ラノベの感想) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 11 (GA文庫)
概略:
ロキ・ファミリアの首脳部がゼノスと協力して人造迷宮に攻め入ると決めました。
強い反発が予想されたベートが大人しいぞ。
アイズは塞ぎ込んでいて作戦参加が危ぶまれています。
ベルと話して彼の前向きさに触発されたアイズがフレイヤ・ファミリアの問を叩きます。
ロキ・ファミリア、ヘルメス・ファミリア、ディオニュソス・ファミリア、ディアンケヒト・ファミリア、ゼノス。
エニュオが神であると考えているのでロキとディオニュソスが同行する事になります。
大掛かりな連合を組んで攻め入る事になりました。
作戦は予想以上に順調に進むんですがフィンは嫌な予感を拭えません。
追い詰められたタナトスが起死回生を狙いますが自分の置かれている立場を知り驚愕する事になります。
レーベル | GA文庫 |
発行日 | 2019/1/31 |
著者 | 大森藤ノ |
イラスト | はいむらきよたか |
ISBN | 978-4-8156-0026-6 |
雰囲気 | 開示、議論、浮上、道場破り?、試練、密約、突入、進撃、王手、騙し討ち、残忍、悔恨、閃き |
フィンは団員を集めてゼノスと手を組むと開示します。
ロキ、ガレス、リヴェリアもフィンに同意しているので団員達は困惑しています。
モンスターと共闘する事に憤りを示す者もいました。
フィンは団員達を無理矢理従わせる愚を犯しません。
団員達の疑問に丁寧に答えていきます。
返す答えもゼノス達が人類を傷つけない等の確認された事実に基づいた答えを返しています。
一番反発すると思われていたベートが静かにしているので意外に思われています。
フィンはゼノスと共闘して人造迷宮に攻め込むと伝えます。
不満がある者や迷いのある者はファミリアを脱退しても良いと許可を出しました。
脱退してもゼノスの存在は秘匿するようにと言い渡します。
伝えるべき事を伝え終えるとフィンは退出しました。
会議が終わるとアイズとベートは部屋から出て行きました。
残った団員達はどうするべきか話し合っています。
アリシアはゼノスに庇われた事を発表します。
彼女はゼノスは感情を持っていて意思疎通可能な存在だと伝えています。
ゼノスが子供を助ける場面を目撃したティオナもゼノスは普通のモンスターとは違うと言っています。
ティオネはフィンのイエスマンなので決定に疑問を持っていません。
ベルと戦いヴィーヴルを逃がす事にしたアイズは沈んでいました。
幼い自分に課したモンスターは殺すって誓いを破ってしまったからです。
悩めるアイズをリヴェリアが励ましてくれます。
真っ赤になりながら愛していると伝えてきました。
アイズは一人ぼっちではない自分たち家族が居ると伝えたいようです。
リヴェリアはアイズの中にモンスターに対する復讐心が宿っていると知っています。
それに疑問を持ち始めたアイズの変化を嬉しく感じているようです。
存分に悩めと教えてくれます。
アイズがレフィーヤに相談を持ちかけます。
彼女にゼノスの事をどう思っているのか質問してきました。
迷いなく斬る為に彼らは気持ち悪い存在と思い込みたいんだと伝えます。
レフィーヤは恐ろしいと思うが彼らの存在を身を擲って訴えようとしてる存在がいるなら彼らの声に耳を傾けても良いと思うと答えました。
レフィーヤはベルの事を言っているみたいだね。
アイズはベルに会いに行く事にします。
早朝アイズはベルとの特訓を行ってたオラリオの市壁上に向かいます。
ベルも来ていて二人は再会する事になります。
どうしてここに?と問うベルに此処に来れば君に会える気がしたからと答えます。
暫し無言の時間が経過してベルがまた戦い方を教えて欲しいとお願いしてきました。
アイズが「あんなことがあったのに?」と問い返すと「はい」と返答されます。
ベルの目を見ていたアイズは承諾しました。
ベルの目は鏡の前でいつも見ている目と同じ目をしていると評します。
君の目は私みたくおかしくなくて、もっと目は綺麗で、その、と続ける笑われます。
背中がかゆくなるやり取りなんですが恋愛的な要素は無さそうね。
アイズはいつになるか分からないが教えると答えました。
ベルは、強くなりたいんです、と伝えてきました。
アイズは、そっか、と答えて覚悟を決めたようです。
行くねと伝えてベルに背を向けて歩き出しました。
アイズは素直に強さを求めているベルと話す事で決心がついたようですね、ベルを見習おうと考えます。
他派閥の上位者に教えを乞うベルを参考にしたのでこうなります。
アイズの当面の目的はレヴィスに勝つ事です。
フィンよりも強いレヴィスに勝つにはフィンより強い人に教えてもらうしかないと考えます。
向かった先はフレイヤ・ファミリアのホームでした。
素直なアイズは他の家の問を叩く時はこう言えとロキに教わった通りに行動します。
フレイヤ・ファミリアの門を叩いて「たのもー」と叫びます。
門が開いて忽ちフレイヤ・ファミリアの眷族に囲まれてしまいます。
早朝にライバル派閥の要人が道場破り紛いの行為をしたので当然ですね。
用件があるなら二秒で答えろ、自殺志願ならそのまま口を閉ざして突っ立てろ、と槍を向けられます。
アイズはきちんとした挨拶をしたのに何で?凄まれているの?と混乱しています。
フレイヤが現れて何をやっているの?と問いかけてきました。
アイズの姿を見てフレイヤは面白い事になったと思っているようです。
アイズはフレイヤの後ろに居るオッタルを見つめて「私と、訓練をしてください」と言ってペコリと頭を下げます。
アイズに槍を突きつけていたアレンは驚愕し罵倒します。
馬鹿か、敵対している派閥に訓練を付ける阿保がどこにいる、もう死ね、と罵倒します。
フレイヤはおかしそうに笑っています。
どうしてもオッタルに訓練して欲しいアイズは切実に訴えます。
私はもうあの怪人に負けたくない、もし負けてしまったら全てを失うかもしれない。
だから強く成りたい。
怪人にはフィン達でも勝てなかった。
私よりフィン達より強い人を貴方以外に知らない、だから貴方に教わりたい、と訴えます。
ふんふん自分よりも強いアイズと訓練する事でベルが強さを増したのでオッタルに頼むしかないと考えたのね。
ベルの強くなりたいって言葉を聞いてアイズは体裁とかしがらみを捨てる事に決めました。
フレイヤはアイズの訴えを許可しました。
確認の為にアイズの目的が人造迷宮を攻略する為なのか質問してきます。
アイズは「はい」と肯定します。
不満を持っているアレンにフレイヤは許可した理由を教えます。
ロキに余裕そうに振舞っていて足元をすくわれないように。
オラリオがなくなった後で後悔するなと言われたと教えます。
アイズの依頼を断るならロキ・ファミリアと共闘してくれる?と問われたアレンは死んでも御免と答えます。
フレイヤはこういう協力なら呑めるでしょ?と問いかけます。
アレンは不満を述べるのをやめました。
オッタルは元々フレイヤに逆らわないので了承しました。
アイズはほっとしたんですが抜け目ないフレイヤは交換条件を出してきました。
タダではダメって事だね。
オッタルを貸してあげるのでフレイヤに一つ借りを負ってもらうと提示してきました。
いつ、どこで、何を支払ってもらうかは決めてないけど無茶な要求はしないと言っています。
アイズはファミリアではなく自分だけの借りにしてくださいとお願いします。
フレイヤが認めたのでフレイヤとアイズの密約が成立しました。
恐いなーどんな結果になるのやら。
アイズとの契約が成るとフレイヤはもうアイズに興味を無くします。
オッタルの代わりにヘルンって女性団員を連れて出かけます。
オッタルが「よくフィン達が許可したな」と呟きます。
アイズは、どうしよう、許可を取らずに来てしまったと、思い出して焦っています。
流石天然アイズたん、重要な事をど忘れしてました・・・これでも派閥の重鎮なんだよねー。
ベルの眩しさに当てられて我を忘れていたとも言えますが・・・アイズもベルに毒されたか・・・
アイズとオッタルの訓練が始まりました。
アイズはギルド経由で修行をしている事を記した手紙を出しました。
塞ぎ込んでいるアイズを作戦から外そうと考えていたフィン達は一安心しています。
「さがさないで ください がんばって ひみつの くんれん してましゅ」
とガタガタに揺れている字が書かれていました。
手紙を受け取った受付嬢のミィシャ・フロットが何だかボロボロになってすごく疲れてましたと教えてくれます。
普段のアイズの行動からリヴェリア達はダンジョンに潜って修行していると考えます。
オッタルに師事しているとは疑いもしません。
バレた時が怖いですね。
ロキ・ファミリアはヘルメス・ファミリア、ディアンケヒト・ファミリア、フェルズ率いるゼノス達と連合軍を組織する事にします。
ディアンケヒト・ファミリアにはカースウエポンへの対処を期待していました。
ディオニュソス・ファミリアは戦力的に不安があるので保留にしています。
護衛のレフィーヤを連れたロキがディオニュソスと話し合います。
ロキはディオニュソスがエニュオ(都市の破壊者)ではないか?と疑っています。
人造迷宮の攻略部隊に組み込むか悩んでいました。
殺された眷族の仇を討ちたい、真相を究明したいと言ってディオニュソスは参加を志願してきました。
彼の表情に嘘は無いと判断したロキはディオニュソス・ファミリアの参加を認めます。
レフィーヤはディオニュソスの護衛として同行していたフィルヴィスに心配されています。
フィルヴィスはレフィーヤが無茶をして死んでしまうと危惧しています。
二人でオラリオを離れて旅行に行かないか?と誘ってきました。
レフィーヤは自分だけが逃げるわけにはいかない仲間を助ける為に作戦に参加すると答えます。
頑固者のレフィーヤを説得するのは困難と理解したフィルヴィスは自分がレフィーヤを守ると宣言しました。
レフィーヤが全てが片付いたら一緒にレフィーヤの故郷に行こうと誘います。
フィルヴィスは嬉しそうに承諾しています。
決戦前に故郷に行く約束をするのは死亡フラグだぞ!大丈夫なのか?
フィンは二段構えの作戦を考案しました。
最初の作戦で人造迷宮のマッピングを完成させ「精霊の分身」の保管場所を特定するのが目的です。
余裕があれば闇派閥の主神タナトスの拘束を目指しています。
必要な情報を集めてから二度目の攻撃で闇派閥を壊滅させようと考えていました。
アイズとオッタルの訓練はアイズがベルに施したのと同じく実戦形式でした。
アイズはベルを導こうとしてましたがオッタルにその意思はありません。
ひたすらオッタルと模擬戦を繰り返してアイズはオッタルの戦い方を盗む事になっています。
実力差が大きいのでアイズがボロボロになっています。
訓練の最終段階でオッタルがヒントをくれました・・・オッタル意外に優しいな。
オッタルはアイズの剣技はモンスターを殺す為に磨かれたものだ。
想定している敵を人間と考えるから勝てないんだと教えてくれました。
アイズはレヴィスを人間と考えて戦っていたのが間違いだったと気付きました。
レヴィスをモンスターと認識して戦おうと考えを改める事ができました。
フィンの号令で人造迷宮への攻撃が始まりました。
フェルズが用意した通信用の魔道具を使って攻撃開始時刻を合わせています。
地上から冒険者、地下からゼノスが攻撃を始めました。
タナトスは食人花と闇派閥の残党を使って応戦してきました。
カースウエポンを装備させているので迎撃できると思ってたようですが期待を裏切られます。
帯同しているディアンケヒト・ファミリアの団長アミッドが魔法陣が現れる巨大な回復魔法で回復を行います。
カースウエポンで負う呪いよりも解呪能力が上回り冒険者の侵攻を助けています。
冒険者達は執拗に人造迷宮の監視装置を破壊してきます。
タナトス達は遠隔操作で扉の開閉をさせない為だと考えていました。
地下から攻撃を始めたゼノス達も張り切っています。
モンスターを生み出す苗床を破壊してモンスターの供給を絶っていきました。
地上に向かうモンスターが居なくなったので冒険者は闇派閥の構成員だけを相手にすれば良くなります。
結構な功績をあげてくれています。
フィンが主義を曲げてゼノスと協力体制を築いた甲斐がありました。
少し遅れてリヴェリアが率いる魔法攻撃部隊が動き出します。
目的はアイズの風魔法を使って「精霊の分身」の居場所を突き止める事でした。
精霊の分身はアイズの魔法に反応してしまうので彼女を探知機に使おうと考えています。
更にレヴィスを引き付ける役目も担っていました。
レヴィスが地上部隊に襲い掛かると大きな被害を出すので彼女を足止めする意図がありました。
希望通りにレヴィスが現れましたが仕掛けてきませんね?
時間稼ぎが出来れば良いリヴェリア隊は彼女と対峙する事にします。
冒険者とゼノスの侵攻速度はタナトスの予想を超えました。
劣勢のタナトス達には挽回の方法が無くなります。
人造迷宮の作成者で制御しているバルカはタナトスを裏切ろうと考えます。
バルカの目的は始祖ダイダロスの目指した人造迷宮の完成です。
闇派閥とつるんでいたのは完成に役立つからでした。
ロキ・ファミリアにタナトスを売り渡して自分だけは助かろうと考えています。
バルカに忠誠心が無いのはタナトスにも分かっていました。
バルカが行動に出る前に彼の考えが間違っていると諭します。
モンスターが地上に進出する事を避けたいギルドがダンジョンと繋がっている人造迷宮の建設を認める筈ない。
彼らに寝返っても人造迷宮は完成しないよ。
それなら人造迷宮の一部を崩落させて冒険者を根絶やしにした方が得だと言い包めます。
元々寿命が存在するバルカには人造迷宮の完成を見る事はできません。
タナトスの言う通りにして次世代が人造迷宮を作り続ける事ができるようにした方が良いと考えたようです。
バルカは人造迷宮を崩落させる為に一人で操作盤のある部屋に移動します。
一人になったバルカが人造迷宮を崩落させる操作を始めると透明化して隠れいてたアスフィ達に攻撃されました。
首筋を切られたのですが即死ではありませんでした。
バルカはアスフィ達がこの場に居る事を訝しみます。
ロキ・ファミリアが入手したダイダロス・オーブの数は分かっているのでアスフィが別行動を取れる筈が無い。
それではダイダロス・オーブの数が合わないと喚きます。
アスフィがサラッとトンデモナイ事実を教えてくれます。
アスフィは本物のダイダロス・オーブを研究して模造品を完成させたんだと答えました。
呆れた実力ですな。
フィンが率いる部隊が雪崩れ込んできました。
命運が尽きたと判断したバルカが必死の抵抗を示します。
所持していたカースウエポンで自分の身体を突き刺し自傷します。
更に「宝玉の胎児」に自身を取り込ませました。
フィン達の前に呪いを宿した怪物、バルカの怪物が誕生しました。
タナトスの元に向かっている部隊からディオニュソスが離れました。
後ろにフィルヴィスを従えていると思っています。
ディオニュソスは黒幕の気配を感じ取り自分で眷族の仇を討とうと考え部隊を離れました。
バルカの怪物は巨大な植物型で傷付けると呪いを含む血液をまき散らしてきます。
血の一滴を浴びるだけで酷い呪いに掛かり苦しむ事になります。
呪いも強化されていて解呪用の薬では即時回復は見込めません。
浮足立つ冒険者をフィンが鼓舞していました。
接近戦を挑めない状況だったので苦しい戦いになります。
アミッドがバルカの怪物を倒す方策を思い付きます。
呪いを解呪すれば倒せると気付いた彼女はバルカの怪物に回復魔法を掛けました。
敵に回復魔法を掛けたのでフィン達は驚いています。
回復魔法を掛け続けると呪いが解呪されてバルカは妄執から解き放たれ昇天しました。
バルカが昇天すると化け物の動きも止まりました。
何とか倒す事ができましたが大きな被害が出ました。
攻略は順調に進んでいるんですがフィンは嫌な予感を拭えません。
負傷したアミッドには地上に戻ってもらう事にします。
部隊を人工迷宮の出口近くまで下がらせる事にします。
「盟主の間」で一人になったタナトスは奥の部屋に移動します。
そこに居たエインに向かって「精霊の分身」を出撃させてとお願いします。
エインは断ってきました。
状況を理解していないのかとタナトスが憤慨しています。
エインはここで「精霊の分身」を出すのはエニュオの神意に背くと言っています。
エインが意外な事を言ってきます・・・お前も道化だと伝えてきました。
疑問顔のタナトスにエニュオからの伝言を伝えてきます。
此処までだ、協力に感謝する。
タナトスは自分が生贄だったと知らされて呆然としています。
エインはタナトスを放置して姿を消しました。
ロキを連れたガレスの部隊がタナトスの元に現れます。
追い詰めたデと凄むロキにタナトスは追い詰められたよと自嘲の笑みを浮かべています。
疑問顔のロキにタナトスは自分はエニュオじゃない。
嵌められた、神の化かし合いすら成立してなかった、と言ってきます。
エニュオにとって人造迷宮は砦ではない、ここは祭壇、型は生贄、と続けます。
タナトスがディオニュソスの居場所を尋ねてきます?
ロキはここでディオニュソスが同行していない事に気が付きます。
通信装置で連絡すると分岐した通路の先で仇の首を取ろうとしていると答えてきました。
嫌な予感がしているロキは思い留まれと叫びます。
ガレスの通信機にレフィーヤから仮面の人物(エイン)が大量のモンスターを操って襲ってきたとの連絡が入ります。
攻撃を貰いそうになっているレフィーヤをフィルヴィスが助けてくれました。
ディオニュソスは居るなフィルヴィスと確認します。
「はい」って答えが返ってきました。
会話が聞こえているロキがディオニュソスに誰と話している?と問いかけます。
ディオニュソスが何者かに襲われ天界に送還されてしまいます。
彼が送還されると人造迷宮に緑色の肉が溢れる事になりました。
眷族であるフィルヴィスがディオニュソスが送還されたと感知します。
激昂した彼女は仮面の人物に殴りかかりますが主神を失い能力が一般人並みになっているので捕まります。
仮面の人物はフィルヴィスの首を掴んで持ち上げます。
強度の下がっているフィルヴィスの首がポッキリ折られてしまいます!
仮面の人物はフィルヴィスの死体を食人花に投げ渡して喰わせてしまうぞ。
租借を免れたフィルヴィスの右腕が地面に落下しました。
一連の凶行を目撃してしまったレフィーヤが絶叫をあげます。
頭を抱えて座り込んで喚き続けています。
襲撃部隊は溢れかえった緑肉から逃げる事になります。
ディオニュソスとの契約が無くなり一般人に戻ってしまったディオニュソス・ファミリアの団員は逃げきれません。
助けを求めて来る彼女達を見捨てる判断をアナキティが下しました。
助けていたのではロキ・ファミリアも逃げきれませんからね。
レヴィスと対峙していたアイズ達の元にも緑肉が迫ってきました。
レヴィスは最後まで仕掛けてきませんでした。
時間稼ぎをしていたのは彼女の方だったね。
アイズに向かって逃げろと伝えてきます。
分身どもにアイズが吸収されるのは具合が悪い。
死骸でもかまわないと言ってたが枯れ果てたお前では「あいつ」も満足しないだろう。
さっさと逃げろ、アリア。
次で終わりにしてやる、と言って緑肉の奥に消えました。
「あいつ」って誰だよ、エニュオの事を指しているのか?
タナトスとロキの元にも緑肉が迫ってきました。
フィンの部隊が助けにきました。
出入り口を塞がれて逃げ道が無くなります。
いいように踊らされていたタナトスがある決断を下します。
このままロキ共々緑肉に取り込まれてしまってはエニュオの思うつぼです。
嫌がらせをしてやろうと考えたタナトスは自死を選びました。
タナトスが送還される事になり巨大な光の柱が出現します。
光の柱は天井に穴を開けて天に昇って行きます。
ロキは天井の穴から逃げ出す事にします。
フィンがロキを抱えて天井の穴から逃げ出す事になりました。
途中で食人花が攻撃してきたのでロキを上に居るティオネに投げ渡しました。
食人花を退けますが下から迫ってくる緑肉に取り込まれそうになります。
逃げきれる余裕は無くフィンは覚悟を決めたようですがゼノスの一人が助けにきました。
異変を感じたフェルズは撤退するように命じたのですがセイレーンのレイは取り残されている冒険者が居ないか見回っていました。
フィンを発見した彼女はフィンの片腕を鍵爪に引っかけて彼を救いました。
地上の大穴から上空に逃げ切る事ができました。
フィンが「・・・礼を言う」と伝えると「・・・いエ」と返してきました。
助けられた事でフィンのゼノスに対する考え方は軟化するかもな。
レイは本当に仲間想いだよね。
彼女は共同戦線を張った冒険者を仲間と認識してたと思うんだよ。
緑肉はディオニュソスとタナトスが送還された時に空いた大穴から溢れた段階で膨張を停止しました。
フィンの考えた侵攻作戦は成功したけど失敗しました。
闇派閥を壊滅できたので期待以上の成果をあげましたがディオニュソス・ファミリアは全員犠牲になりました。
人造迷宮は緑肉で溢れかえる事になりました。
ベート達が気を利かせて扉を閉めたのでダンジョンに緑肉は溢れませんでした。
それだけが救いだね。
目の前でフィルヴィスの死を見てしまったレフィーヤは呆然自失です。
アイズ達が声を掛けても反応を示しません。
ロキとヘルメスが話し合いの場を設けます。
二人ともディオニュソスがエニュオだと考えていました。
ロキは一緒に人造迷宮に連れて行けば何らかの行動を起こすと考えていました。
ロキもヘルメスもエニュオの正体を掴めていません。
ヘルメスは引き続き共闘しようと求めてきてこれからはエニュオの正体を探る捜査を始めると言ってきました。
ギルドの地下でウラノスとフェルズが話し合っています。
ウラノスにもエニュオの正体は分からないようです。
全ての神が容疑者だと言っています・・・まだその段階なのね。
ダイダロス通りで黄昏ているロキが神ソーマと遭遇しました。
地上にはみ出た緑肉を住民に見せるわけにはいかないのでシートで覆われガネーシャ・ファミリアが警戒しています。
ソーマは酒作りをしている趣味神でダイダロス通りに酒蔵がありそこに行くところだと言っています。
ソーマがクンカクンカとロキの匂いを嗅ぎ始めます。
ロキは女神でソーマは男神だよね・・・これってセクハラじゃないの?
いくらロキの乳が極薄だからってこれは不味いんじゃないの?
ソーマがロキから神酒の匂いがすると言ってきます。
ロキはそんな美味い酒を飲んだ覚えは無いと否定します。
ソーマは直接飲んだのではなく誰かから匂いを貰ったと指摘しました。
知り合いに酒飲みは居ないか。
これは葡萄酒の匂いだなと言われてロキが重要な事を思い出します。
血相を変えてソーマを伴いディオニュソス・ファミリアのホームに向かいます。
全滅してしまったので誰も居ないホームに忍び込んでディオニュソスのワインセラーを見つけます。
鼻を鳴らしていたソーマが一本のボトルを見定めます。
ロキが栓を抜くと匂いを嗅いだソーマが間違いなく神酒だと言ってきます。
俺の酒よりも極まっていると続けるね。
これなら神さえも完全に酔わせるだろう。
ロキとヘルメスはディオニュソスが天界に居た頃から踊らされていたかも?と考えています。
当時からエニュオは入念な準備をしてたのか?
ロキもこの匂いを知っていました。
どこで嗅いだのか思い出そうとしているロキの頭にある場面が浮かびました。
葡萄が手掛かりになりました。
ディオニュソスがデメテルの隣で葡萄酒を飲んでいたね。
ロキだけがエニュオの正体に気付いたようです。
デメテルがエニュオだとしても何で?って疑問は残るんだよな。
彼女農業系のファミリアを運営してるじゃん。
地上にモンスターが溢れると困るじゃん。
使われている葡萄を作ったのはデメテルだけど彼女が葡萄酒を作ったとは言えないのか?
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
戦闘 | 5 |
ラッキースケベ | 1 |
探索 | 3 |
暗躍 | 5 |
恋愛 | 1 |
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