ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第11巻 (HJ文庫)
概略:
バナリスからの帰路でアルスがロキに過去の話を語ります。ロキはアルスが過去を語ってくれた事に大喜びしています。二人はべリックの元に向かいバナリスで対峙した謎の魔法師について報告します。アルスはべリックから極秘情報を閲覧する権利を付与して貰い敵が使った天候を制御する魔法について調べる事にします。アルスとロキが帰ってきたと知ったテスフィアとアリスがやってきました。リリシャがアルスの部屋にやってきてバナリスからの帰還を祝ってくれました。テスフィアはあからさまにリリシャの事を嫌っています。二人の口論に辟易したロキが決闘を提案します。ロキの仕切りでテスフィアとリリシャが決闘する事が決まりました。テスフィアの婚約者を名乗る三大貴族の息子が学院にやってきました。彼はアルスに話があるようです。
レーベル:HJ文庫
発行日:2020/8/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-2262-0
雰囲気:昔話、愛犬、報告、日常、貴族の喧嘩、三大貴族の最後、婚約者?、破廉恥行為
.
レティの誘いを断りバナリスから帰還する事にしたアルスは背負っているロキに己の過去を語る事にしました。
レティはアルスの事を受け入れて一緒に外界を巡ろうと誘ってくれました。
アルスはレティの誘いを受けても良いと思ったようですが過去の出来事が彼女の誘いを断らせました。
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アルスは魔法師育成計画の二期生でした。
一期生は全て外界で殉職したそうです。
二期生もアルスだけが生き残ったそうです。
アルスの異常な能力の高さを知ったべリックは彼がアルファの未来を築くと考えたようです。
幼い頃から外界で魔物討伐をしているアルスに人間らしい生き方をさせたいと考えたようだね。
アルスに仲間の尊さを教えようとして新たな隊を作る事にしました。
ウィザイスト(フェリネラのパパ)を巻き込み彼の個人部隊を設立してもらっています。
当時のアルファには一桁魔法師はシスティしか居なかったようです。
目立たないように二桁魔法師を一人と三桁魔法師を集めました。
集めたのは何らかの強みを持つ変わり者ばかりです。
部隊の中でもアルスの実力は突出していたようです。
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部隊員はアルスの事を気にかけアドバイスを送っていました。
実力的にはアルスの方が遥かに格上なのですがチームプレイを教えようとしていたようです。
隊員の中にエリーナという二桁の女性魔法師がいました。
彼女はシスティの弟子だったのですがアルスに会って彼の事が気に入ってしまい入隊を決めました。
エリーナはアルスの事を可愛い弟と思っているようです。
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彼女の実力は隊の中でアルス、ウィザイストに次ぐ三番目だったようだ。
唯一の女性隊員だったのでセクハラ被害に遭ってました。
が、セクハラした人は例外なくぶっ飛ばされる事になっています。
普段は物腰が和かいのですが制裁を加える時は罵り言葉をふんだんに使っています。
間違いなくアルスの情操教育には悪影響を与えているぞ。
彼女は黒の下着を好むようです。
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魔法師の更衣室は男女で兼用だったので覗かれるのを防ぐ為と言ってエリーナはアルスの傍で着替える事が常でした。
幼いアルスはエリーナのナイスボディに見慣れてしまい女性の半裸に無関心になったようです。
下着姿のエリーナはアルスと積極的なスキンシップをはかってきました。
エリーナは下着おっぱいにアルスの頭を埋もれさせたりしています。
見方によっては若干犯罪臭がしますね・・・まあ揉ませてないのでセーフか。
アルスは迷惑そうにしてましたね・・・勿体ないです。
そこは顔から谷間に突っ込んで大きく息を吸い込む場面だよね!!
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アルスが所属しているので部隊の戦績は素晴らしいものがありました。
しかしアルスが強すぎるので部隊としての連携はいまいちでした。
そこに魔物の気配を感知できる能力を付与された実験犬がやって来ました。
ウィザイストはアルスの情操教育に役立つと思ったようです。
犬は巨体で警戒心を剥き出しにしていました。
本能的にアルスの強さを感じ取りアルスに対して従順な姿勢を取ってきました。
アルスの事をご主人様と決め服従したようです。
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犬に名前を付ける事になりました。
アルスはシロって名前を提案しましたが普通過ぎるって理由で却下されます。
ウィザイストは息子に付けたかったと言ってゴルンマスって名前を提案してきました。
女の子にはゴルネアと名付けたかったそうですが奥さんに反対されてフェリネラと名付けたそうです。
フェリネラはゴルネアって名前になってた可能性があったのね。
最終的に一人の隊員がかつて飼っていた猫の名前を付ける事になりニケと名付けられました。
アルスが世話係に任命されニケと共に生活するようになりました。
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ニケの魔物探知能力は予想以上に効果的で部隊は更なる功績を上げる事になりました。
アルスも部隊と連携がマシになります。
部隊がうまく回り始めた矢先に大事件が発生しました。
魔物の大進行が起こります。
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魔物たちを率いている強敵との戦いにアルスが高揚してしまいます。
アルスは魔物たちとの戦闘に飽きてたようです・・・相手が弱すぎて。
初めて自分の力を存分に試せる相手と対峙して遊び始めてしまいます。
アルスに隙が生じてしまい致命の一撃を貰いそうになります。
アルスの危機をニケが身を挺して助けてくれました。
瀕死状態のニケに駆け寄りアルスは呆然としています。
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動きの止まったアルスは良い的になってしまい攻撃に晒されようとしています。
エリーナがアルスを庇って瀕死の重傷を負ってしまいます。
ニケとエリーナがやられた事でアルスの中に一人で戦えば良かったという考えが浮かんできました。
これはウィザイスト達が恐れていた考え方です。
隊を率いていたリンデルフはエリーナに駆け寄りどうするか考えています。
アルスから大量の魔力が吹き上がり巨大なヘビのような形状に変化しました。
更にリンデルフとエリーナはアルスの魔法で後方に転移されたようです。
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エリーナが死にかけて錯乱しているリンデルフの元に急遽軍に協力する事になったシスティがやって来ました。
システィがエリーナの回復を部下に命じています。
システィは部隊を後方に下げようとしていました。
リンデルフはアルスが前線に残っている事を教えアルスを助けに行くと主張します。
システィは冷たくリンデルフの能力では無駄に死ぬだけだと諭しました。
リンデルフは作戦指揮能力を買われて隊に所属していました。
魔法師としては弱いんだよ。
頭はきれるのでシスティに無駄死にしたがっていると図星を突かれて納得する事になりました。
システィたちは後方に下がり戦線を立て直そうとしたようです。
二日後になって強敵を倒したアルスが一人で戻って来ました。
ニケが死んだのとエリーナが重傷を負った事でアルスは一人で戦う事を決めたのね。
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ロキはアルスが過去を話してくれた事が嬉しくてたまらないようです。
気持ちが昂り、思わず、いつまでも一緒にいますよ、と言ってしまいました。
言ってしまってから、照れて真っ赤になっているのではなく怖くて真っ青になっている感じがしますね。
アルスが、この辺で、振り落としていくぞ、と冗談を言ってくれたので安心したようだ。
ロキはアルスが学院での生活を楽しいと感じていると察して嬉しくなっています。
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アルスとロキはべリックの元に向かいバナリスで起こった事の報告を行います。
レティが地形を変えてしまう魔法を使った事を聞いてべリックは頭を抱えていました。
アルスは天候を制御する魔法を使う謎の魔法師”雪の男”について報告しています。
アルスは雪の男がグドマ・バーホングと関係がありイノーベって呼ばれていた人物じゃないか?と予想します。
ロキも彼女が遭遇した謎の魔法師について報告を行っています。
レティの部下のムジェルでも相手にならなかったと聞いてべリックは驚いています。
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アルスは【フェルゲ四書】についても何かを知っているようだったと報告しました。
べリックに天候を制御する魔法と魔物と意思疎通を図れる魔法に心当たりが無いか質問しています。
べリックは知らないみたいだね。
アルスは敵が独自の魔法体系を持っていると予想しています。
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べリックは貴族が秘匿している独自の魔法ではないかと予想しています。
アルスはそれらの魔法について調べる為に機密情報への閲覧権を要求しました。
アルスにアルファから出奔されると困るべリックは可能な範囲で閲覧を許可する事にしました。
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アルスはべリックに手懐けられないように警戒してますがアルファを出たいとまでは思っていないようです。
面白いのはべリックがアルスが考えている以上にアルスに嫌われる事を恐れている事だね。
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アルスとロキが帰るとシスティが連絡してきました。
システィはべリックが新たに学院に送り込んだリリシャの事を質問してきました。
べリックは言える範囲で上の意向だと答えます。
べリックの上には元首のシセルニアしか居ません。
システィはシセルニアが何かをしようとしていると知る事になりました。
知ったからと言って彼女に何かが出来るわけでは無いようです。
苦しい立場なのね。
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昼過ぎに学院に戻ったアルスとロキはしれっと午後の授業をサボってます。
アルスはべリックから渡された閲覧権を使い天候制御魔法の糸口を探っています。
アルスの期待した情報は手に入らなかったようです。
興味深そうにしているロキに魔法の講義を行っています。
アルスの講義を聞き終えたロキが学院の授業よりも有用だったと身も蓋もない感想を述べています。
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アルスの帰還を知ったテスフィアとアリスがやって来ました。
やっぱり帰ってた、とテスフィアが口走ったので情報の出どころを追求する事にします。
テスフィアとアリスが言いにくそうにしていると教えた本人がやって来ましたよ。
テスフィアとアリスにアルスとロキの帰還を教えたのはリリシャでした。
.
リリシャは情報源が軍に所属している兄である事を教えてくれました。
テスフィアに対して親し気に接してきますね。
テスフィアは敵意を剥き出しにして嫌っています。
アルスは貴族同士のいがみ合いだと納得する事にしました。
テスフィアとリリシャの気まずい雰囲気をアリスがとりなそうとしています。
アリスの行為に対してリリシャがお礼を言っています。
リリシャは友達ごっこは楽しかったと言っています。
それを聞いたアルスが、お前、友達って知ってるか?と問いかけました。
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憤慨したリリシャが友達くらいいる、パパとかママとか、と答えました。
彼女の答えを聞いた一同は旋律する事になりました。
アルスはリリシャが世間一般とはズレている事を知りました。
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リリシャはアルスの部屋が物珍しいようで観察しています。
テスフィアとアリスが訓練を始めました。
二人は魔力を制御する練習をしています。
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部屋の見物に飽きたリリシャが二人の訓練に興味を示しました。
リリシャには魔力の制御に難儀しているテスフィアとアリスの姿が驚きだったようです。
魔力操作なんて簡単だと言って実践してみせました。
リリシャは自分の行為を大した事ではないと思っているようですがアルスとロキまで感嘆しています。
ロキが真剣な表情でリリシャの実力を褒めたたえています。
アルスまで褒めてくれたのでリリシャが調子に乗りました。
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アリスに魔力操作のコツを教える事になります。
テスフィアにも聞こえるように指導していますね。
リリシャの指導方法にアルスも感銘を受けたようですね効果的だと評しています。
益々調子に乗ったリリシャは魔力の制御は得意でも魔法の扱いが苦手な事を打ち明けました。
試しに魔法を使って見せたのですが無残な結果となりました。
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リリシャの魔法は留年確定ってくらいにお粗末なモノでした。
散々バカにされたテスフィアが仕返しとばかりに他の学院に移る選択肢もあると言ってしまいます。
口論が始まり二人の口論に辟易したロキが妙案を提示する事になります。
ロキは決闘で決着をつけてはどうか?と提案しました。
頭に血が上っているテスフィアとリリシャは決闘を承諾しました。
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ロキが決闘を仕切る事になるようです。
アルスは観戦チケットで一儲けできそうだと考えています。
訓練場の予約がとれたら決闘が行われる事が決まりました。
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リリシャを先に返しアルスはテスフィアに彼女の家に伝わる魔法について質問する事にします。
氷系統の魔法を使うフェーヴェル家の魔法に一面を雪模様に変える魔法のヒントがあるか確かめたかったようです。
訝しむテスフィアに彼女に適した新魔法を考案する為に必要なんだと答えてしまいました。
新魔法と聞いてアリスとロキまで興味を示してきます。
アルスは三人の為に新魔法の開発を行う事になりました。
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テスフィアからはアルスが期待する答えは得られませんでした。
フローゼさんしか知らない魔法があるような事を言ってますね。
アルスはフローゼさんに面会する必要があるなと考えています。
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学院に三大貴族の最後の一角、ウームリュイナ家の次男がやって来ました。
彼の存在を見たシスティが頭を抱えています。
彼女の態度から察するに問題児のようです。
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昼食を終え食堂から出ようとしているアルス、ロキ、テスフィア、アリス、リリシャの元に問題の次男がやって来ました。
アルスとロキは貴族社会に疎いので彼の正体を知りません。
人波をかき分けて食堂に向かってくる彼の事を迷惑な奴と思っています。
問題の人物はアルスの元までやって来て挨拶してきました。
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アルスの正体が第一位と知っているようですよ。
アルスが「どちら様かな」と質問するとアイル・フォン・ウームリュイナと名乗りました。
アイルの付き人の男女はアルスの態度に敵意を向けてきました。
二人とも相当な腕前のようです。
.
アルスに話があるようで場所を変えたいと言ってきました。
アルスは断りたいようですがアイルの次の行動でアルスは無視する事が出来なくなります。
アイルはテスフィアに親し気に、久しぶり、と語りかけます。
声を掛けられたテスフィアは喉を詰まらせながら、なんで、あんたが、ここにいるの!と言い返してます。
二人は知り合いのようだね。
テスフィアはアイルの事を嫌っているようです。
.
アイルはテスフィアを抱き寄せて顎の下に手を添えて上を向かせます。
テスフィアにキスしようとしているみたいだね。
テスフィアは硬直してしまい動けません。
キスされる寸前でアルスがテスフィアを助ける事になりました。
「僕のものに、汚れがついてしまったようだね」と言ったアイルに対抗して「俺のものに、勝手に汚れをつけられると困る」と言い添えます。
真っ赤になって照れるテスフィアをアリスに託します。
言葉の綾ってやつだね。
アルスはテスフィアが期待する意味で俺のものといった訳ではないぞ。
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アリスに支えられたテスフィアから大粒の涙が溢れます。
アイルの行動はロキとアリスの反感を買いました。
アイルは幼い頃に交わした婚約が未だに生きていると言い出します。
フローゼから一方的に反故にしたいとの話がきたが、そんな話が通る筈が無いと言っています。
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アイルが更にテスフィアに迫ろうとしたのでアリスが止めに入ります。
アイルはアリスが庶民だと知ると高貴な家同士のことに首を突っ込まない方が賢明だよと言ってきました。
激高したアリスの首をアイルを護衛していた男が掴みます。
ロキと護衛の女が対峙する事になっています。
アリスの窮地を助けたのは一度姿を消してたリリシャでした。
彼女は細い糸を護衛の首に巻き付けて威嚇します。
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アイルはリリシャの事を知っているようですね。
お互いに戦うのは不味いと考え話し合いを行う事になりました。
場所は応接室です。
システィが準備する事になるのだろうか?お苦労様です。
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アルスは怪我をしたアリスと放心状態のテスフィアを保健室に連れて行く事にしました。
アリスの手当てをロキに任せて放心状態のテスフィアの治療を行う事にします。
テスフィアはアイルに何らかの催眠術を掛けられて方針しているようです。
アルスが大胆な行動にでます。
テスフィアの脇に手を入れ持ち上げ彼女を後ろ向きに座らせてから服を脱がせます。
ロキ、アリス、リリシャが呆気に取られている間にブラのホックを外します。
テスフィアの背中に手を当て魔力を流し始めました。
アルスは魔力を流してテスフィアの精神混濁を解消させました。
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覚醒したテスフィアは自分のおっぱいを見る事になりました。
悲鳴を上げた彼女に騒ぐな鬱陶しいとアルスが応えます。
テスフィアは背中を丸めて小さくなりブラのホックを止めて欲しいとお願いしてきました。
アルスは当然のようにホックを止めようとしましたがロキに割り込まれました。
この辺りにエリーナの影響が出てますね・・・アルスはテスフィアの半裸くらいでは動じません。
混乱しているテスフィアにロキがちょっと太ったと冗談を言って和ませています。
ロキ優しい。
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テスフィアからアイルとの関係を説明して貰う事になりました。
テスフィアとアイルが幼い頃にフェーヴェル家とウームリュイナ家の間で婚約がなされたそうです。
後になってフローゼが婚約を破棄したいと申し入れたようです。
テスフィアはそれで話は付いたと思っていたようですが貴族であるリリシャがそれで事は終わらないと告げました。
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三大貴族家は貴族の手本となる必要があるそうです。
責任のある立場のフェーヴェル家が一方的に婚約を反故にするのは示しが付かない。
ウームリュイナ家が証書でも残していたらめでたくゴールインするしかないと言ってます。
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テスフィアは不味い立場になってるようだね。
ロキはアルスに付いて行こうとしましたがアルスに断られました。
アリスの護衛として保健室に残るように指示します。
テスフィアは当事者として参加すると言い出すのですが彼女もアルスに断られます。
アルスはテスフィアを放心状態にしたアイルの催眠術の正体が分からない状態で乗り込むのは不味いと言っています。
リリシャも当事者のテスフィアが放心状態になり話が進むのは後々厄介だと教えます。
アルスはリリシャに同行をお願いする事にします。
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アルスはリリシャの事をある程度認めている事を伝えお願いしていますね。
リリシャは三大貴族にも動じないアルスの態度に好感を抱いたようです。
アルスがどう対応するのか楽しみなようですね。
アルスに同行する事にしました。
リリシャの目的が気になりますね。
興味本位?
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バナリスからの帰路でアルスがロキに過去の話を語ります。ロキはアルスが過去を語ってくれた事に大喜びしています。二人はべリックの元に向かいバナリスで対峙した謎の魔法師について報告します。アルスはべリックから極秘情報を閲覧する権利を付与して貰い敵が使った天候を制御する魔法について調べる事にします。アルスとロキが帰ってきたと知ったテスフィアとアリスがやってきました。リリシャがアルスの部屋にやってきてバナリスからの帰還を祝ってくれました。テスフィアはあからさまにリリシャの事を嫌っています。二人の口論に辟易したロキが決闘を提案します。ロキの仕切りでテスフィアとリリシャが決闘する事が決まりました。テスフィアの婚約者を名乗る三大貴族の息子が学院にやってきました。彼はアルスに話があるようです。
レーベル:HJ文庫
発行日:2020/8/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-2262-0
雰囲気:昔話、愛犬、報告、日常、貴族の喧嘩、三大貴族の最後、婚約者?、破廉恥行為
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レティの誘いを断りバナリスから帰還する事にしたアルスは背負っているロキに己の過去を語る事にしました。
レティはアルスの事を受け入れて一緒に外界を巡ろうと誘ってくれました。
アルスはレティの誘いを受けても良いと思ったようですが過去の出来事が彼女の誘いを断らせました。
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アルスは魔法師育成計画の二期生でした。
一期生は全て外界で殉職したそうです。
二期生もアルスだけが生き残ったそうです。
アルスの異常な能力の高さを知ったべリックは彼がアルファの未来を築くと考えたようです。
幼い頃から外界で魔物討伐をしているアルスに人間らしい生き方をさせたいと考えたようだね。
アルスに仲間の尊さを教えようとして新たな隊を作る事にしました。
ウィザイスト(フェリネラのパパ)を巻き込み彼の個人部隊を設立してもらっています。
当時のアルファには一桁魔法師はシスティしか居なかったようです。
目立たないように二桁魔法師を一人と三桁魔法師を集めました。
集めたのは何らかの強みを持つ変わり者ばかりです。
部隊の中でもアルスの実力は突出していたようです。
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部隊員はアルスの事を気にかけアドバイスを送っていました。
実力的にはアルスの方が遥かに格上なのですがチームプレイを教えようとしていたようです。
隊員の中にエリーナという二桁の女性魔法師がいました。
彼女はシスティの弟子だったのですがアルスに会って彼の事が気に入ってしまい入隊を決めました。
エリーナはアルスの事を可愛い弟と思っているようです。
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彼女の実力は隊の中でアルス、ウィザイストに次ぐ三番目だったようだ。
唯一の女性隊員だったのでセクハラ被害に遭ってました。
が、セクハラした人は例外なくぶっ飛ばされる事になっています。
普段は物腰が和かいのですが制裁を加える時は罵り言葉をふんだんに使っています。
間違いなくアルスの情操教育には悪影響を与えているぞ。
彼女は黒の下着を好むようです。
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魔法師の更衣室は男女で兼用だったので覗かれるのを防ぐ為と言ってエリーナはアルスの傍で着替える事が常でした。
幼いアルスはエリーナのナイスボディに見慣れてしまい女性の半裸に無関心になったようです。
下着姿のエリーナはアルスと積極的なスキンシップをはかってきました。
エリーナは下着おっぱいにアルスの頭を埋もれさせたりしています。
見方によっては若干犯罪臭がしますね・・・まあ揉ませてないのでセーフか。
アルスは迷惑そうにしてましたね・・・勿体ないです。
そこは顔から谷間に突っ込んで大きく息を吸い込む場面だよね!!
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アルスが所属しているので部隊の戦績は素晴らしいものがありました。
しかしアルスが強すぎるので部隊としての連携はいまいちでした。
そこに魔物の気配を感知できる能力を付与された実験犬がやって来ました。
ウィザイストはアルスの情操教育に役立つと思ったようです。
犬は巨体で警戒心を剥き出しにしていました。
本能的にアルスの強さを感じ取りアルスに対して従順な姿勢を取ってきました。
アルスの事をご主人様と決め服従したようです。
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犬に名前を付ける事になりました。
アルスはシロって名前を提案しましたが普通過ぎるって理由で却下されます。
ウィザイストは息子に付けたかったと言ってゴルンマスって名前を提案してきました。
女の子にはゴルネアと名付けたかったそうですが奥さんに反対されてフェリネラと名付けたそうです。
フェリネラはゴルネアって名前になってた可能性があったのね。
最終的に一人の隊員がかつて飼っていた猫の名前を付ける事になりニケと名付けられました。
アルスが世話係に任命されニケと共に生活するようになりました。
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ニケの魔物探知能力は予想以上に効果的で部隊は更なる功績を上げる事になりました。
アルスも部隊と連携がマシになります。
部隊がうまく回り始めた矢先に大事件が発生しました。
魔物の大進行が起こります。
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魔物たちを率いている強敵との戦いにアルスが高揚してしまいます。
アルスは魔物たちとの戦闘に飽きてたようです・・・相手が弱すぎて。
初めて自分の力を存分に試せる相手と対峙して遊び始めてしまいます。
アルスに隙が生じてしまい致命の一撃を貰いそうになります。
アルスの危機をニケが身を挺して助けてくれました。
瀕死状態のニケに駆け寄りアルスは呆然としています。
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動きの止まったアルスは良い的になってしまい攻撃に晒されようとしています。
エリーナがアルスを庇って瀕死の重傷を負ってしまいます。
ニケとエリーナがやられた事でアルスの中に一人で戦えば良かったという考えが浮かんできました。
これはウィザイスト達が恐れていた考え方です。
隊を率いていたリンデルフはエリーナに駆け寄りどうするか考えています。
アルスから大量の魔力が吹き上がり巨大なヘビのような形状に変化しました。
更にリンデルフとエリーナはアルスの魔法で後方に転移されたようです。
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エリーナが死にかけて錯乱しているリンデルフの元に急遽軍に協力する事になったシスティがやって来ました。
システィがエリーナの回復を部下に命じています。
システィは部隊を後方に下げようとしていました。
リンデルフはアルスが前線に残っている事を教えアルスを助けに行くと主張します。
システィは冷たくリンデルフの能力では無駄に死ぬだけだと諭しました。
リンデルフは作戦指揮能力を買われて隊に所属していました。
魔法師としては弱いんだよ。
頭はきれるのでシスティに無駄死にしたがっていると図星を突かれて納得する事になりました。
システィたちは後方に下がり戦線を立て直そうとしたようです。
二日後になって強敵を倒したアルスが一人で戻って来ました。
ニケが死んだのとエリーナが重傷を負った事でアルスは一人で戦う事を決めたのね。
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ロキはアルスが過去を話してくれた事が嬉しくてたまらないようです。
気持ちが昂り、思わず、いつまでも一緒にいますよ、と言ってしまいました。
言ってしまってから、照れて真っ赤になっているのではなく怖くて真っ青になっている感じがしますね。
アルスが、この辺で、振り落としていくぞ、と冗談を言ってくれたので安心したようだ。
ロキはアルスが学院での生活を楽しいと感じていると察して嬉しくなっています。
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アルスとロキはべリックの元に向かいバナリスで起こった事の報告を行います。
レティが地形を変えてしまう魔法を使った事を聞いてべリックは頭を抱えていました。
アルスは天候を制御する魔法を使う謎の魔法師”雪の男”について報告しています。
アルスは雪の男がグドマ・バーホングと関係がありイノーベって呼ばれていた人物じゃないか?と予想します。
ロキも彼女が遭遇した謎の魔法師について報告を行っています。
レティの部下のムジェルでも相手にならなかったと聞いてべリックは驚いています。
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アルスは【フェルゲ四書】についても何かを知っているようだったと報告しました。
べリックに天候を制御する魔法と魔物と意思疎通を図れる魔法に心当たりが無いか質問しています。
べリックは知らないみたいだね。
アルスは敵が独自の魔法体系を持っていると予想しています。
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べリックは貴族が秘匿している独自の魔法ではないかと予想しています。
アルスはそれらの魔法について調べる為に機密情報への閲覧権を要求しました。
アルスにアルファから出奔されると困るべリックは可能な範囲で閲覧を許可する事にしました。
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アルスはべリックに手懐けられないように警戒してますがアルファを出たいとまでは思っていないようです。
面白いのはべリックがアルスが考えている以上にアルスに嫌われる事を恐れている事だね。
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アルスとロキが帰るとシスティが連絡してきました。
システィはべリックが新たに学院に送り込んだリリシャの事を質問してきました。
べリックは言える範囲で上の意向だと答えます。
べリックの上には元首のシセルニアしか居ません。
システィはシセルニアが何かをしようとしていると知る事になりました。
知ったからと言って彼女に何かが出来るわけでは無いようです。
苦しい立場なのね。
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昼過ぎに学院に戻ったアルスとロキはしれっと午後の授業をサボってます。
アルスはべリックから渡された閲覧権を使い天候制御魔法の糸口を探っています。
アルスの期待した情報は手に入らなかったようです。
興味深そうにしているロキに魔法の講義を行っています。
アルスの講義を聞き終えたロキが学院の授業よりも有用だったと身も蓋もない感想を述べています。
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アルスの帰還を知ったテスフィアとアリスがやって来ました。
やっぱり帰ってた、とテスフィアが口走ったので情報の出どころを追求する事にします。
テスフィアとアリスが言いにくそうにしていると教えた本人がやって来ましたよ。
テスフィアとアリスにアルスとロキの帰還を教えたのはリリシャでした。
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リリシャは情報源が軍に所属している兄である事を教えてくれました。
テスフィアに対して親し気に接してきますね。
テスフィアは敵意を剥き出しにして嫌っています。
アルスは貴族同士のいがみ合いだと納得する事にしました。
テスフィアとリリシャの気まずい雰囲気をアリスがとりなそうとしています。
アリスの行為に対してリリシャがお礼を言っています。
リリシャは友達ごっこは楽しかったと言っています。
それを聞いたアルスが、お前、友達って知ってるか?と問いかけました。
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憤慨したリリシャが友達くらいいる、パパとかママとか、と答えました。
彼女の答えを聞いた一同は旋律する事になりました。
アルスはリリシャが世間一般とはズレている事を知りました。
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リリシャはアルスの部屋が物珍しいようで観察しています。
テスフィアとアリスが訓練を始めました。
二人は魔力を制御する練習をしています。
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部屋の見物に飽きたリリシャが二人の訓練に興味を示しました。
リリシャには魔力の制御に難儀しているテスフィアとアリスの姿が驚きだったようです。
魔力操作なんて簡単だと言って実践してみせました。
リリシャは自分の行為を大した事ではないと思っているようですがアルスとロキまで感嘆しています。
ロキが真剣な表情でリリシャの実力を褒めたたえています。
アルスまで褒めてくれたのでリリシャが調子に乗りました。
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アリスに魔力操作のコツを教える事になります。
テスフィアにも聞こえるように指導していますね。
リリシャの指導方法にアルスも感銘を受けたようですね効果的だと評しています。
益々調子に乗ったリリシャは魔力の制御は得意でも魔法の扱いが苦手な事を打ち明けました。
試しに魔法を使って見せたのですが無残な結果となりました。
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リリシャの魔法は留年確定ってくらいにお粗末なモノでした。
散々バカにされたテスフィアが仕返しとばかりに他の学院に移る選択肢もあると言ってしまいます。
口論が始まり二人の口論に辟易したロキが妙案を提示する事になります。
ロキは決闘で決着をつけてはどうか?と提案しました。
頭に血が上っているテスフィアとリリシャは決闘を承諾しました。
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ロキが決闘を仕切る事になるようです。
アルスは観戦チケットで一儲けできそうだと考えています。
訓練場の予約がとれたら決闘が行われる事が決まりました。
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リリシャを先に返しアルスはテスフィアに彼女の家に伝わる魔法について質問する事にします。
氷系統の魔法を使うフェーヴェル家の魔法に一面を雪模様に変える魔法のヒントがあるか確かめたかったようです。
訝しむテスフィアに彼女に適した新魔法を考案する為に必要なんだと答えてしまいました。
新魔法と聞いてアリスとロキまで興味を示してきます。
アルスは三人の為に新魔法の開発を行う事になりました。
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テスフィアからはアルスが期待する答えは得られませんでした。
フローゼさんしか知らない魔法があるような事を言ってますね。
アルスはフローゼさんに面会する必要があるなと考えています。
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学院に三大貴族の最後の一角、ウームリュイナ家の次男がやって来ました。
彼の存在を見たシスティが頭を抱えています。
彼女の態度から察するに問題児のようです。
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昼食を終え食堂から出ようとしているアルス、ロキ、テスフィア、アリス、リリシャの元に問題の次男がやって来ました。
アルスとロキは貴族社会に疎いので彼の正体を知りません。
人波をかき分けて食堂に向かってくる彼の事を迷惑な奴と思っています。
問題の人物はアルスの元までやって来て挨拶してきました。
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アルスの正体が第一位と知っているようですよ。
アルスが「どちら様かな」と質問するとアイル・フォン・ウームリュイナと名乗りました。
アイルの付き人の男女はアルスの態度に敵意を向けてきました。
二人とも相当な腕前のようです。
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アルスに話があるようで場所を変えたいと言ってきました。
アルスは断りたいようですがアイルの次の行動でアルスは無視する事が出来なくなります。
アイルはテスフィアに親し気に、久しぶり、と語りかけます。
声を掛けられたテスフィアは喉を詰まらせながら、なんで、あんたが、ここにいるの!と言い返してます。
二人は知り合いのようだね。
テスフィアはアイルの事を嫌っているようです。
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アイルはテスフィアを抱き寄せて顎の下に手を添えて上を向かせます。
テスフィアにキスしようとしているみたいだね。
テスフィアは硬直してしまい動けません。
キスされる寸前でアルスがテスフィアを助ける事になりました。
「僕のものに、汚れがついてしまったようだね」と言ったアイルに対抗して「俺のものに、勝手に汚れをつけられると困る」と言い添えます。
真っ赤になって照れるテスフィアをアリスに託します。
言葉の綾ってやつだね。
アルスはテスフィアが期待する意味で俺のものといった訳ではないぞ。
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アリスに支えられたテスフィアから大粒の涙が溢れます。
アイルの行動はロキとアリスの反感を買いました。
アイルは幼い頃に交わした婚約が未だに生きていると言い出します。
フローゼから一方的に反故にしたいとの話がきたが、そんな話が通る筈が無いと言っています。
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アイルが更にテスフィアに迫ろうとしたのでアリスが止めに入ります。
アイルはアリスが庶民だと知ると高貴な家同士のことに首を突っ込まない方が賢明だよと言ってきました。
激高したアリスの首をアイルを護衛していた男が掴みます。
ロキと護衛の女が対峙する事になっています。
アリスの窮地を助けたのは一度姿を消してたリリシャでした。
彼女は細い糸を護衛の首に巻き付けて威嚇します。
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アイルはリリシャの事を知っているようですね。
お互いに戦うのは不味いと考え話し合いを行う事になりました。
場所は応接室です。
システィが準備する事になるのだろうか?お苦労様です。
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アルスは怪我をしたアリスと放心状態のテスフィアを保健室に連れて行く事にしました。
アリスの手当てをロキに任せて放心状態のテスフィアの治療を行う事にします。
テスフィアはアイルに何らかの催眠術を掛けられて方針しているようです。
アルスが大胆な行動にでます。
テスフィアの脇に手を入れ持ち上げ彼女を後ろ向きに座らせてから服を脱がせます。
ロキ、アリス、リリシャが呆気に取られている間にブラのホックを外します。
テスフィアの背中に手を当て魔力を流し始めました。
アルスは魔力を流してテスフィアの精神混濁を解消させました。
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覚醒したテスフィアは自分のおっぱいを見る事になりました。
悲鳴を上げた彼女に騒ぐな鬱陶しいとアルスが応えます。
テスフィアは背中を丸めて小さくなりブラのホックを止めて欲しいとお願いしてきました。
アルスは当然のようにホックを止めようとしましたがロキに割り込まれました。
この辺りにエリーナの影響が出てますね・・・アルスはテスフィアの半裸くらいでは動じません。
混乱しているテスフィアにロキがちょっと太ったと冗談を言って和ませています。
ロキ優しい。
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テスフィアからアイルとの関係を説明して貰う事になりました。
テスフィアとアイルが幼い頃にフェーヴェル家とウームリュイナ家の間で婚約がなされたそうです。
後になってフローゼが婚約を破棄したいと申し入れたようです。
テスフィアはそれで話は付いたと思っていたようですが貴族であるリリシャがそれで事は終わらないと告げました。
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三大貴族家は貴族の手本となる必要があるそうです。
責任のある立場のフェーヴェル家が一方的に婚約を反故にするのは示しが付かない。
ウームリュイナ家が証書でも残していたらめでたくゴールインするしかないと言ってます。
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テスフィアは不味い立場になってるようだね。
ロキはアルスに付いて行こうとしましたがアルスに断られました。
アリスの護衛として保健室に残るように指示します。
テスフィアは当事者として参加すると言い出すのですが彼女もアルスに断られます。
アルスはテスフィアを放心状態にしたアイルの催眠術の正体が分からない状態で乗り込むのは不味いと言っています。
リリシャも当事者のテスフィアが放心状態になり話が進むのは後々厄介だと教えます。
アルスはリリシャに同行をお願いする事にします。
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アルスはリリシャの事をある程度認めている事を伝えお願いしていますね。
リリシャは三大貴族にも動じないアルスの態度に好感を抱いたようです。
アルスがどう対応するのか楽しみなようですね。
アルスに同行する事にしました。
リリシャの目的が気になりますね。
興味本位?
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