ラノベの感想) 獅子は働かず 聖女は赤く あいつ、真昼間から寝ておる (集英社スーパーダッシュ文庫)
概略:
ユリウスという男がアンナって女の子を遠くから監視しています。アンナに気付かれずに監視できていると思っています。サロメという仲間が居て街の外周部に隠れ住んでいました。アンナは視線に敏感でした。ユリウスの視線に気が付いた彼女は彼が困っているけど相談にこれない恥ずかしがり屋さんと考えます。夕食の支度中にユリウスを尾行する事を思いつき実行に移します。アンナは包丁を握りしめたままユリウスとサロメの住居に不法侵入する事になります。アンナが押し込み強盗に来たと思ったユリウスとサロメは土下座して命乞いを始めます。
レーベル:スーパーダッシュ文庫
発行日:2011/6/29
著者:八薙玉造
イラスト:ぽんかん⑧
ISBN:978-4-08-630621-8
雰囲気:監視任務、強盗、押し売り、仕事、襲撃、拉致監禁、救出計画、対決、旅立ち
ユリウスとサロメがアンナという一人の女の子を監視していました。
こっそり隠れて監視していたのですが彼女とっても視線に敏感でした。
ユリウスが自分を見つめている事に気が付いていました。
アンナはユリウスの事を変質者だとは考えず教会に用があるけど恥ずかしくて入って来られない人と考えます。
住居に戻る彼を尾行する事にします。
思い立ったら直ぐに行動に移してしまう困った娘です。
夕食の準備中にユリウスを追いかけようと決めて包丁を握ったまま行動を起しました。
ユリウスの足は意外に速く見失いそうになってしまいます。
彼女は家の塀の上を通って追いかけます。
アンナは街の人たちと仲良くしているので知り合いが多いです。
塀の上を歩いている時に知り合いのおじさんと遭遇します。
塀の上を歩いているのでパンツが見えているので気を付けなと指摘されてしまいます。
慌てたアンナは地面に墜落しました。
ユリウスを見失ったんですが運が良いのか彼の住居を発見しました。
窓からユリウスの姿が見えたんです。
彼の住居に接近して聞き耳を建てているとサロメという妹が居ると分かりました。
サロメは働かずに昼間から酒を飲んでいるユリウスを叱っています。
ここでアンナはユリウスとサロメの名前を知りました。
アンナは妹に働かせて怠惰な生活を送っているユリウスを公正させようと考えます。
窓からユリウスとアンナの部屋に押し入りました。
手には包丁が握られています。
アンナに監視していると気付かれてないと考えている二人は押し込み強盗だと考えます。
震えながら土下座して盗るモノは何もないんです帰ってくださいと懇願しました。
アンナに名前が知られていると知り更なる恐怖に陥ります。
アンナには二人が怖がっている理由が分かりませんでした。
自分は善い行いをしていると考えているので憤慨していますよ。
二人から包丁を握りしめていると指摘されて慌てています。
アンナは夕食の準備中にユリウスを尾行しようと決めたので包丁を持ったままだったと弁明しています。
サロメが監視を気付かれてしまったユリウスを非難してきます。
アンナは二人の言い合いを気にする事なく強引に自分の都合を進行させますよ。
妹に働かせて怠惰な生活を送っているユリウスの事を非難してきました。
ユリウスは小柄だがサロメの方が年上で妹ではない。
師匠のような存在だと教えてあげます。
人を疑わないアンナは信じてくれますよ。
サロメは師匠なのでユリウスを養う義務がある。
だから自分には働く必要が無いんだとユリウスが持論を展開します。
働かない事を問題視しているアンナはユリウスの意見など無視します。
彼女は恥ずかしがり屋のユリウスは人と会話する事が苦手で教会に相談にこれないと思い込んでいます。
自分の考えに絶対の自信があるアンナはユリウスに教会に来るように命じてきました。
アンナを説得して帰ってもらう事は困難と判断したユリウスは了承します。
アンナはユリウスが来るのを待っていたんですが彼はやって来ませんでした。
ユリウスは監視場所を教会から離れた位置に変更してアンナの監視を続行していました。
うっかり者だと思われるアンナは約束自体を忘れてしまうと期待していました。
数日待ってもやって来ない事に業を煮やしたアンナはユリウスを迎えに行く事にします。
決めたのは畑仕事をしている時だったので鍬と鎌を持ったまま押しかけて来ました。
アンナは興奮しているので鍬を持っている事を失念しています。
ユリウスが反論する度に床を耕し始めます。
彼女は腕力が強いようですね鍬は床板をぶち抜いて地面を耕す事になっています。
アンナに居座られると家が崩壊してしまうのでユリウスは泣く泣く教会に連行される事になりました。
教会では顔が怖いアンナの義父で司教をしているノイマンが待っていました。
アンナは畑仕事をほったらかしてユリウスを迎えに行った事を叱られています。
ノイマンは怒ると拳骨を落とすのね。
アンナからユリウスの生活態度が克明に報告されていました。
アンナは物凄く怠惰な人間であると説明してありました。
ノイマンは嘘を許さない性格をしていました・・・アンナは彼に似たようです。
肉体労働は嫌だと断るとサロメと一緒に炊き出しの準備を任される事になりました。
ユリウスはサロメと一緒に炊き出し業務を行っています。
街は戦争被害からの復興中です。
城壁の補修作業を行っていました。
その作業員の為に行っている炊き出しです。
食事を取りに来るのは屈強な男達ばかりでした。
サロメは彼らに大人気でしたがヤル気が感じられないユリウスは文句を言われています。
言い返して喧嘩になりかけますがアンナが割って入りました。
アンナは口と同時に手が出るタイプですね。
ユリウスと喧嘩相手の男性はアンナによって仲裁されます。
突然街が襲撃されます。
十数名の武装した兵士が攻めてきました。
最初に衛兵を殺して街の有力者を広場に集めます。
そこにはノイマンも含まれていました。
中央教会から派遣された司教のクルチが文句を言い始めます。
彼は教会の権威を使って状況の打開をはかったみたいです。
非道な行いには神の鉄槌が下ると脅しますが襲撃者は意に介しません。
クルチを殺してしまいます。
クルチを殺した襲撃者のリーダーにユリウスは見覚えがありました。
嘗て一緒に戦ったラルフという人物でしたよ。
ラルフはアンナという少女を探している。
知っている者は教えて欲しいと命じてきます。
街の人は誰もが彼女を知っているんですが売りませんね・・・立派です。
密告者が居なかったのでラルフはノイマンの腿に剣を突き刺しました。
義父が殺されてしまうと考えたアンナは自分から名乗り出ます。
ラルフはアンナに一緒に来いと言ってきます。
ノイマンはアンナを止めますが彼女はこれ以上人死にを出さないために自分が犠牲になる事を選びます。
地下牢に閉じ込められる事になりました。
アンナの元にラルフがやってきます。
彼はアンナを組み敷いてから服の前を切り裂きました。
アンナの巨乳ちゃんが飛び出します。
ラルフはへその横にある痣を確認して仲間の男にこれなのか?と問います。
男はそうだと答えています。
アンナはどうしてこんな酷い事をするんだと泣きながら訴えます。
人を傷つける事は間違っているラルフにもそれが分かっているでしょと糾弾しました。
ラルフの心の傷を抉ってしまったね・・・
激昂した彼はアンナを殴り飛ばしてきます。
激情に駆られてしまったラルフはアンナを殺しそうになりますが仲間の男に止められました。
落ち着きを取り戻したラルフはアンナに罰を与える事にします。
ラルフにはアンナに用はないみたいです。
彼女を欲しているのは仲間の男のようです。
労の扉を開けておくので逃げたければ逃げろ。
アンナが逃げた場合は街の人間を皆殺しにすると伝えました。
アンナは逃げる事ができなくなります。
ラルフはアンナにも絶望感を与える事にします。
神の存在を否定させる事にしました。
否定しないと街の人を殺すと脅してアンナに神の存在を否定させます。
アンナは自分がラルフと同じ神の存在を否定する者になってしまったと感じ絶望します。
アンナの自己犠牲精神が気に入らないユリウスは彼女を助け出す事にします。
敵の動向を探るためにラルフと仲間の男(セレスタ―って国の訛りがある)が話している部屋に隠れ潜んでいます。
無理な隠れ方をしたのでユリウスはサロメのわきの匂いをクンクンする体勢になっていました。
サロメは後方支援に回ります。
彼女は魔女で人の精神に影響を与える魔術が使えます。
恐怖心と敵愾心を煽って衛兵を同士討ちさせていますね・・・
ユリウスは衛兵の鎧と兜を装備してアンナを迎えに行きました。
地下牢で見つけたアンナは絶望感を漂わせていました。
彼女の服が引き千切られていておっぱいが見えています。
ユリウスはラルフに凌辱されてしまったんだと思い込みます。
義憤に駆られたユリウスはラルフを殺すと決意します。
アンナを連れ出そうとすると兜をガンガン殴りつけられて拒絶されます。
ユリウスは大きなダメージを受けていますよ。
理由を聞くとアンナは自分が逃げれば街の人が殺すと言われたと教えてくれます。
ユリウスはラルフが街から撤収する際に皆殺しにすると言ってたのを聞いています。
アンナに教えてげるんですが納得してくれません。
アンナがユリウスが怒り狂っている理由を聞いてきました。
ユリウスは言い難そうにアンナに凌辱されたんでしょと聞いてきます。
アンナは真っ赤になって否定しました。
殴られたけど凌辱はされていないと教えてきます。
ラルフからアンナを攫うために事の街に来たと聞かされたそうです。
アンナが助け出される事を拒否し続けるのでユリウスは殴って黙らせて連れ出します。
アンナを担いで牢屋から抜け出しました。
ラルフの仲間に発見されて戦闘になります。
気絶させた筈のアンナが目覚めてしまいます。
ラルフとアンナ誘拐を企てている男にも発見されます。
アンナを心配してノイマンが仲間に連れられてやってきました。
ユリウスが名乗るとラルフが驚いています。
お前は死んだ筈だと言ってますね。
ラルフからユリウスの正体が暴露されます。
中央教会の腐敗を正す為に組織された改革教会との間で戦争が起こりました。
禍竜戦争と呼ばれています。
ユリウスは中央教会の異端殲滅部隊《法の獅子》の一員でした。
神より恩寵を授かりし七人《獅子の牙》の一人でした。
しかし《赤い聖女》と《竜の魔女》に味方して中央教会を離反して改革教会に入ります。
ラルフとはそこで知り合ったようですよ。
一緒に戦っていました。
ユリウスは《裏切りの獅子》と呼ばれ戦争を拡大させた首謀者だと思われています。
ユリウスが参加した事で改革教会は戦力を増しました。
結果戦争は長引く事になりセレスタ―王国の介入を招く事になります。
戦争は《赤い聖女》の自殺によって改革教会が負けて終わった事になっていました。
《赤い聖女》がユリウスに遺言を残したようです。
それを守るためにユリウスとサロメはアンナを監視してたみたいですよ。
《赤い聖女》が自殺した事でユリウスは改革教会を離れる事になりました。
それがラルフには許せないようです。
ユリウスが残って入れば負けなかったと言っています。
ユリウスとラルフの戦いが始まりました。
ラルフは配下を使って数で押し切ろうとします。
ユリウスは武器を持ってなかったのですが敵から奪い取った武器で的確に攻撃していきます。
次々と敵が殺されて行きます。
ユリウスに怒りをぶつけてくるラルフを否定してしまい彼の心の傷を抉ってしまいます。
逆上したラルフは後ろ盾だったセレスタ―王国の男を殺してしまいます。
アンナを守りながら戦うのは不利になります。
逃げるように命じるのですが従ってくれません。
困ったユリウスはアンナの服を全開にしておっぱいを露出させました。
周囲で見ている人たちにおっぱい見られちゃうよ速く隠れた方が良いよと勧めます。
アンナは悲鳴をあげて落ちてた瓦礫でユリウスを殴ってきました。
やはり手が出るのね。
ユリウスは説得を続けますがアンナは言う事きいてくれません。
ノイマンがアンナを連れて行ってくれます。
激情に駆られてラルフは秘策を使う事にします。
彼は禍竜に変身できるようになっていました。
4枚の金属製の翼を持つ巨大な禍竜に変身します。
巨大化したラルフにユリウスは防戦一方になります。
ユリウスの秘策を使う事にします。
失ったと思っていた神から授けられた力を使う事にします。
ユリウスは御使いと呼ばれる巨大な空洞の鎧騎士を呼び出しました。
ユリウスは《焔鎧王(えんがおう)》マルテと呼んでいます。
ユリウスの精神と肉体に連動していて思う通りに動かせます。
巨体なので本気を出して暴れるとアンナとノイマンを巻き込んでしまいます。
彼らが十分に距離を取るまでラルフの攻撃を防御する事にしています。
ダメージを受けてマルテの鎧が破壊されるとユリウスの体に傷が刻まれます。
ユリウスは痛みを我慢して戦闘を続けています。
ユリウスの体には多くの傷痕が残っています。
肌の露出を嫌って肉体労働を避けてたのね。
アンナ達が安全圏に非難したので反撃を開始します。
マルテの破壊力はラルフを大幅に上回っていました。
ラルフは攻撃と防御に4枚の翼を使っていました。
盾にした翼をぶち抜いてラルフの頭を破壊しました。
頭部を破壊されたラルフは死にました。
死ぬと禍竜から人間形態に戻ります。
頭部が破壊されたラルフの死体が残されました。
街では復興作業が始まります。
ユリウスとサロメの処遇が問題となりました。
領主代行が亡くなったのでノイマンが街の代表者になっています。
ラルフ達から街を守ってくれた事については感謝してくれます。
ユリウスとサロメは中央教会から追われる身です。
内心では追い出したいのですが言い出せないようですね。
ユリウスとサロメはこのような扱いに慣れていました。
自分から街を出ると言い出します。
中央教会に報告しても良いけど追っては出さない方が賢明ですと伝えました。
アンナだけがユリウスとサロメを追い出す事に反対してくれます。
ユリウスはまた会おうと言って街を出て行きます。
アンナはユリウスとサロメを追い出す事を止められなかった自分に憤りを覚えています。
眠っていたアンナが目覚めると草原の上に寝かされていました。
ユリウスの声が聞こえてきました。
アンナは咄嗟に落ちてた石で攻撃してきます。
ユリウスは避けながらアンナを誘拐してきたと教えます。
アンナは自分が誘拐された場面を思い出しました。
ユリウスはサロメのパンツで顔を隠してアンナの部屋に侵入して拉致しました。
変質者と思ったアンナが攻撃してきたので気絶させて連れ出しました。
サロメがアンナの筆跡を真似た手紙を残してきたのでノイマンの事を心配する必要は無い伝えます。
サロメには色々と人には言い難い特技があるそうです。
ユリウスとサロメにはアンナを守りたい理由があるようですが内緒にしています。
一緒に逃げようと誘いますが断られました。
アンナは自分を推薦しようとしてくれたクルチ司教の死を知らせたいので彼の所属していた教皇領に行く。
狙われているようなので一緒に行動すると迷惑が掛かる。
一人で教皇領まで行くと主張します。
ヤル気だけはあるんですがアンナは無計画でした。
一人で教皇領まだ旅をするなんて甘い考えだと否定します。
道に迷ってノタレ死ぬだけだと指摘します。
アンナは無計画で教皇領まで行くのは無理と理解します。
ユリウスとサロメの提案を受け入れる事にします。
ユリウスはネグリジェ姿のアンナに服と下着も持ってきたので安心してと伝えました。
善意の行動だったのですが照れたアンナに服で絞め殺されそうになっています。
ある街の中央教会でマルテとユリウスを知っている女と男が話しています。
クルチ司教はアンナを見つけ出す為に派遣されたようですよ。
中央教会はアンナを欲しているようです。
女が「ユリウス。お前はまだ自分の間違いに気づいていない。お前は魔女に誑かされただけだ」と言っています。
彼女はユリウスを取り戻したいのかな?
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
鉄拳 | 4 |
戦闘 | 5 |
ラッキースケベ | 5 |
変態 | 4 |
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