ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第20巻 ムーン・クレイドル (電撃文庫)

山ゴブリン族のオロイが人界人ヤゼン老人を殺害した事件の捜査は行き詰まります。
キリトとアスナは人界統一会議のメンバーに捜査を依頼する形になっていました。
キリトは自分で捜査したかったようですが暗殺を危惧されて行動を止められています。
ファナティオさんがキリトを上手く操縦している感じです。
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ティーゼはキリトやアスナが使う神聖語をノートに書き留めていました。
彼女の真面目な態度にロニエは驚いていました。

アスナは料理技能の探求を続けていました。
アンダーワールドの料理は火加減が難しいようです。
文字を書くには品質が低い失敗品の紙を料理に流用していました。
紙で包んで火を通しているぞ、アスナの探求心は底無しですね。
出来たがった料理は、とても美味しいそうですよ。
キリトは無心で食べていました。
感想を言わないキリトにアスナは慣れてしまったようです。
キリトとアスナの関係性も安定期に入っている感じです。
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自分では捜査活動をしにくいキリトだったのですが、アスナ、ロニエ、ティーゼを連れて殺人事件の起こった宿屋に向かいます。
宿屋までは東西南北を分断するアドミニストレータが作り出した市壁の上を歩いて向かいました。
流石キリトです、誰も試さない事をやってしまう、行動力の高さが素晴らしい。
事件現場の部屋でアスナが過去の状況が視認できる神聖術を使いました。
犯人の正体は分かりませんでしたが、オロイが犯人では無い事が判明します。
犯人はヤゼンを殺害後、オロイの部屋をノックして殺人に使ったナイフを廊下に置いて消えました。
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宿にやって来たのにはもう一つ目的がありました。
拘束中のオロイのホームシックを解消する為に仲間の山ゴブリンをカセドラルに呼ぶ為でした。
しかしキリトたちが山ゴブリンと接触する前に彼ら三人は誘拐されてしまいました。
誘拐犯は南セントリア行政府の役人と名乗ったそうです。
行方が分からなくなった山ゴブリンの捜索を行う事になります。
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見習い騎士のロニエとティーゼは捜索に加わる事は無く、日々の訓練をしています。
ロニエの幼竜、月駆(つきがけ)が魚を残す傾向があると知らされます。
戦場では餌を選べないので矯正する事になります。
厩舎長のハイナグさんのアドバイスに従い生きの良い生魚を食べさせる事にします。
自分て獲った魚ならば喜んで食べるだろうとのアドバイスを貰いました。
ロニエとティーゼは月駆と霜咲(しもさき、ティーゼの幼竜)を連れてノルキア湖に向かいました。
そこは皇帝直轄領の一部で今は一般人にも開放されています。
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湖に到着すると魚を獲らせる事になります。
幼竜が泳げるのか?と不安になっていましたが、問題はありませんでした。
ロニエは少し厳しく月駆に接しています。
魚が獲れなかったら今日のご飯は無しだと言っていました。
月駆は見事に魚を捕まえてロニエの元に持ってきます。
ロニエは捕まえた魚を食べない月駆の事をやっぱり魚嫌い?と心配しましたが、ティーゼの解説で納得する事になります。
頭の良い月駆は獲った魚をロニエにくれたようです。
ロニエが納得して褒めると喜んでいました。
月駆は魚獲りを再会して、霜咲と連携して魚を捕まえていました。
捕まえた魚を喜んで食べていたので魚嫌いの矯正は成功しました。
月駆は死んだ魚の匂いが嫌いだったようです、捕まえたばかりの魚は美味しいと感じていました。
月駆は味にウルサイようです。
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解放された直轄領には公園とかがあり、休日に人々が遊びに来る娯楽スポットになっているのですが、ここは不人気な場所でした。
その理由が湖畔にある別荘に幽霊が出るとの噂が立っていたからでした。
ティーゼが噂の真相を調べようと言い出します。
ロニエはお化けが苦手なので入りたくなさそうでしたが、ティーゼに怖いんだろう?と挑発されてしまい引くに引けなくなりました。
乗せられてしまったロニエを伴い別荘の調査を始めます。
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別荘には鍵が掛かっていましたよ。
ティーゼはキリトの使った神聖術での鍵開けを試みますが失敗します。
キリトの様な強力な神聖術はまだ使えませんでした。
ロニエはティーゼが別荘に入りたがっている理由に思い至ります。
ティーゼはお化けがでるならば、ここには何かがあり、死んだユージオと再会できるかもと期待していました。
ティーゼの気持ちが分かってしまったロニエは彼女に協力する事になります。
ティーゼは騎士レンリからプロポーズを受けていて、その答えを出せないでいました。
悩める彼女はユージオに会って自分の気持ちを整理したかったようです。
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裏手に回ると鉄柵の向こうに鍵がぶら下がっていました。
柵の間を月駆に抜けて貰いカギを取ってきて貰います。
裏門を開けて別荘の敷地内に入るとロニエが神聖術を使います。
彼女は神聖術を使い残された足跡を確認しました、中々やりますね。
足跡は森の中に続いていました。
足跡を追っていくと森の中で地下に続く階段を発見します。
地下道を進んでいくと、別荘の真下に戻ってきている事に気が付きます。
なんで別荘の地下に至る入り口が森の中にあったのか不思議に思っていました。
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別荘の地下は牢屋になっていました!!
ここで二人は山ゴブリン誘拐事件の中枢に入り込んでしまいます。
牢屋の中には誘拐された山ゴブリンの三人が入れられていました。
声を掛けると、痛い事しないでと訴えてきます。
誘拐犯たちは彼らに手荒な事をしていたようだぞ、許せませんね!!
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彼らを助けようとしている所に誘拐犯たちがやって来ます。
対決は必至な状況です、幼竜を牢屋の中に隠す事にします。
魚嫌いで痩せている月駆は入る事が出来ましたが、霜咲は入れませんでした。
霜咲を後ろに庇い誘拐犯を迎え撃つ事になりました。
やってきた誘拐犯の正体を見てロニエとティーゼは驚く事になりました!!
誘拐犯の正体は一年以上前にロニエが倒したノーランガルス北帝国第六代皇帝、クルーガ・ノーランガルスでした。
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彼の登場に気を取られていた二人の背後からクルーガの配下、ゼッポスが迫ります。
毒ナイフを霜咲に突き付けて二人を脅迫してきました。
ロニエとティーゼは山ゴブリンが入っている牢の隣の牢に入れられてしまします。
二人は剣を取られた状態で牢に入る事になりました。
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クルーガたちは人質(幼竜だけどさ)の霜咲を連れて地上に戻って行きます。
ロニエは隣の牢屋で隠れていた月駆にセントリアまで救援を呼びに行くようにお願いします。
月駆は隣の牢屋に入れられている山ゴブリンの三人が匿ってくれた事でクルーガに発見される事を逃れました。
月駆の大冒険が始まります。
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地下から出た月駆は屋敷の敷地を出る事を目指します。
道なりに行くと屋敷に戻ってしまうので屋敷を囲む柵を乗り越える事にします。
月駆は賢いですね。
しかし問題が発生してしまいます。
直轄地解放後、ここを整備する人間が居なくなったので、比較的安全に移動できるとロニエは考えたようですが、恐ろしい敵が待っていました。
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敷地内で迷っていた月駆はミミナガヌレネズミと遭遇します。
ネズミと意思疎通を図っていますよ。
ネズミに案内をして欲しいとお願いします、説得するのに魚を提供すると言っています。
ネズミは魚よりも木の実が食べたいと要求してきました。
月駆はセントリアに到着すれば沢山の木の実があると言って交渉を続けます。
ネズミは月駆の言葉を信じて道案内をする事になりました。
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途中でトガリハナグマと遭遇してしまいました。
彼らは敷地内の農作物を食べる害獣でした。
手入れする人間が居なくなった直轄地は荒れ果ててしまい、食べ物が無くなっていました。
飢えているハナグマは月駆に襲い掛かってきました。
月駆は彼らの首筋に噛みつく事で倒していきます。
噛みついているので流れ出る血を舐める事になっていたので、肉が嫌いになりそうになっています。
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月駆はやっとの思いでハナグマを倒しましたが、自身も大ダメージを受けてしまいます。
HPが一割を切ってしまいました、このままでは全損して死んでしまいます。
そこを助けたのがアスナとキリトでした。
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二人は誘拐された山ゴブリンが直轄地に幽閉されている可能性に気が付き、湖に遊びに来ていたロニエとティーゼを迎えに来るついでに屋敷を調べるつもりでした。
キリトの神聖術を使って空を飛んできていました。
物凄いスピードが出るのでアスナが恐怖の叫びをあげていました。
アスナがどんな顔をしていたのか興味があるね?絶叫していたそうだぞ。
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月駆を送り出したあと、地下牢に誘拐犯がやって来て、山ゴブリンを連れて行きました。
何らかの儀式を行うそうです。
ロニエとティーゼは牢屋から出て反撃する覚悟を決めます。
その前に神聖術を使い上階の様子を観察していました。
これが凄い術でしたね、二人の意識を同調して気配を探っていました。
どこに誰が居るのかを把握していました。
霜咲が少し離れた場所にいると分かったので行動に出る事になります。
ここからが凄かったです騎士の身体能力の高さが伺えました。
牢を破ってから地上階まで10秒で到達する事になります。
勿論途中で自分たちの剣も回収しています、凄すぎます。
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地上階ではクルーガが山ゴブリンに儀式を施していました。
ティーゼが霜咲を助け出し、ロニエがゼッポスと対決する事になります。
ロニエの持っている剣は優先度が高い月影の剣なので彼女が戦う事になりました。
ロニエが無加工の熱素を上手く使いゼッポスを斬りました。
ロニエはゼッポスを倒したと思ったのですがティーゼが彼の異様に気が付きます。
ゼッポスは人間ではありませんでした!!彼は粘土で出来たミニオンでした。
ミニオンはダークテリトリーの暗黒術師ギルドだけが作れる人造生物です。
ミニオンは喋る事も出来ない筈なのですがゼッポスは言葉を使い意思疎通ができていました。
色々と謎が多いです。
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ゼッポスがこれまでに自分たちが行ってきた研究を語ってくれます。
彼は皇帝家に仕える侍従長でした。
四皇帝家は共同である研究をしていたそうですよ。
彼らが研究していたのは《永遠の命》を手にする研究でした。
ゼッポスたちは時間を凍結されて永遠の命を手に入れた整合騎士が羨ましかったようです。
禁忌目録の欠陥を突いて直轄領の人間を使って実験を繰り返していたそうです。
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ロニエは「永遠の命なんて、世界の理に反するものよ」と反論を展開します。
彼女は不老不死になっているファナティオが息子の死後も生き残ってしまう事実を知っているので、真理に至ったようです。
現状はアドミニストレータが死んだので寿命を凍結する秘術が使えなくなっています。
ファナティオの息子は不老不死にはなれないので寿命を迎えて死んでしまう事になります。
既に不死者になっているファナティオは生き続ける事になります。
これって悲劇と言えるよね。
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ゼッポスは不老不死を持っている騎士がそれを言うなと激高していました。
まあ確かに求める側だからね、持っている側が価値を認めないのは我慢ならなかったんだろうさ。
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瀕死のゼッポスに向かいクルーガ皇帝が命じます、「ゼッポスよ、務めを果たせ!」非常だねえ。
ゼッポスは最後の力でロニエの事を毒ナイフで刺しました。
ロニエは解毒しようとしますが、毒には種類があり、適切な解毒術を施す必要があります。
ロニエは意識を失いそうになっていました。
ティーゼがロニエに駆け寄り解毒術を施す事になります。
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クルーガの儀式が完成してしまい、山ゴブリンを使ったミニオンが出来上がってしまいます。
ロニエはティーゼの解毒術で助かりますが、ミニオンとの戦闘が始まります。
ロニエとティーゼはミニオンが山ゴブリンと粘土を使って作られていると認識しているので禁忌目録の拘束を受ける事になります。
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山ゴブリンを作り出して余裕が生まれたクルーガはこれまでの経緯を語ってくれます。
オブシディア城でリーゼッタを攫ったのは別人でした。
ホーザイカ・イスタバリエス、イスタバリエス東帝国皇帝でした。
クルーガは地面に落ちたホーザイカは確実に死んだと教えてくれます。
ミニオンだった彼は地面に激突して死体は溶けて消えたと教えてくれます。
ホーザイカの形代となったモノが割れてしまったので蘇る事はできないとも言っています。
クルーガはホーザイカの見聞きした情報を受け継いでいると言っています。
それが計画の礎になるとも言っていました。
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クルーガはミニオンの力を確認する為にロニエとティーゼを殺せとの命令を発します。
ロニエはクルーガを倒せばミニオンは動かなくなり山ゴブリンを助けられるのでは?と考えます。
ティーゼに時間稼ぎをお願いしてクルーガを倒そうとしました。
しかし予想外の反撃にあい、ロニエを庇ったティーゼは重症を負ってしまいます。
ロニエも左腕を砕かれてしまいました。
絶体絶命のピンチだったのですが、助っ人が登場しました。
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アスナがスティシアの力を使い屋敷をバラバラに解体しました。
続いてキリトが光素を大量に作り出し、ロニエとティーゼを治癒しました。
キリト凄いですよ、万を超える光素を作り出しました。
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ロニエがクルーガに向かって降伏勧告を行います。
クルーガは、お前たちは、何も解っていないのだ、と言い残して、自害しました。
彼の依代となっていた深紅の宝石が残ります。
それが飛び立ちますよ、キリトが心意の腕で捕まえようとしましたが、逃げられてしまいました。
宝石はウェスダラス西帝国の方角に逃げて行きました。
どうも、この宝石を使って誰かが、クルーガたちを蘇らせているようです。
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事件解決後、独断で別荘の調査を行ったロニエとティーゼはファナティオから叱られる事になりました。
しかし功績が大きかったので見習い騎士から下位整合騎士に昇格する事になりました。
騎士番号も決まります、ティーゼが三十二番、ロニエが三十三番です。
シンセサイズの秘儀を行わない事になったので、シンセシスの名前は付きませんでした。
騎士に成れば、ティーゼはティーゼ・シュトリーネン・サーティーツー、ロニエはロニエ・アラベル・サーティスリーって名前になります。
皇帝とゼッポスとの対決を経て二人の武具装備権限は40に上昇しました。
騎士団の一員としてまったく不足のない数字です。
ロニエにはまだ騎士になる実感は無いそうですよ、まあ急展開だったから、その気持ちわかるぜ。
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ロニエは騎士になる事にするようですが、ティーゼは騎士への昇格の話を断る事になりました。
ティーゼは騎士レンリからの求婚と亡きユージオへの想いに結論が出せないでいました。
騎士に成るころまでに結論を出そうと考えていたのですが、予想よりも早く騎士に成ってしまいそうです。
二人への感情に結論の出ていないティーゼは騎士に成るのを断る事にしました。
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騎士に成るのは断りますが武器を代える事になります。
今回の戦いで自分の持っている剣の優先度が低かった為にロニエだけに戦わせる事になりました。
これが武器を代える事にした理由です、ロニエだけを戦わせた事を悔いていました。
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キリトはユージオへの想いが残っているティーゼに青薔薇の剣を預ける事にします。
キリトはモノに宿る持ち主の声が聞こえるようになると言っています。
ティーゼは青薔薇の剣を預かり磨いていく事になります。
いつかユージオの声が聞こえるようになると良いですね。
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ロニエとティーゼは正式名称の無い皇帝一派に黒皇帝との名称を付けていました。
四帝国の中の西帝国のアルダレス・ウェスダラス五世だけは死体が見つからなかったそうです。
これまではファナティオさんが使った記憶解放術で全焼したと考えられていましたが、生き延びている可能性が出てきましたよ。
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キリト、アスナ、ロニエ、ティーゼの四人は新たにカセドラルにやって来た神聖術師を迎えに行く事になります。
キリトはアリスの妹のセルカを迎えに行く事になります。
アスナはこれに同行する事になります、アリスの妹なので気になるようですね。
セルカ・ツーベルクは十五歳になりました。
市外からの唯一の採用者です、流石アリスの妹です、ルーリットの村でシスター見習いをしていたそうです。
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ロニエとティーゼは修剣学院の友達フレニーカを迎えに行くことになります。
久々の再会で盛り上がる事になるのでしょうか?
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アンダーワールドを戦争状態に陥れようとする何者かの野望は阻止できました。
しかし黒幕の存在がチラついています、誰なんだろうか?
色々と問題が残っていますが、アンダーワールドはキリトとアスナが目指した方向に向かって行く事になりそうです。
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成分美少女戦闘戦略恋愛
評価AAABCA
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