ラノベの感想) 伝説の勇者の伝説 第4巻 大掃除の宴 (富士見ファンタジア文庫)
レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2003/10/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1564-5
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PROLOGUE 1 刻まれた悲しみを
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ライナは記憶喪失だったようです。
彼が気付くと戦場に一人取り残されていました。
名前しか覚えていませんでした。
死体あさりに来ていた男に拾われて彼の村に連れて行かれます。
死体あさりを手伝わされる事になりました。
そこはエスタブールに接する村でした。
ライナに友達ができます。
クイールという女の子とデールという男の子です。
ある日、村が襲われます。
襲ってきたのは女の子を攫いに来たローランドの貴族でした。
クイールが連れて行かれそうになりデールが彼女を助けようとして殺されました。
彼を殺した魔法を見たライナに変化が起こります。
ライナが魔法を使い魔法使いを殺してしまいます。
ライナの瞳に浮かんだ複写眼(アルファ・ステイグマ)を見て貴族たちは逃げて行きます。
ライナは村を救う事ができた、これからは村を守っていけると嬉しくなります。
しかし村人はライナの事を化物と拒絶しました。
クイールまでもがライナを拒絶してしまいました。
ライナは自分が化物だと自認して初めて化物になったそうです。
つまり、村人を皆殺しにしたってことだよね。
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第一章 同じ脱力
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ライナとフェリスはルーナに入国していました。
二人は街道を歩いています。
フェリスが周辺の地理に付いてライナに質問していました。
ライナがこの辺りの地理には明るくないと告げると無能呼ばわりしていますね。
不毛な会話を続ける二人は分かれ道に立っている看板を見つけます。
一方は教会に繋がっていて他方は村に繋がっています。
村に悪魔の呪いが掛けられたので神による浄化が終わるまでは近づくなと書いてあります。
二人は調査の為に村に向かう事にしました。
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執務室で仕事をしているシオンの元にイリスが報告にやって来ます。
彼女はシオンの座っていた椅子を蹴り倒しました。
驚くシオンに向かってイリスは彼が溜息を吐くのを止めたと教えます。
イリスはイオンの溜息を止めるようにフェリスに命じられたそうです。
フェリスはイリスに溜息を吐き過ぎると死んでしまうと教えたそうですよ。
これはフェリスの優しさでしょうか?それとも嫌がらせでしょうか?
イリスはシオンを助けられた事が嬉しくなり褒めて欲しそうにしていました。
シオンが褒めると大喜びしています。
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イリスからライナとフェリスがネルファの鎧を奪いルーナに入国した事を知らされます。
シオンは折角ネルファと友好関係を築いたのに険悪にならないか心配になっています。
イリスが戻るとクラウがやって来ました。
彼はシオンが仕事し過ぎなのを心配していました。
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カルネとエスリナがやって来ます。
カルネはエスリナにシオンの監視をさせていました。
エスリナはシオンが仕事を始めて十五時間が経過していると報告します。
シオンは三人から休む事を言い渡されてしまいます。
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ノアがクラウを迎えに来ました。
二人は夕食を一緒に食べる約束をしていたそうですが、クラウが二時間も遅れたそうです。
何の連絡もしないでノアをほったらかしにしていたそうですよ。
クラウは焦り始めます、仕事で忙しかったんだと言い訳していました。
ノアはクラウには他にも恋人が沢山いて仕事まであり、忙しいのですね、と嫌味を言ってきます。
彼女はクラウを揶揄っているようですね。
クラウはノアを連れて夕食に向かいました。
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二人が仲良さそうなのでシオン、カルネ、エスリナは二人が付き合っているのだろうかと話し始めます。
カルネがクラウは本気になった女からは離れていくんだよね、と教えてくれます。
カルネは軍人のクラウはいつ死ぬかもわからないので本気になった相手は遠ざけていると推察しています。
エスリナがそんなクラウの事を可哀想と言っていました。
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カルネはローランドは平和になったのだから、クラウにはそろそろ身を固めて欲しいと言っています。
彼はシオンにも早く身を固める事を勧めてきました。
シオンは苦笑しています。
カルネとエスリナも去って行きました、カルネがエスリナに夕食を奢るようです。
この二人も仲良さそうですよ。
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フロワードがやって来て反国王派を一網打尽にする為に一度、彼らに迎合して欲しいとお願いしてきました。
シオンは民が犠牲になるので即答できないでいました。
しかしローランドにはゆっくりと反国王派を説得する時間は残されていませんでした。
ローランドの五倍は大きいストオルが新興国のガスタークに領土を奪われています。
今のローランドにはガスタークに抵抗するだけの軍事力はありません。
早急に反国王派を一掃して国内を安定させる必要がありました。
フロワードはシオンがどのような決断を下してもシオンに付いていくと言い残して戻って行きました。
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クラウに送られてノアが屋敷に戻って来ました。
彼女はシオンが住んでいる王宮の近くの屋敷を与えられてそこに住んでいました。
玄関から中に入ると彼女を狙っている暗殺者に遭遇します。
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彼女に仕える三人の使用人を人質に取られてしまい、ノアは彼らに従う事になってしまいます。
彼らはノアを犯してから殺す予定でした。
ノアは服を剥ぎ取られて縛り上げられます。
戻ろとしているクラウが異変を察知しました。
クラウがノアの屋敷に駆け込みます。
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そこは魔法を使って闇に覆われていました。
暗殺者がクラウを殺そうと動き始めます。
クラウは暗殺者を倒すと闇が払われる事になりました。
そこには裸に剥かれて縛られたノアの姿がありました。
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クラウが怒り心頭です。
ノアに何をしたーと叫んで暗殺者に飛び掛かります。
クラウの右腕には魔法陣を刻んだ入れ墨が施されています。
それが輝くと何らかの魔法現象が発動して暗殺者は細切れになってしまいます。
最後の一人を壁に何度も打ちつけて弱らせてから尋問しようとしています。
しかし暗殺者は毒を飲んで自殺してしまいました。
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助かったノアはクラウの胸で泣き始めました。
まだ犯されていないと訴える乙女なノアが可愛いですね。
クラウは次はもっと早く駆けつけると言っていました。
ノアは嬉しそうにしています。
この二人ラブラブですね。
クラウとノアはローランドで何かが始まろうとしていると感じていました。
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第二章 同じ美人
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レジット村に到着したライナは女の村人に話しかけます。
しかし悲鳴をあげて逃げられてしまいます。
フェリスは夜にライナのようなスケベ面の男に話しかけられれば逃げ出すさ、と言っています。
フェリスが男の村人に話しかけると、彼も悲鳴をあげて逃げ出します。
困っていると少女を追いかけて殴り倒す男たちを発見しました。
二人は少女を助ける事にします。
彼女からこの村で起こっている事を聞き出す事になりました。
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彼女の名前はククだそうです。
彼女は幼馴染のアルアが悪魔呼ばわりされてルーナの軍隊に山に連れていかれたと教えてくれます。
事の発端はルーナが税を引き上げた事から始まりました。
ククの家が税を納められなかったそうです。
やって来た領主にククの父親が殺されたそうです。
ククも見せしめの為に殺されそうになったそうです。
それを助けたのがアルアでした。
彼が突然魔法を使い助けてくれたそうです。
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突然魔法を使い始めたアルアを見た領主は一旦逃げたそうです。
アルアに助けられた村人はアルアを怖がるようになり彼に嫌がらせを始めたそうです。
後日、領主が大勢の兵士を率いて現れアルアを捕まえて山に向かったそうです。
領主はアルアを使い何らかの研究をするそうです。
アルアが連れていかれた数日後に彼の両親も連れていかれたそうです。
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ククからアルアの瞳に紋章があった事を聞いたライナは強ばります。
アルアは複写眼を持っているようですね。
動転したライナをフェリスが優しく言葉責めにして慰めてくれます。
ライナとフェリスはアルアと両親を救出する為に山に向かう事になります。
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眠りに付こうとしていたシオンがエスリナに起こされました。
シオンの元に負傷したクラウと返り血で汚れたノアがやって来ました。
二人の姿を見たシオンはノアが襲われた事を察しました。
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クラウはシオンにノアが襲われる事を知っていたのか?と詰め寄っています。
シオンは予想されていた事態だ、自分の対応が遅かったと詫びています。
シオンは傷の手当てをしないクラウに向かって自分を大切にしろと訴えます。
クラウが死んだら自分は泣くぞ、と訴えました。
これにはクラウも大人しくするしかないようです。
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ノアはシオンに貴族に反撃しないで欲しいと訴えます。
ノアは今のローランドの現状では反国王派と対決するのは不味いと訴えました。
クラウは不満そうにしていましたがノアに説得されています。
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悩んだ末にシオンは翌日、勅令を出す事にします。
内容はシオンに従う人材を大幅に出世させるモノでした。
少将だったクラウは元帥に出世する事になります。
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驚いたシオンの信奉者がシオンの元に集まって来ました。
今回の人事は余りに無理があると言ってきます。
彼らは自分たちは立身出世がしたくてシオンに付いた訳では無いと訴えます。
シオンが今回の行動の目的を語ります。
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ガスタークという北にある新興国がストオルという大国の三分の二を征服したと伝えます。
周辺諸国もガスタークに対抗する為に軍備を拡張するはずだ、ローランドにはもう時間が残されていない。
ここで反国王派を一掃する、力を貸して欲しいと訴えました。
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世界情勢とシオンの英雄然とした態度に信奉者は彼に従う事を誓います。
シオンのやり方にフロワードは満足そうにしています。
彼の提案した案よりもシオンの提示した案は犠牲者が多いそうです。
それでも王道を行こうとするシオンに満足していました。
フロワードも動き出す事になります、彼は二つの計略を施しました。
一つは殺すべき貴族と生かすべき貴族の選別です、もう一つが気になりますね。
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第三章 同じ英雄王
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ラッヘル・ミラーはシオンからの元帥昇進の要請を断り忌破り追撃隊に留まったようです。
彼は前王の時代から頭角を現し忌破り追撃隊の最高責任者に収まりました。
貴族たちが危険度が高いこの部隊への配属を嫌がった結果でした。
地位を手に入れたミラーは貴族に対して敵対心を持つ優主な人材を己の元に集めて行きました。
クラウ・クロム、カルネ・カイウェル、ルーク・スタッカート、他にも多くの人材を発掘したそうです。
そしてシオン・アスタールという強い光が出てきた事を契機に革命が起こったようです。
ミラーは革命に一枚噛んでいるようですよ。
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ミラーはミクルが提出してきた報告書を読んでいました。
ミルク部隊はミラーの前に整列して彼の裁定を待っています。
ライナとフェリスを捕まえられなかったので怒られるとミルクは心配になっています。
そんなミルクをルークが小声で励ましていました。
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ルークは元々こんなに甘い性格はしていませんでした。
それがミルクと出会ってからミルクの保護者になってしまいました。
ミラーはミルクの影響力の大きさを不思議に思っています。
ミラーがミルクに向かってライナたちを捕縛することは無理なのだな?と問いかけます。
ミルクは全然問題無いです余裕ですと返答してしまいます。
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ルークはライナはミルクに悪影響を与えそうなので任務から外して欲しいとの報告書を別途提出していました。
当然のようにルークはミルクを止めますよ。
しかしミルクに前回は本気を出していなかった、自分が本気を出せば、美人なだけのフェリスに負けるはずは無い、ライナなんてイチコロだと言われてしまい、彼女に同意してしまいました。
ミラーはミルク部隊に引き続きライナを追うのを任せる事にします。
そしてミルク部隊に休暇を与えました。
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ルークはシオンの現状をミラーに聞いてきます。
ミラーは困っているようだと教えました。
シオンに見つかると出世させられるので見つからない様にしろとのアドバイスを与え送り出しました。
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ローランドで粛清が始まります。
貴族の元に暗殺者が送り込まれる事になりました。
しかし標的となった貴族は誰も死にません、どんな作戦なんだろうね?
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ミルク部隊が休日を楽しんでいる間にミラーの元にシオンが粛清を始めた事を知らせる報告書が届きました。
ミラーはミルク部隊を呼び戻す事になります。
ミルクをローランドに置いておくのは不味い、見せたくないモノを見せる事になるとルークに教えろ、と部下に命じました。
これを聞くとミルクの家カラード家にも何らかの粛清が行われるようなだね・・・
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アルアを助けに向かったライナとフェリスは想像を絶する非道を目にする事になります。
ルーナの貴族はアルアを暴走させようとしていました。
太い木の切り株にアルアを縛り付けて地面を転がしていました。
アルアは悲鳴をあげていますがまだ暴走していません。
自身を痛めつけられるだけでは暴走しないと判断した貴族はアルアの母親の死体を見せる事にしました。
酷すぎる光景を見てライナは自分が過去に受けた光景を思い出して暴走しそうになっています。
彼を引き戻したのはフェリスでした。
ライナの頭を殴りつけて平静さを取り戻させます。
彼女はライナを心配しているね、分かり難い励ましを贈っています。
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アルアの父親が連れてこられて殺されそうになっています。
時間が無くなってしまったのでフェリスは直ぐに救出作戦を始めてしまいます。
単身でルーナ兵に向かって突撃して行きました。
少し動揺していたライナは彼女に続いて飛び出します。
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アルアの父親に向かって貴族を殴り倒してアルアの拘束を解けと怒鳴ります。
アルアの父親はライナに感謝の意を示してアルアの拘束を解こうとして駆け寄ります。
アルアに近づいたところでルーナ兵に首を落とされてしまいました。
父親の首が斬られる場面を目撃してしまったアルアは暴走を始めてしまいます。
ライナは首を斬り落としたルーナ兵を殴り倒してアルアの目を塞ぎました。
アルアを気絶させて彼の暴走を防ぐことに成功します。
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助けられたというのにルーナ兵はライナに向かってアルアを返せと言ってきます。
アルアは研究対象でそれを奪うと神罰が下ると言ってきました。
この発言にライナは凄い憤りを感じています。
感情が高まったライナの眼に複写眼が浮かび上がります。
ルーナ兵はライナも複写眼を持っていると知り彼の事を化物と罵ります。
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ライナはこんな眼をしているから自分たちには神罰が下るのか?と罵った兵士に言い返します。
まだまだ言いたいことがあったようですが、フェリスが逃げるぞと言ってきたのでライナはアルアを担いで逃げ出しました。
逃げる途中でライナが悪態をついています、くそくそくそ。
彼は泣いているぞ、とても悲しい目に遭ってしまいました。
この国に神がいるのならば、教えて欲しい、自分たちが悪いのか?と呟きます。
ライナは参っているようだぞ。
フェリスはライナの痛みが分かっているね、彼女とのやり取りがはライナの癒しになっているようです。
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第四章 なのに、増え続ける痛み
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シオンが断行した大改革の効果が出始めました。
これまで意見が言えなかった人々から予想を超える数の提案書が届く事になりました。
どれもどうしたらローランドを良い国にできるかを考えたモノでした。
シオンの書類仕事は増えそうです。
貴族を蔑ろにした人事だったので反発を予想していました。
しかし平穏な日々が過ぎて行きます。
シオンの予想していた貴族連中の反乱計画はミラン・フロワードの父親の領地アークメルで起こりました。
ここはルーナに接している場所でミランの義父であるカーラル・フロワード侯爵が治めていました。
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ミランはカーラルをステアリード公爵に引き合わせたそうです。
ステアリードの名声を使いシオンに反発する貴族を集めました。
そして彼らの虐殺を画策していました。
それを知ったシオンはクラウを現地に派遣してミランの暴走を止めるように指示していました。
これがミランを救う事になります。
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ミランは貴族たちをカーラルの屋敷に集めました。
隣国のルーナと接しているので砦と言っても良い建物です。
貴族たちが集まるとミランは門を閉じ始めます。
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集まった貴族を前にしてミランは勿体を付けた説明を始めます。
貴族たちはシオンを失脚させる事が出来ると歓喜していました。
ミランが計画の全貌を告げる事になります。
期待に満ちた目を向けてくる貴族に向かって、死んでください、と言い放ちました。
そして彼の指輪から影の化物が解き放たれました。
砦の中で大虐殺が始まります。
集まった貴族はステアリード公爵を残して皆殺しにされてしまいます。
殺される前に義父のカーラルが愛し合っていただろう、何故自分まで殺すんだと訴えていました。
それに対してミランはこの日を待ち望んでいた、下種なあなたを自分が愛する筈はないでしょうと告げて殺します。
ミランはカーラルの一族を皆殺しにして彼の権力を強めてから彼の養子になったそうですよ。
恐ろしいですね、当時五歳くらいだったそうですが、その頃からカーラルを利用していたようです。
まあ、カーラルは少年好きの変態だったようなので、同情は出来ないね。
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ミランはステアリードに裏切ると殺しますよと告げています。
ミランの力を目撃したステアリードはシオン派としてミランに付いて行く事を誓っていました。
しかしミランも予想していなかった侵入者に殺されてしまいます。
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ステアリードを殺したのは薄い桃色がかった髪をした青年でした。
彼は指輪から雷の獣を出して攻撃してきました。
ミランは驚いていますね、自分の指輪と同種の指輪のようです。
二人は互いの指輪から獣を発生させて攻撃しあいます、指輪の性能は互角のようです。
しかしミランは魔法が使えますが刺客は魔法を使ってきませんでした。
魔法は国ごとに発動方法が異なるので使用すると何処の国に所属しているかバレます。
刺客は正体が露見するのが嫌だったようです。
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ミランは逃げられないぞと脅し、捕まえて情報を吐かせてやると告げます。
しかし刺客には奥の手が残っていました。
彼が『殲眼(イーノ・ドウーエ)』の結晶と呼ぶ宝石を投げました。
宝石が爆発して周囲に蒼い炎が噴き出しました。
ミランは指輪の獣を使い炎の到達を阻む事になります。
その隙に死角は逃げて行きました。
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ミランは砦の門を閉じさせてたので逃げ場が無くなってしまいます。
彼は死を覚悟しました、敵を侮った事を後悔しています。
そこにクラウが助けに来ましたよ。
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ミランが獣の力を使って蒼い炎を抑えている間にクラウが壁を壊して外に逃げ出す事になりました。
ミランの能力を見たクラウが、彼の事を、やるじゃねーか、と褒めていました。
これで少しは仲良くなるかな?と思たらそうは成りませんでした。
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外に飛び出したクラウはミランを引きづりながら走って逃げる事になります。
ミランは砦の方を見ていました、どこまでも蒼い炎が広がってきます。
しかし突然、蒼い炎は消えました。
それに気づかずクラウは必死に走っていました。
ミランが言いたいことがあると言って、蒼い炎が消えた事を教えました。
クラウは、もっと早く言えと怒っています。
ミランのおふざけは分かり難いな。
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クラウがミランを襲ったあの蒼い炎は何だ、と質問するとミランは分からないと答えます。
ミランは自分たちの戦争はもう始まったんだと告げていました。
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シオンの居る玉座に刺客が現れます。
しかしルシルに防がれる事になりました。
ルシルは無駄な攻撃だ、ローランドに手を出すとどうなるかわかるな?と脅して刺客を逃がしました。
刺客が雇い主にローランは手ごわいと伝える事を期待しています。
シオンは刺客を追わない事にします、シオンの対応にルシルは満足しています。
ルシルが居なくなるとシオンは、何が起っているのか考え始めました。
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シオンを襲ったのはフロワードの前に現れた男、或いはその仲間のようです。
彼の雇い主は老人でステアリードを操っていた黒幕のようです。
老人は、桃色がかった髪の男に向かって、かの国を相手にしてローランはどれくらい持つかなと語り掛けています。
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ルーナ帝国の王宮にガスタークの親善大使と称するスイとクゥが現れました。
彼らは二人で王を守る精鋭部隊を二百人程殺したようです。
二人はガスタークと同盟するように勧めてきます。
王は既にローランド帝国と同盟している裏切れないと告げます。
しかしスイは言う事を聞かないとエナを殺しちゃうぞと脅してきます。
王は悩む事になりますよ。
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二人はルーナでやる事がある、戻るまでに決めておいてね、と告げて出て行きました。
スイとクゥは複写眼を結晶化させて手に入れると言っていました。
二人はアルアが居るレジット村に向かう事になりました。
ライナ、フェリスと激突する事になるのでしょうか?
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PROLOGUE 2 それでもいつか、忘れられるように
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シオンは世界が闇に覆われている事に気が付いてしまいました。
そして逃げ出したい気分になっています。
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フロワードとクラウから報告を受ける事になります。
フロワードはステアリードに従い集まった貴族を皆殺しにしたと報告します。
シオンとクラウは嫌そうな顔をしていました。
フロワードは、未だに殺された貴族を憐れむのですか?と問いますよ。
必要ならば殺す、それにシオンも罪悪感は感じない筈だと告げました。
クラウがシオンをお前と一緒にするなと反論しますがシオンが止めました。
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話題がステアリードを殺した暗殺者の正体に移ります。
フロワードはクラウがもう少し早く来てくれれば捕まえられたのに、と冗談を言っています。
クラウはお前の冗談は分かり難いと言ってますがフロワードの事を少しは認めた感じです。
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フロワードはガスタークの手の者ではないかと推察します。
するとクラウが自分をガスタークに行かせて欲しいとお願いしてきました。
元帥になった彼が他国に行こうとしているのにシオンは苦笑しながら、無理だぞ、と止めます。
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クラウはミラーに元帥を任せて自分がガスタークに行くと言ってます。
シオンはミラーを説得できたらクラウを格下げできると告げました。
クラウはミラーを説得する為に出て行きます、まあ説得には失敗するよな。
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フロワードは今の情勢下ではミラーよりもクラウの方が元帥には適任だと告げて戻って行きました。
シオンにはフロワードの言いたいことが分かりました。
勝てるか分からない敵国と戦う場合、人を惹き付ける魅力を持ったクラウを元帥にしておいた方が軍の士気が上がるからです。
シオンはクラウを使って兵士を洗脳しないと戦っていけない現状を憂いています。
逃げ出したいけど、逃げ場がない事にも気付いているので弱音を見せていました。
「・・・だけど・・・逃げ場なんてもう・・・この世界には、ないのかもしれないよ・・・ライナ」
シオンは大分弱っているようです、大丈夫なんでしょうか?
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アルアを救出したライナとフェリスは今後の方針を検討しています。
落ち込んでいるライナの事をフェリスが励ましていました。
彼女はアルアの事をライナの子供と言っています。
ライナの年齢を聞いてきて彼が多分十九くらいだと答えると十二歳の頃から女に手を出していたんだな、と言って彼を慰めています。
ライナは、そんなはずあるかー、と怒っていますね、大分調子が戻ったようです。
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貴族の豪華な馬小屋に忍びこんでフェリスが馬車を奪いました。
彼女は、偶然、道端で拾ったと告げます。
ライナが、必然、馬車小屋、奪った、だろと訂正しています。
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フェリスはライナに担がれて逃げてきたアルアの事を心配して馬車を手に入れてくれたようです。
ライナが優しいな、と言うと照れたのか、ライナが馬車にアルアを乗せるとライナが乗り込む前に走り始めました。
フェリスは馬にシルバーとの名前を付けています。
ライナはフェリス、ぶっ殺してやる、と叫んで走って追いかける事になりました。
彼の表情が元気なモノに代わっています、フェリスは上手くライナを慰める事が出来たようです。
半日走らされたライナは、フェリス様、どうか憐れな俺を馬車に乗せてください、と懇願する事になりました。
フェリスの強い愛を感じるね。
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メノリス大陸北部にあるガスタークに入国しようとする赤毛の女の子が居ました。
名前を聞かれて彼女はキファ・ノールズと答えます。
ローランドを出た彼女はガスタークに来たようです。
ガスタークへやってきたのはこの国が多くの人材を募っていると聞いたので、と言っています。
キファはガスタークに士官する為にやって来たのでしょうか?
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AmazonLink: 伝説の勇者の伝説4 大掃除の宴 (富士見ファンタジア文庫)
発行日:2003/10/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:4-8291-1564-5
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PROLOGUE 1 刻まれた悲しみを
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ライナは記憶喪失だったようです。
彼が気付くと戦場に一人取り残されていました。
名前しか覚えていませんでした。
死体あさりに来ていた男に拾われて彼の村に連れて行かれます。
死体あさりを手伝わされる事になりました。
そこはエスタブールに接する村でした。
ライナに友達ができます。
クイールという女の子とデールという男の子です。
ある日、村が襲われます。
襲ってきたのは女の子を攫いに来たローランドの貴族でした。
クイールが連れて行かれそうになりデールが彼女を助けようとして殺されました。
彼を殺した魔法を見たライナに変化が起こります。
ライナが魔法を使い魔法使いを殺してしまいます。
ライナの瞳に浮かんだ複写眼(アルファ・ステイグマ)を見て貴族たちは逃げて行きます。
ライナは村を救う事ができた、これからは村を守っていけると嬉しくなります。
しかし村人はライナの事を化物と拒絶しました。
クイールまでもがライナを拒絶してしまいました。
ライナは自分が化物だと自認して初めて化物になったそうです。
つまり、村人を皆殺しにしたってことだよね。
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第一章 同じ脱力
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ライナとフェリスはルーナに入国していました。
二人は街道を歩いています。
フェリスが周辺の地理に付いてライナに質問していました。
ライナがこの辺りの地理には明るくないと告げると無能呼ばわりしていますね。
不毛な会話を続ける二人は分かれ道に立っている看板を見つけます。
一方は教会に繋がっていて他方は村に繋がっています。
村に悪魔の呪いが掛けられたので神による浄化が終わるまでは近づくなと書いてあります。
二人は調査の為に村に向かう事にしました。
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執務室で仕事をしているシオンの元にイリスが報告にやって来ます。
彼女はシオンの座っていた椅子を蹴り倒しました。
驚くシオンに向かってイリスは彼が溜息を吐くのを止めたと教えます。
イリスはイオンの溜息を止めるようにフェリスに命じられたそうです。
フェリスはイリスに溜息を吐き過ぎると死んでしまうと教えたそうですよ。
これはフェリスの優しさでしょうか?それとも嫌がらせでしょうか?
イリスはシオンを助けられた事が嬉しくなり褒めて欲しそうにしていました。
シオンが褒めると大喜びしています。
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イリスからライナとフェリスがネルファの鎧を奪いルーナに入国した事を知らされます。
シオンは折角ネルファと友好関係を築いたのに険悪にならないか心配になっています。
イリスが戻るとクラウがやって来ました。
彼はシオンが仕事し過ぎなのを心配していました。
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カルネとエスリナがやって来ます。
カルネはエスリナにシオンの監視をさせていました。
エスリナはシオンが仕事を始めて十五時間が経過していると報告します。
シオンは三人から休む事を言い渡されてしまいます。
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ノアがクラウを迎えに来ました。
二人は夕食を一緒に食べる約束をしていたそうですが、クラウが二時間も遅れたそうです。
何の連絡もしないでノアをほったらかしにしていたそうですよ。
クラウは焦り始めます、仕事で忙しかったんだと言い訳していました。
ノアはクラウには他にも恋人が沢山いて仕事まであり、忙しいのですね、と嫌味を言ってきます。
彼女はクラウを揶揄っているようですね。
クラウはノアを連れて夕食に向かいました。
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二人が仲良さそうなのでシオン、カルネ、エスリナは二人が付き合っているのだろうかと話し始めます。
カルネがクラウは本気になった女からは離れていくんだよね、と教えてくれます。
カルネは軍人のクラウはいつ死ぬかもわからないので本気になった相手は遠ざけていると推察しています。
エスリナがそんなクラウの事を可哀想と言っていました。
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カルネはローランドは平和になったのだから、クラウにはそろそろ身を固めて欲しいと言っています。
彼はシオンにも早く身を固める事を勧めてきました。
シオンは苦笑しています。
カルネとエスリナも去って行きました、カルネがエスリナに夕食を奢るようです。
この二人も仲良さそうですよ。
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フロワードがやって来て反国王派を一網打尽にする為に一度、彼らに迎合して欲しいとお願いしてきました。
シオンは民が犠牲になるので即答できないでいました。
しかしローランドにはゆっくりと反国王派を説得する時間は残されていませんでした。
ローランドの五倍は大きいストオルが新興国のガスタークに領土を奪われています。
今のローランドにはガスタークに抵抗するだけの軍事力はありません。
早急に反国王派を一掃して国内を安定させる必要がありました。
フロワードはシオンがどのような決断を下してもシオンに付いていくと言い残して戻って行きました。
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クラウに送られてノアが屋敷に戻って来ました。
彼女はシオンが住んでいる王宮の近くの屋敷を与えられてそこに住んでいました。
玄関から中に入ると彼女を狙っている暗殺者に遭遇します。
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彼女に仕える三人の使用人を人質に取られてしまい、ノアは彼らに従う事になってしまいます。
彼らはノアを犯してから殺す予定でした。
ノアは服を剥ぎ取られて縛り上げられます。
戻ろとしているクラウが異変を察知しました。
クラウがノアの屋敷に駆け込みます。
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そこは魔法を使って闇に覆われていました。
暗殺者がクラウを殺そうと動き始めます。
クラウは暗殺者を倒すと闇が払われる事になりました。
そこには裸に剥かれて縛られたノアの姿がありました。
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クラウが怒り心頭です。
ノアに何をしたーと叫んで暗殺者に飛び掛かります。
クラウの右腕には魔法陣を刻んだ入れ墨が施されています。
それが輝くと何らかの魔法現象が発動して暗殺者は細切れになってしまいます。
最後の一人を壁に何度も打ちつけて弱らせてから尋問しようとしています。
しかし暗殺者は毒を飲んで自殺してしまいました。
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助かったノアはクラウの胸で泣き始めました。
まだ犯されていないと訴える乙女なノアが可愛いですね。
クラウは次はもっと早く駆けつけると言っていました。
ノアは嬉しそうにしています。
この二人ラブラブですね。
クラウとノアはローランドで何かが始まろうとしていると感じていました。
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第二章 同じ美人
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レジット村に到着したライナは女の村人に話しかけます。
しかし悲鳴をあげて逃げられてしまいます。
フェリスは夜にライナのようなスケベ面の男に話しかけられれば逃げ出すさ、と言っています。
フェリスが男の村人に話しかけると、彼も悲鳴をあげて逃げ出します。
困っていると少女を追いかけて殴り倒す男たちを発見しました。
二人は少女を助ける事にします。
彼女からこの村で起こっている事を聞き出す事になりました。
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彼女の名前はククだそうです。
彼女は幼馴染のアルアが悪魔呼ばわりされてルーナの軍隊に山に連れていかれたと教えてくれます。
事の発端はルーナが税を引き上げた事から始まりました。
ククの家が税を納められなかったそうです。
やって来た領主にククの父親が殺されたそうです。
ククも見せしめの為に殺されそうになったそうです。
それを助けたのがアルアでした。
彼が突然魔法を使い助けてくれたそうです。
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突然魔法を使い始めたアルアを見た領主は一旦逃げたそうです。
アルアに助けられた村人はアルアを怖がるようになり彼に嫌がらせを始めたそうです。
後日、領主が大勢の兵士を率いて現れアルアを捕まえて山に向かったそうです。
領主はアルアを使い何らかの研究をするそうです。
アルアが連れていかれた数日後に彼の両親も連れていかれたそうです。
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ククからアルアの瞳に紋章があった事を聞いたライナは強ばります。
アルアは複写眼を持っているようですね。
動転したライナをフェリスが優しく言葉責めにして慰めてくれます。
ライナとフェリスはアルアと両親を救出する為に山に向かう事になります。
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眠りに付こうとしていたシオンがエスリナに起こされました。
シオンの元に負傷したクラウと返り血で汚れたノアがやって来ました。
二人の姿を見たシオンはノアが襲われた事を察しました。
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クラウはシオンにノアが襲われる事を知っていたのか?と詰め寄っています。
シオンは予想されていた事態だ、自分の対応が遅かったと詫びています。
シオンは傷の手当てをしないクラウに向かって自分を大切にしろと訴えます。
クラウが死んだら自分は泣くぞ、と訴えました。
これにはクラウも大人しくするしかないようです。
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ノアはシオンに貴族に反撃しないで欲しいと訴えます。
ノアは今のローランドの現状では反国王派と対決するのは不味いと訴えました。
クラウは不満そうにしていましたがノアに説得されています。
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悩んだ末にシオンは翌日、勅令を出す事にします。
内容はシオンに従う人材を大幅に出世させるモノでした。
少将だったクラウは元帥に出世する事になります。
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驚いたシオンの信奉者がシオンの元に集まって来ました。
今回の人事は余りに無理があると言ってきます。
彼らは自分たちは立身出世がしたくてシオンに付いた訳では無いと訴えます。
シオンが今回の行動の目的を語ります。
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ガスタークという北にある新興国がストオルという大国の三分の二を征服したと伝えます。
周辺諸国もガスタークに対抗する為に軍備を拡張するはずだ、ローランドにはもう時間が残されていない。
ここで反国王派を一掃する、力を貸して欲しいと訴えました。
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世界情勢とシオンの英雄然とした態度に信奉者は彼に従う事を誓います。
シオンのやり方にフロワードは満足そうにしています。
彼の提案した案よりもシオンの提示した案は犠牲者が多いそうです。
それでも王道を行こうとするシオンに満足していました。
フロワードも動き出す事になります、彼は二つの計略を施しました。
一つは殺すべき貴族と生かすべき貴族の選別です、もう一つが気になりますね。
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第三章 同じ英雄王
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ラッヘル・ミラーはシオンからの元帥昇進の要請を断り忌破り追撃隊に留まったようです。
彼は前王の時代から頭角を現し忌破り追撃隊の最高責任者に収まりました。
貴族たちが危険度が高いこの部隊への配属を嫌がった結果でした。
地位を手に入れたミラーは貴族に対して敵対心を持つ優主な人材を己の元に集めて行きました。
クラウ・クロム、カルネ・カイウェル、ルーク・スタッカート、他にも多くの人材を発掘したそうです。
そしてシオン・アスタールという強い光が出てきた事を契機に革命が起こったようです。
ミラーは革命に一枚噛んでいるようですよ。
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ミラーはミクルが提出してきた報告書を読んでいました。
ミルク部隊はミラーの前に整列して彼の裁定を待っています。
ライナとフェリスを捕まえられなかったので怒られるとミルクは心配になっています。
そんなミルクをルークが小声で励ましていました。
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ルークは元々こんなに甘い性格はしていませんでした。
それがミルクと出会ってからミルクの保護者になってしまいました。
ミラーはミルクの影響力の大きさを不思議に思っています。
ミラーがミルクに向かってライナたちを捕縛することは無理なのだな?と問いかけます。
ミルクは全然問題無いです余裕ですと返答してしまいます。
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ルークはライナはミルクに悪影響を与えそうなので任務から外して欲しいとの報告書を別途提出していました。
当然のようにルークはミルクを止めますよ。
しかしミルクに前回は本気を出していなかった、自分が本気を出せば、美人なだけのフェリスに負けるはずは無い、ライナなんてイチコロだと言われてしまい、彼女に同意してしまいました。
ミラーはミルク部隊に引き続きライナを追うのを任せる事にします。
そしてミルク部隊に休暇を与えました。
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ルークはシオンの現状をミラーに聞いてきます。
ミラーは困っているようだと教えました。
シオンに見つかると出世させられるので見つからない様にしろとのアドバイスを与え送り出しました。
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ローランドで粛清が始まります。
貴族の元に暗殺者が送り込まれる事になりました。
しかし標的となった貴族は誰も死にません、どんな作戦なんだろうね?
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ミルク部隊が休日を楽しんでいる間にミラーの元にシオンが粛清を始めた事を知らせる報告書が届きました。
ミラーはミルク部隊を呼び戻す事になります。
ミルクをローランドに置いておくのは不味い、見せたくないモノを見せる事になるとルークに教えろ、と部下に命じました。
これを聞くとミルクの家カラード家にも何らかの粛清が行われるようなだね・・・
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アルアを助けに向かったライナとフェリスは想像を絶する非道を目にする事になります。
ルーナの貴族はアルアを暴走させようとしていました。
太い木の切り株にアルアを縛り付けて地面を転がしていました。
アルアは悲鳴をあげていますがまだ暴走していません。
自身を痛めつけられるだけでは暴走しないと判断した貴族はアルアの母親の死体を見せる事にしました。
酷すぎる光景を見てライナは自分が過去に受けた光景を思い出して暴走しそうになっています。
彼を引き戻したのはフェリスでした。
ライナの頭を殴りつけて平静さを取り戻させます。
彼女はライナを心配しているね、分かり難い励ましを贈っています。
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アルアの父親が連れてこられて殺されそうになっています。
時間が無くなってしまったのでフェリスは直ぐに救出作戦を始めてしまいます。
単身でルーナ兵に向かって突撃して行きました。
少し動揺していたライナは彼女に続いて飛び出します。
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アルアの父親に向かって貴族を殴り倒してアルアの拘束を解けと怒鳴ります。
アルアの父親はライナに感謝の意を示してアルアの拘束を解こうとして駆け寄ります。
アルアに近づいたところでルーナ兵に首を落とされてしまいました。
父親の首が斬られる場面を目撃してしまったアルアは暴走を始めてしまいます。
ライナは首を斬り落としたルーナ兵を殴り倒してアルアの目を塞ぎました。
アルアを気絶させて彼の暴走を防ぐことに成功します。
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助けられたというのにルーナ兵はライナに向かってアルアを返せと言ってきます。
アルアは研究対象でそれを奪うと神罰が下ると言ってきました。
この発言にライナは凄い憤りを感じています。
感情が高まったライナの眼に複写眼が浮かび上がります。
ルーナ兵はライナも複写眼を持っていると知り彼の事を化物と罵ります。
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ライナはこんな眼をしているから自分たちには神罰が下るのか?と罵った兵士に言い返します。
まだまだ言いたいことがあったようですが、フェリスが逃げるぞと言ってきたのでライナはアルアを担いで逃げ出しました。
逃げる途中でライナが悪態をついています、くそくそくそ。
彼は泣いているぞ、とても悲しい目に遭ってしまいました。
この国に神がいるのならば、教えて欲しい、自分たちが悪いのか?と呟きます。
ライナは参っているようだぞ。
フェリスはライナの痛みが分かっているね、彼女とのやり取りがはライナの癒しになっているようです。
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第四章 なのに、増え続ける痛み
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シオンが断行した大改革の効果が出始めました。
これまで意見が言えなかった人々から予想を超える数の提案書が届く事になりました。
どれもどうしたらローランドを良い国にできるかを考えたモノでした。
シオンの書類仕事は増えそうです。
貴族を蔑ろにした人事だったので反発を予想していました。
しかし平穏な日々が過ぎて行きます。
シオンの予想していた貴族連中の反乱計画はミラン・フロワードの父親の領地アークメルで起こりました。
ここはルーナに接している場所でミランの義父であるカーラル・フロワード侯爵が治めていました。
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ミランはカーラルをステアリード公爵に引き合わせたそうです。
ステアリードの名声を使いシオンに反発する貴族を集めました。
そして彼らの虐殺を画策していました。
それを知ったシオンはクラウを現地に派遣してミランの暴走を止めるように指示していました。
これがミランを救う事になります。
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ミランは貴族たちをカーラルの屋敷に集めました。
隣国のルーナと接しているので砦と言っても良い建物です。
貴族たちが集まるとミランは門を閉じ始めます。
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集まった貴族を前にしてミランは勿体を付けた説明を始めます。
貴族たちはシオンを失脚させる事が出来ると歓喜していました。
ミランが計画の全貌を告げる事になります。
期待に満ちた目を向けてくる貴族に向かって、死んでください、と言い放ちました。
そして彼の指輪から影の化物が解き放たれました。
砦の中で大虐殺が始まります。
集まった貴族はステアリード公爵を残して皆殺しにされてしまいます。
殺される前に義父のカーラルが愛し合っていただろう、何故自分まで殺すんだと訴えていました。
それに対してミランはこの日を待ち望んでいた、下種なあなたを自分が愛する筈はないでしょうと告げて殺します。
ミランはカーラルの一族を皆殺しにして彼の権力を強めてから彼の養子になったそうですよ。
恐ろしいですね、当時五歳くらいだったそうですが、その頃からカーラルを利用していたようです。
まあ、カーラルは少年好きの変態だったようなので、同情は出来ないね。
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ミランはステアリードに裏切ると殺しますよと告げています。
ミランの力を目撃したステアリードはシオン派としてミランに付いて行く事を誓っていました。
しかしミランも予想していなかった侵入者に殺されてしまいます。
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ステアリードを殺したのは薄い桃色がかった髪をした青年でした。
彼は指輪から雷の獣を出して攻撃してきました。
ミランは驚いていますね、自分の指輪と同種の指輪のようです。
二人は互いの指輪から獣を発生させて攻撃しあいます、指輪の性能は互角のようです。
しかしミランは魔法が使えますが刺客は魔法を使ってきませんでした。
魔法は国ごとに発動方法が異なるので使用すると何処の国に所属しているかバレます。
刺客は正体が露見するのが嫌だったようです。
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ミランは逃げられないぞと脅し、捕まえて情報を吐かせてやると告げます。
しかし刺客には奥の手が残っていました。
彼が『殲眼(イーノ・ドウーエ)』の結晶と呼ぶ宝石を投げました。
宝石が爆発して周囲に蒼い炎が噴き出しました。
ミランは指輪の獣を使い炎の到達を阻む事になります。
その隙に死角は逃げて行きました。
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ミランは砦の門を閉じさせてたので逃げ場が無くなってしまいます。
彼は死を覚悟しました、敵を侮った事を後悔しています。
そこにクラウが助けに来ましたよ。
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ミランが獣の力を使って蒼い炎を抑えている間にクラウが壁を壊して外に逃げ出す事になりました。
ミランの能力を見たクラウが、彼の事を、やるじゃねーか、と褒めていました。
これで少しは仲良くなるかな?と思たらそうは成りませんでした。
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外に飛び出したクラウはミランを引きづりながら走って逃げる事になります。
ミランは砦の方を見ていました、どこまでも蒼い炎が広がってきます。
しかし突然、蒼い炎は消えました。
それに気づかずクラウは必死に走っていました。
ミランが言いたいことがあると言って、蒼い炎が消えた事を教えました。
クラウは、もっと早く言えと怒っています。
ミランのおふざけは分かり難いな。
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クラウがミランを襲ったあの蒼い炎は何だ、と質問するとミランは分からないと答えます。
ミランは自分たちの戦争はもう始まったんだと告げていました。
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シオンの居る玉座に刺客が現れます。
しかしルシルに防がれる事になりました。
ルシルは無駄な攻撃だ、ローランドに手を出すとどうなるかわかるな?と脅して刺客を逃がしました。
刺客が雇い主にローランは手ごわいと伝える事を期待しています。
シオンは刺客を追わない事にします、シオンの対応にルシルは満足しています。
ルシルが居なくなるとシオンは、何が起っているのか考え始めました。
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シオンを襲ったのはフロワードの前に現れた男、或いはその仲間のようです。
彼の雇い主は老人でステアリードを操っていた黒幕のようです。
老人は、桃色がかった髪の男に向かって、かの国を相手にしてローランはどれくらい持つかなと語り掛けています。
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ルーナ帝国の王宮にガスタークの親善大使と称するスイとクゥが現れました。
彼らは二人で王を守る精鋭部隊を二百人程殺したようです。
二人はガスタークと同盟するように勧めてきます。
王は既にローランド帝国と同盟している裏切れないと告げます。
しかしスイは言う事を聞かないとエナを殺しちゃうぞと脅してきます。
王は悩む事になりますよ。
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二人はルーナでやる事がある、戻るまでに決めておいてね、と告げて出て行きました。
スイとクゥは複写眼を結晶化させて手に入れると言っていました。
二人はアルアが居るレジット村に向かう事になりました。
ライナ、フェリスと激突する事になるのでしょうか?
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PROLOGUE 2 それでもいつか、忘れられるように
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シオンは世界が闇に覆われている事に気が付いてしまいました。
そして逃げ出したい気分になっています。
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フロワードとクラウから報告を受ける事になります。
フロワードはステアリードに従い集まった貴族を皆殺しにしたと報告します。
シオンとクラウは嫌そうな顔をしていました。
フロワードは、未だに殺された貴族を憐れむのですか?と問いますよ。
必要ならば殺す、それにシオンも罪悪感は感じない筈だと告げました。
クラウがシオンをお前と一緒にするなと反論しますがシオンが止めました。
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話題がステアリードを殺した暗殺者の正体に移ります。
フロワードはクラウがもう少し早く来てくれれば捕まえられたのに、と冗談を言っています。
クラウはお前の冗談は分かり難いと言ってますがフロワードの事を少しは認めた感じです。
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フロワードはガスタークの手の者ではないかと推察します。
するとクラウが自分をガスタークに行かせて欲しいとお願いしてきました。
元帥になった彼が他国に行こうとしているのにシオンは苦笑しながら、無理だぞ、と止めます。
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クラウはミラーに元帥を任せて自分がガスタークに行くと言ってます。
シオンはミラーを説得できたらクラウを格下げできると告げました。
クラウはミラーを説得する為に出て行きます、まあ説得には失敗するよな。
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フロワードは今の情勢下ではミラーよりもクラウの方が元帥には適任だと告げて戻って行きました。
シオンにはフロワードの言いたいことが分かりました。
勝てるか分からない敵国と戦う場合、人を惹き付ける魅力を持ったクラウを元帥にしておいた方が軍の士気が上がるからです。
シオンはクラウを使って兵士を洗脳しないと戦っていけない現状を憂いています。
逃げ出したいけど、逃げ場がない事にも気付いているので弱音を見せていました。
「・・・だけど・・・逃げ場なんてもう・・・この世界には、ないのかもしれないよ・・・ライナ」
シオンは大分弱っているようです、大丈夫なんでしょうか?
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アルアを救出したライナとフェリスは今後の方針を検討しています。
落ち込んでいるライナの事をフェリスが励ましていました。
彼女はアルアの事をライナの子供と言っています。
ライナの年齢を聞いてきて彼が多分十九くらいだと答えると十二歳の頃から女に手を出していたんだな、と言って彼を慰めています。
ライナは、そんなはずあるかー、と怒っていますね、大分調子が戻ったようです。
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貴族の豪華な馬小屋に忍びこんでフェリスが馬車を奪いました。
彼女は、偶然、道端で拾ったと告げます。
ライナが、必然、馬車小屋、奪った、だろと訂正しています。
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フェリスはライナに担がれて逃げてきたアルアの事を心配して馬車を手に入れてくれたようです。
ライナが優しいな、と言うと照れたのか、ライナが馬車にアルアを乗せるとライナが乗り込む前に走り始めました。
フェリスは馬にシルバーとの名前を付けています。
ライナはフェリス、ぶっ殺してやる、と叫んで走って追いかける事になりました。
彼の表情が元気なモノに代わっています、フェリスは上手くライナを慰める事が出来たようです。
半日走らされたライナは、フェリス様、どうか憐れな俺を馬車に乗せてください、と懇願する事になりました。
フェリスの強い愛を感じるね。
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メノリス大陸北部にあるガスタークに入国しようとする赤毛の女の子が居ました。
名前を聞かれて彼女はキファ・ノールズと答えます。
ローランドを出た彼女はガスタークに来たようです。
ガスタークへやってきたのはこの国が多くの人材を募っていると聞いたので、と言っています。
キファはガスタークに士官する為にやって来たのでしょうか?
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