ラノベの感想) 魔弾の王と聖泉の双紋剣 3 (ダッシュエックス文庫)
概略:
ティグルとリムはアルトリウスの攻略方法と双紋剣の使い方を知る為に羊飼いの村にある神殿に向かう事になります。羊飼いの村があるアスヴァール島西部では奇怪な事件が多発していました。これを重く見たアルトリウスはサーシャを派遣する事にします。ティグルとリムは羊飼いの村でサーシャと鉢合わせる事になりました。敵が強いと知ったサーシャはティグルとリムに共闘を申し込んできます。民を助けたいと考えているティグルとリムは応じる事にしました。三人は悪事を働く魔物と戦う事になります。
レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2020/8/30
著者:瀬尾つかさ 原案:川口士
イラスト:八坂ミナト
ISBN:978-4-08-631378-0
雰囲気:過去、双紋剣の秘密、リムの谷間、シスコン、超絶剣技、共闘、意外な敵、化け物退治、敵の強さ、進歩
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プロローグ
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敗走するギネヴィア派の兵士をティグルが助けています。
必死で逃げていて死を覚悟した彼らは救世主の登場に歓喜しています。
ティグルが敵を倒す度に竜殺し殿と叫んでいました。
偽アルトリウス派をビビらせるには十分ですね。
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第1話 森の中の戦い
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ティグルとリムは森に逃げた味方の救出を行います。
ティグルが木の上に陣取り敵の指揮官を狙撃していきました。
木の間から矢が飛んで来るので敵には防ぎようがありません。
リムは木の上に待機していて敵の指揮官の位置が判明すると樹上から接近して切り掛かりました。
戦闘が終了するとリムが森の方を見つめてボーっとしています。
ティグルが声を掛けると誰かに呼ばれた気がすると言っています。
彼女の持っている双紋剣が一定の方角を指すと淡く輝きます。
ティグルは双紋剣が何かの存在を教えようとしていると感じ双紋剣が示す方向に向かう事にしました。
ティグル達は森の中で古い神殿を発見しました。
神殿の中に入ると双紋剣の光が消えます。
双紋剣はティグルとリムをこの神殿に導きたかったようです。
神殿の中を進むとケット(猫の王)が祈れと命じてきました。
ティグルとリムは片膝をつく事になります。
そしてアスヴァール島を統一する前、過去のアルトリウスとギネヴィアを見る事になりました。
ティグルが過去のアルトリウスを見る事になり、リムは過去のギネヴィアを見る事になりました。
アルトリウスの周りには既に円卓の騎士となる騎士たちが存在しました。
彼らとアルトリウスは幼馴染だったようです。
アルトリウスがリムが湖の精霊から下肢された双紋剣を所持している事に気が付きました。
しかしアルトリウスが双紋剣を抜く場面は見られませんでした。
ケットが騒いだのでティグルとリムが倒れている事に気が付いたイオルが二人を目覚めさせてくれました。
目覚めたリムから彼女がギネヴィアの過去を見たと教えられました。
ギネヴィアは双紋剣を母から貰ったと言っていたそうです。
ギネヴィアの左手にはティグルがモルガナから貰った緑の髪の指輪と同じ指輪が嵌められています。
アルトリウスの妃になってギネヴィアは精霊と関係があるのかもしれません。
ケットからティグルとリムが神への供物として死にかけていたと教えられます。
ケットは神殿には過去の記憶の残滓が残っていると言っています。
ティグルは偽アルトリウスと戦うには彼の情報が足りないと感じていました。
偽アルトリウスと円卓の騎士は魔物を討伐する為に蘇ったと言っています。
魔物の情報も必要だと感じています。
イオルから彼らの故郷がアスヴァール島の西部だと教えられます。
そこで羊飼いをしていたそうです。
初代アルトリウスも元は羊飼いだったって伝説が残っているそうです。
イオル達の故郷にもここと似た神殿があるそうです。
ティグルとリムはイオル達の故郷にある神殿に行ってみる事にしました。
書状を送りギネヴィアとリネットに相談したら認められました。
リネットは気を利かせてティグルにギネヴィアの代理として交渉する権利をくれました。
それを認めるギネヴィアの委任状を送ってくれました。
直訴されイオルと二人の少年を同行させる事になりました。
サーシャはギネヴィア派に襲われた街の修復作業をしていました。
そこにアルトリウスから新たな命令が届きました。
アスヴァール島の西部で異常事態が起こっているのでサーシャが対処しろと命じています。
最初は羊が消え、牧羊犬が奇妙な死体で見つかったそうです。
被害が拡大し羊飼いやその家族が失踪しているそうです。
サーシャでなければ対処できない事態が発生する可能性があるそうです。
サーシャは西に向かいました。
ティグルたちと鉢合わせになるのか?
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第2話 高原地方
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ティグルとリムはイオルと二人の少年を連れて彼らの故郷の村に向かいます。
途中の山道で黒い影に襲われました。
ケットから人間では無いと言われました。
リムの双紋剣から怒りの感情が流れ込んできます・・・リムは双紋剣の感情に従い黒い影を切り倒す事にします。
双紋剣に切られた黒い影は形が崩れて土に帰りました。
ティグルはその土を保存して後で調べてみる事にしました。
情報を集める為に近くにある森を管理する狩人の村に向かう事にしました。
村人に聞いてみると彼らも黒い影の事を知っていました。
狩りで遠出した時に遠巻きに見たことがあるそうです。
近くに神殿が無いか聞いてみると狩人の神殿があると教えてくれました。
連れて行くには狩人としての技量を示せと言われティグルが狩りを行う事になります。
ティグルは大喜びで狩りを行いその技量を認められました。
神殿が静寂を好むと言われたのでティグルとリムとケットで向かう事になりました。
神殿でティグルとリムは過去のアルトリウスとギネヴィアの姿を目撃する事になりました。
ギネヴィアがアルトリウスに双紋剣を渡しています。
ここでアルトリウスに精霊の血が入っている事が判明しました。
アルトリウスが巨大な猪を狩る場面を見る事になりました。
ここでティグルは双紋剣が双頭剣に変化するのを目撃しました。
アルトリウスは双紋剣の柄頭をくっつけて双頭剣に変化させていました。
アルトリウスは突進してくる巨大な猪の頭を真っ二つにしました。
激突したのですがアルトリウスは一歩もその場を動きませんでした。
何らかの不可思議な力が発動したようですがティグルにはその仕組みが理解できませんでした。
猪を倒したアルトリウスがギネヴィアの元に戻ってきました。
二人は熱い抱擁を交わしてます。
戦いの高揚感とギネヴィアの色香に欲情したアルトリウスがギネヴィアを押し倒して服を引き裂いています。
名前を呼ばれてティグルはそこで目覚める事になりました。
目覚めたティグルの眼前にリムのおっぱいがありました。
ティグルとリムは全裸になっていてティグルがリムを押し倒しています。
ティグルは慌ててリムの上から飛び退きました。
ここでやっちまえないのがティグルだよな・・・紳士です。
ケットからお盛んであるな、との声が掛かりました。
ケットはティグルがリムを押し倒す場面を見ていたようですね。
リムの口からアルトリウスと呼ぶ声が漏れます。
彼女はギネヴィアに乗り移っているようですね。
ティグルはリムに服をかぶせてあげています。
リムが目覚めると服が落ちてしまいます。
ティグルは視線を逸らして服を着てくれとお願いしています。
村に戻ってからティグルとリムは互いに見た事を語り情報を共有しています。
ティグルがアルトリウスに乗り移ていて、リムがギネヴィアに乗り移っていた事が分かりました。
リムはアルトリウスが双紋剣を使っている場面を見られたティグルの事を羨んでいました。
ギネヴィアに乗り移っていたリムは善き精霊と悪しき精霊の戦いを目撃したようです。
その戦いが続いていると言っています。
ギネヴィアには兄が居たそうです。
二人はアスヴァール島の隣にあった島で生まれたそうです。
その島は善き精霊と悪しき精霊の戦いの余波で消滅したそうです。
二人だけが生き残り湖の精霊に育てられたそうです。
ギネヴィアの兄は円卓の騎士になったランスロットでした。
ランスロットが湖の精霊の実子では無い事が判明しました。
ティグル達は狩人の村を出発しイオル達の故郷である羊飼いの村に向かいました。
途中までは順調に進めたのですが霧が出てきてしまい道に迷ってしまいます。
ここでケットが助けてくれました。
彼の先導で丘の上に上がると底の方に神殿跡が見つかりました。
馬が神殿跡に向かうのを怖がったのでティグル、リム、ケットで神殿に向かいました。
神殿に入るとギネヴィアを娶りたいと言ってるアルトリウスがランスロットに断られる場面を見る事になりました。
ランスロットは妹のギネヴィアの事を溺愛していて彼女に近づく男を忌避しています。
既にギネヴィアはアルトリウスと恋仲になっているようで結婚に反対するランスロットを罵倒します。
「そんなこと言う兄さんは、嫌い」「最低です」と言われたランスロットはこの世の終わりのような顔をしてます。
仲良し兄妹に任せていては話が進まないと考えたアルトリウスはランスロットに決闘を申し込みました。
アルトリウスは湖の精霊からギネヴィアを頼むとお願いされて双紋剣を貰ったそうです。
それを聞いても妹ラブのランスロットは引く事はできませんでした。
二人の全力での戦いが始まりました。
アルトリウスとランスロットの戦いは余りにも高度過ぎてティグルには理解できませんでした。
二人の決闘はアルトリウスがランスロットの鎧に小さな傷を付けた事で決着しました。
アルトリウスの剣の腕を認めたランスロットは彼の配下に入る事を決めました。
意識が神殿跡に戻ってきたティグルとリムはお互いが見たことを報告しあいます。
今回はリムもアルトリウスが双頭剣を使う姿を見る事ができました、非常に喜んでいます。
剣が使えるリムの目にもアルトリウスとランスロットの戦いは人間離れしていると見えたそうです。
ギネヴィアになっていたリムは彼女がランスロットを深く愛していたと言っています。
伝説ではギネヴィアを殺した魔物を追ってランスロットが大陸に渡ったと言われています。
彼が物凄いシスコンだったと知ったティグルはその行動に納得しています。
円卓の騎士の伝説では彼らは聖人君子として伝わってますがそれも無理もないと感じています。
ランスロットが重度のシスコンだったとは伝えられないからね。
双紋剣についての理解度をリムに聞くといまいちと言われました。
リムが柄と柄を合わせても双紋剣は双頭剣に変形してはくれませんでした。
何かきっかけが必要なんじゃないかと言っています。
まだ訪れていない神殿にヒントがあると期待する事になりました。
翌日イオル達の故郷の村の隣村に到着しました。
村に着く直前で狼の群れ襲われている羊を発見しました。
ティグルが矢で狼を撃って羊を助けました。
ティグルの弓を警戒した狼の群れは逃げていきました。
羊を助けられた羊飼いがお礼を言ってきます。
そしてイオル達を見て驚く事になりました。
羊飼いはイオル達の叔父でした。
村を出たイオル達が無事に生きていた事を喜んでいます。
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第三話 羊飼いの村
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村長に紹介して貰う事になりました。
村長の家で意外な人物と再会する事になります。
村長の家にはアルトリウスによって派遣されたサーシャが既にやって来ていました。
ティグルとリムは臨戦態勢を取るか悩んだのですがサーシャには戦う意思はありませんでした。
彼女はティグルとリムに協力を要請してきました。
事件を解決して羊飼いの村を出るまでは敵対しない事を条件にティグルとリムは協力する事になりました。
ティグルとリムは自分たちが知っている情報を開示しました。
サーシャたちは安全なルートで村にやって来たので化け物に襲われた経験はありませんでした。
二人の伝えた情報を興味深そうに聞いていました。
ティグルは影法師から採取した泥をサーシャに渡しました。
彼女の連れてきている仲間の中に鑑定ができる人物が居たからです。
サーシャとリムが旧交を温める事になりました。
サーシャからジスタートに魔物が存在する事が語られました。
イオル達の村の住人がすべて居なくなった事を伝えられます。
サーシャは部下の騎士を村の調査に向かわせたそうです。
その日の夜村が襲撃を受けました。
ケットがティグルを起こして敵の襲来を教えてくれました。
ティグルは急いで迎撃に向かいます。
襲ってきたのは以前襲われた事のある影法師でした。
ティグルはモルガナの指輪の力を矢に宿し影法師に撃ち込みます。
影法師は崩れ去り泥に戻りました。
やって来たサーシャとリムと合流して指揮官を探す事にします。
サーシャとリムが指揮官と思われる狼男と彼を守る騎士と戦う事になりました。
敵は物凄い手練れでサーシャの剣技をもってしても攻撃を受け止めるのがやっとでした。
サーシャが挑発すると「人間め、餌の分際で増長しおって」と憎々し気に言い返してきます。
ティグルがモルガナの指輪の力を宿らせた矢を放つと警戒して逃げていきました。
敵が逃げたと知りサーシャは安堵しています。
ティグルとリムを味方に引き入れた自分を称賛しています。
翌日、イオル達の村に向かう事になりました。
イオル達の村でサーシャの部下と合流する事になります。
部下たちはティグルの事を知っていて戦闘態勢を取ろうとしています。
サーシャから奇怪な事件を解決するまで共闘すると言われ剣を収めました。
サーシャの連れてきた兵の中に裁定の使者と呼ばれる騎士が居ました。
彼はサーシャの部下では無いらしいです。
アルトリウスの命令でサーシャに従う事になっているそうです。
ティグルは裁定の使者の話し方がケットに似ていると気が付きました。
今後のアルトリウス派との戦いに於いてケットの存在は有利になると判断したティグルはケットの存在を伏せる事にします。
中々策士ですね、リネットの薫陶が行き届いている?
サーシャはティグルから預かった影法師が崩れて出来た泥を見せる事にします。
裁定の使者は死者の成れの果てだと鑑定しました。
死者とは古に存在した死者を操る力によって傀儡となった者だそうです。
裁定の使者は古の記憶があるわけでは無く知識を継承しているそうです。
その話を聞いたティグルは、ケットと裁定の使者が意味ありげな視線を交わした事から彼らが近しい存在だと理解しました。
裁定の使者から狼男と一緒に居た凄腕の騎士がランスロットだと告げられました。
戦闘を見たわけでもないのに正体を特定できた事にティグル以外の人々は不思議そうにしています。
ティグルは彼がケットと同類だろうと予想しているので納得できたようです。
敵の中にランスロットが居ると判明したので事態がややこしくなりました。
ティグルはこれまでに知り得た情報をアルトリウスに伝えるべきだと考えます。
サーシャも同じことを考えていました。
しかし問題が発生しました。
アルトリウスのいるコルチェスターまでは10日は掛かってしまいます。
指示が戻ってくるまで何もしないで手をこまねいている訳にはいきません。
困っているサーシャに裁定の使者が、自分なら1日で往復できると教えました。
驚きです・・・
サーシャはアルトリウスが何故彼を同行させたのかを理解しました。
不測の事態が発生した場合、アルトリウスとサーシャを繋ぐ手段として裁定の使者を同行させたのね。
サーシャは裁定の使者をアルトリウスの元に向かわせ判断を仰ぐことにしました。
ティグルとリムの存在も報告する事になります。
アルトリウスの判断如何によってはティグルとリムは敵になります。
サーシャはこの場で別れる事を提案してきました・・・良い人だ。
しかしティグルは困っている村人を途中で放り出す事ができませんでした。
裁定の使者が戻ってくるまでに事態を解決しようと提案してます。
リムはお人よしと思いつつもティグルの判断に好感を抱いているようです。
ティグルの提案を聞いたサーシャはあまりのお人よしぶりに大笑いしています。
サーシャもティグルの考え方が気に入ったようだね。
ティグルの提案に乗り敵の本拠地だと思われる廃砦に向かう事を決めました。
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第4話 高原地方の吸血鬼
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ティグル、リム、サーシャの三人は廃砦に踏み込みました。
廃砦には少し前に使われた焚火の跡が残っていました。
ティグルが地下に繋がる隠されていた階段を発見しました。
三人は階段を下りて地階に向かいます。
真っ暗だったので松明を用意して探索を行います。
侵入者に気が付いた敵が石礫を放ってきました。
影法師が襲ってきます。
リムが簡単に対処すると狼男と銀鎧の騎士が出てきました。
ティグルとリムが狼男、サーシャは銀鎧の騎士と戦う事になりました。
ティグルは緑の髪の指輪の力を宿した矢を放ちます。
壁に当たり日の光が入ってきました。
狼男にも緑の髪の指輪の力を宿した矢が命中したのですが平気な顔をしています。
サーシャの挑発に乗ってしまった狼男の正体が判明します。
意外と頭に血が上りやすいようですね。
狼男はサーシャが統治していた時期にレグニーツァで騒ぎを起こした吸血鬼ストリゴイでした。
ストリゴイはレグニーツァからアスヴァール島に移動してきたのね・・・ティグルの予想が当たってました。
リムの双紋剣でもストリゴイには致命傷を与える事はできませんでした。
ティグルは蘇った円卓の騎士が魔物を倒した時の状況を振り返ります。
そして円卓の騎士が持つ赤黒い神器が魔物に有効なんだとの結論に至りました。
サーシャと戦う銀鎧の騎士が過去の光景で見たランスロットの技を使ったので正体が判明しました。
銀鎧の騎士はランスロットでした。
リムの持つ双紋剣は蘇った存在に効力を持っています。
ティグルはサーシャと戦う相手を入れ替える事にしました。
地下室の壁を突き崩してランスロットを遠方に吹き飛ばしました。
ティグルとリムは外に出てランスロットと対峙する事にします。
サーシャが地下室に残りストリゴイの相手をする事になりました。
遠方に吹き飛ばされたランスロットは剣を伸ばして梃子の原理を使い戻ってきます。
ティグルとリムは神殿で嘗てのランスロットの戦いを見ているので彼の武器が持つ能力を知っていました。
リムが双紋剣の柄と柄を合わせて双頭剣に変形させました。
ランスロットの攻撃を交わして放ったリムの双頭剣がランスロットの首に突き刺さります。
兜が壊れて中から黒い泥の顔が現れます。
ランスロットは最期に「ありがとう」と言って崩れ去りました。
ケットがやって来て鎮魂の歌を歌うように鳴きました。
ティグルは湖の精霊がランスロットがストリゴイに傀儡に変えられたと知っていたのでは?と考えます。
アルトリウスもランスロットを傀儡に変えたストリゴイを滅ぼしたかったのではないかと考えます。
ストリゴイはティグルの事を今代の弓と呼びました。
ティグルは自分も魔物に関係していると気が付いたようです。
アルトリウスと円卓の騎士が蘇ったのは魔物を倒すためだと実感する事になりました。
ティグルとリムは廃砦に戻りサーシャに加勢する事にします。
暗い地下での戦闘は不利と判断したティグルは廃砦の中に緑の髪の指輪の力を宿した矢を撃ち込む事にします。
サーシャを呼ぶと彼女は地下室から飛び出してきました。
ストリゴイと影法師を相手にして劣勢だったそうです。
ティグルが地下室を吹き飛ばすとストリゴイが出てきました。
ストリゴイは新たな墓標(自分の墓標と言ってます)を壊されて怒り心頭です。
ストリゴイは視線で相手の行動を封じる能力を持っていました。
睨まれたティグルは動きを封じられてしまいます。
ケットが拘束を解いてくれました。
ティグルが動けるようになったと察したストリゴイは逃げる事にしました。
ティグル、リム、サーシャは馬に乗って追いかける事になります。
ストリゴイは狼の様な走り方で逃げていきます。
長時間走り続ける事ができるようです。
ここで逃がすと搦手を使われそうなので絶対に倒したいと考えたティグルは馬上からストリゴイを撃ちました。
飛んできた矢を右腕で防御したストリゴイは片腕を失います。
腕を使って四つ足で走っていたストリゴイの逃走速度が落ちました。
サーシャが追いつき馬上からストリゴイに飛び掛かります。
サーシャの剣がストリゴイの首を跳ねました。
しかしストリゴイを殺す事はできませんでした。
ストリゴイは「覚えたぞ」と言い残して黒い塊となり砂のように崩れ去りました。
サーシャは逃がした事を察しました。
サーシャはレグニーツァに伝わる伝説を思い出しました。
ストリゴイは分身を使って活動しているそうです。
今回戦ったストリゴイも分身体で本体は別の場所に居るようです。
ストリゴイが去ったのでサーシャとの共闘は終わる事になりました。
ティグルとサーシャは厄介な敵に狙われる事になるようです。
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第5話 悪しき精霊
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サーシャは自分の乗ってきた馬を逃がしてティグルとリムに別れを告げます。
約束を守ってくれた彼女を見送る事になりました。
サーシャの前に悪しき精霊マーリンが現れて不満を述べてきます。
マーリンはサーシャにティグルを殺せと命じてきました。
サーシャは傀儡状態になりティグルに襲い掛かってきました。
リムが双頭剣を使いサーシャの相手をしている間にティグルはマーリンを殺そうとします。
緑の髪の指輪の力を宿した矢をマーリンの額に命中させたのですがマーリンはダメージを受けていません。
マーリンはモルガンの事を姉と呼んでいます。
ティグルは時間を稼ぐ為にマーリンの目的を問いました。
マーリンは楽しいからこのような行動を取っていると言っています。
リムの双頭剣の斬撃によりサーシャに掛けられた誓約が弱まります。
マーリンに逆らえるようになったサーシャはティグルが放った弓の爆風を利用して近付きます。
油断しまくりのマーリンの身体に赤黒い剣を突きさしました。
マーリンは自分に逆らったサーシャに驚いています。
「ニムエ、奴の仕込みか」と呟き煙のように消えました。
戦闘を終えたサーシャが倒れかけます。
リムが駆け寄ろうとしたのですがアルトリウスが現れてサーシャを抱き抱えました。
アルトリウスはストリゴイの呪縛からランスロットを救い出してくれた事に対してお礼を言ってきました。
アルトリウスに「褒めて遣わす」と言われたティグルは喜びに打ち震える事になります。
アルトリウスに膝をつきたい感情に苛まれています。
敵である彼に魅了されている自分に恐怖しつつあれは敵だと抗っています。
ティグルの心境を見て取ったアルトリウスは「許す。強くあれ」と言いました。
何様のつもりだ、という強い怒りを覚えたティグルはモルガンの力を宿した矢をアルトリウスに放ちました。
矢はアルトリウスの身体をすり抜けてしまい彼の後方で大爆発を起こしました。
アルトリウスからティグルの矢では自分を捉える事は出来ないと言われます。
アルトリウスは虚ろな存在の様です。
リムの持っている双紋剣が湖の精霊から貰った物だと知り「慚愧の念に堪えぬ」と呟きます。
過去のアルトリウスは湖の精霊と仲違いしたようですね。
太っ腹なアルトリウスはランスロットの鎧と剣をくれました。
早々にこの地から立ち去るがよいと言ってます。
アルトリウスの元に飛竜が飛んできました。
アルトリウスはマーリンは手傷を負ったが生きていると言ってます。
自分と決着をつける前にマーリンに殺されるなよ、と言ってますよ・・・ライバル認定されたようだね。
「また会おう」と言ってサーシャを抱えながら飛竜に飛び乗り飛び立ちました。
アルトリウスと対面したティグルとリムは格の違いを思い知らされました。
これは不味いね。
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エピローグ
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アルトリウスが去った後、ティグルとリムはイオルが知る神殿に向かいました。
神殿ではアルトリウスとギネヴィアの結婚式を見る事になります。
結婚式の後アルトリウスとギネヴィアは神殿の奥にある聖泉に向かいました。
神々に子宝を祈願する為です。
しかし聖泉にはアルトリウスを狙う刺客が潜んでいました。
一緒に行くと言ったギネヴィアに「花の乙女の杖」を渡します。
これはギネヴィア殿下が持っている杖と同じものでした。
杖に語りかける事でその能力を引き出せるようです。
ギネヴィアが杖の能力を使いアルトリウスを守っています。
湖の中から刺客の剣が飛び出してきてアルトリウスの心臓を貫きました。
しかしアルトリウスは生きています。
刺客は何度殺せば死ぬんだと喚いています。
アルトリウスが剣を身体から抜き出します。
剣はアルトリウスの血に塗れていましたが彼の着ている服に損傷はありませんでした。
刺客に向かって、可能性のひとつは死んだ、貴様は私の全てのありうる可能性を殺さねばならなかったのだ、と告げました。
意識が神殿に戻ったティグルとリムは驚愕に包まれています。
アルトリウスを殺すには、全てのありうる可能性を殺す必要があるようです。
ティグルの放った矢はアルトリウスの可能性のひとつを殺していたようですが全てを殺すには至らなかったって事だね。
ギネヴィア殿下の杖にもまだまだ隠された機能がある事も分かりました。
ギネヴィア殿下とリネットを交え知り得た情報を精査する事になるようです。
ティグルは二人の知識が新たな道を開くかもと期待しているようです。
アルトリウスを攻略する方法を見つけられるでしょうか?
逃げたストリゴイが怒りに震えています。
予備の傀体は全て失ったそうですが成果はあったと言ってます。
つけ入る隙がある、と言っているのが怖いね。
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ティグルとリムはアルトリウスの攻略方法と双紋剣の使い方を知る為に羊飼いの村にある神殿に向かう事になります。羊飼いの村があるアスヴァール島西部では奇怪な事件が多発していました。これを重く見たアルトリウスはサーシャを派遣する事にします。ティグルとリムは羊飼いの村でサーシャと鉢合わせる事になりました。敵が強いと知ったサーシャはティグルとリムに共闘を申し込んできます。民を助けたいと考えているティグルとリムは応じる事にしました。三人は悪事を働く魔物と戦う事になります。
レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2020/8/30
著者:瀬尾つかさ 原案:川口士
イラスト:八坂ミナト
ISBN:978-4-08-631378-0
雰囲気:過去、双紋剣の秘密、リムの谷間、シスコン、超絶剣技、共闘、意外な敵、化け物退治、敵の強さ、進歩
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プロローグ
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敗走するギネヴィア派の兵士をティグルが助けています。
必死で逃げていて死を覚悟した彼らは救世主の登場に歓喜しています。
ティグルが敵を倒す度に竜殺し殿と叫んでいました。
偽アルトリウス派をビビらせるには十分ですね。
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第1話 森の中の戦い
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ティグルとリムは森に逃げた味方の救出を行います。
ティグルが木の上に陣取り敵の指揮官を狙撃していきました。
木の間から矢が飛んで来るので敵には防ぎようがありません。
リムは木の上に待機していて敵の指揮官の位置が判明すると樹上から接近して切り掛かりました。
戦闘が終了するとリムが森の方を見つめてボーっとしています。
ティグルが声を掛けると誰かに呼ばれた気がすると言っています。
彼女の持っている双紋剣が一定の方角を指すと淡く輝きます。
ティグルは双紋剣が何かの存在を教えようとしていると感じ双紋剣が示す方向に向かう事にしました。
ティグル達は森の中で古い神殿を発見しました。
神殿の中に入ると双紋剣の光が消えます。
双紋剣はティグルとリムをこの神殿に導きたかったようです。
神殿の中を進むとケット(猫の王)が祈れと命じてきました。
ティグルとリムは片膝をつく事になります。
そしてアスヴァール島を統一する前、過去のアルトリウスとギネヴィアを見る事になりました。
ティグルが過去のアルトリウスを見る事になり、リムは過去のギネヴィアを見る事になりました。
アルトリウスの周りには既に円卓の騎士となる騎士たちが存在しました。
彼らとアルトリウスは幼馴染だったようです。
アルトリウスがリムが湖の精霊から下肢された双紋剣を所持している事に気が付きました。
しかしアルトリウスが双紋剣を抜く場面は見られませんでした。
ケットが騒いだのでティグルとリムが倒れている事に気が付いたイオルが二人を目覚めさせてくれました。
目覚めたリムから彼女がギネヴィアの過去を見たと教えられました。
ギネヴィアは双紋剣を母から貰ったと言っていたそうです。
ギネヴィアの左手にはティグルがモルガナから貰った緑の髪の指輪と同じ指輪が嵌められています。
アルトリウスの妃になってギネヴィアは精霊と関係があるのかもしれません。
ケットからティグルとリムが神への供物として死にかけていたと教えられます。
ケットは神殿には過去の記憶の残滓が残っていると言っています。
ティグルは偽アルトリウスと戦うには彼の情報が足りないと感じていました。
偽アルトリウスと円卓の騎士は魔物を討伐する為に蘇ったと言っています。
魔物の情報も必要だと感じています。
イオルから彼らの故郷がアスヴァール島の西部だと教えられます。
そこで羊飼いをしていたそうです。
初代アルトリウスも元は羊飼いだったって伝説が残っているそうです。
イオル達の故郷にもここと似た神殿があるそうです。
ティグルとリムはイオル達の故郷にある神殿に行ってみる事にしました。
書状を送りギネヴィアとリネットに相談したら認められました。
リネットは気を利かせてティグルにギネヴィアの代理として交渉する権利をくれました。
それを認めるギネヴィアの委任状を送ってくれました。
直訴されイオルと二人の少年を同行させる事になりました。
サーシャはギネヴィア派に襲われた街の修復作業をしていました。
そこにアルトリウスから新たな命令が届きました。
アスヴァール島の西部で異常事態が起こっているのでサーシャが対処しろと命じています。
最初は羊が消え、牧羊犬が奇妙な死体で見つかったそうです。
被害が拡大し羊飼いやその家族が失踪しているそうです。
サーシャでなければ対処できない事態が発生する可能性があるそうです。
サーシャは西に向かいました。
ティグルたちと鉢合わせになるのか?
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第2話 高原地方
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ティグルとリムはイオルと二人の少年を連れて彼らの故郷の村に向かいます。
途中の山道で黒い影に襲われました。
ケットから人間では無いと言われました。
リムの双紋剣から怒りの感情が流れ込んできます・・・リムは双紋剣の感情に従い黒い影を切り倒す事にします。
双紋剣に切られた黒い影は形が崩れて土に帰りました。
ティグルはその土を保存して後で調べてみる事にしました。
情報を集める為に近くにある森を管理する狩人の村に向かう事にしました。
村人に聞いてみると彼らも黒い影の事を知っていました。
狩りで遠出した時に遠巻きに見たことがあるそうです。
近くに神殿が無いか聞いてみると狩人の神殿があると教えてくれました。
連れて行くには狩人としての技量を示せと言われティグルが狩りを行う事になります。
ティグルは大喜びで狩りを行いその技量を認められました。
神殿が静寂を好むと言われたのでティグルとリムとケットで向かう事になりました。
神殿でティグルとリムは過去のアルトリウスとギネヴィアの姿を目撃する事になりました。
ギネヴィアがアルトリウスに双紋剣を渡しています。
ここでアルトリウスに精霊の血が入っている事が判明しました。
アルトリウスが巨大な猪を狩る場面を見る事になりました。
ここでティグルは双紋剣が双頭剣に変化するのを目撃しました。
アルトリウスは双紋剣の柄頭をくっつけて双頭剣に変化させていました。
アルトリウスは突進してくる巨大な猪の頭を真っ二つにしました。
激突したのですがアルトリウスは一歩もその場を動きませんでした。
何らかの不可思議な力が発動したようですがティグルにはその仕組みが理解できませんでした。
猪を倒したアルトリウスがギネヴィアの元に戻ってきました。
二人は熱い抱擁を交わしてます。
戦いの高揚感とギネヴィアの色香に欲情したアルトリウスがギネヴィアを押し倒して服を引き裂いています。
名前を呼ばれてティグルはそこで目覚める事になりました。
目覚めたティグルの眼前にリムのおっぱいがありました。
ティグルとリムは全裸になっていてティグルがリムを押し倒しています。
ティグルは慌ててリムの上から飛び退きました。
ここでやっちまえないのがティグルだよな・・・紳士です。
ケットからお盛んであるな、との声が掛かりました。
ケットはティグルがリムを押し倒す場面を見ていたようですね。
リムの口からアルトリウスと呼ぶ声が漏れます。
彼女はギネヴィアに乗り移っているようですね。
ティグルはリムに服をかぶせてあげています。
リムが目覚めると服が落ちてしまいます。
ティグルは視線を逸らして服を着てくれとお願いしています。
村に戻ってからティグルとリムは互いに見た事を語り情報を共有しています。
ティグルがアルトリウスに乗り移ていて、リムがギネヴィアに乗り移っていた事が分かりました。
リムはアルトリウスが双紋剣を使っている場面を見られたティグルの事を羨んでいました。
ギネヴィアに乗り移っていたリムは善き精霊と悪しき精霊の戦いを目撃したようです。
その戦いが続いていると言っています。
ギネヴィアには兄が居たそうです。
二人はアスヴァール島の隣にあった島で生まれたそうです。
その島は善き精霊と悪しき精霊の戦いの余波で消滅したそうです。
二人だけが生き残り湖の精霊に育てられたそうです。
ギネヴィアの兄は円卓の騎士になったランスロットでした。
ランスロットが湖の精霊の実子では無い事が判明しました。
ティグル達は狩人の村を出発しイオル達の故郷である羊飼いの村に向かいました。
途中までは順調に進めたのですが霧が出てきてしまい道に迷ってしまいます。
ここでケットが助けてくれました。
彼の先導で丘の上に上がると底の方に神殿跡が見つかりました。
馬が神殿跡に向かうのを怖がったのでティグル、リム、ケットで神殿に向かいました。
神殿に入るとギネヴィアを娶りたいと言ってるアルトリウスがランスロットに断られる場面を見る事になりました。
ランスロットは妹のギネヴィアの事を溺愛していて彼女に近づく男を忌避しています。
既にギネヴィアはアルトリウスと恋仲になっているようで結婚に反対するランスロットを罵倒します。
「そんなこと言う兄さんは、嫌い」「最低です」と言われたランスロットはこの世の終わりのような顔をしてます。
仲良し兄妹に任せていては話が進まないと考えたアルトリウスはランスロットに決闘を申し込みました。
アルトリウスは湖の精霊からギネヴィアを頼むとお願いされて双紋剣を貰ったそうです。
それを聞いても妹ラブのランスロットは引く事はできませんでした。
二人の全力での戦いが始まりました。
アルトリウスとランスロットの戦いは余りにも高度過ぎてティグルには理解できませんでした。
二人の決闘はアルトリウスがランスロットの鎧に小さな傷を付けた事で決着しました。
アルトリウスの剣の腕を認めたランスロットは彼の配下に入る事を決めました。
意識が神殿跡に戻ってきたティグルとリムはお互いが見たことを報告しあいます。
今回はリムもアルトリウスが双頭剣を使う姿を見る事ができました、非常に喜んでいます。
剣が使えるリムの目にもアルトリウスとランスロットの戦いは人間離れしていると見えたそうです。
ギネヴィアになっていたリムは彼女がランスロットを深く愛していたと言っています。
伝説ではギネヴィアを殺した魔物を追ってランスロットが大陸に渡ったと言われています。
彼が物凄いシスコンだったと知ったティグルはその行動に納得しています。
円卓の騎士の伝説では彼らは聖人君子として伝わってますがそれも無理もないと感じています。
ランスロットが重度のシスコンだったとは伝えられないからね。
双紋剣についての理解度をリムに聞くといまいちと言われました。
リムが柄と柄を合わせても双紋剣は双頭剣に変形してはくれませんでした。
何かきっかけが必要なんじゃないかと言っています。
まだ訪れていない神殿にヒントがあると期待する事になりました。
翌日イオル達の故郷の村の隣村に到着しました。
村に着く直前で狼の群れ襲われている羊を発見しました。
ティグルが矢で狼を撃って羊を助けました。
ティグルの弓を警戒した狼の群れは逃げていきました。
羊を助けられた羊飼いがお礼を言ってきます。
そしてイオル達を見て驚く事になりました。
羊飼いはイオル達の叔父でした。
村を出たイオル達が無事に生きていた事を喜んでいます。
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第三話 羊飼いの村
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村長に紹介して貰う事になりました。
村長の家で意外な人物と再会する事になります。
村長の家にはアルトリウスによって派遣されたサーシャが既にやって来ていました。
ティグルとリムは臨戦態勢を取るか悩んだのですがサーシャには戦う意思はありませんでした。
彼女はティグルとリムに協力を要請してきました。
事件を解決して羊飼いの村を出るまでは敵対しない事を条件にティグルとリムは協力する事になりました。
ティグルとリムは自分たちが知っている情報を開示しました。
サーシャたちは安全なルートで村にやって来たので化け物に襲われた経験はありませんでした。
二人の伝えた情報を興味深そうに聞いていました。
ティグルは影法師から採取した泥をサーシャに渡しました。
彼女の連れてきている仲間の中に鑑定ができる人物が居たからです。
サーシャとリムが旧交を温める事になりました。
サーシャからジスタートに魔物が存在する事が語られました。
イオル達の村の住人がすべて居なくなった事を伝えられます。
サーシャは部下の騎士を村の調査に向かわせたそうです。
その日の夜村が襲撃を受けました。
ケットがティグルを起こして敵の襲来を教えてくれました。
ティグルは急いで迎撃に向かいます。
襲ってきたのは以前襲われた事のある影法師でした。
ティグルはモルガナの指輪の力を矢に宿し影法師に撃ち込みます。
影法師は崩れ去り泥に戻りました。
やって来たサーシャとリムと合流して指揮官を探す事にします。
サーシャとリムが指揮官と思われる狼男と彼を守る騎士と戦う事になりました。
敵は物凄い手練れでサーシャの剣技をもってしても攻撃を受け止めるのがやっとでした。
サーシャが挑発すると「人間め、餌の分際で増長しおって」と憎々し気に言い返してきます。
ティグルがモルガナの指輪の力を宿らせた矢を放つと警戒して逃げていきました。
敵が逃げたと知りサーシャは安堵しています。
ティグルとリムを味方に引き入れた自分を称賛しています。
翌日、イオル達の村に向かう事になりました。
イオル達の村でサーシャの部下と合流する事になります。
部下たちはティグルの事を知っていて戦闘態勢を取ろうとしています。
サーシャから奇怪な事件を解決するまで共闘すると言われ剣を収めました。
サーシャの連れてきた兵の中に裁定の使者と呼ばれる騎士が居ました。
彼はサーシャの部下では無いらしいです。
アルトリウスの命令でサーシャに従う事になっているそうです。
ティグルは裁定の使者の話し方がケットに似ていると気が付きました。
今後のアルトリウス派との戦いに於いてケットの存在は有利になると判断したティグルはケットの存在を伏せる事にします。
中々策士ですね、リネットの薫陶が行き届いている?
サーシャはティグルから預かった影法師が崩れて出来た泥を見せる事にします。
裁定の使者は死者の成れの果てだと鑑定しました。
死者とは古に存在した死者を操る力によって傀儡となった者だそうです。
裁定の使者は古の記憶があるわけでは無く知識を継承しているそうです。
その話を聞いたティグルは、ケットと裁定の使者が意味ありげな視線を交わした事から彼らが近しい存在だと理解しました。
裁定の使者から狼男と一緒に居た凄腕の騎士がランスロットだと告げられました。
戦闘を見たわけでもないのに正体を特定できた事にティグル以外の人々は不思議そうにしています。
ティグルは彼がケットと同類だろうと予想しているので納得できたようです。
敵の中にランスロットが居ると判明したので事態がややこしくなりました。
ティグルはこれまでに知り得た情報をアルトリウスに伝えるべきだと考えます。
サーシャも同じことを考えていました。
しかし問題が発生しました。
アルトリウスのいるコルチェスターまでは10日は掛かってしまいます。
指示が戻ってくるまで何もしないで手をこまねいている訳にはいきません。
困っているサーシャに裁定の使者が、自分なら1日で往復できると教えました。
驚きです・・・
サーシャはアルトリウスが何故彼を同行させたのかを理解しました。
不測の事態が発生した場合、アルトリウスとサーシャを繋ぐ手段として裁定の使者を同行させたのね。
サーシャは裁定の使者をアルトリウスの元に向かわせ判断を仰ぐことにしました。
ティグルとリムの存在も報告する事になります。
アルトリウスの判断如何によってはティグルとリムは敵になります。
サーシャはこの場で別れる事を提案してきました・・・良い人だ。
しかしティグルは困っている村人を途中で放り出す事ができませんでした。
裁定の使者が戻ってくるまでに事態を解決しようと提案してます。
リムはお人よしと思いつつもティグルの判断に好感を抱いているようです。
ティグルの提案を聞いたサーシャはあまりのお人よしぶりに大笑いしています。
サーシャもティグルの考え方が気に入ったようだね。
ティグルの提案に乗り敵の本拠地だと思われる廃砦に向かう事を決めました。
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第4話 高原地方の吸血鬼
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ティグル、リム、サーシャの三人は廃砦に踏み込みました。
廃砦には少し前に使われた焚火の跡が残っていました。
ティグルが地下に繋がる隠されていた階段を発見しました。
三人は階段を下りて地階に向かいます。
真っ暗だったので松明を用意して探索を行います。
侵入者に気が付いた敵が石礫を放ってきました。
影法師が襲ってきます。
リムが簡単に対処すると狼男と銀鎧の騎士が出てきました。
ティグルとリムが狼男、サーシャは銀鎧の騎士と戦う事になりました。
ティグルは緑の髪の指輪の力を宿した矢を放ちます。
壁に当たり日の光が入ってきました。
狼男にも緑の髪の指輪の力を宿した矢が命中したのですが平気な顔をしています。
サーシャの挑発に乗ってしまった狼男の正体が判明します。
意外と頭に血が上りやすいようですね。
狼男はサーシャが統治していた時期にレグニーツァで騒ぎを起こした吸血鬼ストリゴイでした。
ストリゴイはレグニーツァからアスヴァール島に移動してきたのね・・・ティグルの予想が当たってました。
リムの双紋剣でもストリゴイには致命傷を与える事はできませんでした。
ティグルは蘇った円卓の騎士が魔物を倒した時の状況を振り返ります。
そして円卓の騎士が持つ赤黒い神器が魔物に有効なんだとの結論に至りました。
サーシャと戦う銀鎧の騎士が過去の光景で見たランスロットの技を使ったので正体が判明しました。
銀鎧の騎士はランスロットでした。
リムの持つ双紋剣は蘇った存在に効力を持っています。
ティグルはサーシャと戦う相手を入れ替える事にしました。
地下室の壁を突き崩してランスロットを遠方に吹き飛ばしました。
ティグルとリムは外に出てランスロットと対峙する事にします。
サーシャが地下室に残りストリゴイの相手をする事になりました。
遠方に吹き飛ばされたランスロットは剣を伸ばして梃子の原理を使い戻ってきます。
ティグルとリムは神殿で嘗てのランスロットの戦いを見ているので彼の武器が持つ能力を知っていました。
リムが双紋剣の柄と柄を合わせて双頭剣に変形させました。
ランスロットの攻撃を交わして放ったリムの双頭剣がランスロットの首に突き刺さります。
兜が壊れて中から黒い泥の顔が現れます。
ランスロットは最期に「ありがとう」と言って崩れ去りました。
ケットがやって来て鎮魂の歌を歌うように鳴きました。
ティグルは湖の精霊がランスロットがストリゴイに傀儡に変えられたと知っていたのでは?と考えます。
アルトリウスもランスロットを傀儡に変えたストリゴイを滅ぼしたかったのではないかと考えます。
ストリゴイはティグルの事を今代の弓と呼びました。
ティグルは自分も魔物に関係していると気が付いたようです。
アルトリウスと円卓の騎士が蘇ったのは魔物を倒すためだと実感する事になりました。
ティグルとリムは廃砦に戻りサーシャに加勢する事にします。
暗い地下での戦闘は不利と判断したティグルは廃砦の中に緑の髪の指輪の力を宿した矢を撃ち込む事にします。
サーシャを呼ぶと彼女は地下室から飛び出してきました。
ストリゴイと影法師を相手にして劣勢だったそうです。
ティグルが地下室を吹き飛ばすとストリゴイが出てきました。
ストリゴイは新たな墓標(自分の墓標と言ってます)を壊されて怒り心頭です。
ストリゴイは視線で相手の行動を封じる能力を持っていました。
睨まれたティグルは動きを封じられてしまいます。
ケットが拘束を解いてくれました。
ティグルが動けるようになったと察したストリゴイは逃げる事にしました。
ティグル、リム、サーシャは馬に乗って追いかける事になります。
ストリゴイは狼の様な走り方で逃げていきます。
長時間走り続ける事ができるようです。
ここで逃がすと搦手を使われそうなので絶対に倒したいと考えたティグルは馬上からストリゴイを撃ちました。
飛んできた矢を右腕で防御したストリゴイは片腕を失います。
腕を使って四つ足で走っていたストリゴイの逃走速度が落ちました。
サーシャが追いつき馬上からストリゴイに飛び掛かります。
サーシャの剣がストリゴイの首を跳ねました。
しかしストリゴイを殺す事はできませんでした。
ストリゴイは「覚えたぞ」と言い残して黒い塊となり砂のように崩れ去りました。
サーシャは逃がした事を察しました。
サーシャはレグニーツァに伝わる伝説を思い出しました。
ストリゴイは分身を使って活動しているそうです。
今回戦ったストリゴイも分身体で本体は別の場所に居るようです。
ストリゴイが去ったのでサーシャとの共闘は終わる事になりました。
ティグルとサーシャは厄介な敵に狙われる事になるようです。
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第5話 悪しき精霊
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サーシャは自分の乗ってきた馬を逃がしてティグルとリムに別れを告げます。
約束を守ってくれた彼女を見送る事になりました。
サーシャの前に悪しき精霊マーリンが現れて不満を述べてきます。
マーリンはサーシャにティグルを殺せと命じてきました。
サーシャは傀儡状態になりティグルに襲い掛かってきました。
リムが双頭剣を使いサーシャの相手をしている間にティグルはマーリンを殺そうとします。
緑の髪の指輪の力を宿した矢をマーリンの額に命中させたのですがマーリンはダメージを受けていません。
マーリンはモルガンの事を姉と呼んでいます。
ティグルは時間を稼ぐ為にマーリンの目的を問いました。
マーリンは楽しいからこのような行動を取っていると言っています。
リムの双頭剣の斬撃によりサーシャに掛けられた誓約が弱まります。
マーリンに逆らえるようになったサーシャはティグルが放った弓の爆風を利用して近付きます。
油断しまくりのマーリンの身体に赤黒い剣を突きさしました。
マーリンは自分に逆らったサーシャに驚いています。
「ニムエ、奴の仕込みか」と呟き煙のように消えました。
戦闘を終えたサーシャが倒れかけます。
リムが駆け寄ろうとしたのですがアルトリウスが現れてサーシャを抱き抱えました。
アルトリウスはストリゴイの呪縛からランスロットを救い出してくれた事に対してお礼を言ってきました。
アルトリウスに「褒めて遣わす」と言われたティグルは喜びに打ち震える事になります。
アルトリウスに膝をつきたい感情に苛まれています。
敵である彼に魅了されている自分に恐怖しつつあれは敵だと抗っています。
ティグルの心境を見て取ったアルトリウスは「許す。強くあれ」と言いました。
何様のつもりだ、という強い怒りを覚えたティグルはモルガンの力を宿した矢をアルトリウスに放ちました。
矢はアルトリウスの身体をすり抜けてしまい彼の後方で大爆発を起こしました。
アルトリウスからティグルの矢では自分を捉える事は出来ないと言われます。
アルトリウスは虚ろな存在の様です。
リムの持っている双紋剣が湖の精霊から貰った物だと知り「慚愧の念に堪えぬ」と呟きます。
過去のアルトリウスは湖の精霊と仲違いしたようですね。
太っ腹なアルトリウスはランスロットの鎧と剣をくれました。
早々にこの地から立ち去るがよいと言ってます。
アルトリウスの元に飛竜が飛んできました。
アルトリウスはマーリンは手傷を負ったが生きていると言ってます。
自分と決着をつける前にマーリンに殺されるなよ、と言ってますよ・・・ライバル認定されたようだね。
「また会おう」と言ってサーシャを抱えながら飛竜に飛び乗り飛び立ちました。
アルトリウスと対面したティグルとリムは格の違いを思い知らされました。
これは不味いね。
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エピローグ
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アルトリウスが去った後、ティグルとリムはイオルが知る神殿に向かいました。
神殿ではアルトリウスとギネヴィアの結婚式を見る事になります。
結婚式の後アルトリウスとギネヴィアは神殿の奥にある聖泉に向かいました。
神々に子宝を祈願する為です。
しかし聖泉にはアルトリウスを狙う刺客が潜んでいました。
一緒に行くと言ったギネヴィアに「花の乙女の杖」を渡します。
これはギネヴィア殿下が持っている杖と同じものでした。
杖に語りかける事でその能力を引き出せるようです。
ギネヴィアが杖の能力を使いアルトリウスを守っています。
湖の中から刺客の剣が飛び出してきてアルトリウスの心臓を貫きました。
しかしアルトリウスは生きています。
刺客は何度殺せば死ぬんだと喚いています。
アルトリウスが剣を身体から抜き出します。
剣はアルトリウスの血に塗れていましたが彼の着ている服に損傷はありませんでした。
刺客に向かって、可能性のひとつは死んだ、貴様は私の全てのありうる可能性を殺さねばならなかったのだ、と告げました。
意識が神殿に戻ったティグルとリムは驚愕に包まれています。
アルトリウスを殺すには、全てのありうる可能性を殺す必要があるようです。
ティグルの放った矢はアルトリウスの可能性のひとつを殺していたようですが全てを殺すには至らなかったって事だね。
ギネヴィア殿下の杖にもまだまだ隠された機能がある事も分かりました。
ギネヴィア殿下とリネットを交え知り得た情報を精査する事になるようです。
ティグルは二人の知識が新たな道を開くかもと期待しているようです。
アルトリウスを攻略する方法を見つけられるでしょうか?
逃げたストリゴイが怒りに震えています。
予備の傀体は全て失ったそうですが成果はあったと言ってます。
つけ入る隙がある、と言っているのが怖いね。
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成分 | 美少女 | 戦闘 | 作戦 | 恋愛 | ラッキースケベ |
評価 | AAA | AAA | A | BB | AAA |
名前 | 愛称 | 国籍 | 武器 |
ティグルヴルムド=ヴォルン | ティグル | ブリューヌ | 黒弓 |
リムアリーシャ | リム | ジスタート | 双紋剣 |
ギネヴィア=コルチカム=オフィーリア=ベディヴィア=アスヴァール | オフィーリア | アスヴァ―ル | 小杖 |
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