ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第1巻 (HJ文庫)

概略:
世界最高の魔法師アルスが半退役して魔法師養成校に入学しました。魔法の研究をする予定でしたが同級生に魔法を教える事になりました。美人理事長のシスティが迎えてくれます。貴族の娘のテスフィアと親友のアリスに個人授業を行う事になりました。アルスを追いかけてロキが転入してきました。彼女はアルスのパートナーになりたいと言っています。アルスを除くと学園で一番強いフェリネラ先輩と知り合う事に成りました。彼女の父親は軍の幹部でアルスは彼の下で作戦に従事した事があります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2017/3/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-1396-3
雰囲気:入学、美人クラスメート、美人理事長、押しかけパートナー、美人先輩、魔物討伐
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最強の魔法師であるアルス・レーギンが軍を退役したいと言い出しました。
彼は6歳から戦場に出て魔物と戦ってきました。
特殊な才能があるらしく世界最強の魔法師になっています。
軍には10年間の軍役に付き一定の戦果を挙げると退役できると云うルールが存在しました。
アルスはそれを利用して退役して平和な生活を始めようとしたようです。
しかし最強の魔法師である彼を退役させるのは惜しいと思った最高司令官らしい総督が条件を付けてきました。
世界は魔物の侵攻に喘いでいてやっと魔物の侵入を阻む障壁を作り出した段階らしいです。
人々は障壁の中で平和な暮らしを送っていました。
軍の目下の課題は人間が暮らせる地域を広げる事らしいです。
7つの国家があり連携して魔物討伐に当たっているようです。
アルスは魔物討伐で大きな功績を上げていたそうです。
魔法師は討伐した魔物の数と強さに応じてランク付けされています。
アルスの順位は10万人強存在する魔法師の中で1位です。
総督が彼を手放したくないと考えるのも頷けますよね。
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アルスは魔法師を育成する学園に入学する事になりました。
しかし授業で学ぶ事は何も無いので定期試験と出席日数さえ満たせば単位を貰える事になっています。
アルスは魔法の開発にも才能を発揮していて軍で使われている魔法を開発した経験も持っています。
彼が魔法師を養成する学園に来たのは新たな魔法の開発をするのが目的でした。
有用な魔法を開発する事で自分が楽をするのが目的のようです。
彼の為に専用の研究室が用意されています。
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入学式の日にアルスは早めに学園にやって来ました。
自分の研究室の確認がしたかったようです。
ここで同じく早めに入学式にやってきたアリスと云う少女に出会いました。
アリスはアルスが自分と同じ新入生だと分かると嬉しそうに話しかけてきました。
アルスには女の子と仲よくしようとの考えは無かったので、軽く言葉を交わしただけで別れる事になりました。
アルスは入学式を当然のようにサボりました。
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アルスが初めて授業に出たのは入学式から随分と経過してからでした。
出席日数を稼ぐのが目的だったようです。
久々にアルスに会えて嬉しかったのかアリスが気さくに話しかけてきました。
しかしアルスは読書をしたかったので冷たく彼女を足らってしまいました。
アルスの態度にアリスの友達であるテスフィアが激怒する事になりました。
ここでテスフィアがアルスの読んでいた本を叩き落としたので彼の怒りを買う事になります。
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アルスとテスフィアが実技訓練と称する決闘をする事になりました。
アルスは理事長に頼んで誰にも見られない様に訓練施設を貸し切りにして貰います。
テスフィアがアリスを連れてやって来ました。
アルスは学園のパンフレットを魔法で強化してテスフィア自慢のAWR(魔法発動を助ける道具)の斬撃を防ぎました。
さらに強化されたパンフレットを使いテスフィアに攻撃を加えました。
二人の対戦は実質的にアルスの勝ちとなります。
拍手をしながらシスティ理事長が現れました。
システィ学園長も元魔法師でシングルランカーでした。
テスフィアとアリスは彼女の事を尊敬しています。
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システィには彼女なりの考えがあったようですね。
テスフィアとアリスにアルスの本当のランクを教えてしまいます。
二人はアルスが1位だと知り驚いています。
テスフィアは認めたくないような態度を取っていますがアリスは恐縮していました。
システィはアルスにテスフィアとアリスの指導をして欲しいとお願いしてきました。
学園に所属している間はシスティに逆らうのは得策ではないと判断したアルスは渋々引き受ける事になりました。
テスフィアはアルスとアリスで名前が似ているのであだ名をつける事にしました。
どちらかの呼び方を変えようと理不尽な要求をしてきました。
アルスの事をアルと呼ぶ事に決めてしまいました。
アリスは「アル君」と呼び始めていますね。
慌てて君は要らないと言ったのでアリスもアルと呼ぶ事になりました。
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アルスは二人の指導を自分の研究室で行う事にしました。
最初に教えたのは魔力のコントロールでした。
意識を手中して魔力を意図した場所に集める訓練のようです。
痛みを感じた方が効果的な訓練になるらしく二人にお互いの腕を抓らせていました。
想定していた訓練内容とは違うので二人は不満そうなのですが効果が表れ始めます。
訓練で遅くなったので二人を女子寮に送る事になります。
女子寮でアルスは美人の先輩に出会う事になりました。
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彼女は二年のフェリネラ・ソカレントと名乗りました。
アルスたちより1年先輩なのね。
フェリネラは帰ってきたテスフィアの事を巨乳に挟んで迎えていました。
家同士の付き合いがあり親しいそうですよ。
彼女は寮長をしているそうですよ。
普通は3年生がやると思われるのですが彼女は学園で一番強いそうです。
3桁魔法師だそうです。
彼女が異様にランクが高いのには理由がありました。
アルスは彼女のファミリーネームから彼女が軍の将官の娘だと予想しました。
彼女はそれを肯定しましたよ・・・彼女の父親はアルスの事を気にかけているそうです。
アルスは彼女の父親の指揮下で任務に就いていた事があります。
彼女は実戦を経験しているそうです、だからランクが高いのね。
アルスはおっぱいが大きく妙な色香があるフェリネラにシスティの様な手強さを感じて警戒していました。
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新入生の実力を図る定期試験が行われる事になりました。
実戦形式の試験も行われる事になりアルスの対戦相手が登場しました。
システィが銀髪のロリっ子を連れてきました。
ロキ・レーベヘルと名乗りました。
彼女も元軍人で実戦経験のある魔法師でした。
ロキはアルスに助けられた事があり彼に恩義を感じています。
ロキは対戦で一太刀入れられたらアルスのパートナーにして下さいとお願いしてきました。
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ロキの両親は軍人で魔物に殺されてしまいました。
孤児となったロキは軍に引き取られて魔法師として育てられました。
実戦に投入されたロキの所属していた部隊が彼女を残して全滅してしまいました。
ロキは魔物に殺されそうになり失禁してしまいます。
殺されそうになっているところにアルスが救援に駆けつけて魔物を倒してくれました。
腰が抜けているロキをアルスがおぶって基地に戻る事になりました。
途中でロキの両親が殺されたと報告されていた場所を通りかかりロキは祈りを捧げる事にします。
元々ロキは両親が死んだとされている場所に来たかったようです。
目的が達成された彼女はアルスの為に尽くしたいと考えるようになり探知能力を鍛える事になりました。
魔法師は実戦に出る時に探知能力の高い魔法師をパートナーとして連れて行く事になっているそうです。
アルスは探知能力も高いので単独で任務にあたる事が多かったそうです。
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ロキはアルスが1位だと知っているので捨て身の攻撃をしてきました。
己の魔法力を越える魔法を撃ってしまい死にかける事に成ってしまいました。
魔力欠乏状態になり死にそうなロキをアルスが助ける事になりました。
アルスの魔法特性を使いロキの魔力をアルスの魔力で上書きしたようです。
アルスはロキが禁呪を使った事をシスティに黙っていて貰う事にしました。
これにより彼女に借りを作る事になってしまいます。
システィから難題を押し付けられる事になりました。
軍の意向で学園の生徒に外界に出て魔物を討伐してくる実戦訓練が課せられる事になりました。
システィはその対策をアルスに一緒に考えて欲しいとお願いしてきました。
アルスは引き受ける事になってしまいました。
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目覚めたロキにアルスは対戦はロキの勝ちなのでパートナーにすると伝えました。
ロキは喜びに震えていました。
パートナーとなったロキをテスフィアとアリスに紹介する事になりました。
パートナーと聞いてテスフィアは嫉妬しているようです。
アリスはロキの可愛らしい容姿が気に入ったようです、彼女の頭をなでなでして嬉しそうにしていました。
ロキはランク1位のアルスの事を「アル」と親し気に呼んでいる二人の事が気に入らないようです。
ロキの住処が問題となりました。
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急に転入してきた彼女には女子寮の部屋が用意されていませんでした。
ロキは元々アルスの研究室で同居しようと考えていたようです。
女子寮に帰ろうとしているヘスティアとアリスにアルスの研究室に泊まると伝えました。
軍では男女で同衾するのは普通なので二人は問題行動とは思っていませんでした。
しかしテスフィアとアリスは色々なエロ行為が行われると想像したようです。
特にテスフィアが真っ赤になって否定してきました。
アルスは色々考えるのも面倒だったのでロキの同居を認める発言をしてしまいました。
お互いが問題無いと言っているのでテスフィアは反論の口実を失う事になりました。
彼女はアルスに「ヘンタイッ」と言って帰って行きました。
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アルスにべリック総督から連絡は入りました。
強敵であるAレートの魔物が出現したので討伐に行って欲しいと連絡してきました。
非常事態には軍の要請に応える取り決めとなっているらしくアルスは単独で討伐に赴く事になりました。
ロキは付いてきたいようですが相手の情報が少なく危険なので留守番している様に命じました。
夕食が冷める前に戻ってくる、と言ってアルスは学園の外に出る事に成りました。
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女子寮に戻ったテスフィアは自分が言い過ぎた、アルスに謝ろうと決めました。
謝るのは早い方が良いと思い立ちアルスの研究室に向かう事にします。
途中で学園の屋上に立っているアルスを目撃する事になりました。
アルスは実戦に向かう直前なので学園で見せていたのとは激変した魔法師としての雰囲気を醸し出していました。
本来の姿を見たテスフィアは強い衝撃を受けたようです。
憔悴した表情で女子寮に戻ってきてアリスに心配されていました。
シャワーを浴びながら自分が何も知らなかったんだと痛感していました。
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外界に出たアルスは余裕で魔物を掃討していました。
外界から見える月を眺めながら最近の学園生活を思い出していました。
久々に魔物と戦い自分の居場所はこちらかもと思っているようです。
今の学園での生活も充実していて存外悪くないと考えていました。
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翌朝、早朝からテスフィアがアリスを連れて研究室にやって来ました。
テスフィアが昨日の事を謝ってきましたよ。
アルスは出撃前の姿を目撃された事を追及されるかと思っていたので意外なようです。
わざわざ話題にする必要は無いなと考えテスフィアの謝罪を受け入れました。
朝食の準備を終えたロキが二人に朝食を食べたのか聞いてきました。
一応は聞いたという体裁を取っただけのようですね、二人は既に食べてきたと答えました。
テスフィアがロキが何処で寝たのか質問してきました。
ロキはアルス様の部屋ですが、と答えています。
二人は同じベッドで並んで寝ただけだそうですがテスフィアは信じていないようです。
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転入生のロキの周りにクラスメートが集まってきました。
ロキはアルス、テスフィア、アリスと同じクラスになりました。
彼女のランクが570位だと分かると羨望の眼差しを向けられています。
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昼食の時間となりアルスは食堂に向かう事にします。
ロキが慌てて付いてきました。
ロキを追いかけてテスフィアとアリスが付いて来る事になりました。
アルスはロキ、テスフィア、アリスを引き連れて食堂に向かう事になり男子生徒の嫉妬を誘う事になります。
一緒のテーブルにつくと厄介な人がやって来ました。
フェリネラがやって来てアルスに相席したいとお願いしてきました。
アルスはフェリネラから断り難い圧力を感じています。
フェリネラはアルスの隣に座る事になりました。
彼女の参加でアルスへの嫉妬が増す事になりました。
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食堂に外界で魔物と戦う実戦訓練を行うとの連絡事項が流れました。
その場に居た生徒は様々な表情を見せていました。
アルスとロキは既に知っていたので平然としています。
フェリネラは実戦経験があるので、すぐに平静を取り戻しました。
彼女は実戦訓練で下級生の監督役を頼む候補者に含まれています。
テスフィアは「よ、余裕よ・・・ねっ」と余裕のない声で強がっていました。
アリスは「なんで今!?今までなかったのに・・・」と動揺と疑問を浮かべています。
この学園では初めての試みらしいです・・・無事に終わるのでしょうか?
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成分美少女戦闘訓練恋愛ハーレム
評価AAACBCA
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