ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第13巻 アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)
概略:
オーシャン・タートルの護衛艦が予定外の動きを示しました、非常事態が起こったような?キリトとアリスは壁登りを始めます。キリトが《敬神モジュール》が起動しないように注意してアリスを説得しています。アリスがアドミニストレータに逆らう事を決めると右眼の封印が吹き飛びました。この封印はラースが施したモノのようです。ユージオが憧れのベルクーリと戦い勝利しました。捨て身の戦法を取ったのでアドミニストレータに利用される事になってしまいます。
レーベル:電撃文庫
発行日:2013/8/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-891757-5
雰囲気:護衛艦の怪しい動き、アリスと壁登り、ユージオvsベルクーリ、アリス覚醒、ユージオ整合騎士になる
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転章4 西暦2026年7月6日
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アスナと凛子は食堂で朝食を採っていました。
食堂はバイキング形式で中々立派なものでした。
食べようとしている白身魚がオーシャン・タートルで釣れたものなのか二人で議論していました。
そこに中西一等海尉がやって来ました。
凛子が同じテーブルに彼を誘いました。
窓から見えている軍艦について質問すると彼の解説が始まりました。
自衛隊に軍艦は存在しない、護衛艦と呼ばれていると教えてくれました。
窓から見えているのは《ながと》という護衛艦だそうです。
《ながと》が転進を始めたのを見て中西は慌てた様子で菊岡に報告していました。
中西は慌てて食堂から出ていきました。
アスナは何かが起こるのではとの不安に駆られています。
明日にはキリトの治療が終わり目覚める予定となっています。
アスナはオーシャン・タートルから帰る前にキリトと話す事が出来るのでしょうか?
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第九章 整合騎士アリス 人界暦380年5月
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セントラル・カセドラルの外壁にぶら下がっているキリトとアリスは協力して壁登りを始めます。
アリスが、外壁に入り口は無い95階が壁無しの階だ、と教えてくれました。
下に降りる訳にもいかないので二人は上を目指す事にしました。
整合騎士と言ってもアリスもフラクトライトなので突発的な事態に対する耐性は低いようです。
キリトがリードする形で壁登りをする事になりました。
アリスが神聖術で作った鎖で互いを結んで登っていく事になりました。
キリトが神聖術でハーケンを作り出して壁に撃ち込んでその上に鉄棒の要領で登りました。
アリスはキリトに引っ張り上げて貰う事になっています。
夜になり太陽が沈んだので周囲の神聖力が枯渇する事になりました。
ハーケンを作り出すまでの待ち時間が増えてしまい上るのに時間が掛かる事になっています。
ここでキリトが上層部分に壁から張り出している場所を発見しました。
そこにはガーゴイル(ミニオン)が設置されていて動き出してしまいます。
アリスを鎖を使って張り出し部分に投げ飛ばしました。
張り出しに着弾したアリスがキリトを引っ張り上げる事になりました。
張り出しでガーゴイルの相手をする事になりました。
アリスは軽々とガーゴイルを屠ってしまいます。
キリトに向かって助けようか?と嫌味を言ってきました。
アリスはカセドラルの上層階にガーゴイルが居た事が信じられないようです。
キリトは疑り深いアドミニストレータが配置しておいたんだと理解しました。
アドミニストレータは整合騎士の事も信頼してないようです、アリスはガーゴイルの存在を知りませんでした。
二人は張り出し部分で夜明かしする事になりました。
アリスがキリトの連続技を見て夏至祭で芝居小屋でもやれば儲かるぞと指摘しました。
嫌味のつもりだったようですがキリトは別の事が気になりました。
アリスに夏至祭に行った事があるのか質問する事にします。
アリスは夏至祭に行った事は無い修道士の誰かから聞いたのだ、と答えました。
アリスはアドミニストレータに封じられた記憶を揺さぶられたようです。
そのままアリスの記憶を揺さぶれば《敬神モジュール》を抜けるかな?と考えましたがやめる事にします。
アリスが動けなくなり戦力ダウンするのを嫌ったからです。
アリスはガーゴイルの返り血を拭く為にキリトにハンカチを貸してくれます。
「私に斬られる前に、洗って返しなさい」と言われてしまいました。
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第十章 整合騎士長ベルクーリ 人界暦380年5月
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一人になったユージオは単独で上層階を目指す事にしました。
キリトならばカセドラルの外壁を登り始めている頃だと自分に言い聞かせています。
ユージオは全体が温泉になっている階層に到着しました。
そこで温泉に浸かっていた整合騎士と遭遇しました。
相手は裸で武器を帯びていなかったので攻撃のチャンスなのですが彼の存在感に気圧されたユージオは動けませんでした。
整合騎士はベルクーリ・シンセシス・ワンと自己紹介してきました。
彼はファナティオが無事なのか質問してきました。
ユージオにはファナティオの事を心配している事を悟られたくないとベルクーリが思っているように見えました。
ベルクーリがファナティオの事を心配している理由(言い訳)を教えてくれます。
彼女はベルクーリの弟子だそうです。
ユージオはベルクーリの構えを見て単発技だと予想して《ソニックリープ》を使う事にしました。
ベルクーリがユージオよりも手前の空間を斬りました。
素振りをしたようにしか見えなかったのですがユージオがその空間に飛び込むと理由が分かりました。
ベルクーリの使った武器《時穿剣(じせんけん)》は時を斬る能力を持っていました。
元々は時計の針だったそうです。
ユージオは直前で危機を察して少ないダメージで回避しました。
接近出来ないと理解したユージオは遠距離攻撃で倒す事にしました。
ユージオは《青薔薇の剣》の武装完全支配術を使い大浴場を氷で閉ざす事にします。
青薔薇の剣を浴槽の中に放り込んでベルクーリに飛び掛かりました。
ベルクーリはユージオの剣を破壊しようとしてきました。
ユージオが持っていたのは氷の柱でした、ベルクーリはユージオに騙されたようです。
ベルクーリに飛び掛かり浴槽の中に押し倒しました。
そこに放り込んでおいた青薔薇の剣を掴み記憶の解放を行いました。
ユージオはベルクーリとの間にある天命力の差を利用して勝利しようと考えていました。
相討ち覚悟で氷漬けになれば年齢的に若い自分の方が天命値の最大量が大きいので生き残れると思ったようです。
それを説明する為にベルクーリが整合騎士になった年齢よりも自分は若いので生き残れると告げました。
「整合騎士になった」と聞いてベルクーリが動揺を示しました。
ユージオはベルクーリが青薔薇の剣の事を知っていると教えます。
ベルクーリは自分が北の洞窟で竜を殺した事を思い出しました。
ユージオは幼い頃の憧れだったベルクーリが人間を守護する竜を殺したと知りショックを受けています。
ユージオから整合騎士は元々人間で記憶を封じられて整合騎士になったと教えられます。
ベルクーリはユージオの話を聞いて、感じていた違和感の正体に気が付いたようです。
そこに高笑いを上げて丸い怪人がやって来ました。
ベルクーリが元老長、チェデルキンと憎々し気に呼んでいます。
整合騎士とはあまり仲良くないようですよ。
ユージオの武装完全解除は発動中なのでユージオとベルクーリは凍り付こうとしています。
チェデルキンは動けないベルクーリの頭を踏みつけて整合騎士が不甲斐ないから苦労しているんだと文句を垂れています。
猊下が目覚めたらベルクーリとファナティオは再処理決定です、と言っています。
これは整合騎士がアドミニストレータに処置を施された存在だと認める事になるね。
重要情報も口走っているね、猊下は寝ているようだぞ。
チェデルキンが神聖術を使いベルクーリとユージオを行動不能にしたようです。
チェデルキンはベルクーリに替えてユージオを整合騎士にするつもりのようですね・・・
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第十一章 元老院の秘密 人界暦380年5月
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ミニオンが待機している壁の出っ張りでキリトとアリスは休息を取る事になりました。
キリトが持っていたカーディナルがくれた饅頭をアリスが神聖術で温めて食べています。
天命の減少を止められている整合騎士もお腹は減るそうです。
キリトはアリスの《敬神モジュール》が起動しないように注意しながらアリスの説得を始めます。
公理教会とアドミニストレータに対する反対意見を聞いてもアリスは冷静さを保ちました。
彼女にセルカと云う妹が居る事を教えると彼女の記憶が揺さぶられたようですが《敬神モジュール》は起動しませんでした。
アドミニストレータがアリスから奪った記憶はセルカのモノでも両親のモノでも無いようです。
キリトが説得を続けるとアリスが公理教会とアドミニストレータに疑いを持つようになりました。
アリスは整合騎士が弱体化するとダークテリトリーからの軍勢に対抗できないと理解していました。
キリトが本来であれば整合騎士が得ていた経験値を人界人で当分する筈だった。
整合騎士だけが強力な力を持つ現状を作り出したのはアドミニストレータなんだと説明します。
アリスはアドミニストレータのやり方に反感を抱きました。
アドミニストレータを倒して公理教会を解体して人界人を鍛えなおしてダークテリトリーの侵攻に備えると云うキリトの考えに賛同することになりました。
ここでアリスの右目が破裂する事になりました。
キリトはこれはアドミニストレータによって埋め込まれた機能ではないと考えます。
アリスの瞳にSYSTEM ALERTの文字が浮かんでいたのがそう考えた理由です。
アンダーワールド人は英語を神聖語として捉えているのでアドミニストレータでは警告表示使えないと考えたようです。
気絶したアリスを背負ってキリトはカセドラルの外壁を登る事になりました。
95階から中に入りユージオを探す事になります。
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チェデルキンに捕まったユージオはアドミニストレータのベッドの近くで目覚めます。
半裸に近いアドミニストレータの美しさにユージオは見惚れています。
アドミニストレータがユージオの心の隙間に忍び込んできました。
彼女は相手の弱い部分を見付けるのが上手いようです。
アドミニストレータはユージオが他人に愛されたいと強く思っている事を見抜きそれを与える事にしました。
アドミニストレータを愛してくれればユージオの事を同じくらい愛してあげると言っています。
アドミニストレータはユージオの記憶を覗いたようですね、彼の記憶にある他人から愛されなかった事実を強調しました。
途中で記憶の中に居るティーゼとアリスがユージオを止めようとしたんだけどアドミニストレータに消されてしまいました。
心が弱っているユージオはアドミニストレータの誘惑を受け入れてしまいました。
言われるままにシンセサイズの式句を唱えてしまいました。
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キリトは青薔薇の剣の位置を特定する事でユージオとの合流を果たそうと考えました。
ユージオが愛剣を放す筈が無いと考えての行動です。
キリトとアリスは90階の大浴場に向かう事になりました。
アリスはベルクーリがそこでユージオと戦ったと予想しています。
二人は大浴場に入り驚く事になりました。
大浴場が氷に覆われていました。
この惨状を作り出したのが青薔薇の剣を使ったユージオだと予想されます。
アリスが石化しているベルクーリを発見しました。
アリスはベルクーリを石化したのはチェデルキンだと理解していました。
アリスの涙が石化状態のベルクーリに落ちました。
ベルクーリが動き出してアリスと会話できる状態まで一時的に復活しました。
ベルクーリは吹き飛んだアリスの右目を見て喜んでいます。
自分が三百年かけても越えられなかった壁を越えたんだな、と嬉しそうにしていました。
ベルクーリは《右眼の封印》について知っているようです。
アリスに向かって、公理教会の誤りを正し、ゆがんだ世界をあるべき形に導け、と言ってきました。
キリトにはアリスの事を頼むとお願いしてきました。
ベルクーリはユージオがチェデルキンによってアドミニストレータの元に連れて行かれた事を教えてくれます。
ユージオが記憶の迷路に惑わされる前に、急げ、と言っていました。
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キリトとアリスは上階を目指して上り始めました。
元老院が使っているとされる階層に到着しました。
そこには小さな箱に入れられて頭だけが外に出された人間が存在しました。
髪が無く表情も無く、男か女かも判別できない奇怪な人々です。
キリトは二日前ライオスが死んだ時に同じ姿を見ていました。
それにより彼らが人界を見回して《違反指数》を観測している事が判明しました。
彼は整合騎士と同じように記憶を封印されているようです。
更に感情までも封印されているようです。
アラームが鳴り響き天井から蛇口が出て来て彼らの口に茶色の液体を流し込みました。
彼らは定期的に流動食を食べさせられているようです。
彼はアドミニストレータの手により改良されたようです。
人間としての尊厳を奪われている彼らを見てアリスが憤慨しています。
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二人の耳に奇声を上げて喜んでいる甲高い声が聞こえてきました。
声の下に進むとチェデルキンがアドミニストレータの事を覗き見して喜んでいた事が判明しました。
アドミニストレータの痴態(恐らくね)に集中しているチェデルキンはアリスとキリトの接近に気が付きません。
アリスがチェデルキンの喉元を掴んで術式起句を唱えたら舌を斬り飛ばすと威嚇しました。
チェデルキンはアリスの事を30号と呼んでキリトと一緒に居る事を咎めてきます。
アリスが公理教会から離反した事を告げるとチェデルキンが本性を現します。
チェデルキンは整合騎士の事を木偶よばわりしていました。
アリスが《シンセサイズの秘儀》を使って記憶を封印しているな、と指摘すると驚いています。
誤魔化す気はないようですね、チェデルキンはアリスに強制シンセサイズを施した時の事を楽しそうに語ります。
デュソルバートに連行されたアリスは2年程カセドラルで見習い修道士をしていたそうです。
一生懸命に勉強すれば故郷に帰れると思い頑張っていたそうです。
しかしアリスの希望は裏切られる事になりました。
整合騎士に必要な知識を得られるとシンセサイズの儀式が行われる事になったようです。
アリスは起句を唱える事を拒んだのでチェデルキンによって大事な物を守る壁を術式によりこじ開けられたそうです。
チェデルキンがアリスを挑発するからアリスがチェデルキンを斬ろうとします。
アリスの剣がチェデルキンの道化服の中央に当たると膨らみ始めて、爆発しました!!
中から赤い煙が噴出してアリスとキリトは動きを止める事になりました。
その隙にチェデルキンは逃げ出しました。
彼専用に用意されている脱出路なのか?やたらと狭いのでアリスとキリトは彼を見失う事に成りました。
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アリスとキリトが99階への階段を登っているとチェデルキンの唱える神聖術が聞こえてきました。
奇襲を警戒しましたが階段を上りきると誰も居ませんでした。
チェデルキンが唱えたのが昇降盤を動かす式句だとアリスが予想しました。
同じように昇降盤を動かす式句を唱えると昇降盤が降りてきました。
二人が昇降盤に乗ろうとしている時に100階から一人の整合騎士が飛び降りてきました。
キリトとアリスは驚愕する事になりました。
整合騎士の正体はユージオでした。
アリスはユージオにシンセサイズを施すには時間が短すぎると言っています。
この事からユージオのシンセサイズは略式版のように思われます、そこが付け入る隙になるのかな?
キリトがユージオに話しかけましたが彼はキリトの事を忘れていました。
キリトが青薔薇の剣を持ってきてくれた事に関してお礼を言ってきました。
ユージオがキリトから青薔薇の剣を取り返す事になりました。
ユージオは「心意の腕」と呼ばれる整合騎士の秘術を使い離れた場所に存在する青薔薇の剣を掴み取りました。
アリスはベルクーリと数人の整合騎士が使える意思の力だけで物を動かす秘術だと教えてくれました。
アリスには使えないそうです。
キリトとユージオは黒い剣と青薔薇の剣を使った真剣勝負をする事になるようです。
キリトは師匠として弟子に負ける訳にはいかない、と言っています。
キリトはユージオの高い才能を認めていました。
しかもユージオは整合騎士になっています・・・勝てるのか?
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