ラノベの感想) とある暗部の少女共棲 (電撃文庫)

- 4月 08, 2023

概略：
暗部の仕事をしている麦野が上司に無許可で新メンバーとして人造高位能力者を強奪しました。見事に仕事を果たしたのですが銀行口座を凍結されてしまいます。連絡役に苦情を入れても支払いは済んでいると言われます。急いで次の仕事を受ける事にします。次の仕事は非合法で行われているコロシアムという興行組織の壊滅でした。コロシアムは出場選手に高額保険をかけて殺し合いをさせています。選手が死ぬので高額の保険金を受け取っています。困った保険会社が壊滅を依頼してきました。麦野はコロシアムが溜め込んでいると思われる資産の強奪を企みます。本来の依頼主を拉致して連絡役が伝えない情報を引き出そうと考えます。連絡役から正規ルートで新規メンバーが送り込まれます。麦野は勝手に入手した新メンバーと競わせて有用な方を正規メンバーに残りを雑用係にすると伝えます。コロシアムの主催者を襲撃する事になりますが予想外の窮地に立たされます。

レーベル：電撃文庫
発行日：2023/3/10
著者：鎌池和馬
イラスト：ニリツ、はいむらきよたか
ISBN：978-4-04-914939-5
雰囲気：強奪、新メンバー、拉致、異なる事件、同名組織、襲撃失敗、共食い、逃走、救出作戦、爆発、復讐戦、仕置き、真相

麦野沈利（むぎの　しずり）、滝壺理后（たきつぼ　りこう）、フレンダ＝セイヴェルン、は暗部の仕事に従事していました。
アンチスキルの捜索が入る前に証拠の隠滅を命じられました。
研究者も容赦なく殺しています。
麦野はレベル５の「原子崩し」（メルトダウナー）と呼ばれています。
ビーム兵器のような光線を発射して研究施設を穴だらけにしていますよ。
フレンダはレベル０なんですが爆発物の専門家です。
爆弾をバラまいて破壊しています。
滝壺はレベル４ですが戦闘能力はありません。
彼女は「能力追跡」（AMIストーカー）と呼ばれる能力を持っていて登録したAIM拡散力場を追跡する事ができます。
麦野は自分の弱点を補う目的で仲間を集めているようです。
自分とフレンダは攻撃に特化しているので滝壺の守り役を求めます。
攻撃対象の研究所で冷凍冬眠させられている能力者を発見しました。
滝壺の盾役として一人強奪する事にします。
その研究所では学園都市第一の思考パターンを後付けて移植した人造高位能力者を開発していました。
一番の成功例としてレベル４を二人作り出していました。
「窒素装甲」（オフェンスアーマー）絹旗最愛（きぬはた　さいあい）。
「窒素爆槍」（ボンバーランス）黒夜海鳥（くろよる　うみどり）です。
盾役なので絹旗を強奪していく事にします。
黒夜には自分たちの罪を押し付ける事にしました。
酷い事を平然とやっている・・・暗部に染まっている。
絹旗は全裸にバスタオル状態で麦野たちに付いて行く事になります。
解凍されたばかりで何も持ってないので他に選択肢は無かったんだよね。

アイテムと名乗っている彼女達には新メンバーを迎えるにあたっての儀式がありました。
一つ前の新入りが新メンバーに着せ替えを行うって儀式です。
フレンダが直近の新人だったので彼女の好みで絹旗が着せ替え人形になります。
アイテムのメンバーは金銭感覚が麻痺しているようです。
高額な服を気軽に買おうとしています。
金銭感覚がまだ一般的な絹旗は目を剥いています！！
支払いはカードで済ませる予定だったのですが悲劇が起こりました。
カードの支払い能力が無いと言われてしまいます。
直前に大きな仕事を終えたばかりなのに銀行口座を凍結されてしまってます。
カードは使えないので手持ちの電子マネーか現金で支払ったようです。
口座凍結が麦野に伝わり彼女達に命令を出す「電話の声」さんに苦情を申し立てています。
怒り狂っている麦野は怖いようですね・・・フレンダと絹旗は大人しくしていました。
滝壺はあまり麦野を怖がっていませんね。
彼女が最古参のメンバーなので特別な繋がりがあるようです。

麦野の実家は物凄い資産家で彼女は生粋のお嬢様でした。
学園都市の暗部とも関係があるらしく彼女は生まれた時から暗部に属していました。
他のメンバーは何らかの理由で暗部に落ちてきたんですけどね、そこが他とは大きく異なります。

「電話の声」は支払いは終わっているので追加の支払いはしないと言ってます。
次の仕事を受ける事になります。
コロシアムと呼ばれる非合法の闘技場を運営している組織を潰す仕事です。
麦野が申請していた新規メンバーを送ってくれると言っています。
レベル０ですが物凄く能力が高くお勧めの人材だそうです。
自前で四人目を確保してあるのですが断る事はしませんでした。
非常にオドオドした華野超美（はなの　ちょうび）という女の子が送られてきました。
アイテムが根城にしている高層マンションの最上階にセキュリティーと突破して侵入してきましたよ。
華野は自分が四人目のメンバーだと思っていたようですが既に四人目が居ました。
麦野から使える方をメンバーにし残りは雑用係にすると言われて焦っています。
絹旗の方は雑用でも問題無いと考えていました。
彼女は衣食住が確保されれば仕事は何でもいいと考えています。

コロシアムは開催場所が不定で組織事態が謎に包まれていました。
開催場所の特定が面倒だったので麦野は依頼人を締め上げ情報を引き出す事にします。
コロシアムは出場選手に多額の保険金を懸けてから殺し合わせています。
どちらかが死ぬまで戦うようなので多額の保険金を受け取っています。
困った保険会社の重役が暗部にコロシアムを潰して欲しいと依頼してきました。
麦野は重役を拉致して情報を引き出そうと考えます。
アイテムは調査能力は低いようですね。

出勤中の車を襲撃しましたが護衛役の能力者と戦う事になります。
重役は警策看取（こうざく　みとり）って能力者を護衛として雇っていました。
警策は「液化人影」（リキッドシャドウ）という液体金属を操る能力者でした。
上空に雲上にして待機させていたリキッドシャドウを打ち下ろしてきました。
警策は護衛役として雇われていたんですが学園都市にある『窓のないビル』の襲撃を企んでいました。
重役から情報を聞き出そうと考えていたようですが麦野達に襲撃されたので逃げに徹する事にします。
情報は他からも取れると考えました。
警策は逃げおおせましたが重役は麦野たちに捕まりました。
麦野は新規加入の絹旗と華野に拷問を任せる事にしました。
暗部組織の構成員としての教育を施しています。
最初二人は拷問行為に抵抗感を抱いていましたが自分たちがやらないと重役の命が危ないと知り心変わりします。
立派に拷問して情報を引き出しました。

情報を引き出したので華野が能力を活かす事になります。
彼女は変装に長けていました。
重役そっくりに変装して彼の務める保険会社に潜入しました。
心の中ではオドオドしていましたが見事にセキュリティーを突破して保険会社のサーバー室があるフォロアに侵入を果たします。
しかし問題が発生しました。
サーバー室の暗号キーが更新されていて開きません。
焦る華野に麦野が裏技とかないのか？と問いかけます。
華野はビルが倒れるほどの大災害が起れば人命優先でドアが開くと答えました。
麦野は迷いません、メルトダウナーでビルを砲撃する事にします。
本当に力技が好きだよね・・・人的被害は甚大だろうに考慮してないぞ、流石暗部のエリート。
ビルに大穴が開いてしまい倒壊しそうになっています。
ドアが開いたので華野は持ってきた小型コンピュータをサーバーに繋いで情報を盗む事になります。
崩れ始めているビルから脱出する事になります。
絹旗がビルの壁に穴を開けて救い出してくれました。
華野を抱えて地上に向かって飛び降りました。
オフェンスアーマーで自分たちを包み込んで落下の衝撃を逃れています。
フレンダが華野活躍を褒めてくれました。
ご褒美に何かしてあげると伝えると華野が意外なモノを要求したようです。

コロシアムは試合をネット配信していました。
フレンダがそれを日常的に見ていました。
夕食を食べながら殺し合いを観戦するのが趣味だそうです。
コロシアムが保険金の他にも収益を上げる手段を持っている事が判明しました。
賭博行為や広告収入を得ていました。
麦野はコロシアムが溜め込んでいる資金の強奪に狙いを変更しました。
最低でも１５０億は溜め込んでいると思われます。
当座の資金としては充分ですね。

盗んだ情報から出場選手を特定して尾行する事にします。
会場が毎回変わるので選手に現地まで案内してもらう事にしました。
場所は閉鎖された図書館跡でした。
会場に潜入してコロシアムのメンバーが要る部屋の天井裏に潜みます。

コロシアムのメンバーは四人で構成されていました。
首領は女貞木小路楓（いぼたのきこうじ　かえで）。
花山過蜜（はなやま　かみつ）、井上ラスペツィア（いのうえ）、鰐口鋸刃（わにぐち　のこば）の四名です。
彼女達が自分たちの事をアイテムと呼んでいる事も分かりました。
自分たちと同じチーム名を名乗っている事に麦野たちは驚いています。
女貞木小路が常盤台中学の制服を着ているのにも驚いています。
彼女達の会話から資金をマネーカードにしている事が判明しました。
一枚で１０００万のマネーカードも存在します。
部屋のスーツケースが置いてあり中にマネーカードが入っているようです。
一枚１０００万のマネーカードだとすると８００億くらいかなと麦野が予想します。
驚いた華野が「はっぴゃ！？」と悲鳴をあげてしまい見つかります。
女貞木小路が掌を天上に向けると天井がまとめて砕けました。
麦野と絹旗とフレンダが部屋の中に落下してしまいます。

襲撃を受けた形なのですが女貞木小路に焦りはありません。
アイテムは二つ存在し暗部は競争させていると教えてくれます。
役に立つ方をアイテムとして存続させるそうですよ。
麦野を怒らせるには十分な理由だねー。
麦野がメルトダウナーを放ちますが軌道を曲げられました！！
女貞木小路から自分は学園都市第六位のレベル５と自己申告があります。
フレンダが超驚いています。
敵の能力が不明なので麦野は天井裏に残っている華野に命じて滝壺を逃がす事にします。
残った麦野、フレンダ、絹旗で敵と対峙する事にします。
女貞木小路の方は井上にスーツケースを持って逃げるように命じます。
この段階で狙いは８００億の入っているスーツケースなので最大戦力の麦野が追う事になります。
フレンダと絹旗で残った女貞木小路、花山、鰐口の相手をする事になります。

麦野のメルトダウナーは高威力過ぎるので精密な照準をしないとスーツケースまで蒸発させてしまいます。
井上に接近する必要がありました。
井上が併設されているプラネタリウム跡に逃げ込みます。
追いかけている途中で花山に追いつかれてしまいます。
花山はレベル０なのですが最新科学で作られているキックスケーターを使っています。
花山はプラネタリウムの天井を使って立体的な攻撃をしてきました。
ワイヤーを放って麦野を輪切りにしようとしてきます。
高速で移動するので照準が付けられなかったのですが麦野は冷静でした。
花山を直接狙えないなら彼女が走る天井を破壊しました。
走路が限定されてしまった花山を蒸発させました。
麦野は勝利しましたがフレンダと絹旗は負けました。
女貞木小路と鰐口を倒せず華野を拉致されてしまいます。
華野は見事に滝壺を安全圏まで逃がしたのですが女貞木小路達に捕まってしまいます。

アジトに戻った麦野たちはフレンダが用意した七夕の笹に華野の短冊を見つけます。
そこにはアイテムの仲間になりたい、役に立ちたいとの願いが書かれていました。
麦野は自分の判断ミスを悔いています。
戦闘力の無い華野を安全圏に置いておこうと考えたのが裏目に出ました。
麦野が不機嫌になってしまったのでフレンダと絹旗はアジトから離れます。
滝壺だけは麦野の傍にいたようです。

女貞木小路の方も仲間を殺されコロシアム運営に必要な保険会社との繋がりを一つ潰されました。
ほとぼりが冷めるのを待つ事にしたようです。
常盤台中学に普通に通学しています。
彼女はお嬢様教育が行き届いている常盤台中学の校風に息苦しさを感じて暗部で活動を始めました。
御坂というレベル５の後輩と会話しています。
レベル５同士に横の繋がりがあるのか確認していますね。
御坂がちびと罵るレベル５がもう一人いるのね。
仲は悪いようです御坂からレベル５同士の繋がりは無いと言われています。
自分が第六位だったら驚く？とか質問しています。
御坂は冗談だと思ったようです。
水泳の授業前だったので水着に着替える事になります。
更衣室が込んでいるので階段の踊り場で着替えていますよ。
能力を使って人払いしているんですが大胆です。
下着まで脱いで全裸になっていますよ。
外から覗かれる心配は無いんだろうか？
着替え中に井上と通話しています。
井上と鰐口は彼女達のアジトで華野を監禁しているようですよ。
鰐口が華野を殺したがっているそうです。
女貞木小路は華野が可愛いので仲間になるか説得を試みる事にします。
華野の監禁は続く事になりました。
女貞木小路はおっぱいが巨大なようです。
苦労しておっぱいを水着の中にきゅうきゅう押し込んでいます。

華野が拉致されて一週間が経過しました。
その間麦野は一人で女貞木小路たちの情報を取集していました。
滝壺が映画館に入り浸っている絹旗を迎えにきました。
仲間を大切にする麦野が救出計画を建てていると伝えてきます。
麦野と知り合って間もない絹旗は彼女を薄情な人間と考えていました。
これまでの暴れっぷりを見るとそう思うのも頷けるんですけどね。
滝壺は自分が暗部に落ちた経緯と麦野に救出された経緯を教えて彼女が仲間想いの暖かい人物だと教えます。
滝壺はAIM拡散力場を追跡可能な希少能力を持っていました。
彼女を手に入れて研究したいと考えた悪い大人が居て冤罪で捕まります。
厚生施設から秘密裏に誘拐されて人体実験の被験者にされそうになっていたところを麦野に救われました。
麦野は滝壺を傍に置き自由をくれたんだそうです。
絹旗も麦野に助けられ自由を手にしたって事実を認識します。
アジトに戻る事にしました。
アジトに戻ると広い部屋の壁一面に女貞木小路たちの情報が貼られていました。
そこにフレンダが爆発物を大量に抱えて帰ってきました。
仲間が戻ってきたので作戦会議を始めます。
最後に戻ってきたフレンダにはご飯を奢る刑が与えられます。
フレンダは嬉しそうにしていますね。
メンバーは麦野を慕っているようです。

華野は既に殺害されているのでは？との疑問が出ます。
麦野は警策が窓の無いビルを狙っているので暗部組織がかき集められている。
死体を処理する下請け業者も出払っているだろうから華野はまだ生きていると予想します。
麦野は女貞木小路たちの隠れ家を特定してありました。
廃棄列車隧道という第１１学区にあるトンネルです。
そこに豪華な列車が置いてあり其処を隠れ家として使っていると判断します。
フレンダが罠の分析を行い正面から乗り込む事にします。
フレンダが罠を解除して豪華列車が見える位置まで侵入します。
滝壺が能力を使って列車のどこに潜んでいるのか特定しようとします。
滝壺が唖然としています・・・
列車には誰も乗っていませんでした。
大爆発が起こります！！

華野は個室で監禁されています。
女貞木小路はアジトにやって来ていて趣味の着替えを行っています。
その行為を瞑想と言っています。
鰐口と井上は華野を殺したくてうずうずしていました。
華野が女貞木小路に気に入られているので嫉妬しているようですね。
女貞木小路の瞑想が終わり戻ってきてから殺しても良いか判断を仰ぐ事にします。
我慢できない鰐口が華野の鼻を死なない程度にぶん殴っています。
麦野たちが偽の隠れ家である隧道にやって来た事に気が付いた井上は爆破装置のスイッチを押しました。
麦野たちを全滅させたと思った二人は華野を殺す事にします。
華野に仲間は皆殺しにしたぞと伝えて絶望させてから殺そうと考えます。
それを聞いても華野が取り乱さない事に井上が違和感を持ちます。
華野が何かを隠し持っていると感じた彼女は華野の制服を引き裂きました。
華野はブラの間に液体爆薬を隠し持っていました。
フレンダから貰ったプレゼントとは液体爆薬でしたよ！！
フレンダの言動から仲間の秘密はよそに漏らさないと学んだ華野は現状で考えられる最善の行動を取ります。
自爆しました！！
敵討ちって事なのかもね。
至近距離で爆発に巻き込まれた井上と鰐口は吹き飛んで肉塊になります。
離れた部屋で瞑想中だった女貞木小路だけは助かりました。
巨大な爆発に巻き込まれたので衝撃でフラフラになっています。
井上と鰐口の死体を発見した女貞木小路は逃げる事にします。
華野の死体は確認できてません跡形もなく吹き飛んだのか？
ここが麦野とは違う点だね。

隧道で爆発に巻き込まれて死んだと思われていた麦野達は全員無事でいた。
爆発ごときではアイテムを殺す事は困難なようです。
隧道の外に脱出した時に遠くで大爆発が起きたのを目撃します。
警策の襲撃が終わったので下部組織が動き始めています。
下部組織の運転手を呼び出し車で爆発現場に急ぎます。
大爆発が起ったのは麦野たちがアジトにしている高層マンションの一つ下の階でした。
いつも一歩先を行っていたのは麦野たちの部屋を盗聴していたからでしたよ。
意外と間抜けな事実だな。
フレンダが華野の仇を討つぞと気炎を上げています。
フレンダは華野の事を友達認定していますので仇を討つと燃えています。
そこに女貞木小路がこそこそとビルから出てきました。

仲間を失い一人になった女貞木小路は学園都市の外に逃げる事にします。
夏休み初日なので帰省する学生に紛れて学園都市を脱出する事にします。
海外に逃げたいようですが飛行場は麦野たちに見張られていると考え青森行きの長距離バスを使います。
女貞木小路がバスターミナルで発車時刻を待っていると爆発音が響きます。
そして電気が落ちました。
続いて生のアナウンスが入りました。
対戦者ロケットを撃ち込むので全力で逃げてねとのアナウンスが流れます。
二発目のミサイルが撃ち込まれて待っている乗客たちはターミナルから逃げ出しました。
空爆UAVとリモート擲弾砲を使うともアナウンスされます。
一般人にはその恐ろしさが理解できません、バスターミナルから出て行きました。
暗部に所属している女貞木小路はその怖さを理解できるので逃げ遅れます。
バスの運転手もバスを捨てて逃げて行きました。
女貞木小路は自分でバスを運転して逃げようか？と考えます。
しかし他のバスが吹き飛ばされて出口が塞がれてしまいます。
そこに滝壺が現れました。
女貞木小路のAIM拡散力場を記憶したので宇宙に逃げても追跡可能と逃亡は不可能と伝えます。
逃げたければ自分を殺すしか無いぞと言われ女貞木小路は滝壺を攻撃しようとするんですが麦野が砲撃と共に登場しました。

絹旗に滝壺を守って逃げろと命じて女貞木小路と決闘を始めます。
この段階で女貞木小路の能力は不明でした。
麦野はメルトダウナーを連射して相手の能力を解明しようと試みます。
途中で二回攻撃も貰うのですがダメージは軽微でした。
麦野には余裕があるね。
実に楽しそうに戦っています。
分析の結果女貞木小路の能力が空気の圧を変える能力だと判明します。
追い詰められている女貞木小路は「殺傷圧撃」（キラープレス）と能力名を叫んでしまってます。
敵の手札が分かったので仕上げにかかる事にします。
フレンダに命じて止めていた電気を流す事にします。
周囲は爆発の延焼を抑える為にスプリンクラーが水をまいています。
大電量が流れいるケーブルは断線して地面をはっています。
そこに電流を流したので地面に落ちれば感電死する事になります。
麦野と女貞木小路はバスを足場にして戦闘を継続する事になります。
麦野のメルトダウナーは爆発の反動を使って自身を空中に移動させる事ができます。
女貞木小路のキラープレスは圧力を高める事はできても弱める事はできませんでした。
少し不利ですね。
麦野が女貞木小路の能力の欠陥をバカにしています。
女貞木小路は足場のバスが無くなれば感電死を免れません。
生き残る事を優先している彼女に対して麦野は生存を狙っていませんでした。
彼女の目標は女貞木小路を蒸発させる事でした。
女貞木小路は麦野を仕留める事を狙っていましたが麦野は足場であるバスを全て破壊する事を狙っていました。
最後の足場を失い地面に落下するしか無くなった女貞木小路に向けてメルトダウナーを撃ち込みました。
女貞木小路は下半身を蒸発されてから感電死したようです。
麦野が「・・・見ているかよ、華野」と囁きました・・・カッコいいぞ。
華野の仇は取れたけど麦野も地面に落下したぞ。

数日後、滝壺とフレンダが華野超美のお葬式を遠くから見ていました。
華野の入っている棺に両親と思われる人物が抱き着いています。
フレンダは手を合わせて華野の冥福を祈っています。
暗部に所属している華野が無事に葬儀を出せたことを滝壺は喜んでいます。

麦野と絹旗は地下道を歩いていました。
次にのアジトはどうするか相談しながら歩いています。
絹旗が麦野が滝壺とフレンダを連れて来なかった事を意外と言ってます。
麦野はフレンダは共感力が高いので意外と涙脆い暗部でやっていくには壊れそうで危ういと答えます。
絹旗は麦野なら無理やり連れてくると思ったんだけどと言い直します。
麦野は絹旗が呼び捨てにしたのを気に入りました。
女貞木小路が学園都市第六位だったのか？って話になります。
麦野は多分ブラフと答えます。
絹旗もそうだろうと思っていたようですね納得しています。
女貞木小路は自分を暗部の天敵と名乗っていたのですが偽物だったようです。
麦野は本物はあんなモノじゃないんだろうなと警戒感を高めています。
絹旗が麦野が無茶な攻撃をした事を非難してきました。
地面に落ちた麦野は二分間ほど心停止状態に陥ったそうです。
滝壺が物凄く怒っていたそうですよ。
麦野は仲間が無事なら蘇生してくれるだろうと考えていました。
彼女は仲間を信頼しているようですね。
麦野に「電話の声」から連絡が入ります。
「電話の声」さんは麦野がコロシアムが溜め込んでいたマネーカードが使い物にならなくなったのに意外と怒っていないので驚いています。
通話を続け麦野は暗部組織の思惑を推測します。
「電話の声」は麦野の考えが正しいと認めているようですが明言は避けています。
アイテムが二つ存在した理由を問いかけます。
麦野が地下道の天井に向かってメルトダウナーを放ちました！！
撃ち抜いた先は「電話の声」のオフィスになっていましたよ。
「電話の声」は二十代中盤の女性でした。
麦野は華野を送り込んできた責任を取らせようと考えたのね。
ガタガタ震えているお姉さんは命令を出す側の自分を殺せば反乱とみなされると脅してきます。
学園都市の２３０万人を全部敵に回すつもり？と脅しますが麦野には効果ありません。
麦野は「電話の声」をメルトダウナーで蒸発させました。

後日下部組織から報告が入り爆発現場で見つかったのは鰐口と井上の死体だけだったと知ります。
鰐口と井上が華野を監禁していて部屋に入った時刻と爆発が起った時刻に１０分程度のラグがある事も分かりました。
華野が何らかの方法で二人をダウンさせてから脱出した。
脱出する時に時限爆弾を置いていった可能性が浮上しました。
下部組織によると華野のお葬式で棺に縋りついていた人達とも連絡が付かないそうです。
華野超美が何者だったのかって疑問が残りました。

華野超美は元気に生きていましたよ！！
彼女は自分のオフィスがある建設会社の本社ビルに戻ってきました。
社長室を「暗部」の高級幹部職員用のオフィスに作り替えてありました。
華野が変装を解きます。
それから冷蔵庫からビールを取り出して飲み始めています。
更に煙草も吸い始めました。
華野は学生ではなく二十代後半の女性でした。
レベル０なのも頷けますね・・・彼女大人でしたよ。
しかし十代の少女に化けて違和感無いとか凄いね、
潜入中は演技がバレないように飲酒と喫煙を控えていたのね。
久々に満喫しています。
彼女のオフィスには無数の携帯電話が設置されていました。
その一つが鳴り上司への報告を行っています。
今回の仕事は二つのアイテムが結託するのを防ぐのが目的でした。
勝手にコロシアム運営を始めた女貞木小路達を始末するのが目的だったようです。
女貞木小路たちが勝手に暗部の大人とコネクションを構築するのを防ぎたかったようです。
華野が真のアイテム担当の「電話の声」でした。
麦野が一人の「電話の声」を殺害した事も把握しています。
殺されたのは彼女の部下だと思うんですが何とも思ってないよ。
暗部にどっぷりの人はこれだから。
麦野たちが勝ってよかったと考えています。
彼女たちに肩入れしている事を反省しています。
華野超美って名前も偽名のようですね。
学園都市の闇は深いね。
手駒はネットワークから断線し、孤立している方が扱いやすと考えています。
直接接触した事で暗部に限らず友人の多いフレンダを危険視していますね。
自分の制御下に無いコネクションを作られると危ぶんでいるみたいだね。
これ以上出世して統括理事会に入りたいとは思っていません。
彼女は「電話の声」を続けたいと考えているようだ。
裏に潜んでいる方が安全と考えているみたいですね。
麦野にバレたら殺される事になるのかな？
でも華野超美を演じていた本人なので許される？
利用しているのでやっぱり殺されるか？

成分表