ラノベの感想) 伝説の勇者の伝説 第11巻 君子豹変の王様 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2006/10/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1870-9

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幕間 永遠について
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五日間徹夜で仕事を続けたライナとシオンは眠気覚ましに王城の屋上に来ていました。
ライナは昔シオンに言った彼の目指す世界は絵空事だって言葉を取り消すと言っています。
屋上から見えるローランドの町並みは平和そのものに見えました。
未だにシオンが自分の行いは正しいのか不安になっている事を知っているので彼を励まそうとしているようです。
且つてのシオンも自分の行動に不安を抱いていました。
誰かが支えなければシオンが壊れてしまうと思ったライナはシオンの差し出した手を取ったようです。
ライナはシオンが働き過ぎる事が心配なようです。
ライナの言葉を聞いてもシオンは迷いを払拭できないようです。
シオンは仲間を一人も失わずにと言ったのですが既に多くの仲間を失っています。
それが彼の自責の念になっているね。
ライナはそれでもシオンの行いは正しかったローランドは良い方向に向かっていると励ましています。
まあライナはシオンの闇の正体をまだ知らないので仕方ないかもな。
ライナはシオンに八時間以上睡眠をとる事を言いつけて宿に戻る事にします。
シオンは自分が目覚めたら迎えの馬車を送ると言っていました。
ライナは何時間眠る事ができるのでしょうね?
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第八章 真相
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ミルクが自分に隠れて行動しているルークの後をつけました。
ローランドに戻ってからのミルクはライナの追跡任務から外れ他の忌破りを追いかけていました。
そして見つけ出した忌破りは全てローランドの人体実験の被験者でした。
見つけた時には忌破りたちは死にかけでミルクに発見して貰えた事を喜んでい死んでいきました。
このような現実からミルクはローランド帝国が狂い始めていると気が付く事になります。
彼女の養父であるカラード家も惨殺されてしまっています。
何が起っているのか調べる為にルークを尾行したようです。
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ミルクはルークが異形の化物と交戦している現場に遭遇しました。
ルークが化物に喰われそうになっていたので助けに入ろうとしますがリーレに止められてしまいます。
ミルクが気付かない間に彼女の部下達がやって来ていました。
ミルクは彼らが自分よりも遥かに強かったのだと実感する事になります。
リーレはルークは大丈夫だからと彼女を止めています。
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ミルクの背後にリューラが出現しました。
彼はミルクに何らかの呪いを掛けようとしてきます。
リーレがリューラからミルクを守る為に彼に挑みましたがダメージを与える事はできませんでした。
ミルクが捕まりそうになると化物を倒したルークが助けに入ります。
ルークが細い糸を操りリューラの首を落としました!!
ミルクはルークがあっりと人を殺す場面を目撃して驚く事になります。
しかし首を落とされてもリューラは倒せませんでした。
人間を止めていると主張するリューラは幻術を使い偽物を見せていたようです。
ルークにそれを見破られたリューラはミルクの背後に現れます。
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リューラの実体が登場する事を読んでいたルークが糸でリューラを細切れにしましたがリューラは死にませんでした。
リューラは動けないミルクに呪いを掛けてきました。
狂った悪魔の歯車を狂わせる呪いだと言っています。
激高したルークがリューラを攻撃するとリューラは消えてしまいました。
呪いを掛けられたミルクは自身の頭の中に何かが入ってくる感覚を得ています。
ミルクはローランド帝国に蔓延る闇の原因がシオンだと理解しました。
ルークたちはシオンの側に立っているそうです。
ミルクに幻滅されないか心配している彼らに自分は彼らを見限らないと告げています。
ミルクは狂った悪魔シオンに会いに行こうと決心しました。
リューラによってシオンたちの計画は狂わされたようですね。
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第九章 最後の日
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ライナとシオンは徹夜で仕事をしています。
その合間にシオンの事が心配になったライナがシオンを休ませようとしていました。
ライナはシオンの関節を極めて押さえつけようとしていました。
格闘戦ではライナに適わないシオンはインクの瓶を投げつけてきましたよ。
ライナはインク塗れになってしまいます。
反撃する為に赤いインクの瓶を掴みました。
シオンはライナを抑えようとしてきます。
バランスを崩したライナは執務室で居眠りしていたフェリスの頭の上に着地してしまったようです。
「きゃん!?」という可愛い悲鳴をあげてフェリスが目覚めてしまいました。
倒れた拍子に彼女は後で食べようと考えていた団子の上に倒れ込んだようです。
団子は潰れてしまいました。
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シオンとライナは恐怖に震える事になっています。
シオンは卑怯にも全てをライナの所為にして逃げようとしました。
フェリスはシオンを殴り倒しました。
彼女は素敵な笑顔を浮かべて「今度はライナちゃんの番ねぇ?」と告げてきます。
ライナはフェリスの笑顔を綺麗だと思っていますが同時に凄い恐怖を感じていました。
ライナもフェリスの制裁を受ける事になりました。
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ライナは黙々と仕事を続けています。
シオンは忙しそうにしていて話しかけても無視してくれます。
フェリスも小説を読む事に集中しているので返事をしてくれませんでした。
ライナは返事を貰えない事を寂しく感じるようになった自分の心境の変化に驚いています。
突然シオンが終わったと叫びます。
シオンは緊急を要する仕事は全部片付いたと言っています。
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ライナはシオンの言葉を疑いますが間違いないし冗談でもないと言われてしまいます。
最後に暫く休んでいいと言われてシオンがお小遣いをくれました。
これでフェリスとデートしてこいよと言っています。
ライナは納得できないようです。
シオンは自分は休むと言って執務室から出ていきます。
未だに信じられないライナはフェリスにシオンの言った事が本当だと思うか問いかけます。
フェリスもシオンの仕事中毒ぶりを知っているので疑っています。
フェリスの目にも全ての緊急を要する仕事が終わったようには見えなかったようです。
しかしシオンは性格が悪いのでデートに行けとの発言を何かの罠なのではないかと疑います。
結局二人で食事に行く事になりましたが・・・
フェリスはカレーの気分だそうですライナはハンバーグだそうです。
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廊下の隅でシオンが倒れていました。
シオンはライナとフェリスが彼の作った国を素晴らしいと認めてくれるので夢を見ようと考えたようです。
それがライナとフェリスがローランド帝国に戻ってからの一年間だったようです。
ミルクが見た闇が今のローランド帝国の実情のようです。
シオンの心は二つに分裂してしまったようです。
ライナを生け贄に捧げて前に進もうとする人格とライナを助けようとしている人格に分かれたようです。
表に出てきているのは前に進もうと決めた人格のようです。
救おうとしている人格がライナを殺す事で彼を救えると言ってますね。
ルシルもシオンの心が二つに分裂している事を知っているようです。
ルシルはどっちのシオンが勝っても気にしないようです。
シオンに刻限が迫っていました。
もうすぐシオンは世界を救う者に変わるようです。
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第十章 親友
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ライナとフェリスはカレーを食べる為にカレー屋に向かっていました。
しかし道に迷ってしまいます。
フェリスが店が載っているガイドブックを出して地図を確認しています。
ガイドブックを見てライナは彼女が連れていこうとしていた店がだんご屋だと知りました。
フェリスが持っていたのはデーザートに団子が出る店のガイドブックでした。
ここで見解の相違が発生してしまいます。
フェリスがだんごが主食でカレーはおまけだと言い出しました。
ライナはカレーの気分になっていたので絶叫してしまいます。
しかし目的の店は定休日だったのでいつも使っている酒場に向かう事になりました。
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クラウとカルネがシオンに呼び出されます。
執務室で合流した二人はシオンが遅れている事を訝しむ事になりました。
カルネがシオンは愛人とのデートが盛り上がっていて約束の時間に現れなかったと指摘します。
そこから話がクラウがいつまでたってもノアを口説かないって話になりました。
カルネはデートするだけでお預けを喰らっているノアが可哀想だと指摘しました。
クラウはもうすぐ戦争が始まるのでノアを口説くつもりが無いと説明しています。
カルネの追及がしつこかったのでクラウが反撃を始めました。
クラウはカルネがエスリナの気持ちを無視していると指摘します。
カルネはエスリナの事が好きなようですがクラウと同じ理由でエスリナの気持ちに応えられないでいました。
カルネが執務室に残っていた書類を発見した事で二人の罵り合いは終わります。
カルネが発見したのは平和な時間が終わってしまった事を示す書類だったようです。
二人はシオンが二人を呼び出した理由に思い至ったようですよ。
シオンがライナを殺しに行ったと理解したようです。
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フェリスとライナは帰る事になります。
外に出ると雨が降り出していました。
フェリスは酒場で口説いてきたゴロツキから貰った傘を二本持っていました。
一本をライナに貸してくれるのかと思ったら彼女は自分で二本の傘をさして帰ろうとします。
ライナが傘を欲しがるのを期待していたようです。
しかし雨が強かったので二本の傘をさしているフェリスはずぶ濡れになってしまいます。
一人で二本の傘をさすのは無理があったね。
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フェリスはライナに傘を貸して帰って行きました。
彼女を見送ったライナも宿屋に向かって歩き始めました。
あと少しで宿屋につくって所でライナは雨の中に傘もささずに佇むシオンを発見します。
ライナはシオンが心配になり声を掛けますがシオンの様子が変でした。
ライナの周囲に殺気が膨らみ始めます。
シオンはライナを殺すと宣言してきました。
ライナが理由を聞いても答えられないと言われてしまいます。
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ライナは人体実験の結果生み出された暗殺者に襲われる事になりました。
身体が液体状になっている人物でした。
ライナはシオンが王位に就いてローランド帝国では非道な人体実験は禁止されたと思っていました。
しかしシオンは隠れて人体実験を続けていたそうですよ。
シオンは必要な事をしているだけだと告げてきました。
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ライナはシオンを殴り倒して理由を聞き出そうと考えました。
しかし暗殺者が思いのほか手強くシオンに胸を刺されそうな状態まで追い込まれてしまいました。
ライナの胸にナイフが刺さりそうなところで彼の胸から白い女の腕が伸びてきてナイフの侵入を防ぎます。
女の声が響き彼女は隠れている『全ての式を編むもの』を呼び出します。
出てきたのはルシル・エリスでした。
女はルシルにシオンを止めるように命じています、まだ時間じゃないと言っていますよ。
女はルシルの戯れで世界は変わらない、そんなに簡単なら誰も傷ついたりしない、ルシルの一番大切にしている娘も、それはあなたが一番わかっていることでしょう?と言っています。
フェリスも何らかの関係があるようですね。
ルシルは女の意見を聞き入れてシオンを止める事を了承してくれます。
ルシルが女の事を【 】公爵夫人と言っているのでライナを助けたのはライナの母親のようですね。
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ライナを救おうとしているシオンがライナの事を殺そうとしてきます。
ライナは気絶していて防ぐ手段はありません。
このまま殺されてしまうのかと思ったらシオンはライナの事を殺せませんでした。
ライナを生け贄に捧げて前に進もうと考えているシオンがライナを救おうとしていたシオンを吸収する事になったようです。
シオンはライナを殺さずに生贄として捧げる事に決めたようです。
もう会う事はないけど、最後におまえの顔が見れてよかったよ、と言い残して去って行きました。
ライナは生け贄に捧げられると死ねなくなるようですよ。
永遠に苦しむ事になるようです。
ライナが見た女神を殺しているシオンの姿が気になりますね・・・あれは何なんだろうか?
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EPILOGUE 王の目覚め
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シオンに殺されかけたライナは牢屋の中で目覚めました。
三日ほど気を失っていたようです。
ライナはシオンが厄介事を抱え込んだと察し彼を助ける事を決意しました。
しかし殺すと言っていたシオンがライナを牢屋に入れているので二度と会ってくれないと悟ります。
ライナの手元にはいくつかの情報が残されました。
すべての式を解くもの、すべての式を編むもの、α、ω。
シオンはライナを喰らって真になるとも言っていました。
ローランド帝国では何もできないと考えたライナは国外に出る事を決めます。
ライナはガスタークの奴らが色々と知っている事を思い出します。
一瞬彼らの元に向かい情報を教えて貰おうかと考えます。
しかし彼らは魔眼保持者を刈っているので無理かなと考えなおします。
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まずは牢屋から抜け出す必要があるので仮病を使い看守に医者を呼んで貰う事にします。
看守が医者を呼びに行くと直ぐに悲鳴と轟音が聞こえてきました。
轟音は牢屋の分厚い石壁を斬り裂いている音のようです。
ライナにはこんな非常識な事が出来る人物に心当たりがありました。
待っているとライナの入れられている牢屋の壁が破壊されてフェリスが入って来ました。
そしてライナを殴りつけてきました。
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フェリスがライナの胸に飛び込んで来て泣き出してしまいます。
彼女はシオンに会って彼からライナを殺したと告げられたそうです。
シオンは笑いながらライナを殺したと告げたそうですよ。
シオンはネルファに攻め込んで女も子供も皆殺しにしているそうです。
それを聞いたローランド帝国の民はシオンの事を英雄王と讃えているそうです。
ローランド帝国の民は世界のすべてはローランドのものだ、邪魔するものは全て殺せと熱狂しているそうです。
フェリスはローランドは狂ってしまったと泣いています。
フェリスは必死にライナの事を探していたそうです。
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ライナはフェリスを抱きしめて彼女を落ち着かせようとしていますね。
ライナはフェリスにシオンを助ける為に国を出る、付いて来いと言いますよ。
ライナが随分と進歩したようです。
フェリスに一緒に来て欲しいとお願いしているよ。
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ライナは、シオンを救う、心配するな、もう泣く必要はないぞ、と告げています。
フェリスは泣いていないと強がっています。
ライナが「あはは」と笑うとフェリスは剣を拾って斬ろうとしているようです。
ライナはフェリスを宥めています。
彼女を宥めつつライナはシオンを止める為に自分も王に成ることを決意しました。
「・・・だから俺も、前に進むよ、シオン」
二人はローランド帝国から脱出して何かをするつもりのようです。
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成分美女魔法恋愛英雄変態
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