ラノベの感想) 美人上司とダンジョンに潜るのは残業ですか? 第3巻 (NOVEL 0)


概略:
酔った勢いで一線を越えてしまった牧野と姫乃に困難が襲い掛かりました。といっても本人たちの気持ちの問題です。牧野の姫乃に対する態度が配慮に欠けていたので彼女を不安にさせました。寧々に対して劣等感を抱いている姫乃は無理を重ねる事に成り破局する事になります。美雪が牧野を手助けしますが裏目に出てしまいます。裏切られたと感じつつも牧野に認めて欲しいと思っている姫乃が無理をします。絶体絶命のピンチを救ったのは皐月のアイテムでした。

レーベル:NOVEL 0
発行日:2018/4/15
著者:七菜なな
イラスト:にぃと
ISBN:978-4-04-256077-7
雰囲気:新年会、勢いって怖い、策士寧々で即効破局、美雪の挑戦、姫乃救出、仲直り
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第一章 主任、この時期だけの特別なクエストです
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新年の挨拶周りで牧野は新規案件を獲得しました。
ついているなと思っていたら新年会でとんだ地雷を踏む事になってしまいます。
牧野と姫乃はKAWASHIMAで行われる毎年恒例のイベントに参加する事になりました。
それは貴重な黄金のスライムを探すイベントです。
美雪が晴れ着姿でイベント進行を行っていました。
彼女は牧野に晴れ着姿を見せたかったと言っています。
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常連客は中層階に向かいましたが黄金のスライムの出現はランダムです、捕まえるには運要素が大きいそうです。
牧野と姫乃は上層階で探す事にしました。
探索中に姫乃が寧々と付き合っているの?と聞いてきました。
姫乃は温泉旅館で寧々と牧野が一緒の布団で寝ていた事を気にしています。
牧野は寧々が寝ぼけただけだと言い張りますが納得させるは難しそうです。
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牧野が黄金のスライムを発見したので話は中途半端で終わりました。
姫乃が追い込み牧野が捕まえる事になります。
上手く挟み込んだのですが逃げられてしまいました。
二人は衝突してしまい牧野は姫乃に押し倒される事になりました。
黄金のスライムを捕まえたのは<偏光迷彩>で隠れていた寧々でした。
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イベントの後は居酒屋での新年会となりました。
牧野の周りに姫乃、寧々、美雪、皐月が集まっています。
美雪が姫乃に黄金スライムのカクテルを勧めています。
牧野は黄金のスライムティアーがキツイ事を知っているので難色を示しています。
姫乃はお酒に強いので悪酔いしている姿を見たことが無いので飲みたそうな姫乃を止めませんでした。
姫乃は気に入ったようですね嬉しそうにしていました。
しかしこの判断が不味かったね、姫乃は目立たないけど悪酔いしていたようですよ。
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寧々が五年ぶりに大規模クエストが開催される事を教えてくれました。
大規模クエストとは複数のパーティが合同で討伐を行うイベントです。
寧々は参加するつもりの様ですよ。
美雪も参加したいと言い出しますが父親の川島氏はダメと首を振っています。
牧野も行きたいなと思っていました。
姫乃も参加を表明しましたが、寧々にお前は留守番だ、と止められました。
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大規模クエストに参加するにはハンターランクのブロンズランク以上が必要です。
姫乃はまだビギナーランクです・・・彼女には参加資格がありませんでした。
姫乃が参加出来ないと知った牧野は参加を断りました。
ここで皐月が助け舟を出しました。
来月ハンターランクの昇格試験がある事を教えてくれました。
姫乃は昇格試験を受ける気になっています。
ブロンズに合格して大規模クエストに参加するつもりになっています。
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皐月が話題を恋愛方向にシフトしました。
彼女たちはそれぞれ牧野にアピールしてきました。
其々が牧野との思い出を語り出し、自分こそが彼女に相応しいぞ、とアピールしています。
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寧々は危険なクエストを潜り抜けた自分が牧野に相応しいとアピールします。
美雪は初デートの相手は牧野だったと暴露します。
これは川島家の両親がデートする間、牧野が美雪の世話をしていたって落ちが付きます。
皐月は自分と牧野は結婚式の撮影をしたぞ、とアピールしました。
姫乃は負けてはならないと考えて、牧野が仕事にミスした新人を立ち直らせたエピソードを話しました。
恋愛とは全く関係なかったですが姫乃は牧野がカッコいいと思ったそうですよ。
ちょっと姫乃が酔っているようですね。
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皐月が誰の事が好きなんだ?と追及してきました。
牧野は空気を読まずに”あいつ”に悪いので恋愛については考えられないと言ってしまいました。
寧々と美雪は席を外し、皐月には空気を読めよな、と指摘されてしまいます。
姫乃だけは不思議そうにしていまいた。
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悪酔いした美雪と寧々が絡んできました。
美雪は太ももにたれたお酒を舐め取れと言ってきます・・・相手は美人女時代性です。
トンデモナイご褒美が提示されましたがヘタレな牧野には舐めとる事はできませんでした、勿体ない、物凄く勿体ない。
寧々が実力行使で行くと言って脱ぎだしました。
姫乃はじーっと牧野の行動を注視していました。
困った牧野は寝ている皐月の手を使い寧々の痴態を防ぐ事にしました。
皐月は寧々のおっぱいを揉み始めています。
悪酔いしている美雪を川島に任せて牧野は帰る事にしました。
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この子は持って帰れ、と川島に呼び止められます。
牧野は酔いつぶれている姫乃を連れて帰る事になりました。
姫乃は黄金のスライムカクテルで悪酔いしてしまったようです。
おんぶしてとせがんで来ました。
牧野は姫乃をおぶってタクシー乗り場に向かいます。
姫乃があいつって誰と聞いてきました。
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牧野は大学の頃のパーティメンバーで元カノだと教えています。
だから寧々の好意に応えないの?と聞かれて、それは答えたくないと返しました。
タクシーを捕まえるので歩いて欲しとお願いすると姫乃は降りますね。
ここで姫乃は頑張りました。
よろけた振りをして牧野にキスしてきましたよ!!
今日は、ちょっと飲み過ぎたかも、迷惑じゃなければ送って欲しい、とお願いしてきました。
牧野が答える前に再びキスをしてきて牧野の口が塞がれます。
二人はこのあとどうなったのでしょうね?
姫乃はここぞって時に強いですね、寧々とは違うようです。
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第二章 主任、昇格試験に挑みましょう
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牧野は姫乃の部屋の彼女のベッドで目覚めました。
最初は姫乃との情事は夢だったと思いたかったようですが隣で下着姿の彼女が恥ずかしそうにしていたので現実だったと理解したようです。
姫乃がとっても可愛い事を言っています。
夢のままにしたい?私じゃダメ?と問いかけてきました。
牧野と姫乃は酔った勢いでやっちゃったようです。
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姫乃は牧野と一線を越えちゃったって事が態度に出てしまいます。
牧野に対する叱責が必要以上に厳しくなってしまい新入社員の女の子たちにバレバレでした。
休憩室で牧野が新人教育した子に話しかけられます。
その子はストレートに主任(姫乃の事ね)とお付き合いしているんですか?と質問してきました。
牧野は二人の関係を誤魔化す事にしました・・・まあ、まだ姫乃と付き合うとは決めて無いからね。
牧野は勘違いだよ、プライベートでもがみがみ叱られちゃ溜まらない。
恋人にするなら癒し系が良いな、一緒にいて安心できる人が良いなと誤魔化します。
姫乃は尽くすタイプではないですか?お弁当とか作ってくれるかも知れませんよ、と抵抗してきます。
牧野は頼んでもいないのにお弁当作ってくる人ってちょっと重くない?と返しています。
これで女の子たちは二人が付き合っていないって事に納得してくれました。
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しかしこの発言が悲劇を生みました。
姫乃は牧野の為にお弁当を作ってきちゃったようですね。
そして牧野と女の子たちの会話を聞いてしまったようです。
牧野は呆然として壁に背を預ける姫乃の足元にお弁当箱が二つ落ちているのを見つけました。
姫乃はちょっと一晩いっしょにいたくらいで彼女気取りは重いわよねと言って走り去りました。
牧野を彼女を追いかけて説明しています。
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二人は外回りの振りをして駅前の喫茶店で話しています。
おいおい仕事の鬼だった姫乃にしては凄い対応だぞ、既に色ボケ脳にシフトしているようです。
牧野は姫乃の分かり易い態度から二人が交際しているって話が女子社員の間で流れていると警告しました。
姫乃は自分の態度が分かり易過ぎた事を謝っています。
牧野は誤解させたことを謝ります。
牧野は姫乃をデートに誘いましたが勢いでヤッチャッタ事への贖罪の気持ちが含まれています。
姫乃が可愛い反応を返しています、そういう意味だって期待して良いの?と確認してきました。
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牧野は課長に呼び出され本社から表彰される事を伝えられました。
ダンジョン温泉が好調なのが評価されたそうです。
更に本社でダンジョン関係の仕事を本格化するそうですよ。
東京支社のプロジェクトリーダーに牧野を抜擢したいそうです。
牧野は引き受ける事にしました。
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牧野と姫乃は昇格試験に備えた訓練を始めました。
KAWASHIMAでダンジョンに潜るのですが早速やらかしてしまいます。
これまで料金はキッチリ割り勘にしていたのですが、お互いに全額支払おうとして美雪に不信感を抱かれます。
脇が甘すぎますね、これでは周囲に関係が変化した事を悟られても当然です。
察しの良い美雪は二人の仲が進展した事を悟ったようです。
ダンジョンでの訓練で牧野は姫乃の態度に違和感を抱きました。
何がおかしいのかまでは分かっていないようです。
姫乃は寧々に対抗心を持っているように思えました。
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牧野と姫乃は横浜にデートに行きました。
まだ牧野は酔った勢いで姫乃に手を出した事を後ろめたく思っている段階の様です。
牧野は姫乃を横浜にある漫画とかに登場する武器のレプリカを売っている店に連れて行きました。
姫乃がはしゃいでいました。
姫乃が岸本から牧野がドMだと聞いたと教えてくれます。
足で踏むとかして欲しいの?と聞かれて牧野は咄嗟に否定できませんでした。
姫乃が若干引ていますね、牧野は本心では姫乃に踏んで欲しいと思っているようです。
巨乳な美人上司に踏んでもらうのは男の夢かも知れないので牧野を変態と謗る事は躊躇われます。
デートの最後に雨に降られてしまいました。
二人とも傘を持っていなかったのでずぶ濡れです。
服を乾かす為に近くに部屋を取りました。
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風邪を引いては大変だと言って姫乃が大胆な行動に出ました。
姫乃と牧野は狭い湯船に重なっ浸かっていますね。
牧野は姫乃のおっぱいがお湯に浮いているのを見て驚いています。
二人で一線を越えちゃった日の事を思い出しています。
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姫乃はネット情報を信じちゃうらしいですね。
おっぱいで牧野の棒を挟んであげたようですよ。
姫乃は牧野じゃなきゃ、あんな行為はしない、ほんとよ?と言っています。
牧野は疑う余地は無いその証明は既に貰っていると言ってますね。
ほうほう姫乃は初めてだったようですね、益々羨ましいな牧野め。
これで姫乃を裏切ったら許しがたいな。
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姫乃は今の牧野の事が好きなんだそうです。
彼女は寧々や美雪が過去の牧野の話ばかりして今の牧野を見ようとしていないのが不満なんだそうです。
姫乃は牧野が女の子に甘すぎるところは問題と思っているそうです。
好かれているのに寧々や美雪に応えない牧野を不器用で優しいと言っていますね。
牧野はそれは相手に失礼じゃないですかと返答しています。
姫乃は牧野が悪い意味でも真面目で融通が利かない人間だと理解していました。
そんな牧野が好きなんだそうですよ。
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牧野は姫乃にキスしようとすると、二度目は事故じゃ済まないと思うけど?と止められます。
牧野が分かっていますと答えると姫乃は続きを許してくれますね。
姫乃が不安そうに、そばにいてね、昇格試験、頑張るから、ずっとそばにいてね、と言ってきました。
ここで優しいセリフが吐けていたらあんな事には成らなかったと思うけど、牧野にそれは無理でした。
牧野は姫乃にバスタブの縁に手をついてもらい、うしろから太もものつけ根を舐めています。
姫乃は身じろぎしながら牧野の行為を受け入れていました。
牧野は普段の姫乃なら恥ずかしいと言って逃げようとするのに、との違和感を抱いています。
姫乃は誰かに負けまいとしているように思われます。
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姫乃の昇格試験の日がやってきました。
筆記試験の後に合格者による実技試験が行われます・・・受験者は四人でした。
筆記試験の間、牧野は一人で待つ事になりました。
そこに寧々がやって来ます。
寧々は暇だから姫乃の様子を見に来たと言っていますね。
咄嗟に牧野はお礼を言ってしまいました・・・これは迂闊だったね、確定的だったね。
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寧々は自分の誘いを断ったのは職場にあんな美人で乳のでかい恋人がいるからだろ?と言ってきました。
牧野は飲んでたコーヒーを噴き出しています。
寧々は美雪から牧野と姫乃の様子がおかしいと聞いて鎌をかけたんだと言ってます。
怒られるかと思たら寧々は「いやあ、やったじゃん。あんないい女、なかなかいないよ?」と言ってますね。
怒ってないの?と聞くと「マジで殺したい」と返されました。
寧々が自分の事が嫌いなら、そう言えば良いのにと言ってますね。
彼女は元カノが忘れられないって理由で振られているからね、そりゃそう思うよな。
牧野は寧々の好意は過去の自分に向けられたもので、今の自分は寧々に好かれるような男じゃない、寧々の好意が怖かったんだと言い訳しています。
更に寧々に失望されるのが怖かった、姫乃は今の自分を認めてくれる、と情けない言い訳してました。
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怒られると思たら、寧々は「今は譲ってやろうかな」と言ってますね。
更にこの程度で私が諦めると思ってるの?と言われてしまいました。
未来の事なんて分からない、牧野がいつまでも姫乃が好きって決まってない。
お前等、今のままじゃ破局するの目に見えている、全然似合ってないもん、と言ってますよ。
これは興味深い発言ですね、姫乃の態度が少し変な事に関係しているかも知れないぞ。
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筆記試験の合格者は姫乃を含めて二人でした。
姫乃の試験に寧々もサポートとして同行する事になりました。
寧々が姫乃に対して意地悪を始めますね。
自分は牧野の親友だと言い親友としてスキンシップを図ります。
彼氏が他の女と仲良くしているくらいで、ぎゃあぎゃあ言うような器の小さい女じゃないよね?それとも、でかいのは乳だけ?と挑発していますよ。
寧々は姫乃の巨乳ちゃんに相当なコンプレックスを感じているようです。
姫乃は勝手にして下さい、と宣言しています。
しかし牧野がデレデレしているのは許せんようです、鼻の下を伸ばしているんじゃないの!と怒っています。
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姫乃がダンジョンに持っていく装備を選ぶ事になります。
ここではアドバイスはOKなようですね。
試験会場が『低酸素ダンジョン』なので酸素ボンべを持っていく事になります。
姫乃は試験官に、道中の酸素はどのくらい必要か質問しています。
試験官は平均三本の吸入器を使用していますと答えました。
姫乃は四本にしょうかしら、と言ってますよ。
寧々は自分ならば十本は持っていくかな、と言っています。
姫乃が牧野に確認を取ってきました、牧野は寧々の意見に賛成だと答えました。
これで姫乃は意地になったようです、自分の意見を肯定してくれない牧野にショックを受けたようです。
寧々への対抗心だろうね、姫乃は四本の吸入器を持っていく事にしました。
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ダンジョンに入り順調にモンスターが居る三階層まで降りました。
ワンダリングソードと云うのが狩るべきモンスターです。
このモンスターには弱点がありました。
ダンジョンの特徴と逆の要素が昇格試験で狩るモンスターに共通する弱点だとは教えた筈だったんだけどね。
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姫乃はワンダリングソードを切りつけてバラバラにしました。
彼女は倒したと思っていましたが核へのダメージが少なかったので反撃を受けてしまいます。
牧野は咄嗟に姫乃を助ける為に動こうとしましたが寧々に止められました。
彼女が試験開始時から牧野と腕を組んでいたのは牧野を止める為でした。
手助けすると姫乃は失格扱いになってしまいます。
姫乃への嫌がらせでは無かったようでね、寧々は良い女ですね。
彼女は最終的に牧野が自分の元に来れば良いと考えているようです、適度な余裕を持った良い女だと思います。
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姫乃はワンダリングソードの弱点が酸素だと気が付きましたが持ってきた吸入器では足りませんでした。
吸入器の酸素は三階層までの行軍中に姫乃自身が使ってしまっていました。
ここで寧々のアドバイスに従わなかった事が仇と成りました。
姫乃はワンダリングソードを倒し切れず時間切れとなり、実技試験に落ちました。
姫乃は五月の大規模クエストへの参加資格を失いました。
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第三章 主任、やけ酒は社会人の基本です
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昇格試験に落ちてから姫乃の様子がおかしくなりました。
何事に対しても上の空で仕事の打ち合わせを忘れるという凡ミスをしていました。
これまでミスの無かった姫乃の失敗に課長も困惑しています。
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課長から牧野にダンジョン関係の案件を担当するようにとの命令が下ります。
姫乃がサポートに着く事になりました。
向かった先はダンジョン食材を他所から仕入れているステーキレストランです。
取引先がダンジョンを止めたので代わりにダンジョン経営に乗り出し将来的にはダンジョン内にレストランを作りたいそうです。
依頼者の男性は牧野たちが企画したダンジョンコンパを見て依頼してきました。
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勢いでダンジョン経営に乗り出してしまったようです。
牧野はプロのハンターに支払う契約金や地下を改造する経費などを考慮すると見通しは暗いとの結論に達しました。
同行した姫乃も同意見の様だったのでやんわりと断る方向で纏まりました。
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駅までの道中で居酒屋の前に屋台のようなものが出ていて近隣のサラリーマンがランチに買うのだろう格安の弁当が売られていました。
それを見た牧野が実現性の高いと思われるアイディアを思い付きます。
姫乃に先に戻って欲しいと言い残してクライアントの元に戻りました。
クライアントは戻ってきた牧野に驚いていましたが話を聞いてくれる事になりました。
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牧野の考えたのはダンジョンの中に屋台を出して食べ歩きしてもらうイベントでした。
これならば設備投資費が抑えられます。
まずはこのイベントを実行して客の入り具合を計ってみる事になりました。
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クライアントの店から出ると姫乃が待っていました。
姫乃に思い付いたアイディアを話すと実現性が高いと褒めてくれます。
可能性を追及しないで諦めた自分の事を最近ダメね、と自嘲していました。
まあ、ここまでは姫乃の調子が上向く可能性はあったんだよ。
しかしダンジョンの調査を寧々に頼んだ事で姫乃のストレスがマックス状態になってしまいます。
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牧野、寧々、姫乃の三人でダンジョンの安全性の調査を実施しました。
姫乃と牧野はハンターである事を隠しているので今日は武器を持ってきていません。
牧野は忙しくてダンジョンに潜れていない事が姫乃の不調の原因だろうと思っているので、今回の調査で少しは元気になるかと期待していました。
しかし逆効果だったね。
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ダンジョンの探索中に牧野と寧々は楽しそうに相談しながら探索していました。
それが姫乃には辛かったようですね。
更に寧々は感謝してくる牧野にアプローチしてました。
姫乃への明らかな徴発ですね。
惚れ直したんなら姫乃の代わりに付き合ってやらない事もないけど?と言ってます。
姫乃が過剰に反応したので、これくらいでむきになるなよ、勝者ならもっと余裕を持って欲しいな、と言ってました。
二人の間でバチバチ火花が散っています。
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探索中に蜘蛛型のモンスターが張った蜘蛛の巣を発見しました。
寧々の持っている武器では破壊できない事が分かったので今回は戻る事になりました。
姫乃が蜘蛛の巣に躓いて転んでしまいました。
寧々が姫乃の事を昇格試験から成長していないな、と非難してきました。
寧々は牧野と姫乃が全然似合ってないと言ってきます。
牧野は自分では姫乃に釣り合わないけどそんな言い方はないだろと言い返します。
寧々は「やればできるやつと、やれるふりがうまいやつは違うんだよ」と言っていました。
牧野には理解できませんでしたが姫乃は分かっていると言い残して寧々は先に戻ってしまいました。
姫乃は寧々の発言を聞いて泣き出してしまいます。
牧野は姫乃に熱がある事に気が付きました。
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姫乃が過労からの風邪で会社を休む事になりました。
牧野が姫乃の代わりに彼女の仕事も受け持っていました。
何とか乗り切る事ができましたが牧野は姫乃が普段から凄い量の仕事をこなしていたんだと痛感しています。
何度か姫乃に連絡したのですが返信がありませんでした。
心配になった牧野は姫乃のマンションに様子を見に行く事にしました。
ここまでは優しい彼氏として最適な行動でしたが問題が起こってしまいます。
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お見舞いに来た牧野に姫乃は嬉しそうにしていました。
自分が居なくても仕事は回るのね、と珍しく弱気な発言もしていました。
牧野は姫乃の為にお粥を作る事にしたのですが、その間の会話選択を間違えました。
今度東北の方にあるダンジョンに行きましょう、現役のころ寧々たちと行ったんですけど、寧々が穴に落ちて大変な事になった、と笑話に繋げたかったようです。
しかし姫乃の反応はダンマリでした。
そこに寧々から電話が掛かって来ました。
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寧々はステーキレストランのダンジョンに居た蜘蛛型モンスターの事が分かったと言っています。
資料があるから直接目を通した方が良いと言っています。
寧々は自分の仕事の合間に牧野からの依頼をこなしているので彼女のスケジュールを優先して会いに行く事にします。
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姫乃が、待ってよ!どうして?と言って牧野が寧々に会いに行くのを止めてきました。
牧野は寧々と仕事の話をしに行くつもりなので姫乃が怒っている理由が分かりませんでした。
姫乃は牧野と付き合っているつもりだったけど違うの?と聞いてきます。
牧野がそのつもりですけど、と答えると、じゃあなんで他の女のひとに会うのに、私に何も言わないの?と追及してきました。
面倒臭い、非常に面倒臭い事になってしまったようです。
姫乃は男と付き合うのは初めてでよくわからないけど、仮にも恋人のお見舞いに来て、すぐに他の女性のところに行くって普通の事なの?しかも牧野の事を好きだと公言している人のところに、と叫んでます。
牧野は姫乃が寧々との浮気を疑っていると気が付きました。
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姫乃は牧野がお見舞いに来てくれた事は嬉しいけど、寧々の話を楽しそうにする牧野の姿が気に入らないと言ってます。
牧野が振ったのに寧々が普通に接してくる事も姫乃には理解できないようです。
温泉で寧々と一晩すごしたのに何も無かったとは思えないそうです。
同意があったとは思うけど、牧野は酔った勢いで姫乃を抱いたからね、そう思われても不思議じゃないね。
本命は寧々で自分は遊びなんじゃないかとまで言ってますね。
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牧野は姫乃を、疲れているだけです、風邪を治していつも通りになったら、きちんと話しましょう、と諭します。
姫乃はむっとして「その間、あんたは寧々さんと仲よくやってるってわけね」と言ってしまいました。
流石の牧野も切れてしまい口喧嘩に発展していきました。
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姫乃は昇格試験で自分を合格させようとしていたのか?と詰ってきました。
牧野は姫乃と長期的なパートナーとしてダンジョンアタックをやっていきたいと考えていたので彼女に自分で気が付て欲しくて酸素が必要だと教えませんでした。
ここで長期的な付き合いを考えている事を告げてればね、問題が大きくなる事は避けられたかも知れません。
姫乃はそれが気に入らなかったようです。
寧々が試験会場に来ていた事も気に入らないようです。
二人で自分が失敗するのを見て笑っていたのかと罵ります。
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姫乃は寧々が絡むと気持ちがざわつくそうです。
牧野は、姫乃と知り合う前から寧々とは親友だったそこまで言う権利は姫乃には無い、と吐き捨てます。
姫乃は寧々と牧野の事を見ているとちょっと辛いと言っています。
姫乃は距離を置きたいと言い出しました。
牧野は引き留めても逆効果と判断して姫乃の言い分を聞き入れる事にしました。
牧野が此処で引いたのも大間違いだったと思われますね、自分の意思を強く主張すべきだったと思います。
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うーん、ここまで想い詰めてくれるのは牧野にとっては幸せな事かもね。
姫乃はおっぱいの重量に比例して重い女で器の方は反比例して小さいようですね。
まあどうして良いのか分からないってのが本当のところかな。
結構な無理を重ねていたようなので自分の気持ちを隠さずにぶちまけたのは評価できますね。
困った現状を打破する事は出来ました、行動力は高いですね。
裏表の無いいい女だと思います。
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月曜日に復帰した姫乃とエレベーターで顔を合わせました。
姫乃は物凄く素っ気ない態度を取っています。
牧野の買ってきた薬代も払うのでレシート頂戴ねと言ってます・・・完全に他人扱いとなってますね。
ダンジョンアタックに誘たのですが、お一人でどうぞ、と断られてしまいました。
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姫乃から徹底的に距離を置かれた牧野はKAWASHIMAの居酒屋で呑んだくれています。
見かねた美雪が相談に乗ってくれます。
牧野が姫乃に振られたと教えると、はやっ、まだ二ヵ月も経ってないじゃんと驚いています。
牧野は美雪に寧々と話している自分は楽しそうに見えるか?と質問しました。
美雪はかなり楽しそうに見えると教えてくれました。
牧野には自覚がなかったようです、え、うそ、と言って驚いていました。
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美雪は牧野が如何に寧々と楽しそうに話していたか、いかに姫乃の事を蔑ろにしていたかを語りました。
美雪は牧野が寧々は友人、隠すところは無い、とアピールしないので、姫乃が不安になっているんだ、と現状を解説してあげます。
美雪は良く見ていますね、そして牧野にとても優しいです。
今は姫乃に謝るのが先決だよとアドバイスしました。
牧野は謝り方が分からないと弱気になっています。
それ位は自分で考えてよと美雪は呆れています。
牧野は恋愛経験がそんなにあるわけじゃないんだと言い訳すると、天然タラシのくせに良く言うよ、と言われてしまいました。
美雪は牧野はちょっと勘違いさせやすいだけだと理解してくれています。
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牧野の窮状を見かねた美雪が一肌脱いでくれるそうです。
『黒木さんとのダンジョンアタック一周年を祝って、喧嘩自体をうやむやにしてしまおう』作戦を決行する事になりました。
作戦名だけを聞くと不安になるね。
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第四章 主任、これは決して浮気とかじゃなくてですね
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牧野はダンジョンの掃除を手配しました。
しかし長期営業を考えると出費が厳しいなと考えています。
そこに寧々がやって来ました。
姫乃に振られたばかりの牧野の態度はぎこちなくなっていました。
寧々は姫乃が一緒じゃない事を不思議に思ったようです。
寧々は牧野の事を諦めないと言っています。
彼女は今の牧野を知る為に努力する価値はあると言ってますね。
寧々のストレートな好意に牧野は心が揺れそうになっていました。
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寧々がダンジョンにやって来たのは蜘蛛型モンスターの最初の個体(母体)を発見できなかったからでした。
二人でダンジョンに潜り探索する事になりました。
潜ってみると綺麗に掃除した筈の蜘蛛の巣が再び張られていました。
母体を探したのですが発見する事はできませんでした。
安全を考慮して寧々が下層への結界を張る事になりました。
お礼として何らかの埋め合わせをする事になりました。
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姫乃のご機嫌を取る為に美雪と一緒にプレゼントを買いに行く事になりました。
しかし美雪は牧野とのデートを楽しむつもりのようです。
牧野にデートの仕方をレクチャーする事になっています。
最初は余裕がありそうでしたが牧野に可愛いと褒めさせると嬉しくなってしまいます。
何度も可愛いと言わせて喜びに打ち震えていました。
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美雪は牧野とパンケーキを食べに行きました。
牧野はパンケーキに圧倒されていました。
美雪の携帯を使ってパンケーキと一緒に彼女の写真を撮っていました。
このとき美雪のSNSに自分の写真が彼氏として紹介されているのを発見してしまいます。
美雪は友達に勘違いされて見栄を張って彼氏と書いてしまったと言っています。
女子グループではそういうイメージは大切だと言われてしまい、牧野は、そうなんだ、と納得しています。
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二人はプレゼントを買いに向かいます。
目的地は牧野が決めていました。
到着したのは皐月の店でした。
美雪は舐めてるのか、と言って止めましたが牧野は頑なでした。
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案の定ですね、皐月にも女の子を舐め過ぎだと怒られてしまいました。
姫乃に振られた牧野をひとしきり笑った皐月は良いものがあると言って片耳だけのイヤリングを渡してきました。
ダンジョンアタックで使うアイテムのようです。
片耳だけにつけるタイプだそうですよ。
寧々や美雪はそのアイテムの世話になる様なヘマはしないそうです。
何やら気になりますね。
皐月は姫乃が怒っている理由が分かると言っています。
牧野には分からないようですよ、美雪は分かったようですが教えてくれませんね。
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牧野と美雪は映画を見に行く事にしました。
美雪が見たいと言っていた少女漫画が原作のラブロマンスです。
牧野は勘弁して欲しいなと思っていましたが意外と面白く見入ってしまいました。
映画の中のシーンを見て牧野は何かのヒントを得られそうになってます。
ヒロインが「わたしは、きみに認められたかっただけなのに・・・」って台詞が気になっています。
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牧野は小学生の頃の美雪の御守りをした時の事を思い出しました。
この頃から美雪は牧野の事が好きだったようですが、当時の牧野は美雪にはまだ早いよ、と言って彼女の事を妹分としたようです。
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美雪がデートの最後には別れのキスをするのが効果的だと言ってきました。
美雪が練習してみようと言ってきますよ。
してくれなかったら泣くよ、と脅してきたので牧野は美雪の頬にキスしました。
美雪はちょっとだけ不満そうでしたが嬉しそうです、牧野の背後に姫乃が立っているのを発見して青くなっています。
姫乃の手には『ダイダロス』のビニール袋が下がっていました。
皐月が似た者同士と言っていたので姫乃も牧野の為にプレゼントを用意したようですね。
しかし最悪な場面を見られてしまいました。
「・・・女の子なら、誰でもいいのね」と言い残して走り去ります。
牧野は追いかけようとしましたが、美雪が足を挫いてしまいました。
美雪をほっとけない牧野は姫乃を追うのを断念します。
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美雪は牧野の邪魔をしてしまった事に項垂れています。
美雪を元気付けようとした牧野は彼女を飲みに連れて行きました。
元気の無い彼女を元気付ける為に空元気をだしていました。
うーん、この辺りが天然タラシと言われる所以ですね。
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帰りはタクシーで送る事にしました。
待っている間に美雪が好きと告白してきましたよ。
牧野は彼女の事を妹の様に思っている事を告げました。
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牧野は美雪の気持ちに応えられないのは昔の自分を知っている彼女に昔の自分と比べられたくないからだと告げます。
姫乃が好きだ、と言ってるのも自分の過去を知らない彼女に逃げ込んだだけだ、と自嘲しています。
美雪は「ヘタレ」と罵ってきました。
美雪は姫乃の気持ちが分かると言っています。
姫乃は寧々の方が実力があり、牧野との息が合っている、それを見せつけられて、自分が嫌になったんだ、そうなりたいと思っても、うまくいかなくて、周りにあたっちゃう。
だから仲直りしてね、と励ましてくれますよ。
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美雪は牧野の事が本当に好きなようですね。
彼が抱えている問題を理解してくれています。
自分を縛る過去を捨てちゃおうかな?と考えている牧野に過去は捨てちゃダメ。
昔の牧野は格好良かったけど、今の牧野を貶める理由にはならない。
今の牧野の方が好きだ、と言ってくれます。
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美雪は姫乃を助ける為に未踏破エリアに潜った牧野はカッコイイと言ってます。
姫乃という彼女が出来ても、はっきり振られても、どうしても諦めきれないのは、姫乃を助けようとした牧野の本気の気持ちが欲しいからだ、と言ってます。
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タクシーを降りた美雪は忘れ物と言って牧野にキスしてきました。
「今日だけ。これで、可愛い妹に戻れるから」と言っています。
最後に強がってますね、可愛いです、牧野を乗せたタクシーが走り去ると泣いてたようです。
牧野は美雪に大きな借りを作りました。
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第五章 主任、口喧嘩はだいたい男の負けですよね
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牧野は姫乃に謝罪する機会を伺っていました。
昼休憩の時に姫乃を呼び止めて謝罪を開始しました。
牧野は美雪のアドバイスを忠実に守り、まずは姫乃の着ているスーツを「可愛いですね」と褒めました。
確かに美雪は本当に可愛いかどうかは問題ではないと言ってたけどね、これはいくらなんでもあり得ない。
案の定、姫乃は「はあ?なにを言ってるの?」とドスの利いた声を上げます。
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牧野は諦めないで姫乃の事をパートナーだと思っている事を伝えました。
これに対して姫乃が「ありがとう。すごく嬉しい」と返答します。
これで牧野は許して貰えたと思ったようですよ、やはり姫乃の事を舐めているようですね。
調子に乗った牧野は姫乃の事をデートに誘いますがあっさり断られます。
姫乃の台詞が痛快です「・・・それは、承服いたしかねます」姫乃は固い声で意思を伝えてきました。
「あなたと、よりを戻す気がないと言ったんです」
姫乃は交際を続けられない具体的な問題点を指摘してきました。
美雪と駅前でキスしていた事の説明を求めてきました。
牧野は美雪からデートの最後にお別れのキスをすると効果的だと言われ練習の為にキスをした、究極的には姫乃と仲直りする為の行動だったんだと説明しました。
まあ牧野視点では嘘じゃないよ。
「・・・なるほど。そちらの言い分は理解しました」姫乃はにっこり微笑んでいます。
「どうせつくなら、もっとマシな嘘をつけえーっ!!」引っぱたかれました。
まあ当然ですね。
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姫乃と仲直りが出来ないままダンジョンレストラン企画の開催日になりました。
イベントは盛況で成功している様に見えましたが、牧野は問題点を発見しました。
地下のダンジョンで食べ物の屋台を出しているので匂いが籠っていました。
換気システムの導入を検討する必要があるなと考えていました。
満面の笑みを浮かべているクライアントの店主からお礼を言われていました。
彼に姫乃の居場所を聞くと上に行ったと教えてくれました。
そこに慌てた様子の寧々がやって来て牧野を連れ出します。
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寧々はモンスターがエリアを移動していると教えれくれました。
エリアを移動できるのはレベルの高いモンスターだけです、このダンジョンには居ないはずです。
寧々はモンスターが肉の匂いに釣られたんだと言っています。
モンスターは肉を食べない筈なのですが、このダンジョンは半年間も閉鎖されていました。
魔素が飽和してモンスターが魔素を食べるのに飽きたんじゃないか?と寧々は予想します。
ハンターが落とした携帯食料などで人間の食事の味を覚え、匂いに釣られて出てきたんじゃないか?と言っています。
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寧々は姫乃に伝えて牧野に知らせるように指示したそうです。
寧々はここに出たモンスター、インフィニットスパイダーが昇格試験のモンスター、ワンダリングソードと同レベルだと教えたそうです。
牧野は姫乃が単身でダンジョンに乗り込んだ可能性に思い至ります。
牧野は単身で姫乃を追いかける事になりました。
武器を持ってきていないので寧々のナイフを借りていく事になりました。
寧々は上に戻り川島さんから応援を借りる事にしました。
応援が到着したら牧野を追う事になりました。
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牧野は第五層で姫乃の気配を感知しました。
焦っている牧野はインフィニットスパイダーの攻撃を受けて気絶します、捕まってしまいました。
意識を失っている間に牧野は元カノとの夢を見ていました。
目覚めた牧野は腕を拘束している蜘蛛の糸を引き千切り自由を得ました。
<緊急退避>が使えないので姫乃を抱えてダンジョン内を自力で逃げ戻る事になりました。
途中で牧野が負傷してしまいました。
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姫乃が勝手な行動をとった事を謝ってきました。
彼女は寧々に嫉妬していたそうです。
牧野がダンジョンで寧々にばかり頼るのが悔しかったそうです。
結界の外で戦う寧々の事を信頼していて対等なパートナー関係にある彼女が羨ましかったそうです。
寧々の様に自分の事を評価して貰おう牧野に認めさせようと考えて単身でダンジョンに潜ったそうです。
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姫乃の話を聞いていた牧野が自分も過去に同じことをした事を思い出しました。
姫乃に自分が彼女と同じ過ちを犯して元カノに大怪我を負わせた事を教えました。
牧野は覚悟を決めて姫乃を一人で上層階に逃がす事にします。
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別れる前に買っておいたイヤリングを渡す事にします。
それを受け取った姫乃は目を丸くしています・・・彼女も同じ品を購入していました。
皐月が似た者同士といったのはそういう事だったようです。
お互いに片耳にイヤリングを装着する事になりました。
牧野は姫乃の元に戻る気になっています。
牧野は姫乃を大切に思っている気持ちを再確認したようです。
彼女に援軍を連れてくるように頼んで単身でインフィニットスパイダーに挑みました。
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牧野はインフィニットスパイダーの核を破壊する事を狙っていました。
拘束されてしまうのですが、自分を食べようとして開いたインフィニットスパイダーの口に左腕を突き入れました。
物凄い衝撃が伝わり牧野の左腕は酷いダメージを受けました。
怯えているインフィニットスパイダーの顔に右腕を突き刺して頭部をかき回しています。
インフィニットスパイダーの爪が牧野の心臓に振り下ろされます。
牧野が死を覚悟した瞬間にイヤリングの魔晶石が砕けました。
牧野が気が付くと目の前に姫乃の顔があります。
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牧野は姫乃が居る事に驚いています。
姫乃を助けたい一心だったようです、彼女への正直な想いを叫んでいました。
牧野は姫乃が居るからダンジョンアタックが楽しいし、仕事も頑張れるんだ、と叫びました。
姫乃も牧野への正直な気持ちを叫んでいます。
彼女も牧野が居るからダンジョンアタックを続けようと思える、尊敬される上司でありたいから仕事も頑張れると叫びました。
最後に、そう思っているのは、私だけじゃない、と叫びます。
彼女は助っ人を連れてきたようです。
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美雪のスキルがインフィニットスパイダーの攻撃を弾きました。
攻撃が収束すると寧々が攻撃を始めます。
美雪は姫乃に牧野を運び出せと指示しました。
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<緊急退避>で脱出を図ろうとする寧々と美雪に牧野はここでインフィニットスパイダーを倒す事を提案しました。
二人は頭がおかしくなったのか?と言って反対してきました。
牧野はここでインフィニットスパイダーを倒さないと奴が更なる進化を遂げて《ハザード》や《タイラント》に匹敵する怪物になってしまうと指摘します。
寧々が勝算を聞いてきたので牧野は姫乃の特殊スキル<万象適応>を使い攻撃すると教えました。
姫乃に掛けられているトワイライトドラゴンの封印スキルに干渉して<万象適応>を発動させてから自分のスキル<限界突破>で攻撃力を上乗せさせると提案しました。
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寧々は土壇場で自分ではなく姫乃を頼った牧野にショックを受けたようです。
どうして?と理由を聞いてきました。
牧野は未来の事はわからないが今は姫乃と歩いて行きたいんだ、と答えました。
寧々がガツンと牧野を殴りました・・・迷惑料だと言っています。
それで納得してくれたようでよ、彼女も大概男前ですね。
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寧々が報酬を要求してきました。
彼女は報酬として牧野を一日自由にする権利を要求してきました。
寧々は皐月から聞かされ、牧野と姫乃が喧嘩別れしている事を知っていました。
チャンスと見て攻勢を掛けてきましたよ。
美雪も賛成してしまい、反対する牧野と姫乃で二対二になります。
寧々が皐月の血判状を取り出しました。
そこには『牧野祐介を一日、好きにできる権利に賛成します。皐月』と書いてありました。
これで三対二になってしまいます。
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姫乃が反論を始めました。
彼女はいつも牧野の意見を無視して話を進める寧々がむかつくそうです。
牧野は道具じゃないんですよ、と反論しています。
寧々は牧野がいつ迷惑だと言った、おまえこそ、ぽっと出のくせにカノジョ面するな、と反論しています。
姫乃はカノジョですーっ!そっちこそ、ひとのカレシとこそこそ会うなんて大人の女性としてどうなんですかあ!?と反論しています。
寧々も負けずに『親友』に嫉妬するなんてあわれなカノジョだねと笑っています。
二人は牧野を睨んで、どちらの味方なのか、問いかけてきました。
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言い合いを続ける姫乃に子蜘蛛の攻撃が迫ります・・・すかさず寧々が迎撃してくれました。
「・・・ったく、世話の焼ける」「あ、ありがとう、ございます」
結局、二人は仲良しなようですよ。
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美雪がインフィニットスパイダーの攻撃を防いで姫乃が斬撃スキル<三日月斬り(ムーンセイバー)>を放ちました。
姫乃の一撃はインフィニットスパイダーを核ごと真っ二つにしました。
パーティの見事な連携で何とかなったようです。
それにしても姫乃の特殊スキルは凄いね。
意図的に引き出す事ができるのならば、有効な手段になるよね。
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余章 主任、未来はあなたと
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牧野は全治一ヵ月の怪我を負い入院する事になります。
暇な彼の元に、寧々、美雪、皐月がお見舞いに来てくれています。
しかし牧野の気は休まりませんでした。
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良い同僚である岸本がお見舞いに来てくれました。
彼は牧野が病室で一人で暇にしていると思っていたようです。
しかし牧野は、皐月、美雪、寧々、三人の美女に囲まれていました。
岸本が牧野との関係を聞くと、「愛人だ」「妹分の恋人候補でーす」「お金で奉仕する関係かなー」と答えました。
岸本は泣きなが病室を出て行きました。
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寧々が牧野の体が動かないうちに一度は既成事実を作ると言って服を脱ごうとしていました。
美雪は寧々に倣いガンガン攻撃的に攻める事にしたそうです。
いきり立っている二人に皐月が牧野とヤッチャている事を暴露してしまいました。
牧野は「寧々とは知り合う前のことだし、美雪ちゃんは小学生だったじゃ・・・」と言い訳していますね。
修業時代の牧野に皐月は手を出してたようですね。
寧々はそれで納得すると思ってるのかヤリチン、こっちは姫乃に先を越されて女としての自信を完全に失ってるんだ、と叫んでいました。
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話が皐月が用意したイヤリングの話になります。
『生命の楔(ライフリンク)』と云うアイテムで一組のイヤリングを二人で装備するモノです。
片方が生命の危機に晒されると、もう片方の魔力を使い疑似的に蘇生させる仕組みなんだそうです。
一回きりの使い捨てなので壊れたそうです。
このアイテムのお陰で牧野は助かったそうですよ。
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寧々が牧野の体を拭いてやると言い出し牧野を脱がそうとしてきました。
そこに姫乃がやって来ました。
彼女は廊下で岸本に牧野が浮気していると聞いたそうですよ。
成程ね、と納得していました。
体を拭くのは私がやります、とキッパリと宣言すると寧々は撤退する事を決めました。
美雪と皐月も帰る事にしました。
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二人になると姫乃は皐月とは続いていないだろうな?と確認してきましたよ。
牧野は、もちろんです、と答えます。
姫乃が、別にいいけど、と簡単に納得したので理由を聞くと、一々気にしていたら身が持たないと言っていました。
彼女は牧野との付き合い方を学んだようです。
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牧野は今回の企画が中止になった事を聞かされました。
姫乃は牧野らしくない失敗だったね、と言っています。
牧野は姫乃に認めて欲しくてクライアントの事を考えないで仕事をしていたと反省しています。
姫乃も牧野に認められたくてダンジョンに飛び込んだ事を反省していました。
牧野は仕事もダンジョンアタックも、いきなりどうにかなるものではないとの教訓を得ました。
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牧野は姫乃に頼んでレターセットを持ってきてもらいました。
牧野は元カノにお礼の手紙を書くと言っています。
姫乃は賛成してくれましたが、浮気をしてはダメよ、と釘を刺してきました。
姫乃は自分の感じている不安を素直に言葉にできるようになってますね。
治ったら一緒にダンジョンに行く事を約束してキスを交わしました。
危機を乗り越えた事で二人は恋人同士になったようですね。
素直に成るのが一番良いようです、ここから破局することは無さそうですが心配でもあります。
寧々と美雪は諦めていないようです、皐月も虎視眈々とチャンスを伺っているように思えます。
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成分美女戦闘スキル恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAABAAAAAA
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