ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第7巻 マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)

概略:
絶剣と呼ばれる辻デュエルを挑むプレイヤーに興味を持ったアスナが挑戦する事に成ります。絶剣に気に入られたアスナは彼女の所属するギルドに助っ人として招かれる事になりました。ALOに居たとの足跡を残したいと言う絶剣たちの願いを叶える為に協力する事になります。絶剣たちと7人でフロアボスを攻略して剣士の碑に名前を刻む事に成功しました。一度は別れる事になるのですがアスナが逃げた絶剣を追いかけた事により友達になります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2011/4/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-870431-1
雰囲気:超絶剣士、決闘後パーティーメンバーに、ボス攻略、ユウキとアスナ、絶剣との別れ、開発者はあの人だ
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アスナが絶剣の噂を聞いたのはALO内のホームで宿題を片付けている時でした。
絶剣と呼ばれる凄腕の剣士が辻デュエルを行っていると聞かされます。
リズベットとリーファが挑戦したそうですが負けてしまったそうです。
シリカは自分では相手にならないと挑戦を諦めたそうです。
キリトも挑戦して負けたと聞いてアスナは興味を惹かれる事になりました。
リーファがキリトと絶剣が切り結んだ時に会話をしていたと教えてくれます。
話した内容を聞いてもキリトは教えれくれないんだそうです。
これもアスナの興味を掻き立てる要因だったように思われます。
アスナは絶剣が強すぎて挑戦者が居なくなるのでは?との疑問を持ちました。
挑戦者が途絶えない理由を聞かされて納得する事になります。
ALOにはプレイヤーが開発したオリジナルソードスキル(OSS)を登録できる機能が実装されています。
絶剣は辻デュエルの賭けネタとしてOSSを提示しているそうです。
そのOSSの性能が破格でした。
絶剣の開発したOSSは11連撃だそうです。
ALOで広く知られている最も強力なOSSはユージーンが開発した《ヴォルカニック・ブレイザー》の8連撃です。
アスナは絶剣に挑戦する事を決めました。
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対戦に向かうアスナに向かってキリトは絶剣はVRMMOの申し子だと教えてくれます。
彼女に先入観を抱かせない為にキリトは詳細を語りませんでした。
リズベットの語る内容からアスナは絶剣が筋骨隆々としたマッチョだと想像していました。
絶剣の正体が可愛い闇妖精族(インプ)の女の子だと知り驚いています。
絶剣が明るい表情で対戦する?と問いかけてきました。
アスナは彼女に凄い力が宿っているのを感じ取りちょっとだけビビっていました。
絶剣が地上戦と空中戦のどっちがいい?と余裕の表情で聞いてきます。
それを見たアスナの剣士としてのプライドが刺激され闘志を滾らせる事に成っています。
SAOでの戦闘経験が長いアスナは地上戦を申し込みます。
二人の決闘が始まりました。
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絶剣の初撃を受けたアスナは彼女がキリトと同等の強敵だと理解します。
アスナはSAOで鍛えられた戦闘スキルを総動員して絶剣に対抗する事になります。
接近して剣を持っていない左手で絶剣のボディを殴ったりして隙を作り出します。
アスナは必殺の一撃を放ちますが絶剣があり得ない反応速度でアスナの剣を弾いてしまいます。
絶剣の剣がアスナに致命的な攻撃を加える事になりました。
絶剣が賭けネタのOSSを放ちアスナのHPが全損すれすれまで追い込まれます。
最後の11連撃目が決ればアスナは全損する事になったのですが絶剣が攻撃を止めました。
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絶剣がアスナに続きをするのか問いかけてきます。
アスナは絶剣の強さを存分に知らされたので続行を拒否しました。
絶剣が「決めた」と叫んでアスナの手を取り飛び立ちました。
見物に来てたキリトやリズベットに後で報告すると言い残してアスナは絶剣に連れ去られる事になりました。
絶剣が向かった先は彼女のパーティーメンバーの下でした。
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絶剣はアスナの事を仲間達に嬉しそうに紹介しようとしています。
アスナの名前を聞いていなかった事を思い出して照れ笑いを浮かべています。
アスナは絶剣に好印象を抱いているので笑顔で自己紹介しています。
絶剣の仲間達が我先にと自己紹介を始める事になりました。
ジュン(男)、テッチ(男)、タルケン(男)、ノリ(女)、シウネー(女)と名乗ります。
最後に絶剣がユウキと名乗りました。
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自己紹介が終わり彼らの目的を聞かされる事になります。
彼らは《スリーピング・ナイツ》と云うギルドを作っていてもう直ぐギルドを解体するそうです。
其々が忙しくなりギルドに参加出来なくなるからだそうです。
ギルドを解散する前に自分たちがALOに居たという足跡を残したいそうです。
その為にフロアボスを攻略して黒鉄宮にある《剣士の碑》に名前を刻みたいそうです。
これには厳しい条件がありフロアボスを攻略したのが1パーティーだった場合はメンバー全員の名前が刻まれますが、複数パーティーだった場合はリーダーの名前だけが刻まれます。
ですので彼らは1パーティーでフロアボスを攻略したいそうです。
通常フロアボスの攻略は最大の7パーティー49名で攻略するそうです。
アスナはいくら何でも無理じゃないかと思っています。
既に2回単独パーティーで挑戦したと聞いて驚く事になりました。
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現在の攻略最前線は27層です。
ユウキたちは25と26層で挑戦して惜しい所までフロアボスを追い込んだそうです。
しかし彼らが全滅した後に他のギルドにフロアボスが攻略されてしまったそうです。
6人では無理だと判断した彼らは7人目のメンバーとして助っ人を探していたそうです。
これがユウキが辻デュエルをしていた理由です。
彼らの純粋にゲームを楽しもうとする前向きな姿勢に撃たれたアスナは彼らに協力する事を決めました。
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アスナからスリーピング・ナイツに協力する事になったと知らされたリズベットたちがポーションなどのアイテムを提供してくれました。
装備を整えてアスナたちはフロアボスに挑む事になります。
ボス部屋の前でアスナがスパイの存在に気が付きました。
ハイディングを阻害する魔法を使うと隠れていたプレイヤーが現れます。
彼らはフロアボスの攻略を専門にしている大ギルドに所属しています。
自分たちは先遣隊で仲間が来るのを待っていると言っていました。
待ってるだけならハイディングで隠れている必要は無いんじゃないか?とアスナは訝しんでいます。
先に攻略戦をやらせて欲しいと頼むと承諾したのでアスナは彼らへの不信感を忘れる事にしました。
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アスナはまずボスの特性を知る為に無理な回復はしない作戦を取ります。
回復アイテムを使い過ぎず、ボスの行動パターンを全て探る事を目的とした戦いを行いました。
全滅してセーブポイントに戻った一同にアスナが焦った感じで報告を行います。
彼女は攻略戦の終盤でパーティーメンバーに入り口で会った大ギルドに所属するプレイヤーが仕掛けた覗き見スキルが仕掛けられていた事に気が付きました。
アスナは25層と26層でも同じようにユウキたちの攻略を覗き見されていたんだろうと予想します。
ユウキたちは今回も攻略は横取りされると理解しガッカリしています。
ここでアスナがトンデモナイ事を言い出しました。
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アスナは急いでボス部屋まで戻り、もう一回挑戦しようと言い出します。
現実時間で午後の2時過ぎなので大ギルドと言ってもメンバーを集めるのに苦労するだろうと予想しました。
急いでボス部屋に戻ると予想を超えた展開が待っていました。
ボス部屋の前には20人程のプレイヤーが待機していました。
彼らはユウキたちの攻略を覗き見していたギルドのメンバーです。
アスナが先にボスに挑戦させて欲しいとお願いすると、ここは通行止めだ、順番を守れと言われてしまいます。
リーダーらしき男性プレイヤーが1時間程で自分たちの準備が整うので待っていろと告げます。
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話し合いでは解決しないと理解したユウキが戦いでかたをつける事を選択しました。
アスナは大ギルドと揉めると後々厄介な事になると説明しようと考えていました。
しかしユウキの仲間たちは其々武器を手にして戦う気満々です。
対人戦は初めてですとウキウキしている感じです。
そこに大ギルドの仲間が押し寄せる事になりました。
大体30人くらいは居るようです。
アスナ達は挟撃される事になってしまい敗色濃厚な状況に陥ります。
さらに後ろから壁走りをしながらキリトが登場しました。
キリトはスリーピング・ナイツの後方を遮断しようとしている30人の前に出て、ここは通行止めだ、と宣言しました。
キリトは後ろの連中の相手は自分がすると言っています。
放たれた魔法をキリトはソードスキルで破壊してしまいました・・・魔法を斬ったぞ!!
一同は唖然とすることになります。
キリトはガンゲイルオンラインに一時的に参戦した事で魔法を斬る事が出来るようになっていました。
キリトはクラインを呼び出していました。
遅れて現れた彼は、道に迷っていたので来るのが遅れたと言っています。
キリトが30秒時間を稼ぐと言って戦闘が始まりました。
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アスナ達は前方に控えていた20人程のプレイヤーを倒してボス部屋に雪崩れ込みました。
ボスの行動パターンが知れているので着実にHPを削って行きます。
しかし全体への毒攻撃を防ぐ方法が無いので回復に負担が出ていました。
MP回復のポーションが心許なくなってきた頃アスナがボスの弱点を発見しました。
ボスは首の下に弱点があり、そこへの攻撃で大ダメージを与えられます。
しかし弱点が高い位置にあるので通常攻撃は届きません。
アスナは戦闘で高揚していて戦士化しているので果敢な作戦を想い付いたようです。
テッチを踏み台としてユウキがジャンプして弱点にソードスキルを撃ち込む事になりました。
激戦の中ユウキがアスナの事を「姉ちゃん」と呼んでいます。
ユウキのOSSが炸裂して見事にフロアボスを1パーティーで攻略する事に成功しました。
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祝勝会を開く事になりアスナは自分のプレイヤーホームを提供する事にしました。
ユウキたちはアスナのプレイヤーホームが気に入ったようです。
アスナへのお礼の話になり楽しい祝勝会の雰囲気が変わってしまいます。
アスナはお礼は要らないのでスリーピング・ナイツに入れて欲しいとお願いしました。
これを聞いたユウキは苦しそうにギルドはもう直ぐ解散するんで無理なんだと謝ってきます。
他のメンバーからも無理強いは出来ないと思わせる雰囲気が漂ってきました。
気配りの人アスナは国鉄宮の剣士の碑を見に行こうと話題を変えました。
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剣士の碑には27層のフロアボスを攻略した者としてスリーピング・ナイツ全員とアスナの名が刻まれていました。
記念撮影を行う事になりました。
感激したユウキがアスナの事をまたも「姉ちゃん」と呼んできました。
アスナがボス部屋でも「姉ちゃん」と呼んでたよと伝えるとユウキが狼狽しています。
ユウキはログアウトしてアインクラッドから姿を消してしまいました。
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ユウキが消えた翌日に会ったシウネーからユウキと連絡が取れないと知らされました。
彼女もユウキのリアルは知らないそうです。
シウネーからユウキはアスナとの再会を望んでいない、それはアスナの為だと言われます。
シウネーはスリーピング・ナイツの事を忘れて欲しいと言ってきます。
お礼として彼女たちの所持する全てのアイテムをアスナに渡してきました。
アスナは受け取れないと言って受け取りを拒否します。
アスナはギルドは解散しても友達として仲良くしていきたいと伝えますがシウネーにも逃げられてしまいました。
途方に暮れているアスナにキリトがヒントを出してくれます。
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キリトはユウキと剣を交えた時に彼女の置かれている状況に気が付いたようです。
キリトが示したのはある病院でした。
キリトは《メデュキュボイド》と云う医療用のVR機材からユウキの状態を予想したようです。
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受付でアスナは本名が分からないユウキの事を苦労して説明しています。
結城明日奈さんと声を掛けられる事になります。
ユウキがアスナの名前を受け付けに知らせておいたそうです。
アスナはユウキの主治医と面会する事になりました。
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現れたのは倉橋という30代前半の男性医師です。
彼からユウキが終末期医療を行っていると聞かされました。
アスナは愕然とする事になりました。
倉橋医師から、ユウキの現状を聞くか、このまま帰るか問われたアスナは聞く事を決めました。
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ユウキには両親と姉が居たそうですが既に他界したそうです。
母親が双子だったユウキを生む時にアクシデントが発生し大量の出血があり緊急輸血が施されたそうです。
そこで使われた血液がウイルスに感染していたそうです。
ユウキと姉は出産直後、父親は一ヵ月以内に感染したと予想されるそうです。
藍子という姉はアスナに何となく似ているそうですよ。
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アスナはメデュキュボイドに繋がったユウキと面会する事になりました。
メデュキュボイドは無菌室に設置されていてユウキと直接触れ合う事は出来ませんでした。
ユウキとアスナはALOで再会する事になります。
ユウキはアスナが自分を探し出してくれた事に感謝していました。
ユウキはアスナをスリーピング・ナイツの活動に巻き込んでしまった事を謝ってきました。
ユウキからスリーピング・ナイツが結成された経緯を聞かされる事になります。
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スリーピング・ナイツのメンバーは全員が終末期医療を受けているそうです。
ギルドの解散を決めたのも余命が3ヵ月と告知されたメンバーが二人も居たからでした。
次のメンバーが亡くなったら解散しよう、その前に自分たちが存在したという足跡を何か残そうと考えてフロアボスの攻略に挑戦する事にしたそうです。
ユウキの姉の藍子が初代スリーピング・ナイツのリーダーだそうです。
ユウキに自分たちの事は忘れて欲しとお願いされたアスナは「できないよ」と答えます。
アスナの答えを聞いたユウキはもう充分だ、何もかも満足した、と言っています。
アスナは何かあるでしょ、行ってみたい場所とか、と問いかけます。
ユウキが学校に行ってみたいと言い出しました。
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本人は半ば無理な願いだと思っていたようですがアスナがキリトの協力を得て叶える事になります。
キリトは学校でメカトロニクスの勉強をしています。
彼と彼の仲間がユウキの為にカメラ、マイク、スピーカーが搭載された球状のマシンを提供してくれる事になります。
これを明日奈の肩に乗せて貰うとユウキは小さくなり明日奈の肩に乗っかっている感覚を得られるようです。
明日奈はユウキを連れて職員室に挨拶に向かいます。
現国の先生はユウキの授業への参加を快く認めてくれました。
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ユウキは授業で朗読する事になります。
読書家を自負する彼女は朗読が上手でした。
クラスメート達もユウキの事を温かく迎えてくれます。
学校が終わってからユウキのリクエストに応えて彼女の住んでいた家に向かう事になります。
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ユウキの案内で向かった先に彼女の暮らしていた家が見えてきました。
ユウキはもう一度家を見られて嬉しいと感激しています。
ユウキから、この家が親戚の間で問題になっていると教えられました。
親戚の叔母がVR世界に現れてユウキに遺言状を書いて欲しとお願いしてきたそうです。
ユウキは現実世界じぇペンも持てないしハンコも押せないけど、どうやって書くんですか?と言い返したそうです。
明日奈は来月16歳になるユウキに結婚を勧めています。
結婚すれば相手の人が家の維持を行ってくれると言っています。
ユウキは大笑いしていました。
スリーピング・ナイツのジュンの名前を出すとお子様だから駄目だと言っています。
ユウキがアスナと結婚したいと言ってきます。
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その場合は明日奈が嫁にきてね、じゃないと自分はユウキユウキに成っちゃうと言っています。
ユウキは冗談だと訂正してきました。
彼女は明日奈がキリトの事を好きなんだと察していました。
ユウキはキリトも現実じゃないところで生きている感じがするから注意した方が良いよ、と忠告してくれます。
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ユウキの強さに触れた明日奈はどうすれば良いのか質問しています。
明日奈は母親との接し方に悩んでいました。
ユウキは自分には時間が無いから誰かと触れ合う時に遠慮するのは時間が勿体ないと感じるそうです。
最初からどかーんとぶつかって拒絶されても、それで良いんだ、その人の心の近くまで行けた事に変わりないと考えているそうです。
ユウキに励まされた明日奈は母親に自分の気持ちをぶつける事にしました。
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明日奈は母親の京子から転校する事を勧められています。
大学教授の彼女は明日奈の将来を心配して普通の高校へ転入させようと考えていました。
京子は明日奈に立派なキャリアを築いて欲しいと願っています。
明日奈は自分のやりたい事が見つかりそうだと考え、今の学校に残る事を希望していました。
京子の事が怖くて彼女と向き合えない明日奈は悶々としていたのですがユウキの励ましで行動に出る事になります。
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明日奈は京子にアミュスフィアを渡してALO内にある自分の家に招きます。
アミュスフィアを毛嫌いしている京子は嫌そうにしていますが明日奈の本気を感じ取ったようです。
明日奈の願いを聞き入れて待っていてくれる事になります。
アスナがホームに到着すると鏡を見ながらアバターを動かし不思議そうにしている京子が待っていました。
彼女は身体が軽いと言っています。
アスナと京子は体重に関して軽口を聞き合っています。
明日奈は京子と他愛無い話をするのが久し振りだと感じています。
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明日奈は京子を窓辺に連れて行き、そこから見える外の景色を見せました。
そこには京子の実家の窓から見える景色とそっくりな景色が広がっていました。
明日奈は祖父から聞いた話を伝えます。
祖父は京子が疲れた時に帰れる場所として家と山を守っていると明日奈に話していました。
その話を聞いて京子は郷愁に駆られたようです。
目から涙が流れだしています。
京子は普段から強がっているようですね、明日奈からALOでは泣く事を我慢する事は出来ないと伝えられ諦めます。
明日奈は周りの人を笑顔にできるような生き方、疲れた誰かを支えられる生き方をしてみたい。
今の学校で勉強や色々な事を頑張りたいと伝えました。
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翌朝、京子は態度を軟化させました。
明日奈に好成績を求めるのは変化しませんでしたが転校の話しは取り下げてくれます。
しかし成績が落ちたら再度転校の話を持ち出すそうです。
成績次第よ、頑張るのね、と言ってくれます。
もっとさー、分かり易く応援してくれても良いと思うんだけどね。
二人とも意地っ張りで感情表現が下手だよね。
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スリーピング・ナイツのメンバーとアスナの知り合いを交えたバーベキュー大会が催される事になりました。
サクヤ、アリシャ、ユージーンら一部種族の領主たちとその側近も来ていました。
27層を7人で攻略したことからスリーピング・ナイツはアルヴヘイムで有名になっています。
明日奈はギルドの解散前に思い出作りをしていると彼らの事を紹介しました。
辻デュエルで60人以上に勝ったユウキも有名になっています。
ユージーンとサクヤはユウキを自陣営に勧誘したそうです。
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ユウキとキリトが統一デュエル・トーナメントの決勝戦で対決する事になりました。
ユウキが11連撃でキリトを倒して4代目統一チャンピオンの座に就きました。
これにより《絶剣》ユウキの名はALOの枠を超えてザ・シード連結体に広く鳴り響く事になりました。
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明日奈は通信プローブを肩に乗せて、里香(リズ)、珪子(シリカ)、直葉(リーファ)携帯端末内のユイと京都旅行に行きました。
通信プローブの情報を複数のクライアントに並列して送れるようになったので、ユウキだけでなくシウネーやジュンにも京都を案内できたそうです。
結城本家に宿泊したそうです。
宿泊費が浮いたので見目麗しい京料理を堪能できたそうです。
通信プローブでは味を送る事が出来なかったのでユウキたちからズルイと連呼されたそうです。
帰ってからアスナはVR世界で料理を再現する事になったそうです。
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ユウキと楽しく過ごしていたのですが倉橋医師からアスナにユウキの容態が急変したとの知らせが届きました。
アスナはキリト、リズベット、シウネーたちにメールを送信してからユウキの元に向かいました。
到着したアスナは無菌室の中に招かれます。
倉橋医師は明日奈にユウキとのお別れをさせてあげようとしています。
メデュキュボイドが止められていてユウキの素顔が見えていました。
明日奈は彼女の表情を見て妖精のようだと感じています。
ユウキの手を握ったアスナは彼女がALOに行きたがっている事を察します。
倉橋医師にユウキがALOに行きたがっていると伝えメデュキュボイドを起動させて欲しいとお願いします。
明日奈の表情からユウキがそれを望んでいると判断した倉橋医師はメデュキュボイドを起動させます。
アスナは隣室にあるアミュスフィアを使いALOに入りユウキの元に向かいました。
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ユウキはアスナと始めて会った辻デュエルを開催していた小島で待っていました。
ユウキはアスナに渡すものがると言っています。
アスナの見ている前でユウキがOSSを披露します。
ユウキはOSSをスクロールに転写してアスナに渡してきました。
ユウキはこのOSSに《マザーズ・ロザリオ》との名前を付けます。
そして「きっとアスナを守ってくれる」と言って渡してきました。
アスナはユウキからOSSを伝授される事になりました。
アスナは自分がALOを去る時に必ず誰かに伝承させる事を約束しています。
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アスナとユウキの元にユウキを見送ろうと考えたプレイヤーが集結してきました。
ジュン、テッチ、タルケン、ノリ、シウネーが最初にやって来ました。
彼らはお別れ会は既に済ませていたらしいですがユウキが心配でお別れに来たそうです。
次の世界に行ったユウキが自分たち抜きでしょぼくれないようにカツを入れに来たと言っています。
直ぐに行くからと伝えるとユウキから、なるべるゆっくり来るんだよ、と言われてしまいます。
キリト、ユイ、リズベット、リーファ、シリカがやって来ました。
彼らの後からも1000を超えるプレイヤーが集まって来ました。
各種族の領主に率いられた彼らは少し距離を置いてアスナたちを取り囲みます。
次々に片膝をついてこうべを垂れました。
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驚くユウキにアスナが自分が皆を呼んでもらったと教えます。
呼び掛けに応じてくれた多くのプレイヤーがユウキの新しい旅が素敵なものになるように祈っていると伝えます。
ユウキは嬉しいよと喜んでいます。
ユウキは最期に自分が生きた意味を見出しました。
意味なんてなくても生きてていいんだ、最後の瞬間がこんなにも満たされているんだから。
たくさんの人に囲まれて大好きな人の腕のなかで旅を終えられるんだから。
アスナはユウキとの再会を誓います。
「ボク、がんばって、生きた・・・。ここで、生きたよ・・・。」
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ユウキの告別式が行われます。
ユウキの親戚筋の出席者は喪主を務めた叔母という女性を含めてわずか4人だったのに対して、友人を名乗る10代20代の参列者が優に100人を越えました。
式が終わっても皆は教会の広大な前庭に三々五々集まり《絶剣》の思い出話に浸っています。
アスナはその輪に加わらず礼拝堂の影にあるベンチで一人空を見上げていました。
そこにシウネーがやって来ました。
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シウネーはアスナの外見がアバターにそっくりなので直ぐに分かったと言っています。
彼女は安施恩(あんしうん)という本名を教えてくれます。
アスナは終末期医療を受けているシウネーが外を出歩いてる事に驚いています。
シウネーから治療薬の一つが劇的に効いて完全寛解したと教えられます。
シウネー自身も驚いていました。
薬の量が減ったのでシウネーは自分の最期が迫っていると勘違いしてたようです。
シウネーが改めてアスナにお礼を言って来ました。
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彼女は自分たちがユウキに頼り過ぎていた、誰かがユウキを支える必要があると感じていたそうです。
そこにアスナが現れてユウキを支えてくれたと言っています。
シウネーはジュンも症状が良くなって来ていると教えてくれました。
スリーピング・ナイツがもう一度揃うのはかなり先の事になってしまうと言っています。
アスナは次こそは自分も正式メンバーにして貰う予定ですと答えています。
そこにキリトと倉橋医師がやって来ました。
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アスナはキリトと倉橋医師が知り合いだと聞いて驚いています。
倉橋医師はキリトの作った通信プローブに興味をそそられたそうです。
彼はそれを医療用フルダイブ技術の中に活かせないかと考えています。
アスナはメデュキュボイドのテストがどうなるのか質問しています。
倉橋医師はユウキのお陰で充分なテストデータが取れた。
次は製品化に向けてメーカーと協議して行く事に成ると言っています。
倉橋医師が、ユウキはメデュキュボイドをテストした最初の人間として、初期設計の外部提供者と並んで名前が残ると思います、と言っています。
アスナは初期設計の外部提供者って発言が引っかかり誰なのか聞いてみる事にします。
倉橋医師が海外の大学の研究者の名前を教えてくれました。
アスナには聞き覚えの無い名前だったのですがキリトは彼女の名前を聞いた事がありました。
キリトはその人に会った事もあるそうです。
キリトはその人がSAOにダイブ中のヒースクリフの体の世話をしていた人だ、と言っています。
キリトはメデュキュボイドの提供者が《ザ・シード連結体》を作ったのと同じ、あの人、だと断定しています。
アスナは、現実と名付けられた世界が単なる一つの相に過ぎず、上位構造が存在し、全ての世界を包み、うねり、流れていく巨大な力の存在を感じて不安になっています。
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成分美少女戦闘戦略恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAAACC
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