ラノベの感想) 伝説の勇者の伝説 第2巻 宿命の二人三脚 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2002/6/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1439-8

シオンが亡き母の事を思い出していました。
シオンの母親はシオンが居たから自分の人生は意味のあるものになったと言って死んでいきました。
シオンは自分が母が誇れる人間になれるのか心配になっている様子です。
ローランド帝国を母親が誇れる素晴らしい国にする為に頑張って行く事を誓っています。
シオンが母親に分かれを告げています。
「お疲れさまでした母さん。ゆっくり・・・休んでください」
.
ライナとフェリスはローランド帝国の国境を越えようとしていました。
二人は国王のシオンの命令で勇者の遺物を探す旅に出る事になっていました。
それが国境警備隊に出国を止められる事になってしまいました。
シオンは二人が出国する事を知らせていなかったようです。
これには何らかの目的があるのでしょうか?
.
ライナが魔法使いだとバレてしまい、二人は「忌破り」として追われる事になってしまいます。
忌破りとはローランド帝国の魔法を修めた者が無断で国外に出る事を指します。
ライナはシオンに確認する為に一度戻ろうと主張しますが、フェリスは強行突破をしてしまいます。
驚いた事にフェリスは分厚い鉄の門を剣で真っ二つにしてしまいました。
国境警備隊には二人を止めることは出来ずライナとフェリスはネルファ皇国に入国を果たしました。
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孤児院でライナと別れカラード家に買われたミルクは厳しい訓練に明け暮れていました。
ローランド帝国には孤児を買い取り屈強な戦士として育て、実子の代わりに軍に入隊させて功績を上げさせる、との悪しき風習がありました。
ミルクの訓練は極限まで行われていました。
死ぬ寸前まで追い込まれているようですね、カラード家の当主はミルクが軍で高い功績を上げられるように鍛えているようです。
ミルクはカラード家の養子となったので作法も厳しく躾けられています。
痛む体を引き摺って食事の席に着きました。
カラード家は家族全員で食事を採るようです。
カラード家には姉妹が二人いてこの子たちはミルクの事を気にかけてくれます。
しかし義母はミルクに無関心でした。
かなり辛い境遇のようですよ。
ミルクは音を立てないようにスープを飲んでいました。
しかし腕が痛んでスプーンを落としてしまいました。
そして義理の父親に叱られます。
ミルクを殴りつけていましたよ・・・ミルクは攻撃をかわす事は容易かったのですが、カラード家を追い出されると行く当てが無いので、無抵抗に殴られ、カラード家の娘として相応しくなれるように精進する事を誓います。
ミルクが健気ですね。
彼女は孤児院を出る時に少年と交わした生きるとの誓いを心の拠り所にしています。
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シオンは平民出身のフィオルという少年を非公式に雇い入れます。
国王になってもシオンの権力は盤石ではなく貴族の顔色を伺う必要がありました。
シオンはフィオルを正式に雇いたいようですが、それが出来ない状況でした。
フィオルにはエスリナという妹がいます。
彼等の両親は戦争で亡くなったので二人で生きて来たそうです。
フィオルは自分を拾ってくれたシオンに感謝していて、彼に尽くそうと考えていました。
フィオルはシオンの仕事を手伝い健康管理までしているようです。
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シオンが仕事ばかりで休みを取ろうとしないのでフィオルは怒っていました。
食事を採らないと書類を読ませないと言ってますね。
シオンは寝る間も惜しんで仕事をしているようです、信じられませんね。
仕事人間シオンは完全にライナの敵ですね。
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シオンが王宮で舞踏会を開きます。
この予算もトンデモナイ額でシオンは止めたと思っていますが貴族の顔色を伺う為に止められないでいました。
シオンの護衛にはクラウとカイネが付いていました。
彼等はシオンが革命を起こす前からの軍部での仲間で、一緒に革命を乗り越えた戦友です。
彼等はシオンの事を国王とは呼ばずシオンと呼んでいます、かなり親しい間柄のようですよ。
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この二人は無類の女好きでした。
クラウは貴族が大嫌いのくせに貴族の令嬢は大好きです。
彼方此方の令嬢に手を出していました。
殆どの場合、複数人を相手にしている事がバレるようです。
クラウの起こした問題はカルネが対処する事になっているようです。
カルネは土下座までして貴族に詫びを入れているそうです。
そんな彼の性癖も特徴的でした。
彼はマダムが大好きで、既婚者ばかりに手を出すそうです。
シオンは女性関係は潔白なので二人に白い眼を向けていました。
しかし二人の行動に制約は設けていませんよ・・・良い上司かも知れない。
二人は舞踏会に集まったご婦人を口説きに向かいます。
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シオンの元に貴族が集まってきます。
シオンに反感を抱いている連中ばかりですね。
集まってきた貴族の一人がフィオルが惨殺されたとの情報を教えてくれます。
シオンには彼らが手を回してフィオルを惨殺したんだと直ぐに分かりました。
しかし今のシオンにはその場で彼らを罰する力はありませんでした。
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シオンはフィオルの部屋に向かいます。
そこには見るに堪えない状態まで破壊されたフィオルだったモノが転がっていました。
シオンは復讐を誓います。
彼を殺した黒幕を調べ上げ、根絶やしにしてやると誓いました。
フィオルの部屋で妹のエスリナに宛てた手紙を見つけました。
そこには、久しぶりにエスリナに会える事を楽しみにしていると書かれていました。
やって来たクラウとカルネに命じてエスリナの保護に向かわせます。
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ルシルが出てきてシオンに直ぐに復讐するか聞いてきました。
これはルシルの課した試験でしたね。
ルシルはシオンが王として相応しいかテストしていました。
ルシルはシオンが時期を見る事ができる人物かテストしました。
シオンは今の自分の権力ではフィオルを殺させた黒幕には届かないと自覚していたので、今は泳がせる事にします。
ルシルはシオンの判断に満足したようです。
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シオンはクラムを引き連れて士官学校に向かいます。
ここでシオンの為に働く味方に引き入れたいと思う人物をスカウトする事になります。
人物の査定はフィオルがやってくれていました。
彼はとても優秀だったようです。
シオンのお目当てはミルクでした。
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国王に呼ばれてやって来たミルクは焦っていました。
名のる時に舌を噛んでしまいました。
ミルクの態度を見てクラウも彼女が気に入ったようです。
クラウはミルクの試験を始めます、ペンをミルクに向かった投げました。
ミルクは事も無げに、それを掴んでいます。
ミルクは筆箱を忘れた事がバレていた、ペンを貸してくれたと思ったようです。
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シオンがミルクに注目した最大の理由は、彼女がライナが収容されていた孤児院(ローランド三〇七号特殊施設)の出身者だったからです。
シオンは意地悪な事を考えていました。
ミルクを忌破り追撃隊の隊長にしてライナを追わせる事にします。
シオンはミルクに中尉待遇で抜擢すると告げます。
ミルクはシオンの申し出を受け入れます。
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ミルクをスカウトした後にシオンは貴族の青年と遭遇しました。
彼はミラン・フロワードと名のります。
彼はシオンとの二人きりの面談を要請しました。
シオンがこれを受け入れ彼の提案を聞く事になります。
フロワードはシオンには暗部を担う部下が居ない事を指摘しました。
シオンの側近のクラウや、引き入れたばかりのミルクではそれは担えないと指摘します。
彼はシオンがこれまで一人で担っていた暗部の汚れ仕事を自分が引き受けると言いました。
シオンはフロワードの提案を受け入れ彼を味方に引き入れる事になりました。
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ライナとフェリスは入国したネルファの王都に向かいます。
そこの図書館に立ち寄りネルファ皇国に伝わる勇者伝説を調べる事になりました。
しかし図書館への立ち入りを禁じられてしまいます。
ライナとフェリスは鎧を着ているので完全な戦闘職に見えます。
物騒な人間を図書館に入れるわけにはいかないと断られてしまいました。
ここでフェリスが美人は何を着ても良いのだと発言しました!!
ライナを始め周りで聞いていた人間は唖然としてしまいます。
誰も反応を示さないのでフェリスは恥ずかしくなったようですね、頬を染めて俯きました。
これを見た老人と警備員はファリスの事を可愛いと言って気に入ってしまいました。
自分の嫁に成らないか?とか言い始めてしまいます。
ライナはフェリスの性格を知らないから、そんな事が言えるんだと冷めた目でみていました。
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ライナは図書館に入れないままなので困っていると道端で喧嘩が起こりました。
小さな少年がぶつかってきて服が汚れたと男が怒っていました。
男は少年を殴ろうとしますが、これを助ける兄が現れます。
トアレと名乗る青年は男たちに囲まれてしまいます。
彼には勝てる要素は無かったです、自分が殴られている間に、弟と妹に逃げろと命じていました。
健気な弟と妹はトアレを助けようとしますが、男にぶっ飛ばされてしまいます。
妹が手にしていたのがライナが探していた本だったので、本を守る為にライナが助けに入りました。
ライナは簡単に五人の男を倒してしまいます。
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ライナに助けられた事に恩義を感じたトアレはライナとフェリスを自宅に招く事になりました。
トアレがライナが図書館に入る事を拒んだ老人と知り合いだと知りライナはトアレの好意に甘える事にします。
トアレに頼んで図書館に入れる事になりました。
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図書館で必要な本を借りてトアレの家に向かいます。
トアレがネルファ皇国の皇子の息子だと分かりました。
しかし母親の身分が低かった為に王宮を追い出されたそうです。
ネルファの皇子は女好きで彼方此方の女に手を出して子供を産ませては捨てているそうです。
トアレが同じ境遇の弟と妹の面倒を見る事になっていました。
立派な人物ですね。
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トアレは国民からの信頼が厚く、次期国王になって貰いたいと思われていました。
しかし本人は嫡子でない自分には、それは無理だと考えていました。
ライナはトアレがシオンと似た境遇にあるのに、シオンと違い良い奴だと感じていました。
そしてシオンの姿を見ている彼は国王になんかならない方が良いと感じていました。
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シオンと敵対する大貴族がシオンのネルファ皇国への訪問を打診してきました。
シオンにはエリス家の頭首ルシルが護衛に付いているので国内で彼を暗殺する事はできません。
そこでルシルの手が届かない他国に行かせて暗殺しようと計画していました。
フロワードはこの話に乗る事を進言しました。
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フロワードは優秀です。
彼は大貴族と言っても他国までその勢力が伸びてはいないので、ネルファ皇国の貴族と内通していると考えます。
シオンがネルファ皇国に赴く事で、ローランド内の内通者の特定を図る事が出来ると考えました。
シオンもフロワードの意見には価値があると判断してフロワードを伴いネルファ皇国に赴く事になります。
シオンはライナとフェリスがネルファに入国していると知っていたので彼等を護衛に使おうと考えていました。
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シオンがライナ、フェリスとの連絡役に抜擢したのはイリスでした。
イリスがトアレの家に現れてライナから近況を聞く事になります。
ライナが説明する事をイリスはメモに残しています。
イリスのメモ書きに時間が掛かっている事を訝しんだライナがノートを見るとイリスは絵を描いていました?
ライナがこれで内容を把握できるのか?と問うとイリスが完璧な説明をしてくれます。
イリスはフェリスへのお土産も忘れてはいませんでした。
彼女は大きなリュックを背負っていたのですが中身はウィニットだんご店の詰め合わせセットだけしか入っていませんでした。
ライナは何の装備も持たないイリスがどうやって国外までやって来たのか不安になっています。
しかしエリス家の人間なので可能なのか、と納得していました。
イリスはシオンの元に報告に戻ったようです。
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シオンはネルファ皇国に恩を売ろうと考えていたので二千の兵を連れてネルファにやって来ました。
ネルファ皇国はローランドがエスタブールを吸収して、大国になった事を警戒していました。
外の国から見るとローランドは二つの魔法体系を持った強豪国に見えます。
しかし内情は、国内は安定していなくて、とても他国と戦争できる状態ではありませんでした。
ちょっと気を抜くとエスタブールの貴族たちが反乱を起こしそうな情勢です。
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シオンはひたすら低姿勢を貫き、ローランド帝国の国王は平和主義者だと思われるように振舞います。
ネルファ皇国の王様はグリード・ネルフィという老王でした。
彼はシオンの振る舞いに呆気にとられたようです。
彼も若いシオンの事を野心に溢れる国王だと思っていたので無理からぬ事ですね。
ネルファ皇国は長い天災にあい国内が疲弊していました。
グリードは国内の安定に努めネルファ皇国が大国に戻るように腐心していました。
シオンが内政に務め国難を乗り切ったグリードの手腕に敬意を示すと、取り巻きの貴族を含め、ネルファ側の警戒心が薄くなりました。
折角、晩さん会の雰囲気が良くなったところに、それをぶち壊しにする一味が現れました。
グリードの息子でトアレの父親であるスターネル皇子が現れました。
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スターネルはタダのバカ皇子ですね。
彼は近隣諸国の情勢を全く理解していませんでした。
ネルファ皇国を大国だと思い込んでいて、ローランド帝国の事を実力の無い小国だと思っているようです。
丁寧な挨拶を行ったシオンに対して、ローランド帝国の王様ごときが偉そうにすんじゃねーぞ、と言い放ちました。
グリードを始めとする貴族連中は顔面蒼白となっています。
彼等は時勢を正しく認識しているのでシオンを怒らせてローランドに攻め込まれる事を危惧していました。
激高したグリードはスターネルを追い出します、そしてシオンに詫びを入れてきますよ。
それに対してシオンは好青年然として詫びは不要です、今後とも仲良くしましょうと言いました。
シオンの評価が益々上がる事になりました、彼は口が上手いよね。
シオンとしてはネルファと戦争する余裕は無いので、これでネルファに対して恩を売れる好機を得た事になりました。
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冷徹なフロワードはスターネルがネルファ皇国の国王になって欲しいな、そうすれば滅ぼし易いなと考えていました。
彼はシオンに断る事無く独断でトアレの暗殺を計画する事になってしまいます。
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シオンはフロワードに命じてローランドの貴族と内通しているネルファの貴族を探らせます。
フロワードは直ぐに結果を出して首謀者を特定して尋問を行いました。
哀れな首謀者は腕と足を食い千切られた姿でシオンの元に連れてこられます。
当然ですが死体になっているようですよ。
フロワードが尋問したのは、ウェリアス伯爵という人物でした。
ローランドの貴族は資金提供だけを行い、正体を隠していた事が判明しました。
ウェリアスの話ではグリードは次の国王にトアレを指名しようと考えているそうです。
それを不満に思ったスターネルはグリードを暗殺して自分が国王になろうと考えたそうです。
その後ろ盾にローランドの貴族を選んだそうですよ。
.
フロワードはシオンがスターネルの支援を行う事を進言しました。
賢王のグリードが王位に付いているよりもバカなスターネルが国王になってくれた方が滅ぼしやすいと考えての事でした。
フロワードはシオンにメノリス全土を支配させようと考えていました。
しかしシオンは、自分にその意思は無いと告げます。
めげないフロワードは自分がシオンがそれを望むように仕向けるだけだと返答しました。
シオンはスターネルの始末をグリードに任せる事にしました。
これで目的だったネルファ皇国に恩を売る事に成功しましたよ、意外と簡単でした。
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シオンは宿泊先として宛がわれた王宮の一室を抜け出し、ライナとフェリスの元に向かいます。
ある朝、ライナが食事をしようとトアレの家のリビングに行くと、そこには食事中のシオンとイリスが居ましたよ!!
ライナは何でシオンがここに居る?と驚いています。
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シオンはライナとフェリスから遺物捜しの経過を報告させます。
シオンはライナとフェリスに自分は暗殺者に狙われているので護衛して欲しいとお願いしてきました。
二人はシオンの事を恨んでいるので当然の様に断ります。
しかし交渉力はシオンの方が一枚上手でしたね。
エリス家の近くにウィニットだんご店が支店を出したいと言ってきている、これを断ろうか?と告げます。
ウィニットだんご店を盾に取られたのでフェリスはシオンに協力する事になりました。
フェリスが協力するのでライナもなし崩しで協力させられる事になってしまいました。
二人は王宮の屋根に潜んでシオンの護衛を始めます。
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ライナたちの前にシオンを狙った刺客が現れました。
こいつらはネルファ皇国の暗殺者でした。
ライナとフェリスが余裕で退治してしまいます。
何者だと問われたフェリスは真顔で「美人だ」と返答していました。
暗殺者たちは唖然としていましたね、誰も反応を示さないのでフェリスが顔を赤らめていました。
いつも暴力的な彼女ですが、こういうところは可愛いよね。
ライナは暗殺者の使う魔法を観察していました。
複写眼(アルファ・スティグマ)を使って魔法の弱点を見抜いてしまいます。
暗殺者たちはライナが複写眼を保持していると知り化物と言って怖れています。
化物と言われてライナはちょっと落ち込んでいます。
好きで化物やっている訳じゃないんだと言ってました。
フェリスはライナを慰めたのかもな、すかさずベッドの上では野獣になるとか冗談を言っています。
暗殺者を撃退した二人は動けなくなった暗殺者を置き去りにしてトアレの屋敷に戻りました。
.
フェリスはやっぱりライナの事を心配してくれたようですよ。
ライナを誘って月を見ながらだんごを食べる事になります。
風流な場面なんですが、この二人にはロマンス的な事態は発生しないようです。
月を見たフェリスは「丸いな」との感想を述べていました。
そこに強烈な殺気を放つ何者かが登場します。
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ライナとフェリスは迎撃に出る事になります。
襲撃者はフロワードでした。
フロワードはトアレを暗殺しに来たようですよ、そしてライナの事をトアレと勘違いしていました。
ライナとフェリスは人間とは思えない殺気を放つフロワードを警戒します。
フロワードの影の中から影の化物が出現して襲ってきました。
ライナは反応できずに首を落とされそうになります、これを救ったのはフェリスでした。
彼女が剣で化物を切り伏せてくれました。
ぼけっとするな、と叱責してきますが、人間の反応速度を超える攻撃なので防げたフェリスが凄いって事だぞ。
化物の動きは凄まじくフェリスが背中を負傷する事になりました。
フロワードは余裕を感じていますね。
.
フロワードはライナがトアレではないと気が付き彼等をトアレの護衛だと判断します。
ライナがローランドの魔法を使った事に驚いています。
これでフロワードはライナとフェリスが危険人物だと判断したようです。
ライナとフェリスを殺して子供達も含めてトアレを殺すと言っています。
.
フェリスが化物を引き付けている間にライナがフロワードの攻撃の秘密を探る事になります。
負傷しているのにフェリスの動きが速くなります。
化物を抑え込んでいました。
ライナはフロワードの動きから彼の使う化物が彼のハメている珍しい形の指輪から発生していることを見破りました。
ライナは持てる知識を総動員してフロワードの正体を看破します。
.
フロワードは伝説の勇者、ハルフォード・ミランの末裔でした。
ハルフォードは聖騎士ミランと呼ばれていたそうです。
ライナは伝説の勇者の末裔が子供を皆殺しにするとか言うな、夢が壊れるだろと言ってました。
ライナは指輪の撃退方法を知っていました。
指を斬り落として使用者から指輪を取り上げれば指輪の力を撃退できるようです。
フェリスが化物を倒したのでフロワードは不利を悟ります。
彼はライナとフェリスが相手では勝てないと判断したようです、引く事にしました。
トアレの事は生かしておく事にしたようです。
ライナとフェリスにはフロワードを追いかける力は残されていませんでした。
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フェリスはギリギリだったようです。
動きは凄かったのですが背中の傷は酷いようです。
眠る前に自分の事を襲うなよ、との警告を残してフェリスはライナの腕の中で眠りにつきました。
結構信頼されるようになったようです。
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翌朝、シオンがトアレの屋敷にやって来ていました。
フェリスが居ない事に気が付いたシオンにライナはフェリスは調子が悪いんだと教えました。
ライナはトアレの屋敷で強敵に遭遇した事を教えようとしましたが、説明が難しいのでシオンに伝える事を怠ります。
ここでシオンにフロワードの事を教えればシオンはライナに命令の伝達ミスを弁明できたのですがね。
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シオンはフェリスの不調は月のモノなのか?とか遂にライナがフェリスに手を出したのか?とか恐ろしい事を言っていました。
やって来たフェリスによってライナと一緒にぶっ飛ばされる事になりました。
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フロワードはトアレの暗殺に向かい手強い敵とやり合った事をシオンに報告しました。
シオンはライナからフェリスが不調だと聞いたのでフロワードとライナたちがやり合った事に気が付きます。
シオンは今後ローランドを守る為にライナを殺す必要が出てきた場合に、自分がどんな選択をするのか心配になります。
今回の事はただの行き違いだ、問題無いと自分に言い聞かせていました。
フロワードは自分の素性を名乗らなかったのでシオンの配下であることはライナに伝わりません。
フロワードもシオンがライナとフェリスを使っている事を知らないので味方同士で戦う事になってしまいました。
シオンはもう少し部下同士の情報共有を促進した方が良いと思います。
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クラウはフロワードの事を危険視しているので彼の経歴を洗いました。
しかしフロワード家の養子になるまでの経歴は全く分かりませんでした。
彼と関係のある者は全て惨殺されていましたよ・・・恐らくミランがやった事でしょうね。
シオンはそれでも彼を使い続ける事に決めます。
フロワードはシオンの決定に感銘を受けたようですよ。
シオンに必要とされる限り、彼の為に働く事を誓っていました。
彼の存在は心強いですが危険でもあります。
フロワードの目的がどこら辺にあるのか分からないので不安ではあるね。
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ミルクが直属の上司のラッヘル・ミラーに呼び出されます。
ミラーは三十台の少佐なのですが、眉間の皺が深い強面です。
ミルクはミラーに怒られるのではないか?と不安に駆られていました。
ミルクはシオンにスカウトされた後、忌破り追撃部隊の官舎に住む事になったようです。
最初は貴族の子女なので嫌がらせを受けたようです。
しかし世間知らずで純真なミルクはそれを嫌がらせだとは受け取りませんでした。
官舎の皆が新人の自分を励ましてくれていると捉えていました。
人懐こく近づくミルクは大人気を得る事になります。
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ミルクはミラーから二つの選択肢を提示されました。
このまま忌破り追撃部隊に残り隊長をやるか、どこか好きな部署に転属する権利が提示されます。
ミルクは悩みもしないで忌破り追撃部隊に残り隊長をする事を選択しました。
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ミラーが理由を聞くと、ミルクは自分は一度死んで生き返ったと語ります。
彼女は孤児院からカラード家に買われる時に心を殺そうとしたそうです。
しかしライナに励まされて生きる気力を取り戻して生き返ったそうです。
今は行方の分からないライナは必ずローランド帝国で生きていると思うので彼の暮らす国を護る為に忌破り追撃部隊を率いる事にしたと告げました。
ミラーはミルクの選択を受け入れて彼女は忌破り追撃部隊の隊長に就任しました。
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彼女が率いる事になる忌破り追撃部隊は総勢五名の少数精鋭部隊です。
部下になる、ルーク、ラッハ、リーレ、ムーはミルクの保護者気取りの人々でした。
精鋭部隊なので腕は確かなようですが、ミラーはミルクが上官なんだぞ、と念押ししていました。
色々と不安が残りますがミルクの部隊が忌破りを追い出国する事になります。
ミルクは追いかける忌破りがライナだとはまだ知りません。
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シオンがローランドに戻った後もライナはトアレの家で研究を続けていました。
しかしフェリスに急げと急かされます。
彼女はフロワードが襲ってくる事を警戒していました、とばっちりでトアレたちが傷つくのを恐れていました。
照れ屋な彼女は、散々世話になったので代金を請求されるかも知れない、と言って別れも告げずにトアレの元から去る事にします。
二人は勇者の遺物捜しの旅に出発しました。
ライナは研究にそれなりの手応えを感じているようなので何らかの遺物が見つかるのでしょうか?
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成分美女魔法恋愛ヒーロー
評価ABAAABA
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