ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第12巻 アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)

概略:
キリトはカーディナルから人界で起こっているアドミニストレータの企てを知らされます。カーディナルは自分の事をシステムの不調を直す為のサブシステムと言っていました。カーディナルはアンダーワールドが作られた目的を推察し自分が消し去ると云う悲壮な覚悟を決めています。カーディナルの助力を得てキリトとユージオはアドミニストレータの元に向かいます。途中で整合騎士たちとの死闘を繰り広げる事になります。美人整合騎士とキリトの死闘が行われる事になりました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2013/4/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-891529-8
雰囲気:公理教会の秘密、vs整合騎士、美人整合騎士登場、転落
.
>>
第七章 二人の管理者 人界暦380年5月
>>
キリトはカーディナルから重要な話を幾つも聞かされる事になりました。
カーディナルがアドミニストレータの事を双子の姉と言った理由が開かされます。
管理者権限を得たクィネラは天命が減るのを止め肉体年齢を10代の美少女状態に戻したそうです。
そして人界人が文明を発展させるのを妨げる為に各地に神聖力を吸い取るオブジェクトを配置したそうです。
ルーリットの村に存在したギガスシダーもその一つでした。
人界の神様になったアドミニストレータにも越えられない壁が発生する事になりました。
元々フラクトライトの記憶領域は150年分程あるそうですが長く生き過ぎたクィネラのフラクトライトは空白域が枯渇して自分の記憶が失われてしまう状態になりました。
.
この問題を解決する為にクィネラは恐ろしい手段を実行に移したそうです。
神聖術の才能に恵まれた一人の少女を自分の元に招き、彼女のフラクトライトに自分を複写しようと試みました。
最初にクィネラは管理者権限を得る為にカーディナルシステムを自分のフラクトライトに複写したそうです。
その段階でカーディナルはクィネラの中にコピーされたようです。
カーディナルはアドミニストレータに取り込まれてから、この瞬間を待っていたそうです。
アドミニストレータが自分のフラクトライトを女の子にコピーした事で一時的に管理者権限を持つ存在が二人になりました。
ここでカーディナルは反撃を試みてアドミニストレータを管理者権限を使い抹殺しようとしたそうです。
.
神聖術の撃ち合いになったそうですがアドミニストレータが自分の優位性を認識する事で状況が急転したそうです。
カーディナルが乗り移った女の子はアドミニストレータよりも体格が小さかったそうです。
アドミニストレータは神聖術の発動を禁じて物理攻撃に切り替えたそうです。
カーディナルは状況が不利になったと理解してアドミニストレータの前から逃げ出し彼女がアクセスできない領域に逃げ込んだそうです。
.
今のカーディナルはシステムだった頃のサブシステムなんだそうです。
元々カーディナル・システムはメインプロセスとサブプロセスが動いていたそうです。
サブプロセスはメインプロセスに問題が発生した場合にそれを修正する役割を担っているそうです。
メインプロセスであるアドミニストレータは《世界を維持せよ》との命令に従っていて、サブプロセスであるカーディナルは《メインプロセスの過ちを正せ》との命令に従っているようです。
.
アドミニストレータから逃げ延びたカーディナルは世界各地に自分の目となる虫を放って大図書館でアドミニストレータを倒せる可能性のある存在の登場を待っていたそうです。
そしてキリトを見つけ出したと言っています。
キリトの髪の毛の間にシャーロットと云う黒蜘蛛が張り付いていました。
カーディナルはシャーロットを通してキリトを観察していたそうです。
.
カーディナルはアンダーワールドに危機が迫っている事を教えてくれました。
《負荷実験段階》について教えてくれます。
その内容はダークテリトリーの軍勢が人界に攻め込んでくる事だそうです。
本来ならば人界でもダークテリトリーからの侵入者との戦いを重ねて強い軍隊が発生していたそうです。
しかしアドミニストレータが人界を停滞させた事でそれが成されず人界人は弱いままになっているそうです。
アドミニストレータが整合騎士を作り出し彼らに絶大な力を与えダークテリトリーからの侵入者を討伐させていました。
カーディナルは整合騎士は強いが数が違い過ぎるので人界はダークテリトリーに負けると言っています。
.
このままでは人界はダークテリトリーの軍勢に蹂躙されてしまうのでカーディナルはその時が来たら自分の手でアンダーワールドを消去すると言っていました。
カーディナルはこの世界の作り手であるラースは人界とダークテリトリーを争わせる事を企図していると判断したそうです。
殺し合う事を望まれた世界は存在する必要は無いだろうとカーディナルは考えたようです。
キリトは菊岡が自衛官だと気付いているので否定する事はできませんでした。
キリトはアンダーワールド人の事を人間と同じ様な魂を持っている存在だと考え始めているのでカーディナルの考えに賛同できないようです。
しかし彼にはカーディナルの考えを変えさせるだけの対案はありませんでした。
キリトは最後までアンダーワールド全体を守る為の方法を模索すると言っています。
カーディナルは妥協案として自分が世界を消し去る前にキリトに10人程のフラクトライトを選ばせて保持させると言ってきました。
キリトは自分と知り合いだからって理由だけで対象者を選んでも良いのか?と迷っています。
.
カーディナルが、知りたかった事を試したい、と言ってキリトを立たせます。
キリトとカーディナルは体格差が大きかったのでカーディナルは椅子に乗ってキリトの前に立ちました。
カーディナルはキリトに自分を抱きしめさせ、自分もキリトを抱きしめました。
カーディナルは人間の温かさを感じて、自分は間違っていなかった、充分に報われたと言っています。
カーディナルの悲壮な覚悟を知り、キリトは彼女の作戦に協力する事にしました。
.
カーディナルからユージオには聞かせられない話を聞かされます。
ルーリットの村を開いたベルクーリはアドミニストレータによって最初の整合騎士にされていました。
そして本来は人界の守護者であるドラゴンを殺させたそうです。
青薔薇の剣はドラゴンが認めた者に与えられる神器だそうです。
.
ユージオも交えて今後の対応を話し合う事になりました。
ユージオはアリスの記憶を取り戻したいと言っています。
カーディナルが《シンセサイズの秘儀》を解く方法を知っていると聞いて喜んでいます。
カーディナルはアドミニストレータが整合騎士を作り出している方法を教えてくれます。
禁忌目録に違反する可能性が高く神聖術に優れている者か剣術に優れている者を整合騎士にしているそうです。
候補者の一番大事な記憶を封じてそこに《敬神モジュール》と呼ぶ三角柱を埋め込むそうです。
記憶を全て消去すると、獲得した剣術も失われてしまうので大事な記憶を一部消去しているんだそうです。
《敬神モジュール》を埋められるとアドミニストレータを妄信するようになるそうです。
元に戻す為には《敬神モジュール》を抜き出し、アドミニストレータに奪われた記憶を取り戻す必要があるそうです。
アドミニストレータは奪った整合騎士の記憶を恐らく自分の居室に保管してあるそうです。
アリスを元に戻す為にはセントラル・カセドラル最上階にあるアドミニストレータの居室に到達する必要があります。
.
恐らく途中で整合騎士が邪魔をしてくると思われます。
整合騎士に対抗する為にカーディナルはキリトとユージオに《武装完全支配術》を教える事にします。
キリトには黒いの、ユージオには青薔薇の剣の記憶を探らせたようです。
二人は記憶を探り当てカーディナルが術式を作り出しました。
.
カーディナルの作った術式は《エンハンス・アーマメント》で終わっていました。
キリトとユージオはエルドリエの唱えた術式の最後がリリース・リコレクションに成っていたと指摘します。
カーディナルは武装完全支配術には《強化》と《解放》の二段階が存在すると教えます。
《解放》を行うには慣れが必要で最初は無理だと言っていました。
《解放》を行うと武器の記憶が解放されて荒ぶる力が引き出せるそうです。
初心者にはその制御は無理だと言っていました。
.
この世界では自分の所有物が自分の手から離れて24時間が経過すると所有権を失います。
キリトとユージオが所有権を失う時刻が迫っていました。
カーディナルはお別れを言って二人を送り出す事にします。
キリトはカーディナルともっと話したかったと感じていました。
.
>>
第八章 セントラル・カセドラル 人界暦380年5月
>>
キリトとユージオは武器の保管庫に到達しました。
そこには数多くの神器が収蔵されていました。
キリトは公理教会の威光を信じていないアドミニストレータが公理教会以外の武装集団が現れないように集めたんだと予想しました。
黒い剣と青薔薇の剣を取り戻した二人は保管庫から出ようとしていました。
そこに整合騎士が襲い掛かって来ました。
最初にやって来たのはエルドリエを倒した時に襲って来た整合騎士です。
キリトとユージオは連携攻撃を使い整合騎士を倒す事になりました。
キリトが整合騎士の放つ矢を剣を高速回転させて弾き返す間にユージオが接近して青薔薇の剣を使い連撃を放ちました。
整合騎士は連撃を知らなかったようです。
.
敗れた整合騎士は二人が使った技の名前を聞いてきました。
ユージオが二連撃技《バーチカル・アーク》と教えると連撃の存在に驚いています。
キリトはアインクラッド流防御技《スピニングシールド》だ、と教えました。
整合騎士はキリトとユージオの見事な技をみて二人の事を穢れた存在ではないと認めています。
整合騎士は名前を名乗り、アドミニストレータの命令を達成できなかった自分は無期限の凍結刑になるだろう、そのまえに天命を断って欲しい、とお願いしてきました。
.
整合騎士はデュソルバート・シンセシス・セブンと名乗りました。
この名を聞いたユージオが激しい怒りに駆られる事になりました。
彼はアリスの事を連れ去った整合騎士でした。
デュソルバートを殺そうとしたユージオの事をキリトが止めます。
キリトはデュソルバートもアドミニストレータに記憶を操作された人間だと言ってユージオの事を止めます。
デュソルバートにアリスを連行した事があるかと聞くと彼は忘れていました。
キリトが理由を教えています。
整合騎士はアドミニストレータによってこの世界に召喚されたと教えられています。
自分の同僚を自分が見つけた事を覚えていられると整合性が取れなくなるのでアドミニストレータが記憶を消したんだと断定ました。
自分が元は人間だったと教えられたデュソルバートはその場に留まり二人を追うのを止めました。
.
デュソルバートを倒して階段上りを再開した二人の前に二人の女の子が現れました。
二人は修道士見習いのフィゼルとリネンと名乗りました。
二人はセントラル・カセドラルにダークテリトリーからの襲撃者が侵入したとのアナウンスがあった。
セントラル・カセドラルの住人には自室で待機するように命令が出ている。
誰にも見咎められる心配がないので侵入者を見に来たと言っています。
二人はキリトとユージオに向かって、頭の角があるか、口の中に牙が生えているのか確認させて、と言ってきました。
キリトは二人の相手をしたくないようでユージオに対応を任せます。
ユージオが二人にダークテリトリーからの襲撃者ではないと確認させてあげました。
ユージオに角も牙も無いと確認できた段階で二人がフルネームを明かす事になりました。
.
リネル・シンセシス・トゥエニエイト、フィゼル・シンセシス・トゥエニナイン。
ユージオはリネルに毒剣を刺されてマヒ状態になってしまいます。
キリトも高速移動して襲い掛かってきたフィゼルに毒剣を刺されてマヒ状態になりました。
リネルとフィゼルが動けないキリトとユージオを引き摺って階段を上り始めました。
.
道中暇なので二人が整合騎士になった経緯を教えられる事になりました。
二人はアドミニストレータの命令でセントラル・カセドラルに務める男女によって作られたそうです。
二人が作られたの理由はアドミニストレータが蘇生術の研究をする為でした。
同じ目的の為に多くの子供が作られたそうです。
作られた子供は二人組を作らされて互いに殺し合いをさせられたそうです。
天命が尽きるとアドミニストレータにより蘇生術が施されたそうです。
しかし蘇生術は完璧ではなく死んでしまう子供や爆発する子供が多かったそうです。
リネルとフィゼルは一撃で殺した相手は蘇生術で復活する確率が高い事を知り殺しの腕を高める為に自主練習を繰り返したそうです。
やがてアドミニストレータが蘇生術の再現は不可能と結論付けたので二人の天職は終わりました。
.
天職が終わった二人は新たな天職を選べることになり整合騎士を選んだそうです。
しかし幼い二人では整合騎士にはなれないと元老に言われて新米の整合騎士と試合をする事になったそうです。
そこで二人は整合騎士を一撃で殺してしまったそうです。
それを知りアドミニストレータが二人を整合騎士としたそうです。
しかし勉強が足りないので修道女見習いにされ二年も法律や神聖術を学んでいるそうです。
それが不満な二人はダークテリトリーからの侵入者を自分たちが片付ければ認められると考えたそうです。
.
50階で待ち構えていた5人の整合騎士と相対する事になりました。
リネルとフィゼルは自分たちが侵入者を捕まえたんだ、と主張しています。
リネンとフィゼルは整合騎士と仲が悪いようですね、喧嘩腰でした。
二人はアドミニストレータにそのように報告して欲しいと言ってキリトとユージオの首を落とそうとしてきました。
ここでキリトが動き出し、リネンとフィゼルから毒剣を奪い取り二人を刺しました。
.
キリトが動ける事に驚愕している二人に理由を教えています。
キリトは最初から二人の事を疑っていました。
二人の持つ短剣に毒が塗られていると予想して解毒術式をかけていたそうです。
ユージオに解毒剤を飲ませて、武装完全支配術の詠唱をしておけと言って整合騎士との戦いを始めました。
.
5人の整合騎士はファナティオ・シンセシス・ツーに率いられていました。
キリトがファナティオに向かって駆けだすと配下の4人が攻撃を仕掛けてきました。
ファナティオは彼らの事を自分が鍛えた《四旋剣》(しせんけん)と呼んでいます。
彼らは4人で連続の横斬りを放つ事で連撃のような攻撃をしてきました。
これに対してキリトは攻撃を躱された整合騎士を盾に使う事で彼らの連携を突破しました。
.
キリトがファナティオに斬りかかる寸前に武装完全支配術が完成して放たれます。
放たれたのは光線でした。
キリトの動きを封じたファナティオが自分の剣を自慢気に解説し始めます。
彼女の《天穿剣(てんせんけん)》はアドミニストレータが作らせた1000枚の鏡が元になっているそうです。
アドミニストレータは1000枚の鏡で太陽光を収束して光学兵器を開発しようとしたようです。
光線を放つ事には成功したそうですが仕掛けが大掛かりだったのでアイディアは廃棄したそうです。
作り出した1000枚の鏡を利用して天穿剣を作ったそうです。
.
自慢が終わったファナティオはキリトに止めを刺そうとしてきました。
キリトは神聖術で鏡を作り出して光線の軌道を逸らします。
跳ね返った光線がファナティオの兜に当たり素顔が露になりました。
驚きです・・・これまでおっさんだと思っていたファナティオは綺麗なお姉さんでした。
キリトはファナティオの光線を防ぐ為に彼女に近距離戦を挑む事にしました。
キリトの連撃に対してファナティオも連撃で応戦してきました。
彼女は相手に接近されるのを防ぐ為に密かに連撃の訓練を積んでいたようです。
.
彼女は自分が女だと知られると敵に手加減される事が嫌で顔を隠していたそうです。
ダークテリトリーの暗黒騎士でも手加減してきたそうです・・・彼女美人さんだから分かる気がします。
キリトはファナティオ攻略の糸口を見つけたようです。
「ファナティオお嬢様」と言って彼女の事を挑発しています。
長い黒髪に櫛を入れ唇に紅を指している理由を指摘すると、100年近い片思いをしている事を教えてくれます。
キリトはファナティオの心を動かそうとしているようです。
彼女にとって一番大事な事を問いかけています。
キリトは、彼女も自分と同じ人間だ、あんたみたいな人間が普通に恋して、普通に暮らせるようにアドミニストレータを倒す、と告げます。
ファナティオは公理教会の権威が失われればダークテリトリーからの攻撃に抵抗する手段を失うんだぞ、と言っています。
それに比べれば自分の恋心など麦屑に等しいそうです。
.
ファナティオはキリトが密着している状態で天穿剣の記憶を解放しました。
天穿剣から周囲に向けて光線が放たれる事になりました。
天穿剣を握っている彼女も光線に穿たれる事になりますがキリトをここで倒そうと必死なようです。
ここでユージオが用意しておいた武装完全支配術を解き放ちました。
ユージオの青薔薇の剣の武装完全支配術は氷の蔓を放ち絡め取った物体を氷結するってものでした。
ファナティオと4人の整合騎士は氷柱に封じ込められる事になりました。
.
ユージオはキリトを回復させる為に武装完全支配術を解こうとしてキリトに止められます。
ファナティオは青薔薇の剣が発生させた氷柱を突き破り再び光線を放とうとしてきました。
ここでキリトが黒い剣の武装完全支配術を放ちました。
黒い剣はギガスシダーの様な巨大な黒い刃となり天穿剣の放った光線とぶつかる事になりました。
ギガスシダーがソルスを吸い込む特性を持っていたのでせめぎ合いに勝つ事になります。
ファナティオはキリトの攻撃により胴体に大穴が穿たれる事になりました。
.
勝敗が決したので子供二人に解毒薬を与えます。
ユージオは拗ねている二人にキリトとファナティオが強いのは心が強いからだと伝えました。
キリトは倒れているファナティオを治療しようとしていました。
しかし彼女のダメージは大きく傷が塞がらないので天命がどんどん消滅していきます。
ユージオにも手伝ってもらい懸命の回復を続けますが助かりそうもありません。
ユージオはキリトを諦めさせようとしますがキリトは自分の手で彼女の天命を消させる訳にはいかないと否定します。
ここでキリトはフラクトライトではない自分はこの世界で死んでも本当に死ぬわけでは無いとユージオに言ってしまいそうになります。
キリトは途中で言葉を止めましたがユージオはキリトが何者なのか?って疑問を持つ事になりました。
.
自分だけではどうにもならないと判断したキリトはカーディナルに頼る事にしました。
アドミニストレータを倒す為にと渡されたカーディナルの髪から作った短剣をファナティオに刺しました。
カーディナルの呆れ声が聞こえてきました。
彼女はキリトならば、このような使い方をする可能性も予想していたと言っています。
カーディナルはキリトを咎める事はしませんでした。
ファナティオの治療には時間が掛かると言って彼女の身柄はカーディナルの元に転送されました。
.
キリトとユージオは階段が途切れている50階で途方にくれています。
50階から上の階は吹き抜け構造になっているようです。
遥かな上階を見上げていると降りてくる物体がありました。
円盤は50階まで降りて来て停止しました。
そこには一人の女の子が乗っていて行き先の階を聞いてきました。
指定した階に送ってくれると言われたので二人は行ける最上階まで送って貰う事にします。
行けるのは80階の《雲上庭園》だそうです。
.
女の子の乗ってきた昇降機が上昇を始めました。
名前を聞くと《昇降係》と答えてくれます。
彼女は107年の間、この昇降盤を操作しているそうですよ。
新しい天職を選ぶとしたら何を選ぶか問いかけると、昇降盤を使って自由に空を飛んでみたいと言っていました。
.
ユージオは彼女に課せられた天職はギガスシダーの木こりをしていた自分よりも厳しいモノだと感じていました。
キリトは天命の自然減少を術式で凍結しても魂の老化は避けられない。
記憶が少しずつ侵されていって最後に崩壊してしまうと沈んだ声で告げます。
キリトはアドミニストレータを倒して終わりじゃない、本当の難題はその先に、ってところで言葉を止めます。
ユージオにアンダーワルドの真実を教えて良いのか迷っているようです。
ユージオはアドミニストレータを倒せば、後はカーディナルに任せれば良いと思っていたようです。
その後がある可能性を示唆したキリトの言葉に驚いています。
.
キリトは話を打ち切りユージオと二人80階に入りました。
そこでは金木犀に寄りかかり寝ているアリスが待っていました。
アリスにカーディナルから託された短剣を指す事が目的だったので好都合でした。
近付くとアリスが声を掛けてきました・・・彼女は寝ていたわけでは無いようです。
.
キリトは自分がアリスの攻撃を抑え込むのでユージオが短剣を指せと告げます。
キリトがアリスに向けて突進を始めます、ユージオは後に続いて短剣を指すチャンスを伺う事にします。
アリスが剣を振ると小さな金木犀の花弁がキリトとユージオを打ち据えました。
この花弁が物凄い重さで二人は吹き飛ばされてしまいます。
二人は戦慄する事になりました。
.
アリスが寄りかかっていた金木犀が彼女の剣に武装完全支配術を施した姿でした。
パーツが小さくなり数が増えると含まれる威力が下がるのが妥当なんだそうですがアリスの剣は違いました。
彼女が《金木犀の剣》の属性を教えてくれます。
剣の原型になった金木犀は人界の神羅万象で最も旧い存在なんだそうです。
属性は《永劫不朽》だそうです。
なるほどね、歴史を持つ存在なので細かく分離しても力が残るのね。
キリトは金木犀の事を神が配置した最初の破壊不能オブジェクトと理解しました。
ギガスシダーの先輩って事ね。
.
キリトとアリスの戦いが始まりました。
アリスの剣技は大振りなのですが正確性が高かったです。
金木犀の剣は黒い剣よりも重量があるようです、それをキリトの斬撃と同様の速さで撃ち込んできました。
アリスは自分の撃ち込みを此処まで凌いだのはキリトで二人目だと言っています。
.
ユージオは青薔薇の剣の武装完全支配術を使いキリトとアリスを氷柱に閉じ込めようとしました。
一度はアリスを閉じ込める事ができましたがアリスは内側から氷柱を破壊してしまいました。
お前とは次に戦ってあるから待っていろ、と告げてキリトに止めを刺そうとしてきました。
アリスは花弁を集めて金木犀の剣に戻そうとしていました。
そこでキリトが武装完全支配術を使い黒い剣の奔流を放ち花弁と混ぜてしまいます。
ここで予想外の出来事が発生しました。
黒い剣と金木犀の剣の記憶なのかな?力がぶつかり合い大爆発が起こりました。
それにより絶対に破壊されないだろうと思われていたセントラル・カセドラルの壁に穴が開きました。
壁の近くにいたキリトとアリスは流れ出す空気に抗えず外に吸い出されてしまいました。
二人を助けようと駆け寄ったユージオの目の前で壁が自動修復されて穴は閉じられました。
二人は落下ダメージを受けて即死してしまうのだろうか?
一人残される事になったユージオはどう動く事にするのだろうか?
.
成分美少女戦闘戦略恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAABCC
.
AmazonLink: ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)

コメント

人気の投稿「過去1年間」

ラノベの感想) 最弱無敗の神装機竜《バハムート》第20巻 (GA文庫)

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第17巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) カノジョの妹とキスをした。4 (GA文庫)

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第16巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) 86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─ (電撃文庫)

ラノベの感想) 幼女戦記 第13巻 Dum spiro,spero ‐上‐

ラノベの感想) 幼女戦記 第14巻 Dum spiro,spero ‐下‐

ラノベの感想) 幼女戦記 第12巻 Mundus vult decipi, ergo decipiatur

ラノベの感想) 異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で― 第3巻 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)