ラノベの感想) 転生少女の履歴書 第5巻 (ヒーロー文庫)


結界が壊れてしまい国内に魔物が出てきてしまいます。
リョウたちは領地に戻る為集団下校する事になりました。
王国騎士が各領地まで下校する生徒を護衛する事になります。
しかし魔法使いの生まれない不毛の地と呼ばれるリョウの領地ルビーホルンに同行してくれる騎士は居ませんでした。
リョウの他にもルビーホルン出身の生徒は居るのですが道中が危険なので帰るのはリョウとコウキだけにします。
リョウを心配したアランとカテリーナたちが途中まで一緒に行軍する事になりました。
王国騎士団のカインとアンソニー先生も同行してくれました。
二人は無理を言って生徒の下校に同行する許可を貰っていました。
道中に魔物に襲われますがアンソニー先生の活躍で撃退する事になります。
リョウとコウキはアンソニー先生のカッコよさにトキメイテいました。

リョウとコウキの二人で馬車に乗ってと移動になっているのですが、これでは魔物に襲われた時に迎撃に困ります。
アンソニー先生に頼んで王国騎士の一人に御者をやって貰う事にします。
この騎士がアーズルさんという女性騎士でした。
彼女は最初リョウに対して畏怖を抱いていたようです、妙にオドオドしていました。
彼女はリョウが王国騎士団にマッチを売った時に取引の場所に居た人です。
そこでのリョウの姿を見てアズールはリョウに注目するようになっていました。
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旅の途中でアランがリョウを花畑に案内しました。
アランはカインに教えて貰ったと言い訳しつつリョウに告白しようと試みます。
アランは頑張りました・・・精一杯の勇気を振り絞ってリョウに告白をしましたよ。
しかしリョウはアランが自分に惚れているとは全く考えていないのでアランの告白を受けても告白されていると感じていませんよ。
アランが不憫過ぎて泣けてきます。
このアランの告白を隠れて見学している一団がいました。
カテリーナ、サロメ、シャルロット、クリスが覗いていました。
カテリーナはアランの告白を聞いて、告白したつもりなのか?と疑問を持ちます。
サロメはリョウは全然気が付いていないと状況を端的に分析しています。
シャルロットが一番酷いかも知れないぞ。
彼女はアランの焦りを指摘していました。
アランはヘンリー王子とリョウの噂が出てきているので焦っているんだ、しかしヘンリー王子と比べられている不利な状況でも頑張ろうとしていると言ってアランを擁護していました。
シャルロットはヘンリー王子の本性を知らないので彼に憧れを抱いているようです。
クリスはアランがリョウを連れ出すのに協力してくれましたが、アランの告白の結果をこっそり見に来ていました。
リョウは仲間との語らいで笑顔を取り戻しています。
最近のリョウは自分で気付かない間に表情が強ばっていたようです。
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リョウの表情が優れないのには理由がありました。
王国が隠している治癒魔法を使えるようになってしまった彼女は秘密がバレる事を恐れて緊張していました。
コウキが何度もリョウに心配事があるのか問いかけていましたが彼女は打ち明ける事ができません。
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リョウとコウキは女性騎士がいつまで御者をしてくれるのか心配になっていました。
二人でルビーホルンまで同行してくれないか?と問いかけると震えて逃げられてしまいました。
カテリーナ、サロメ、シャルロットたちと別れる事になります。
彼女達は自分たちの領地グエンナーシスに向かいます。
しばらくアランたちレインフォレストに向かう一団と同行する事になりました。
いよいよアランたちとも別れる事になります。
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リョウとコウキだけでルビーホルンに向かう事になるのでアランが心配してくれます。
彼はリョウをルビーホルンに向かわせる事に反対のようです。
自分がルビーホルンまで付いて行こうかと言ってきますよ。
しかしリョウはアランにはレインフォレストを守る義務があると言って彼の申し出を断ります。
アランの気持ちを考えて気遣いの人カインがリョウとコウキに同行してルビーホルンに送り届ける事になります。
驚いた事にこれまで御者を務めてくれていた女性騎士もルビーホルンに同行してくれる事になりました。
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カインの案内でルビーホルン領に入ってから御者を務める事が出来る人を買う事にしました。
ここでリョウにとっては嬉しい再会が待っていました。
人身紹介所で紹介されたのはリョウの実兄であるシュウ兄ちゃんでした。
リョウは彼との再会に驚いていますがシュウは割と平然としています。
彼はリョウの名前を忘れていました・・・キョウと呼んだよ。
間違ってもわりいわりいと軽い調子で謝ってくるだけでした。
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リョウはシュウも自分と同じように親に売られてしまったのかと心配になります。
聞いてみるとシュウが故郷のガリガリ村を飛び出したのは自分の意思によってでした。
近況を効くと畑を耕していたと端的に答えてくれます。
畑を耕すだけのガリガリ村での生活に飽きたシュウは通りかかった商人に付いて行き、そこで御者をしていたそうです。
しかし途中で逸れてしまい、お腹が空いたのでリンゴを盗んで食べたそうです。
それがバレて捕まってしまい人身紹介所に売られてしまったそうです。
波乱万丈でしたがシュウは大したことないと語っています。
シュウは辺境の開拓村出身で口の利き方も荒っぽいのでリョウは心配になっています。
シュウはカインなどにも気さくに話しかけていました。
カインは心が広いので気さくに話しかけてくれるシュウに好感を持ったようです。
リョウはカインとシュウが並ぶとお兄ちゃん力の差が見えてしまい、残念な気分になっていました。
カインにリョウとシュウは流石兄妹、似ていると言われてしまい否定したい気分になっています。
最終的にリョウ自身も確かに似ていると納得していました。
確かに豪快で大雑把なところは似ているね。
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シュウから両親の話を聞いてガッカリする事になりました。
両親は村で寝て過ごしているそうですよ、リョウを売った時のお金がまだ残っているそうです。
両親は変わらずに怠けているようです。
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リョウはルビーホルンの領内に入ると途中の村に立ち寄り近況を聞いていました。
大雨で川が増水して結界が壊れていると予想していたのですが結界が無事な場所が多かったです。
これはリョウが考案した水田のお陰でした。
大雨で増水した川が水田に流れ込んむ事で川が氾濫するのを抑え込めたようです。
畑の方は大雨でダメになってしまっていましたが水田が残っているので村人は飢えずに済むようです。
村人は、ウ・ヨーリなる神聖な存在のお陰だと言っていました。
この名前の響にリョウは嫌な予感を覚えていました。
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リョウ、カイン、シュウで川の結界の様子を確認に行きました。
ここで三人はガリガリ村から居なくなったジロウ兄ちゃんに似ている魔物を見る事になりました。
リョウが足を滑らせて崖から転落してしまいます。
そしてジロウに似た魔物の近くに落ちてしまいます。
リョウは治癒魔法で自分を治癒していました。
それを見たジロウに似ている魔物が生物魔法か久しぶりに見たと言っていました。
リョウは生物魔法?なんの事だと思っていました。
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これまで魔物は近づいた人間の記憶にある人物の姿を真似ると考えられていました。
リョウとシュウはジロウの事を知っているので分かりますがカインまでも同じ姿を見たのが不可思議です。
魔物の存在はリョウが思っているのとは違うのかも知れないね。
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ルビーホルンの領主の館に到着するとリョウは大仰な歓迎を受ける事になります。
館の使用人はリョウに対して床に頭を付けて平伏していました。
それを見たカインとアズールが驚いています。
リョウは自分がやらせているわけではないと必死に言い募っていました。
カインの目が若干怯えているようですよ。
これも全てタゴサクさんの仕業でしたよ。
シュウはタゴサクがルビーホルンで高い地位に付いていると知っていたので彼に気さくに話しかけ仕事を貰う事になっていました。
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領主のバッシュと面会する事になります。
バッシュはリョウとコウキが無事に戻ってきてくれた事を喜んでいます。
リョウは急ぎレインフォレストに戻る必要のあるカインに馬の貸すようにお願いしています。
バッシュはカインに泊まっていって欲しかったようですが、カインは丁寧に断り急いでレインフォレストに戻る事になります。
カインはリョウを無事に届けられた、アランに良い報告が出来ると言っていました。
カインはレインフォレストに戻って行きました。
アズールも一緒に行くのかと思たら彼女はルビーホルンに残ると言ってくれます。
リョウは嬉しいのですが彼女が何故残ったのか不思議で仕方ないようです。
アズールには個人的な目的があったんだよね。
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バッシュと今後の方針を話していると娘のガラテアが血相を変えてやって来ます。
バッシュの奥さんのグローリアさんが領地の見回りに行くと言って猛り狂っていると教えてくれます。
グローリアさんは病弱で寝たきりだとリョウは聞かされていました。
しかしグローリアさんは凄く元気でしたよ・・・
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バッシュからグローリアさんは魔法を使うと体調を崩してしまうと聞かされます。
今は体調が良いようですが、魔法を使うとまた寝たきりに戻る事をバッシュは心配していました。
しかしグローリアさんは領民を助ける為にダメになった畑を直す為に魔法を使うと主張していました。
リョウはグリーリアの兄のトーマス教頭から彼女が優秀な火魔法を使うと教えられていたので疑問を持ちました。
グローリアさんは植物精霊魔法を使おうとしていました。
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リョウはグローリアが自分に合わない植物精霊魔法を使う事で体調を崩していると気が付きます。
彼女にマッチを渡して火魔法を使ってもらう事にします。
トーマス教頭の妹なのでグローリアも火魔法が大好きな人だと思ったら、彼女は火魔法の事を蔑んでいました。
火種が無ければ役に立たない魔法だと罵っていました。
グローリアたちにマッチを開発した事を告げると、簡単に火をつける事ができるマッチの存在に感動されます。
グローリアはマッチを使い火魔法を行使しました。
スゲーです、彼女の火魔法はトーマス教頭の魔法よりも数段強力でした。
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それでもグローリアが心配なバッシュはグローリアの火魔法の威力を確かめる事にします。
予想以上でした、彼女は魔物を単騎で屠れる程の猛者でしたよ。
グローリアも交えて領内の見回りに向かう事になります。
グローリアにマッチを与えてしまった事で彼女が鬼嫁に成ったのではないか、とリョウはバッシュの今後を心配していました。
まあ、これは杞憂だろうね。
バッシュはグローリアの事を心底愛しているようなので関係が壊れる事は無さそうです。
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魔物が徘徊している可能性のある危険な旅になります。
精鋭が選ばれる事になりました。
リョウはシュウにも御者として同行して欲しかったようですが、魔物が出るかもと聞いた彼は領主の館に留まり、リョウの無事を祈っていると言ってくれます。
美しい兄弟愛にリョウは泣けてきました。
シュウ兄ちゃんは本当に良い性格をしているよね。
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意外な事ですがアズールさんが同行を申し出てくれます。
彼女はリョウに尽くしたい様子ですよ。
リョウは困った状況に巻き込まれます。
タゴサクさんがリョウの旅に同行すると言い出しました。
彼はリョウが領内を平定する旅に同行して彼女の行動を記録したいと言っています。
彼はウ・ヨーリ教の新たな経典を作りたかったようです。
勿論リョウはタゴサクの同行を拒否しました。
しかしタゴサクは諦めませんでした、極秘にアズールを抱き込んで彼女にリョウの行動を記録するようにお願いしています。
リョウに対して色々と思うところのあるアズールはこれを引き受けてしまい、リョウに内緒で彼女の行動を記録する事になりました。
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既に領内には酒を作る為に雇い入れた腐死霊魔法使いを放っているそうです。
バッシュは彼女達は戦闘に不向きと考えていたので彼女達には結界の確認と修復を命じていました。
シャルロットが魔物を「腐って死ね」と言って倒した事象を目撃しているリョウは腐死霊魔法使いが戦闘に不向きっていう意見には異論があるようです。
それともシャルロットが特別優主な魔法使いなのでしょうか?
セキとリュウキも魔物の討伐に向かっているそうです。
彼らとの合流を目指しつつ領内の村を回る事になりました。
メンバーはリョウ、コウキ、グローリア、アズール、と護衛の騎士たちとなります。
バッシュは館で全体の指揮を執る事になりました。
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水田化の間に合わなかった地域の調査から始める事になりました。
魔物に襲われたと思われる無人の村を発見しました。
アズールが先遣隊として向かってくれました。
当初は魔物を見て怯えていたアズールも魔物退治に慣れて来たようです。
村に残されていた魔物の生きた残骸を回収して来ましたよ。
リョウは回収した残骸の検分をする事にします。
見てみると鮮やかな切り口で首を落とされている事が分かります。
これは農民の使う農具では作れない傷跡でした。
グルーリアに魔物の残骸を燃やして貰い村に向かう事になります。
村に入ると生き残りの村人が出てきていました。
彼らはアズールの事を魔物だと勘違いして隠れていたそうです。
話を聞くと村人は魔物が襲撃してくる前に村を脱出して近くの聖窟に隠れているそうです。
そこに向かう事になりました、聖窟と聞いてリョウは嫌な予感がしていました。
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案内された聖窟には村人が比較的軽傷な姿で隠れていました。
やって来たのが領主婦人のグローリアだと分かり喜びを露にします。
これほど早く領主一行が救援に来てくれたのはウ・ヨーリ様のお陰と言ってますね。
グルーリアは近隣に魔物が居ない事が分かったので結界の修復に向かう事になりました。
リョウは聖窟に残り負傷者の手当てをする事になります。
ここでリョウは村にタゴサクが広めたウ・ヨーリという天上からの使者が信仰されていると知ります。
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リョウはタゴサクに自分の名前を出すなと苦言を呈していました。
困ったタゴサクは、ウ・ヨーリという違った名前を作り出していました。
噂話として王家に信仰の存在がバレる事を恐れたリョウは口に出して噂する事を禁じていました。
これをタゴサクは口伝はダメなんだと解釈して信仰を記した経典を用意していました。
聖窟にはタゴサクが作ったと思われる経典が存在していました。
そいて祭壇にはタンポポが供えられていました。
リョウはどうしてくれようか、とタゴサクへのお仕置きを考えていました。
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グローリアが留守の間に魔物が襲ってきました。
リョウは一人で迎撃に出る事にします。
リョウは自分には治癒魔法があるので何かあっても大丈夫だとの驕りがありました。
リョウは魔物に単騎で接近していきます。
森の中に誘導して木の枝にロープをかけて宙刷りになり魔物の上から落下する事で首を斬り落としました。
魔物を見事に仕留める事が出来たのですが、コウキに酷く叱られる事になってしまいます。
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リョウはコウキに治癒魔法が使える事になった事を伝えていたので、コウキが怒る理由が分かりませんでした。
自分一人で魔物の相手をする方が効率が良いと主張してコウキを更に怒らせる事になってしまいます。
二人の間に微妙な空気が流れる中で、リョウ、コウキ、アズールの三人で魔物の討伐に向かう事になります。
これにも同行してくれるアズールは良い人ですね。
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ここでリョウは油断してしまいました。
魔物の首を斬り落として安心したリョウの元に心配したコウキがやって来ます。
リョウはコウキにまた叱られると思っていました。
ここで悲劇が起こってしまいます。
魔物は生命力が高いので首を落とされても生きています。
立ち上がった魔物がリョウに襲い掛かりました!!
コウキが咄嗟にリョウを庇い重傷を負う事になってしまいます。
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リョウは動転してしまいますがコウキにまずは魔物に止めをと指摘されて魔物を仕留めます。
リョウはコウキの傷の具合を確認する事にします。
それは助かりそうもない重症でした、リョウは知っている呪文を次々と唱え回復魔法を探しました。
ここで偶然による奇跡が起こります。
リョウはコウキを助ける手段がない悔しさに唇を噛んで傷付けていました。
彼女の血が流れていました・・・それがコウキに触れる事でリョウの唱えた魔法がコウキに効果を与える事になります。
コウキに魔法が効いている事実を確認したリョウは魔法の効果を観察していました。
リョウはコウキを助ける事が出来ました。
コウキを助けられて安心してリョウが大泣きしている所にアズールとセキがやって来ました。
セキはリョウの泣き声を魔物の声だと勘違いしていました。
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セキと合流できたので他の地域の調査に向かう事になります。
領内を回っているとセキを探していたという村人がやって来ました。
セキは息子のリュウキに魔物討伐を任せて結界の修復作業をしていました。
そのリュウキが重症を負ったとの事でした、急いで村人の案内に従いリュウキを匿っている村に向かいます。
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リュウキは死にかけでした。
これを見たリョウは自分の治癒魔法で助ける事が出来ると思い行動に出ようとします。
しかしコウキに止められます。
コウキはリョウを連れ出し二人きりになり、リョウの覚悟のほどを聞いてきました。
今のところリョウが治癒魔法を使えると知っているのはコウキだけです。
それを明かしてしまうと魔法使いでもない人間にも魔法を使える可能性がある事を示す事になります。
コウキはリョウに降りかかる難題を心配していました。
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リョウもここで治癒魔法を使う事で魔法使い以外の人間にも魔法を使える可能性がある事を知られる事の危険性は理解していました。
王家は治癒魔法の存在を隠している節があるので王家による弾圧が危惧されます。
しかしリョウはリュウキを見捨てるって選択肢を取る事が出来ませんでした。
リョウの姿を晒して魔法を行使する事は躊躇われるので保険を掛ける事にします。
ここで役に立ったのがタゴサクが勝手に広めたウ・ヨーリ教でした。
リョウは白い布を全身に纏い顔を隠して治癒魔法を行使する事にします。
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リュウキの元に戻った白装束を纏った神聖を感じさせるリョウをみて村人はウ・ヨーリがやって来たと思い込んでくれました。
敬虔な信者になっている村人は白装束の聖人の正体を確認しようなどという無粋な事はしませんでした。
全員が地に頭を付けて平伏しています。
名前を言う事も憚られると教えられているので、個々に感謝の意を示していました。
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リョウはリュウキに治癒魔法を施し瀕死の彼を救う事に成功しました。
ここには他にも瀕死の人々が居たのでリョウは彼らの事も治癒魔法で治療する事になりました。
全員を助ける事ができたようです。
白装束を着て現れたリョウを見てアズールとセキは中の人がリョウだと分かっていましたがリョウが黙っていて欲しいとお願いすると黙っていてくれました。
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治療が終わり魔法行使によりお腹が空いて倒れそうなリョウの元にセキがやって来ました。
彼の亡くなった奥さんのアニエスさんは王家の出でした。
アニエスから治癒魔法の事を生物魔法というと聞かされていた彼はリョウを問い詰める事にします。
なぜ生物魔法を知っているのか問われる事になりました。
リョウはここで苦しい嘘を吐く事になります。
魔法使いは氏を貰う事になっています、氏に使うのは呪文の一部です。
リョウは学園で魔法使いの生徒から氏を聞いてこれを組み合わせる事で偶然生物魔法を発見したんだと説明しました。
自分には前世の記憶が残っていて呪文を知っていたとは言えないので仕方ないですね。
リョウの説明を聞いてセキはそれならば可能性はあるかもな、と納得してくれました。
実際には氏を組み合わせても呪文を作る事は出来ないようです。
必要だとは言えしれっと嘘が吐けるリョウは凄いね。
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回復したリュウキから彼が負けた魔物について説明して貰う事になりました。
リュウキが負けた魔物は魔法が効かない魔物でした。
怖れていた事が現実になってしまいましたね。
この凶悪な魔物を倒す為には神殺しの剣が必要です。
神殺しの剣とは魔法を使わないで鋳造された剣の事です。
王国の武器は殆ど魔法使いが魔法を使い作っています。
ですので神殺しの剣はとても貴重な武器って事になります。
王国騎士のアズールから王家が神殺しの剣を各領地に貸し出す気が無いと告げられてしまいます。
リョウはこの緊急時に自分たちの保身だけを考える王家の統治方法に憤りを覚えています。
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リョウはクワマル兄貴に貰った神殺しの短剣を持っていました。
これを使って魔物の攻略は可能かリュウキに問います。
彼は無理だと返答しました。
魔物の形状は巨大な亀でした。
硬い甲羅に覆われていて刃が通らないだろうとの事でした。
しかし攻略の糸口もありました。
その魔物は一定の場所に留まり動かないとの事でした。
魔物の出現位置を地図で確認したリョウが攻略方法を思いつきます。
彼女は大胆にも川の流れを変えて魔物を閉じ込める新たな結界を作ろうと提案しました。
土木工事が得意なセキも、それは良いアイディアだと賛同したので、実行に移す事になります。
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リョウ、コウキ、アズールが魔物の動きを監視する事になります。
その間にセキとリュウキが土木工事を行い新たな川を作る事になりました。
最初は上手くいっていたのですが、リョウたちの元に小型の魔物がやって来てしまいます。
小型の魔物がやって来た事で巨大亀にも気づかれてしまいました。
作戦は失敗に終わり、逃げる事になります。
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リュウキの話では一定の距離を放すと亀は追って来なくなるって事でしたが追いかけてきます。
リョウは亀を引っ張り回している間にセキとリュウキに土木工事をして貰い、タイミングを見計らって亀を結界内に戻し、戻ったタイミングで川に水を流して結界に閉じ込める作戦を提案します。
タイミングが難しそうですがやってみる事になりました。
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リョウ、コウキ、アズールが亀を引き付けている時に亀が予想外の攻撃をしてきました。
亀は自身の首を伸ばしてアズールの乗っている馬に噛みついてきました。
アズールは衝撃で落馬してしまい地面を転がる事になってしまいます。
アズールはこの時に死を覚悟していました。
リョウの秘密を知ってしまった自分の事をリョウはいつか始末するのではと疑っていました。
しかしリョウは意識を失ったアズールを生物魔法を使い助ける事にします。
このリョウの行為にアズールは感動する事になりました、そしてリョウの事を英雄視する事になります。
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アズールの治療は完了しましたが亀の魔物の射程内に入っているので大ピンチです。
リョウは死を覚悟していましたが、思わぬ助っ人がやって来てくれました。
神殺しの剣の量産化に成功したアレク親分がガイとクワマルを連れて助けに来てくれました。
亀の魔物はアレク達に倒されます。
そこに火魔法が飛んできましたよ・・・グローリアも駆けつけてきました。
最初の小型の魔物はグローリアから逃げてきていたようです。
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グローリアの登場にアレクは驚いていましたがバッシュの奥さんが居るなら丁度いいと言って沢山の神殺しの剣を渡してきました。
アレクは神殺しの剣の量産化に成功した事と、各領地に神殺しの剣を配っていると教えてくれます。
今回は神殺しの剣を渡しに来ただけだと告げて彼は去って行きました。
リョウはアレクを行かないで、と止めますが、アレクは聞き入れてくれませんでした。
クワマルはリョウやコウキと話したそうでしたが、アレクに怖い顔で睨まれて泣く泣く戻って行きました。
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リョウはアズールをルビーホルンに残ってくれるように説得する事になります。
アズールは王都に家族を残しているので帰りたがるだろう、どうやって説得しようかな、と困っています。
しかしアズールはリョウの騎士に成りたいと言ってきましたよ。
彼女は幼い頃から英雄に仕える騎士に憧れていたそうです。
王国騎士になったものの、その実情にガッカリしていたそうです。
そんなときにリョウと出会い彼女の行いに英雄の姿を見たそうです。
アズールは英雄だと思えるリョウに仕えたいと言ってくれました。
彼女の家は大きな商家だそうで、父親に溺愛されているそうです。
アズールがルビーホルンに士官すると伝えると彼女を取り戻そうとして間諜を送り込んでくると予想していました。
アズールは自分は死んだことにして欲しいと告げます。
そうすれば父親も諦めるだろう、と言っていました。
リョウとしては彼女が一生家族と会えなくなる事は望んでいないのですがアズールの決意は固そうです。
アズールはタゴサクさんの教えに一部感化されているようですがリョウの事を妄信している訳ではないようです。
リョウは理解者を得られたのかも知れません。
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リョウは神殺しの剣の量産化を成し遂げたアレクの事が心配になっています。
アレクは王国はすでに終わっていると言い残しました。
アレクは王国に対して戦争を引き起こすのかも知れないね。
リョウはアレクが戦争を起こす事を止めたい一心でルビーホルンが豊かになるように尽力していたので複雑な心境です。
アレクはヘンリー王子のような魔法使い以外の人間を家畜扱いする魔法使いが嫌いなようですよ。
それを打倒したいと考えているようです。
アレクを説得するって事はヘンリー王子のような魔法使いとも上手くやっていく必要がありそうです。
リョウもヘンリー王子の様な相手を嫌っているので無理っぽいなと感じていますよ。
アレクが挙兵した場合にリョウはどうするんでしょうね?
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リョウには大きく分けると三つの悩みが残りました。
生物魔法、ウ・ヨーリ・アレク親分の動向。
彼女はどう対処するんでしょうね?
彼女はまだ十三歳だからね、それを考えると転生者とは言え大きすぎる問題を抱え込んでるよね。
再会したシュウ兄ちゃんが活躍する事になるのでしょうか?
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彼はリョウが持っている前世の記憶と似ている風景を夢に見ると言ってるんだよね。
転生者についても、その絡繰りが気になるね。
コウキはまだ呪文を唱えることはできないと言っていました。
呪文の習得には時間が掛かるそうですから、コウキも魔法が使えるようになるかもね。
それとも転生者だけが生物魔法を使えるようになるのだろうか?
ジロウ兄ちゃんに似ていた魔物の存在も気になります。
シュウ兄ちゃんはそのうち再会できるだろと気楽に考えていますが、ジロウ兄ちゃんは結界の向こうに行ってしまい、魔物になってしまったのでしょうか。
シュウに感化されてリョウがもう少しお気楽になったりすると面白いね。
リョウの次の一手が気になります。
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成分美少女魔法異世界知識恋愛イケメンウ・ヨーリ教
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