ラノベの感想) 獅子は働かず 聖女は赤く 4 あいつ、我とか言いだしおった (集英社スーパーダッシュ文庫)


概略:
アンナはヴァルターと一緒に中央教会の教都に向かいます。目覚めたユリウスの眼前にコルネリアが居ました。ユリウスはアンナ救出に向かおうとして飛び起きます。《茨の城》の纏め役に止められます。無謀な突撃を考えていたユリウスはサロメ達の献身を無駄にしかけた事を謝ります。戦えるようになるまで養生する事にします。教都に連れて来られたアンナはセレスタ―王と出会います。セレスタ―王国はアンナに流れる皇帝一族の血を欲していました。中央教会はセレスタ―王家と結託していました。

レーベル:スーパーダッシュ文庫
発行日:2013/2/27
著者:八薙玉造
イラスト:ぽんかん⑧
ISBN:978-4-08-630727-7
雰囲気:療養、気まずさ、成就、決意、虚弱、おっぱいマニア、結婚、ウザイ戦法、ロリ疑惑、一人称我、解除キス、痴話喧嘩、不死姉弟、竜

ヴァルターからアンナがガルダ帝国皇帝の血を引くトリエステ家の生き残りであると説明されます。
ユリウスは動揺していますがアンナを奪い返そうとします。
リュリュが部下を率いて邪魔してきました。
ボロボロのユリウスを助ける為にヒルデとエーファが禍竜になり対抗します。
ユリウスは気絶してしまいます。
意識を失っている間にヴァルター達は撤退していきました。
アンナはヴァルターに同行する事になります。

ユリウスが目覚めると目の前にコルネリアの顔がありました!!
何でこの場に居るのか問いかけます。
アンナを助けなければと焦っているユリウスは七日間も眠っていたと聞いて起き上がろうとしますよ。
コルネリア、サロメ、ヒルデ、エーファが心配そうにしています。
喧嘩売ってるのか?って叫びと共にユリウスは殴られます。
傷を覆った包帯に指先を突っ込まれて傷をサワサワされています。
激痛に悲鳴をあげるユリウスは踏みつけにされます。
ユリウスを力づくで止めたのは《茨の城》の纏め役フィロメーラです。
フィロメーラはサロメと自分が魔術を使って治療したのにその努力を無駄にするのか?と凄みます。
ユリウスは自分が無謀な突撃を行おうとしていたと自覚して落ち着きます。
暴力的ですがフィロメーラには人心を掌握する能力があるようだ。
フィロメーラからサロメが如何に頑張ったかを説明されました。
ユリウスが感謝の視線を送るとサロメは照れ照れになっています。
コルネリアが縛られている理由が明かされます。
彼女はサロメに頼んで《茨の城》に付いてきました。
ユリウスの事が心配で仕方なかったようです。
フィロメーラにはコルネリアを殺すつもりはありませんでした。
しかし危険な<獅子の牙>なので拘束する事にしました。
動くと敏感な部分を刺激するおっぱいを強調した縛り方をされています。
ユリウスは縛られているコルネリアを見て自分が彼女を縛った事で変な趣味に目覚めさせてしまったのか?と心配になっていました。
コルネリアは違う趣味じゃないと弁明しています。
激昂して動くと気持ちよくなっているようですね・・・フィロメーラに縛り方を習いたい。
攻撃に対して絶対的な防御力を持っているフェルは牢屋にぶち込んであるそうです。
フィロメーラは問答無用で殴りつけたそうですがノーダメージだったので閉じ込める事にしました。
ユリウスは説得され身体の回復を優先させる事にしました。

フィロメーラがサロメの事を母さんと呼んできます。
彼女からサロメには沢山の子供が居ると教えられました。
更にサロメはあちこちで子供を作るので《茨の城》には彼女の子供が大勢いると言われました!!
コルネリアとエーファは真っ赤になって照れていますがヒルデは積極的です。
自分は耳年増なのでサロメに情事の場面を詳しく教えて欲しいとにじり寄ります。
サロメは真っ赤になって違うと否定しました。
《茨の城》にはサロメをお母さんと慕う仲間が大勢いるのは事実ですが実子ではないそうです。
困っている子供を拾ってきて育てているんだそうです。
あー吃驚した。

ユリウスはコルネリアと二人きりにして貰います。
今後の動きを検討しています。
コルネリアは戦闘中にユリウスに告白したのを覚えているのか問いかけてきました。
ユリウスが覚えていると知り真っ赤になっています。
コルネリアはユリウスがメルヒオルを殺した理由を質問してきます。
ユリウスはメルヒオルが巻き込まれて死ぬ人々を全く考慮していなかったので殺すしかなかったと答えました。
メルヒオルは魔女が隠れていると思われる街を破壊しようとしました。
街の住民が殺されれば魔女を燻りだせると考えたからです。
彼が破壊しようとしたのはアンナが住んでいたハーゲンの街です。
当時のユリウスはアンナの存在を知りませんでした。
無駄な犠牲を出さない為にはメルヒオルを殺すしかなかったと語ります。
コルネリアは苦渋の選択をしたユリウスに同情しています。
コルネリアの心の靄は晴れたようだね。
コルネリアは教都に帰ると言ってきました。
破壊されたサトゥルノで同じく配されたヴェーネレを運ぶ。
時間が掛かるのでユリウスが完治してから教都に向かっても自分よりも速く到着できる。
だからユリウスの妨げにならないと言ってきました。
遠回しにユリウスがアンナを救出するのを邪魔しないと言っています。
コルネリアはフェルを連れて出発します。

フェルは囚われている間に太ってしまったと嘆いています。
監禁中に世話をしてくれてた《茨の城》の連中と仲良くなり食べ過ぎてしまったと言っています。
コルネリアは監禁中には痩せるモノでしょ?と呆れています。

ユリウスはサロメだけに協力して貰おうと考えます。
ユリウスが療養している間にアンナ救出の準備を進めて貰います。
ユリウスの傷が癒えたのでアンナ救出作戦を決行します。
ユリウスとサロメが《茨の城》を出発しようとしています。
フィロメーラ、ヒルデ、エーファが付いてきましたね。
見送りをしてくれているとユリウスは考えていましたが付いてくる気満々な様子です。
何で計画がバレているんだとサロメを追及すると彼女は計画の全てを言わされたと暴露します。
フィロメーラが怖くて全て喋ってしまったのね。
フィロメーラからサロメと二人で作戦を決行して成功率はどれくらいあるんだ?と問われます。
彼女は成功率をあげる為には自分たちの協力が不可欠であると力説します。
ユリウスは彼女達の覚悟に感謝しながら協力して貰う事にします。

アンナは教都ノヴァリアに連れて来られました。
ヴァルターはアンナを皇帝として扱っています。
敬われている感じですね。
ヴァルターはアンナを教皇宮に案内しました。
巨大な客室で待つ事になります。
アンナは何か行動を起こさねばと考えて窓から逃げようとします。
窓を開けて逃げ出そうとした段階でそこが二階であると気付きます。
窓から落下する事になりました。
アンナの落下地点に運の悪い少年が通りかかります。
少年は落下してくるアンナを受け止めようとしてくれました。
アンナは彼の顔を蹴って衝撃を逃がし見事な着地を決めました。
そこに少年を探していたリュリュがやって来ます。
少年はリュリュの事を姉さんと呼んでいます。
リュリュが再会の抱擁を行うとバカ力なので少年を殺しかけています。
少年はセレスタ―王国国王ジルベール・ラスパイユと名乗ります。
リュリュはアンナが逃げ出そうと知り気骨があると嬉しそうにしています。
アンナの逃走劇は一瞬で失敗に終わりました。
無計画で無謀なのは相変わらずです。

教皇宮の一室に戻ってセレスタ―王国がアンナを求める理由が語られます。
周辺国ではセレスタ―王国は精強な軍を持ち一枚岩になっていると考えられていました。
アンナもそう考えていました。
しかし実情はリュリュが武威を誇る事で諸侯を抑え続けているんだそうです。
王家への忠誠心はイマイチなんだそうですよ。
武威を喪えば諸侯は挙兵して群雄割拠時代になるそうです。
それを防ぐ為に皇帝の血を引くアンナとの婚姻を結びたいんだそうです。
アンナを妻とする事でガルダ帝国の正統な後継者の地位を得たい。
中央教会はセレスタ―王国に肩入れするそうです。
アンナを旗頭にして嘗てのガルダ帝国を再興して争いの無い平和な世界を構築したいんだそうです。
完全な政略結婚なんですがジルベールがアンナの巨大なおっぱいに惚れたと伝えてきます。
どんなに不細工な娘でも受け入れようと覚悟を決めていたそうなんですがアンナのおっぱいが物凄く好みだったので嬉しいと言ってきます。
おっぱいを絶賛されたのですがアンナは困っています。
おっぱいばかりを賞賛するジルベールをリュリュが折檻し始めました。
アンナは平和な世界を作るって目的に共感し始めているようだ。
ジルベールとリュリュが部屋を出て行ってしまいます。
王族としてその振舞いに問題を感じますがヴァルターは気にしない事にしています。
アンナはヴァルターに案内して貰いクルチ司教の遺族と面会する事にします。
ここでアンナは皇帝になる覚悟を決めたようですよ。

ユリウス達が教都に攻め込んできました。
彼らが海上を通って攻め込んでくると予想していたので対抗します。
教都の片側は海に面していました。
地上に面する方角には平地が広がっています。
巨大なマルテを隠して進む事は困難に思われます。
海上に海戦を得意とする使徒<海渦王>ネットゥーノが配備されていました。
海上に魔女による深い霧が発生します。
ネットゥーノが霧を消滅させます。
ユリウスの行動がバレたと思ったのでっすが海上で霧を発生させたのは禍竜になったフィロメーラ達でした。
フィロメーラは巨大な亀型の禍竜になっています。
サロメをこっそりと教都に送り届ける事にします。
ユリウスには内緒です。
サロメは自分の魔術を解除した人物に心当たりがあるようですね。
ユリウスに加勢する事にします。
ユリウスは別行動なのね・・・フィロメーラが禍竜化を解いて全裸を晒す場面に居合わせる事ができません。
残念だったね。

ユリウスとマルテは地上を激走していました。
稼働状態の教都を守る使徒は二機です。
先に<弓弦姫>ルナという使徒を撃破しようと考えていました。
ユリウスはルナの戦法が遠距離からの弓による砲撃だと知っています。
マルテを急接近させて瞬殺しようと考えていました。
マルテの急襲に対してルナは的確な対応をしてきます。
マルテとの距離を保って中距離から弓による砲撃を加えてきました。
ユリウスは操り手が変わったと悟ります。
オルネラと名乗る眼鏡っ娘が自己紹介してきました。
自分は恩寵を得ていない凡人だ。
しかし負けない為に工夫し努力を続けてきた、だから<獅子の牙>になれたと言ってきます。
オルネラはユリウスが速攻でルナを倒そうとしていると見破ります。
<海渦王>が到着するまで時間稼ぎをすれば良いんだと判断しました。
ルナを捕らえられないのでオルソラを叩く事にします。
オルソラはユリウスに背を向けて逃げ出しました。
逃げる為の走り込みは欠かさないそうですよ・・・確かに彼女はユリウスよりも足が速かったです。
ユリウスはメンドクサイ戦い方をするオルソラに激怒しています。
捕まえて尻を叩いてやると吠えます。
オルソラが逃げ回っている間に<海渦王>が戦場に到着しました。
<海渦王>は海水を凍らせて空中に巨大な橋を作り出して滑り降りてきました。
操っているのは《眠らぬ獅子》の異名を持つアンドレアって爺さんです。
アンドレアとユリウスは旧知でした。
ユリウスはアンナを助ける為に教都を急襲したと知りアンドレアは褒めてくれます。
しかしユリウスを通すわけには行かないと攻撃してきました。

アンドレアは不可視の剣を使って来ました。
ユリウスは斬撃の軌道が見えないので苦労しています。
二対一での戦いになってしまい不利でした。
アンドレアがオルソラの事を可愛いと賞賛してきます。
ユリウスは孫娘を可愛がる気持ちなのかと問うと違うようでした。
アンドレアは50も年の差があるオルソラの事を愛しているようですね・・・
オルソラは彼の気持ちに気付いていません。
先輩として尊敬しているように見えます。
不利だと思われたのですがユリウスはオルソラが若い過ぎる点を利用しました。
オルソラは戦闘経験が乏しく攻撃が読みやすかったです。
聖炉があるマルテの胸部を狙ってくる事は予想できました。
ユリウスは聖炉を破壊されて苦しんでいる振りをします。
チャンスと見たアンドレアが突撃してきました。
ユリウスの騙し討ちがアンドレアの顎を捉えます。
アンドレアはフラフラになり立ち上がる事ができなくなります。
アンドレアが倒され激昂したオルソラは遠距離攻撃型のルナをマルテに突撃させてきます。
完全な判断ミスですね。
マルテはルナを破壊しました。
オルソラにルナが受けたダメージが伝わり気絶しました。
ユリウスはアンドレアスに免じてオルソラの尻を叩く事を勘弁してあげます。
アンドレアスは若すぎて未熟なオルソラの事をそこが良いんだと力説しています。
ユリウスは危ない関係にならないか心配になっています。

阻むモノが存在しなくなったのでユリウスはマルテを教皇宮に突撃させました。
ユリウスはアンナと再会します。
久しぶりに彼女を見たと感激しています。
アンナを守ろうとしてジルベールが剣を抜き立ち塞がります。
使徒を相手に人間が勝てる筈がありませんがジルベールは妻を護る為に頑張ると主張します。
アンナが予想外の行動を取りました。
どけと言ってジルベールを突き飛ばします。
虚弱体質な彼は吹き飛ばされてしまいます!!
ユリウスが困惑しているとアンナから予想外の言葉が飛びます。
我に従えと言われました!?
アンナは自分の事を「我」って言ってますよ??
アンナを守るためにリュリュが飛び出してきました。
巨大な像を振り回して攻撃してきます。
ユリウスが厄介なと思っているとコルネリアが<双断刃>を振り回して飛び込んできました。
愛だね愛。
コルネリアは愛するユリウスを助ける為に駆けつけてくれました。
因縁のあるリュリュとの決着をつけると言って彼女を攻撃し始めます。

ユリウスはアンナが魔術で操られていると疑います。
捕まえて正気に戻そうと試みます。
しかしユリウスの攻撃はアンナに避けられてしまいます。
彼女の動きは素人同然なのですが不思議です。
あろうことはアンナが持っていた短刀で致命傷を貰いかけます。
ユリウスは困惑していますね。
仕方ないのでマルテで捕まえようとしました。
赤い閃光が走りマルテの両腕が斬り落とされてしまいます?
アンナが何をしたのか懇切丁寧に解説してくれますよ。
アンナは《刻眼》という数舜先の未来を見通す恩寵を得たと教えてくれます。
《刻眼》を得たことで使徒<太陽王>を使えるようになったと教えてくれました。
<太陽王>は最強の使徒と言われています。
使徒を意のままに操れてる恩寵<天衣>を持っているユリウスでも満足に動かせなかった扱いの難しい使徒です。
マルテの両腕を斬り落としたのは<太陽王>が放った光線でした。
アンナは<太陽王>の力とセレスタ―王国の武力と中央教会の協力を得て平和な世界を作ると言ってきます。
多少の犠牲は出るが平和な世界を作る事ができる。
ユリウスがサロメ達魔女の罪は問わない。
後は休んでいろと言われます。
多少の犠牲は厭わないと言われたのでユリウスはアンナが魔術で操られているとの疑いを深めます。
サロメから魔術で操られている人物を正気に戻す方法を教えられていました。
ユリウスはそれを実行に移す事にします。
マルテが両腕を斬り落とされた衝撃が伝わりユリウスは両腕が使えません。
体当たりでアンナを抑え込もうとします。
反撃をされて馬乗りになられました。
ユリウスは諦めませんアンナの顔が至近距離にあります。
腹筋を使って体を起こしてアンナにキスをします。
突然のキスにアンナが驚き固まります。
ユリウスは舌を突っ込んでアンナの口内を舐めまわしました!!
唇が離れるとアンナはボーっとしていますね・・・照れてます照れてます。
ユリウスもテレテレなんですが魔術を解除する方法としてサロメに教えられたんだと伝えます。
え魔術?操られている?アンナには何の事か分かりません。
彼女から衝撃の事実が明かされます。
アンナは魔術で操られていません。
自分の意思で皇帝っぽい振舞いを取っていた。
「我」って一人称も威厳のある皇帝っぽいと思って一晩考えた末に使っていたんだと言われました。
ユリウスが愕然としています。
サロメが適当な事を教えたせいだぞと憤りを感じています。
アンナから初めてだったのに酷いと罵られます。
ユリウスは犠牲を厭わないやり方はアンナらしくないと伝えます。
アンナはユリウスやサロメを護る為には他に方法が無いでしょと反論します。
更にマルレーネとの約束を守るためにアンナを護っている行為をやめさせたいと言われました。
アンナに自分の気持ちが全く理解されてなかったと知ったユリウスが切れます。
ダラダラ暮らしたいと考えていた自分を働けと言って無理矢理引っ張りだしたのはアンナだろ。
それなのに勝手に諦めるなと不満を伝えます。
マルレーネとの約束を守る為ではない、アンナを護りたくてここまで来たんだと伝えました。
ユリウスが自分を大切に想っていると知ってアンナは照れてしまいます。
キスしたんだと考えて二人ともテレテレになっています。
アンナは犠牲が出ない他の方法を考えてみると言ってきました。
不幸にもユリウスとアンナのキスシーンをコルネリアとリュリュが目撃してしまいます。
コルネリアの嫉妬心がリュリュに向けられる事になりました。
二人の激闘が再会されます。

使徒の動きが止まっていたので近くに居た聖堂騎士が集まってきました。
囲まれそうになっています。
逃げ切る事は無理そうだね・・・
ユリウスは囲まれてしまうんですが「ここは神の法を護る砦。戦いの場ではない」との声が響きます。
その声を聞いたユリウスは跪いてしまいます。
集まってきた聖堂騎士も同じように跪いています。
アンナだけは立ったままだね・・・
ユリウスは彼の言葉に従いたいと思ってしまいます。
現れたのは白い仮面を付けた男です。
ユリウスが不死の教皇と呟くとそうだと認めます。
不死の教皇とは中央教会の最高指導者で不死身と言われている人物です。
不死の教皇エリはユリウスとアンナだけをその場に残して他の人々を解散させます。
コルネリアとリュリュも出て行きました。
三人だけになった大礼拝堂でアンナは犠牲を出さないやり方で世界を救いたいとの希望を打ち明けます。
不死の教皇はアンナの優しさを素晴らしいと賞賛しますが彼女の意見を否定しました。
アンナのやり方では世界を救う事はできないと言っています。
ユリウスは不死の教皇の言っている事は正しいと理解できましたがアンナが嫌がっているので歯向かおうとします。
自分の中の歯向かいたいって気持ちが霧散していったのでユリウスは魔術の存在を指摘します。
不死の教皇は魔術ではない神の恩寵だと答えます。
アンナは《刻眼》で不死の教皇がユリウスの気持ちを操作したのを見てしまいます。
更に不死の教皇の正体まで見えてしまったぞ。
アンナは不死の教皇に向かってヴァルターさんですよね?と問いかけます。
不死の教皇が仮面を外すとヴァルターの顔が現れました。
ヴァルターは自分が不死である事を語ります。
中央教会はヴァルターによって操られているのね。
長く生きてきた彼は崇高な理想を掲げても感情によって台無しになる場面を何度も見たと言っています。
アンナを使ってやっと自分の目標だった平和な世界を作る事ができる。
ユリウスはこれ以上戦う必要は無い楽になれと言ってきます。
「好き勝手なことを言うな!この腰痛めが!!」との声が響きます。
サロメが大聖堂にやってきました。
サロメとヴァルターは姉弟でしたよ。
サロメの本名はルツでした。
アンナとユリウスは驚いています。
ルツとエリは聖者ハバククに仕えた《七使途》です。
サロメとヴァルターは古の七使徒でしたよ。

聖者ハバククの死後二人は彼の教えを広めようとしました。
彼が目指した平和な世界を作ろうとしたそうですがやり方に違いが生じて袂を分かつ事になりました。
ヴァルターは理想の実現には権威が必要と考えて中央教会に潜り込みます。
サロメは犠牲を出さないで平和な世界を作ろうとしました。
お互いのやり方を否定し合っています。
ヴァルターが逃げられないぞルツお姉ちゃんと言ってきます。
サロメは誰に言っておる、愚かな弟よと答えます。
サロメが泣き叫び身悶えするような聞く者の胸をかきむしる叫びをあげます。
サロメが大聖堂を踏みつぶす巨大な禍竜に変身しました。
サロメはユリウスとアンナを脱出させようとしているようですが上手く行くんでしょうか?
ユリウスはサロメの身を案じています。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
鉄拳4
戦闘5
ラッキースケベ5
変態5


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