ラノベの感想) 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第8巻 はじまりの音 (角川文庫)
プロローグ
正太郎はばあやに呼ばれて九条家の大掃除を手伝ってます。
そこで九条家の古い品を見つけて中身を少し説明してもらってますね。
ばあやは写真を見せてくれました。
櫻子の母親の撫子とその姉の薫子が写ってます。
薫子の描いた絵も見せてくれましたが、それが蝶の絵でした。
薫子が今どうしているのかを聞くと、お嫁に行く前の晩に川に落ちて亡くなった、遺体は見つかっていないと教えてくれます。
正太郎は胸騒ぎを覚えますね。
薫子が花房なのでしょうか?
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第壱骨 ウラ ト オモテ
正太郎は無事に進級して二年生になりました。
今居と鴻上と同じクラスになりました担任は磯崎先生です。
平和な日常に正太郎は満足しています、そこへ阿世知蘭香が転校して来ました。
蘭香は最初クラス内でも打ち解ける様子も無く孤立していたようですが、転入から十日たった日に「親友になって欲しいの」と言ってきましたよ。
正太郎は警戒しましたが蘭香が提案した相手は鴻上でした。
鴻上も最初は困惑しているようでしたが蘭香が三人は残酷よと言うと蘭香の言う形だけの親友の意味が分かったようですね。
鴻上は蘭香の形だけの親友となりました、互いを百合子、蘭と呼び合うようになります。
鴻上、蘭香、今居、正太郎の四人で行動する事が増えましたが、今居と蘭香が不仲なようです。
鴻上を取り合っている様に見えた正太郎は今居に援護射撃をする事にしました。
今居の部活終わりを待っている鴻上に祖父の家に行くので先に帰ると言い、方向が同じなので蘭香に一緒に帰ろうと連れ出しました。
蘭香は不審に思ったよですが正太郎が今居の援護射撃だと言うと何となく納得してようです。
正太郎は蘭香に普段彼女が話題にする事の多い死についての話題を鴻上の前でしないでほしいと提案してますね。
鴻上は多分その手の話は嫌いだと伝えますが蘭香は嫌われても良いと言ってるね。
蘭香は死の静寂に憧れるとか言ってるね、これに対して正太郎はそれはおかしいだろと怒りましたが逆に蘭香に変わっているねと言われてしまいました。
蘭香への不満を櫻子に話しますが彼女は蘭香の言い分も分かると言ってますね。
鴻上が心配との正太郎の意見も百合子に任せておけと言ってますね、必要なら切り捨てるとも言ってます。
休日にコンビニから出てきた蘭香を見つけました。
蘭香は発車しようとした車に轢かれました、道路に放り出されて捻挫したようです。
自転車はフレームが歪みました。
正太郎は蘭香を助けます、警察に通報した方が良いとすすめますが蘭香はしなくていいと言いますね。
彼女は現在叔母の家で厄介になっているようです、叔母に迷惑を掛けたくないと言ってました。
歩けない蘭香に肩を貸して彼女の家まで送ります、そして蘭香の治療をしました。
蘭香はお礼と言って持っている愛犬の頭蓋骨を見せてくれました。
正太郎は何か違和感を抱きますね、蘭香にことわり写真を撮らせてもらい櫻子に見せました。
蘭香の持っている犬の頭蓋骨の写真を見た櫻子は正太郎の成長ぶりに感心しているね。
後日、蘭香を連れて来てほしい、正太郎と蘭香に自分のコレクション部屋を披露すると言ってるぞ。
正太郎は蘭香の家から帰る直前に彼女と口論になってて教室でも口を聞けなかったので鴻上経由で蘭香を誘いました。
蘭香、鴻上、今居、正太郎の四人で九条家に向かいました。
櫻子はワクワクしながら待ってましたね、白いワンピースで待ってたぞ。
櫻子は蘭香をコレクションルームに招き入れ、彼女を部屋に閉じ込めました、部屋の電気も消して暗闇の中に骨と一緒に閉じ込めました。
蘭香は泣き始めますね、彼女は骨には興味無かったようですよ。
部屋から出された蘭香は何故骨が好きな振りをしたのかを教えてくれました。
彼女は札幌時代にいじめにあっていたようですね。
蘭香、A、Bの三人組だったようですが、リーダーのAの命令で顔を隠した蘭香とBが裸で絡んでいる写真を撮りネットで売りさばいていたそうです。
その撮影現場が蘭香の母親に見つかり、逮捕者まで出てしまい、三人組は停学となったそうです。
それをAは蘭香のせいだと言い出し、今まで取った蘭香の写真を顔を隠さないでネットにアップしたそうです。
画像ファイルは直ぐに不適切として削除されましたが既に多くのダウンロードが行われてしまったようです。
停学明けに学校に戻っても蘭香の居場所はクラスに無く、保健室登校をしてたそうです。
そんな蘭香を見かねた叔母が旭川に誘ってくれそうです。
蘭香は女子グループの行動に敏感なようです、それが鴻上と親友になろうと言って要因でした。
鴻上を蘭香と似たように他人に嫌われないように周囲に合わせているようですね。
クラス替えで今まで仲良しだったマナとチカとは別のクラスになった鴻上は上手くやるのであれば新しい女の子の友人を作るべきだったと蘭香は言ってます。
しかし鴻上は居心地の良い本当の友人関係である正太郎と今居を選んでしまいました。
蘭香に言わせると正太郎と今居が男である事が問題だそうですよ。
女、男、男の三人組をクラスの女子は認めない鴻上は孤立すると蘭香は言ってますね。
それが分かっていたので蘭香がそこに加わり二対二の状況にすれば問題は起きないと言ってます。
成る程ね蘭香なりの優しさだったようですね。
そんな蘭香に鴻上は好きにならないなんて無理と言ってますね、二人で抱き合って泣いてますね。
二人は本当の親友になったようですよ。
櫻子は最初から蘭香が骨に興味なんて無いと分かっていたようですね。
正太郎の感じた違和感は骨の様子でした。
老衰で死んだ愛犬の骨と言っている割に骨の元になった動物は若かったようです。
蘭香の持ってた骨が自分で作ったものではなく購入したものでした、しかも犬ではなくタヌキでした。
櫻子は恐らく要らなくなるであろうタヌキの骨を貰い受けるこが目的だったようです。
本性を語った後の蘭香もクラス内での行動は変わりありませんね、ゴスロリ系で行くようです。
学校の外でも正太郎たちとメールのやり取りをしたり一緒に遊ぶようになりました。
蘭香は空手をやっているようですね、家でサンドバッグ蹴っているらしいです。
しかし虫が怖いとか可愛い面もあるようです。
益々、蘭香と鴻上の親密度が上がり今居が鴻上と二人になれるタイミングが無いようですね。
正太郎がそれを指摘すると今居は正太郎が今居と鴻上を二人にしようと画策するのは止めてくれと言ってきましたね。
今居は鴻上が正太郎と話しているのを眺めるのが楽しいと言ってるな。
二人になると何を話していいか分からないとも言ってるね。
正太郎と今居は蘭香がくれた映画のチケットを使い見に行く事にしました、R15指定にワクワクでした。
裏切られるね、ゾンビに追いかけられる映画だったようです。
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第弐骨 雛を呼ぶ声
九条家の庭の木にヒヨドリが巣を作り雛を産みました。
しかし数日後には人間の手で首を折られて雛は死んでいました。
ばあやがガッカリしてますね、そこへ町内会長夫人の東海林さんがやって来ました。
回覧板を持ってきてくれたようですが、ばあやの様子が位ことで何かあったのかと聞いてきました。
ばあやは庭にあった巣で雛が人の手で殺されたと教えました。
東海林さんは向かいの若夫婦である宝生さんが怪しいと言い出すね。
ばあやは宝生さんと口を聞こうとしますが宝生さんは構わないで欲しそうですね。
正太郎は宝生家のガレージ前でマウンテンバイクをいじる宝生さんに出会いました。
宝生さんの所有するマウンテンバイクは有名なモデルのレプリカのようですね。
正太郎もマウンテンバイクが好きなので一時自転車レース談義をしてますね。
宝生さんが少しだけ自分達の事を話してくれたぞ。
宝生さんは自営業で殆んど家で仕事をしているようです。
奥さんが病気なようです、週に一回二時間ほど時間を貰って走りに行くそうです。
正太郎と宝生さんは自転車でそれぞれ出かけようとしたら東海林さんがやって来て宝生さんに文句を言ってきますね。
町内会の作業があるのに今回も不参加なのかと言ってきました。
あれ、宝生さんは知らなかったようですが、東海林さんは忘れているだけでしょうと言ってますね。
正太郎は宝生さんの代わりに自分が参加する事になっていたでしょと言い出し宝生さんを助けますよ。
正太郎には宝生さんが悪い人には思えないようですね、確かに良い人には見えるな。
ばあやと一緒に参加した町内会の活動では宝生さんが噂されていましたね。
あんまり好意的に受け入れられていませんね。
九条家に宝生さんがお礼の品を持ってやって来ましたね、マカロンを貰いました。
ばあやは早速、彼をお茶に誘いますね。
そこで宝生さんから町内会の回覧板を今まで一回しか貰った事が無いと言われます。
ばあやが言うには今日の町内会の作業も回覧板に書いてあったと言ってますね、廻って来た回覧板には宝生さんの確認印がしてあったとも言ってます。
櫻子は宝生さんから奥さんの病気が何か聞いてますね、奥さんはパニック障害のようです。
マカロンのお礼に櫻子が宝生さんに回覧板が廻らないわけを究明する事になります。
回覧板を宝生さんに廻さないように仕向けていたのは東海林夫人でした。
櫻子は彼女が宝生家のゴミの中身を知っている事で分かってたようですね。
ゴミ集積場の向かいにあるお寺には監視カメラがあるから、そこに何かが写っているだろうと言われてしまい東海林さんは罪を認めましたね。
櫻子が庭の雛鳥をなぜ殺したか問うと東海林さんは自分では無いと言ってますね。
野鳥に触るなんておぞましいとまで言ってますね。
櫻子は勘違いに直ぐに気付いて宝生家に向かいますね。
宝生さんに東海林さんが嫌がらせの親分だと教え宝生さんに東海林さんの謝罪を受け入れる方が良いとすすめます。
そして宝生さんの奥さんに何故雛を殺したのか問いかけます。
宝生さんも驚いているぞ、奥さんは認めるぞ自分が殺したと、自由で楽しそうなのが恨めしかったと言ってるな。
宝生さんに向かって自分には家族はいないとまで言ってるな。
櫻子は宝生さんの奥さんを通報する事にしました。
宝生さんには奥さんに適切な治療を受けさせる事を勧めていました。
ばあやが雛の居なくなってしまった庭を見ながら櫻子の母親の撫子を思い出していました。
何だろうね?何か言い難い事でもありそうだけど。
今回の事件は嫌な思いだけが残ったね、救いが無かったよね。
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第参骨 脱皮
正太郎と櫻子は札幌に出かけて買い物をした後、櫻子の叔父さんのお見舞いに行きました。
そこに叔父さんの右腕と言われていた青葉さんが現れます。
彼に続いて薔子さんもやって来ました。
櫻子がお見舞いに来るのは来週の予定だったようですが正太郎の都合で今日来てしまいました。
正太郎は青葉の計らいに気がついて櫻子を病室から連れ出し薔子と叔父さんだけにしてあげました。
青葉さんの言い分では最近、薔子さんが良くお見舞いに来るらしいですね。
正太郎は薔子さんと設楽が接近中であると気がつきましたが櫻子には分からないみたいです。
正太郎は薔子が好きな耕治を気の毒に思いつつも薔子の選択を肯定的にとらえているな。
その後、法医学教室を見学する事になります。
解剖室まで見せて貰ってますね、正太郎は見た目の印象が給食室に似ていると評してますね。
解剖室では青葉さんが設楽教授が引退した事を嘆いていました。
設楽教授こと死者の声を聞く救世主になりえたと言ってますね。
青葉さんの話では現在の法医学教室を率いるのは遠藤教授のようです。
青葉さんは彼を否定していますね。
法医学教室も存続が危ぶまれているそうです。
正太郎は青葉さんの目に狂気を見てますね。
帰りの車の中で櫻子は過去に青葉に世話になった話をしてくれました。
夏休みを設楽教授の元で過ごした櫻子を旭川に送ってくれたのが青葉でした。
青葉に連れられて戻って来た櫻子を駅に迎えに行きばあやが家を空けた間に櫻子の母親が首を吊って自殺したと教えてくれます。
九条家の人は泣くばかりで何も出来ない中、青葉が全てを代わってやってくれたと言ってるね。
母親の解剖にも参加してくれたと言ってます、死因は頸椎損傷の窒息死でしたが胃癌に掛かっていたのも分かりました。
余命が長く無かったことが分かったと言ってます。
そんな恩人である青葉を悪く言わないでくれと櫻子は正太郎に言いますね。
櫻子が無条件に信頼を寄せているのに嫉妬を覚えています。
櫻子は叔父さんを崇拝しているので彼の信頼する青葉も信じていると言ってます。
青葉さんから正太郎の元に電話が掛かってきました。
青葉さんはお詫びとして美瑛に居る知り合いの蛇を育てるブリーダーに会いに行くので同行してくれないかと誘ってきました。
對中辰巳さんというブリーダーに会い、飼育している蛇について色々と解説して貰ってますね。
青葉さんは蛇が苦手なようです、正太郎も最初は蛇に苦手意識がありましたが最後は可愛いと思うまでになってますね。
その後、對中さんに誘われて近くの温泉に行きますね。
對中さんとはそこで別れて青葉、櫻子、正太郎は、青い池に寄る事にしました。
そこで見つけてしまったね遺体を。
頭がない遺体でしたね、青葉と櫻子が見てますね。
警察への連絡は青葉に任せる事になりました。
正太郎は遺体を怖がっていますが青葉が動かない遺体が本当に怖いですかと問いかけますね。
正太郎は青葉が正太郎に構ってくる目的に気がつくね、青葉は正太郎を法医学の道に進めたいみたいですね。
櫻子は正太郎は将来は標本士になるんだと言って否定していましたが、青葉も負けてないですね、それを決めるのは正太郎だと言ってるぞ。
正太郎は青葉の近すぎる距離感に戸惑い、青葉に自分は惣太郎では無いと言いますが青葉はあたりまえですと言ってますね。
青葉は九条の人間が法医の道に進むはずないと言ってるね、なんでかな?
青葉は舘脇正太郎として扱ってくれてますね、そのうえで正太郎を法医学の道に進めたいようですね。
正太郎は益々青葉さんに対して恐怖心が増しているようですよ、死に近づきすぎた異形と言ってますね。
青葉さんから発見した遺体に花を供えに行かないかとのメールを正太郎は貰います。
櫻子はあまり乗り気では無かったようですが来週も正太郎が九条家に遊びに来る予定だったのでヘクターも連れて行ってみる事になりました。
そしたらヘクターが別の遺体を見つけたね。
若い男性で残された遺書には先日発見された遺体の女性は恋人で心中しようとする女性ともみ合いになり必死に抵抗してたら彼女が死んでいた。
家族に迷惑は掛けられないので青い池に遺棄したとあります。
良心の呵責に耐えられないので彼女の遺体が見つかった場所で命を絶ちますと書いてありました。
正太郎は自分が青い池に行こうと言って女性の遺体を見つけてしまったので彼が自殺したのかと思い自分のせいだと思ったようだね。
青年の家に家宅捜索が入りましたが女子性の頭部は見つかりませんね。
櫻子が事件に違和感を持ってますね。
正太郎は自分から遺族に手を合わせたいと言えば住所を教えてくれるのではと言ってますね。
どうも今回の事件に花房に繋がる何かヒントがあるかもと考えているみたいですね。
青葉から住所を聞いて櫻子と正太郎は青年の家に行ってみる事にしました。
美樹本望と云うらしいですね。
美樹本家はペンションをやっていました。
突然押しかけた櫻子と正太郎に望のお姉さんとお母さんは困惑していましたが家に入れてくれますね。
望の部屋を見せて貰う事になりました。
望はペンションの離れに住んでいたそうです。
色々と調べていると出かけていた筈の望の父親が帰ってきました。
何となく雰囲気が悪くなりますね。
櫻子は望は自殺では無いのではと言い始めるね。
これに父親が怒りだして殴られそうになりましたがお姉さんが代わりに殴られて止めてくれるね。
その間に正太郎は櫻子を連れ逃げ出しました。
櫻子の車で正太郎は櫻子を非難しますね、なんであんな行動をと。
櫻子は望が誰かに殺された可能性に気がついたと教えてくれますよ。
望の遺体は青い池が見える場所で首を吊ってました。
しかし女性が見つかった場所は青い池ではなく青い池と川が繋がる場所でした。
遺書まで残しているのに場所が違う事に違和感を抱き第三者に殺されて木に吊るされた可能性に気がついたみたいですね。
櫻子は望の父親を疑ってますね。
櫻子は望と交流が有ったと予想しれ對中さんを訪ねました。
そこにヒントがありましたね、對中さんは確かに望と親交があったそうです。
望の死後、お姉さんから残った蛇を譲りうけたと言って見せてくれました。
對中さんは言い難そうに譲り受けた蛇の気になる点を教えてくれました。
望は蛇を共食いさせてたようですよ、それで櫻子は望の真の目的を見出したようです。
青い池に行くとそこには望のお姉さんである叶恵さんが居ました。
彼女は櫻子と正太郎を待ってたようです。
櫻子は叶恵から真相を聞き出しました。
驚きの事実が分かりますね。
美樹本家は父親の王国となってたようです。
望は父親を殺そうとして蛇を育てていたようですね。
望を殺したのは母親と父親のようですね、望の亡骸を前に泣くだけの両親に代わり叶恵が望を青い池に運び木に吊るしたそうです。
櫻子は叶恵のやろうとしている事も見抜いてますね止めますよ。
叶恵は望の残したマムシを使い父親を毒殺しようとしていたようですが正太郎にマムシの毒の特性を説明させました。
叶恵は自分がどうすれば良いのか分からなくなってますね。
正太郎は叶恵に通報して真実を警察に告白して罪を償って下さいとお願いしています。
櫻子も望と一緒に罪を償うんだと言って叶恵を説得しまいた、叶恵は警察と話し始めるよ。
警察が来るまでの間に叶恵さんが気になる発言をしましたね。
死ぬ直前に望は自分が羽化して蝶になると言っていたそうです。
櫻子は望のネット環境を聞きますが望は携帯電話もパソコンも持ってなかったと言ってますがネットカフェを使っていたかまでは分からないと言ってますね。
結局、女子性の頭蓋骨は見つかってないので花房が関わっていた可能性が増した感じですね。
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エピローグ
女性の身元が分かりましたが詐欺容疑で逮捕歴のある人でした。
なるほど道理で宿帳に書かれた名前と住所が架空のものだったのね。
花房と望の繋がりは分かりませんでした。
正太郎の元に封筒が届きますね、差出人が不明です。
中には写真と蝶の羽根が入ってました、正太郎は驚いているね、何が写っていたんだ。
恐らく花房から送られたものだよね。
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Special Short Story 北方の三賢人
正太郎は三人の祖父と山菜獲りに行きました。
帰りに鴻上の家に寄り獲れた山菜を分けに行きました。
そこで鴻上から櫻子がフィールドワークから戻っていないとの話を聞きました。
鴻上の元にばあやから連絡があったそうです。
正太郎とも連絡が付かないので鴻上は櫻子が今日も正太郎と一緒だと思っていたようです。
鴻上はばあやに連絡して櫻子が戻ったか確認しましたがまだ帰らないと言われました。
鴻上はばあやを心配させないためにきっと正太郎と一緒だと言いますね。
ヘクターの散歩は自分がすると言ってヘクターを迎えに行きました。
櫻子は行方不明のようですね、櫻子の捜索を始めます。
山の祖父が知り合いに連絡を取り始めました、SNSとかを駆使していますね、正太郎にも意外だったようですね、じいちゃんスゲーな。
ヘクターの散歩をして待っていると仲間から櫻子の車と思われる車両が昼から止まったままどとの連絡がありました。
正太郎、三人の祖父、ヘクターで捜索に向かいました。
鴻上も同行したがりましたが夜になりつつあるので我慢してもらい残って貰う事にします。
ヘクターの同行は鴻上が薦めてくれました、ヘクターならば櫻子が持っているだろう動物の死骸を嗅ぎ分けると言ってます。
ヘクターを連れて来たのは正解でしたね、山に入り早速雌鹿の死骸を見つけました。
しかし解体しようとして直ぐに止めた形跡がありました。
さらに近くを探すと、崖の下の沢に櫻子を発見しました。
どうやら崖から落ちたようですね。
櫻子は肩が外れて捻挫して動けなくなっていました。
軽度の低体温症になってますね。
なんでそんな状況にと思ったら櫻子はヒグマの見事な死骸を見つけて喜びのあまり冷静さを失うほど興奮して崖から滑り落ちたそうですよ。
三人の祖父は協力して櫻子に応急処置を施します。
柔道をしている永山の祖父が櫻子の肩を入れてくれますよ、彼の口から医学用語が出て来て正太郎は驚いてますね。
ジャズを嗜む祖父は櫻子にスープを作ってくれて櫻子の体を温めました。
櫻子はヒグマを持って帰る事を諦めませんね正太郎と山の祖父が持っていく事になりました。
櫻子を病院に連れて行き治療してもらいます。
ばあやがやって来て櫻子を引っ叩きますね。
怒ってますね、ばあやは櫻子が山に入るのが嫌なようですね。
櫻子が山に入る場合は山の祖父が同行する事になります。
最初はGPSを携行して行先を教えるとジャズの祖父が提案しましたが、それでは不十分と考えて自分が同行すると提案しました。
櫻子に厳しめに言ってますね自分の同行を認めない限りこの場の誰も櫻子を許せないと言ってます。
櫻子は折れますね、山の祖父に従う事を了承しました。
後日、ばあやは三人の祖父、正太郎、鴻上を招き夕食をご馳走してくれました。
鴻上は櫻子を見つけた事を早々に連絡しなかった正太郎を怒ってますね、鞄でバシバシ叩かれたそうです。
櫻子も感謝しているようですね、正太郎の三人の祖父を「東方の三賢人」にたとえてますね。
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正太郎はばあやに呼ばれて九条家の大掃除を手伝ってます。
そこで九条家の古い品を見つけて中身を少し説明してもらってますね。
ばあやは写真を見せてくれました。
櫻子の母親の撫子とその姉の薫子が写ってます。
薫子の描いた絵も見せてくれましたが、それが蝶の絵でした。
薫子が今どうしているのかを聞くと、お嫁に行く前の晩に川に落ちて亡くなった、遺体は見つかっていないと教えてくれます。
正太郎は胸騒ぎを覚えますね。
薫子が花房なのでしょうか?
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第壱骨 ウラ ト オモテ
正太郎は無事に進級して二年生になりました。
今居と鴻上と同じクラスになりました担任は磯崎先生です。
平和な日常に正太郎は満足しています、そこへ阿世知蘭香が転校して来ました。
蘭香は最初クラス内でも打ち解ける様子も無く孤立していたようですが、転入から十日たった日に「親友になって欲しいの」と言ってきましたよ。
正太郎は警戒しましたが蘭香が提案した相手は鴻上でした。
鴻上も最初は困惑しているようでしたが蘭香が三人は残酷よと言うと蘭香の言う形だけの親友の意味が分かったようですね。
鴻上は蘭香の形だけの親友となりました、互いを百合子、蘭と呼び合うようになります。
鴻上、蘭香、今居、正太郎の四人で行動する事が増えましたが、今居と蘭香が不仲なようです。
鴻上を取り合っている様に見えた正太郎は今居に援護射撃をする事にしました。
今居の部活終わりを待っている鴻上に祖父の家に行くので先に帰ると言い、方向が同じなので蘭香に一緒に帰ろうと連れ出しました。
蘭香は不審に思ったよですが正太郎が今居の援護射撃だと言うと何となく納得してようです。
正太郎は蘭香に普段彼女が話題にする事の多い死についての話題を鴻上の前でしないでほしいと提案してますね。
鴻上は多分その手の話は嫌いだと伝えますが蘭香は嫌われても良いと言ってるね。
蘭香は死の静寂に憧れるとか言ってるね、これに対して正太郎はそれはおかしいだろと怒りましたが逆に蘭香に変わっているねと言われてしまいました。
蘭香への不満を櫻子に話しますが彼女は蘭香の言い分も分かると言ってますね。
鴻上が心配との正太郎の意見も百合子に任せておけと言ってますね、必要なら切り捨てるとも言ってます。
休日にコンビニから出てきた蘭香を見つけました。
蘭香は発車しようとした車に轢かれました、道路に放り出されて捻挫したようです。
自転車はフレームが歪みました。
正太郎は蘭香を助けます、警察に通報した方が良いとすすめますが蘭香はしなくていいと言いますね。
彼女は現在叔母の家で厄介になっているようです、叔母に迷惑を掛けたくないと言ってました。
歩けない蘭香に肩を貸して彼女の家まで送ります、そして蘭香の治療をしました。
蘭香はお礼と言って持っている愛犬の頭蓋骨を見せてくれました。
正太郎は何か違和感を抱きますね、蘭香にことわり写真を撮らせてもらい櫻子に見せました。
蘭香の持っている犬の頭蓋骨の写真を見た櫻子は正太郎の成長ぶりに感心しているね。
後日、蘭香を連れて来てほしい、正太郎と蘭香に自分のコレクション部屋を披露すると言ってるぞ。
正太郎は蘭香の家から帰る直前に彼女と口論になってて教室でも口を聞けなかったので鴻上経由で蘭香を誘いました。
蘭香、鴻上、今居、正太郎の四人で九条家に向かいました。
櫻子はワクワクしながら待ってましたね、白いワンピースで待ってたぞ。
櫻子は蘭香をコレクションルームに招き入れ、彼女を部屋に閉じ込めました、部屋の電気も消して暗闇の中に骨と一緒に閉じ込めました。
蘭香は泣き始めますね、彼女は骨には興味無かったようですよ。
部屋から出された蘭香は何故骨が好きな振りをしたのかを教えてくれました。
彼女は札幌時代にいじめにあっていたようですね。
蘭香、A、Bの三人組だったようですが、リーダーのAの命令で顔を隠した蘭香とBが裸で絡んでいる写真を撮りネットで売りさばいていたそうです。
その撮影現場が蘭香の母親に見つかり、逮捕者まで出てしまい、三人組は停学となったそうです。
それをAは蘭香のせいだと言い出し、今まで取った蘭香の写真を顔を隠さないでネットにアップしたそうです。
画像ファイルは直ぐに不適切として削除されましたが既に多くのダウンロードが行われてしまったようです。
停学明けに学校に戻っても蘭香の居場所はクラスに無く、保健室登校をしてたそうです。
そんな蘭香を見かねた叔母が旭川に誘ってくれそうです。
蘭香は女子グループの行動に敏感なようです、それが鴻上と親友になろうと言って要因でした。
鴻上を蘭香と似たように他人に嫌われないように周囲に合わせているようですね。
クラス替えで今まで仲良しだったマナとチカとは別のクラスになった鴻上は上手くやるのであれば新しい女の子の友人を作るべきだったと蘭香は言ってます。
しかし鴻上は居心地の良い本当の友人関係である正太郎と今居を選んでしまいました。
蘭香に言わせると正太郎と今居が男である事が問題だそうですよ。
女、男、男の三人組をクラスの女子は認めない鴻上は孤立すると蘭香は言ってますね。
それが分かっていたので蘭香がそこに加わり二対二の状況にすれば問題は起きないと言ってます。
成る程ね蘭香なりの優しさだったようですね。
そんな蘭香に鴻上は好きにならないなんて無理と言ってますね、二人で抱き合って泣いてますね。
二人は本当の親友になったようですよ。
櫻子は最初から蘭香が骨に興味なんて無いと分かっていたようですね。
正太郎の感じた違和感は骨の様子でした。
老衰で死んだ愛犬の骨と言っている割に骨の元になった動物は若かったようです。
蘭香の持ってた骨が自分で作ったものではなく購入したものでした、しかも犬ではなくタヌキでした。
櫻子は恐らく要らなくなるであろうタヌキの骨を貰い受けるこが目的だったようです。
本性を語った後の蘭香もクラス内での行動は変わりありませんね、ゴスロリ系で行くようです。
学校の外でも正太郎たちとメールのやり取りをしたり一緒に遊ぶようになりました。
蘭香は空手をやっているようですね、家でサンドバッグ蹴っているらしいです。
しかし虫が怖いとか可愛い面もあるようです。
益々、蘭香と鴻上の親密度が上がり今居が鴻上と二人になれるタイミングが無いようですね。
正太郎がそれを指摘すると今居は正太郎が今居と鴻上を二人にしようと画策するのは止めてくれと言ってきましたね。
今居は鴻上が正太郎と話しているのを眺めるのが楽しいと言ってるな。
二人になると何を話していいか分からないとも言ってるね。
正太郎と今居は蘭香がくれた映画のチケットを使い見に行く事にしました、R15指定にワクワクでした。
裏切られるね、ゾンビに追いかけられる映画だったようです。
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第弐骨 雛を呼ぶ声
九条家の庭の木にヒヨドリが巣を作り雛を産みました。
しかし数日後には人間の手で首を折られて雛は死んでいました。
ばあやがガッカリしてますね、そこへ町内会長夫人の東海林さんがやって来ました。
回覧板を持ってきてくれたようですが、ばあやの様子が位ことで何かあったのかと聞いてきました。
ばあやは庭にあった巣で雛が人の手で殺されたと教えました。
東海林さんは向かいの若夫婦である宝生さんが怪しいと言い出すね。
ばあやは宝生さんと口を聞こうとしますが宝生さんは構わないで欲しそうですね。
正太郎は宝生家のガレージ前でマウンテンバイクをいじる宝生さんに出会いました。
宝生さんの所有するマウンテンバイクは有名なモデルのレプリカのようですね。
正太郎もマウンテンバイクが好きなので一時自転車レース談義をしてますね。
宝生さんが少しだけ自分達の事を話してくれたぞ。
宝生さんは自営業で殆んど家で仕事をしているようです。
奥さんが病気なようです、週に一回二時間ほど時間を貰って走りに行くそうです。
正太郎と宝生さんは自転車でそれぞれ出かけようとしたら東海林さんがやって来て宝生さんに文句を言ってきますね。
町内会の作業があるのに今回も不参加なのかと言ってきました。
あれ、宝生さんは知らなかったようですが、東海林さんは忘れているだけでしょうと言ってますね。
正太郎は宝生さんの代わりに自分が参加する事になっていたでしょと言い出し宝生さんを助けますよ。
正太郎には宝生さんが悪い人には思えないようですね、確かに良い人には見えるな。
ばあやと一緒に参加した町内会の活動では宝生さんが噂されていましたね。
あんまり好意的に受け入れられていませんね。
九条家に宝生さんがお礼の品を持ってやって来ましたね、マカロンを貰いました。
ばあやは早速、彼をお茶に誘いますね。
そこで宝生さんから町内会の回覧板を今まで一回しか貰った事が無いと言われます。
ばあやが言うには今日の町内会の作業も回覧板に書いてあったと言ってますね、廻って来た回覧板には宝生さんの確認印がしてあったとも言ってます。
櫻子は宝生さんから奥さんの病気が何か聞いてますね、奥さんはパニック障害のようです。
マカロンのお礼に櫻子が宝生さんに回覧板が廻らないわけを究明する事になります。
回覧板を宝生さんに廻さないように仕向けていたのは東海林夫人でした。
櫻子は彼女が宝生家のゴミの中身を知っている事で分かってたようですね。
ゴミ集積場の向かいにあるお寺には監視カメラがあるから、そこに何かが写っているだろうと言われてしまい東海林さんは罪を認めましたね。
櫻子が庭の雛鳥をなぜ殺したか問うと東海林さんは自分では無いと言ってますね。
野鳥に触るなんておぞましいとまで言ってますね。
櫻子は勘違いに直ぐに気付いて宝生家に向かいますね。
宝生さんに東海林さんが嫌がらせの親分だと教え宝生さんに東海林さんの謝罪を受け入れる方が良いとすすめます。
そして宝生さんの奥さんに何故雛を殺したのか問いかけます。
宝生さんも驚いているぞ、奥さんは認めるぞ自分が殺したと、自由で楽しそうなのが恨めしかったと言ってるな。
宝生さんに向かって自分には家族はいないとまで言ってるな。
櫻子は宝生さんの奥さんを通報する事にしました。
宝生さんには奥さんに適切な治療を受けさせる事を勧めていました。
ばあやが雛の居なくなってしまった庭を見ながら櫻子の母親の撫子を思い出していました。
何だろうね?何か言い難い事でもありそうだけど。
今回の事件は嫌な思いだけが残ったね、救いが無かったよね。
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第参骨 脱皮
正太郎と櫻子は札幌に出かけて買い物をした後、櫻子の叔父さんのお見舞いに行きました。
そこに叔父さんの右腕と言われていた青葉さんが現れます。
彼に続いて薔子さんもやって来ました。
櫻子がお見舞いに来るのは来週の予定だったようですが正太郎の都合で今日来てしまいました。
正太郎は青葉の計らいに気がついて櫻子を病室から連れ出し薔子と叔父さんだけにしてあげました。
青葉さんの言い分では最近、薔子さんが良くお見舞いに来るらしいですね。
正太郎は薔子さんと設楽が接近中であると気がつきましたが櫻子には分からないみたいです。
正太郎は薔子が好きな耕治を気の毒に思いつつも薔子の選択を肯定的にとらえているな。
その後、法医学教室を見学する事になります。
解剖室まで見せて貰ってますね、正太郎は見た目の印象が給食室に似ていると評してますね。
解剖室では青葉さんが設楽教授が引退した事を嘆いていました。
設楽教授こと死者の声を聞く救世主になりえたと言ってますね。
青葉さんの話では現在の法医学教室を率いるのは遠藤教授のようです。
青葉さんは彼を否定していますね。
法医学教室も存続が危ぶまれているそうです。
正太郎は青葉さんの目に狂気を見てますね。
帰りの車の中で櫻子は過去に青葉に世話になった話をしてくれました。
夏休みを設楽教授の元で過ごした櫻子を旭川に送ってくれたのが青葉でした。
青葉に連れられて戻って来た櫻子を駅に迎えに行きばあやが家を空けた間に櫻子の母親が首を吊って自殺したと教えてくれます。
九条家の人は泣くばかりで何も出来ない中、青葉が全てを代わってやってくれたと言ってるね。
母親の解剖にも参加してくれたと言ってます、死因は頸椎損傷の窒息死でしたが胃癌に掛かっていたのも分かりました。
余命が長く無かったことが分かったと言ってます。
そんな恩人である青葉を悪く言わないでくれと櫻子は正太郎に言いますね。
櫻子が無条件に信頼を寄せているのに嫉妬を覚えています。
櫻子は叔父さんを崇拝しているので彼の信頼する青葉も信じていると言ってます。
青葉さんから正太郎の元に電話が掛かってきました。
青葉さんはお詫びとして美瑛に居る知り合いの蛇を育てるブリーダーに会いに行くので同行してくれないかと誘ってきました。
對中辰巳さんというブリーダーに会い、飼育している蛇について色々と解説して貰ってますね。
青葉さんは蛇が苦手なようです、正太郎も最初は蛇に苦手意識がありましたが最後は可愛いと思うまでになってますね。
その後、對中さんに誘われて近くの温泉に行きますね。
對中さんとはそこで別れて青葉、櫻子、正太郎は、青い池に寄る事にしました。
そこで見つけてしまったね遺体を。
頭がない遺体でしたね、青葉と櫻子が見てますね。
警察への連絡は青葉に任せる事になりました。
正太郎は遺体を怖がっていますが青葉が動かない遺体が本当に怖いですかと問いかけますね。
正太郎は青葉が正太郎に構ってくる目的に気がつくね、青葉は正太郎を法医学の道に進めたいみたいですね。
櫻子は正太郎は将来は標本士になるんだと言って否定していましたが、青葉も負けてないですね、それを決めるのは正太郎だと言ってるぞ。
正太郎は青葉の近すぎる距離感に戸惑い、青葉に自分は惣太郎では無いと言いますが青葉はあたりまえですと言ってますね。
青葉は九条の人間が法医の道に進むはずないと言ってるね、なんでかな?
青葉は舘脇正太郎として扱ってくれてますね、そのうえで正太郎を法医学の道に進めたいようですね。
正太郎は益々青葉さんに対して恐怖心が増しているようですよ、死に近づきすぎた異形と言ってますね。
青葉さんから発見した遺体に花を供えに行かないかとのメールを正太郎は貰います。
櫻子はあまり乗り気では無かったようですが来週も正太郎が九条家に遊びに来る予定だったのでヘクターも連れて行ってみる事になりました。
そしたらヘクターが別の遺体を見つけたね。
若い男性で残された遺書には先日発見された遺体の女性は恋人で心中しようとする女性ともみ合いになり必死に抵抗してたら彼女が死んでいた。
家族に迷惑は掛けられないので青い池に遺棄したとあります。
良心の呵責に耐えられないので彼女の遺体が見つかった場所で命を絶ちますと書いてありました。
正太郎は自分が青い池に行こうと言って女性の遺体を見つけてしまったので彼が自殺したのかと思い自分のせいだと思ったようだね。
青年の家に家宅捜索が入りましたが女子性の頭部は見つかりませんね。
櫻子が事件に違和感を持ってますね。
正太郎は自分から遺族に手を合わせたいと言えば住所を教えてくれるのではと言ってますね。
どうも今回の事件に花房に繋がる何かヒントがあるかもと考えているみたいですね。
青葉から住所を聞いて櫻子と正太郎は青年の家に行ってみる事にしました。
美樹本望と云うらしいですね。
美樹本家はペンションをやっていました。
突然押しかけた櫻子と正太郎に望のお姉さんとお母さんは困惑していましたが家に入れてくれますね。
望の部屋を見せて貰う事になりました。
望はペンションの離れに住んでいたそうです。
色々と調べていると出かけていた筈の望の父親が帰ってきました。
何となく雰囲気が悪くなりますね。
櫻子は望は自殺では無いのではと言い始めるね。
これに父親が怒りだして殴られそうになりましたがお姉さんが代わりに殴られて止めてくれるね。
その間に正太郎は櫻子を連れ逃げ出しました。
櫻子の車で正太郎は櫻子を非難しますね、なんであんな行動をと。
櫻子は望が誰かに殺された可能性に気がついたと教えてくれますよ。
望の遺体は青い池が見える場所で首を吊ってました。
しかし女性が見つかった場所は青い池ではなく青い池と川が繋がる場所でした。
遺書まで残しているのに場所が違う事に違和感を抱き第三者に殺されて木に吊るされた可能性に気がついたみたいですね。
櫻子は望の父親を疑ってますね。
櫻子は望と交流が有ったと予想しれ對中さんを訪ねました。
そこにヒントがありましたね、對中さんは確かに望と親交があったそうです。
望の死後、お姉さんから残った蛇を譲りうけたと言って見せてくれました。
對中さんは言い難そうに譲り受けた蛇の気になる点を教えてくれました。
望は蛇を共食いさせてたようですよ、それで櫻子は望の真の目的を見出したようです。
青い池に行くとそこには望のお姉さんである叶恵さんが居ました。
彼女は櫻子と正太郎を待ってたようです。
櫻子は叶恵から真相を聞き出しました。
驚きの事実が分かりますね。
美樹本家は父親の王国となってたようです。
望は父親を殺そうとして蛇を育てていたようですね。
望を殺したのは母親と父親のようですね、望の亡骸を前に泣くだけの両親に代わり叶恵が望を青い池に運び木に吊るしたそうです。
櫻子は叶恵のやろうとしている事も見抜いてますね止めますよ。
叶恵は望の残したマムシを使い父親を毒殺しようとしていたようですが正太郎にマムシの毒の特性を説明させました。
叶恵は自分がどうすれば良いのか分からなくなってますね。
正太郎は叶恵に通報して真実を警察に告白して罪を償って下さいとお願いしています。
櫻子も望と一緒に罪を償うんだと言って叶恵を説得しまいた、叶恵は警察と話し始めるよ。
警察が来るまでの間に叶恵さんが気になる発言をしましたね。
死ぬ直前に望は自分が羽化して蝶になると言っていたそうです。
櫻子は望のネット環境を聞きますが望は携帯電話もパソコンも持ってなかったと言ってますがネットカフェを使っていたかまでは分からないと言ってますね。
結局、女子性の頭蓋骨は見つかってないので花房が関わっていた可能性が増した感じですね。
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エピローグ
女性の身元が分かりましたが詐欺容疑で逮捕歴のある人でした。
なるほど道理で宿帳に書かれた名前と住所が架空のものだったのね。
花房と望の繋がりは分かりませんでした。
正太郎の元に封筒が届きますね、差出人が不明です。
中には写真と蝶の羽根が入ってました、正太郎は驚いているね、何が写っていたんだ。
恐らく花房から送られたものだよね。
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Special Short Story 北方の三賢人
正太郎は三人の祖父と山菜獲りに行きました。
帰りに鴻上の家に寄り獲れた山菜を分けに行きました。
そこで鴻上から櫻子がフィールドワークから戻っていないとの話を聞きました。
鴻上の元にばあやから連絡があったそうです。
正太郎とも連絡が付かないので鴻上は櫻子が今日も正太郎と一緒だと思っていたようです。
鴻上はばあやに連絡して櫻子が戻ったか確認しましたがまだ帰らないと言われました。
鴻上はばあやを心配させないためにきっと正太郎と一緒だと言いますね。
ヘクターの散歩は自分がすると言ってヘクターを迎えに行きました。
櫻子は行方不明のようですね、櫻子の捜索を始めます。
山の祖父が知り合いに連絡を取り始めました、SNSとかを駆使していますね、正太郎にも意外だったようですね、じいちゃんスゲーな。
ヘクターの散歩をして待っていると仲間から櫻子の車と思われる車両が昼から止まったままどとの連絡がありました。
正太郎、三人の祖父、ヘクターで捜索に向かいました。
鴻上も同行したがりましたが夜になりつつあるので我慢してもらい残って貰う事にします。
ヘクターの同行は鴻上が薦めてくれました、ヘクターならば櫻子が持っているだろう動物の死骸を嗅ぎ分けると言ってます。
ヘクターを連れて来たのは正解でしたね、山に入り早速雌鹿の死骸を見つけました。
しかし解体しようとして直ぐに止めた形跡がありました。
さらに近くを探すと、崖の下の沢に櫻子を発見しました。
どうやら崖から落ちたようですね。
櫻子は肩が外れて捻挫して動けなくなっていました。
軽度の低体温症になってますね。
なんでそんな状況にと思ったら櫻子はヒグマの見事な死骸を見つけて喜びのあまり冷静さを失うほど興奮して崖から滑り落ちたそうですよ。
三人の祖父は協力して櫻子に応急処置を施します。
柔道をしている永山の祖父が櫻子の肩を入れてくれますよ、彼の口から医学用語が出て来て正太郎は驚いてますね。
ジャズを嗜む祖父は櫻子にスープを作ってくれて櫻子の体を温めました。
櫻子はヒグマを持って帰る事を諦めませんね正太郎と山の祖父が持っていく事になりました。
櫻子を病院に連れて行き治療してもらいます。
ばあやがやって来て櫻子を引っ叩きますね。
怒ってますね、ばあやは櫻子が山に入るのが嫌なようですね。
櫻子が山に入る場合は山の祖父が同行する事になります。
最初はGPSを携行して行先を教えるとジャズの祖父が提案しましたが、それでは不十分と考えて自分が同行すると提案しました。
櫻子に厳しめに言ってますね自分の同行を認めない限りこの場の誰も櫻子を許せないと言ってます。
櫻子は折れますね、山の祖父に従う事を了承しました。
後日、ばあやは三人の祖父、正太郎、鴻上を招き夕食をご馳走してくれました。
鴻上は櫻子を見つけた事を早々に連絡しなかった正太郎を怒ってますね、鞄でバシバシ叩かれたそうです。
櫻子も感謝しているようですね、正太郎の三人の祖父を「東方の三賢人」にたとえてますね。
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