ラノベの感想) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 7 (GA文庫)


概略:
ロキ・ファミリアは闇派閥のアジトがあると思われるダイダロス通りの調査に乗り出しました。
ダイダロス通りの地下水路でオリハルコン製の怪しげな入り口を発見します。
闇派閥のアジトが入口の先にあると考え乗り込みます。
入口の先には人造迷宮が広がっていました。
千年前の名工ダイダロスが作り始めた迷宮で彼の子孫が制作を続けています。
ダイダロスの末裔は迷宮作成の資金を調達する為に闇派閥と提携していました。
ロキ・ファミリアは迷宮の扉を操作されて分断されてしまい各個撃破の危機に瀕する事になります。
闇派閥と提携しているレヴィスにも声が掛けられロキ・ファミリアを襲撃してきました。

レーベルGA文庫
発行日2016/12/31
著者大森藤ノ
イラストはいむらきよたか
ISBN978-4-7973-8934-0
雰囲気喝采と嫉妬、調査、人口迷宮、恨み、分断、神の真意、決死行、集合、絞殺、搦手、犠牲、計画瓦解


港町での激闘を終えたロキ・ファミリアは休養中でした。
彼らがオラリオを離れている間にヘスティア・ファミリアとアポロン・ファミリアの間で「戦争遊戯」なるイベントが行われました。
そこで大活躍したベルがレベル3に昇格したとの記事が新聞を賑わせています。
ロキ・ファミリアの面々もそれを知る事となり様々な反応を示しています。
フィンやアイズは凄いと賞賛しています。
ベルをライバル視しているレフィーヤはグヌヌと悔しがっています。
ベートも悔しがっているようですね。
アイズとベルが仲良しなので彼はベルに嫉妬しているようですよ。

ロキは闇派閥のアジトだろうと疑っている「ダイダロス通り」を調査する事にしました。
地上と地下を調べる事にします。
女性陣には地上を男性陣には地下を調べさせる事にしました。
フィーネはフィンと別行動になるのでブー垂れています。
「ダイダロス通り」とは千年前のに名工と謳われるダイダロスが作り始めた迷宮です。
今でも彼の子孫がダイダロスの残した設計図を基にして建設を続けています。
地上では手掛かりを見つける事はできませんでしたが地下に潜ったフィン達が手掛かりを発見しました。
希少金属オリハルコンで作られた地下へと続く入り口を発見しました。
ロキ・ファミリアはダイダロス通りの地下に存在する迷宮を調査する事になります。

迷宮の調査にフェルヴィスが協力してくれます。
彼女の独断だったのでロキは同行を認めました。
フィンはリヴェリアを入口に残して前衛と後衛に部隊を分けます。
またもフィンと別部隊になってしまいティオネが不貞腐れています。

ロキ・ファミリアが人造迷宮に侵入した事を察知した敵が迎撃行動にでました。
遺跡を作り続けているダイダロスの末裔バルカにお願いして遺跡の扉を操作してきます。
遺跡に潜ったロキ・ファミリアは扉によって分断される事になりました。
前衛部隊がフィンとベートの部隊に分断されます。
後衛部隊からレフィーヤとフェルヴィスが分断されました。
残っていたガレス達が落とし穴に囚われます。
咄嗟に風の魔法を纏ったアイズをガレスが斧で殴り飛ばして落とし穴の上に吹き飛ばします。
アイズは扉を操作していたバルカを追いかけますが逃げられてしまいます。

ダイダロスの末裔達は闇派閥と協力関係を結んでいました。
そこにイシュタル・ファミリアが絡んでいます。
ダイダロスの末裔が人造迷宮(クノッソス)と呼ぶ迷宮を作るには多額の費用が必要でした。
フレイヤ・ファミリア打倒を目論むイシュタルには強力な戦力が必要です。
彼女が費用を工面する代わりに闇派閥から「精霊の分身」を提供される事になっていました。

闇派閥の中にフィンを恨んでいるヴァレッタという女性冒険者が居ました。
彼女は闇派閥の幹部で「27階層の悪夢」の折に死んだふりをして生き延びていました。
当時のフィンは闇派閥に襲われている冒険者を切り捨てフレイヤ・ファミリアとガネーシャ・ファミリアと協力して闇派閥の主神を攻撃しました。
その結果ヴァレッタの主神は天界に送還される事になりました。
ヴァレッタはそれを恨んでいます。
フィンを殺したくて仕方ないようですね。
分断されて戦力が低下しているフィン達を攻撃してきました。
ヴァレッタ自身にフィンを倒せる程の能力は無いんですが彼女は怪人レヴィスに協力を仰いでいました。
レヴィスに強襲されたフィンが深手を負ってしまいます。
レヴィスはアイズを捕まえる事に執着しているのでフィンを半殺しにしただけで居なくなりました。
瀕死のフィンを抱えてラウルとアキが撤退戦を行う事になります。
レヴィスがフィンを斬った剣には呪いが付与されていました。
呪われてしまったフィンは回復ポーションを使っても回復しませんでした。
フィンが倒れた事で恐慌状態に陥りそうなラウルをアキが励ましています。
掠れ声のフィンに指揮を任されたラウルが奮起します。
これまでフィンやガレスに教えられた事を守ってクノッソスからの脱出を目指します。

落とし穴に落ちたガレス、ティオナ、ティオネも分断される事になりました。
それぞれ下位冒険者を守りながらクノッソスからの脱出を目指します。

早期に分断されたレフィーヤとフェルヴィスが闇派閥の主神と遭遇する事になります。
闇派閥の主神タナトスは二人に自分の目的を語ります。
タナトスの業務は地上で死んだ人間の魂を清めて転生させる事でした。
オラリオが出来た事でモンスターが地上に出られなくなり死者が減りました。
仕事が減ってしまいタナトスは不満を抱きました。
オラリオが無くなればモンスターが地上に出られるようになり死者の数が元通りになります。
だからオラリオの破壊を目指しているレヴィス達に協力しているそうですよ。
タナトスには善意も悪意もありませんでした。
彼の目的を聞いたレフィーヤとフェルヴィスは戦慄しています。
レフィーヤとフェルヴィスはタナトス達に目くらましを喰らわせ逃走しました。
逃げた二人は地上に戻れる出口を発見します。
地上に戻り部隊が分断されて窮地に陥っていると伝えるべきなんですがレフィーヤが難色を示します。
レフィーヤは仲間を置いて行く事はできないと主張しています。
レフィーヤを守る為に同行を申し出たフェルヴィスが困っています。
レフィーヤの意思が固く翻意させるのは困難と判断して二人で仲間の捜索に向かう事にします。
ここでレフィーヤが少しの工夫をしました。
リヴェリアに迷宮への入り口を知らせる為に自分の杖を残していく事にします。

ベートの部隊の元にも闇派閥が襲ってきました。
ディックスというバルカの弟が攻めてきました。
ディックスが錯乱させて敵味方関係なく攻撃するようになる呪いを使ってきました。
格上のベートを困らせようって作戦でしたが通用しなかったぞ。
ベートは躊躇なく錯乱している仲間を殴り倒して気絶させました。
動けなくすれば危険は無いと判断したのね。
予想外なベートの行動にディックスの思惑は瓦解します。
ベートの方が強いので迷宮の扉を開閉して逃げる事になりました。

バルガを見失ったアイズが精霊の気配に引き寄せられます。
気配を辿ると「精霊の分身」を製造していたと思われる場所に出ました。
大型容器が七つ並んでいます。
それぞれで「精霊の分身」を作っていたとすると七体が地上に運び込まれている可能性があります。
戦慄するアイズの前にレヴィスが現れます。
レヴィスは「エニュオ」の言う通りだった。
気配に引き寄せられてアイズが此処にやってくると言っていたと呟きます。
レヴィスはアイズに風を纏えと言ってきます。
一度アイズに敗れたレヴィスは魔石を喰らって大幅にパワーアップしていました。
通常状態のアイズでは殺してしまうと言いたいようです。
アイズはレヴィスの強さを察して風を纏ってから戦闘を始めます。
レヴィスの強さはアイズの予想を超えていたようです。
風を纏っていたんですがバッサリ斬られ深手を負いました。
レヴィスがアイズを追い詰めていきます。
ここでアイズが成長の片鱗を見せてくれました。
彼女は風を使って自分の居場所を仲間に伝える事にしました。
強風が吹き荒れてレヴィスはアイズに接近できなくなります。
吹き荒れるテンペストの風が仲間達に届きました。
仲間達はアイズが呼んでいると察して彼女の元に駆けつけてきます。

ロキ・ファミリアがアイズの元に集結しようとしている時にイシュタルが地下迷宮にやってきます。
タナトスの前に現れたイシュタルは「精霊の分身」の実力が見たいと言い出します。
レヴィスはまだ使うなと言ってたんですがスポンサーの意向なのでタナトスは精霊の分身を使う事にします。
集結したロキ・ファミリアを精霊の分身が強襲する事になりました。

力自慢のガレスでも破壊するのに苦労する地下迷宮の壁を破壊して飛び出してきました。
荒れ狂っているのでレヴィスは撤退する事になります。
既にダメージと負っているうえ武器防具も失っているのでロキ・ファミリアも撤退する事にします。
フィンが命じてガレスが殿を務める事になりました。
ティオネとティオナがガレスに付き合う事になります。
ベートとアイズも加わりたかったようですがフィンに逃げる仲間の護衛を命じられます。
ガレスとティオネとティオナが精霊の分身と対決する事になりました。

レフィーヤの案内で出口に向けて逃走中のロキ・ファミリアに食人花が襲い掛かってきました。
アイズとベートが奮戦していますが数が多いので?み込まれかけます。
窮地にリヴェリアの魔法が放たれました。
リヴェリアはレフィーヤが残した杖を探知して地下迷宮に入り迎えに来てくれていました。
フィン達はリヴェリアの魔法援護を受けながら地下迷宮から脱出します。

フィン達が逃げるまでの時間を稼ぐだけで充分なんですがガレスは倒すと決めます。
精霊の分身は巨大な牛型モンスターの下半身に女性型の上半身が生えています。
パワー型で攻撃が単調だったので打開策が決まります。
ティオネに魔法の鞭で足止めして貰っている間にガレスとティオナが脚部を攻撃しました。
外皮が固くティオナはまたしても武器を壊してしまいます。
苦労して四本の足を破壊しますが女性型の上半身が雷の魔法を放ってきました。
ガレス、ティオネ、ティオナは雷撃に撃たれてしまいます。
フィンが死にかけていて怒っているティオネが一早く反撃に出ます。
魔法の鞭を使って女性型の首を締めあげます。
呼吸できない女性型は魔法発動が阻害されています。
ガレスとティオナが加わり締め付けが強く成ります。
ギリギリと締め上げていた女性型の首がポッキと折れました。
ガレスがティオナの剣を拾って大ジャンプ。
上方から降下して魔石を破壊しました。
精霊の分身は灰になって滅びました。
ガレスが動けないティオネとティオナを担いで脱出します。

ラウルとアキの機転でモンスターを呼び寄せる粉を掛けられたヴァレッタはフィンを取り逃がしました。
仲間を犠牲にして生き延びた彼女が負傷者を搬送しているロキ・ファミリアの団員を発見します。
フィンを悔しがらせてやろうと考えた彼女は負傷者を搬送しているロキ・ファミリアの団員を殺しました。

フィンが目覚めた場所はディアンケヒト・ファミリアの治療院でした。
呪詛に犯されていたフィンを運び込んで治療して貰ったのね。
直ぐに動こうとするフィンをリヴェリアが止めます。
リヴェリアから多くの犠牲者が出たと教えられました。

ガレスとロキが今回の反省会をしています。
ガレスがファミリアから死者を出してしまった事を謝っています。
ロキはおっぱいを触った時の反応とかお尻を撫でた時の反応を思い出すと答えます。
神であるロキにしてみれば死は別れでは無いようです。
それでも別れを惜しむ感情は沸いているようです。
ガレスはもっと一緒に酒を飲んでおけな良かったと後悔しています。
ロキが今回は自分たちの負けだと認めています。
オリハルコンの扉を自由に開閉できないので迷宮探索は無理。
敵のアジトは分かったが攻め込めない事に悔しさを滲ませています。
暫くは情報集めとオリハルコンの扉を開け閉めする鍵探しをすると決めました。

犠牲者は都市南東区画に存在する第一墓地に葬られる事になりました。
ティオネ、ティオナ、レフィーヤは涙を流しています。
アイズは泣けない自分を嫌悪しています。

人造迷宮から敗走してから三日目の夜に予想外の事態が起こります。
黄昏ていたロキが歓楽街で火の手が上がるのを視認します。
イシュタル・ファミリアが襲撃計画を実行に移す前にフレイヤが仕掛けました。
ファミリアを率いてイシュタル・ファミリアの本拠地を強襲しました。
イシュタルの考えていた襲撃計画は全て自分たちが先制攻撃する事になっていました。
先に攻め込まれてしまったので全ての計画はご破算になってしまいます。
カーリー・ファミリアに救援を求める事も人造迷宮に逃げ込む事もできませんでした。
歓楽街の目抜き通りを進んでくるフレイヤを見つけたイシュタルが怨嗟の声をあげています。
イシュタルを見つけたフレイヤが「無駄だわ」と絶対零度の微笑を浮かべます。
イシュタルは襲撃計画の一環としてフレイヤの獲物(おとこ)に手を出して逆鱗に触れちゃったようですね。
元々の力関係はフレイヤ・ファミリアが圧倒的優位なので蹂躙される事になったようです。
ロキはヘルメスがこの騒動を引き起こしたと予想します。

ロキの予想は当たってたね。
ヘルメスはアスフィを伴いフレイヤ・ファミリアの襲撃を見物しています。
どこまでが計算通りなのか質問してくるアスフィにヘルメスは意味深な答えを返しています。
ヘルメスは世界は英雄を欲している。
まだ駒が足りない、切り札が必要だ。
闇を打ち払う、白き光が。
選ばれた者達を助ける、鐘の音が。
いつか「約束の時代」を担う、最後の英雄が。
世界が望む悲願のために・・・オレは。
ヘルメスには世界の行く末が見えているような口ぶりなんだけど?
ヘルメスは自分の目的を叶える為にフレイヤを使ってイシュタルを駆逐したようです。
イシュタルが脱落すると資金源が無くなるのでダイダロスの末裔は困った事になるな。
ダイダロスの末裔に協力して貰えなくなると闇派閥も動きが取れなくなりそうだぞ。
ヘルメスの行動によって事態が大きく動いたようです。

成分含有量(5:多い、1:少ない)
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