ラノベの感想) とりあえず伝説の勇者の伝説 第2巻 無気力のクロスカウンター (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2003/6/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1530-0

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くえすと・いん・ざ・ぱーく
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フェリスの提案でルーナ帝国にいる魔物を見物に行く事になります。
その魔物はファンタジーランドというテーマパークの中に居るそうです。
テーマパークに入場する必要があるのですが、資金の少ないフェリスは割引を使う事にします。
カップルで入場すると割引になるそうです。
フェリスはルーナでは武装する女は居ないので自分は男に見られる。
男同士ではカップルと認定して貰えない。
そこで彼女はライナに女装させる事になりました。
フェリスはライナに着られる大きなピンクのワンピースを用意していました。
可哀想なライナは女装させられて入場を果たす事になりました。
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目立っています、ライナは変態として見られていました。
早く着替えたい彼は『ぴっきー』というこのテーマパークのマスコットの着ぐるみを奪う事にします。
フェリスも着ぐるみに着替えて目的の魔物を目指す事になりました。
ライナが青ぴっきー、フェリスが赤ぴっきーになりました。
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ここにはミルク部隊もやって来ていました。
ローランドに帰還する為に、ミルクに任務を忘れさせるのが目的でした。
ミルクはテーマパークの楽しさに任務を忘れ始めていました。
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ミルクが青ぴっきーと赤ぴっきーを見つけて抱き着こうとしてきます。
フェリスは避けてしまうぞ・・・そしてライナに目的地に向かおうと言ってしまいます。
「らいな」と聞いたミルクは任務を思い出してしまいます。
ライナを捕まえようとしてきました。
フェリスは一人で先に目的地に向かってしまいます。
ライナは一人でミルク部隊の相手をする事になってしまいます。
周囲で見ていた客はライナとミルク部隊の戦闘をアトラクションだと思ってしまいました。
大人気になります。
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戦闘中にミルクの唱える魔法を止める為に青ぴっきーが彼女にキスする事で呪文の詠唱を止めました。
これが感動を呼ぶことになってしまいます。
ライナは押し寄せる客から逃げる事になりました。
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揉みくちゃにされたようです、ボロボロになったライナが目的地に到着するとフェリスが優雅にだんごを楽しんでいました。
フェリスの目的がだんご屋だった事が判明します。
彼女の言っていた魔物とは、この店のだんごの事でした。
ライナは呆然としています。
だんごは美味しかったそうです、フェリスが素晴らしいと絶賛していました。
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はっぴー・うえでぃんぐ
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ライナとフェリスは洒落た馬車に乗り移動中でした。
そこを盗賊に襲われます。
盗賊はライナたちが金持ちだと思い襲ってきました。
金の無いフェリスは盗賊たちを倒して金品を巻き上げる事にします。
しかし盗賊たちは貧乏でした。
彼らが教会を襲う襲撃計画書を持っていたので使う事にします。
フェリスが金持ちから盗むのは義賊だと言ってライナを言い包めます。
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ミルク部隊は一夜の宿を探して教会に辿り着きます。
出てきたのは優しそうな初老の女でした。
彼女はこの教会の司祭でシルメと言うそうです。
快くミルクたちを泊めてくれる事になりました。
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食事中にミルクが女の子なのに軍務に付いている事が判明します。
ルーナでは女が軍務に付く事は無いのでシルメが悩み始めます。
神への祈りを捧げ啓示を受けました。
シルメはミルクとルークを結婚させる事にしてしまいます。
他のシスターたちは勘単に神の啓示を受けたシルメに尊敬の眼差しを送っていました。
ミルクとルークの結婚式が始まります。
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そこに教会を襲撃しようとライナとフェリスがやって来ました。
ミルクはライナが自分を迎えに来てくれたと大喜びしています。
ライナの事を聞いていたシルメは彼の事をミルクを軍務に付かせて捨てたロクデナシと罵ります。
ライナは反論する気も失せていました。
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フェリスがいつも通りに色情狂のライナにとって女も男も一夜の相手に過ぎないと宣言します。
教会に居た全員が青くなっています。
シルメはミルクとルークを守る為に匿う事にします。
ミルクを気絶させるのにシスターたちが手刀を使うのですが下手糞だったので何度も殴られる事になっていました。
ミルクを連れ出すとシルメたちはルーナの魔法を使い攻撃してきます。
シルメはシスターは戦時に神官兵として参戦すると教えてくれます。
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ライナはルーナの魔法は信仰心が無いと発動できないと聞いていたので不味いと思っていました。
複写眼を使って解析すると信仰心は必要ない事が分かってしまいました。
しかし可哀想なので真実を教えることはしませんでした。
シスターたちは強風を起こす魔法を唱えますがライナに解析されて先に魔法を放たれてしまいます。
シスターたちはスカートが捲れる事を防ぐ為に呪文の詠唱を中止してスカートを抑えていました。
ライナは敵を前にしてパンツを見られる事を防ぐ為に呪文詠唱を中止する人間を兵士とは言わないよな、と呆れていました。
ルーナは意外と弱い国なのかも知れません。
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フェリスはライナの戦いぶりを見物していましたが、目的である大きな銀の十字星を斬りました。
二人の計画は必要な大きさに切りだして銀の十字星を奪う事でした。
戻ってきたフェリスがガッカリしているようです。
彼女はこの十字星は銀じゃないと告げます、十字星は木でできていました。
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そして教会が崩れ始めました・・・十字星は柱の役目もしていました。
シルメが真相を語ります。
教会にあった銀の十字星はシルメが売り払ったそうですよ。
そして酒場の若いバーテンに貢いだそうです、信仰心なんて無かったな。
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ライナとフェリスの苦労は無駄に終わりました。
後日、二人は別の金持ちをの家を襲撃して資金の調達を行ったようです。
遂に犯罪に手を染めてしまったのね・・・
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みっどないと・びじねす
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ライナとフェリスは食堂で久しぶりの食事をしていました。
二人は金持ちの家の金庫から金を奪っていましたよ。
二人は十皿の料理を平らげ、デザートのだんごを注文します。
二人はルーナで犯罪を犯してしまったのでルーナを出る事を決めます。
最後に残っている勇者伝説の確認に向かう事にします。
そこにライナを追ってきた屈強な男たちが現れました。
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フェリスはローランドの人間がルーナで犯罪行為をしたとバレるのは不味いと考え金庫に手紙を残したそうです。
そこには犯罪者のライナに自分が捕まっていると記されていました。
フェリスを助けに来た男たちとの乱闘が始まります。
二人は男たちを片付けてドサクサに紛れて食事代を払わないで逃げ出しました。
ライナはフェリスと居ると人間として落ちていくと嘆いています。
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二人が向かったのはルーナを建国したと言われている勇者カールウェイドの墓でした。
カールウェイドの使っていた七つの武具を墓から掘り起こす事になります。
フェリスが幽霊を見たいとの希望で夜中に墓堀をする事になりました。
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二人は墓場から謎の声が聞こえてくる事に気が付きます。
行ってみるとミルク部隊がキャンプファイヤーを囲んで踊っていました。
ライナは何でミルクは自分の行く先々に現れるのか疑問に思っています。
フェリスはミルクは幽霊で自分を捨てたライナを恨んで追ってきているとの冗談を言っています。
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突然キャンプファイヤーが消えてミルクたちが襲われる事になります。
お化けが怖いミルクは早々に気絶してしまいます。
視界が悪かったのでルークたちも無力化されてしまったようです。
ミルクたちを無力化した者達の声が聞こえてきました。
化物だと思ったら彼らは人間でした。
彼等は代々カールウェイドの墓を守っているようです。
フェリスとライナは彼らを襲い彼らの守っている秘密を聞き出す事にしました。
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カールウェイドの伝説は嘘っぱちでした。
ルーナが建国された土地には二つの国があったそうです。
当時の王は非道な人間で人々が苦しむ様を見るのが大好きだったそうです。
ある時、二つの国の皇子と皇女が知り合い愛し合うようになったそうです。
皇子と皇女は国王の暗殺計画を建てたそうです。
二人が頼ったのは良く使っていたレストランのシェフ、カールウェイドでした。
彼を王宮に招き料理を作らせたそうです。
国王に食べさせる料理に毒を盛り毒殺したそうです。
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皇子と皇女は結婚してルーナが建国されたそうです。
建国の経緯がバレると親殺しの国王では国民が付いてこないと考えた二人は嘘の伝説を作ったそうです。
それがカールウェイドの伝説です、カールウェイドは勇者ではなく料理人でした。
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この秘密は皇子と皇女とレストランの見習いシェフの間だけで守られていました。
ミルクたちを襲ったのは見習いシェフの子孫だそうです。
代々受け継いできた秘密がバレてしまった彼らは打ちひしがれていました。
彼等を不憫に思ったフェリスが優しさを示します。
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墓を掘らせて七星武具を入手します。
出てきたのは包丁を始めとする調理器具でした。
フェリスは出てきた包丁を一閃します。
そうすると鉄製の棺桶が真っ二つになりました。
フェリスが、流石、伝説の武器だな、凄い切れ味だ、と言うと子孫は喜び始めます。
彼等は包丁が伝説の武器であると信じる事ができたようです。
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ライナがフェリスを優しいな、と揶揄うとフェリスが目的を教えてくれます。
彼女の手には黄金の串が握られていました。
これでだんごを食べるのが楽しみだと言っていました。
ライナは感動して損したと思っています。
二人はルーナを出てイエットに向かう事にしました。
フェリスはイエットのだんごを楽しみにしています。
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くらいまー・くらいまー
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ライナとフェリスはイエットって国に入国する為に断崖絶壁を登っています。
ライナはルーナからの船便があるのに、何で崖を登るんだとフェリスを問い詰めます。
フェリスは自分が船に酔うので断崖絶壁を登る事にしたのだと告げました。
イエットは高い山に囲まれた国のようです。
断崖を越える以外にはルーナからの船便しか入国ルートは無いようですよ。
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山の麓で登山家の髭面男の集団に出会います。
彼らからこの山には女神が居ると教えられます。
信じられないくらい美しい女神だそうです。
フェリスを見た髭面たちは彼女の美しさを見て女神を攫いに来た神様だと勘違いします。
女神を奪われたくないので二人を止めようとしますが、気にせずに登り始めました。
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ライナは魔法を使って縄を作り岩に引っかけて登って行きます。
目標物に縄を飛ばして拘束してから自動で縮めさせる魔法でした。
ライナは魔法の力で登っているので楽をしていますね。
フェリスは絶壁を平地と同じように駆け上って行きました。
人間離れした二人の行動に髭面達は驚いています。
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フェリスは途中の絶壁に剣を突き刺して、その上に座り休憩しています。
だんごを食べてご満悦でした。
ライナがだんごを欲しがると食べさせようとしてくれます。
ラブラブに見えますがフェリスのセリフが彼女の心境を語っています。
ちっともラブラブじゃなかったぞ、彼女は餌の時間だと言ってだんごを差し出しました。
犬に餌を与える感覚のようです。
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二人が休憩していると上から鋲(ハーケン)が降って来ました。
髭面男たちが二人に向かってハーケンを投擲して来ましたよ。
彼らは女神に命じられてライナとフェリスが絶壁を登るのを邪魔していました。
ライナが彼らを無力化する事になります。
女神が登場しました。
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出てきたのはエステラと名乗る物凄い美人さんでした。
ライナの目にはフェリスと同等の美人に見えました。
残念な事に性格もフェリス同様死滅していました。
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エステラとフェリスは自分の方が美人だと張り合い始めます。
ライナはどうでも良くなって勝負の結果が出るまで寝て待つことにします。
エステラが夢を語ります、彼女の夢は山男に貢がせて、山頂に白い家を建てて運命の王子様を待つ事でした。
フェリスの夢は田舎町にこぢんまりしただんご屋を建てて、旦那と二人で店をきりもりしながら、だんご屋通信うまいだんごランキング三年連続一位を狙う事だそうです。
性格は破滅していますが二人とも可愛い夢を持っていますね。
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しかし昼寝をする時間はありませんでした。
ライナを追っているミルク部隊がやって来てしまいます。
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ライナがフェリスとエステラ二人の美女と一緒に居る姿を目撃したミルクが逆上してしまいました。
ライナの浮気を咎め拘束する為に広範囲の攻撃魔法を放ってきました。
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エステラは空中に透明な網を張る魔法を使って空中に浮いていました。
ミルクの魔法がそれを壊してしまいます。
エステラと争っていたフェリスも巻き込まれてしまいます。
フェリス、ライナ、エステラは仲良く絶壁から落下する事になりました。
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フェリスが絶壁に剣を突き立て地面すれすれで落下を止める事に成功しました。
フェリスには余裕がありましたが、ライナとエステラはエビぞりをして地面への激突を免れる事になっています。
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エステラが下山したのを見た山男たちは絶望していました。
彼らはフェリスにエステラが篭絡されたように見えたようです。
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エステラはここでの商売は終わりにしてイエットに帰ると言って魔法を唱えて消えました。
エステラはフェリスに勝負は預ける、次に会った時に本当の美人は誰なのか雌雄を決しようと言い残しました。
どうやって勝敗を決するのでしょうね、楽しみです。
ライナもエステラが使った魔法を唱えてフェリスと共に消えました。
二人は魔法を使ってイエットに入国したのでしょうか?
エステラと再会する事はあるのでしょうか?
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ぱいれーつ・あたっく
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ライナは絶壁を越えてイエットに入国するのを避ける為に必死になっていました。
フェリスは船酔いすると言って絶壁を越えようと未だに言っています。
彼女が船を怖がるのは船酔いするからでした。
フェリスは幼い頃に家にある池に船を浮かべて乗ってみたそうです。
しかし意識を失い気が付いた時はベッドの上だったそうです。
気が付いた彼女に家の者は二度と船には乗るなと告げたそうですよ。
不穏な匂いがします。
しかしライナはフェリスの言葉を軽く受け止めていました。
絶対に船でイエットに入国してやると燃えていました。
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二人は正規のルートではイエットに入国できません。
困っていると、密航船を始めたとの看板が目に入りました。
二人は行ってみる事にします。
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密航船の主と交渉すると、海に海賊が出るので船は出してないと言われてしまいます。
フェリスはこれで山を登るルートで行けるなと嬉しそうです。
しかしライナは交渉を続けます。
聞いてみると海賊は竜を従えていると言っています。
ライナは竜など居るはず無いと考え、海賊と竜退治を請け負います。
フェリスに鍋を切らせて実力を認めさせると密航船を出してくれる事になりました。
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船旅の途中で海賊船が出てきましたよ。
ライナが竜を見てもビビらないので密航船の船乗りたちは彼のことを「あにさん」と呼び始めます。
ライナの事を頼れる奴だと思ったようですね。
ラインが評価されるのは珍しいですね。
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ライナが複写眼を使って竜を解析しました。
彼の思った通り竜は魔法を使って動かしている張りぼてでした。
ライナは海賊船に乗り込みます。
フェリスは密航船が出航すると直ぐに船酔いになり気絶しています。
ライナは彼女の弱点を見つけたと喜んでいました。
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海賊船の船長を見てライナは、またか、と驚きます。
海賊たちを従えていたのは海神の娘に扮したエステラでした。
彼女は海賊たちを騙して稼いでいるようです。
ライナの事をフェリスの腰巾着として思い出したエステラがフェリスはどうしたと聞いてきました。
ライナが船酔いで気絶していると教えるとエステラはフェリスに勝ったと嬉しそうにしていました。
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ライナはエステラと交渉を始めて海賊を引かせて欲しいとお願いします。
しかしエステラはライナの話を聞いていません。
気絶しているフェリスを見に行こうと言って海賊たちに密航船に接舷するよう指示します。
ここで密航船から悪魔が目覚めたとの声が上がりました。
ライナはフェリスの事を悪魔だと紹介していたんだよね。
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船酔いで気絶していたフェリスは意識が無いようです。
船を壊さないと、と呟いて暴れ始めます。
密航船から海賊船に乗り移ってきて海賊船を壊し始めました。
海賊はファリスに恐れ戦いて逃げて行きました。
海賊船にはライナ、フェリス、エステラだけが残されます。
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ライナはエステラに協力してフェリスを無力化しないと船が沈む、協力しろと持ちかけます。
しかしエステラはライナの言う事に耳を傾けませんでした。
彼女は魔法を使ってフェリスを攻撃し始めてしまいます。
二人が暴れ回ったので海賊船は沈む事になりました。
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海上にライナとフェリスは浮いていました。
ライナは選択を間違ってしまったね。
ライナはエステラの姿が無い事に気が付きます。
しぶとそうなので生きているだろうとの感想を述べます。
二人は嵐に巻き込まれて波にのまれてしまいました。
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少し離れた海上にエステラは浮かんでいました。
彼女もライナとフェリスはしぶとそうなので生きているだろうとの感想を抱きました。
三人は流されてイエットに到着できるのでしょうか?
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めもりある伝勇伝 暗殺者の見る夢は・・・
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暗殺者のビオ・メンテが依頼を受けました。
内容は『隠成師第四十二部に所属している、ライナ・リュートを殺せ』でした。
隠成師とはローランド帝国の最暗部で凶悪な戦闘能力を持った人間離れした特殊な戦闘マシーンの事のようです。
ビオは十五歳で十二歳から三年間暗殺者をさせられていました。
戦争が終わったのでこれが最後の任務となるそうです。
任務終了後に軍籍を外れ新しい身分を提供されて自由になれるそうです。
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ビオはこれまで暗殺に失敗した事はないようです。
最優秀の暗殺者として君臨していました。
彼女は自由になったら何をすればいいのか考えながらライナに接触します。
彼女はライナの家政婦として彼の家に派遣されます。
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隠成師は特別扱いされているのでライナは大きな家で一人暮らしをしていました。
ライナは十歳の男の子でした。
ライナを見たビオは驚きます、彼の戦闘能力が高いとは思えませんでした。
しかしビオは慎重にライナを暗殺する機会を伺う事にします。
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ライナはビオの予想していた隠成師像をぶっ壊してくれました。
ビオは隠成師とは選民思想の塊だと思っていたのですがライナはビオに気さくに話しかけてきます。
ライナの態度にビオはペースを乱されていきます。
ビオはライナの為に料理を作ります。
最初は毒を混ぜて毒殺しようと考えますがライナが苦しむかもしれないと考え別の手段を用いる事にしました。
ライナはビオの作った料理を美味しいと言って褒めています。
これはライナの本心だったようですよ。
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料理を趣味としているビオは嬉しくなっていました。
料理は暗殺を有利に運べると思い覚えたそうですが、その後、好きになり趣味となりました。
ビオには暗殺以外に考える事はありませんでした。
全ての事が暗殺の成功率を上げる為に行われています。
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夜になりビオはライナの寝ている部屋に忍び込みました。
そしてライナが気付いていない事を確認して彼を殺そうとナイフを振り上げます。
そこでライナから声が掛かりました。
ライナはビオの存在に気が付いていました。
そして凄まじい身のこなしで彼女の死角に移動します。
ビオはライナの方が実力上位者だと理解しました。
しかし彼女は諦めません。
ライナと部屋の中で対峙する事になりました。
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ビオはライナに組み伏せられてしまいナイフを突きつけられます。
彼女は死を覚悟しました。
しかしそこからライナが奇妙な行動を始めます。
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ライナはビオが暗殺者だと知っていたと語ります。
彼は自分の任務はビオを殺す事だと教えてくれて命令書を見せてくれました。
そこには暗殺対象としてビオの名前が書いてあります。
依頼主はローランド帝国でした、つまりビオの雇い主です。
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ローランドの上層部は暗殺者として活躍したビオは国の裏側を知り過ぎているので始末する事にしたようです。
ビオは自由になったらどうしようなんて考えていた自分がバカみたいだと諦めの境地に達します。
しかしライナはビオを他国に逃がすと言ってきました!!
ビオを逃がした後、自分がローランドの追手を引き付けて時間を稼ぐので逃げろと言ってきました。
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ライナの優しさに触れたビオに劇的な変化が起こります。
彼女はライナの事が好きになってしまいました。
人を好きになるのは初めてで戸惑っています。
ライナの方も戸惑っていました。
好きになっちゃったんだから仕方ないだろと言っているビオがとても可愛いです。
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二人はその夜ローランドから逃げる事になります。
逃げる先をネルファにしました。
ネルファは戦争をしていない国なので平和だろうとの理由で此処を選択しました。
愛の逃避行にビオの心は跳ねまわっていました。
ライナの方が状況を冷静に観察している風でした。
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ネルファへと続く山道まで逃げてきました。
しかしここで追手が登場します。
ビオは脇腹に矢を受けてしまいます。
やって来たのはライナと知り合いの老人でした。
彼が今回の一件の首謀者でした。
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老人はライナの複写眼を暴走させようとしていました。
親しい人が痛めつけられたリ、殺されたりすると暴走する事を知っていました。
ビオはライナを暴走させる為の餌だったぞ。
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ビオは自分が逃げ切れない事を悟り、人を殺してライナに悲しい思いをさせない為に自殺する事にしました。
ビオはライナを抱きしめて、自分に刺さっていた矢を抜いて自分の胸に刺しました。
ライナが動かないように抱き締めながら、悲しまないで、自分が好きでしている事だから、ライナは化物じゃない、と言って死んでいきました。
ライナに抱き付きながら死んでいけてビオは満足していました。
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ライナは暴走する事無く敵を睨みつけていました。
「人を殺すのは、めんどくさいもんな・・・」
これを聞いてビオの顔が満足したように変化したようです。
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悲しすぎる結末となりました。
ビオはライナに悲しまないでと言って死んでいきましたが、そりゃ無理ってもんだよな。
ライナは過酷な幼少期を過ごしていたようです。
あそこまでヤル気が失せる要因になっているね。
ここまでの目にあっているのに、優しさを残しているライナは強いよな。
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