ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第9巻 アリシゼーション・ビギニング (電撃文庫)

概略:
キリトはユージオとアリス二人の幼馴染と一緒に北の洞窟に向かいます。氷を手に入れるのが目的だったのですがアリスの片手が入る事を禁じられている闇の国に入ってしまいました。アリスは整合騎士と呼ばれる存在に連れ去られる事になります。現実世界でキリトはシノンとアスナに会っています。シノンからGGOに参加して欲しとお願いされました。アスナを送って行く途中でキリトはジョニーに襲われました。心肺停止常態になったキリトは救急車で運ばれて行きます。キリトは不思議な森の中で目を覚ましました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2012/2/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-886271-4
雰囲気:木こり、GGO参加要請、襲われる、目標設定

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プロローグ1 人界暦372年7月
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キリトは相棒のユージオと一緒に村はずれに生えているギガスシダーと呼ばれる大木を切ろうとしています。
キリトとユージオは10歳になった時にギガスシダーを切り倒す役割を与えられました。
この世界の人間は10歳になると天職と呼ばれる職業を与えられそれに従事する事になっています。
キリトとユージオは7代目の木こりで、6代目のガリッタ爺さんの引退までに切り始めてから300年が経過しています。
二人の一生を費やしてもギガスシダーは切れそうにありませんがキリトは諦めていない様子です。
一度決められた天職を変更する方法が一つ存在します・・・それは与えられた仕事を終わらせる事です。
最初の天職を完遂した者には好きな天職を選ぶ権利が与えられます。
キリトはギガスシダーを切り倒そうと考えていました。
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昼食時に二人の元にお弁当を届けに幼馴染のアリス・ツーベルクがやって来ました。
キリト、ユージオ、アリスは11歳です。
アリスは村長の娘で神聖術の才能があるので村の教会でシスター・アザリアから神聖術を習っています。
彼らの住むルーリットの村は人界の北の端にある寒村です。
貧しい生活を強いられているのでアリスも午後からは村の仕事を手伝っていました。
キリトとユージオに弁当を届けるのもアリスの仕事の一つです。
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三人で弁当を食べ始めるのですがアリスが奇妙な行動を取り始めます。
彼女は料理や飲み物に触れて半透明の表示窓を出現させています。
そこに書いてあるHP的な数値を確認していました。
残り数値が少ない事を確認した彼女は急いで食べる事を指示しました。
この世界の物体(有機物、無機物問わず)には生命力(耐久力のようです)が設定されているようです。
それが尽きた物を食べると腹を壊すそうです。
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急いで食べなければならないらしく、食べ物の保存性を向上できないかな?との話になりました。
人界の北の端にある山の洞窟に氷がある事を思い出しました。
氷をバスケットに入れて温度を下げれば食べ物の生命力を長時間保持できるのではないか?と考えます。
キリトとアリスは洞窟に氷を取りに行こうと言い出します。
三人組の抑え役であるユージオは大丈夫かな?と心配になっていました。
この世界には人間の行動規範が記された厳格な法が存在します。
それに逆らう事に強烈な忌避感を抱くようですよ。
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三人は休息日の早朝に集合して北の洞窟に向かう事になります。
目的の洞窟に入ると中の温度が低い事に気が付きました。
これは氷があると期待して三人は洞窟の奥深くまで進んでいきます。
そこで三人はドラゴンの死体を発見しました。
キリトが観察するとドラゴンは人間に殺された形跡を発見しました。
ドラゴンの死体の下からベルクーリと云う村の伝説上の人物がドラゴンから盗もうとした剣を発見しました。
《青薔薇の剣》と云う剣です。
キリトが持ち上げようとしましたが引き摺る事しか出来ない程重かったです。
キリトは持って帰るのを諦めます。
ドラゴンは聖なる生き物とされています。
戦闘力が高いドラゴンを殺せるのは整合騎士と呼ばれる人界の守護者だけです。
整合騎士がドラゴンを殺したのか?との疑問に駆られた三人は口数が減ります。
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三人は目的だった氷の採取を始めました。
持ってきた籠が一杯になったので帰る事になるのですが出口が分からなくなります。
三人の視界には二つの出口が見えていました。
ユージンとアリスが主張する方の出口を選んで進む事になりました。
進んだ先は人間が入ってはいけないと規定されているダークテリトリーに繋がっていました。
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洞窟の出口付近で三人は黒騎士と整合騎士が空中戦を展開している場面を目撃しました。
整合騎士の攻撃が決り黒騎士が地上に落下してきました。
死にかけの黒騎士が三人に向かって手を伸ばしてきます。
ユージオとキリトは動けなくなっていました。
アリスが黒騎士に駆け寄ろうとします。
そのままダークテリトリーに入ってしまうと人間の行動規範である《禁忌目録》に反する事になってしまいます。
ユージオとキリトはアリスを止めようとしましたが止められませんでした。
フラフラと歩きだしたアリスは転んでダークテリトリーに片手を突いてしまいました。
ユージオとキリトはアリスを人界側に引き戻して彼女の手に着いた埃を払っています。
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ダークテリトリーに入ってしまったと真っ青になっているアリスをユージオが大丈夫だと言って安心させています。
三人は慌ててルーリットの村に戻る事にしました。
相当慌てていたらしく、洞窟を抜けて村まで戻る間の記憶が曖昧になっています。
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翌日の昼頃ルーリットの村に整合騎士が飛来しました。
キリトとユージオは村の広場に降りてきた整合騎士の元に急ぎます。
キリトはアリスが整合騎士に捕まってしまうと予想していました。
アリスも広場に来ていて呑気に整合騎士の事を見物しています。
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アリスの父親である村長が整合騎士に話しかけました。
整合騎士はアリス・ツーベルクが禁忌目録に違反したので拘束して審門後処刑すると言い渡します。
整合騎士に命じられた男性がアリスを捕まえます。
命じられた男性は目が虚ろになっているようです、何らかの神聖術を使ったんだろうか?
キリトはユージオと協力してアリスを逃がそうと行動を起こしますがユージオが動けませんでした。
ユージオはキリトよりも禁忌目録が強く作用しているようです。
ユージオはアリスを助けなきゃと思いつつも身体が動きませんでした。
彼は右目の奥に激しい痛みを感じています。
アリスは整合騎士に連れて行かれてしまいました。
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プロローグ2 西暦2026年6月
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シノンがキリトの事をエギルが経営しているダイシー・カフェに呼び出しました。
シノンは第4回GGOで準優勝しました。
優勝したサトライザーと云うプレイヤーに何もできないで負けた事が我慢ならないようです。
サトライザーは第1回GGOの優勝者でUSとJPでサーバーが別れてからは出場していなかったのですが今回は何らかの方法を使いJPサーバーに潜り込んだようです。
シノンがサトライザーに対抗心を燃やしているのには理由がありました。
サトライザーは無手で出場して倒した相手から武器を奪い取って勝ち抜いたそうです。
シノンのHPゲージが消滅する寸残にサトライザーが「君の魂はきっと甘いだろう」と囁いたそうです。
意味深ですね・・・サトライザーは少し変わった性癖の持ち主かもな・・・
この辺りもシノンがサトライザーに拘る理由かもね、彼ちょっと気持ち悪いよね。
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シノンはサトライザーを狙撃しようと絶好の狙撃ポイントで準備をしていたそうです。
サトライザーはシノンの予想を裏切り彼女の近くに隠れていました。
背後から迫られて倒されてしまったそうです。
サトライザーに対抗する為にシノンはキリトに再びGGOに来て欲しいとお願いしてきました。
無軌道な行動を取るキリトならばサトライザーに対抗可能だと考えたようです。
彼女はALOでエクスキャリバーを確保してあげた貸しがあるわよね!と言っています。
キリトはシノンの要求を呑む事にしました。
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シノンはキリトの抑え役としてアスナの事も呼び出していました。
キリトの携帯端末にはアスナのGPS情報が入れられています。
アスナの携帯端末にはキリトのGPSの他に彼の心拍数を表示するアプリもインストールされていました。
キリトは菊岡に紹介されたアルバイトを始める時に先方からインプラントを勧められたそうです。
生体センサーを埋め込んだそうです。
理由は毎回電極を貼るのは大変だろうからってことでした。
キリトの胸には生体センサーが入っていてそれが計測した数値が自分の携帯端末に送信されるそうです。
話を聞いたアスナがキリトの生体データを欲しがったのでキリトがアプリを組んでアスナの携帯端末に受信用のアプリをインストールしたそうです。
アスナはキリトの生体データを見るとトリップできると言っています。
アスナのキリトへの愛が強すぎてちょっと怖いですね。
シノンはそれを浮気防止システムだと思ったようです・・・指摘すると双方に否定されました。
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やって来たアスナはシノンの事を「シノのん」と呼んでいます。
いつの間に二人が仲良くなったんだ?と疑問に思ったキリトにシノンが理由を教えてくれました。
シノンは既にアスナの家に泊まった事があるそうです。
俺でもまだアスナの家に行ったことが無いのに、とキリトが悔しがっています。
これはキリトに覚悟が無い事が理由のようです。
アスナはキリトを家に招いたそうですがキリトが心の準備ができていないと言って固辞した結果でした。
アスナはGGOへ行くのを楽しみにしていました。
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話しがキリトが週末行っていたバイトの話になりました。
キリトはまったく新しい発想で構築されたマンマシンインターフェースのテストプレイをしていたそうです。
菊岡さんの紹介でラースと云う会社が開発したマシンのテストをしていたそうです。
その内容が驚愕でした。
彼は3日間寝ていただけだそうですよ。
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ラースが夢を見る事でVRワールドに接続するマシンを開発したそうです。
《ソウル・トランスレーター》(STL)と呼ばれるマシンで魂の存在を使いVRワールドを生成するようです。
人間の時間感覚に作用する原因を突き止めたそうで、マシン内部の時間を現実の3倍に設定してあったそうです。
キリトは内部時間で9日間のテストプレイをしていたそうです。
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テストプレイの内容は極秘らしく、そこで体験した記憶を現実世界に持ち出す事が出来ないそうです。
これは記憶が消されているのではなく思い出せなくなっているそうです。
キリトは何かがひっかかると気にしていますが思い出せないようです。
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想像を超える新ハードが開発されていると知りシノンとアスナは期待と不安を膨らませていました。
STLは不特定多数の記憶をプレイヤーに見せる事が可能なようです。
キリトがテストプレイをしていた世界はそれらの記憶から構築されているそうです。
ここがアミュスフィアが作り出すVRワールドとの大きな違いのようです。
STLと時間を加速させる《フラクトライト・アクセラレーション》を使えば誰かがデザインしたんじゃないVRワールドが構築可能だそうです。
アスナはそれを《リアルワールド》と呼んでいます。
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長い事話し込んでいたのでエギルに挨拶して帰る事になります。
バイト代が出たのでキリトが二人に奢る事になります。
店の外に出たシノンはGGOで感じるようなスナイパーに狙われている殺気を感じました。
キリトが会計を済ませて出てきたので帰る事になりました。
キリトとアスナとは使用する路線が違うので店の前で別れました。
周囲を見回してもそれらしい人物はいませんでした・・・ちょっと気になるよね。
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転章1
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シノンと別れた後キリトは家まで送ると言ってアスナの家の近くの公園まで同行する事になります。
手を繋いで歩いている間、アスナはSAO内での出来事を思い出していました。
血盟騎士団を脱退してから手を繋いでグランザムを当ても無く歩き回っていた時の事を思い出していました。
キリトはアスナに何かを伝えたい様子です。
アスナの家の近くの公園に辿り着きキリトがこれからやろうとしている事を告げてきました。
彼はアメリカの大学が研究している《ブレイン・インプラント・チップ》が次世代フルダイブ技術の正常進化形と考えていました。
どうしても次の世界が生まれるところを見たいので留学したいと思っている事を告げます。
アスナはキリトが離れ離れになる事を言い出せなかったんだろうと予想しましたが彼の考えは違いました。
キリトはアスナに一緒についてきて欲しいと伝えてきました。
アスナはキリトにどこまでも付いて行こうと決めているので嬉しそうですね。
キリトはアスナが居ないとダメなんだと言って彼女の事を説得しています。
アスナはキリトに付いて行くと告げますよ。
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アスナはソウル・トランスレーターの方が先進的でこっちの方が次世代フルダイブ技術の正常進化じゃないの?と疑問を呈します。
キリトもSTLの先進性は認めますが、この技術がヒースクリフの思想の発展形に思えて嫌だと言っています。
キリトはいつまでのヒースクリフの思惑に乗り続けるのを嫌いブレイン・インプラント・チップを肯定したいようです。
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アスナと別れる寸前に二人に道を聞いて来る人物が現れました。
その人物は最寄り駅の方向を聞いてきたようですね。
アスナが最寄り駅の方向を教えようとするとキリトがアスナをその人物から遠ざけました。
キリトが「お前・・・ダイシー・カフェのそばにいたな。誰だ」と鋭い口調で問いかけます。
シノンが感じた殺気を放っていたのは彼なのでしょうか?
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その人物はキリトの事を知っていました。
知ったうえでキリトの事を狙っていたようです。
その人物は死銃事件の最後の犯人《ジョニー・ブラック》のカネモトでした。
彼はまだ逃げ回っていたようです。
ラフコフ最後の一人として根性みせないとならないと言っています。
まったく迷惑な人だよねー、嫌な根性の見せ方をしてくれます、嫌がらせの達人だよな。
キリトは咄嗟に背中に手を回して《エリュシデータ》を抜こうとしますが、剣ないよぉ、とジョニーに笑われます。
キリトはアスナに通報を任せてジョニーと対峙する事になりました。
キリトが持っていた傘の先端をジョニーの右足に突き刺し、ジョニーが持っていた注射器をキリトの左肩に刺しました。
注射器には心臓を停止させる劇薬が入っていました。
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やってきた2台の救急車にキリトとジョニーが其々収容されたようです。
これでジョニーも捕まる事になるね。
アスナはキリトを収容した救急車に同乗して救命士にキリトが注入されたと思われる薬品名を告げました。
薬品名を思い出せたのは奇跡だね。
サクシニルコリンと聞いて救命士は驚愕しています。
キリトの心臓が止まってしまったのでマッサージが始まりました。
キリトは助かるのでしょうか?
アスナは、わたしを置いてどこにもいかないよね、とキリトの生還を祈っています。
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第一章 アンダーワールド 人界暦378年3月
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キリトは桐ケ谷和人としての直近の記憶を保持したまま森の中で目覚めました。
キリトはシノンとアスナに会いGGOの話をしてからアスナを送って行った事までは覚えていました。
そこから先の記憶は無いようです・・・
自分の服装を確認するとファンタジー世界に良くある服装をしています。
キリトは自分が巻き込まれた状況を分析し始めました。
VRゲームの世界、何らかの事件に巻き込まれて北海道辺りに連れてこられた、夢を見ているなどの候補が上がります。
手で毟った草の感触がゲームとは思えない事からVRゲームの世界が候補から外れます。
土を掘り返して出てきたミミズが奇怪な声を発して鳴いた事から現実世界だという可能性が薄れます。
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木を切る音が聞こえてきたのでキリトは接触を試みる事にしました。
何が起こるのか分からない世界に迷い込んでいるので結構な勇気ですね。
音のする方に向かうキリトが子供の頃の自分が男の子と女の子と一緒にこの世界で遊んでいる風景を幻視しました。
これは前回アンダーワールドに来ていた時の記憶の断片だよね?
キリトは自分が子供時代をこの世界で過ごしていたと感じた事を不思議に思っています。
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キリトの目の前に少年が出てきました。
彼はユージオと名乗ります。
キリトもユージオもお互いの事を忘れているようです。
キリトはログアウトする時にアンダーワールドでの記憶は消されるので覚えて無いのね。
ユージオの記憶までも消されているのは驚きですね。
キリトがログインする度にユージオは初対面からやり直しているって事なのか?
それともキリトがアンダーワールドにログインするのは2回目なのか?
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彼は木こりをしていると言っています。
気の言い性格をしているユージオはキリトに昼食のパンを分けてくれます。
キリトはユージオのAIとは思えない受け答えから彼がテストプレイヤーかラースのスタッフだと期待しました。
しかしユージオはこの世界の住人のようでした。
記憶を失っていると自己紹介したキリトの事を《ベクタの迷子》と呼んでいます。
ユージオはたまにベクタの迷子が現れると言われていると言っています。
ユージオはベクタの迷子に会ったのは始めてだそうです。
ベクタの迷子と呼ばれるのがテストプレーヤーやラースの関係者のようですね。
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ユージオは親切にも木こりの仕事が終わるとキリトを自分が住む《ルーリッドの村》に連れて行ってくれます。
ベクタの迷子と説明すると村を守っている衛士も通してくれました。
ユージオの紹介でキリトは教会で世話になる事になりました。
教会にはシスター・アザリアと見習いのセルカと数人の子供が暮らしていました。
子供たちは流行り病で両親を失ったそうです。
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キリトはこの世界が存在する意味を知りたいとの欲求に駆られる事になります。
その為にはルーリット村を出て央都に向かう必要がありました。
この世界のルールに疎い自分だけでは困難な道行きになりそうだと考えた彼はユージオを引き込めないか?と考えます。
暇なキリトはユージオの手伝いを始める事にします。
ユージオもキリトが手伝いを申し出てくれると期待していたようです昼食のパン代を二人分用意していました。
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キリトとユージオはギガスシダーを切り始めます。
ユージオから一生を費やしてもギガスシダーは切れないと教えられたキリトは焦ります。
ユージオは天職である木こりの仕事を放り出せないと言っているので央都を目指す為には是が非でも仕事を完遂して貰う必要があります。
与えられた天職を完遂した者には次の天職を選ぶ権利が与えられます。
キリトはその権利を使いユージオに村を出て貰おうと考えました。
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キリトはもう少し破壊力のある武器は無いのか?と問いかけます。
ユージオは斧は無いが剣ならばあると言って、苦労して《青薔薇の剣》と呼ぶ綺麗な剣を持ってきました。
その剣は物凄く重く、キリトは筋トレの鬼である直葉と同じくらいの重さだ、と感じています。
そうかそうか・・・直葉は意外とマッチョなんだね。
キリトは苦労して青薔薇の剣でギガスシダーを切りつけました。
途中で重さに耐えきれず剣筋がぶれたので狙った場所とは違う個所にめり込みました。
ユージオは青薔薇の剣がギガスシダーに2セン(長さの単位のようだ)も切り込んでいると驚いています。
キリトは青薔薇の剣ならばギガスシダーを切り倒せるかもと感じてます。
問題は自分のステータスが青薔薇の剣を扱うには低すぎる事でした。
どうにかして自分のステータスを上げる必要があるのですが、その方法が思いつきませんでした。
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キリトはユージオから幼馴染のアリスと云う女の子が整合騎士に連れて行かれた事を教えられます。
ユージオは幼い頃にアリスと二人で北の洞窟に行ったことがあり、そこで青薔薇の剣を発見したんだそうです。
その冒険の途中でアリスが転んでしまいダークテリトリーに手をついてしまったそうです。
禁忌目録に抵触したアリスは整合騎士に央都に連れて行かれ審門に掛けられた後処刑されたそうです。
しかしユージオにはアリスが生きていると思えるそうです。
キリトはアリスの事を綺麗さっぱり忘れています。
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アリスはシスター・アザリアの後継者になる予定でした。
優秀だったアリスが居なくなりアザリアは気落ちしていたそうです。
しかし後継者を育てない訳にはいかないのでアリスの妹のセルカが教えを受けているそうです。
セルカにはアリス程の才は無いそうです。
ユージオはセルカがアリスの様になろうと頑張り過ぎていると心配していました。
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安息日の前の晩にキリトはセルカにアリスの事を聞いてみる事にします。
セルカは最初、自分に姉は居ないと否定します。
キリトがユージオから話を聞いたと伝えると、ユージオがアリスの事を覚えていたと喜んでいます。
ユージオはアリスが連れ去られた事に責任を感じているようです。
セルカはアリスが居なくなってからユージオが笑わなくなったと言っていました。
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セルカがアリスが整合騎士に連れて行かれる事になった理由を聞いてきました。
彼女はユージオに聞いても教えてくれないと言っています。
キリトは迂闊にもアリスが北の洞窟を抜けて闇の国の土に手を触れさせてしまった事を伝えてしまいました。
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翌日の安息日にセルカが居なくなりました。
キリトはシスター・アザリアからセルカが居なくなったと知らされます。
キリトは村を案内しようとやってきたユージオと一緒にセルカを探しに行く事になります。
キリトは昨晩アリスが闇の国の土に触れた事を教えたのが原因だと考えセルカが北の洞窟に向かったと予想します。
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北の洞窟に到着するとユージオが「システム・コール!リット・スモール・ロッド!」と叫んで草穂の先端に光をともしました。
キリトが驚いて何をしたんだ?と問うとユージオは神聖術だよと教えてくれます。
キリトはシステム・コールなどのゲームシステムに干渉する用語は全て神聖術として扱われている事を知りました。
この世界をデザインしたのは現実的な人間らしいと感じています。
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洞窟を進むとセルカの悲鳴が聞こえてきました。
二人の前に30人程のゴブリンが現れます。
彼らはセルカを気絶させ拘束して荷馬車に積み終えていました。
ゴブリンの隊長が出て来てキリトとユージオを殺して肉にしろと指示します。
男に商品価値は無いが女の子は奴隷として売れるそうです。
キリトはセルカを助ける為にゴブリンと戦う事を決めました。
この段階でキリトはこの世界の住人が人間と同じような魂を持っていると認識しています。
自分の行動の結果セルカとユージオを殺させる訳にはいかないと考えていました。
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キリトはユージオに指示して手直なゴブリンに体当たりを慣行しました。
ゴブリンはキリトやユージオよりも小柄なので吹き飛ばされます。
二人は篝火を倒して消します。
そしてゴブリンが落とした武器を手に取りました。
ここでゴブリンがユージオの持っている草穂の先の光が苦手だと分かります。
ユージオに光を使いゴブリンを牽制するように指示してキリトは隊長を倒す事にします。
《蜥蜴殺しのウガチ》と名乗ったゴブリンと戦う事になります。
キリトはここでソードスキルを使います、当初は型をなぞって斬撃を加えようと考えていたようです。
ここで彼の予想を超えた現象が発生しました。
ソードスキルのモーションを取るとSAOの様にシステムアシストが掛かりソードスキルが発動しました。
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キリトはウガチの左腕を斬り飛ばします。
ゲームならばウガチはダメージを受けて行動が停止するところなのですが怒れるウガチが反撃してきました。
キリトは左肩を斬られてしまいます。
キリトは傷を負うと相応の激痛に見舞われる事を知りました。
ここがラースにより作られた世界ならば、なんで仮想世界に痛覚を残しているんだ?との疑問を持ちます。
動けないキリトを援護する為にユージオが滅茶苦茶な動きでウガチに斬りかかりました。
ウガチの攻撃がユージオの腹を裂きユージオは瀕死状態になってしまいます。
キリトはユージオを助ける為に必死になりソードスキルを放ってウガチの首を飛ばしました。
隊長が殺された事で多くのゴブリンは萎縮したのですがウガチに代わり隊長になれると意気込んだ一体が掛かって来ました。
キリトはその個体を斬り伏せて残ったゴブリンを威嚇します。
キリトの事を強者だと認めたゴブリンは慌てて逃げ出して行きました。
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キリトはセルカを起こしてユージオを救って欲しいとお願いします。
セルカは自分はアリスじゃないと言って無理だと否定します。
キリトがユージオはセルカを助ける為に戦ったんだと教えると覚悟が出来たようです。
セルカは自分を介してキリトの生命力をユージオに送り込む神聖術を使いユージオを助ける事にします。
ユージオの傷は想像以上に重かったのでこれ以上やるとキリトまで死んでしまう状況に陥ります。
ここでキリトは懐かしい誰かの声を聞く事になります。
その声は、いつまでもセントラル・カセドラルのてっぺんで、キリトとユージオを待っている、と言っていました。
謎の存在の助けを借りてキリトとユージオの双方が助かったようです。
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三人が村に戻ると大騒ぎになっていました。
村では居なくなった三人の捜索隊を出すか協議していたようです。
村の掟を破り、北の洞窟に行った事を咎められますが、キリトが持ち帰ったウガチの首を見せると事態が急変しました。
ユージオとセルカがゴブリンが北の洞窟で野営していた事を伝えると村の防衛をどうするかって話しに変わりました。
三人は無罪放免となりました。
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翌日の仕事を免除されたキリトとユージオは疲労の回復に当てます。
その次の日から木こり作業を再開しました。
キリトは死にかけたユージオが、ユージオとアリスとキリトが昔から友達だったと口走った事を覚えているか?と問いかけます。
ユージオはそれを覚えていました。
彼はアリスが連れ去られた日にもキリトが村に居たような気がすると言っています。
キリトはセルカに治療されている時に誰かの声を聞いたか?と問いかけます。
ユージオは誰の声も聞いていないと答えました、謎の人物の声を聞いたのはキリトだけのようですね。
謎の声はアリスのモノだったと思われます・・・アリスは生きているって事なのか?
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ゴブリンとの戦闘経験を経て自分のステータスが上がっていると確認したキリトは青薔薇の剣を使いギガスシダーを斬る事にしました。
ソードスキルを使い見事な斬撃を放ちます。
それを見たユージオが剣術なのか?と問いかけてきました。
キリトは《アインクラッド流》だよ、と答えます。
ユージオが剣術を教えて欲しいとお願いしてきました。
キリトがユージオに剣術を教える事になります。
二人は剣術の的としてギガスシダーを使う事にしました。
青薔薇の剣の破壊力は凄まじかったようでギガスシダーを切り倒す事に成功してしまいました。
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ギガスシダーを切り倒した事により開墾地を広げられる事になったので祭りが開催される事になりました。
主役はギガスシダーを切り倒してユージオとキリトです。
二人はセルカに促されて踊りの輪の中に入る事になりました。
歌い踊っていると村長にしてセルカの父であるガスフトの演説が始まりました。
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ガスフトは天職を完遂したユージの処遇を発表しました。
彼は決まりに乗っ取りユージオに好きな天職を選ばせる事にしました。
キリトはここでユージオが農民や羊飼いになると言わないか心配になります。
ユージオは剣士になると宣言しました。
彼が村から居なくなると聞いて村人の反応は微妙なものとなります。
働き手が失われる事を残念に思っているようです。
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ユージオがザッカリアの街で衛兵隊に入り腕を磨くと宣言した事に不服を申し出る者が現れます。
村の衛士長のジルクとその父親の前衛士長ドイクでした。
二人はザッカリアの衛兵隊に入るのは自分の方が先だ、順番を守れと主張しました。
どちらの腕が優れているのか試す為に決闘が行われる事になります。
禁忌目録で殺人を禁止されているので、決闘は寸止めで行われますが、青薔薇の剣では相手を殺してしまう可能性がありました。
キリトはユージオに相手の武器を破壊しろとアドバイスしました。
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ジルクの腕は予想よりは良いようですフェイントを使った攻撃をしてきました。
キリトはユージオが教えていない技を使うのを見て驚く事になりました。
ユージオは見事にジルクの剣を破壊しました。
ユージオの剣技を見た村人は誰も文句を言わなくなりました。
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祭りで悪酔いしたキリトはセルカに肩を借りて教会に戻って来ました。
彼女から冷水を貰い飲み干します。
キリトはセルカにもっとユージオと話したかったんじゃないか?と詫びます。
キリトはセルカがユージオに惚れていて彼を村から連れ出そうとしている自分は彼女の邪魔をしていると考えています。
いずれはユージオと所帯を持ったかもしれないのに御免と謝っています。
セルカはキリトの言い様に呆れているようです。
セルカはユージオの事が好きなようですが彼がアリスを探しに央都に向かうのを喜んでいました。
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セルカはアリスの真似をして闇の国の土に触れる為に洞窟に行ったわけではないそうです。
彼女は自分の限界を知る為に洞窟に行ったそうです。
何となく自分を卑下しているセルカをキリトは励まします。
君にしかできない事をしたんだ、セルカだけの才能をゆっくり育てていけばいいんだ、と励ましました。
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キリトはここで自分が本物の桐ケ谷和人なのかメディアに保存された複製なのか確認する事にします。
キリトにはこの世界の住人たち人口フラクトライトの様に禁忌目録に逆らえないとの縛りはありません。
キリトは禁忌目録の条項をほとんど知りません。
そこで自分自身の課しているルールを破れるか試す事にしたようです。
複製品ならばルールを破れないだろうと予想したんだね。
キリトはセルカの額に口づけしました。
セルカは真っ赤になって照れています。
何をしたの?と聞かれたキリトは《剣士の誓い》的なものだと答えました。
セルカはおでこじゃなかったら整合騎士が飛んできていた、と言っていました。
誓いの内容を聞かれて、アリスを連れ戻すと誓いました。
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翌朝、セルカのくれた弁当を持ってキリトとユージオは出発します。
ギガスシダーのあった森への分岐点でガリッタ爺さんが待っていました。
彼はギガスシダーを切り倒したユージオを讃えています。
ユージオは、キリトと青薔薇の剣のお陰で切り倒せたと言ってキリトを紹介しました。
ガリッタはキリトを見て、変動の相じゃな、と言っていました。
ガリッタが二人をギガスシダーの元まで連れて行き餞別をくれる事になります。
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ガリッタはギガスシダーの最頂点、真っ直ぐ伸びた梢を切れ、と言ってきます。
そこが最もソルスの恵みを吸い込んだ個所なんだそうです。
一刀で切れと言われて躊躇したユージオに変わりキリトが梢を切り離しました。
ガリッタ老人は分厚い布を取り出して切り取られたギガスシダーの枝を慎重に包みました。
それを渡して来て央都セントリアに到着したら北七区に店を構えているサードレという名の細工師に預けると良い。
強力な剣に仕立ててくれるはずじゃ、と教えてくれました。
もう少しギガスシダーを見ていくと言ったガリッタ老人と別れて二人はルーリットの村を出ました。
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時系列的にはキリトはジョニーに襲われた後だと思うんですが、何故アンダーワールドに来ているんでしょうね?
キリトとユージオは無事に央都に辿り着けるんだろうか?
現実世界のキリトがどうなっているのか気になりますね。
アンダーワールドに存在しているので生きてはいるようですが・・・
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成分美少女戦闘戦略恋愛ラッキースケベ
評価AAAABBB
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