ラノベの感想) 伝説の勇者の伝説 第1巻 昼寝王国の野望 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2002/2/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1410-X

孤児院から引き取られていく少女が少年にプロポーズしているぞ。
死なないで大人になれたら私と結婚してくれる?
異様な雰囲気ですね・・・
少年は答えを返せなかったようです。
少年は少女に向かって、お前しぶといし生き残れると思うから死ぬな。
俺も死なないからさ、と言って別れる事になりました。
とても不穏な言葉が連発していますね。
ここは戦闘訓練に明け暮れる孤児院のようです。
少年の言葉を聞いて少女は「うん」と頷いで引き取られて行きました。
この二人が再会する日は来るのでしょうか?
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ライナ・リュートはヤル気の無い眠そうな学生です。
彼には何かと世話を焼くキファ・ノールズちゃんという同級生が居ました。
キファは美人で成績優秀な学生です。
そんな彼女が何故かライナを気に入っていて二人でイチャイチャしていました。
ライナは周囲の出来事に無関心なのでキファと仲が良い事を同級生から疎まれている事も気にしていませんでした。
そんなヤル気の無いライナに学院の中心人物が注目していました。
彼の名前はシオン・アスタールと言います。
長い銀髪のイケメンです。
彼は能力が高く人望もあるスーパーマンでした。
ライナたちが所属しているのは特殊な学院です。
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そこはローランド帝国王立軍事特殊学院という兵士を育てる特殊な学校でした。
ライナの所属しているローランド帝国は戦争ばかりしている国でした。
いつも隣国のエスタブール王国と戦争している国なのですが七年前に休戦協定を結び平和な日常を送っていました。
戦争の無い時間が七年も続いたので学生たちには緊張感が無くなっていました。
授業内容は戦闘訓練とかのようですが楽しく暮らしていました。
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ライナはキファが連れてこないと授業もサボりがちな落第生なのですがシオンが彼に興味を持ちます。
シオンは学内に自分の派閥を作っていて、そこに入らないか?とキファとライナを誘ってきました。
ライナは自分はキファを誘う為のオマケなんだよなと考えていました。
しかしシオンの狙いは違うようです。
二人はシオンの仲間になる事にしました。
ライナが誘いに応じたのは断る理由を考えるのが面倒になったからのようです。
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シオンの仲間と共に酒場に飲みに行く機会がありました。
これは班を組んでの軍事訓練でシオンのチームが大勝利を収めた事の祝勝会のようです。
シオンは常に仲間の結束を固めておこうと考える良いリーダーのようです。
酒に弱いライナが酒場の外で吐くのを我慢しているとシオンがやって来ました。
ライナが主役のシオンが抜け出していいのか?と聞くとシオンは全員を潰れさせたので問題ないと答えます。
シオンは酒も強いようでした。
シオンはここでライナにこの国の現状をどう思うか問いました。
ライナは興味無さそうにしていましたが、シオンは自分が王に成りたいと言い出しました。
あまりにも不遜な考えです・・・ライナが通報すると死刑になってしまう内容です。
ローランド帝国はそのような暗い雰囲気の国のようです。
二人で語らっているとシオンを狙った刺客が現れます。
結構な手練れのようですね。
シオンは狙われているのは自分なのでライナに逃げろと告げます。
シオンは一緒に戦ってくれる事を期待したようですがライナはシオンの意見に従い一人で逃げる事にしました。
ライナはシオンが負けるとは思っていないようですよ。
軽く別れを言っていました。
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刺客に追われているシオンは路地に逃げ込みました。
シオンが反撃を始めたのですが相手は彼の予想を上回る手練れでした。
シオンは殺されかける事になってしまいます。
そんな彼を助けたのは長い金髪でスタイルの良い物凄い美人でした。
彼女はだんごを食べていましたよ。
食べ終わった串をシオンを殺そうとしていた刺客の手に投げつけて手に串を刺しました。
物凄い事ですね。
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彼女はあっという間に刺客たちを倒してしまいました。
彼女はこの地域での犯罪被害をゼロにしろとの課題を出されているそうですよ。
シオンを助けたのもその一環のようです。
彼女の名前はフェリス・エリスと言います。
フェリスはシオンに語り始めました。
恩義を受けた犬はお礼をすると言っていました。
ウィニットだんご店の詰め合わせセットを要求しましたよ。
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シオンはフェリスにいわれただんごセットを購入してエリス家に向かいます。
住所は聞かなくても分かるほどエリス家は有名な大貴族でした。
エリス家は代々ローランド王を守護する家系です。
ローランド王に仕え王を守護するのがその役目だそうです。
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エリス家を訪れたシオンはエリス家の当主の元に案内されました。
当主はフェリスの兄、ルシル・エリスでした。
案内されたのはエリス家の広い道場でした。
最初シオンは誰も居ないと思ったようですが、気配を消したルシルがそこにいましたよ。
シオンはルシルの気配に殺されるとの恐怖を抱きました。
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ルシルはシオンを観察していました。
シオンの首筋に触れて顎を掴んでいましたよ。
殺すか生かすか考えていました。
その時フェリスの声が掛かります。
ルシルはシオンを放してくれました、シオンはフェリスに助けられたようです。
ルシルに命じられてフェリスはシオンに協力する事になりました。
フェリスは嫌そうですが逆らうとルシルに殺されるので仕方なしに命令に従う事になります。
この兄妹も何かが変ですよね・・・フェリスはルシルを物凄く警戒している風でした。
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フェリスは自分一人でシオンに協力するのは面倒だと言って妹を引き込みました。
名前はイリス・エリスと言います。
彼女は十歳くらいの少女でシオンは流石に無理があるのでは?と苦言を呈します。
フェリスはイリスに命じて彼女の力をシオンに示す事になりました。
強かった、イリスはシオンと互角かそれ以上に強かったです。
エリス家の人間は色々と規格外のようです。
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二人の協力を得てシオンは自分を狙う黒幕を突き止める行動を始めます。
調査は全てフェリスとイリスが行う事になりました。
シオンは普段通りに生活する事になりますがフェリスとイリスがシオンの護衛も始める事になりました。
シオンが寝ている間に襲われないように彼の住んでいる学生寮の天井裏に潜む事になりました。
天井裏からジーット見つめられているのでシオンは眠れない夜を過ごす事になっていました。
フェリスはイリスに色々と問題のある事を教えているようです。
男は夜になると野獣になると教えていました。
イリスはシオンの部屋にやって来て彼が野獣になるのを観察すると言って期待に目を輝かせていました。
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フェリスの妹教育は独特なようです。
彼女はイリスに自分の奴隷だと教えていましたよ。
素直なイリスはそれを嬉々としてシオンに教えてくれました。
エリス家は色々と問題もあるようです、普通のご家庭ではないようだね。
しかも異様に高い戦闘能力を持っています。
.
シオン達が戦場に送られる事になってしまいました。
天候不良で食料危機が発生しそうなエスタブール王国がローランドに攻めてきました。
戦争が始まってしまいました。
シオンの仲間たちは戦場に送られると狂乱状態になってしまいます。
しかしシオンが彼らを落ち着ける事になりました。
シオンは軍部に手を回して自分たちの部隊が前線から離れた地域に配属されるように裏工作を行っていました。
シオンの仲間は喜んでいました。
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シオン達の部隊の行軍はピクニック気分でした。
敵が来ない事が分かっているので気楽に過ごしていましたよ。
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フェリスとイリスはシオン暗殺計画の首謀者を特定しました。
彼(ブロフス・ザムル)の屋敷に侵入してエリス家に連行しました。
ここで拷問を行う事になりました。
その方法がけっこう愉快な方法でした。
フェリスが質問してザムルが答える形式で尋問する事になります。
ザムルは自分が拘束されている事に文句を言おうとしますがイリスにバケツいっぱいの水をかけられる事になります。
フェリスのした質問以外を喋ると水をかけられる事になっていました。
ザムルはシオンはもうすぐ死ぬ、死んでしまうシオンに義理立てする必要はないだろうと告げました。
ザムルは自分の愛人にならないか?とフェリスにいやらしい目を向けてきました。
これで激高したイリスに殴り倒されて気絶する事になりました。
.
フェリスはザムルの言った自分の雇い主は皇子様だとの発言が気になっていました。
そこにルシルがやって来ます。
フェリスがイリスを気絶させる事になりました。
その理由はルシルがザムルの首を落として殺したからでした。
あっさりと殺してしまったね。
フェリスはイリスに殺しの場面を見せたくなかったようですよ。
ルシルがフェリスはイリスに甘い、とボヤいていました。
彼の言うようにイリスは優しいフェリスに懐いていて怖いルシルの事は嫌いなようです。
エリス家は政敵はあっさり殺すようです。
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ルシルはシオンが罠に嵌ってエスタブール王国の魔法騎士団に包囲されると知っても楽しそうに笑っていました。
シオンがこの窮地から生き残れるのか楽しみなようです。
エリス家は王に仕える家なのでシオンも王家に連なる人間のようです。
ルシルはシオンが王に相応しいのか見極めようとしているようです。
.
シオンの仲間の中でキファだけが沈んだ顔をしていました。
他の面々はシオンのお陰で死なないで済みそうだと楽観的なのにおかしいですね。
いつもニコニコしている明るいキファを慰める為に仲間が気を使ってくれます。
ライナだけを残して散開してしまいました。
ライナはキファに落ち込んでいる理由を聞こうとします。
キファはライナに向かって一緒に逃げてと言い出しました!!
.
ライナが返答に困っていると時間切れになってしまいます。
キファがローランド帝国のものではない魔法を唱えました。
そして彼女は逃げて行きます。
突然の魔法発動に驚いたシオンたちが戻って来ました。
そこにエスタブール王国の魔法騎士団が現れてしまいます。
キファはエスタブール王国のスパイでした。
ライナたちはエスタブール王国の魔法騎士団と戦う事になってしまいます。
シオンとライナを除いて仲間は皆、殺されてしまいました。
シオンは抵抗しようとしますが流石に相手が悪すぎました。
殺されそうになっています。
これを助けたのがライナでした。
彼はエスタブール王国の魔法を唱えてエスタブール王国の魔法騎士を倒してしまいます。
自国の魔法が使われた事に驚いたエスタブール王国の魔法騎士はライナの瞳を見て更なる恐怖に駆られます。
.
ライナの瞳に五方星が浮かんでいました。
この瞳は複写眼(アルファ・スティグマ)という魔法を解析して理解し複写する事ができる目でした。
ライナは複写眼を使いエスタブール王国の魔法騎士が使った魔法を複写して使ったようです。
襲ってきた魔法騎士を倒してしまいました。
シオンは大勢の仲間を殺されて動転したようです。
常に冷静だった彼らしくも無くライナを詰ります、なんでもっと早く複写眼を使わなかったと言っていました。
ライナが相手の人数は五十人だぞ無理だと告げるとシオンは冷静さを取り戻してライナに謝っていました。
二人は今後の方針を話し合い逃げる事に決めます。
しかし隊長だと思われるエスタブール王国の魔法騎士が現れてしまいます。
.
彼はライナの複写眼を見ても怯えませんよ、寧ろ激怒していました。
味方を呼びシオンとキファを捕まえます。
そしてライナを殺そうとしてきました。
彼はライナの複写眼を抉り取りコレクションにすると言っていました。
眼玉をコレクションって変態かよ!!
.
ライナは諦めて殺される覚悟をしていました。
まだ、痛いのは嫌だなとか考えていました。
シオンが殴られ、キファは犯されそうになっていました。
頭を蹴られてライナの意識が無くなるとライナに変化が起こりました・・・突然笑い出しますよ!!
隊長はライナが狂ったと思ったようですが様子が変でした。
ライナの複写眼から五方星の刻印が飛び出してきます。
五方星が張り付きライナが砂になって消えろと言うと砂になって消えました。
狂乱したエスタブール王国の魔法騎士が全員で魔法を放ちますが炸裂する前にライナによって無効化されてしまいます。
そこからは圧倒的でした。
砕けろ、壊れろ、潰れろ、弾けろ、破裂しろ、ライナが命じるままに魔法騎士は死んでいきました。
真面な殺し方では無いね、人間の力とは思えませんでした。
魔法騎士を全て一人で片づけてしまったようです。
.
キファとシオンを見たライナは不快感を抱いたようです。
二人を殺そうとしますがキファに、やめて、と言われて手を放したぞ、ライナは力が抜けて動けなくなりました。
シオンがライナの瞳を閉じると奇怪な現象は収まりました。
ライナの中には彼とは異なる何かが潜んでいる感じですね。
これを見てもキファとシオンに怖がられなかったのがライナにとっては救いだったかも知れないね。
ライナが「まただ」と言っていたので、前にも同じような事があったような感じです。
ローランド帝国の大軍がやって来て戦争は終わりました。
.
エスタブール王国は自慢の魔法騎士団をたった一人に全滅させられたので戦意を失いました。
ローランドに降伏しました。
キファは連行されて行きました。
ライナは学院に戻ったようですがシオンは英雄となりました。
.
エスタブール王国の魔法騎士団を一人で壊滅させた英雄が居るとの噂が流れた時にシオンが自分だと手をあげました。
シオンに王族の血が流れている知られる事となり、彼は救国の英雄とか次期国王候補と呼ばれるようになりました。
軍部でドンドン出世していく事となります。
.
学生寮の自室で昼寝をしていたライナの元にシオンがやって来ます。
シオンはライナに直ぐに逃げろと告げます、ライナを拘束する事が軍部で決まったと教えてくれます。
緊迫感の無いライナはそれを聞いてものんびりとしていました。
ライナは捕まってしまい連行される事になりました。
.
ライナを待っていたのはローランド帝国の上層部の老人達でした。
ライナが入れられていた孤児院の校長先生だったぞ。
彼等はライナの複写眼が怖くなったそうですよ、しかし殺すには惜しい戦力なので投獄する事にしました。
ライナは大人しく投獄される代わりに条件を出しました。
ライナはキファの釈放を要求しましたよ。
.
ライナとキファは牢獄で再会する事になりました。
キファは牢屋の中で項垂れていました。
膝を抱えて眠っていたようです、突然のライナの登場に驚いていました。
キファはエスタブール王国からスパイとしてローランド帝国に送り込まれました。
しかし直ぐに素性がバレてしまい、一緒に潜入した姉は殺されます。
妹を人質に取られたキファは二重スパイになる事になったそうです。
ライナはキファの妹がとっくに殺されている事を教えます。
キファが逆上してライナの事を自分をいたぶりに来たローランドの手先なのかと詰ります。
.
ライナは静かにキファの言葉を聞いていました、そしてめんどくさいなーと言いますよ。
ライナはヤル気のある奴が戦争を始めてヤル気の無い奴は巻き込まれるだけなんだよね。
昼寝だけしていれば平和なのにと自分の願望を語ります。
キファはぽかんとしてしまいます。
そこに看守がやって来て面会時間を終了を告げますよ。
そしてキファにこっちに来いと言って彼女を牢の外に出しました。
そして鍵が掛かります。
キファが釈放されてライナが投獄される事になった事を彼女に伝えました。
.
キファは自分が裏切り者だったから仲間が死んでしまったと嘆きます。
ライナはキファのせいじゃない、人を殺すのは化物だ、キファが悩む必要は無い、外で頑張れよ、と告げます。
キファは素直になる事にしたようですよ。
鉄格子越しにライナにキスしてきました。
そして彼に好きだと告白しましたよ。
彼女はライナが優しく強いから好きになったと告げました。
彼女は、ライナは化物じゃない、自分の事を化物と言ったら許さない、と告げます。
彼女は、生きるね、ありがとう、と言って去って行きます。
キファは何らかの決意を固めたようでした。
.
投獄されたライナは看守のおっちゃんと仲良くなり彼に色々とお使いを頼む関係になりました。
ライナは時間が有り余っているので牢屋の中で何らかの研究を始めます。
.
生き残ったシオンはエリス家を訪れます。
そこでルシルの質問に答える事になりました。
これが王を選定する質問だったようです、シオンの答えをルシルが気に入らなかった場合は彼に殺されます。
シオンはルシルの気に入る答えを返せたようです。
.
二年の月日が流れました。
ライナの研究は随分と進んだようです。
ある日、看守のおっちゃんが沈痛な面持ちでやって来ました。
ライナは朝食を持ってきてくれたと思ったようですが違いました。
おっちゃんからライナの処刑が決まった事を告げられます。
ライナは逃げ出す事も出来ましたが、彼が逃げるとおっちゃんに迷惑が掛かります。
この二年で二人は親友と呼べるほどに仲良くなっていました。
ライナはおっちゃんが十歳の娘を溺愛している事まで知っています。
ライナが処刑の期日を聞くと、明日だと教えられました。
看守のおっちゃんは国王がライナの死ぬところを直に見たいと言っているので一日使って身なりを整える事を告げました。
ライナは高級ホテルに泊まり最後の日を楽しむことになりました。
おっちゃんは沈痛な面持ちでしたが、逃げ出す気でいるライナは楽しんでいました。
.
翌日、王宮の玄関に連れていかれて国王の直属の部下に引き渡される事になります。
そこで待っていたのはフェリスでした。
絶世の美女を見ておっちゃんと三人の護衛は言葉を失っていました。
ライナだけはフェリスに関心を示さず逃げる算段をしていました。
おっちゃんは名残惜しそうにしていました、ライナと別れるのが辛いようです。
フェリスが護衛とおっちゃんを追い払うとライナと二人きりとなります。
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ライナが「や。美人さん」と声を掛けると「なんだ色情狂」と返答されます。
流石のライナも面食らっていました。
ライナがなんで色情狂だと思ったのか問うと、顔だと即答されてしまいました。
彼女はライナの経歴も知っているようです、知っている内容を聞くと、お前が知る必要は無いと返答されました。
ライナは当初の計画通りに逃げ出す事にします。
ライナが魔法を唱え始めると彼女は、私と殺る気か、と言ってますよ。
ライナが魔法を発動すると彼女は腰に下げていた剣で魔法を斬ってしまいました。
ライナは彼女の実力に驚愕する事になりました。
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ライナは彼女に待ってもらい身体能力を向上させるエスタブール王国の魔法を唱えます。
彼女は言われるままに待っていてくれます。
身体能力を強化したライナは逃げようとしましたが彼女を振り切る事は出来ませんでした。
ライナは彼女も何らかの魔法で身体能力を強化していると思い解析を行います。
驚きです彼女は魔法を使っていませんでした。
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ライナが水を使った攻撃魔法を唱えましたが簡単に交わされて首筋に剣を突きつけられました。
ライナは降参する事にします。
彼女は王宮に入って行きました。
ライナは止む無く彼女に付いて行く事にします。
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シオンはやって来たフェリスにライナはどうかと問いかけます。
フェリスは勝てないとは思わないがルシル以外の人間に脅威を感じたのは初めてだと一定の評価を与えています。
手加減されたのも初めてだとも言っているのでプライドを傷つけられたのかも知れないね?
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王宮でライナは国王と面会する事になります。
ライナはうすうすシオンじゃないかな?と思っていたようです。
ライナが投獄されている間にシオンは国王になっていました。
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シオンからキファの現状を聞く事になりました。
彼女はローランド帝国を出奔して世界を廻っているそうですよ。
彼女が生存していると知りライナは安心したようです。
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シオンはライナが獄中で書いたレポートが気に入っていました。
ライナは世界に散らばる「伝説の勇者の遺物」を収集する事は戦力向上の意味で有意義であるとしています。
この遺物を使えば戦争が始まる前に止められると記していました。
シオンの命令によりライナは遺物捜しの旅に出る事になりました。
その相棒にフェリスが選ばれました。
彼女は嫌そうにしていますが、断るとルシルがイリスを殺す、と脅されます。
フェリスは自分の身は自分で守れないとな、と言って抵抗しました・・・
しかし、ウィニットだんご店を取り潰すと脅されて承諾する事になりました。
妹の生存よりも優先されるだんご店、彼女にとってどんな価値があるのでしょうね?
ルシルはシオンに協力するようです。
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王宮の間に「あと二分で出発しろ」との声が響きました。
ライナには誰の声だか分からないのですが、フェリスにはルシルの声だと分かっていました。
ルシルが本気だと理解したフェリスはライナを引っ張り旅立つ事になりました。
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レポートでライナは昼寝だけしていれはいいような世界を作りたいと記していました。
彼の願いはかなうのでしょうか?
結果的に超絶美人との二人旅となったよ・・・これは嬉しい事なんじゃないの?
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成分美女魔法恋愛ヒーロー
評価ABCAB
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