ラノベの感想) とりあえず伝説の勇者の伝説 第3巻 暴力のファーストコンタクト (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2003/12/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1576-9

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でんじゃらす・ないと
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ライナとフェリスは無事にイエット共和国に入国できました。
ライナは宿屋で寝ていました。
ライナは首に針が突き刺さる夢に魘されて目覚めます。
彼の横にはライナの首に剣を突き立てるフェリスが座っていました。
フェリスが盗賊に部屋を荒らされたので部屋を代われと言ってきます。
見に行くと彼女の部屋は滅茶苦茶に破壊されていました。
そして彼女にぶっ飛ばされた盗賊が転がっています。
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この宿屋は盗賊団が経営している盗賊宿でした。
部屋を取られたライナは転がっている盗賊に命じて新しい部屋を用意させました。
盗賊は頭が帰ってくるんだ、お前たちはもう終わりだと告げます。
しかしライナとフェリスは気にしないで眠りに付いたようです。
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ミルク部隊もイエット共和国に入国を果たしました。
この国は犯罪者が建国した国だそうで治安が物凄く悪いのです。
ルークはミルクの教育上良くないな、と心配になっていました。
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ミルク、ラッハ、ムーが街に飛び出します。
船旅が終わって嬉しいようですね。
三人は盗賊団に絡まれる事になってしまいます。
盗賊団は自分たちは殺しも請け負う本物だぞと凄んでいました。
しかしラッハとムーに簡単に倒されてしまいます。
残りの盗賊が盗賊団の頭を迎えに行きました。
彼の名前はクロークです。
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やって来た頭は強そうです、ルークは自分と同じくらいの強さだなと警戒していました。
部隊のピンチに隊長としての責任感からミルクが立ち上がります。
彼女は頭と戦う事になりました。
ミルクと頭は凄い格闘戦を展開しますが、最後にミルクの回し蹴りが決まりました。
起き上がろうとする頭に向かってミルクが自分は魔法の方が得意なので、この辺で諦めて欲しいと告げました。
頭は負けを認めます・・・彼はミルクが気に入ってしまいました。
自分よりも強いミルクが頭だと宣言してしまいます。
盗賊団の団員たちもミルクの事を気に入りミルクはイエットに来て早々盗賊団の頭になってしまいました。
ミルク部隊の面々はミルクの人望の高さに嬉しくなってしまいます。
ここにミルク大盗賊団が結成される事になりました。
ミルクが悪事を止めたので彼等は悪事を働く事を止めるようですよ。
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クロークの案内で盗賊宿に向かいました。
料理が美味しくデザートも出ると聞いてミルクは嬉しくなっています。
盗賊宿ではフェリスとライナがどちらが盗賊の相手をするかで揉めていました。
フェリスは眠いので今の自分では盗賊の相手は出来ないと主張します。
ライナは自分も眠いんだふざけんな!と叫んでどちらが盗賊の相手をするか決める為に戦う事になります。
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ライナとフェリスが盗賊宿で戦っているところにミルクたちがやって来てしまいます。
ミルクはルークたちにライナを捕獲する事を命じて魔法を唱え始めます。
室内で使うには強すぎる魔法でした。
盗賊団は助けを求めた筈のミルクもライナやフェリスと同じで滅茶苦茶する奴だったと嘆く事になっています。
ミルクは自分の仕掛けた魔法が床を撃ち抜いてしまい、階下に落ちて行って早々にリタイアします。
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ライナとフェリスの戦闘は継続されてフェリスが勝利する事になりました。
フェリスは守り切った綺麗なベッドで眠りにつきます。
ライナは傍らに崩れて眠りにつきました。
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翌朝目覚めたルークは気絶しているミルクを連れてライナとフェリスから逃げる事にしました。
忌破りの二人を捕まえる事が彼らの任務なのですが、勝てない上にライナから引き離したいとの意図もあるので仕方ないかもしれないね。
ミルク部隊は作戦目標を完全に見失っているようです。
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ぷりてぃ・がーる
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ライナが『はじめてのイエット共和国の歩き方』という本を購入しました。
100ページ以上あるしっかりした本です。
彼はイエットについての知識が得られると期待していました。
しかし、それは三ページしかない詐欺のような本でした。
イエットでは水、安全、情報がただでは手に入らない事が分かりました。
騙されたライナの事をフェリスが揶揄います。
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ライナは怒って本を投げてしまいます。
本の落下点でゴロツキが待っていました。
彼は本が当たって怪我をしたとライナとフェリスに難癖を付けてきます。
ライナとフェリスはゴロツキをぶっ飛ばして彼らから情報を得る方法を教えて貰う事にします。
イエットでは何事も力づくで解決するのだな、と二人は学びました。
ライナはこの国はフェリスにピッタリだと感じています。
確かに何事も剣で方をつけるフェリスには天国のような国ですね。
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教えて貰った場所はフューレル一族(グループ)が経営している『イエット共和国総合情報資料本部』という建物でした。
中に入ると、情報の種類ごとに窓口がありました。
ライナは『史実』『都市伝説』あたりが勇者伝説の情報が得られる窓口だなと考えます。
フェリスは『うまいだんご屋情報』を欲しがっていました。
二人が話していると黒スーツの男に声を掛けられます。
彼は総帥が呼んでいる、VIPルームに案内すると言ってきました。
ライナは何故自分たちがVIP待遇を受けられるのか訝しみますが、フェリスは自分は美人なので当然だと、何も疑っていませんでした。
二人はVIPルームに向かいます。
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待っていたのは総帥の少年でした。
彼はヴォイス・フューレルと名乗ります。
彼がお茶を出してくれたので二人は疑うことなく飲んでしまいます。
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ヴォイスはライナとフェリスがコーク・クローク盗賊団を壊滅させた事を知っていました。
イエットに到着して直ぐに盗賊団を壊滅させた二人の戦闘力の高さを評価したので依頼をしたいと言ってきました。
ヴォイスはフューレルグループを世の為人の為に尽くしている慈善団体だと紹介します。
仕事を引き受けてくれれば、好きなジャンルの情報を全て提供すると言っています。
ライナは彼の事を胡散臭いなと疑っています。
フェリスの助言に従い、依頼内容を聞いてから受けるか決める事になります。
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三人で話しているところにヴォイスの部下がやって来ます。
商売で問題が発生したと報告してきましたが、ヴォイスが非道な対処方法を告げていました。
ヴォイスの非道な考え方を知ったライナは慈善団体じゃなかったのか?と追及します。
ライナとフェリスはヴォイスが悪人だと分かったので帰る事にしました。
しかしヴォイスの方が一枚上手だったようです。
彼はお茶に毒を入れておいたんだ、あと三時間で死んでしまいます。
解毒薬の入手は困難ですが、お気をつけてと語りました。
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ライナとフェリスは強制的に彼の依頼を受ける事になってしまいます。
ヴォイスに連れられて喫茶店に向かう事になります。
ヴォイスはテーブルの下に隠れました。
そこにミルク部隊がやって来ます。
ヴォイスはミルクと結婚したいので、彼女を連れてきて欲しいとの依頼を出してきました。
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ヴォイスはミルクのポニーテールに惚れてしまったそうですよ。
ライナとフェリスに後を任せてヴォイスは帰って行きます。
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ミルクがライナを発見して彼を捉える為の行動を開始します。
ルーク、ラッハ、リーレ、ムーに命じて喫茶店を結界で覆いライナとフェリスと自分を閉じ込めます。
逃げられない二人を自分が拘束しようとの作戦だったようです。
ライナとフェリスには好都合でしたね。
ライナがミルクを気絶させてヴォイスの元に連れて行く事になりました。
連れ去られるミルクをルークたちは見送ることしかできませんでした。
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VIPルームで待っているとヴォイスが現れます。
残り時間が五分を切っているのでライナは焦っていました。
ミルクを見たヴォイスが信じられない事を言ってきましたよ。
彼の中での流行は変わっていました、今は眼鏡っ子ですよ、フューレルグループ総帥の妻に相応しいのは眼鏡っ子です。
眼鏡の似合う美少女を連れてきてくださいと言ってきました。
キレたライナがフェリスに剣で切る事をお願いしています。
彼らの本気を感じたヴォイスは解毒薬と情報を渡す事になりました。
ここでライナがドジを踏む事になりました。
欲しい情報を番号で聞かれたライナは『史実』『都市伝説』の番号を失念していました。
フェリスが三〇二二三八番が『史実』だと教えてくれます。
これを信じたライナはこの番号の情報をくれと言ってしまいました。
フェリスの伝えた番号は『うまいだんご情報』のものでした。
ライナの行為は『信じられない間抜けな話』としてフューレル一族に蓄えられる事になりました。
情報も無しにどうやって勇者伝説を追うのでしょうね?
イエットに来てからライナの悲惨度が上がっているように思えます。
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しんじけーと・うぉーず
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ライナとフェリスがイエットの街を歩いていると貸した金を取り立てているヴォイスに遭遇します。
聞こえてきた話によるとヴォイスは娘の治療費に困っていた男に、返すのはいつでもいいと言って金を貸したようです。
男は返すのはいつでもいいと言ったじゃないかと抗議しています。
ヴォイスは、それは建前ですよと言って金の代わりに娘を連れて行こうとしています。
屈強な部下を何人も連れていたので男は娘を連れていかれそうになっています。
ライナとフェリスの姿を見つけたヴォイスは態度を豹変させます。
男に向かって金は返さなくていいので娘と幸せにと告げてライナたちの元にやって来ました。
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ヴォイスは二人に依頼したいと言ってきます。
ライナはヴォイスに関わりたくないと思っているので断ります。
しかしヴォイスがライナたちの知りたい情報を提供するからと止めてきました。
フェリスが『うまい茶屋』『イエット茶の湯の歴史』情報を欲しがったので依頼を受ける事になってしまいます。
勇者伝説の情報と主張したライナの声はフェリスには届きませんでした。
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ヴォイスは世界の滅亡が迫っていると話し始めます。
フューレル一族に匹敵するライバル組織の頭目がイエットに戻ってきた。
その頭目を捕まえて欲しいとの依頼をしてきました。
ライバル組織は詐欺を基本として、なんでも商品にしているそうです。
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誘拐されたミルクはゴミ捨て場に捨てられていました。
彼女を発見したルークたちに夜遊びはダメだと叱られる事になっています。
ミルクはしょんぼりしていました。
そんな彼女が港で綺麗な石を売っている占い師に遭遇しました。
ミルクが綺麗な石に引き寄せられます。
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占い師がミルクに悪い男が付いてしまい厄災に見舞われるだろうと告げます。
占い師は厄災をはらう手段があると告げお神酒を出してきました。
ミルクに恋愛成就のお守りになると言ってピンクの石をくれました。
そしてミルク部隊の面々はお神酒を飲んでしまいます。
お神酒には睡眠薬が混ざっていたようです、五人は意識を失ってしまいました。
かなり迂闊な行動ですね。
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ライナとフェリスはヴォイスに連れられて港にやって来ました。
そこでは占い師が商売をしています。
繁盛しているようですよ。
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ライナは占い師の声を聴いて相手の正体が分かってしまいます。
占い師はあちこちで詐欺を働いていたエステラでした。
これだけでも驚きなのに、ヴォイスの一言で絶望する事になります。
ヴォイスはエステラ・フューレルを倒せと言ってきました!!
なんとエステラはヴォイスの姉でした。
世界が滅亡するとか壮大な事を言っていましたが、単なる姉弟喧嘩だったぞ。
ライナは途端にヤル気が失せました。
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エステラはフューレルグループの総帥だった祖母と揉めて家出したそうです。
そしてフューレルグループに並ぶ詐欺師組織を作ってしまったそうですよ。
家を出る時に祖母を頭だけ出した状態で生き埋めにして行ったそうです。
そんな祖母をヴォイスは助けていません、食事だけを運んでいるそうです。
祖母が生き埋めになっている間に自分がフューレルグループの総帥になったそうです。
姉弟そろって、とんでもない悪党ですね。
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エステラとフェリスがどちらが美人なのか競い始めます。
エステラはライナとフェリスに対抗する為の秘密兵器を用意していました。
それはミルクです。
ライナを見つけたミルクが大規模魔法を唱えて近くに居た人々を巻き込んでしまいます。
ミルクの近くに居たエステラも魔法に巻き込まれてしまい、捨て台詞を残して飛ばされて行きました。
ライナとフェリスにも魔法が迫ります。
フェリスはライナを魔法に向かって投げつけて自分は逃げました。
ライナに向かって飛び込んだミルクもライナと一緒に魔法で飛ばされてしまいます。
ミルクが出てくるとライナは悲惨な目に遭うようです。
ラナイはヴォイスから目当ての勇者伝説の情報を貰えるのでしょうか?
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すとれい・きゃっと
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ライナが路地裏で子猫を発見しました。
お腹が空いている子猫がにゃーと声を掛けてきます。
迷惑娘たちのお陰で参っているライナは子猫に愚痴を零し始めました。
ライナは夜に食事を持ってくる事を約束して子猫と別れます。
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フェリスが路地裏で子猫を発見しました。
フェリスは子猫と話始めて、だんごの話をしています。
子猫とフェリスは意気投合したようですね、フェリスはダンゴを持ってくると約束して去って行きます。
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ミルク部隊は子猫を発見しました。
ミルクは可愛いと言って子猫と遊び始めています。
それを見たルークが顔を顰める事になりました。
ミルクが子猫を飼って良いか聞いてきましたよ?あれ彼女が隊長じゃなかったっけ?
ルークは心を鬼にして子猫を飼う余裕は無い事を伝えます。
厳しい任務に就いた場合、弱い子猫から死んで行く事になってしまう、とミルクに説明していました。
素直なミルクはルークの説明を受け入れて子猫を諦める事になります。
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夜、詐欺がバレて追われていたエステラが路地に逃げ込んできました。
彼女も子猫を発見して語り掛けます。
エステラは自分を崇めよと言っていました。
子猫がにゃーと返事をすると気を良くしたエステラは子猫に施しを与える事にします。
金貨を渡していました。
子猫に使えるはずはないのですがエステラは満足そうですよ。
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子猫と会話しているエステラの元にフェリスが現れます。
自分の茶飲み友達に何をしている?と詰問してきました。
エステラは子猫は自分の信者になったのでお前の茶飲み友達ではないと返答します。
エステラとフェリスはどちらが美人か競うことになります。
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子猫が飛び込んできた方が勝者ってルールで戦いが始まりました。
フェリスは熱いお茶とだんごを準備して子猫を呼び込もうとしています。
エステラは金貨、銀貨、銅貨をばら撒き子猫を呼び込もうとしています。
どちらも子猫が興味を示すとは思えません。
そこにネコジャラシを持ったミルクが登場します。
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エステラはミルクの事を伝説の悪魔と言って恐れています。
フェリスとエステラが居たので近くにライナが居る、自分を仲間外れにして三人で遊んでいた、とミルクは解釈しました。
ミルクが攻撃魔法を唱えて二人の勝負に参戦する事になってしまいます。
可哀想な子猫は近くで行われている大バトルに震えていました。
その場から逃げ出したようです。
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ライナはこの対戦を路地の影から見ていました。
関わり合いに成りたくない彼は逃げ出す事に成功します。
別の路地でライナと子猫が再会する事になります。
ライナは持ってきた残飯を子猫に上げています。
ライナは自分以外の奴は餌をくれなかったなと子猫に同情の視線を送ります。
ライナは食事中の子猫に愚痴を語ります。
食べ終わった子猫は前足をライナの頭にポンポンと載せてきました。
彼の鼻をぺろっと舐めて去って行きました。
ライナは子猫に慰められた事に深いため息をついていました。
迷惑娘の餌食にならなかったので良い日だったんじゃないかな?
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おん・ざ・ぶりっじ
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夜中に目を覚ましたライナは橋の上に来ていました。
時計を探していると橋の上に一人の少女が居る事を発見します。
少女は自殺しようとしていました。
彼女はライナが止めてくれる事を期待したようですが、お腹が減っていたライナは好きに死んでくれと言い残して立ち去ろうとします。
少女は慌ててライナを止めました。
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彼女はウェザーという名前でした。
ウェザーの身の上話が始まります。
彼女の両親はピアニストでした。
彼女も幼い頃からピアノを弾いていたそうです。
とても上手でコンクールで優勝するほどの腕前だったそうです。
ある時コンクールでの演奏が終わると、ピアノの上に置いてあった燭台が倒れてきて左手に当たったそうです。
それ以降怪我が直っても前のように上手くピアノが弾けなくなったそうです。
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ピアノが大好きな彼女はピアノが弾ければ満足らしく怪我をした事は全然気にしてなかったそうです。
しかし両親は彼女がピアノを弾くたびに辛そうな顔をするそうです。
それが嫌で自殺する事にしたと彼女は語りました。
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これを聞いたライナは彼の知っている辛くても元気に生きている人間を馬鹿にされたと思い、自分の境遇を少しだけ語りました。
去ろうとするライナに後ろからウェザーが抱き着いてきました。
ライナが困ったなーと思っているとウェザーがライナの財布をすってきましたよ。
彼女はスリだったようです。
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ライナがウェザーを捕まえて財布を返せと要求していると背後に物凄い殺気が膨れ上がりました。
ライナは頭を剣で殴られてしまいます。
殺気を放ってきたのはフェリスでした。
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フェリスはライナが幼気な少女に暴行しようとしていたと言い出し揶揄い始めます。
フェリスはフェザーのような少女に詐欺をやらせている彼女の師匠は許せないと言い始めます。
ライナはフェリスがフェザーの為に師匠を倒すのか?と期待しました。
しかしフェリスは師匠を呼び出し、これまで稼いだ有り金を全て出せと脅します。
言う事聞かないと首が川に浮かぶことになるぞ!!
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ウェザーは師匠の事を尊敬しているようです。
魔法が使える師匠が来ればお前たちは終わりだと告げます。
彼女は吹けば師匠が一瞬でやって来る笛を持っていると言い出します。
師匠は瞬間移動の魔法が使えると言っていました。
瞬間移動の魔法は開発するのは不可能と言われていて各国とも研究していません。
そんなすごい魔法がイエットでは実用化されているのか!!とライナは期待して待つことになります。
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ウェザーが笛を吹きました、しかし彼女の師匠はやって来ません。
暫く待っても来ないのでフェリスとライナは月を見ながらだんごを食べ始めます。
遠くから、うぇざー、と叫ぶ声が聞こえてきました。
ウェザーの師匠は走って彼女の元に現れました。
瞬間移動の魔法は嘘だったようですね。
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やって来たのはエステラ・フューレルでした。
寝ぼけている彼女はライナとフェリスに気が付きません。
こんな夜中に自分を起こしたウェザーを殴り倒して気絶させてしまいます。
それでも気が収まらないエステラはウェザーの身ぐるみを剥いで戻って行きました。
この時にライナの財布もエステラに持っていかれてしまいました。
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ライナはエステラがライナの財布を持っていくのを気付いていながら見送ったフェリスを咎めます。
フェリスは機嫌が良いので怒りませんでした。
何故機嫌が良いのか問うと、彼女はライナが語った恥ずかしい身の上話を聞いていました。
しかも一字一句詳細にメモされていましたよ。
フェリスはこれをシオンに提出すると言い出します。
ライナは恥ずかしさの余りキレてしまいます。
全力でフェリスから取り戻そうとしていました。
フェリスはライナの本心を聞けて嬉しくなったのかもしれません。
翌日、ウェザーはエステラの制裁を受ける事になりました。
給料一か月分で小石を買わされたそうです。
エステラは小石を幸せの石として売ったようです。
ウェザーが哀れですねー。
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さばいばる伝勇伝 天才は眠れない
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ライナはジェルメ・クレイスロールという女性教官の元に連れてこられました。
そこで彼女から戦闘技能を叩き込まれる事になります。
彼と一緒にピア・ヴァーリエという女の子とペリア・ペルーラという男の子が連れてこられていました。
ピアは先天的に魔法適正が高い天才です。
凄い自己中で、協調性がまるでありませんでした。
ぺリアは強制的に人体改造を受けさせられ後天的に特殊能力を付与されています。
視力と聴力を失う代わりに全周を知覚する能力を得ていました。
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三人は実力テストを受ける事になります。
結果ピア、ぺリア、ライナの実力順になりました。
一番弱いライナは22時間の訓練を言い渡される事になりました。
ライナは眠い眠いと言いながら訓練を消化して行きました。
ジェルメによる戦闘訓練と図書室での座学が言い渡されます。
ジェルメは基礎から応用へ、適切な順番で本を並べてくれていました。
ライナは図書室で魔法書を読む事が好きになります。
彼は一度本を読んだだけで魔法の構成を理解する事ができたようです。
魔法に関してはライナは天才のようだね。
ピアもライナが見ただけで魔法を使えるようになる事を羨んでいました。
これによりメキメキと戦闘能力を高めて行きました。
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月に一度、訓練の成果が試される事になります。
ピア、ぺリア、ライナの三人でリーグ戦を行い強さの順位を決めています。
ジェルメが男に振られたそうです。
彼女の機嫌が物凄く悪かったぞ。
ジェルメは気の強い女は嫌いだ、と言われて振られたそうですよ。
ライナはジェルメの機嫌を損ねない為に、ジェルメは美人でいい女だと思う。
俺だったら絶対ジェルメみたいな美人と結婚したいと思うと告げます。
気分を良くしたジェルメが大サービスでライナの自由時間を15分にしてくれました。
ライナの年増好き伝説の始まりはこれだったようです。
ライナは歩きながら寝る特技を身につける事になりました。
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次の実力テストでライナはぺリアに勝ちました。
可哀想なぺリアが15分の自由時間となってしまいます。
ライナがピアと戦う事になります。
彼女は一番強いので7時間の自由時間を与えられていました。
ライナは彼女に勝って7時間の睡眠時間を手に入れるぞと意気込みます。
ライナは騙し討ちによりピアに勝利しました。
しかし、ピアの手を握る仕草がジェルメを振った男と似ていたので10分の自由時間しか貰えませんでした。
ライナは死にそうになっています。
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更に一か月後、ぺリアが優勝する事になります。
彼は頑張ったようです。
ライナはピアに負けました。
騙し討ちに遭って負けたピアは容赦してくれませんでした。
降参と言っているライナの肩の関節を外しました。
ジェルメのい訓練は限界まで追い込む厳しいモノですが効果は大きいようです。
ピア、ぺリア、ライナの三人はメキメキと実力を伸ばしていきます。
それでもジェルメの方がまだ強いんだよね、彼女は何物なんだろうか?
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ライナはピア、ぺリア、ジェルメと過ごす間に、自分が化物だとの感覚を薄れさせます。
強い人間い囲まれているとライナは普通で居られたようです。
ジェルメの狙いはこれだったのかも知れません。
彼女はライナ、ピア、ぺリアが生き残れるように訓練してくれているようです。
三人にさせたい何かがあるのでしょうか?
訓練は厳しいですが、ライナはピア、ぺリア、ジェルメと仲良く過ごしていたようです。
心の平穏を得ていたように思われます。
ライナの基礎となる部分を作ったのはジェルメのようですね。
彼女はライナの恩人って事になるのかな?
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成分美女魔法恋愛英雄変態
評価AAACCBCAA
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