ラノベの感想) ナイツ&マジック 第3巻 (ヒーロー文庫)

エルたちは新型機の開発を開始しました。
テレスターレを盗まれた事を反省して奪われ難い機体を作ろうと考えました。
エルは人型では無理なのではとの考えに至り馬型の下半身に人間型の上半身がくっついている機体を考案しました。
問題は操縦系統にあったのですが、アディの積極的な協力を得る事になり二人乗りになりました。
アディが積極的に協力を申し出たのには理由がありました。
彼女はエルの事が好きになったようでした。
銀鳳騎士団の団長になったエルの元には各地の情報をあげてくるスパイ的な人物が協力してくれる事になっていました。
「藍鷹騎士団(あいおうきしだん)」に所属するノーラさんです。
彼女は表情を変えずに冷静な話し方をします。

これまでのエルの周りには居なかったタイプの美人さんの登場にアディは焦りを覚えたようでした。
エルはノーラからの調査報告を聞いているだけなのですが、途中にシルエットナイトの話が出てきて楽しそうに会話しているようにアディには見えたようですね。
アディの目から見てノーラは綺麗な黒髪の美人さんでした。
エルのタイプなのかも知れないと危惧しています。
ノーラに負けられないとの心境からアディは新型シルエットナイトの開発に積極的に関わる事になりました。
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エルから二人乗りにするので操縦者になって欲しいと頼まれたのですがキッドは冷静に困難さを感じて躊躇してました。
しかしヤル気になっているアディに押し切られてしまい協力をする事になりました。
この世界にも下半身が馬で上半身が人間っていう生物は存在していませんでした。
あくまでも空想上のキャラクターとして理解されてます。
エルは製造作業に参加する親方(ダビード)の説得をする事になりました。
ダビードは当初こそ呆れていましたが、エルとの付き合いも長くなってきているので了承してくれます。
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エル、アディ、キッドは完成したツェンドルグのテストを開始します。
この手法が悪乗りが過ぎますよ、はた迷惑でした。
完成をどこにも伝えないで勝手に主要街道を闊歩させてました。
ツェンドルグは高機動を目指した機体なので走行速度が物凄く高いんだよね。
その速さから明確に視認されることは無く、街道に何だか恐ろしいモンスターが出没するとの噂が広がりました。
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エル、キッド、アディ、バトソンはライヒアラ騎操士学園を無事に卒業しました。
エルが銀鳳騎士団の団長に成った事で学園の敷地内に騎士団の本部が設置されてしまいました。
騎士団結成後は殆んど授業を受けていない状態だったようです。
彼らは実戦経験も十分に積んでいるので早く学園から出て行ってねとの思いも学園側にはあったような?
卒業後は学園とは別の場所に騎士団の本拠地が作られました。
晴れて銀鳳騎士団にも砦が与えられました。
銀鳳騎士団の規律はかなり緩いようです、アディとキッドは騎士団が所有するシルエットナイトを使って出勤していました。
シルエットナイトを交通手段に使ってますね。
彼女たちも流石にエルの友人だけの事はありますね、感覚が少しズレてます。
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エルは自分用のシルエットナイトを作っていました。
テレスターレを作った時に色々とエルが改良するのに使っていた機体がエル専用機との扱いになっていました。
今度はそれに凄いモノを付けてしまいましたよ。
背中の部分に推進器を取り付けてます、この機能により瞬間的な加速が可能になってました。
しかし粗削り過ぎてしまい加速度が予想を超えてましたね。
機体は墜落してしまいました。
エルは無事だったのですがアディに凄く怒られてますよ。
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エルは何で失敗したのかを考えてますね。
アディに益々叱られてますね、愛されてるなー。
しかしエルはアディの愛に気が付いてないんだよねー、いまのところ結果が出ずに可哀想なアディですけど、ライバルは一人のようだしまあ良いのか?
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国王(アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラ)の要請で新型シルエットナイトのお披露目会を行う事になりました。
アンブロシウスはお茶目さんですねー、わざわざ国立機操開発研究工房(シルエットナイトラボラトリー)と銀鳳騎士団を競わせる事にしました。
哀れなのはラボの工房長(ガイスカ)ですね。
彼はカルダトアを改良したカルダトア・ダーシュに自信を持ってたからね。
シルエットナイト開発史に名前が残っちゃうんじゃないかと期待していました。
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エルの持ち込んだツェンドグルを見て発狂してしまい、国王の前で醜態をさらして動揺をしめしてました。
しかしガイスカもメカマニアに違いはないのね。
エルとはすぐに打ち解けてしまうぞ。
ガイスカとエルの作ったシルエットナイトで模擬戦を行う事になりました。
ガイスカの作り出したカルダトア・ダーシュは操縦性に秀でていました。
彼はエルとは真逆の発想でエーテルリアクタのパワーを抑えめにして操縦性の向上と燃費の悪さの解消を開発目標に掲げていました。
うんうん経験が豊かなガイスカらしい実戦で活躍しそうな開発方向です。
エルはやっぱりパワーとスピード重視で操縦者には熟練を要求する無茶な設計を続けています。
この辺りは銀鳳騎士団の面々は慣れてしまった感はありますね。
エドガーとディーは文句を言いつつもエルの作った機体を扱えるように訓練をしてますからね。
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決着が付く前にアンブロシウスが模擬戦の終了を宣言しました。
彼の意図は適材適所に役割分担をそれぞれの集団に認識させる事にあったようです。
流石に名君ですね。
銀鳳騎士団には新たな発想で新型機を自由に創造することを期待しています。
ラボにはエルの作り出した新型機を実戦で使えるようにする事が期待されています。
まあそうですよね、いくら性能が高くても乗り手を選ぶ機体では戦力を整えられないからね。
ガイスカもエルとの会話で自分の役割を認識して納得しているようです。
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アンブロシウスが王位を息子に引き継ぐ事になりました。
それに伴い他国に留学していた孫が帰国しました。
エムリスというのですが彼はアンブロシウスに似ていますよ。
思い切りが良い所とかですね、決断力があるって事になるので王族としては優秀なのかもしれません。
しかしエムリスは礼儀作法が壊滅的に駄目でした。
それを何とか矯正する為に他国に嫁いだ娘の元に留学って形で送り出してたようです。
効果なしですね、可哀想なアンブロシウス。
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最初の挨拶が「おう親父!じいちゃん!久しぶりだな、帰ってきたずべぐぁ!」でした。
後半はアンブロシウスの投げた王笏が直撃したようだぞ。
アンブロシウスも凄いよね、投げるんだから。
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エルはアンブロシウスとエムリスの為に専用のシルエットナイトを開発する事になりました。
「金獅子(ゴルドリーオ)」と「銀虎(ジルバティーガ)」の二機を作りました。
やはり性格が似ているので好みも同じなのか、アンブロシウスとエムリスは共にゴルドリーオを欲しがりました。
どちらのモノにするか決める為に戦う事になりました。
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最初は剣や槍を使った模擬戦をやるつもりだったようですけど、結局はシルエットナイトでの模擬戦となりました。
アンブロシウスが強いですね。
エムリスも強いのですがパワーで押し切ろうとする傾向が強かったです。
アンブロシウスはエムリスの攻撃をかわしてました。
最後はエムリスのパワーが押し勝ちました。
エムリスは手加減されたと思ったようですけど、違うようだね。
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エルたちはツェンドリンブル(騎馬型)を作り出しました。
二人乗りだったツェンドグルを一人乗りに手直しした機体です。
これの訓練教官にアディが就任したのですけど彼女の教え方は感覚的過ぎでした。
「グッ」とか「ガッ」などの擬音を使って説明しています。
ツェンドリンブル部隊の隊長になったヘルヴィは苦労していました。

アンブロシウスの元に緊急事態が知らされます。
国家の一大事との事です。
エーテルリアクタを生産している場所が移動する殻獣に襲われそうだとの事でした。
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巣分けと呼ばれる事態が発生したそうです。
新たな女王が生まれて群れが二つに分かれて一方が移動を始めたそうです。
救援が必要なのですが、時間が足りませんでした。
移動速度が速く、戦闘力が高い部隊と考えたアンブロシウスは丁度良い部隊があると思い出した。
銀鳳騎士団に出撃の命が下りました。
アンブロシウスは既に退位しているのですが、場所が重要なようで同行する事になりました。
現国王のリオタムスも了承していました。
どこかで話を聞きつけたエムリスまで付いてきますよ。
彼は手に入れたゴルドリーオを使いたくて仕方ない様子でした。
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圧倒的でした。
銀鳳騎士団の戦力は猛烈でした。
殻獣の大集団に突撃して分断しています。
分断後に各個に撃破していきました。
数的には圧倒的に不利だったのですが、一回の攻撃で数匹の殻獣を屠ってます。
戦闘は銀鳳騎士団の勝利におわりました。
この戦いで大活躍したのが騎馬型のシルエットナイトでした。
やはり高機動型は強いのね。
敵集団の中に突撃して蹴散らしていました。
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守りたかった国家の最重要機密とはエーテルリアクタの生産地でした。
森都(アルフヘイム)と呼ばれてます。
そこには人間とは違う種族が住んでいました。
エルは討伐の功績により、アンブロシウスとした約束を果して貰う事になりました。
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衛使と呼ばれる先導者が居ないと中には入れないそうです。
意外な人物が該当者でしたね、ラボの局長、オルバーがそうでした。
オルバー、アンブロシウス、エルの三人でアルフヘイムに入りました。
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途中でアルヴと呼ばれる種族についてオルバーが説明してくれました。
彼の年齢について質問されたエルは20代の後半と答えましたが87歳だと言われます。
アルヴの民は寿命が長いそうです人間の7倍ほどあるそうですよ。
アルヴの民は長く生きると活動する事をめんどくさがるようになると言ってます。
87歳のオルバーは若手のようで、感覚も人間い近いそうです。
長く生きるとほとんどの時間を思索にふけるようになるんだとか。
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大老(エルダー)と呼ばれる長に面会しました。
キトリー・キルヤリンタと言います。
色白で表情がないようです、エルは奇妙さを感じてました。
彼女はアンブロシウスと三十年ぶりに再会しましたが、感慨はないようだ。
アンブロシウスはエーテルリアクタの製法をエルに教えてほしいとお願いしてました。
無駄だと言われてしまいますね、極めるには長い時間が必要なようで人間では途中で寿命が尽きると言ってます。
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アンブロシウスは面白いものが見られるかもと言い説得してました。
エルはエーテルリアクタの事を全て教えて貰えることになりました。
嬉しかったんだろーねー、机の上に正座して聞く体勢を取ってました。
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エーテルリアクタがアルヴにしか製造できない理由は魔力量になりました。
使用する金属は恐ろしく固く、魔力を使わないと加工できませんでした。
アルヴの民は道具を使わずに魔法が使えるので加工ができるそうです。
他の種族では魔法を使いながらエンブレム・グラフを刻む事が出来ないので無理って事でした。
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エルはエーテルリアクタの全てが知りたいので材料についても聞いていました。
生物の心臓が元になるとの事でした。
パワーアップの方法も聞きます、単純な事で可能なのですが制御が難しいので実用的ではないと言われます。
元にする心臓が大きいほどパワーが得られるそうです。
エルには心当たりがありましたね。
彼が倒した魔獣の心臓ですね、アンブロシウスはとってあるので自由に使って良いと言ってくれます。
エルはアルヴの奥義を全て学ぶ為に一人森都に残りました。
彼の帰還を待つために銀鳳騎士団も入り口であるアルチュセール山峡関要塞に居残りします。
エルは支持されてますねー、幸せ者だ。
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戻ったエルは自分用のシルエットナイトを作り始めました。
エルは触媒が無いと魔法を使えない人間なんだけど工夫してます。
彼はモートルビートを操作して魔力でないと加工できない「精霊銀(ミスリル)」を加工していました。
モートルビートの装甲は魔力を通すそうで、考えましたね。
しかしモートルビートが小さく座り手元で細かい作業に従事する姿は異様でした。
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狂気の一機になってますよ。
エーテルリアクタが二機搭載されています。
大型炉「皇之心臓(ベヘモス・ハート)」と主転換炉「女皇之冠(クィーンズコロネット)」です。
「陸皇亀(ベヘモス)」と「女皇殻獣(クイーンシェルケース)」の心臓を使ったのね。
両方ともエルが倒したんだったね、彼が原料として使うのは妥当か。
機動テストは順調に進行してます。
機動に成功したようです。
エルは「イカルガ」と命名しまいた。
これは地球時代の想いを形にしたからですね。
鎧武者のような姿ですね、アディはその姿に恐ろしとの印象を持ってます。
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エルは遂に念願を叶えましたね、自分専用のロボットを手に入れるという。
操縦系統もエル専用になったぞ。
操縦席にキーボードまで装備しています。
エル以外には操縦不可能な欠陥機らしいけど、性能の方が気になるね。
お披露目はアディとの魔獣討伐デートになるのか?
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アディには嬉しい事がありました。
エルの部屋を訪れると扉の前でノーラと鉢合わせになりました。
この時にノーラからエルを取る事は無いので心配しないでと言われてしまいました。
アディは信じたようですね、これでライバルはいなくなったと思ったようです。
上機嫌ですね。
エルを正面から抱きしめてますよ、これってエルの顔はアディのおっぱいの間に挟まれている!?
エルの「もがっ」って反応からすると其れなりの谷間はありそうだぞ!!羨ましいですなー。
エルの作っているイカルガが完成したらまたテストしにどこかに行こうと誘ってますよ。
かわったデート内容になるようですね。
エルも乗り気ですね、陛下に頼んで面倒な魔獣の巣を紹介してもらおうかと言ってますよ。
遊びで滅ぼされてしまう魔獣が哀れですね。

成分美少女開発戦闘恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAABB

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