ラノベの感想) デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 第2巻 (ファンタジア文庫)


狂三と響は第10領域(マルクト)の果てに到達しました。
第9領域への門は開けないと響が告げると狂三が威嚇しています。
門を開けなくてもログインIDのように霊体の波長を合わせれば通れるそうです。
響は第九(イエソド)、第八(ホド)、第七(ネツアク)、第六(ティファレト)まで巡った事があるので門を通過する方法を知っていました。
響の導きにより第九領域に出発する事になります。
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プロローグ
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第九領域(イエソド)
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第九領域への侵入を果たしますが、急がなければなりませんでした。
門の通過に手間取ると門と融合してしまいます。
狂三と響はダッシュで通過しています。
第九領域は、歌って、踊れて、愛される偶像(アイドル)が尊ばれる世界です。
狂三は「変わりすぎですわ」と感想を漏らしています。
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二人は門を警備していた門番に見つかってしまいました。
狂三は倒す順番を考えていましたが、門番のメンバーが怯えているのに気が付きます。
この領域はマルクトの様な殺伐とした領域ではないようです。
狂三と響は大人しく捕まることにしました。
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門番は呑気でした・・・狂三と響の処遇を捕まえてから話し合っています。
狂三は「三日あれば皆殺しにできるのでは」と響に言ってきます。
確かにこの領域の準精霊は弱そうなので、それも可能なように思えます。
響は全力で止めていました。
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二人は名乗る事にします。
「えーと、準精霊、第七隷属・・・緋衣響、です」
「準精霊、第三隷属・・・時崎狂三、ですわ」
狂三は響の意見に従い、無用の混乱を避ける為に、精霊、と名乗ることを避けました。
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呑気な門番は、「そっかー、響ちゃんと胡桃ちゃんね。よろしく!」と言っています。
狂三の事を凶暴な人物とは捉えていないようです、何しろ胡桃と呼んでいるからね。
狂三が人畜無害な可愛い子に上手く擬態していたと言えるのかな?
響が言った、第10領域の支配者、人形遣いが死んだので、混乱に乗じて逃げてきたって話を信じてくれます。
響が納得してくれるんですか?と確認すると、支配者の絆王院様が、そう宣言したからと言っていました。
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支配者の名前が絆王院だと知った響が驚いています。
彼女が、この領域に居た時の支配者は、輝俐りねむ、だったので、確認すると、彼女は居なくなったと教えれます。
リネムは歌えなくなったそうです。
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狂三と響は通行を許可されました。
狂三が絆王院との面会は可能か問いかけると、一様に無理だと言われてしまいます。
門番たちは、それぞれの意見を言い合っていましたが、狂三と響はさっさと立ち去ります。
響は殴り込みは最後の手段にして下さいと懇願しています。
狂三は、そんなことはしません、と言ってますね。
大丈夫でしょうか?
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絆王院の元に向かう途中で、デビューしたての新人アイドルの路上ライブを目撃しました。
そこで、この世界独特のファンパワーを見る事になりました。
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絆王院瑞葉(ばんおういんみずは)
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絆王院に会いに行くと受付けで止められてしまいます。
アポイントメントの無い方はお通しできませんとの事でした。
狂三は別の領域に向かう為に支配者の許可を貰わなければならないんだ、と説明しますが聞いてはくれません。
受付の少女は、私たちは忙しんです、『アイドルスターフェスティバル』の準備でてんてこ舞いなんです、別の領域に向かいたいなんて、どうでもいい話を聞いている暇はないんです!と言ってしまいました。
これは不味い!
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狂三は受付の少女の胸元に短銃を突き付けます。
狂三は自分たちはこの領域に干渉する意図はない、通過したいだけだと訴えます。
響が狂三の凶行を止める事になりました。
響は狂三が引き金を引いてしまうと狂三がどこかに行ってしまうと思ったようです。
そこに絆王院からの声が届きました。
《おやめなさい》
彼女が狂三と話がしたいと言ってくれたので面会する事になりました。
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受付の少女が忙しいと言っていたのは本当だったようです。
絆王院はリハーサル中でした。
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狂三が「・・・絆王院瑞葉さん、ですわね?」と確認すると妙な事を言っていました。
「ええ。・・・そう、私が聞いていたのとは別の方かしら」と言っています。
狂三の他にも誰かがこの領域にやってくるような口ぶりです。
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狂三はイエソドから自分たちを出して欲しいとお願いします。
絆王院が「何のために?」と聞いて来るので、狂三は「彼方の世界に帰還するためですわ」と答えました。
絆王院が「・・・理由を伺っても?」と聞いてきます。
狂三は「お断り致しますわ」と答えています。
まあ、正直に答えるのは若干、恥ずかしいかもね。
狂三の理由は、好きな人がいて、だから、会いに行く、ですからねー。
響は理由を知っているので、ここでは言えないよなーと、頬が緩みかけています。
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理由が言えないならば、門を開くわけにはいかないと絆王院が告げます。
他領域の安全が確認できていない。
儚い準精霊たちを庇護する為に、支配者として門を開く事はできないと告げます。
もっともな理由ですね。
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狂三が「命に懸けても開かないと、そう仰いますの?」と脅し始めます。
絆王院が「ええ。この命と引き替えにしても。それは、私の周囲に居る者たちの命も含めてです」と答えます。
絆王院のスタッフは決死の覚悟を決めています、絆王院の盾になって死ぬ覚悟はできているようです。
狂三は脅しが通用しないと分かって、困っています。
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絆王院は、狂三に向かって、他の手段があるならば、暴挙に出る事は無い、そうですよね、と確認してきます。
狂三は、他の手段があり、それが実現可能ならば、暴力沙汰など、好みませんと返答します!!
これに対して響が過剰反応を示します。
「狂三さん狂三さん、説得力皆無です。わたしもうっかり忘れがちですけど、狂三さんはナリが怖いんですから。繁華街を闊歩する極道ですよ、イメージ的には」
これは酷い、これには狂三も怒っています。
響は後でお仕置きされる事になりました。
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狂三が絆王院の言っている、他の手段について聞いてみると彼女は恐ろしい事を言い出しました。
絆王院は狂三に向かって、アイドルになってみてはどうでしょう?と聞いてきました。
イエソドはアイドルとアイドルを取り巻く者たちで織り成される領域・・・
ここで我を通したいと言うのであれば、ちゃんとしたアイドルになって頂けないと、と言ってきました!!
狂三が絶叫しています、「意味が、わかりませんわぁぁぁぁ!?」
絆王院は、狂三が優秀なアイドルになれば、領域を通過させてくれるようです。
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狂三は躊躇っていましたが、隣で聞いていた響が「・・・やりましょう」と狂三の代わりに返答しました。
「ひゃい?」狂三からヘンな声が漏れています、これは珍しいです・・・
響が豹変します。
絆王院と交渉を始めています。
響は交渉に勝ったようです、絆王院から好条件を引き出しました。
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響が狂三に確認してきます。
狂三さん、一週間ならアイドル修行耐えられますよね?
狂三は混乱していますねー。
響は一週間で狂三をAAランクアイドルに仕上げるつもりです。
響はアイドルに詳しそうですねー。
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その理由が判明します。
受付の少女が響の正体に気が付きました。
響は前にこの領域にやってきた時にアイドルプロデューサーをしていました。
そして腕も確かなようです。
伝説のSランクアイドル育成プロデューサー、ひびP、でした。
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狂三は響からアイドルについての説明を受けています。
アイドルには種別があるそうです。
ラブリー・・・可愛い系。
スタイリッシュ・・・カッコイイ系。
ケイオス・・・イロモノ系。
響は自信満々に狂三はケイオスだと宣言しました。
イロモノ呼ばわりされた狂三は響を撃とうとしていますよ!
響は狂三を売り込む方向性を示します、ここでも酷い事を言っています。
「狂三さんはこう、ドS中二耳年魔乙女路線で売っていくのが一番」と言っています。
的確な考えだと思えますが、狂三はスタイリッシュ路線で行くと主張します。
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狂三のポテンシャルが高いので響が折れてスタイリッシュ路線で行く事になりました。
響の厳しいレッスンが始まりました。
同じことを繰り返すだけの地獄のような特訓でした。
狂三は響に指図されるのはストレスが溜まると嘆いています。
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響の手腕は相当なものでした、一週間で狂三はスタイリッシュとして仕上がりました。
しかし響には若干の不安もありました。
適性がケイオスの狂三をスタイリッシュに仕上げたので狂三の能力を完全には引き出せていないのが不安でした。
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オーディションが始まり、狂三の番になります。
狂三は見事に歌い切り、勝利間違いなしとの手応えを得ます。
ここで響は、負ける要素なんてまったくない、という負けフラグを立ててしまいます。
狂三が最後の出場者だったのですが、飛び入りで参加者が追加されました。
響は、これはヤバいパターンだと考えています。
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飛び入りで参加して来たのは蒼でした。
狂三を標的として追いかけてきている、バトルマニア、ウォーモンガーの彼女です。
蒼もスタイリッシュに仕上がっていました。
そして彼女の適性に合っていました。
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時崎狂三のランクはA、観客人数は8036人。
蒼のランクはS、観客人数は25106人。
狂三は蒼に負けてしまいます。
狂三に勝てた蒼は気分が良さそうです。
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狂三と響は絆王院の元に苦情を言いに行きました。
飛び入りで蒼を参加させたのは卑怯じゃないか、霊装に手を貸したのも卑怯じゃないかと訴えました。
しかし絆王院は、蒼に貸した霊装がなくても、彼女は狂三に勝ったでしょうと言っています。
あなたも、そう思うでしょと、問いかけられた響は、それを認めています。
絆王院は、選択肢を提示しました。
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このままアイドルを続けてAAランク昇格を目指すか、一旦アイドルを引退して再度来月のデビューを目指すか。
響の見立てでは、AAランクへの昇格は三か月はかかりそうです。
再デビューするにしても、一ヵ月先です、さらに、ランクが落ちてのデビューになる可能性も秘めていました。
狂三は、どちらにしても長期滞在になるのですね、とガッカリしていました。
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絆王院は、怒った狂三が暴れる可能性を考慮していたようですが、狂三は引き下がりました。
絆王院は、この結果をどこかに報告するようです。
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輝俐リネム(きらりりねむ)
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狂三と響は場所を喫茶店に移して今後の方針の相談をしています。
このままスタイリッシュとしてAAランクを目指すのか、狂三の適正に合っているケイオスとして再デビューするのか。
どちらにして、時間が掛かってしまう、早々にこの領域から出て行く事はできなさそうです。
「打つ手なし、ですわね」と狂三が呟くと、他の席の会話が聞こえてきました・・・
「打つ手ないよのよー!」
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聞こえてきたのは元支配者、輝俐リネムの話声でした。
相手は彼女の後輩アイドルの桃園まゆかです。
まゆかは小心者の腹黒さんでした。
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リネムは歌えなくなった自分は可愛いだけが取り柄のダメ人間になってしまったと嘆いています。
リネムはもう一度歌えるようになりたいそうですが、ステージに立つとゲロを吐いてしまい歌えないそうです。
まゆかには愚痴を聞いてもらっているようでした。
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まゆかはリネムにある噂の存在を教えています。
「月の声」というアイテムがイエソドのどこかに眠っていて、それを入手できれば歌えるようになるそうです。
リネムは「月の声」を取りに行くことになりましたが、場所が問題でした。
「夢の揺藍(クレイドル)」と呼ばれる死ぬ直前の空っぽ娘が向かう場所でした。
一度そこに向かって正気を保ったまま戻ってきた準精霊はいないそうです。
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リネムはアイドルを長くやっていたので相手の嘘が見分けられるそうです。
まゆかがリネムなら無事に戻ってこられるかも、と本気で信じていると分かったので行ってみる事にしました。
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リネムが立ち去ると、まゆかはお付きの空っぽ娘(エンプティ)に話しかけます。
彼女はルクという名前でした。
まゆかは、リネムが持ち帰った「月の声」を奪おうと考えていました。
「月の声」には大きな霊力が蓄えられているので、まゆかはそれが欲しいようです。
まゆかとリネムの会話が聞こえてしまった、狂三と響は彼女を追いかける事にします。
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リネムが歌えなくなったのは、隣界編成(コンパイル)時に発生した黒い柱に触れてしまったことが原因でした。
黒い柱から、この領域を作り出した精霊が吐き出した負の感情が流れ込んできました。
それはアイドルなんて無意味な存在だと思わせる内容でした。
ブツブツ独り言を言いながら歩いているリネムの首根っこを掴んで狂三が彼女を捕まえました。
「ぐえー!」とヒキガエルのような声を出してリネムが止まります。
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狂三は取引を持ちかけました。
リネムが「月の声」を手に入れるのを手伝うので、リネムが支配者に返り咲いた時に、領域を通過する許可を出して欲しいと提案します。
リネムは了承したので三人で「月の声」を探しに行く事になりました。
まゆかに命じられたルクがつけていました。
ルクはリネムが月の声を入手したら強奪するようにとの命を受けています。
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狂三はリネムとの距離を置きたいようですが、気に入られてしまったようです。
リネムは狂三を恐れません、親し気に話しかけてきました。
狂三は纏わりついてくるリネムを振り払う事を諦めたようです。
リネムを構っている狂三に響は嫉妬を覚えていました。
三人は無事にクレイドルに到着しますが、その場所を見て驚く事になりました。
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夢の揺籃(クレイドル)
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そこは遊園地の廃墟でした。
壊れた観覧車やメリーゴーラウンドなどが置いてありました。
ベンチに座っている空っぽの少女を発見します。
彼女は溶けて消えるのを待っている、消えるのは同一化だから怖くないと言っています。
彼女は消えて行きました。
彼女にはここが遊園地の様に見えていたようです。
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この廃墟が楽しい遊園地に見えるようになると消えてしまうようですね。
リネムは目の前でエンプティが消失したのでショックを受けていましたが、狂三と響は平然としています。
物騒な第10領域ではエンプティが消えるのは日常茶飯事だと教えられるとリネムはビビっていました。
三人は月の声を探す事になります。
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狂三は手分けして探した方が効率が良いと主張しますが、エンプティの消失で怯えているリネムが見落としをすると響が主張した事により、三人で探す事になりました。
狂三が二度も相槌を打ち、響が月の声の発見は狂三と響に掛かっていると主張したのでリネムがヘコンでいました。
リネムは自分でもそう思うと言っていました、駄目子ですねー。
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月の声は中々見つかりません。
最後に残ったジェットコースターのコース上に存在する山の中を探す事になります。
あった、あったよ、そこに月の声と思われる反応を発見しました。
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黒い雨が降っています。
これに当たると準精霊は何らかの記憶を見る事になり、消滅してしまう可能性があります。
刻々帝(ザフキエル)を使って時間を巻き戻す事が出来る狂三が試しに雨の中を進んでみる事になります。
雨にうたれた狂三は瞬間的に、これは無理ですわね、と諦めています。
平気っぽい?と聞いてきた響を、どうでしょう、と言って挑発します。
響も雨の中に入ってきました。
響は、これはリネムさんには無理かもしれません、と言っています。
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二人の憐憫の視線にムカついたリネムは二人の静止も聞かず雨の中に飛びこみました。
そして、精霊の捨てた記憶を見せられる事になりました。
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記憶の中で精霊は彼女を取り巻く人間の誹謗中傷を受けていました。
リネムは隣界編成の時に出現した黒い角柱に触れた時に見たのはこの記憶だと思い出しました。
記憶の中で誹謗中傷されるアイドルを見たリネムは動けなくなっています。
そこに狂三の声が聞こえてきました。
「嫌といわれても。それなら、前に進みなさいな」
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リネムにはこの雨を浴びても平気な狂三と響が不思議なようです。
二人はマルクトの準精霊にとっては、悪意なんて当たり前ですからと答えています。
狂三はアイドルになったリネムは、歌わなければならない呪いに掛かったのだと告げます。
そして、ここにリネムのファンになろうとしている愚か者が二人居ると告げます。
リネムは気づかぬ内に前に進んでいたようです。
狂三の励ましを受けてリネムは月の声の元まで歩みを進めることができました。
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月の声はマイクのような形状をしています。
触れてみるとこの領域を作った精霊の声が聞こえてきました。
精霊は誹謗中傷されても彼女を応援するたった一人のファンのお陰で歌えるようになったと言っています。
リネムが精霊が貰った勇気を自分は誰に貰えば良いのか?と尋ねます。
精霊は、そんなの簡単だ、目の前の二人に頼めばいいんですよ、と返答します。
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本当にそれで歌えるのか?と問うリネムに精霊は歌えますよーと明るく答えていました。
精霊はリネムをこっちの世界に来ませんか?と誘ってきます。
きっと大歓迎してくれますよ、本当の私が。
本当の私、あー、そうか、そうか、ここに出てきている精霊は記憶なのねー。
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最後に握手してリネムと精霊は別れる事になります。
握手をする瞬間に精霊がリネムを見つめる眼光が獣のようになりました。
美少女好きを認める発言をしているので、この精霊は美九のようですよ。
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夢から覚めたリネムはまだ歌えるようには成っていないと告げます。
リネムは狂三と響に勇気を頂戴と言って来ました。
狂三は応援するくらいしか出来ませんよ、と言っていますが、響には何か考えがあるようです。
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響がブツブツと独り言を呟き始めます。
蒼って呟きが聞こえてきて狂三が嫌な顔をしています。
プランAが組み上がったと言って、響が中央区に戻りましょうと言ってきます。
何やらビックプロジェクトを思い付いたようです。
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ジェットコースターの施設から脱出するときに刺客に襲われます。
狂三が先頭だったことが彼女たちの不運でした。
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刺客は四人いたようですが、指揮官は狂三に視認される前に逃げました。
良い判断です。
彼女に雇われていた三人は戦闘を挑んできました。
三人はマルクト出身の傭兵でした。
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狂三は割とあっさり三人を消滅させています。
三人はチームで依頼をこなしていたようなんだよね。
狂三は「・・・わたくし、悪役みたいですわね」とため息をついていました。
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狂三が襲撃者を雇ったのは、ここの情報を寄越したアイドルでしょうか?と問うとリネムが否定しています。
「え、マウリが・・・そんな・・・」
リネムは名前を間違っているね、本当はまゆかです、響が訂正していました。
リネムはまゆかには、ここまでやる度胸はないと言っています。
狂三は誰の差し金か分かったようですが、口には出しませんでした。
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三人は無事に中央区に戻ってきました。
そこで響が思い付いたプランを説明しています。
響は狂三、リネム、ともう一人でユニットを組んで売り出そうとの計画を説明します。
最後の一人は狂三が良く知っている人です。
狂三は嫌そうですよ・・・
アメリカ人ならば、オーマイガッと叫ぶ場面のようです。
あの人だね。
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三人組(ユニット)
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蒼はアイドル活動をしていました。
しかしヤル気が全くありませんでした、それでも才能だけは溢れる程に持っています。
彼女についたマネージャーが嘆いていました、その才能をヤル気のあるアイドルに分けてあげたい・・・
蒼は狂三と戦うことにしか興味が無いようなのでヤル気が無いのは当然と言えば当然ですね。
そんな蒼の控室に狂三がやって来ました。
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蒼は狂三と戦える事を期待しましたが、違いました。
狂三は蒼をスカウトにやって来ました。
ここで、ひびPが見事な交渉術を見せてくれます。
ひびPはユニットに参加すれば狂三に貸を作れますよ、と告げます。
劇的です、蒼はユニットへの参加を快諾しました。
練習の為に狂三、リネム、蒼は一時的に姿を隠す事になります。
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リネムが居なくなったと知った絆王院は焦っていました。
彼女はリネムの事を大切に思っているようです。
リネムは絆王院の事を、自分が歌えなくなった矢先に支配者になりやがってーと罵倒していたのですが・・・
絆王院はリネムを探して欲しいと領域にいる準精霊に訴える為に緊急ライブを開く事にします。
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リネムを始末し損なったとの報告を受けたまゆかはリネムから月の声を回収する機会を伺っていました。
そこに絆王院が緊急ライブを開くとの告知がなされます。
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ルクはまゆかに噂を流したらどうですか?と提案しました。
絆王院がリネムの追討ライブをするとの噂を流せば、リネムが出てくる可能性があると指摘します。
出てくれば、そこで月の声を奪う事にします。
出てこなかった場合はイエソドから出て行ったんだと考える事ができます。
どちらにしてもリネムを大切に思っている絆王院は傷つくはず。
まゆかは自分が生き残る為に必須な絆王院を追い落とす事が可能になる、と判断してルクの申し出に乗る事にしました。
まゆかは気付いていないですが、誘導されている気配があるよ・・・
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絆王院のライブが始まります。
リネムが心配な絆王院は調子を崩していました。
普段の完璧さがないので観客は困惑しています。
絆王院の不調を見たまゆかは絆王院のステージに乱入して、自分がリネムへの鎮魂歌を歌う計画を立てます。
リネムが消滅したと絆王院に思わせる事が出来れば、彼女は消沈してしまい、自分が支配者を引き継げる可能性が高まると考えます。
そこに狂三、リネム、蒼のトリオが乱入してきました。
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Sing A Song!
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三人の練習風景は壮絶だったようです。
誰がセンターになるかで壮絶な争いが勃発していたようです。
最初はリネムがセンターになる事になりました。
ステージに乱入したリネムが叫びます。
「アタシの歌を聴いてえええええええええええええええええええええ!!」
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流石ひびPが育てたユニットです。
ラブリー(リネム)、スタイリッシュ(蒼)、ケイオス(狂三)其々の特性が存分に発揮されていました。
突然の闖入者に会場は呆然としていましたが、ユニットの曲が終わると大喝采が沸き上がります。
リネムは歌えるようになりました。
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感極まった絆王院がリネムに抱き着いてきます。
良かった、良かった、先輩。
謝ろうと思っていたんです、と泣きながら訴え始めました。
リネムは何の事だか分からない様子ですが、絆王院からかつての出来事を説明されて思い出します。
リネムは絆王院がデビューを掛けて出場するオーディションの審査員でした。
オーディションが始まる前に参加者に声を掛けていたそうです。
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絆王院がステージで歌っているときに隣界編成が発生して絆王院が黒い角柱に当たりそうになったそうです。
それをリネムが助けた事で彼女が黒い角柱に触れてしまい歌えなくなったそうです。
絆王院はそれを謝ろうとしていたのですが、機会を失い謝れないでいました。
リネムの為に絆王院は権力を求めて支配者になったそうです。
支配者の権限を使ってリネムの復帰をサポートするつもりだったそうです。
絆王院はいい子だねー。
彼女の想いが遂げられ、めでたしめでたし、かと思ったら、月の声を狙って攻撃してくる人がいました。
「うばえ」
ルクです、彼女の斬撃によりリネムが斬られてしまいました。
絆王院が絶叫します、「いやあああああ!!」
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ルク
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絆王院が先輩、先輩とリネムに呼びかけています。
リネムは普通に反応していますねー。
斬られた筈なのですがリネムは無傷でした。
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狂三が攻撃してきたエンプティに「何ですの」と問いかけます。
エンプティは記憶は自分にとって毒なのですと言っています。
狂三は察したようですね。
だから月の声を確保させようとしてリネムを動かしたんだな・・・
リネムは、その話はまゆかに言われた事だと言っていますが、まゆかに作戦を授けたのはエンプティだったようです。
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まゆかは、何やってんのよ!私はそんな事頼んでいないとエンプティを罵っています。
どうやら実際の主従は逆だったようですねー。
まゆかはエンプティに利用されていたようですよ。
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エンプティは準精霊からの霊力供給が無いと動けなくなるようですが、まゆかに霊力供給をカットされても問題無いようです。
「この程度の霊力、それこそ塵芥でしかなかったですけど」と言っています。
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狂三は彼女に、名前、目的、最終目的を聞きます。
ルク、月の声、言えません、と返答されます。
狂三の対応が決定しました・・・「殺しますわ」
ルクも「殺し合いですね」と応じて二人の戦闘が始まります。
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ルクの使う大鎌が厄介でした。
伸びたり、柄の部分で曲がったりします。
弾丸を器用に防御されてしまった狂三は【10の弾(ユッド)】を使いルクの記憶を探りました。
ルクが信奉者だと判明します。
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白の女王(クイーン)って存在の信奉者のようです。
狂三はルクを挑発しました。
あなたは駒、つまりルクではなくルーク。
惨めな女王気取りのどなたかに仕えるだけの、ただの人形。
最後に様付けしていた誰かに裏切られて死ぬと相場が決まっておりますわ。
定番のセリフ『こんなに尽くしてきたのに!』と仰ってはいかがですか?
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狂三の挑発で激高したルークは無意味な攻撃をしてしまいます。
狂三の的確な攻撃で彼女を仕留められるかと思われたのですが、ルークが粘りを見せます。
逃げ遅れて観客席に残っていた、まゆかに突進して行き、彼女を攫って会場から離脱してしまいます。
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狂三は蒼にルークの追撃をお願いします、蒼が追いかける事になりました。
蒼は狂三に頼りにされて嬉しいみたいだよ、即行で追いかけてくれます。
狂三がリネムの元に近づいて来ました。
リネムはまゆかがどうなったのか心配しています。
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リネムが、まゆかは、馬鹿だし悪辣だし小心者だし、自分の事を可愛いと思っているロクデナシなんだけど、あそこまでの”生きたがり”を見た事無い、と告げます。
そんなまゆかを助けてほしい、とお願いしてきました。
絆王院まで、まゆかを助けてほしい、とお願いしてきました・・・彼女なりに良い歌を歌えるんです。
流石アイドルです、クズでも愛される何かを持っているようですね。
狂三は二人のお願いを聞くには条件があると言いますよ・・・『時間』を奪わせていただきますわ。
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狂三が、きひひひひ、と笑ったのでリネムと絆王院は震えあがる事になっています。
リネムは、時間を奪わせてもらうと言われたので寿命を奪われておばあちゃんになってしまう、アイドル活動どうしよう?と心配になっています。
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狂三はそこまで鬼ではありません、少し気怠くなるだけですと説明しました。
それでも気になるようでしたら、みなさんから少しずついただく事にしますと告げます。
狂三の提案に乗り、絆王院が観衆を呼び戻して、リネムと絆王院がデュエットする事になりました。
会場は大入りです、響が悔しそうにしていますねー。
本来ならば、この観衆は自分たちのものだったのにー。
ひびPがズレた感情を発露しています・・・
狂三が冷静にツッコミを入れています、「わたくし、ここで本腰を入れてアイドルになる訳ではありませんよ」
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リネムと絆王院の歌は会場を熱狂の渦に包み込みました。
支配者と前支配者のデュエット半端ないです。
狂三は盛り上がっている観衆からすこしずつ時間を貰っています。
響に追ってくるように命じて、ルークの元に向かいました。
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そして、白の女王(クイーン)
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まゆかを拉致したルークはクレイドルに来ていました。
ここでまゆかの霊結晶(セフィラ)の欠片を奪って霊力の回復を図るつもりでした。
消滅したくない、まゆかは必死に会話を繋いで時間を稼ごうとしています。
どうして月の声を吸収しないのか問いますよ。
ルークは、これはあの方にお渡しするものなので自分では使えないと言っています。
可哀想なまゆかは、ルークが、あの方の為に月の声を手に入れる為に利用されたと知らされます。
ルークがこれ程までに信奉するあの方の事が怖くなっています。
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まゆかは追ってくる者がいるとは考えないのですか?と問いました。
ルークは追手が掛かっても皆殺しにできると強がりますが、狂三が相手でも?と問われて表情が崩れました。
まゆかは狂三に追い詰められていた、自分のセフィラを吸収したくらいで狂三に勝てるのか?と問います。
まゆかはここが境界線上だと考えています。
神様、聖霊様と祈っていますよ。
もう二度と悪辣な企みはしません。
もう二度とアイドルとして歌いません、転職します、別の存在理由を見つけます。
自分に合った、正しい何かを見つけます。
祈りが通じましたね。
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殺されかけているまゆかの元に助っ人がやって来ます。
蒼が攻撃をしてきました。
蒼は時崎狂三は私の獲物、横取りしようとした時点でお前は敵だと言っています。
更に、ルークと戦いたいとも言っていました・・・流石です、ウォーモンガー。
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解放されたまゆかは、祈りが聞き届けられた事に深く感謝して、誓いを新たにしました。
「・・・別の領域に行こっと・・・」
彼女はみっともなく這いずり回り、生の喜びをありったけ感じながら隠れる事にします。
この歓喜がある限り、自分は消えたくないと思い続けられると確信しながら。
まゆかは準精霊として勝利者と言えるかもねー、ここまで強い気持ちを持てたので消えることはなさそうです。
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狂三が合流して優位に立ちました。
沈黙したルークの両肩が震えだします。
狂三は笑っていると感じます、蒼は泣いていると感じました。
蒼の予測が当たりました。
ルークは「こめんなさいー白の女王」と泣いていました。
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追い詰められたルークは月の声を吸収する事にしたようです。
泣いていたのは白の女王の為に手に入れた月の声を自分で使ってしまう事に関する謝罪だったようです。
大量の霊力を手に入れたルークとの戦闘が再会されます。
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他に有効な攻撃手段が無かった狂三と蒼はルークに向かって突撃を開始します。
ルークの攻撃を受けながらも狂三が突進してきます。
狂三の攻撃を防ぎ切り勝利を確信したルークの耳に至近距離から狂三の声が聞こえました。
「・・・もう、あの子は。迫ってきたら逃げていい、と伝えましたのに」
.
ルークに突進してきたのは狂三に化けた響だったようです。
蒼の攻撃で目くらましを掛けて、その隙に響と狂三が入れ替わったようです。
響に集中しているルークの隙をついて狂三が接近したようですよ。
狂三は遅れて戦場にやって来る響に携帯電話のメッセージ機能をつかい作戦を伝えたそうです。
うまい連携でした。
.
響が頑張り過ぎたのは狂三に頼られた事が嬉しかったからでした。
「やーりーまーしーたー」と響は得意げです。
やり過ぎた響に狂三がお仕置きしています。
狂三は響が心配だったようなので、これは照れ隠しが多分に含まれているね。
.
狂三がルークに止めを刺そうとしています。
言い残すことは無いかと問いかけます。
ルークは「さようなら」と言い残しました。
狂三は引き金を引いた筈なんですが、銃弾は発射されませんでした。
.
「愛しています」
「何もかも、誰もかも、全てを愛しているし愛していないし、殺したいし殺したくないし、消費したいーそれは事実ですわね」
と言って、ルークが信奉する白の女王が登場しました。
狂三の頭脳は過負荷で潰れそうになっています、何だこれ?
白の女王は狂三にそっくりでした。
.
白の女王(白い狂三)はルークを呼びます。
「敗れましたわね?」「では、分かっていますね?君の結末を」
口調は優しそうなんだよねー、ルークは嬉々として頷いています「ええ、どうぞご存分に」
白い狂三はルークの心臓からセフィラのかけらを取り出し呑み込んでしまいました。
ルークは持っていた無名天使<紅戮将(バーミリオン)>を白い狂三に手渡して消滅していきました。
ルークは満足気でしたよ・・・
.
白い狂三は空間から新たな駒を呼び出します、来なさい、ポーン。
何の特徴もない白い少女が出てきます。
彼女に向かって「今から君がルークだ」と言ってバーミリオンを渡します。
ポーンはルークに変化しました。
.
狂三は響に「お逃げなさいませ」と伝えます。
響は狂三から頼りにされていない事が悔しいようですが、狂三の指示に従ってくれました。
蒼は一緒に戦う事になったようです。
ルークが妙な事を言っていました。
「・・・鼠はどうします?」
白い狂三は自分たちの畏怖を知らしめる為に放置しなさいと命じています。
鼠とは、桃園まゆかではないようです、狂三は考える事を止めました。
.
蒼が警告してきます。
「来るぞ、時崎狂三。・・・勝負はまたの機会に」と言ってきます。
狂三はこんな大ピンチでも、しっかりと次戦の約束をしてくる蒼に呆れています。
.
「あなたが何であるかはわかりませんけれど、何者かはわかりますわ」
「君が何者かは知っているが、何であるかはわからない」
「あなたは」
「君は」
「害虫ですわ」
「生贄だ」
狂三と白い狂三は共に弾丸を撃ち放ちました。
狂三の方が口が悪いですね。
白い狂三は口調が丁寧すぎて、偽物臭がしますね。
.
>>
続く道へ
>>
狂三に時間を吸収されたリネムと絆王院は倦怠感に襲われています。
今は狂三を信じましょうって事になりますが、リネムは嫌な予感を覚えていました。
.
佐賀繰唯(さがくれゆい)って準精霊が急報を持って絆王院の前にやって来ます。
彼女は絆王院の姉の関係者のようです、「あなたは華羽(かれは)姉様のー」と言っていました。
繰唯が持ってきたのは狂三と蒼が負けたって報告でした。
.
第三領域(ビナー)の支配者、白の女王がイエソドに現れて、第三の精霊である時崎狂三及び放浪の準精霊、蒼と交戦状態に突入。
これに勝利した模様だと伝えてきました。
リネムが自分の嫌な予感はなんで当たってしまうのかと呻いています。
.
白い狂三に負けた狂三は牢屋に繋がれているようです。
目覚めた狂三の前に時崎狂三がいましたよ。
その狂三も<神威霊装・三番(エロヒム)>を着ています。
奇妙です・・・狂三と同じ存在の様ですが、別の個体として存在しているようです。
彼女は「どうか『わたくし』、何としてでもお逃げくださいませ。この城の主である白の女王が気付かぬ内に。そして、何としてでもこの隣界とあの人を救うのです」と告げました。
助けにきた狂三はどこかの時点で分裂した狂三なのでしょうか?

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