ラノベの感想) 魔術探偵・時崎狂三の事件簿 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
彩戸大学で大学生をしている時崎狂三が学内で同じ一年生に声を掛けられます。
声を掛けてきたのは縦ロールにドレスを纏ったお嬢様然とした栖空辺茉莉花という女子大生です。
茉莉花の家は魔術師の末裔で魔術工芸品を多数所有していたんだそうですが先日保管場所が襲撃されて散逸しました。
魔術工芸品を使った不可能犯罪が発生する可能性があるので狂三に探偵として協力して欲しいとお願いしてきました。
行動の速い茉莉花は速攻で駅前ビルの2階に時崎探偵社を開業してしまいます。
狂三は事件が起こったら引き受けると答えたんですが事件が起きてしまいました。
狂三はスポンサーの茉莉花を連れて数々の事件を解いていく事になります。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2023/10/20
著者:橘 公司
イラスト:つなこ
ISBN:
雰囲気:銃撃事件、動く人形、若返り、嫉妬、意外なヒント、罠

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Case File 1 もしも探偵さんならば、こんなとき、こう言うのかもしれませんわね
狂三ディテクティブ
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彩戸大学に通っている時崎狂三が学内で声を掛けられました。
声を掛けてきたのは同じ一年生の栖空辺茉莉花(すからべ まつりか)というお嬢様然とした女性です。
関わり合いに成りたくないと考えた狂三は無視しようとするんですが素性がバレているので諦めます。
茉莉花はクールな才媛から狂三を紹介されたと言っています。
狂三は鳶一折紙(とびいち おりがみ)からの紹介だと勘違いします。
面倒事を押し付けやがってと折紙への怒りを持っています。
断れない状況になってしまったので茉莉花の話を聞いてみる事にします。
茉莉花の家は資産家で脅迫状が送られてきたんだそうです。
脅迫状には指定日時に栖空辺邸で事件が起こると書かれていました。
送り主の名前が「魔弾の射手」と書いてあったので狂三は興味をひかれます。
茉莉花の依頼を受ける事にします。
予告の日に栖空辺邸では伊丹貞義(いたみ さだよし)って探偵が事件解決は任せろと演説していました。
狂三はきょうびここまで探偵らしい探偵は居ないよなと呆れ顔をしていました。
栖空辺邸のホールに集まっている関係者の目の前で伊丹が銃弾で狙撃されてしまいます。
胸を撃たれた彼は大量の出血をしています。
病院に運ばれました。
警察がやって来て捜査が始まりました。
狂三も関係者として事情聴取される事になってしまいます。
捜査を指揮している佐田というおじさんは栖空辺家に頭が上がらないようですね。
茉莉花の事も知っていて彼女にお願いされ茉莉花と狂三が捜査協力する事を断れませんでした。
捜査を続けていると犯行に使われたのが古い先込め式の銃であると判明しました。
狂三は発射音が無かった事を不思議に感じています。
犯行に使われたと思われる古い銃は栖空辺家が倉庫として使っている部屋に飾られていました。
そこから伊丹を狙撃したのか?と考えますが途中には壁などの障害物があり不可能だと分かります。
佐田から銃弾は真っ直ぐにしか飛ばないと言われて狂三は納得します。
常識的な手段では狙撃は不可能と分かったので狂三は非常識な事象が発生したと考えます。
狂三は魔術工芸品の存在を知っていました。
魔術工芸品が使われたと仮定して捜査を続ける事にします。
犯人の名前である魔弾の射手から絶対に標的に命中する弾が存在すると仮定して捜査を進めます。
狂三は犯人が撃った弾が地球を一周して伊丹に命中したのでは?と考えます。
資産家の栖空辺家には警備室があり邸内の廊下をモニターしていました。
監視映像を確認した狂三は事件の真相に到達しました。
狂三は茉莉花に向かって犯人は彼女であると告げます。
一昨日に古い銃が飾られている部屋に入って行く茉莉花の映像を見せます。
狂三は茉莉花が観念して犯行を認めると予想していたようですが裏切られます。
茉莉花は嬉しそうに笑い始めました!!
茉莉花から今回の事件の真相が語られます。
伊丹を含めて栖空辺家の関係者は全員がグルでした。
重傷と思われていた伊丹は無事で病院からテレビ電話で無事な姿を見せてくれました。
茉莉花をよろしくお願いしますと頼まれてしまいます。
可哀想な警察関係者は真相を知らずまじめに捜査してたんだそうです。
狂三は権力の怖さを感じています。
茉莉花から栖空辺家が魔術師の末裔であると明かされます。
魔術は使えなくなっているそうですが魔術が込められた魔術工芸品を多数所有していたんだそうです。
先日魔術工芸品を保管してある倉庫で火事があったそうです。
魔術工芸品が焼失していてば問題は無かったんですがどさくさに紛れて盗まれてしまったんだそうです。
魔術工芸品を使った不可能犯罪が起こる可能性があるので狂三に犯人捜しに協力して欲しいとお願いしてきました。
最初茉莉花はカレン・メイザースに相談したんだそうです。
カレンから狂三を紹介されたんだそうです。
狂三は実力が分からないのでテストとして今回の事件を演出したんだそうですよ。
狂三は茉莉花の所業にイラっとして彼女の頭をグリグリ締め上げました。
魔術工芸品の危険性を理解している狂三は事件が発生したらという条件で引き受けました。
狂三は茉莉花のフットワークの軽さと強引さを知る事になります。
茉莉花は駅前にあるビルの二階に時崎探偵社を開業してしまいます。
狂三はなし崩しに探偵業を始める事になってしまいました。
茉莉花の押しの強さは相当だぞ。
狂三が良いように操られています。

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Case File 2 人形とは、一体なんなのでしょう
狂三ドール
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大変だと叫んで茉莉花が時崎探偵社に飛び込んできました。
全国で昏睡事件が発生していて被害者に共通点があるそうです。
被害者は「ドールハウス」というオンラインサロンの会員だそうですよ。
そこでは生きた人形が披露されているんだそうです。
近々オフ会が行わる事になっていて茉莉花が潜入準備を整えていました。
クルルエルってハンドル名で狂三を会員登録してありました。
オフ会の会場は人里離れた山奥にあるお屋敷でした。
スマホは圏外になってしまう場所です。
参加者は集まったので自己紹介が行われる事になります。
まずオフ会を進行する執事の石垣頼子が挨拶しました。
続いて参加者が自己紹介する事になります。
紅璃夢(グリム)ってハンドルネームの女性が自己紹介しました。
ロリータファッションに身を包んでいて白雪って人形を連れてきています。
続いてササキってハンドルネームの女性が自己紹介します。
ゴシックパンクルックに身を包んでいて弑逆のアニマって人形を連れています。
続いてメイメイってハンドルネームの女性が自己紹介しました。
アンジェリカって人形を連れていて自分はアンジェリカに仕える雌豚だと言っています・・・
最後に狂三がクルルエルってハンドルネームで自己紹介しました。
ゴッリゴリのゴシックロリータスタイルです。
この辺は狂三にピッタリにも思えますが現在の彼女は恥ずかしいみたいだね。
ジャスミンという人形を紹介しました。
ジャスミンにはカメラとマイクが仕込まれていて屋敷の外で待機している茉莉花と会話可能です。
茉莉花が経歴を盛り過ぎてしまい尊敬を集めています。
クルルエルは自宅に10万3000体のドールを保有している事になっていました。
ドールに住民票を与えよと訴えて警察沙汰になった事もあります。
自己紹介が終わると自由時間になりました。
狂三は屋敷の捜索を始めます。
二階に上がろうとしていると頼子に止められました。
二階は主人のウエヌスの私室になっているので立ち入らないで欲しいそうです。
オフ会の主催者であるウエヌスは未だ姿を見せていません。
狂三は頼子にウエヌスの人となりを質問してみる事にします。
驚きです・・・頼子もウエヌス本人に会った事はないそうです。
雇用時の面接は執事が行ったそうです。
仕事の指示はメールでやり取りしているんだそうです。
ウエヌスは明日の昼にはやってくると教えてくれました。
夕食は食堂で全員が一緒にとる事になっていました。
人形の話題で盛り上がる会食が企画されてたようですね。
狂三と参加者の人形談義に興味はあるんですが残念・・・会食は行われませんでした。
一人だけ到着が遅れているササキを頼子が迎えに行こうしていた時に悲鳴が聞こえてきました。
狂三たちはササキの部屋に急行します。
部屋には鍵が掛かっていてドアを開けられませんでした。
頼子が合いカギを持ってきて狂三がカギを開けました。
部屋に踏み込むと昏睡したササキが倒れていました。
ササキの部屋のテーブルに鍵が置かれていました・・・って事は狂三が開けるまでは密室だった事になります。
狂三たちが部屋に到着した時点で誰ともすれ違いませんでした。
密室昏睡事件が発生した事になります。
狂三はウエヌスが何らかの手段でササキを昏睡させたと考えます。
頼子に救急車の手配と警察への連絡を頼みます。
頼子が青い顔で戻ってきました。
固定電話が繋がらなくなっているそうです。
狂三は車でササキを病院まで運ぼうと考えますが頼子から屋敷の扉が開かなくなったと告げられます。
狂三たちは屋敷に閉じ込められてしまいます。
一人で行動するのは危険と考え二人組で行動する事になります。
メイメイがトイレに行きたいと言い出しました。
恐いので誰かに付いてきて欲しいと言ってます。
誰も付いてきてくれないなら此処ですると言ってハーハーしています。
メイメイは見られながらするのが好きなようですな・・・見事な変態です。
狂三が同行する事になりました。
残る事になる頼子と紅璃夢に武器になりそうな物品を探してもらう事にします。
トイレで襲われる事はないと狂三は考えてましたが甘かったね。
トイレの中からメイメイの悲鳴が聞こえてきました。
慌てて狂三が扉を開けると昏睡したメイメイが壁にもたれかかっていました。
狂三とジャスミン(茉莉花)が会話しながら事件現場の検分を行います。
そこに悲鳴を聞いて駆け付けた紅璃夢に聞かれてしまいます。
喋る人形を持っている狂三をウエヌスと誤認してしまいます。
狂三は違うと上手く説明しようとしてますが言葉にできません。
狂三が困っていたので茉莉花が気を利かせて説明してくれますが逆効果だよ。
マイクが仕込まれていると知らない紅璃夢が恐怖に駆られてしまい自室に駆け込みます。
一人にするのは危険なので狂三は紅璃夢を追いかけます。
狂三が紅璃夢の部屋に到着した時に中から紅璃夢の悲鳴が聞こえてきました。
部屋に入ると昏睡している紅璃夢が倒れていました。
頼子が一人になってしまうので狂三は彼女のもとに急ぎます。
発見した頼子は昏睡していました。
屋敷で意識が残っているのは狂三だけになってしまいます。
一人になった狂三の前に動く人形が出現します。
人形たちは狂三を個室に追い込もうとしているようです。
狂三は花瓶を投げつけて反撃しました。
反撃されるとは思っていなかった人形たちは逃げていきます。
逃げ遅れた手燭が動いている事に気が付きます。
頼子の倒れていた近くに落ちていたものですね。
手職にはキスマークが付いていました?
狂三がキスマークを拭い取ると手燭は動きを止めます。
ガラテアがキスマークを使って魂を移し替えると予想ができました。
手燭にも移せると分かったので狂三はウエヌスが行っている犯行手段に気が付きます。
狂三はウエヌスの部屋に向かいます。
部屋の壁にはキスマークが付いていました。
追い込まれたウエヌスがなりふり構わない抵抗をしてきます。
壁や床が動いて狂三を捕まえようとしてきました。
動きを封じられた狂三が思い切った手段を取ります。
狂三は手燭を拭った時に付着した口紅を使ってジャスミンにキスマークを刻みます。
狂三の魂がジャスミンに移動されました。
人形の身体を手に入れた狂三はウエヌスの抵抗を掻い潜る事ができるようになります。
壁のキスマークを拭うと屋敷は動きを止めました。
ウエヌスの魂は本人の身体に戻ったようです。
狂三はジャスミンのキスマークを消して本体に戻りました。
後日茉莉花が事後報告をしてくれます。
犯行を行っていたウエヌスの正体は形代愛美(かたしろ あいみ)という女子中学生でした。
愛美は身体が弱く入院していて友達が欲しかったそうです。
それで魔術工芸品を使って魂を抜き取り友達にしていたんだそうです。
亡くなった愛美の祖父あてにガラテアが送られてきたんだそうですよ。
愛美はそれを利用しただけのようです。
亡くなった祖父と栖空辺家から魔術工芸品を盗み出した真犯人が面識が会ったのかは不明です。
狂三は愛美に同情的です。
彼女と友達になる事にしました。

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Case File 3 唾棄すべき味ですわ
狂三リストランテ
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時崎探偵社で狂三が魔術工芸品の目録を確認していると茉莉花が事件ですと叫んで飛び込んできました。
全力疾走して来た割には自慢の縦ロールにほつれはありません。
彼女の髪どうなってんだ?
茉莉花が若返りの料理を出すレストランが存在すると言ってきます。
テレビに映っている54歳の女優が若すぎると指摘します。
彼女は問題のレストランの常連客だそうですよ。
狂三と茉莉花は若返り効果のあるネクタルという魔術工芸品が使われているのではないか?と仮定します。
早速レストランに予約を入れて欲しいと茉莉花に頼むんですが問題発生です。
件のレストランは会員制で今から入会しても予約が取れるのは1年後になりそうです。
茉莉花は別な手を準備してありました。
狂三の写真が貼られた履歴書を取り出します。
狂三はアルバイトとして店に潜入する事になりました。
好待遇なのでアルバイトは厳しい倍率になっていました。
狂三は見事に採用され「Nid de Pigeon(ニッド・デ・ピジョン)」への潜入を果たしました。
ホールスタッフのリーダが狂三の面倒を見てくれる事になります。
薄井絹恵というホール責任者から制服を受け取り着替える事になります。
狂三は制服を見て驚愕していますよ・・・
制服は水着かランジェリーのような布面積の狭い代物でした。
狂三は怪しい店ではないのか?と疑います。
絹恵から店のコンセプトである非日常を提供する為にエロコスになっていると教えられます。
女性客しか受け付けていないのでエロ視線に晒される事はないと言われます。
狂三は賄いとして「若返りの料理」を食べられるかも?と期待していたんですが当てが外れました。
絹恵から賄いは存在しないと教えられます。
ホールスタッフの前にオーナシェフの御厨鳩子(みくりや はとこ)がやって来ました。
絹恵たちは直立不動になっています。
狂三は鳩子の見た目が未成年のように見えたので驚いています。
若返りの料理を提供しているなら作っている本人が真っ先に試食するから若く見えるのかもと納得しています。
狂三は鳩子に紹介されます。
鳩子は気さくに性格のようですね。
一昔前の横ピースサインを決めて挨拶を返してくれます。
賄いが出ないと分かったので狂三はトイレに行くフリをして厨房を調べる事にしました。
店の規模からすると普通は数名のシェフが存在する筈なんですが鳩子が一人で料理していました。
狂三は人には言えない秘密があるんだなと予想します。
厨房を観察するの集中し過ぎてしまい鳩子に見つかってしまいます。
鳩子は包丁を手にしていました。
狂三は鳩子が襲い掛かってくる可能性を考慮して慎重に言い訳しています。
トイレを探していて迷ってしまったって言い訳を鳩子は信じてくれました。
狂三は一時撤退します。
ホールに戻るとお客様を迎え入れる事になります。
狂三も絹恵たちに混じり並んでお客様を迎える事になりました。
やってきたお客様の中に茉莉花の姿を発見して狂三は驚愕します。
茉莉花の頭をアイアンクローで掴み予約を取った経緯を説明させます。
茉莉花は他の会員から権利を買い取ったようですね。
金持ちはやる事がスマートだな。
狂三がお客様(茉莉花)に手を上げてしまったので絹恵が青くなっています。
必死に茉莉花に謝罪していますね。
狂三には店の奥に戻るように指示してきます。
茉莉花は気にしてないと応対しています。
狂三が大胆な行動にでますよ。
客として料理を食べる事ができるようになったのでアルバイトを辞める事にします。
「長い間お世話になりました、わたくし、ただ今を以て辞めさせていただきますわ」
1日にも満たない労働時間で長い間はないよね・・・
狂三は茉莉花を店の外に連れ出しドレスに着替えます。
20分後、狂三は何食わぬ顔で茉莉花と一緒にお客様として入店しました。
絹恵は狂三の存在に気付いているようですが怪しい仮面で素性を隠して食事する店なの察してくれます。
狂三は追及される事はありませんでした。
料理が運ばれてくると周囲の客から歓声が上がります。
常連客は20代に見えるくらいに若返っているようですね。
料理を食べ始めると茉莉花がその美味しさに感激しています。
栖空辺家のシェフでもここまでの料理は作れないと感激しています。
茉莉花は身体の内側から力が溢れだして来るのを感じています。
狂三の方は一口食べると皿を床に叩きつけて起こり始めました・・・
お客に対してなんてものを出すの、シェフを呼んで頂戴と喚き散らします。
茉莉花は目を白黒させています。
自信作を罵倒されて怒り心頭の鳩子が出てきました。
常連客も鳩子の姿を見るは珍しいらしくザワツイテいます。
鳩子は狂三と茉莉花を2階にある事務室に連れて行き対話する事にします。
鳩子は狂三をお金目当てで騒ぎたてる迷惑客と考えていました。
狂三が金銭目的ではないと答えると意外そうな顔をしていますね。
狂三は若返りの料理に使っている魔術工芸品を返せと要求しました。
仕掛を言い当てられて鳩子は一瞬動きが止まります。
狂三は鳩子に飛びかかり床に組み伏せました。
茉莉花はネクタルが使われていると思っていたようですが狂三は「吸血鬼の牙(バンピール)」が使われていると見破ります。
狂三は鳩子の仕掛けた罠にご立腹でした。
バンピールは食べた人が持っている生命力を活性化するようです。
若返っていたのはその副作用で外から若さを注入されているわけではないそうです。
自分の生命力を激しく燃やしているので寿命が伸びていません、むしろ消費が激しくなるので縮んでいるみたい。
本島の意味で若返っていたのは鳩子だけのようです。
鳩子は客から少しずつ生命力を吸い上げて若さを得ていたみたいです。
バンピールの形状が分からないので茉莉花に部屋の中を探させる事にします。
見つからないので鳩子が所持している可能性が高まりました。
茉莉花が鳩子に近付きます。
鳩子が隠し持っていた包丁で狂三の指に刺しました。
少し刺さっただけなのですが狂三の身体から力が抜けてしまいます。
自由になった鳩子がバンピール今日は遠慮なしだ根こそぎ吸い取っちゃえと叫んで狂三を刺そうと飛び込んできました。
動けない狂三は鳩子の動きは見えているんですが逃げられないと悟ります。
茉莉花が狂三に体当たりして弾き飛ばしてくれます。
狂三は助かりましたが茉莉花に避ける術はなさそうでした。
身代りに茉莉花が刺されてしまうと狂三が焦っています。
茉莉花が見事な格闘術を披露としてくれました。
華麗に鳩子の突撃を交わして連続攻撃をお見舞いしました。
鳩子はKOされてしまいます。
茉莉花は乙女の嗜みとして空手、カポエイラ、栖空辺凶冥流暗殺術が使えました。
恐ろしいですね。
鳩子からバンピールを取り返す事ができました。
事後捜査で鳩子も亡くなった親あてに送られてきたバンピールを手にしただけでした。
彼女も栖空辺家から魔術工芸品を盗んだ人物と繋がりがないそうです。
鳩子の店は休業する事になりました。
常連客も付いていて店は盛況だったんのですが客から休業に対する苦情は出ていないそうです。
一食500万円もするので元々裏に怪しげな何かがあると思っていたみたいです。
店で大立ち回りを演じた狂三は捜査官だと勘違いされているそうです。
茉莉花が狂三ならもっとスマートな解決手段を取れたのでは?と質問してきました。
狂三が答えに窮していると勝手に好意的な解釈をしてくれます。
急いで解決しないとお客が料理を食べてしまう、それを防ぐために強硬手段に出たんだと言ってくれました。
ネクタルではなくバンピールだと気付いた理由を聞かれました。
狂三は他人の寿命を喰らう者特有の臭いがしたのですわ、と答えました。
未だ真犯人に繋がる手がかりはないですね。

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Case File 4 わたくしの席はどこだったでしょうか
狂三シークレットガーデン
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狂三が自分の腹にナイフを突き立てようとしています。
ナイフを腹に突き立てた瞬間に意識が消えて目覚めたのは翌朝でした。
目がさめた狂三は記憶を一部失っていましたよ・・・自分の名前も覚えていません。
目覚めた部屋は学生寮の一室に見えました。
制服が掛けられているので自分が学生だと理解します。
着替えて校舎に向かう事にします。
教室に行けば何かを思い出すかもしれないと期待しています。
途中で同級生に声を掛けられて自分が時崎狂三であると思い出します。
狂三が挙動不審だったので同級生は寝不足を心配してくれました。
同級生は狂三が学園で起きた自殺未遂事件の調査をしていると教えてくれました??
自分のクラスは覚えていたんですが自分の席が分かりません。
鞄が掛かっていない席を選んで座るんですが隣の席の生徒から違うと教えられます。
机の中にラッピングされた細長い箱が入っていました?
狂三が座ったのは体調不良で欠席している橋口さんの席でした。
狂三は自分の席がどこなのか質問しています。
自分の席に着いた狂三は机の中に手帳を発見しました。
中を見てみると事件の調査結果が記されていました!!
ホームルームが始まります。
教育実習生が入ってきて出欠確認をする事になります。
入ってきたのはスーツ姿に縦ロールの若い女性でした。
狂三は彼女のチグハグサに驚いています。
出欠確認が終わると実習生が狂三を呼び出します。
人気のない場所に連れて行って捜査状況の確認をしてきました。
狂三と実習生はコンビを組んで自殺未遂事件の調査をしていると分かりました。
狂三から記憶が一部失われていると教えられて彼女は驚いています。
彼女の名前も忘れてしまったと言われて悲しそうに叫びます。
実習生は栖空辺茉莉花と名乗りました。
狂三の状態から犯人に魔術工芸品を使われた可能性が高いと予想します。
茉莉花が狂三の手帳に予定が書きこまれていると教えます。
狂三は予定されていた事件に関係してそうな人物から事情を聴く事になります。
最初に会いに行ったのは自殺未遂事件を起こした松谷杏菜と親しい荻川純というバレー部のキャプテンです。
純は後輩にモテそうですね。
純から杏菜が事件を起す直前の様子を聞く事になります。
自殺未遂を起こしそうな素振りはなかったそうですよ。
純はすでに杏菜のお見舞いに行っていて本人から状況を説明されていました。
事件が起こった日の放課後、杏菜は自分にそっくりな人影を見たんだそうです。
自殺未遂についても気がついたら手首から血が流れだしていたと言ってたそうです。
部屋に侵入者が入った形跡がなかったので自殺未遂にされてしまったと嘆いていたそうです。
次に杏菜が自殺未遂を起す前に頻繁に会っていた後輩の女の子に会いに行きます。
芝木佳織(しばき かおり)という女生徒です。
佳織は杏菜から何らかの相談を受けていたんだそうです。
口止めされているのでどんな相談を受けていたのかは教えてくれませんでした。
香織は杏菜の妹とも親しいそうですが、それが問題になったと教えてくれました。
この学校には上級生が下級生に学園生活を楽しく過ごせるように指導する姉妹制度があるんだそうです。
杏菜が頻繁に妹以外の下級生と会っているので噂になったんだそうですよ。
杏菜が妹を交換しようとしていると噂されました。
妹は一大決心して佳織に理由を聞いてきたそうです。
しかし杏菜に口止めされているのですべてを語る事ができなかったんだそうです。
周囲の生徒は妹と佳織の争いが勃発すると盛り上がってしまったそうですよ。
佳織は少し辟易しているようですね。
二人の対決が実現する前に杏菜が自殺未遂を起して入院する事になりました。
妹は杏菜の後追いをしたように見える包帯を手首に巻いて登校してきました。
争いを歓迎する周囲の空気は霧散してしまいます。
狂三と茉莉花が礼拝堂で落ち合い調査結果のすり合わせを行います。
狂三が妹の名前を入手していたので彼女の部屋に向かう事にします。
橋口郁乃(はいぐち いくの)って名前です。
郁乃の部屋に向かっている狂三は言い様のない不安に襲われます。
郁乃の部屋に向かうのは不味い事になると思っているみたいですが具体的に嫌だと感じる理由が不明でした。
狂三が迷っているうちに郁乃の部屋に到着してしまいます。
扉を見た狂三が戦慄していますよ。
そこは今朝狂三は出発した部屋でした!!
部屋に入ると椅子に座った時崎狂三が待ち構えていました。
本物狂三が事件の真相を語ります。
狂三と茉莉花は早い段階で今回の事件に「取り替え子(チェンジリング)」という魔術工芸品が使われていると見破ってました。
狂三は自分が襲われる事を想定していて郁乃に襲われた時に茉莉花に頸動脈を締めてもらい感覚を遮断したそうです。
チェンジリングは対象者の髪の毛や血液を使って同じ姿に変身する事ができます。
変身中は感覚を共有する事になります。
杏菜が自殺未遂を起こしたのは杏菜に変身した郁乃が自分の手首を切ったからでした。
郁乃は事件を起こす直前に杏菜から電話を貰っていました。
杏菜からまだ気づかないの?と言われた郁乃は姉妹関係を解消されると思い込みます。
悲嘆した郁乃は杏菜の姿に変身してから自殺を図りました。
自分を捨てる杏菜を咎めたい気持ちと彼女と一緒に死にたいって気持ちがないまぜになっていたようです。
観念した郁乃は自害する道を選びます。
落ちいていた小型ナイフを自分の腹に突き刺します!!
思い切りが良すぎるー。
郁乃は死を望んでたみたいですけどナイフは刺さりませんでした。
落ちていたのは刺すと刃の部分が柄に引っ込む玩具のナイフでしたよ。
狂三は郁乃が凶行に及ぶと予想していました。
郁乃は何ですぐに自分からチェンジリングを取り上げなかったのか質問してきました。
狂三は郁乃自身に調査をさせて真相を知ってもらう為だと伝えます。
自分が行った調査から郁乃は杏菜が何らかのプレゼントを贈ろうと動いていたと理解します。
狂三が杏菜から郁乃へのプレゼントを渡します。
開けてみると姉妹関係の1周年を祝うメッセージカードとアクセサリーが入っていました。
郁乃は自分の醜い嫉妬心がとんでもない結果を招いたと嘆きます。
郁乃からチェンジリングを回収する事ができました。
しかし彼女もこれまでの犯人と同様に栖空辺家から魔術工芸品を盗み出した真犯人との繋がりはありませんでした。
亡くなっている郁乃の曾祖父宛てにチェンジリングが送られてきました。
郁乃はそれを使っただけでした。
最初は絶対に使うまいと思ってたそうですが嫉妬心が彼女を狂わせました。
茉莉花が狂三が制服を着る事になる生徒として潜入した事を揶揄ってきました。
制服が着たかったのか?と言われて狂三が羞恥心で震えています。
茉莉花に制裁を加える為にチェンジリングを使おうとしていますよ。

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Case File 5 あんなものが欲しいと仰るんですの
狂三オークション
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彩戸大学のカフェで狂三が思考を巡らせています。
彼女が考えているのは栖空辺家を襲った真犯人が奪った魔術工芸品をバラまいている理由についてです。
折角盗み出したのに他人に渡しては意味がないのでは?との疑問が拭えません。
そこに夜刀神十香(やとがみ とうか)と鳶一折紙(とびいち おりがみ)がやって来ました。
二人は食事をしに来たようですね。
狂三が大学に来るのは珍しいようですね・・・十香が単位の心配をしてくれました。
十香のトレイにはハンバーガーは山盛りになっていました。
健啖家である事に変わりはないようです。
折紙のトレイにはサンドイッチとコーヒーと携行栄養食が乗っています。
うむ、こちらもらしいチョイスですな。
狂三は二人に知恵を借りる事にしました。
魔術工芸品が存在し盗まれたとは言えないのでたとえ話としてこれまでの疑問点を伝えます。
折紙がいくつか理由を予想してくれました。
食べ物に例えたので十香も乗ってきました。
彼女は食べ物を見知らぬ誰かに奪われるくらいなら狂三や折紙にあげる事にするぞと言ってハンバーガーをくれました。
美味しそうなんですが狂三と折紙は食べませんね。
十香の意見から狂三は何らかのヒントを得たようです。
狂三は茉莉花が仕掛けた最初の事件から違和感があると考えます。
何らかの準備を始めていますね。
後日十香に何事かお願いしていますよ。
時崎探偵社で狂三はこれまで入手した魔術工芸品を調べていると血相をかえた茉莉花が飛び込んできました。
探偵社のポストに狂三あての手紙が投函されていたと言っています。
茉莉花が持っている封筒を見ると封が開けられていました。
狂三あての手紙を先に読んでしまったようですね・・・
茉莉花は何らかの危険物が仕掛けられている可能性があったのでX線とファイバースコープで調べてから開封したと言ってます。
狂三は狙われる可能性はあるなと納得しています。
手紙は魔術工芸品のオークションへの招待状でした。
開催日時は明日の夜でした。
会場は離れ小島なので茉莉花が船の手配をする事になります。
準備の為に茉莉花がビルから飛び出していきます。
車に乗り込む寸前の茉莉花を狂三が呼び止めました?
狂三は探偵社の小窓から顔を覗かせて声を掛けてきました。
狂三は船は苦手なので揺れない船をお願いしますと言ってきました。
オークションの会場は古びた館でしたよ。
中に入ると内装は手入れされています。
洋館が使われていると思われたくないようですね。
朽ちた外観は偽装のようです。
オークション会場では他の参加者が既に到着していました。
狂三は茉莉花にオークションで使える資金額を質問します。
茉莉花の答えを聞いた狂三が噴き出していますね、余程の高額が提示されたようですよ。
オークションが始まると狂三は次々に落札していきました。
資金力で優位にたっているので片っ端から落札していきます。
中には真贋が怪しい品まであったんですがお構いなしです。
順調に落札していってたんですが過去を見る事ができる「ウルズの時計」という品が出品されると茉莉花が挙動不審になりました。
狂三は真犯人を特定可能なアイテムだと言って落札に参加しようとするんですが茉莉花に止められます。
狂三が理由を聞くとあれは偽物だからと言っています。
これまで真贋が怪しい品も落札したではないかと言い返しても茉莉花の態度は変わりませんでした。
「ウルズの時計」は黒髪の美少女が落札しました。
最後に<神威霊装・三番(エロヒム)>が出品されました。
かつて世界に現れたという特殊災害指定生命体・精霊。
そのうちの一体<ナイトメア>と呼ばれる個体が纏っていた魔性の衣ですと紹介されました。
茉莉花が驚愕しています。
エロヒムを見た狂三はこれは落札する価値はない。
ちんぷなコスプレ衣装で着るのを許されるのは高校生までだと貶します。
茉莉花は物凄い形相で狂三の暴言に異を唱えたそうですよ。
落札して欲しそうなんですが狂三は動きません。
逃すわけにはいかないと考えた茉莉花は自分で落札してしまいました。
オークションは終了して解散する事になりますが狂三はステージにあがり参加者の注目を集めます。
注目されながら狂三が茉莉花を追及し始めます。
栖空辺邸から魔術工芸品を盗み出した真犯人は茉莉花であると告げます。
証拠もないのに言いがかりだと茉莉花は抵抗しますが証拠が示されます。
「ウルズの時計」を落札した美少女が栖空辺邸襲撃時の光景を確認してくれました。
茉莉花が犯人だと確認できたそうです。
美少女の姿が変化します。
小さな眼鏡の女の子に戻ります。
女の子はチェンジリングを装備して十香の姿に変身していました。
狂三が十香に頼んだのは髪の毛を貰う事だったようですね。
女の子は茉莉花が捉えていた本物の魔術工芸品の所有者でした。
栖空辺邸の隠し部屋に監禁されていました。
隠し部屋にはエロヒムも飾られていたそうです。
狂三が盗み出してオークションに出して貰ったようです。
オークション自体が狂三が仕掛けた罠でした。
茉莉花からエロヒムに拘った理由が語られます。
彼女が魔術師の末裔であるのは本当だそうです。
魔術工芸品を大量に所有する栖空辺家ほどの大きな家ではないそうです。
幼い茉莉花はDEMに誘拐されたんだそうです。
魔術師の末裔なので研究素材として目を付けられたみたいだですね。
監禁されていた茉莉花の前に精霊だった狂三が現れてDEMのエージェントを皆殺しにしたようです。
狂三の姿を見た茉莉花は憧れを抱いてしまいました。
狂三のような精霊になりたいと思ってしまった彼女は魔術と魔術工芸品について調べ始めたそうですよ。
精霊になりたいと言っている茉莉花に狂三はそれほどいいものではないと助言しています。
憧れられていると知って少しは照れているのかもな。
茉莉花は次に会うのは自分が精霊になってからだと言い残して姿を消して逃げようとしていました。
茉莉花は不測の事態に備えて姿を消せる魔術工芸品「ギュゲスの指輪」を装備してありました。
姿を消した茉莉花が逃げおおせようとしていますが狂三は慌てません。
拘束する手段は既に講じてありました。
姿を消した茉莉花に魔弾が命中しましたよ。
茉莉花はそこまでよんでいたのか?と戦慄しています。
狂三は買いかぶりだ、打てる手段を全て講じただけだと答えます。
姿が見えなくては治療ができないと言われてしまい茉莉花は「ギュゲスの指輪」を外して姿を晒しました。
茉莉花は捕まり信頼できる組織に引き渡されました。
魔術工芸品の存在を公表できないので官憲には頼れないのでそうなりました。
真犯人を捕まえたので狂三の探偵業は終わりです。
最後に掃除をする為に狂三は時崎探偵社に来ていました。
掃除が終わった狂三の目にエロヒムのレプリカが存在を訴えてきます。
狂三は着るか着まいか悩んだ末に誰も見てないからと言い訳してエロヒムに着替えました。
鏡で衣装の出来栄えを確認していると魔術工芸品の所有者の眼鏡少女が訪ねてきました!!!!
コスプレ中の狂三は固まってしまいます。
眼鏡少女も不味い場面に入ってきてしまったと察して帰ろうとしています。
自分の用事は後日でも問題ありませんからと言っています。
狂三は誤解されたままで彼女を帰せないと考えて探偵社に引きずり込みました。
何の用なのか尋ねると魔術工芸品犯罪を防ぐ為に探偵業を続けて欲しいと言われました。
散逸してしまった魔術工芸品はまだまだ残っているので拠点を残す事には意味があります。
狂三は少し意地悪する事にします。
探偵社を残す事には賛成だがそれが自分である必要はないのでは?と答えます。
眼鏡少女がスマホを取り出しコスプレ中の狂三の姿を撮影しました。
これは脅しだよね。
撮ったばかりの写真を見せながら自分には誠心誠意お願いする事しかできません、と殊勝な事を言ってきます。
狂三は写真を削除するならお願いを聞き入れると答えます。
狂三は眼鏡少女と魔術工芸品を探す事になるみたいです。
この子意外とやり手だよ。
狂三とは良いコンビになりそうだぞ。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
推理5
5
中二4
掛け合い5
アクション3


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