かう事になります。
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ユールは酷い状態で、もう助からない事がライナには分かってしまいました。
彼女は全身に痛みを感じてる筈なのですが、シュールアの事を気遣い心配かけまいとして平気な顔をしていました。
ライナはやるせない気分になっています。
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村長が奇跡の薬草が本当に存在すると語り始めます。
人が登れない崖の上に生えているそうです。
その話を聞いたライナは崖の上に行ってみる事にします。
ライナにしては珍しく全速力で崖の上を目指します。
光の縄を作り出す魔法で岩を捉えて登って行きました。
ライナは崖の上で薬草を発見したようです。
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シュールアの家に戻り、薬草を煎じてユールに飲ませました。
ライナはシュールアとユールを二人にしてあげることにします。
ユールを寝かしつけたシュールアが家から出てきました。
彼は泣いていました、ユールは亡くなったようです、残念です。
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ライナはフェリスの元に戻って来ました。
懐から一輪の花を取り出します。
フェリスが、それが奇跡の薬草なのか?と問うと、違うと答えています。
フェリスが不思議そうな顔で、なぜ、そんなものを持っていると問います。
ライナは、これは『奇跡の花』なんだよ、と返答しました。
悲しいけど感動的な出来事だったね、ライナの優しさが見えた気がします。
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ますたー・おぶ・すぴあ
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ライナが茶屋で昼寝をしていると女の子がゴロツキにナンパされています。
周囲の人々はゴロツキが怖いので助けに入る事が出来ませんでした。
茶屋の店主はライナが強い事を知っているので彼に助けを求めますがライナはメンドクサイと言って助けません。
店主はライナの事を鬼だと批判しています。
女の子は自分には婚約者がいるからと断っていますがゴロツキは聞き入れません。
女の子が連れて行かれそうな場面で助っ人が登場しました。
彼は大きな槍を持っています。
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槍を持っている青年はあっという間にゴロツキを倒してしまいました。
女の子は感激して彼の事を夕食に誘っています。
今日は両親の帰りが遅いので夜一人で心細いとか言ってますね。
店主は婚約者がいたんじゃないのかよ、と不満を漏らしていますよ。
彼女は見た目に反して下半身が緩いようです、店主が嘆くのも頷けます。
女の子は美形の彼に惚れちゃったようですよ。
美形ならば何でもいいのかと店主はガッカリしています。
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誘われた彼はやる事があると言って丁重に断っています。
これを見た店主は良い奴じゃないかと掌を返しています。
女の子は諦めきれないようですね、彼の名前を聞いています。
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彼はシルワーウェスト・シルウェットと名乗り、シルと呼ばれていると自己紹介しました。
槍を扱う一族に生まれ、槍術を極め、槍こそが最強の武具だと証明する為に世界を放浪しているそうです。
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そんなシルがライナに向かって槍を構えます、そして襲ってきました。
ライナはギリギリでシルの攻撃を避けます。
ライナが理由を聞いても、問答無用と言って襲い掛かってきました。
ライナはシルの眼をくらまし逃げる事にします。
シルはライナの気配を探ろうとして構えを取ったままでした。
ライナは店主にシルへの伝言を残して逃げて行きました。
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ライナはレストランでフェリスと食事していました。
そこで槍を持った変態に襲われた事を報告します。
フェリスは変態業界のトップに君臨しているライナに変態と言わせるとは相当だなと変な感心の仕方をしています。
シルがやって来ました・・・そしてライナに襲い掛かってきます。
ライナとフェリスはシルの攻撃を交わしました。
しかしテーブルの上に乗っていた料理とだんごが床に落ちてしまう大惨事が発生します!!!
ライナは青くなり恐怖に震えていました。
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フェリスの雰囲気が険悪なモノになります。
だんごを台無しにされた彼女は怒っているようです。
シルに本当に大切なものが何なのか教えてやると宣告します。
剣を持っているフェリスでは自分には勝てないとシルは思っているね。
フェリスを攻撃する事を躊躇っていました。
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フェリスが消えたと思える程の動きで、シルの持っている槍を、テーブルにあった小さいナイフで8等分にしてしまいます。
世界最強だと信じていた槍を破壊されてシルは項垂れていました。
シルが放心していたのでフェリスとライナはレストランから立ち去りました。
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夕方、ライナとフェリスは建物の屋根の上から弓で自分たちを狙っているシルを発見します。
シルは遂に完璧な槍を開発したと自信満々です。
ライナがそれは弓だよな、と指摘するとシルが動揺しはじめます。
シルの態度で気付いていなかったと分かりました。
ライナが、お前アホだろと指摘するとシルは動揺しながら去って行きました。
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日が落ちて宿屋に戻ってきたライナとフェリスは宿屋の脇にある茂みに隠れているシルを発見しました。
彼は完璧に気配を消しています、心臓の鼓動まで抑えている徹底ぶりでした。
しかし彼の上半身が茂みから出ていましたね。
シルは実力はあるのに、アホなようです。
ライナはツッコミを入れるのも馬鹿らしくなっていました。
シルはフォークとナイフが刺さった豚のヌイグルミを持っていました。
それを最強の槍と主張します。
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ライナがヌイグルミを叩き落とすとブーちゃーん、と言って狼狽えていました。
ライナはシルに何故自分たちを付け狙うのか聞いてみる事にします。
シルから驚愕の事実が明かされる事になりました。
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シルはエリス家が剣を使うのに最強の一族と呼ばれている事が我慢ならないそうです。
だからフェリスに勝って槍を使うシルウェット家が最強だと証明しようとしたそうですよ。
ライナを狙う理由は別にありました。
シルはシオンからライナとフェリスを倒せたら、シルウェット一族を王直属の護衛にしてやると言われたそうです。
ライナはキレてしまいます、シオン、ぶっ殺してやる。
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ライナがそう叫ぶこともシオンに予想されていました。
シルがシオンの伝言を伝えてきます。
ライナがシオンぶっ殺すと言ったら金を渡せと言っといたから。
いわゆる、飴と鞭ってやつだ。
ちゃんと働かないと、金送んないからな。
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フェリスはシオンはそういう奴だと言ってシオンの嫌味なやり方を認めています。
シルはシオンに報告すると言ってローランドに戻って行きました。
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翌日、茶屋で前と同じ女の子がゴロツキに絡まれています。
シルに負けた腹いせをするつもりのようですよ。
女の子はシルを呼びますが、ゴロツキから昨日の晩にローランドに戻ったそうだ、来るわけないぞ、と言われてしまいます。
絶望している女の子の前にシルが颯爽と登場しました。
シルは槍と言い張っている豚のヌイグルミを使ってゴロツキを倒しました。
女の子は槍って可愛いーと喜んでいました。
店主は、見た目さえよければ、あんなわけわからないブタを使ってもモテるのか、世の中は不公平だ、と嘆いています。
ライナは世の中そんなもんだ、と店主を慰めているね。
店主とほのぼのしていたライナにシルが襲い掛かってきました。
ライナは、もうやだ、こんな生活と嘆いていました。
この問題は根が深いね、シオンが命令を撤回しない限りシルはライナとフェリスを付け狙いそうだぞ。
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すぴあらあ・すとらいくす・ばっく
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ライナとフェリスが真剣な顔でシオンへの嫌がらせ計画を練っていました。
そこに女の子に絡むゴロツキが現れます。
二人が居た茶屋の店主が助けを求めてきますが二人は無視して相談を続けます。
店主が二人の非道さを嘆いているとシルがやって来て女の子を助ける事になりました。
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ゴロツキは剣闘大会に出場する為にやって来た斧使いでした。
何者だと尋ねられたシルは、自己紹介を始め、槍が最強の武器であると証明する為に世界を放浪していると教えます。
シルが持っているのがナイフとフォークが刺さった豚のヌイグルミなので斧使いは困惑しています。
通称ブーちゃんです。
シルの事を頭のおかしな可哀想な人だと思ったようですね。
色々あるだろうが、お前も頑張れよと励ましています。
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シルの持っている豚のヌイグルミの眼からナイフが飛び出し、斧を粉々に砕いてしまいます。
斧使いのガールマは逃げて行く事になりました。
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シルはライナとフェリスの方にブーちゃんを構えてきます。
ライナはフェリスが殺されると慌てています。
フェリスは呑気にだんごを食べていますね。
ブーちゃんからナイフが発射されます、フェリスが「ん」と言って剣を一閃させるとナイフは弾き返されブーちゃんの額に刺さりました。
シルは放心状態に陥ってしまいます。
フェリスの強さは圧倒的でした。
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ライナとフェリスはシルが復活するまで、お茶を飲んで待っていますよ。
復活したシルがシオンの伝言を伝えて来ました。
剣闘大会に勇者の遺物が優勝賞品として出品されるので出場して優勝しろと命じてきました。
優勝できなかった場合はウィニットだんご店を潰すと脅されたのでフェリスがやる気になりました。
フェリスに脅されライナも出場を強要される事になります。
結局、ライナ、フェリス、シルの三人で出場する事になりました。
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三人は順調に勝ち進んで準決勝に残りました。
もう一人の準決勝進出者は斧使いのガールマでした。
組み合わせが、ライナvsシル、フェリスvsガールマに決定しました。
ライナはシルにわざと負けてフェリスと戦うのを回避しようと計画していました。
だんごが掛かっているのでフェリスは本気を出しています。
これまでの戦闘でも開始直後に相手を血みどろにして勝ち上がっていました。
彼女には『鮮血の美女』との異名が付いています。
ここで予想外の事態が起こってしまいました。
フェリスと戦うのが怖かったガールマが棄権して逃げてしまいました。
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残りの選手が三人になったので『繰り上げ決勝バトルロイヤル』と呼ばれるバトルロイヤル形式に変更されてしまいます。
ライナは絶望感い苛まれています。
戦闘が始まり、ライナは逃げ惑う事になりました。
フェリスに殴られて場外負けになったのは幸運でしたね。
フェリスとシルの一騎打ちとなります。
フェリスはシルがブーちゃんから発射した光線を跳ね返してシルを炎上さえて勝利しました。
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優勝したフェリスに商品が贈呈される事になります。
賞品は洗濯洗剤一年分でした。
勇者の遺物が商品になっているとの話はシオンの嘘だったようです。
シオンはフェリスへのウェイニットだんご店を潰すって脅しが有効か確認したかったようです。
フェリスはウィニットだんご店が人質に取られているのだ、真面目に仕事しろと言っています。
シルはライナはシオンの手の平の上で転がされるだけなので諦めて仕事しましょうと言っています。
フェリスに勇者の遺物情報を手に入れてくるまでは、しばらく飯抜きだと言い渡されたライナは数日間姿を眩ますことになりました。
何をしようが、ライナはシオンに弄ばれる運命のようですね。
運命とは残酷です。
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ぷりんせす・DANGO
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フェリスは美味しいだんごを求めて日々街を闊歩しているようです。
そんな彼女に『だんご姫』との呼び名が付けられています。
あるときフェリスが、極上の餡だんごを出す店を発見しました。
タサゴだんご店という店で、フェリスはこの店を発見した喜びをライナに教えて喜びを共有しようと思ったようです。
ライナはフェリスほどだんごに興味は無いので居眠りを再会しようとしています。
フェリスは剣で脅してライナに話を聞かせていました。
フェリスはライナにタサゴだんご店のだんごを食べさせています。
ライナが美味いなと感想を述べるとフェリスは嬉しそうにしていました。
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そこに、だんご姫は居るかと、言って若い男がやって来ます。
フェリスが、だんご姫とは自分の事だがと返事をするとライナはそんな名前で呼ばれているのか?と驚いています。
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若い男は自分がタサゴだんご店の四代目店主タル・タサゴだと名乗ります。
彼はフェリスに助けを求めてきました。
だんご業界の危機を救ってほしいとお願いしてきました。
だんご業界のピンチを救えるのは、だんごを極めし者、と言われてフェリスはヤル気になりました。
ライナは、タルの嫁になって、一生帰ってこなくてもいい、と言って送り出しました。
ちょっとライナは不機嫌になっているね、タルに嫉妬したのかな?
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タルはフェリスに危機の実態を見せに行きます。
そこはナミナだんごチェーンの四号店でした。
最近できたばかりのチェーン店で急速に成長して店舗を増やして行っています。
タルはナミナだんご店に客を取られて困っていると訴えます。
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ナミナだんごチェーン店は可愛い制服を着た女の子に接客させる事で売り上げを伸ばしていました。
タルがフェリスにナミナの味を聞いてきました。
フェリスは美味いとは言えないと答えます。
彼女の答えを聞いたタルは、あんな汚いやり方で負けたくないと謳えます。
そして早急に対策を打たないと自分の店は来月には潰れてしまうと告げました。
美味しい餡だんごが食べられなくなると思ったフェリスは焦ります。
自分はどうすれば良いか聞いてきました。
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タルはフェリスを自分の店に連れて行き、対策を提示してきました。
タルの考えた対策とはフェリスにナミナだんご店の採用している制服よりも際どい制服を着て客引きをして貰うってモノでした。
提示された恥ずかしい制服を見てフェリスは狼狽えます。
自分には無理だと伝えようとしていますが、ここにタルの母親が出てきました。
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母親はフェリスがだんごの道を究めようとしていると褒め始めます。
フェリスの態度が傾いて行きます、女将と呼び始めています。
女将はフェリスに恥ずかしい制服を着て客引きして欲しいと言ってきます。
フェリスは断ろうとしていますが、フェリスの言葉は聞いて貰えません。
まるでいつものライナのような仕打ちを受けていますね。
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女将が止めの一言を放ちました。
だんごの道を究めるには恥ずかしい服を着て、だんごの為に犠牲になれるかだ、と言われてしまいます。
だんごの道を究める為に必要だと言われてフェリスは決心しました。
自分はだんご姫からだんご神になるのだ、と言って恥ずかしい制服を着る決心を固めました。
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効果は劇的でした。
フェリスが恥ずかしい制服を着て入口に立っているだけでタサゴだんご店は大繁盛でした。
タサゴだんご店は客を取り戻して、利益を上げて行きます。
フェリスが客引きに立たない日も売り上げは変わらない状態まで売り上げが好転しました。
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そんな時にタルがフェリスにプロポーズしてきましたよ。
タルは売り上げが好調なのでチェン店化の話が来ている。
どんどん稼いでフェリスに楽をさせると言っていました。
彼はフェリスは綺麗な服を着てパーティに出ている方が似合っていると言ってしまいます。
これは不味い発言だったね。
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フェリスがタルの作った餡だんごを食べて顔を顰めています。
フェリスは材料を変えたな、と指摘しました。
タルは材料を変えても客は気が付かなかったのに流石だなと言っています。
決定的ですね、フェリスの機嫌を損ねてしまったぞ。
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そして客が気付かないなら安い材料で作った方が儲かるだろと、得意気に言ってしまいます。
フェリスは返事は待ってくれ、少し考えたいと言ってタルの前から去ります。
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タルは客引きの女の子を増やして売り上げの増加を狙いました。
しかし客がどんどん減って行ってしまいます。
橋のたもとに、新しくできただんご店に客を奪われていました。
タルが見に行くと、その店をやっているのはフェリスでした。
タルは何で営業妨害するんだと文句を言ってきます。
フェリスはタルに自分の店で出していた餡だんごを食べさせる事にします。
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だんごを食べたタルは驚く事になりました。
その味は自分が昔作っていた餡だんごそっくりでした。
フェリスはタルの餡だんごの味を再現しただけだ、客はタルの餡だんごの味を覚えていたようだぞ、と告げました。
タルはフェリスの言いたいことが分かったようです。
フェリスは見かけに騙されて、本当に大切な物を見失う人間は、嫌いだと告げます。
私のことがまるで見えていない、餡だんごを好きでいてくれた客のことも見えていない。
そんなタルの求婚には応えられないと言ってタルの前から去って行きました。
フェリスは気に入っている餡だんごを守る為に頑張ようです。
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フェリスが宿屋に戻るとライナが厨房でだんごを作っていました。
フェリスの売っていた餡だんごは剣で脅されたライナが作っていたようです。
フェリスが明日の分は不要になった、もう作らなくても良いと告げるとライナが勝手すぎると怒っています。
ライナはだんご作りが面白くなり始めたと言ってしまい、しまった、と思っています。
フェリスはライナがだんごの奥深さに興味を持ったことに嬉しくなっています。
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フェリスが、本当の美人に、最も似合うものとは、なんだと思う?と問いかけてきました。
ライナは本人が楽しんで頑張ってりゃ、それなりに輝いて見えるんじゃねぇの?と返答します。
意外とまともな事を答えたな、と思ったらこれは揶揄いへの布石でした。
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ライナはフェリスが恥ずかしい制服で客引きする姿を目撃していました。
見た瞬間に大爆笑だったと言ってますね、更にシオンへの手紙にフェリスの狼狽えぶりを書くと言っています。
フェリスが斬りかかって来ました。
ライナは、この程度の嫌味じゃ、怒らない優しさが美人には必要だ、と訴えますが殴られたようです。
フェリスは本当の美人に近づいたそうです。
お気に入りのだんごの命運が掛かっていただけに今回のフェリスは本気を出していたよね。
金に目がくらんだタルを改心させた手際は見事だったよ。
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めぐりあい伝勇伝 最良の選択
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シオンが選択に悩んでいます。
彼は且つてローランド特殊学院の図書室だった場所を図書館に改装して一般に公開しているようです。
善政を敷いていますね。
これまでに自分が行った選択が正しかったのか悩み始めています。
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シオンは幼い頃から国を変えようと思い仲間を集めていたようです。
シオンと彼の母親は下賤な犬と呼ばれて貴族たちから迫害されていました。
少年シオンは皇子の配下の貴族から殴られたりしていました。
這いつくばって犬の真似をしろとまで言われてしまいます。
当時の権力の無かったシオンは素直にそれに従っていましたよ。
シオンはプライドの高い人物だったようですね。
相手の事を殺す事は容易いが、その後の事を考え、大人しく言う通りにしていました。
この頃から冷静さや狡猾さは備わっていたようですよ。
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シオンは特殊学院に入学する前日に図書室を訪れたようです。
彼は不安になると本を読もうとする癖があるようだぞ。
シオンはそこで、ライナと初めて出会ったようです。
ライナと知り合う前だったので、ライナだとは分かりませんでした。
.
シオンが特殊学院で仲間に引き入れるべき生徒の情報を確認していると音がしました。
気配を消していた謎の生徒がライナでした。
彼は図書室で昼寝していて寝過ごしたと言っていました。
.
シオンは図書委員だと勘違いされていました。
この図書室で昼寝していた生徒にシオンは興味を持っていました。
.
特殊学院に入学したシオンは必要と思われる人材を仲間に引き入れて行ったようです。
彼の最大の目的はライナ・リュートを仲間に加える事でした。
しかし入学から半年の間、シオンはライナを見つけ出す事ができないでいました。
ライナが能力を隠していたからと、彼が授業をサボっていたのが原因でした。
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ライナを発見したのは、ライナとキファが対人戦の訓練をしている時でした。
キファにぶっ飛ばされているライナの姿を見たシオンは彼がライナだとは信じられなかったようです。
シオンは既にジェルメを仲間にしていて、彼女からの報告書でライナの事を知ったようです。
ジェルメがライナは子供のくせに自分に結婚してくれと求婚してきたと報告書に書いたようです。
ジェルメがシオンがライナを揶揄うネタを提供したようだね。
.
ライナはジェルメ・クレイスロール訓練施設を出たあと、ローランド三〇七号特殊施設に入ったそうです。
そこで複写眼を暴走させてしまい、ミルクを残して全ての子供を殺してしまったそうです。
狂ったライナはその場で殺された事になっていました。
ミラーとジェルメもその情報を信じてしまい、ライナをこの国から出奔させる計画を諦めたそうです。
.
しかしライナは生存していて、三〇七号特殊施設に所属しながら隠成師をしていたそうです。
ジェルメがライナに会いに行くと会おうとしなかったそうだよ。
ライナが辿って来た道が悲惨な者だったと理解したシオンはライナの説得は骨が折れるな、と考えていました。
.
シオンは自分が強い事を示してライナの関心を引こうとしました。
仲間を使ってライナの見ている前で三対一でも勝てる所を見せています。
しかしライナは全く関心を示しませんでした、ライナにはシオンのヤラセがバレていたようだね。
シオンは直ぐに方針を変えてキファから取り込むことにします。
.
ライナに惚れているキファを仲間に引き入れれば彼女がライナの事も仲間にするように頼んでくると考えました。
キファは人気があったので彼女を仲間集めの餌にしようとも考えていました。
シオンの本質は下種なヤツなのかもしれないな、計算高く為政者には相応しいけど、嫌なヤツではあるね。
しかしライナはシオンの誘いを断ろうとしてきました。
キファが泣き出しそうになっています。
.
シオンは最終手段を使う事にしまいた。
これはあまり使いたくなかった手のようです。
シオンはライナの複写眼の事を知っているぞ、仲間に成らないと、その秘密をばらしちゃうぞ、と脅しました。
ライナは仕方ないな、といった感じでシオンの仲間になりました。
.
シオンは自分が王になり、国を変えてやると言っています。
誰もが差別される事無く笑って暮らせる国を作ると言っていました。
それを聞いたライナは絵空事だなと言って悲しい顔をしていたそうです。
.
シオンたちは戦場に向かう事になりました。
キファの裏切りで学院で作った仲間を全て失う事になります。
そしてライナの複写眼が暴走した事でシオンは戦場から生きて帰る事が出来ました。
ライナを救おうとしたシオンはライナに助けられたことになるね。
.
選択に悩んでいるシオンはライナの書いたレポートを読み返しています。
ライナはシオンの語った理想の国を絵空事と言ったくせに、自分でも似たような国を夢想していました。
.
悩んだ末にシオンは、決断を下したようです。
フロワードだと思われる人物に、ラッヘル・ミラー少佐を呼べ、と命じました。
下賤な犬の息子、シオン・アスタールは前に進んだ、とあるので、あまり綺麗な決断ではないようだぞ。
シオンが壊れそうで心配になるね、大丈夫なんだろうか?
.
成分 | 美女 | 魔法 | 敵 | 恋愛 | 英雄 | 変態 |
評価 | AAA | B | A | B | C | AAA |
AmazonLink: とりあえず伝説の勇者の伝説5 魅力のオーバーヒート (富士見ファンタジア文庫)
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