ラノベの感想) 神角技巧と11人の破壊者 下 想いの章 (電撃文庫)


概略:
砂漠の国で神角技巧の所有者の双子の姉妹を助ける事になります。彼女達は滅びの王と戦っていました。滅びの王が味方だと思っていたダークエルフに倒される事になります。ダークエルフはアリシアの友達でした。帝国に焼き払われたダークエルフの森に向かう事になります。森には残留思念が充満していてダークエルフが味わった悲惨な過去を垣間見る事になります。ミヤビはダークエルフの心を救うために彼女を倒す事になります。11人の神角技巧所有者を見つけたのですが魔導爆弾を作っている犯人が誰なのか分からなくなります。真犯人は別に居る?

レーベル:電撃文庫
発行日:2021/3/10
著者:鎌池和馬
イラスト:田畑壽之
ISBN:978-4-04-913726-2
雰囲気:生贄?、本心、滅びの王、ダークエルフ、森、森の主、角城本拠、大歓迎?、覗き、規格外の存在、覚醒、昏睡、決着
.
砂漠の国に到着したミヤビ達は神格技巧の所有者が滅びの王に狙われていると知らせる事にします。
神格技巧の使用者が双子の姉妹だと教えられます。
ミヤビ達は警戒心を持ってこの国に入ったのですが意外と歓迎されています。
双子の姉妹アカシア=ファイトハート(姉)とイクセア=フライトハード(妹)が神殿に向かったので追いかける事になりました。
雪国育ちのエリザは熱すぎる砂漠に参っています。
厚着をやめれば涼しく過ごせると考えた彼女はビキニ水着で行動するようになりました。
直接強すぎる太陽光線を浴びる事になりヘロヘロになっています。
ここに来て頼れる騎士様がダメ人間になっています。
.
神殿に到着したミヤビ達がイケニエ募集に応募した人々の長い列に遭遇しました。
ミヤビ達は悲惨な事が起こっているのでは?と考えていたのですが列に並んでいる人々は希望に目を輝かせています。
イケニエに選ばれれば収入が得られるようですね?
.
アカシアとイクセアに話を聞いてみるとイケニエとは彼女達が使役している神角技巧の乗組員の募集でした。
二人が使役する地中戦車エグゼクティブグラウンドはセリーナのシュバルツシュッツェと同様に中に乗り込んで使うそうです。
エグゼクティブグラウンドはドリルのように回転して地中を掘り進む事ができるようです。
地上に出てきてしまうと戦闘力が低下するみたいだね。
地中から飛び出して対象を攻撃するのが正しい使い方のようです。
.
アカシアとイクセアだけではエグゼクティブグラウンドを自由にコントロールできない状態でした。
ですので乗組員を増やして安定させようと考えているようです。
これまで出会ってきた神格技巧は所有者の意図するようにコントロールできていたので不思議です。
アカシアとイクセアは滅びの王の事を既に知っていました。
彼女達は滅びの王と戦っていました。
.
ミヤビはアカシアとイクセアを助ける事にします。
二人が神角技巧をコントロールできない事に疑問を抱きます。
ミヤビにはコントロールできない原因が理解できたようです。
アカシアとイクセアは孤児だったそうです。
砂漠の国に存在する古代の深殿との親和性が高いので神官に拾われたそうですよ。
二人は自分たちを助けてくれた砂漠の国に対する恩義を返す為に神角技巧を操ろうとしていました。
義務感から使用者に成ろうとしたようですがそれでは駄目だとミヤビには分かったのね。
ミヤビはエグゼクティブグラウンドを破壊してアカシアとイクセアを救う事にしました。
.
エグゼクティブグラウンドがミヤビによって破壊されました。
滅びの王は健在です。
そこに彼に味方する11人目の所有者が現れました。
ダークエルフのイレイン=ダークフォレストです。
ごついゴーグルで目元を覆っていますね。
イレインは滅びの王と結託していました。
イレインは滅んだ帝国に故郷の森を焼かれた過去を持っています。
手に入れた神角技巧の力を使い復讐者となり世界を転々として他人の復讐を代行する事になりました。
神角技巧の所有者2人と戦う事になりそうでしたが意外な事が起こりました。
.
イレインが滅びの王を不意打ちで倒してしまいます。
彼女の神角技巧は気球型でルシフェルホーンよりも高高度に浮かんでいます。
爆撃機であるルシフェルホーンには有効な攻撃手段がありませんでした。
一方的な攻撃を受ける事になりミヤビ達は負けてしまいます。
酷いダメージを負う事になったのですが角城本拠に幽閉した仲間?が動いてくれます。
治療が終わったザ・ネクロマンサーをルシフェルホーンで送り届けてくれます。
ザ・ネクロマンサーに治療されてミヤビ達は助かりました。
.
アリシアがイレインと友達である事を教えてくれます。
彼女が破壊された故郷の森に居ると考えてダークエルフの森に向かう事になります。
帝国に焼かれた森は酷い有様だったのですが新たな芽が出始めています。
森の中には焼かれる前、森で生活していた生物たちの残留思念が残っていました。
ミヤビは残留思念を通して当時何が起こったのか知る事になります。
復讐者イレインは心優しい女の子で仲間を助けようとしていました。
亜空間にあるエルフの隠れ里に非難しようとしていたのですが逃げ遅れた人を助けようとして隠れ里の門を閉じるのが遅れました。
隠れ里に逃げ込もうとしていたダークエルフ達は全滅してしまいます。
.
生き残ってしまい泣き崩れるイレインの前に森の主が現れます。
森の主とはダークエルフの森にある巨大な木の中に隠れていた邪神でした。
心優しい存在でイレイン達ダークエルフを見守っていました。
森の主はイレインに幸せになって欲しいと思い自らの角を折り与える事にしました。
神角技巧の力を得たイレインが楽しく暮らしていく事を期待したようですがイレインは帝国への復讐を誓います。
.
イレインの所有する気球型の神角技巧は天災を引き起こす事ができました。
その力を使い帝国を滅ぼしたそうです。
復讐を果たしたのですが新たな道に踏み出す勇気が持てなかったイレインは他人の復讐を叶える復讐者稼業を始めました。
.
帝国を滅ぼした首謀者がイレインだと判明しナンバリング8が悩んでいます。
イレインの悲惨な過去をしってしまったので復讐するか悩んでいますね。
悩んだ末に安易な復讐に手を染める事を拒みました。
ナンバリング8は機械人形なのですがパーティの中では良心的な存在のようです。
ミヤビは復讐者を続けるイレインを救うと決めて彼女の神角技巧を破壊しました。
.
11人目のイレインの神角技巧は高高度に存在する気球型でした。
気球から魔導爆弾を落下させた方が効果的に破壊をまき散らす事ができます。
それをしてこなかった事から彼女が魔導爆弾を作り出しているとは思えません。
犯人が誰だか分からなくなってしまいます。
瀕死だった滅びの王が目を覚ました頃なので一度全員から話を聞く事になります。
角城本拠に向かう事にします。
.
ワイヤーで吊り下げて向かくと思ったヘレンが嫌だと泣き叫んでいます。
知的な彼女は空を飛ぶことの危険性が理解できるので怖いみたいだね。
ザ・ネクロマンサーの発案で全員が乗り込める入れ物を作ってルシフェルホーンに運ばせる事になりました。
全員が乗り込んでから内側から蓋をしました。
窓も無いので暗い中に閉じ込められて運ばれる事になりました。
ミヤビは怖がっている巨乳お姉さんヘレンに抱き着かれながら移動する事になりました。
羨ましい状況ですがミヤビは着陸方法を想定していませんでした。
ルシフェルホーンは陸地に着陸できません・・・乗っている筒ごと切り離されて海岸に落ちます。
ゴロゴロと海岸を転がって筒は止まりました。
ヘレンにお仕置きされています。
.
初めて角城本拠に到着したミヤビを幽閉された仲間?が大歓迎してくれました。
閉じ込められていた彼らはその不満をキックという形でミヤビに撃ち込んできました。
ミヤビは抵抗できずにボコボコにされてしまいます。
助けを期待したヘレンは怖い思いをさせられた事を根に持っていて助けてくれませんでした。
.
女性陣は風呂に入り旅の汚れを落とす事になりました。
男性陣もそれぞれ別行動になりミヤビは一人になりました。
増改築を繰り返した角城本拠は内部が迷路のようになっています。
ミヤビが用途不明な配管を発見しました。
配管から風呂に向かったセリーナの声が聞こえてきました。
配管を覗くと大浴場に繋がっていました。
ミヤビは女性陣の全裸を覗く栄誉を授かりました。
イクセアなんて大の字になって風呂に浮いてますよ・・・凄すぎる、羨まし過ぎる。
.
見つからないかドキドキしながら見ていたようです。
しかし覗いている時間が長すぎたようだね。
イレインに見つかってしまいます。
イレインは全裸を見られても平気みたいだね。
投げキスを送って来ました。
それでミヤビは油断したね。
天上に向けて投げキスしているイレインを訝しんだエリザに見つかってしまいます。
エリザが槍で天上を突いたのでミヤビは大浴場に落下する事になりました。
怒った女性陣から蹴られる事になっています・・・全裸でのキックだろうからこれはご褒美だよな・・・
.
誰が魔導爆弾を使う犯人か特定する為に全員で話し合う事になります。
ザ・ネクロマンサーが魔導爆弾を作る犯人と繋がりがある事が判明しました。
しかし彼女が魔導爆弾を作っていた訳ではないようです。
11人の中には犯人は居ないようですね。
ザ・ネクロマンサーの身体の一部が光り始めます。
それと同時に角城本拠が激しく揺れ始めます。
世界から隔絶されたここに何者かが侵入しようとしていました。
.
侵入してきたのは身体中から邪神の角を生やしている女の子でした。
フィリアシャウトという名前で彼女は邪神の母を名乗っています。
フィリアシャウトが全ての邪神を生み出したようです。
ミヤビの耳に魔導爆弾の音が聞こえてきました。
その数は呆れるくらい膨大でした。
ミヤビは仲間を守る為に泣く泣く角城本拠を破壊する事になります。
一つでも爆発すれば仲間は全滅してしまいます。
ミヤビは抵抗を続けるのですが魔導爆弾をすべて破壊する事は不可能でした。
絶体絶命のピンチをアルマが救ってくれます。
.
アルマはミヤビ達を守る為にフィリアシャウトに牙を剥く事を選びました。
上空から巨大な隕石を落としました。
大爆発が起こりましたがフィリアシャウトはノーダメージのようです。
アルマの行動に興味を持ったようですね。
フィリアシャウトはミヤビ達に止めを刺す事なく去って行きました。
.
半壊したルシフェルホーンはミヤビを所有者として認めるか自問しています。
合理性の無い行動を取るミヤビを否定しようとしていましたが彼が行った行動に魅力を感じています。
ミヤビの行動を好ましいと考えたルシフェルホーンは自己修復を始めます。
角城本拠に残った人々がルシフェルホーンを修理する事になります。
彼らもミヤビの行動を好ましいと認めています。
.
瀕死のミヤビ達を助けたのはメビウスでした。
ミヤビ達を始まりの村に運び込んでくれました。
目を覚ましたミヤビはアルマの姿を探します。
メビウスがアルマならミヤビの家に居ると教えてくれました。
ミヤビの家の前でアリシアとヘレンがボールを蹴って遊んでいました。
アルマの事を尋ねると二人は返答に窮してしまいます。
アルマは昏睡状態になっていました。
.
ミヤビはアルマを目覚めさせる為にアルマを見つけた森に向かう事にします。
森に入った一行は恐ろしい物を発見しました。
そこには邪神の死骸が転がっていました。
誰がこの惨状を引き起こしたのか薄々感づいているような?
アルマが生まれた場所に到着しアルマを巣に寝かしつけたところでフィリアシャウトがやって来ました。
彼女もこの場所を目指していたようです。
.
途中で発見した邪神の死骸は彼女が殺したものでした。
フィリアシャウトは人間に殺されてしまう邪神の弱さを嘆いています。
自分が作り出した邪神は最強の存在で泣ければならないそうですよ。
フィリアシャウトがここに来た理由は邪神が初めて人間に狩られた場所だったからです。
滅びの王がそれを認めました。
世界で初めて邪神を狩った彼はここで邪神の幼体を狩った事を認めます。
.
ミヤビが魔導爆弾を作る理由を問うと特にないと言われてしまいます。
フィリアシャウトは己の持っている力を気ままに行使しているだけだと教えてくれました。
絶対的な強者に対して抵抗する事は不可能に思えるのですがミヤビは戦う事を決意します。
仲間達もミヤビの考えに賛同して攻撃姿勢を取ってくれました。
.
近距離攻撃と遠距離攻撃の連携で包囲して倒そうと考えました。
しかしフィリアシャウトには余裕がありました。
彼女はミヤビ達の攻撃を防御する必要を感じませんでした。
普通に歩いて近づいてきます。
フィリアシャウトが少し腕を動かすだけでミヤビ達の攻撃は軌道を逸らされてしまい同士討ちの危機に陥ります。
絶望的な戦いなのですがミヤビ達の心は折れませんでした。
何度も立ち上がり攻撃を続けます。
フィリアシャウトはミヤビ達の無駄な努力を嘲笑い楽しんでいるようです。
強すぎるので刺激が無くて退屈しているのか?
.
追い詰められたミヤビの呼びかけに応えてアルマが目を覚まします。
目覚めたアルマはフィリアシャウトも予想しなかった力の使い方に目覚めていました。
アルマは注意を喚起する攻撃手段を取得していました。
アルマの攻撃を受けたフィリアシャウトが焦り始めます。
彼女の絶大な力の源だった邪神の角が砕けていきます。
邪神の角を失ったフィリアシャウトはミヤビに倒される事になりました。
.
一緒に旅をした面々はそれぞれ世界に散らばり次の行動を始めています。
ミヤビは始まりの村で材木職人見習に戻りました。
ミヤビの元に仲間達からの手紙が届きました。
それぞれが元気に活動している事が分かり嬉しくなっています。
メビウスがミヤビにぴったりの仕事があると言って来ました。
.
他の大陸で魔王が復活したので倒しに行けと言っています。
ミヤビは自分一人では心許ないと感じて仲間を集める事にします。
アリシアとヘレンは無条件で付いてきてくれるようです。
フィリアシャウトは始まりの村に移り住む事になりました。
彼女にも声を掛けています。
ミヤビは他の仲間をどうやって呼び出そうか考えています。
セリーナは儲け話を持っていけば乗って来そうですよね。
ルシフェルホーンで飛んで行くのだろうか?
乗り心地が向上していないとヘレンが泣き出しそうで不安です。
.
成分美少女ラッキースケベ破壊創造
評価AAAAAAAAAAAA
.
神角技巧と11人の破壊者 下 想いの章 (電撃文庫)

コメント

人気の投稿「過去1年間」

ラノベの感想) 最弱無敗の神装機竜《バハムート》第20巻 (GA文庫)

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第17巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) カノジョの妹とキスをした。4 (GA文庫)

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第16巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) 86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─ (電撃文庫)

ラノベの感想) 幼女戦記 第13巻 Dum spiro,spero ‐上‐

ラノベの感想) 幼女戦記 第14巻 Dum spiro,spero ‐下‐

ラノベの感想) 幼女戦記 第12巻 Mundus vult decipi, ergo decipiatur

ラノベの感想) 異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で― 第3巻 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)