ラノベの感想) 獅子は働かず 聖女は赤く 3 あいつはもう一人でも大丈夫じゃ (集英社スーパーダッシュ文庫)
概略:
ユリウス、サロメ、アンナはヒルデとエーファを《茨の城》に連れて行く為に断崖絶壁の近くを移動しています。そこに飛行型の使徒に吊るされたサトゥルノが急襲してきました。飛行型の使徒を操るのはユリウスが兄と呼ぶ人物です。巨大な使徒の戦闘だったので崖崩れを起してしまいます。ユリウス達は分断されます。崖下に落ちて行くユリウスにコルネリアが飛び付き無理心中をはかります。ユリウスを殺せないコルネリアは一緒に死のうと考えました。ユリウスは命を無駄遣いする行為が大嫌いです。コルネリアの弱点を舐めて拘束を解き、彼女が助かる可能性に賭け巨木に向かって蹴り飛ばしました。
レーベル:スーパーダッシュ文庫
発行日:2012/8/29
著者:八薙玉造
イラスト:ぽんかん⑧
ISBN:978-4-08-630688-1
雰囲気:断崖、大空の貴公子、崖崩れ、無理心中、救助、敗北、竜の魔女、救出劇、防衛線、皇帝
ユリウス達は魔女の隠れ里である《茨の城》を目指して断崖絶壁を移動しています。
足を怪我しているヒルデとエーファを馬に乗せユリウス、サロメ、アンナは歩いています。
ユリウスはアンナに崖から突き落とされないか心配でたまらない様子ですね。
注意してねとお願いしています・・・決行切実な願いに聞こえます。
歩き難い山道にサロメが悲鳴をあげています。
アンナは山道の歩くコツを掴んだのか平然としていました。
サロメは自分は駄目じゃないと弁明しています。
ユリウスがサロメを揶揄って涙目にさせていますね。
アンナがユリウスが知る彼女の秘密を教えて欲しとお願いしてきました。
ユリウスはまだ話す覚悟ができていませんでした。
もう少しで《茨の城》に到着するので少し待って欲しいとお願いします。
サロメから《茨の城》は三重の結界に守られているのでエーファとヒルデを匿う事ができると自慢気です。
ユリウスが結界を無効化する方法を開示したのでサロメが涙目になっています。
中央教会に所属していたユリウスは対魔女戦術を熟知していました。
順調に移動していたのですが厄介な敵が襲来しました。
突如空が暗くなり巨大な飛行型の使徒に吊り下げられた<武刃王>サトゥルノが現れます。
ユリウスは飛行型の使徒が<天翼王>ヴェーネレと呼ばれていると知っていました。
使徒はユリウスは兄と慕っていたフェルディナンド・ドリーシュと言います。
ユリウスはフェル兄さんと呼んでいます。
<武刃王>居るのでコルネリアも一緒です。
フェルはユリウスに兄と呼ばれて嬉しそうです。
華麗にポーズを決めて《大空の貴公子》との二つ名をなのりました。
フェルの腹と顎がポヨンと揺れています・・・
ユリウスはフェルが激太りしている事に驚愕しています。
昔の彼は痩身で《大空の貴公子》と呼ばれるに相応しい姿をしていました。
見る影も無い彼の姿にユリウスは本気で心配しています。
フェルから悲痛な叫びがあがります。
30歳を過ぎると一度太ったら痩せられなくなるんだと悲痛な叫びが上がります。
今は痩身ですがユリウスとコルネリアが30間際だと思い出したフェルが真剣に心配してくれます。
年齢を指摘されてコルネリアがマジ切れしています。
ユリウス達に斬りかかってきました。
ユリウスは<焔鎧王>マルテを呼び出して迎撃させます。
相手は使徒を二体使って来たので劣勢でした。
しかも足場が悪い断崖での戦闘です。
思うように動けずにダメージを受けています。
ユリウスはサトゥルノを吊り下げているのでヴェーネレの旋回性能が落ちているのに気が付きます。
周囲には巨木が生えているのでマルテに引っこ抜かせて投げつけます。
避けられない軌道で飛んだ巨木をコルネリアが予想外に非道な方法で迎撃します。
フェルの恩寵はあらゆる現状から彼を守る《天壁》です。
サトゥルノにフェルを投擲させて巨木を撃ち落します。
ユリウスはフェルに対する虐待をやめると叫びますがフェルは気にしていません。
彼の最大の武器は何物にも傷付けられない障壁なので平気な顔をしています。
コルネリアはサトゥルノに巨大な弓を装備させて巨大な矢を撃ち込んできました。
しかもヴェーネレが風を巻き起こして不規則な軌道で飛んできます。
ユリウスは迎撃が間に合いません。
断崖で派手に動いたので崖崩れが生じました。
サトゥルノがマルテに組み付いて諸共に崖下に落下していきます。
ユリウス達も崖下に落下する事になりました。
ここでユリウス、アンナ、サロメとヒルデとエーファに分断されてしまいます。
落下中のユリウスにコルネリアが組み付いてきました。
彼女はユリウスの身体を両手両足で挟みこんで動けないようにしてきます。
一緒に死のうと言ってきましたよ!!
コルネリアはユリウスを殺す事ができないの一緒のうと考えました。
ユリウスは命を粗末にするコルネリアが許せません。
彼女が首筋が弱いと知っていたのでコルネリアの首筋を舐めて彼女を感じさせます。
コルネリアの拘束が緩みました。
ユリウスは拘束が逃れて彼女を救うために巨木の密集している方向に蹴り飛ばします。
自分はマルテに投げて貰った巨岩を足場に助かりそうな巨木が密集する方向に飛びました。
アンナは一人で崖の途中に落下しました。
心細さを感じています。
ユリウスがコルネリアと一緒に落下していくのを見ていたので探す事にします。
倒れている木を発見したアンナは倒れているコルネリアを見つけました。
彼女はコルネリアを助ける事にしますが重すぎました。
コルネリアの恩寵は剛力を発揮する《神槌》です。
これが影響しているようですね。
雨が降ってきたので洞穴に非難する事にします。
コルネリアが重すぎて抱えられないので引きずって連れて行く事にしました。
途中で何度も彼女を頭を岩とかにぶつけてしまうのですが気にしない事にします。
コルネリアは夢を見ていました。
《赤い聖女》マルレーネが処刑される前に牢屋に入っている彼女と会話した場面を見ています。
そこでマルレーネはコルネリアがユリウスを愛している事に気が付きます。
彼女もユリウスを愛していたので同じ想いを持つコルネリアに遺言を残します。
ユリウスにお願いした事をコルネリアに教えたのね。
更にユリウスには語らなかった秘密も教えたようです。
こんな重荷を背負わせるなーと絶叫したコルネリアは夢から覚めす。
目の前にパンが飛んできました!!
驚いたようですが流石<法の獅子>ですね難なく受け止めますが熱すぎました。
熱々と言ってパンを両手の間で行き来させました。
ごめんなさい、お肉、お肉載せないとって声と共に焼かれたお肉がコルネリアの額に落っこちました。
ごめんなさいと言って焼けた肉をコルネリアの額から剥がしてパンに載せてくれます。
パンとお肉でコルネリアに熱攻撃した犯人はアンナでした。
コルネリアは火傷するところだっただろとアンナを叱ります。
アンナは咄嗟に肉を焼くのに使っていた鍋を頭に被って防御姿勢を取ります。
過熱した鍋ですので熱い熱いと言って鍋を頭から取り去ります。
燻製肉は見事に鍋でキャッチされました。
アンナからいつもユリウスから粗忽な行動を注意されていると教えられます。
コルネリアはユリウスの気苦労が分かり同情的になっています。
コルネリアは食べ物で攻撃したアンナを叱りつけます。
アンナは反省しているようですがまたやりそうだな。
コルネリアは助けてくれたお礼を伝えます。
アンナが敵である自分の武器を取り上げていない迂闊さを指摘していますね。
アンナはそうでしたと自分のうっかりに気が付きます。
抜けている彼女にコルネリアはやり難そうだね。
アンナからコルネリアが重かったので引きずって運んだことを詫びられます。
その時に頭を何度かぶつけてしまった事も教えられました。
コルネリアは太っているわけでは無いと言って弁明します。
彼女の恩寵《神槌》のせいなんだと弁明しています。
信じられないって顔のアンナに水に浮かないので泳げない事を教えてくれました。
コルネリアは水に沈むのね・・・これは大いなる弱点だね。
湖とか海とかそこの深い水溜りに落っことせば確実に勝てるね。
太ってないと主張するコルネリアにアンナは納得していますが視線の先が問題でした。
コルネリアは痩身なのは事実ですがおっぱいが小さいと言われた気がして激怒しています。
アンナのおっぱいは巨大なので見下されていると感じたようですね。
アンナはユリウスを探さなければと初期目的を思い出します。
飛び出していくアンナをコルネリアが追いかける事になりました。
コルネリアは当然アンナがユリウスの捜索先の見当が付いていると考えています。
アンナはまたしても道に迷ってしまいました。
コルネリアは呆れています。
アンナは同じ間違いはしないと力説してたんですけどね。
二人の前にセレスタ―王国の天馬騎士が現れました。
空を飛ぶ馬に乗っていますね・・・
コルネリアの事を知っているようです。
コルネリアも指揮官の事を知っていました。
セレスタ―王国第二王女リュリュ・ラスパイユ、またの名を《竜砕きの姫君》。
王家の力を諸侯に誇示する為に独立天馬隊を率いて単独で禍竜を撃破した天馬騎士。
そうだろ?と問いかけます。
コルネリアに名前を覚えられていた事に感激しています。
戦闘狂のようでコルネリアに斬りかかってきました。
リュリュは巨大な戦槌を振り回しています。
コルネリアは彼女が自分と同じ《神槌》の恩寵を持っていると考えます。
リュリュは四人の配下を連れているのでコルネリアを囲い込んで攻撃してきます。
アンナを守りながら不利な戦いを強いられていますね。
コルネリアの窮地を飛来したフェルが救います。
<天翼王>ヴェーネレの登場に不利を悟ったリュリュは撤退を決めます。
即断即決は見事な差配ですね。
ヴェーネレが追う事ができない低空飛行で森の中に逃げて行きました。
ユリウスを探しに行こうとするアンナにコルネリアはユリウスがアンナを守っていた理由を教えます。
アンナは<赤い聖女>マルレーネの妹だ。
ユリウスとマルレーネは恋仲で彼女の死後アンナを見守るように頼まれた。
ユリウスはマルレーネとの約束を果たす為にアンナを守っていたんだと伝えます。
アンナは大きな衝撃を受けています。
ユリウスに抱いていた気持ちが揺れています。
ユリウスは大きなダメージを受けてしまい地面に寝ていました。
マルレーネにキスされて告白されて遺言を伝えられた場面を夢に見ています。
ユリウスは投降を考えているマルレーネを思い留まらせようとしました。
マルレーネは自分の行動が戦争を拡大させてしまった。
自分が生きている限り戦争は終わらないと考えました。
マルレーネからユリウスにキスしてきて愛していると告白されました。
自分が死んでしまったらユリウスが生きる気力を失ってしまう考えた彼女は遺言を残します。
自分には幼い頃に生き別れになった妹アンナが居ると伝えます。
自分が死んだらアンナを見守って欲しいとお願いしてきました。
これがユリウスとサロメがアンナを監視していた理由のようです。
目覚めたユリウスはアンナを探す為に動き始めます。
森の中でヴァルタ―に遭遇しました。
ヴァルタ―はユリウスが知らないアンナの秘密が存在すると言ってきます。
サロメが何かを隠していると指摘してきました。
急ぎたいユリウスはヴァルタ―の腰を踏んずけて情報を聞き出そうとします。
腰痛持ちのヴァルタ―はユリウスの非道な行いに激怒しています。
ユリウスが秘密を聞き出す前に上空からヴェーネレが飛来しました。
アンナが捕まっていました。
ユリウスは抵抗を諦めて捕まります。
サロメとヒルデとエーファはユリウスを探しながら《茨の城》に向かう事にします。
サロメが祖霊を操る魔術で自分の意識を飛ばして広範囲を探索する事にします。
ヒルデとエーファが《見えざる結界》を突破して《茨の城》を目指します。
広範囲を探索しながら歩くのは難しいと分かったのでヒルデとエーファがサロメの手を引く事になりました。
子供扱いにサロメは激怒しますが他に方法がありません受け入れます。
順調に《茨の城》に近付いていたのですがユリウスとアンナが捕まっているのを掴みます。
サロメは祖霊を使ってアンナを助け出す事にします。
ユリウスとアンナが連行されたのはガルダ帝国親衛隊の野営地でした。
魔女と禍竜を戦うのを専門にする《沈黙の槌》って部隊です。
ユリウスは広場に立つ棒に拘束され放置されます。
<裏切りの獅子>であるユリウスに恨みを持っている兵が集まって来てリンチを始めました。
ユリウスは散々に殴られる事になります。
そのままリンチが続けばユリウスは殺されていたでしょう。
ユリウスが死ぬ前に指揮官が止めました。
彼は暗い目でユリウスを見てきます。
ユリウスは帝国の法で裁かれ死刑になると告げます。
テントで隔離されているアンナの元にコルネリアがやってきました。
アンナは彼女にユリウスを助けて欲しと頼みますが断られます。
必死なアンナはコルネリアがユリウスに好意を持っている事を指摘します。
ユリウスに死んで欲しくないと思っている筈だと詰め寄ります。
本音を言い立てられたコルネリアは狼狽しますがアンナの願いを却下して出て行きます。
一緒に居られなくて逃げた様にも見えますね。
ユリウス助ける方策を練っているアンナにサロメの声が聞こえてきました。
足元を見ると白い花が人間の様に動いてアンナの心に話しかけてきます。
驚いたアンナは咄嗟に花を踏んづけます。
サロメの悲鳴が響きます。
サロメから咄嗟に攻撃行動を取るなと注意されます。
一応は反省してますけどまたやりそうです。
アンナは進歩しないからなー。
サロメから祖霊を使って語りかけている教えられ協力してとユリウスを助ける事にします。
アンナはユリウスが自分を助け出してくれた時の事を思い出します。
普通はユリウスが取った行動を真似るんですが彼女は自分がユリウスに取った行動をなぞります。
見張は一人だったのでテントの中に連れ込み兜を前後逆にして視界を塞ぎます。
視界を失い焦る見張を彼が持っていた槍の柄で気絶するまで殴り続けました。
見事な手並みにサロメは戦慄しています。
ユリウスを真似で敵の鎧を着込もうと考えます。
鎧を脱がしたまでは良かったんですがサイズがブカブカでした。
仕方ないので変装を諦めてテントを出ました。
アンナは何故だか敵の居る気配を察知できました。
上手に隠れて敵をやり過ごしてユリウスが居る広場に近付きます。
広場は隠れる場所が無いのでそれ以上接近できません。
サロメから《茨の城》を攻撃しようとする部隊が接近中だと聞いていたのでアンナは迎撃を優先してもらう事にします。
サロメとの会話が途絶えました。
アンナが隠れたテントから拘束されているユリウスが見えました。
ユリウスには急いで《茨の城》救援に向かって貰わなけばなりません。
アンナは無理をする事にします。
二人の見張りが居るんですがユリウスに向かって駆けだしました。
アンナを殺すなと命じられている見張は躊躇います。
攻撃が緩くなりアンナは攻撃を交わしてユリウスの手を拘束している縄を切れました。
ユリウスが地面に倒れます。
アンナは見張に殴り倒されてしまいます。
見張はユリウスが死んでいると考えていました。
アンナをどこかに連れ込んで楽しもうと考えていたようですね。
ユリウスが飛び起きて見張二人を殺しました。
隙を作る為に死んだふりをしていたと詫びてきます。
ユリウスはアンナを連れて逃げようとしますが拒否されます。
アンナは悲壮な決意を固めた顔でユリウスを見てきます。
ユリウスが彼女を護っていた理由をコルネリアから聞いたと告げられます。
アンナはユリウスが死んだマルレーネとの約束を果たす為にアンナを護る為に傷つくのは間違っている。
それは約束とは言わない呪いだ。
ユリウスとサロメならアンナの事を忘れればどこででも平穏に暮らせる筈だ。
自分は<赤い聖女>の妹としてここに残ると言ってきます。
更に《茨の城》が襲われそうだと伝えてきます。
サロメが戦おうとしているのでユリウスには援護に言って欲しいと伝えます。
ユリウスが迷っているのでアンナは追いかけてきた敵兵に向かって駆けだしました。
ユリウスはアンナを護りたいのはマルレーネとの約束だかではない。
アンナを護りたいと思っている事に気が付きます。
しかし無謀に突撃してアンナを追いかける事は間違っていると理性的な判断を下します。
マルテを取り戻してからアンナを探そうと考えます。
マルテはユリウスと同調する為の聖炉が取り外されています。
ユリウスは聖炉の在りかを探る事にします。
ユリウスと聖炉は同調しているので場所は簡単に特定できました。
聖炉をマルテに設置して起動させます。
マルテを動かしてアンナを探しますがどこにも居ませんよ。
更に大きな騒ぎを起こしているのにフェルとコルネリアが出てきません。
《沈黙の槌》も姿を表しませんでした。
ユリウスは彼らが《茨の城》を攻めに行ったと判断してアンナ救出を諦め救援に向かいます。
サロメは一人で《沈黙の槌》と戦うと決めます。
彼女から普段の頼りさなが消えています。
それでも心配なヒルデとエーファは共に戦いたいと直訴します。
サロメは後学の為に後ろで見学する事を許しました。
サロメは祖霊を使って森の木を動かします。
突然動きだして攻撃してきた木に《沈黙の槌》の兵士は恐怖を感じます。
サロメは彼らの恐怖心に祖霊を流し込んで増大させました。
恐慌状態に陥った兵士は逃げて行きます。
サロメの攻撃を突破して矢を射かけてくる猛者が居ました。
サロメは腹に矢を受けてしまいますが恐怖心を煽る事を続けます。
最後まで残っていた指揮官を恐怖心によって逃走さ《沈黙の槌》との戦いを終わらせます。
拍手が響いてきました。
誰も殺さずに勝利したサロメの戦いぶりにフェルが大感激しています。
感激している彼はサロメの事を可憐と称してべた褒めしてきました。
コルネリアはサロメは可憐というよりも不憫と評します、恐らくおっぱい関係を言ってますね。
サロメは憤慨していますがフェルがべた惚れするので気持ちを鎮める事ができました。
フェルがサロメに改心する事を勧めてきます。
魔女である彼女は死を免れる事はできないが改心すればフェルが苦しまないように殺してあげると言ってきます。
サロメはフェルの本心を探ります。
彼が本気でサロメを殺したくないと考えていると分かりました。
サロメは祖霊を使ってフェルの殺したくないって気持ちを強化します。
フェルはサロメを殺す事なんてできないと喚いて地面に突っ伏しました。
魔女を相手に心の防御をしていなかったフェルに呆れています。
コルネリアから物理的に無敵なので相手を侮る悪い癖があると教えられます。
サロメはコルネリアの心の内を覗く事にします。
彼女がユリウスを愛していて殺したく無いと思っていると暴きます。
コルネリアは心の内を覗くなと抵抗しています。
あと少しでコルネリアも無力化できそうだったのですが突如サロメの魔術が解除されました。
何者かがサロメの魔術を解除したようです。
サロメの精神攻撃から逃れたコルネリアは激情に任せてサロメを斬りました。
トドメとして倒れているサロメに向かって<武刃王>サトゥルノの剣を振り下ろしました!!
サロメは潰されてしまったようですね・・・
コルネリアはユリウスを誑かした憎き魔女を殺したと狂喜します。
サロメが無残に殺され激昂したヒルデとエーファが禍竜かして攻撃してきます。
サロメが死んだ事でフェルへの精神攻撃も止みました。
自由になった彼も参戦してきます。
ヒルデとエーファは軽くぶちのめされてしまいます。
勝てないと分かっているようですが手足の一本でも破壊しようと立ち上がります。
再び飛びかかろうとした二人をマルテが止めました。
ヒルデとエーファは泣きながらサロメの死を知らせます。
ユリウスは意外と冷静ですね。
分かっていると告げてコルネリアとフェルに対峙しました。
アンナはどこにいると問いかけている静かなユリウスの目にコルネリアは気押されます。
ユリウスの雰囲気が怖いですね。
二対一での不利な戦闘が始まりました。
ユリウスは不利を覆す為にマルテとの繋がりを強化します。
マルテの全力を出させる事に成功します。
マルテは燃えながら戦う事になります。
ユリウスにも火傷ダメージが入っています。
空を飛んでいるフェルは攻撃が届かないと安心していました。
ユリウスがマルテとの繋がりを回復した事を喜んでいます。
ユリウスは空中に居るヴェーネレを先に撃墜する事にします。
地面と巨木を空に向かって打ち上げてマルテの足場にします。
マルテは空中を闊歩してヴェーネレの翼を破壊しました。
翼を破壊されたヴェーネレは墜落していきます。
フェルは飛び降りて逃げようとしますがマルテに捕まります。
燃えている手で握られますが平気な顔をしています。
コルネリアとの対決になりますが彼女は動揺していました。
ユリウスの大切な人を殺してしまったと動揺している彼女ではユリウスに勝てませんでした。
サトゥルノは武器を燃やされ腕を捕まれます。
腕が融解を始めコルネリアを激痛が襲います。
痛みに弱い彼女は負けを認めます。
ユリウスはフェルを殺せない事を理解していました。
彼を地面に叩きつけて地中に埋める事にします。
そこまでやられてもフェルの恩寵《神癖》は彼を守ります。
フェルは生き埋めになり戦線離脱します。
コルネリはユリウスに殺してくれと懇願してきました。
感情が飽和状態のコルネリアは泣きながら隠していて感情を爆発させます。
ユリウスの事を愛していた事を伝えてきます。
愛するユリウスを連れ去ったサロメとマルレーネを許せなかったのは嫉妬から来る感情だったんだ。
自分はとっくに信仰なんて捨て去っていたんだ。
こんな醜い女はどうすればいいんだと教えてくれと懇願してきます。
ユリウスはコルネリアの気持ちに気付かなかった鈍感さを謝ります。
コルネリアは優しい事を言わないでくれと言ってきます。
ユリウスはコルネリアが本当にサロメを殺していたら彼女を殺していたと伝えてきます?
コルネリアの背後から足音が聞こえてきました。
振り向いた先には傷だらけのサロメが・・・歩いてきます。
コルネリア、ヒルデ、エーファは恐怖に駆られています。
ユリウスはサロメが不死である事を知っていました。
《竜の魔女》であるサロメを殺す事はできないんだそうです。
即死状態になっても復活するのをユリウスは見た事がありました。
サロメは不死だと知られて人々に恐怖される事を恐れています。
ユリウスはサロメに悲しい思いをさせたく無いと考えていましたが間に合いませんでした。
ヒルデとエーファはサロメに恐怖心を抱いてしまった事を謝ってきます。
サロメは悲し気に気にするなと伝えます。
ユリウスはサロメの頭を撫でていますよ。
きっと傷ついたサロメの心を癒したいと思っているんだね。
ユリウスはコルネリアにアンナの居場所を質問します。
コルネリアは知らないそうですよ。
彼女とフェルは《沈黙の槌》と一緒に《茨の城》攻略に駆り出されたそうです。
その時にヴァルタ―の姿が見えなかったそうです。
コルネリアはヴァルタ―は自分と同じアンナの秘密を知っている可能性があると指摘します。
ユリウスの知らない秘密を暴露しようとします。
サロメも同じ事を知っているみたいですね、言い出せなかったと謝ってきます。
アンナの秘密を聞く前に《茨の城》の方向から轟音が響いてきました。
ユリウスは《茨の城》に先行する事にします。
ヒルデとエーファに案内を頼んできました。
二人は即座に反応してマルテに飛び乗ろうとしますがユリウスに止められます。
ユリウスから二人が全裸である事を指摘されます。
あーそうでした禍竜かしてた二人は全裸だったね。
恥ずかしさがマックス状態に達したヒルデとエーファは大胆過ぎる告白をしてきます。
生まれたままの姿で付いて行くと言い出します。
ユリウスは何か着てとお願いしています。
ヒルデが半分着ている方が良いのね?と極端な解釈をします。
ユリウスは半分着ていても下着がないのはちょっと抵抗があると言ってしまいます。
エーファとヒルデはユリウスが下着大好きなんだと理解しました。
結局二人は毛布を纏ってマルテに飛び乗りました。
三人が《茨の城》に到着すると戦闘が行われていました。
負けた禍竜が倒れています。
空には天馬騎士が舞っています。
ユリウスに気付いた村人から敵がセレスタ―の王族にして天馬騎士のリュリュ・ラスパイユだと教えられます。
マルテの姿を見たリュリュは自己紹介してきました。
コルネリア達を倒したのか驚いたなってヴァルタ―の声が聞こえてきました。
ヴァルタ―は村の中心に建っている塔の天辺居ましたよ。
横にはアンナの姿がありました。
ユリウスはアンナが一緒に居る理由を問います。
ヴェルタ―が自分の計画を開示します。
リュリュがこの国に居るのはコルネリアが情報を流したからでした。
ヴァルタ―はコルネリアの行いに目をつぶる事にしました。
コルネリアとリュリュが戦っている場面を目撃したので利用する事にしたそうです。
配下を動かし彼女と協力関係を締結しました。
ガルダ帝国と中央教会はアンナを処刑する為に探していました。
セレスタ―帝国には違う目的がありました。
歴史の話になります。
ガルダ帝国は嘗て大きな版図を持っていました。
しかしガルダ正統帝国と神聖ガルダ帝国に分裂してしまいます。
国教になっていた教会も中央教会と神賦教会に分裂します。
ガルダ正統帝国と中央教会が組み、神聖ガルダ帝国と神賦教会が組みました。
二派に別れて大戦争になります。
その戦争で皇帝一族は全て死んでしまいます。
神聖ガルダ帝国と神賦教会は東の異教徒との戦いで滅びました。
成程ねそれでガルダ正統帝国がガルダ帝国に戻ったのね。
疲弊しているガルダ正統帝国からセレスタ―王国が独立する事になります。
元はガルダ帝国なのね・・・
困ったガルダ正統帝国は皇帝一族と婚姻関係を結んでいた過去を持つデッケンドルフ公を皇帝にする事にします。
しかし求心力が無く禍竜戦争の遠因になってしまいます。
この辺りは誰でも知っている歴史のようです。
ヴァルタ―の計画が明かされる事になります。
ヴァルタ―は今の混迷する世界に平和を取り戻したいと考えています。
ガルダ帝国を受け継ぐべき本当の皇帝一族の元、古い諸侯ではなく、力ある中央教会が収めるべきだと主張します。
ヴァルタ―が一本の剣を取り出しアンナに渡します。
その剣は《茨の城》で管理されていました。
この剣を手に入れる為にヴァルターは《茨の城》に入る必要があったようです。
アンナに渡った剣がかすかな輝きを放ち始めます。
ユリウスは慌てています。
ガルダ帝国の皇帝一族は今は喪われた古代都市国家時代の技術によって一族の身体自体に秘術を施しました。
皇帝一族の肉体に同じ印がアザとして現れる秘術です。
剣の柄にアンナの腹にあるアザと同じ形の紋様が浮かび上がります。
皇帝一族はもう一つ血を証明するモノを残しました。
それが《茨の城》に隠されていた《太陽の剣》です。
ヴァルターが跪きます。
リュリュたち天馬騎士も下馬してヴァルターと共に膝を付き深々と頭を垂れます。
ヴァルターからアンナに向かって「ご無事で何よりです。皇帝陛下」との声が掛けられました!?
じゃあ何?ガルダ帝国と中央教会は正統な皇帝一族だったマルレーネを火炙りにしちゃったって事か?
正体を知って邪魔だから火炙りにしたのかな?
ヴァルターは平和を願って行動に移したみたいですが本心なのかな?
セレスタ―王家も彼と同じ事を考えているので協力体制を取っているのか?
驚きだねアンナは皇帝一族だったぞ。
ついうっかりで暴力的な行動を取っちゃう彼女が皇帝か・・・
何でも拳で片を付ける武闘派な国になるのかな?
アンナは色々と足りてないからなーとっても心配だよ。
サロメは全てをしってたようだからね彼女の動向が気になります。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
鉄拳 | 4 |
戦闘 | 5 |
ラッキースケベ | 5 |
変態 | 5 |
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