ラノベの感想) 大伝説の勇者の伝説 16 昼寝男の結婚 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
神の干渉が再開して同時に倒れたライナ、シオン、ミルク、ルシルは王立魔導研究所に運び込まれます。
現実世界でミラー、フロワード、ルークが冷徹な決断を下します。
シオン、ライナ、ミルクを傷付ける事はできません。
ルシルを解剖して三人を助ける方法を探そうと決めます。
反発するフェリスは力づくで抑え込みました。
異世界でルシルがミルクに襲い掛かります。
ライナが慌てて止めに入りました。
ミルクに憑いている女神が厳しい現実を告げてきます。
シオンを助けるにはライナがミルクを喰う、ライナがルシルを喰う、ルシルがミルクを喰う、ルシルがライナを喰う。
四択しか残されていないと指摘します。
その上ミルクはライナに喰われたがっていると伝えてきます。
ルシルまでライナに喰われたがってきました!?

レーベル富士見ファンタジア文庫
発行日2015/9/25
著者鏡 貴也
イラストとよた瑣織
ISBN978-4-04-070357-2
雰囲気未来、人の決断、未決断、無数の未来、決断、犠牲、別れ、誠意、涙、勇気


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プロローグ とある未来1
>>
ライナが静かに最期を迎える事を選択した世界。
フェリスと結婚して二人の子供と幸せに暮らしています。
ナチュラルにフェリスの美しさを称えていますね。
フェリスは真っ赤になってもっと褒めろと要求しています。
ライナは素直になったみたいですが彼女はあんまり変わってないような?
子供たちの未来が欲しくてライナはこの選択は無いとの結論に至っています。

>>
第一章 人の世界
>>
同時に倒れたライナ、シオン、ミルク、ルシルは王立魔導研究所の治癒室に運び込まれました。
ベッドに寝かされてカシャの治療を受けています。
神の仕業らしいのでカシャでも原因は特定できません。
ミラー、フロワード、ルークは原因究明の為に動こうとしています。
誰かを実験台にして状況を掴む必要がありました。
王様なのでシオンは殺せません。
ライナの心理状態が世界の命運に関わるとフロワードは聞いています。
ミルクの存在はライナの精神に影響を与えそうなので使えません。
消去法でルシルを実験台にしようと決まります。
ルシルは戦闘力が高すぎるので意識があるうちは解剖などできないからね。
元々エリス家の秘密を解明したいとの欲求はあったのかもな。
そこにフェリスとキファがやってきました。
二人は王城に留め置かれたようですがライナ達が心配で強行突破してきました。
フェリスが何をしているのか聞いてきます。
フロワードが治療中だと説明するんですが嘘だなと言ってフェリスは取り合いません。
フロワードが黒叡を使おうとしてきたのでフェリスが斬りかかります。
彼女の動きが速くなっていますね。
先に剣で殴りつけました。
斬られなかったフロワードが影の獣を放ちます。
ミラーはフェリスを助けるようにルークに命じました。
ルークはフェリスと影の獣を糸で縛り上げます。
ミラーが説明を引き継ぎます。
四人のうちの一人を犠牲にして残りを助けようとしている。
序列をつけろと命じてきました。
フェリスには序列をつける事ができません。
ミラーは消去法でルシルを犠牲にすると伝えてきました。
「貴様!」と憤るフェリスの意識をルークの糸が刈り取ります。
ミラーはカシャにルシルの体を開けと命じました。
ルシル実験台にされてしまうのか?
ミラーそれで良いのか?うまくいったとしてもフェリスに復讐されると思うんだが?

>>
第二章 神の世界
>>
意外ルシルが襲い掛かったのはミルクでした。
女神を喰って力を手に入れようとしてきました。
ライナはルシルがフェリスが嫌がる事をしないと気付きます。
そう考えるとルシルの行動は利に適っているのか・・・
ミルクを殺させるわけにはいかないのでライナはルシルの邪魔をします。
ルシルの攻撃を防げたんですが同時に彼が手加減している事にも気付いてしまいます。
ルシルはミルクを襲うふりをしてライナに喰われようとしていました。
女神が話しかけてきます。
ミルクはライナに喰われる覚悟を決めている。
ライナはどうするんだ?と問いかけてきました。
女神からライナが取れる選択肢が提示されます。
ライナがミルクを喰らう。
ライナがルシルを喰らう。
ルシルがミルクを喰らう。
ルシルがライナを喰らう。
何もしないでシオンが勇者に喰われるのを待つ。
ライナにはどれも選ぶ事ができない選択肢しかないぞ。
ルシルはライナの右手にルシルが作り出した剣を握らせます。
女神に手伝ってもらいライナに自分を殺させようとしてきました。
ルシルが死ぬとフェリスが悲しむのでライナは自分の右腕を爆散して攻撃を拒否します。
ルシルが自分を殺せと説得してきました。
実体を失っているルシルは死んだも同然の状態にある。
フェリスも近いうちにルシルが死ぬと覚悟ができている。
自分が死んだ方がライナが死ぬよりも衝撃が小さしと言ってきます。
ライナは家族が死んで悲しまない筈無いだろと言ってルシルを喰らうのを拒否するね。
ライナは取り付いている片割れの悪魔に力を貸してとお願いします。
力を貸す条件としてライナにどれかの選択肢を選べと言ってきます。
ルシルは説得のアプローチを変えました。
「未来眼(トーチ・カース)」を使って未来を見ている言ってきます。
自分はこの場でライナに喰われる運命だったと言っています。
リューラが<寂しがりの悪魔>を二つに分けたのはルシルに大量の神や魔を喰わせるためだ。
力を手に入れたルシルがライナに喰われる為に計画されていたんだと教えます。
リューラとエーネの行動を無駄にするのかと言われてもライナは決断できません。
ルシルはライナに自分が見ている未来を見せる事にしました。
ライナの目をルシルの手が塞ぎます。
ルシルが所持している未来眼を通して未来の光景が流れ込んできました。

>>
第三章 いくつかの未来
>>
ルシルに無理矢理叩き込まれた未来眼を通してライナは無数の未来を見る事になります。
最初に見た未来はフェリスと二人の子供と幸せに暮らしている未来でした。
全てを諦めて終焉を待っている世界です。
その未来のライナは絶対にこの未来は選ぶなと言っていました。
別の未来では最後まで諦めずに戦っていました。
絶望的な戦況でシオンとライナとフェリスが生き残っています。
他の仲間は皆死んでしまっています。
ライナとシオンはどこで間違えたのか後悔しているね。
シオンは自分を喰って暫く滅びを引き延ばせと迫ってきました。
シオンは自分を信じて付いてきてくれた仲間の為に最後まで戦いたい。
ライナの力になりたいと言ってきます。
ライナは泣く泣くシオンを喰らいます。
それをフェリスが見ていまいた。
ライナとフェリスが残るんですが先にフェリスが喰われます。
ライナは最後まで抵抗を続けますが魔力が尽きて喰われました。
ライナはルシルが生きていて皆が笑っている未来を求めて未来を見続けます。
ルシルを喰らって手に入れる未来にルシルが立っていました。
ルシルを喰らう事が正解だと確定します。
未来の中に居るルシルが話しかけてきました。
ルシルもこの未来までは見ていたそうですよ。
どの未来でもフェリスがライナに笑顔を向けていた事に辟易しています。
こんな屑野郎にと憤っています。
未来のルシルがもう残されている時間は少ない早く自分を喰らえと言ってきます。
ライナが居ればフェリスは笑っていられるので自分は必要無いと言っています。
ルシルを喰らう事で向かう未来が正解だとは分かりませんが他の未来よりもマシに見えます。
他に選択肢は無い君にも分かっているだろ?と言われてしまうね。
ライナはフェリスになんて言えばいいと問いかけます。
ルシルは別に何も、勝手に死んだと、伝えてと言っています。
ルシルがフェリスの事が好きなのか?と質問してきました。
ライナは狼狽えています。
何て答えれば正解なの?と聞いてきます。
ルシルは好きと言ったら殺すよと言ってきました。
酷い、きっとルシルは悔しいんだろうな、見上げたシスコンだよ。
ルシルはライナにフェリスを守らせたいみたい。
フェリスを好きなら守ってやってくれ。
世界とフェリスどちらかを選ばなければならないならフェリスを選べ。
それを約束するなら君に喰われて君の半身になろうと言ってきます。
ライナは世界なんかよりもフェリスが大事なのはもう決まっていると答えます。
ルシルは分かっているだから君に託して消える事ができる世界は救わなくていいフェリスを守れと言ってきました。
ルシルはどこまでもぶれないな。
ライナはフェリスへの伝言を聞き出そうとします。
ルシルはフェリスとイリスに「君たちがいたから、頑張れたと、伝えてくれ」と言い残します。
ライナは泣くのを堪えてルシルを喰らいました。
二つに分かれていた力が一つに統合されました。
女神が終わったか?と声を掛けてきます。
ライナはシオンの元に向かい胸の上に掌をあてます。
レムルスの施した結界の綻びの修復を始めました。
女神が結界を修復すると自分と悪魔がこの世界に留まれなくなると言ってきます。
ライナは留まれると世界を救う方法を教えてくれるの?と問います。
女神はいいえと答えます。
ライナは自分たちだけで対処すると伝えます。
女神はライナに任せる事にしました。
私が見たことがないような新しい未来を見せてとお願いしてきました。
結界の修復が終わるとシオンが目を覚まします。
ライナはレムルスの結界を修復中だと伝えます。
シオンは何でそれができるようになったのか問いかけます。
ライナはルシルを喰ったと明かします。
シオンは、そうか、わかった。
泣きたきゃ泣いてもいいぞ、と言ってきます。
シオンはライナを慰めようとしたみたい。
ライナが結界の修復を終えたので現実世界に戻る事にします。
異世界にはミルクも居るんですが彼女は眠ったままです。
ライナがミルクを起すとライナが居る事に慌てています。
ミルクは状況を理解していないようです。
シオンは現実世界に戻る方法を理解していますがミルクは知りませんでした。
女神は情報共有をしてないようです。
ライナがミルクの頭を掌でぽんと覆います。
ミルクは頬染めているね、ライナが気にせずミルクに介入して現実世界に返しました。
ミルクが消えたのを確認してライナとシオンも現実世界に戻りました。

>>
第四章 優しい兄
>>
ライナが目覚めると王立魔導研究所の研究室に寝かされていました。
仕切りのカーテンの向こうからシオンが目覚めた事で騒然となる声が聞こえてきました。
ライナは自分も目覚めたんだけど呟きながらベッドを下りました。
病院服を着せられているので意識を失ってからそれなりの時間が経過していると分かりました。
女の研究員がやって来てライナに勝手に起き上がらないでと言ってきます。
ライナは無視して服と靴を要求するね。
女の研究者は寝ていて下さいとしか言わないのでミラーかルークを呼べと要求します。
ライナはルシルの姿が無い事に気付きました。
ルシルの居場所を問うと答えに窮しています。
ライナはカシャの居場所を聞いてみる事にしました。
それでも答えないのでルシルに何をしているのか問いかけます。
女は衛兵を呼んでライナが錯乱しているので取り押さえてと命じます。
ライナはルシルの遺体を解剖しているんだなと理解します。
自分が魔導研究所の研究員なら同じことをするだろうなと考えています。
駆け込んできた魔法兵が魔法の構築を始めました。
ライナは完成した魔法を上書きして発動します。
水の魔法に書き換えたので死者を出さないで済みました。
ライナは部屋を出てアルファ・スティグマを使い一番強固な結界が掛かっている部屋を探します。
一番強固な結界が施されているのはラナイ達が寝かされていた部屋でした。
シオンも寝かされていたのでそりゃそうだな。
二番目に強固な結界が張られた部屋に向かいます。
部屋の前に衛兵が立っていました。
ライナは中の人に入室して良いか聞いて欲しいとお願いします。
衛兵は結界が掛けられている自分たちも入れないと答えます。
ライナは結界を解除して衛兵が中に入れるようにしてあげました。
衛兵が中に入り入出の許可を貰ってくれます。
中に入るとカシャがルシルの遺体にナイフを突き立てていました。
カシャはルシルの遺体が消えるのを防ぐ為にナイフを突き立てていました。
彼女はルシルの遺体にはまだ聞きたい事があると言っています。
ルシルの体から情報を抜き取るように命じられたそうです。
カシャが何が起こったのか聞いてきました。
ライナはもう終わったと答えます。
ライナの答えを聞いてカシャは自棄になるね。
「・・・また、天才ライナ・リュート様が、全部解決してくれました、か?」
カシャは成果を出せない自分に無力感を抱いたようです。
ライナにはカシャの気持ちが分かるようです。
彼女の魔力消費が大きい事も分かったので交代してあげます。
ライナはこのままナイフを放してルシルを消滅させるべきかフェリスを呼ぶか迷います。
ミラーが入ってきました。
ライナはこれはミラーの命令なのか聞いてみます。
ミラーはそうだと答えました。
ライナはミラーの決定を合理性があると考えいますが憤りも感じているようです。
何らかの成果が得られたのか?って嫌味を言っています。
ミラーは気にしないようですね。
シオンからライナがルシルを喰ったと聞いた、成果は?と質問してきました。
もう次の手を考えているんだよな、ドライすぎてビビるわ。
ライナは神々の侵食をもう七か月延期できたと答えます。
ミラーは皆を集める事にします。
ライナはその前にフェリスをルシルに会わせたいと伝えます。
ミラーはフェリスに別れの時間を与える事に反対はしませんでした。
カシャは成果が出なかった事を謝罪します。
ミラーは結果はこれから出すんだ、焦るな、弱気になるな、運命を変えるだけの時間はまだ残されていると伝えます。
自信を失いかけていたカシャを見事に立ち直らせるな。
フェリスが来るまでの間にライナがルシルに語りかけています。
ルシルの気持ちを引き継ぐとの決意を伝えます。
フェリスがやってきましたがライナは怖くて彼女の顔をみれません。
フェリスから目を覚ましたのか?無事か?と問われます。
ライナがルシルの死を伝えようとするともうシオンに聞いたと言われました。
ライナは自分がルシルを喰って殺した事を伝えます。
フェリスが詳細説明はいらないと言ったんですがねー。
彼女に甘えたくて罰して欲しくて言ってしまいました。
フェリスはこの状況で私に甘えるのか甘えたいのは私の方だと怒っています。
フェリスは泣きそうなんだぞと言って心境を吐露してきます。
胸が苦しい、兄様が死んだ、と言ってきます。
ライナはもう泣いてもいいんだ、これからは俺がルシルに代わってお前を守ると伝えます。
フェリスはライナの胸で泣きました。
ライナはルシルの力を手に入れた事とルシルの記憶は引き継いで無い事を教えます。
記憶まで共有すると人格まで一体化するのでルシルがそれを望まなかった結果のようです。
ライナはルシルから預かったフェリスとイリスに向けた伝言を伝えます。
フェリスは自分がルシルに愛されていたと知りました。
フェリスが、ルシルが居なかったらとっくにエリス家に壊されていた。
ずっとルシルが護ってくれていたと語ります。
いい妹だったろうか?と問いかけてきたフェリスにライナは当然だろと答えます。
フェリスが兄様を楽にしてやってくれと伝えてきました。
ライナはルシルに刺していたナイフを抜きました。

>>
第五章 軍人の世界
>>
中央大陸南西部に位置する旧レムルス帝国領の病院でクラウが入院中のカルネを見舞っています。
二人はエルトリア共和国とガスタークの戦場を視察に行ってカルネがエルトリアの攻撃に巻き込まれました。
右腕を失い意識不明に陥り眠り続けています。
現在のメノリス大陸では三つの国が争っています。
ローランド帝国、ガスターク帝国、エルトリア共和国。
その中でエルトリア共和国は忘却欠片を持っていないので弱いと思われています。
それなのにガスタークとローランドに同時に攻め込みました。
エルトリアがガスタークに連勝を続ける事になります。
不審に思ったクラウとカルネは視察に行く事にしました。
亡きフィオルの妹エスリナは目覚めないカルネに付き添っています。
クラウはエスリナが心配なのでカルネを目覚めさせたいようです。
今はエスリナが外していてクラウしか居ません。
クラウは眠り続けるカルネの肩に蹴りを入れます。
強く蹴り過ぎてカルネがベッドから落ちてしまいます。
医師に叱られています。
クラウはカルネの病状が解明できたのか質問しました。
医師は無念そうにできる治療は終わっていると答えます。
クラウはこのまま目覚めないならエスリナは俺が貰うぞとカルネに語りかけます。
やっぱりカルネは目覚めません。
クラウは病室を出て仕事に戻る事にします。
廊下を歩いているクラウの背後からカルネの声が掛かりました。
エスリナを奪うと言ったのが効果的だったみたい。
目覚めたカルネはエスリナに告白すると言い出します。
参考にするのでクラウとノアの進展具合を聞いてきます。
「もう寝ました?」と直接的な質問をしてくるね。
クラウはノアの気持ちを知っているんですが応えるべきか決めかねています。
二人は残り十年で世界がリセットされると知っています。
酷い負傷を負っても生き残れたカルネは残りの時間をエスリナと幸せに暮そうと思えるようになりました。
これまでのカルネは軍人なのでいつ死んでもおかしくない。
だから大切な人は作らない方が良いと考えていました。
大きな変化ですよね。
カルネの決意を聞いてもクラウはノアに応える気になれません。
カルネはクラウが告ればノアは応えてくれると言ってるんですがね。
戻ってきたエスリナがカルネを視認します。
涙を溢れさせてカルネに駆け寄り抱き合います。
クラウはその場を離れる事にします。
振り返るとカルネとエスリナが唇を重ねていました。
その姿がクラウには眩しく見ています。
お?クラウもノアに告る気になったか?
努力してますが十年後に世界がリセットされる可能性の方が高そうです。
十年ノアと幸せに暮らす方が有意義だと思うんだけどねー。
クラウは優し過ぎるんだよなー。

>>
第六章 大切なことはなにか
>>
関係者を集めての会議を始めるまでに時間がありました。
シオンは一人で執務を続けていたんですが進みません。
神の影響を退ける結界の効力は七か月です。
目の前に始めると七か月では終わらない事業の書類があります。
今この書類を片付けても意味があるのか?と疑問に思ってしまい仕事が止まります。
意識を失っている時にシオンは勇者の力が増した事を感じ取りました。
結界の効力が失われると勇者はすぐに世界を壊し始めそうです。
そりゃヤル気も無くなるよな。
ノックの音がしてキファが入ってきました。
キファはライナがフェリスに告白すると心配になったみたい。
シオンは恋愛相談でもする?と持ち掛けます。
キファはシオンにライナとフェリスの進展具合を聞いてきました。
シオンはライナが恋愛が苦手と知っています。
シオン、ライナ、フェリスが仲良しだったのは恋愛が苦手で未来を見てないからだったようです。
キファはライナがフェリスに好意を持っていると悟っています。
自分に二人の間に割って入る余地があるのか聞いてきました。
シオンにも分からないのでは何とも言えません。
シオンはいつだって頑張る余地は残されていると助言します。
フラれたら慰めてあげると言いますが断られますね。
キファは自分に興味が無い男に触れられるのは嫌みたい。
自分が愚痴ってると気付いたキファが謝ってくるね。
シオンがいいよ仲間だろと伝えるとシオンも悪いと咎めてきました。
なんで?と問うとシオンがもっとちゃんとした王様で魅力的だったらこんな悩みは抱えなかったと言ってきました。
俺に惚れてりゃ苦労しなかったて?と問うと、そうだシオンはライナより簡単そうだし、と言われました。
シオンが不満を唱えると、全然魅力ないんだよねー、と言われます。
キファの趣味が悪いだけだろと伝えると彼女ライナの顔を思い浮かべたみたい。
少し嬉しそうで悲しそうな顔になりました。
キファは「ありがと」と言って出て行きます。
少ししてヤル気皆無の顔でライナが入ってきました・・・ノック無しです。
シオンはこれよりも自分は魅力的だろと思っています。
部屋に入ったライナはベッドが無い事に文句を垂れています。
ベッド無くして執務室とは言えないと嘆いています。
仕方ないので秘書役の席に座るね。
ライナは異世界に居る間にルシルから未来眼を押し付けられて未来を見たと伝えます。
全部世界が終わっていたと教えます。
抵抗するのを諦めた世界は比較的幸せだった。
そこでフェリスと暮していて子供が二人いたと教えるとシオンが驚いています。
幸せだったが最期は最悪だったと伝えます。
子供に未来を作れないのは最悪だった、なんでこの未来を選んだのか後悔しながら死んだ。
抵抗する未来を選んでも駄目だった。
シオンを喰って力を付けても最後は殺された。
どの未来も酷い結果だったと教えます。
シオンがルシルも未来を見ていた筈なのにどうして命を懸けて俺達を守ったと質問します。
ライナは未来眼で見た未来は変えられるので俺達に託したんだろと答えます。
ライナは根本的な何かを変えれば未来を変えられる筈だと伝えます。
シオンはライナが昼寝をやめるとか?フェリスがだんごを禁止するとか?と言ってきます。
ライナはそれで世界が救えるなら自分もフェリスも実行するだろう。
フェリスは未来で子供の為にだんご以外の普通の料理も作っていたと教えます。
シオンは衝撃を受けたみたい「まじで?」と聞いてきました。
結局何をすればいいのか分かりません。
お腹が空いたので食事に出かける事にしました。
二人で執務室を出るとフロワードがやってきました。
食事に行くと伝えると危険だと止めてきます。
酒、女、食事なんでも用意するので出かけるなと言ってきますね。
会議が終われば忙しくなるのは分かっているのでシオンはだらける事にします。
普段の三倍の護衛を連れて行きフロワードも同行すると言ってきます。
シオンはいやいや、おまえはこなくていいよ、まだ仕事があるだろ、と命じます。
フロワード可哀想です、一緒に行きたそうなんですが断られました。
ライナにシオンを守るようにと厳命してきました。
酒場でカレーを食べてからライナはシオンと別れます。
一人で未来でフェリスと暮していた家がある丘の上に向かいます。
そこで何をすれば世界を変えられるのか考えています。
フロワードが聞いたという神の発言がヒントになったようです。
神はライナが愛を手に入れると理から出てしまうと言ってました。
ライナは聞いてるか分からない神に向けて理を抜け出してやると宣言しました。
ライナが理を突破する為の行動を開始します。
最初に向かったのはキファの所でした。
キファに残りの十年をフェリスと歩もうと考えていると真摯に伝えます。
キファの気持ちに応える事はできない、期待しないで、誰かと楽しい人生を歩んで欲しいと伝えました。
おー思い切ったなー
キファはライナがフェリスを選ぶと覚悟していたようですが泣いてしまいます。
泣いたらライナを困らせる事になると謝ってくれます。
キファは心の整理を付けたいのか自分に魅力が無かったのか質問してきました。
彼女の人生に責任を取らないと決めているライナは答えません。
キファは答えないライナに優しさを感じて、また好きになちゃうじゃないと文句を言ってきます。
キファが泣きながらライナの子供が欲しいと言ってきました!!
ライナは衝撃をうけつつもキファの事は大切な仲間だと思っているからと言おうとします。
キファが嘘、嘘にきまってるじゃん、忘れて、冗談、と言ってきます。
女って怖いでしょ?このタイミングで冗談ですよ。
キファは明るくライナを送り出したいようです。
悲しいまでに彼女も優しいよな。
ライナが驚いたと伝えると大成功と喜びます。
用事があるから部屋を出て欲しいと言われてライナはキファの元を去ります。
ドアを閉めるとキファの嗚咽が聞こえてきましたがライナは無視します。
次にミルクの元に向かいました。
ミルクの部屋の前にはルークが立っていました。
ライナはこれからミルクにフェリスと生きていくと伝えると教えいます。
ルークはライナを部屋に入れてくれました。
ミルクはライナやシオンよりも回復が遅れているようです。
ベッドて休んでいました。
ライナはミルクにもキファにしたのと同じフェリスと生きて行きたいって気持ちを伝えます。
ミルクいい娘だね、遮らずにライナの告白を聞き届けてくれました。
途中から涙が溢れだしていましたがミルクはライナの結論を賞賛してくれました。
ライナが自分で考えて出した答えだったのが嬉しいようです。
もう自分をバケモノじゃないと思ってくれるなら嬉しいと言ってくれました。
本当に嬉しいんだと子供のような笑顔を向けてくれました。
止まらない涙をうれし泣きだと言ってますが堪える事はできません。
布団に顔を突っ伏して嗚咽を漏らし始めます。
次はちゃんと笑顔で応援するから、だからあの、と言ってきます。
ライナは部屋を出ました。
部屋の外にはミルク隊の面々が勢揃いしていました。
リーレ、ラッハ、ムーはミルクを泣かせたライナを睨んできます。
ルークだけは誠実な対応をしたライナにお礼を言ってきました。
流石ミルクの保護者です。
今日のライナは優柔不断なクズではなかったのでミルクは辛いでしょうね、と心配しています。
ライナはお前らが慰めてくれるんだろ?全員俺より全然まともだしな、と伝えます。
ルークが少しだけ睨むような目で、私たちの問題なので部外者は消えてくれますか?と言ってきました。
ライナはミルクに優しくできないならそうあるべきだと考え立ち去ります。
ライナは誠実な対応でキファとミルクをふりました。
この辺りがモテる要因かもな。
廊下でシオンが待っていました。
キファ泣いてたぞ、と伝えてきます。
ライナはダメな男を好きになるのが悪いよと答えます。
シオンはまあそうだなと認めるね、確かにその通りだと思うけど、二人の間柄なら言い過ぎって事では無いのか。
シオンは急ぎ過ぎなライナが心配なようですね。
急ぐ理由を聞いてきました。
ライナはむしろ急がなすぎたよ、逃げ過ぎていた、と答えます。
これで俺の大切なものは減った、弱味は減った、あとはシオンとフェリスだけだ。
殺されて俺が絶望して愛に狂うとしたシオンとフェリスが死んだときだけ。
これはもう変えられない、どの未来でもそうだった、悪いけど最後まで付き合ってくれ、とお願いします。
シオンは最初からそのつもりだよ、腐れ縁だしな、と答えます。
嬉しそう、シオン嬉しそう。
ライナはフェリスにプロポーズしてくると伝えます。
シオンは驚いた顔でそれも必要なの?と問います。
ライナはこの世界に対する執着が足りない。
子供を作って、家を建てて、父さんみたいに、その家族を守る為に命をかける。
この世界の理に穴を開けるんだ、と答えます。
シオンは、そりゃ凄い、大事業だな、それがお前が思った根本的ななんか、か?と問います。
ライナはそれが正解とは思えていません。
目の前のことからきちんと向き合わないとどうにもならないと感じています。
心配なシオンはフラれたら?と聞いてきます。
ライナはフェリスならだんごと結婚すると言われるかもと笑います。
シオンは笑ってたぶんないよ。
駄目だったら慰めてやるよ、だせーって言ってと笑います。
ライナは応援しろよーと文句を言ってからシオンと別れました。
向かう先はエリス家です。
エリス家は城から近いのですぐに到着しました。
ライナが来ると巨大な門が開きます。
フェリスは訓練道場で正座してぼんやり何かを見ていました。
緊張しているライナに「どうした、ライナ」とフェリスが問いかけてきます。
彼女の青く澄んだ瞳はバケモノを見る目ではありません。
フェリスの視線に勇気を貰いライナは大切な話を始めます。
フェリスはライナの気持ちに応えてくれるでしょうか?
シオンの見立てでは断らないと言ってましたがシオンの見る目も怪しいからな。
フラれてしまう可能性もありそうなんだよな。
ライナがフェリスにプロポーズするのは世界に対する執着を強める為みたいなんだよね。
そこらへんにフェリスが難色を示しそうなんだよな。
彼女は意外と乙女だから。
必要だからって割り切りは無理っぽいんだよなー。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美女5
魔法5
2
恋愛5
英雄2
変態2


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