ラノベの感想) 転生少女の履歴書 第9巻 (ヒーロー文庫)

概略:
ヘンリー王子の婚約者になったリョウは後宮で暮らし始めます。後宮の住人エッセルリケと出会う事になりました。彼女は国王の正妃です。魔法使いの彼女は年齢不詳で美少女が大好きな人でした。リョウに興味津々だったのでサツキというエッセルリケをお姉さまと慕う侍女に恨まれる事になります。リョウは王家の関係者になれた事を最大限に利用しようと考えます。評議会に出る方法を模索し始めます。アレク親分がウ・ヨーリ教を上手く利用している事が判明しました。

レーベル:ヒーロー文庫
発行日:2019/12/10
著者:唐澤和希
イラスト:桑島黎音
ISBN:978-4-07-441299-0
雰囲気:後宮生活、百合の魔手、初キス、嫉妬、暗躍、秘密、思い選択、旅立ち
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ヘンリー王子の婚約者になったリョウは後宮で暮らし始めます。
ヘンリーが非魔法使いを家畜と考えているので貞操の危機は無いとちょっと安心していますね。
シャルが教師、アズールとアリーシャが侍女として付いてきてくれました。
リョウはシャルとアズールに感謝しています。
アリーシャはウ・ヨーリ教徒の動きを把握する為に連れてきています。
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リョウがヘンリーと婚約した事でアランが落ち込んでいます。
リッツに手紙を出して苦しい胸の内を語ってますね。
余程参っているらしく下手なポエムを綴っています。
アランが不味いと感じたリッツが王都に来てくれる事になりました。
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リョウは百合の庭園と呼ばれる後宮の住人となりました。
男性は王族しか出入りする事はできません。
アランたちに会えなくなった事を寂しく感じています。
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後宮には三つの建物があります。
リョウは先輩に挨拶に行く事にしました。
リョウの他に後宮に住んでいるのは国王の正妃です。
エッセルリケという美女で美少女が大好きな変態さんでした。
魔法使いの彼女は年齢不詳です。
リョウは彼女に気に入られてしまいます。
鈍いリョウはエッセルリケが性的な意味で好意を抱いている事に気が付きません。
14歳の柔肌を堪能している様子です。
結果、エッセルリケが囲っている一人の侍女から嫉妬される事になりました。
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カテリーナ、サロメ、マリーゼ、エリーゼが遊びに来てくれます。
彼女たちからアランが元気を失っていると聞いたリョウはアランを酷使し過ぎたと反省しています。
自分がヘンリーと婚約した事でアランが気落ちしているとは全く考えていません。
リョウの余りの鈍感ぶりにカテリーナたちはアランに同情していました。
アランが哀れ過ぎますね。
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ヘンリー王子とリョウが婚約した事を知らせるお披露目会が催されました。
王宮のテラスから王都の人々に二人が仲良くしている姿を見せる事になります。
ここでもヘンリーが王都の民衆(非魔法使い)を家畜呼ばわりしてリョウを怒らせています。
ヘンリーはリョウの反応を楽しんでいる節がありますね。
大胆にもヘンリーがリョウにキスしてきましたよ!!
家畜と粘膜接触したくないとか言ってたのに・・・
詰めかけていた民衆は大歓声をあげています。
リョウは何が起こったのか理解できないようです。
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ヘンリーにキスされて落ち込んでいるリョウをエッセルリケが呼び出しました。
リョウに近付いてきてキスしてきました。
リョウは何が起こっているのか理解不能です。
エッセルリケはヘンリーがリョウの唇を奪った事が許せず自分の唇で消毒しようとしたようです。
シャルとアズールから指摘されリョウはエッセルリケが百合だと知る事になりました。
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エッセルリケがリョウにキスした事で侍女の一人が凶行に走る事になりました。
エッセルリケの愛をリョウに奪われると思ったようです。
サツキという美少女がリョウに嫌がらせを始める事になりました。
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彼女はリョウのドレスにカエルを忍ばせる事を始めます。
しかしリョウはカエルが美味しい事を知っているのでカエルを怖がりませんでした。
サツキにはリョウが規格外の存在と写ったようです警戒心を高める事になりました。
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犯人を特定する為にリョウは衣裳部屋に隠れて待つ事にします。
そしてカエルを仕込みに来たサツキを捕まえる事になりました。
サツキは悪びれもせずエッセルリケに近付くリョウが悪いんだと主張しました。
リョウはサツキが良い性格をしている事を悟ります。
エッセルリケを愛しているんだなと分かったので協力を要請する事にしました。
リョウはエッセルリケに特別な感情は抱いていない事を告げます。
エッセルリケとは適切な距離を保ちたい事を告げ協力を要請しました。
まだ少し疑っているようですがエッセルリケから離せるならばと考えたサツキは協力する事にします。
エッセルリケがリョウを誘いに行こうとすると部屋から手鏡を反射させてサインを送ってくれる事になりました。
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エッセルリケの魔の手から逃れる為にリョウは図書室通いを始めます。
王宮内にある図書室に入り浸る事になりました。
そこには政に関しての記録や王族の日記などが存在しました。
数代前の王族の日記に生物魔法について記されている箇所を発見しました。
そこには生物魔法を使う事への忌避感が書かれていました。
危険性を訴える記述だったのですが理由が書かれていません。
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リョウは王族の関係者になった自分が評議会に参加できないか探る事にします。
図書室の資料を漁り過去の事例を探しています。
王宮の廊下でアルベールとアランに遭遇する事になりました。
久々に会ったアランは大人びて見えましたよ。
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アランはリョウとヘンリーの婚約を素直に喜べないと苦しい胸の内を伝えます。
鈍いリョウはやはりアランの気持ちには気づけません。
ヘンリーとの婚約は求心力を失っている王室がリョウの人気を利用しようって目的で決まった事です。
リョウはすぐに婚約は破棄される予定だから心配するなと告げます。
それを聞いてもアランの不安は消えないようです。
アランはヘンリーがリョウを手放すはずは無いと言っています。
リョウはアランの意見を軽視してますが意外と的を射ているように思えます。
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アルベールに評議会に参加したい旨を伝えると賛成してくれました。
リョウが出席できるように取り計らうと言ってくれます。
リョウは期待して待つ事になるのですが結果は拒否でした。
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リョウの評議会入りを阻んだのはエッセルリケでした。
彼女はリョウに会えなくなるのは嫌だと感じて評議会入りに反対しました。
一向に自分に靡かないリョウをハーレムメンバーに加える為に交換条件を出してきました。
エッセルリケの愛を受け入れるならば評議会入りを後押しすると言ってきます。
エッセルリケの魔の手がリョウに伸びてきます。
それを救ったのはヘンリーでした。
ヘンリーがリョウを迎えに来てくれます。
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ヘンリーはリョウを人気の無い誇り臭い部屋に連れて行きます。
壁に仕掛けられた覗き窓から評議会の様子が見える事を教えてくれました。
リョウが評議会に興味があると知ったので見せてくれたそうです。
評議会ではリョウの広めた新農法が議題に上っています。
評議員はヴィクトリアを除き魔法使いが担っています。
魔法のように直ぐに効果を示さない新農法に懐疑的なようです。
アルベールは効果が出てくるまで時間が必要だと説明しています。
新農法がルビーフォルン、ヤマト、グエンナーシスで農民に受けいれられているとの話になります。
分布状況からウ・ヨーリ教徒が関係している可能性に思い至ったリョウはアリーシャに調べて貰う事にしました。
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アリーシャはウ・ヨーリ教徒の情報網を使い直ぐに調べ上げてくれます。
報告を行うと言ってリョウを彼女は住んでいる後宮の地下に連れて行きます。
そこで待っていたのはタゴサクとリュウキでした。
リュウキはルビーフォルンの魔法使いで仕事がある筈です。
領主のバッシュに王都に行く事を禁じられたそうですがタゴサクの召喚だったので来たそうです。
リョウはウ・ヨーリ教徒の結束の固さに頭を抱える事になりました。
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タゴサクの説明を聞いたリョウはウ・ヨーリ教に3つの派閥がある事を理解しました。
タゴサク、アリーシャ、リュウキ達リョウがウ・ヨーリだと知っている派閥。
ウ・ヨーリの正体を知らない派閥。
グエンナーシスでウ・ヨーリ教を利用している派閥。
リョウはアレク親分がウ・ヨーリの教えを利用してる事に気が付きました。
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ウ・ヨーリ教を利用しているならば自分が正体を明かせばグエンナーシスの動乱を抑え込めるかもしれないと考えます。
タゴサクに頼んでバッシュに手助けして貰う事にしました。
リョウは自分がグエンナーシスに乗り込んで動乱を終わらせようと考えています。
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コウはアレク親分の動向を探るために剣聖の騎士団に潜り込んでいました。
剣聖の騎士団はリョウを暗殺して王家の権威失墜を企んでいました。
王宮に持ち込む為の毒物をコウから入手していました。
リョウの危機を知ったコウは毒と偽りハーブを渡していました。
それがバレてしまい崖に追い詰められています。
エルバロッサがコウを殺そうとして迫ってきます。
コウは崖から飛び降り濁流に飲まれる事になりました。
生物魔法を知っているので自分は助かると確信しているようです。
エルバロッサはコウが死んだと思い込み嬉しそうな笑みを浮かべています。
彼女はリョウの事を毛嫌いしていますね。
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リョウが国王に呼び出されてヘンリーと一緒にグエンナーシスに向かい領地の平定を行えと命じられます。
根回しの結果にリョウは満足してましたが慌てた様子で一通の手紙が届けられます。
それを読んだ国王が心変わりしました。
国王は意見を翻してヘンリーだけを向かわせる事を決めてしまいます。
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リョウがエッセルリケに百合的な感情を抱いていないと理解したサツキが謝罪してきました。
彼女は悪びれもせず毒物を食事に混ぜていたんだけど死んでないから許してねと謝ってきました。
リョウは怒りを抑えてサツキの発言を吟味します。
一度食べたスープがコウの作るハーブと同じ味だったと思い出します。
サツキが入手していた毒物の出どころが剣聖の騎士団だと予想します。
グエンナーシスへの介入方法を求めていたのでサツキに頼んで毒物を運んできた騎士と会う算段を付けてもらう事にします。
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サツキに呼ばれてエッセルリケの後宮の地下に向かいます。
後宮の地下には隠し通路があるのがデフォルトのようです。
リョウは警備体制に不安を覚えています。
サツキが騎士と交渉してからリョウを紹介する事になりました。
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サツキと騎士の交渉は揉めているようですね。
悲鳴を上げたサツキが倒れてしまいます。
リョウは見て居られず飛び出す事にしました。
騎士の正体はエルバロッサでした。
エルバロッサはグエンナーシスに生息している毒蛇を所持していました。
サツキは噛まれてしまったそうです。
アズールが飛び掛かりエルバロッサを抑えつけました。
その隙にリョウはサツキの元に向かい生物魔法で治療する事にします。
エルバロッサに生物魔法の存在を知られたく無いのでサツキは噛まれていなかった事にしようと考えます。
ちょっと無理があるけどね・・・
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エルバロッサがコウを殺したと教えます。
リョウの悲しむ顔が見たかったようですね。
アズールはコウが簡単に死ぬはずが無いと言ってリョウを元気づけています。
リョウはコウが生きていると信じる事にしました。
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エルバロッサとアズールの戦いが始まりました。
エルバロッサは剣を所持していましたがアズールは箒しか持っていませんでした。
今の彼女は侍女だからね剣は持てないんだよね。
アズールが追い込まれて行きます。
絶体絶命のピンチを救ったのはエッセルリケでした。
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地下での騒ぎが聞こえたのか様子を見に来たエッセルリケが氷魔法を使いエルバロッサを拘束しました。
サツキが毒蛇に噛まれたと理解したエッセルリケがエルバロッサを殺そうとしています。
リョウは捕まえて情報を聞き出す方が良いと言って凶行を止めようとします。
エルバロッサが怨嗟の声を上げました。
彼女はリョウの事をいつも誰かに守られているから余裕があるのね、と言って罵倒します。
エルバロッサの姉を誰も守ってくれなかった、なんて不公平なんだと喚きます。
一瞬の隙を突いてエルバロッサが毒蛇を口に含んでしまいます。
エッセルリケが慌てて毒蛇を引き抜きましたが既に舌を噛まれた後でした。
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リョウは選択を迫られる事になりました。
エッセルリケの見ている前で生物魔法を使えばエルバロッサを救う事ができます。
悩めるリョウにエッセルリケが彼女の選択なのでリョウが気に病む必要はないと言ってくれます。
エッセルリケはリョウが何に悩んでいるのか知りません。
サツキが助かった事実から生物魔法の存在を知られる可能性があります。
エルバロッサには死んでもらった方が都合が良いのは事実です。
リョウは魔法使いのエッセルリケに生物魔法の存在を知られる事を避ける事を選びました。
苦渋の決断の末にエルバロッサを見捨てる事を決めました。
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エッセルリケがリョウを自室に呼び出しました。
エッセルリケがリョウの事をタンポポの様だと評してきました。
リョウは彼女がウ・ヨーリ教徒なのでは?と疑いましたが例えただけでした。
かつて後宮の庭園にタンポポが咲いたそうです。
タンポポが気に入ったエッセルリケは放置したそうですが他の花が咲かなくなってしまったそうです。
生命力が強いタンポポが他の花を駆逐した結果ですね。
エッセルリケはそれが怖くなりタンポポを駆除したそうです。
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国王がリョウのグエンナーシス行きを辞めさせたのはエッセルリケの差し金でした。
彼女はリョウと離れるのが嫌だったので手紙を出したと教えてくれました。
しかしリョウが後宮に居る限り今後も今回のような事が起こるだろう。
心の強いリョウならば耐えられるが他の侍女たちは無理だろう。
リョウが後宮に居ると自分の百合の園が変わってしまう。
それは嫌だと考えリョウのグエンナーシス行きを認めると言ってきました。
リョウはエッセルリケが自分の一番大切な物を守る為ならば他を切り捨てる事が出来る人だと理解しました。
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リョウを気に入っているエッセルリケが重大な秘密を教えてくれました。
ヘンリーの母親を毒殺したのはエッセルリケだそうです。
ヘンリーの母親は他の妾を毒殺しまくっていました。
エッセルリケはそれ以上花が殺されるのは見たくないと感じて毒殺したそうです。
リョウは重大なスキャンダルを知る事になりました。
エッセルリケがリョウを気に入っているのは本当のようですが彼女のハーレムを荒らした場合殺すと脅されたようだね。
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コウからの手紙が届き身の回りに注意するようにと警告されました。
リョウはヘンリーと共にグエンナーシスに向かう事になりました。
ヘンリーの意向で別々の馬車で向かう事になります。
ヘンリーの気まぐれで乗馬をする事になりました。
護衛として同行しているカインがリョウを迎えにきました。
走っている馬車と並走してリョウを軽々と自分の乗っている馬に移し替えます。
リョウはカインに抱き上げられる事になり驚いています。
リョウに手綱を握らせ自分は別の馬に飛び乗りました。
カインのカッコよさにリョウが感激しています。
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ヘンリーがカインの事を自慢してきました。
リョウが素直にカインをカッコいいと評すると不機嫌になっています。
暫く無言で馬を走らせているとヘンリーがいつまで居るの?と言ってきました。
勝手に呼びつけておいて勝手に帰れと言ってくるヘンリーにリョウはお怒りです。
馬車に戻ろうとして馬のスピードを緩めると馬の首に矢が突き刺さりました。
そのまま走らせていたら確実にリョウの首筋に命中していたようです。
ヘンリーがリョウを助けたって事になるのか?
振り落とされそうなリョウをカインが助けてくれます。
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カインと騎士に守られているリョウに次の矢が飛んできました。
二本は騎士の盾によって弾かれますが一本がリョウの顔めがけて飛んできます。
武器を持っていないリョウは死を覚悟しましたがヘンリーとカインに助けられます。
ヘンリーが魔法で矢を粉々にしてくれました。
カインは盾で砕けた矢から守ってくれます。
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矢は護衛についている王国騎士が使用する物でした。
リョウはコウからの手紙で身の回りに注意しろと警告されています。
コウからの手紙で無事を確認できたのは良いのですが裏切り者の存在を示唆されました。
王国騎士の中に剣聖の騎士団と通じている裏切り者が居る事が判明しました。
リョウは暗殺に王国騎士の矢が使われた意図に気が付きました。
アレク親分は王家の信用を失墜させようとしているようです。
リョウを殺す事で彼女を支持する勢力を王家と対立させようとしているようです。
リョウはアレク親分が本気で自分を殺そうとしているのか?と不安になっています。
リョウは強いね親分にどう思われていても自分の望む未来の為に動くと決意しています。
ヘンリーの真意も気になるんだよねー。
アランの心配した通り、ヘンリーもリョウを好きになったんじゃないの?
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