ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第4巻 (HJ文庫)

概略:
アルスはアリスをべリックに紹介する事にしました。驚きだったのは幼いアリスの世話を焼いた恩人はべリックでした。テスフィアに婚約騒ぎが持ち上がり彼女が落ち込む事になりました。テスフィアの成長を保証したアルスはそれを証明する為に7ヵ国親善魔法大会に出場する事を決めます。元首会議が開かれる事に成りアルスは儀仗兵として同席する事になりました。言いなりに成らないぞ!と示す為に殺気を放って威嚇し彼女を失禁させてしまいます!

レーベル:HJ文庫
発行日:2017/12/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-1565-3
雰囲気:紹介、プレゼント、母親、世界大会、元首
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フェリネラはアルスに告白した事で動揺しているようです。
彼女はちょいファザコンのきらいがあるようです。
思い描いていた理想の男性像にアルスが合致したようなんですよね。
アルスの事を夢に見て起き抜けの彼女は悶えていました。
そこにアルスから連絡が入りました。
慌てている彼女はアタフタと応対していました。
アルスはフェリネラを女子寮の前に呼び出しました。
フェリネラはアルスに会えると感激して頑張って着飾り彼を待つ事になったようです。
アルスの目的は女子寮のアリスの部屋(テスフィアと同室)に入る事でした。
女子寮は男子生徒の入場を制限しているので勝手に入るとアラームが鳴り響く事になります。
アルスは寮長であるフェリネラに事前に連絡すれば門を通れると考えたようです。
フェリネラと合流したアルスは門を通れると誤解していました。
アルスが門を通ろうとするとアラームが鳴り進入を妨げるアームが出て来て腹を挟まれる事になりました。
申し訳なさそうにフェリネラが誤ってきました。
事前連絡しただけでは警戒システムは切れないそうですよ。
フェリネラに操作してもらいアルスは女子寮に入る事ができました。
この時アルスは頑張ったフェリネラの服装を褒めていませんよ。
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フェリネラを伴いアリスの部屋に向かいました。
ノックすると寝起きのテスフィアが扉を開けて出てきました。
目の前にアルスが居たのでテスフィアは慌てていました。
彼女の髪は寝癖で爆発していてネグリジェ姿で出てきてしまいました。
アルスはテスフィアとアリスが着替えるまで扉の前で待たされる事になりました。
フェリネラはアルスを篭絡する為にネグリジェ姿を見せるのは有効だと思い始めていました。
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アルスはアリスに「じゃあ行くか」と言い放ちました。
アリスはアルスの意図が分からず「どこに?」と驚いています。
説明が必要となりアルスは二人の部屋に入れて貰える事になりました。
アリスは問題無いようですがテスフィアは部屋の中を見られるのは不味いと慌てていました。
テスフィア、アリア、フェリネラが椅子に座り話を聞く体制になりました。
しかしアルスの座るべき椅子がありませんでした。
フェリネラがチャンスと見てアルスに「半分どうぞ」と言って椅子を開けてくれます。
彼女は1つの椅子に2人で座りアルスと密着しようとしてきました。
素晴らしい展開ですがアルスはフェリネラの好意を断ってしまいます・・・勿体ない。
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散々待たされたアルスはちょっとじれているようです。
アルスがアリスを総督の元に連れて行くと告げました。
アリスに無系統の資質が発現している事を発見したときに彼女が研究材料にされない為に自分と総督が後ろ盾になると約束していました・・・それを果たそうという事ですね。
テスフィアが同行したいと申し出てきました。
アリスが彼女の同行に賛成したのでテスフィアが付いて来る事になりました。
フェリネラは仕事の予定があるので遠慮する事になりました。
彼女はグドマ事件の背後関係を洗う事になるようです。
アルスは彼女に報告書を持ってきて欲しいとお願いしていました。
アルスからお願いされてフェリネラは大喜びしています。
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総督の元に向かう為に【フォールン】と云う街を通る事になりました。
そこにはAWRを扱う店や関連の工房が立ち並んでいてテスフィアとアリスの興味を引いていました。
アルスは帰りに見学させるから急げと二人を促しています。
総督が居る軍事施設に入るとアルスに敬意を表す魔法師が大勢いる事が分かりました。
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アリスを総督に紹介する事になりました。
べリック総督を見たアリスが予想外の態度を取る事になりました。
べリックは幼いアリスを研究施設から救い出し、彼女の世話を焼いてくれた、アリス言うところの軍人さんでした。
アリスは自分に良くしてくれた軍人が総督だと知り驚いていました。
アルスは【エレメント因子分離化計画】で行われた実験の副作用で偶然アリスに無系統の素質が生まれた事を説明しました。
べリックはアリスの後ろ盾になり安全を保障してくれました。
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アルスはべリックに【親善魔法大会】に出る気が無い事を伝えました。
べリックはアルスを大会に出場させたいようです。
【ルサールカ】と云う国から、今年は優主な魔法師が多いと言われたそうです。
親善魔法大会は各国の威信をかけた大会らしいので勝って【アルファ(アルスの所属する国)】の威信を示したいそうです。
べリックは手っ取り早くアルスを買収する事にしました。
彼の欲しがるだろう品をボーナスとして提示してきました。
彼は、他国から貴重な魔法学の古書を10冊集める、と言ってきました。
更に大会に出場してそれなりの成績を出せば来期の単位を一部免除するようにシスティに掛け合うと言ってきます。
アルスは買収される事になりました。
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テスフィアとアリスに席を外して貰いグドマ事件の経過を教えて貰う事にしました。
グドマが何者かによって暗殺された事が知らされました。
同時に【フェゲル四書】も強奪された事が知らされました。
二人はグドマを裏で動かしていた存在に心当たりがあるようです。
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アルスは彼のAWR【宵霧】を共同制作したブドナと云う老人の元を訪れます。
彼はAWRの製作を請け負う職人です。
アルスはブドナから黄金色に輝くインゴットを購入する事になりました。
ブドナでも何の金属か分からないそうです。
アルスが解析して、これを使ったAWRの製作をブドナに頼む事になりました。
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帰り道でアルスはロキへのプレゼントを購入する事になりました。
元々テスフィアとアリスが露天商が売っているアクセサリーに興味を引かれて見ていたのがきっかけです。
アルスが目利きだと判断した露天商が売り物では無いアクセサリーを見せてくれました。
それは魔石を使ったアクセサリーでした。
高額過ぎて買い手がつかないと判断して仕舞っておいたそうですよ・・・アルスはそれを購入する事にしました。
値段が360万と高額だったのでテスフィアとアリスが気に入ったアクセサリーをオマケして貰えました。
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研究室に戻るとふくれっ面をしたロキが出迎えてくれました。
ロキはアルスに付き合いグドマ事件の報告書作成を行っていました。
彼女は、アルスが疲れて寝ている自分を起こさないように外出した事を怒っていました。
テスフィアとアリスは不味いと判断して逃げ帰ってしまいました。
ロキはアルスが自分を置いてテスフィアとアリスとデートして楽しんできたと非難してきました。
アルスが購入したアクセサリーをロキにプレゼントすると彼女の機嫌が良くなりました。
アルスはロキの魔力を流し込めば綺麗な色になるんじゃないか?と教えてあげます。
しかしロキはアルスの魔力を入れて欲しいとお願いしてきました。
魔石は真っ黒になってしまったのですがロキは嬉しそうにしていました。
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テスフィアが母親のフローゼに呼び出されて実家に戻る事になりました。
お見合い話がでるだろうと予想しているテスフィアは暗い顔で実家に戻る事になりました。
テスフィアはフローゼに見限られる事を極度に恐れていました。
テスフィアはフローゼのような立派な魔法師に成りたいと思っています。
フローゼに、お見合い相手を見繕ったから、この中から選べ、と言われてしまい自室に逃げ込む事になりました。
テスフィアは魔法師として見限られたと思い込んでベッドの中で泣き崩れていました。
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フローゼはテスフィアの行く末を案じていました。
彼女は元軍人で外界での活動経験を持っていました。
システィとも親しくしていてシングルになる魔法師との才能の差を知っていました。
フローゼはテスフィアではどんなに頑張っても2桁台までしか行けないだろうと考えていました。
それでは外界での戦闘では役に立たないと思っています。
彼女は守ってきたフェーヴェル家の存続を願っていますので跡取りのテスフィアに最善の道を用意したいと思っています。
その為には有力な貴族との縁談は有効な手段のようです。
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お互いを大切に思っているのに不器用で気持ちを伝えられない親子を見かねて執事のセルバが苦言を呈しました。
セルバはフローゼが子供の頃からフェーヴェル家に仕えていました。
子供の頃のフローゼの葛藤を見てきているのでテスフィアと良く話し合う事を勧めています。
フローゼもお見合い話を受け入れる為に涙した経験があるようです。
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セルバの助言に従いフローゼはテスフィアの部屋に行き二人で話す事になりました。
フローゼは学院を退学して結婚を勧めていたのですが譲歩しました。
テスフィアが魔法師として成長できるならば学院に留まる事を認めます。
テスフィアが成長できるとの証拠が欲しいと言ってアルスの名前を出してきました。
フローゼはアルスの指導を受けてテスフィアが成長したと知っているので彼に会わせて欲しいと言ってきました。
家にアルスを招きたいと言うフローゼにアルスは貴族嫌いなので応じないですよと答えます。
テスフィアはアルスとフローゼでは喧嘩になるだろうと危ぶんでいました。
フローゼが家に招く事はやめると引いたのでテスフィアは油断してしまいました。
アルに話してみます、と言ってしまいました。
略称で呼ぶなんて仲が良いのね、どういう関係なのかしら、と言われてしまいます。
フローゼは独自の情報網を駆使してアルスの情報を漁りましたが詳しい情報を掴めませんでした。
これは異例な事で彼女の疑いの目は強くなりました。
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学院に戻ったテスフィアはアルスに頭を下げて母親に会って欲しいとお願いしていました。
アルスが断るとテスフィアが学院を退学する事になると伝えられます。
テスフィアがそれだけはしたくないと言ってきました。
グドマ事件で危険な目に遭ったのに未だに魔法師になりたいと言っているテスフィアを物好きだと感じてます。
アルスは相当な時間をテスフィアの訓練に費やしているのでフローゼの勝手にされるのを嫌いました。
フローゼの事を嫌いな貴族だと認識して対決する事に決めました。
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テスフィアは家にアルスを招かないとフローゼが言ったのでライセンスを通じた通話で話す事に成ると考えていました。
しかしフローゼはテスフィアの認識よりも行動的でした、しかも狡猾です。
テスフィアとアリスが訓練施設に出向いている間にセルバが研究室を訪れました。
アルスはセルバに連れられて理事長室に向かう事になってしまいました。
道すがらアルスはセルバが只者では無いとの印象を受けました。
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理事長室ではシスティとフローゼが待っていました。
二人は軍時代からの知り合いらしいです・・・一緒にチームを組んで外界で戦った事もあるそうです。
どうやらフローゼが知り合いのシスティに頼み込んで今回の会談が準備されたようです。
システィの立場としてはアルスの正体が露見した場合の抑え役のようです。
フローゼ・フェーヴェルですと名乗られてアルスは彼女の素性を理解しました。
フローゼは現役時代にシスティやヴィザイストと並び立つほどの地位にあり【三巨頭】と呼ばれた一人でした。
フローゼはアルスの正体を探る為に色々な質問をしてきました。
アルスはフローゼがどこまで知っているのかを探りながら会話していました。
フローゼが自分の正体を知らないと知り安堵する事に成っています。
フローゼが来ている事を知ったテスフィアが理事長室に駆け込んできたので事態が急変する事になりました。
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フローゼはテスフィアを危険に巻き込んだと言ってアルスの事を非難してきました。
テスフィアは自分がアリスを助ける為に志願して戦場に向かった事を説明します。
納得してくれないフローゼに、人を殺して覚悟が付いた立派に魔法に成ってみせる、と言ってしまいました。
フローゼは魔法師の武力は魔物に向けられるべきだと考えているのでテスフィアの考えを聞いて激怒する事になります。
下種なごろつきめいた発言をするテスフィアに退出を命じています。
テスフィアは大粒の涙を零しながら理事長室を飛び出しました。
フローゼに完全に見限られたと思ったようです。
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テスフィアを追い出したフローゼはアルスとの会話を再開しようとしました。
しかし二人のやり取りを見ていたアルスはフローゼの事をいけ好かない貴族と断定して対話を終わらせようとします。
アルスはフローゼが感じている一流の魔法師とテスフィアの差を埋めてやると宣言しました。
結構思いきった発言ですよね。
フローゼがアルスの言葉を間に受けろと言うの?と挑発してきました。
アルスは7ヵ国親善魔法大会でテスフィアに二桁への可能性があるか自分の目で確かめて下さいと宣言しました。
フローゼが立ち去ろうとするアルスに順位を聞いてきましたがアルスは答えませんでした。
最後にフローゼは、テスフィアの事をよろしくお願いします、と言ってきました。
アルスはフローゼの真意が分からなくなっています。
帰ろうとしているフローゼにシスティがアルスの事を探る事を止めるように促しています。
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アルスはテスフィアの友達を助けたいと言った真っ直ぐな思いに感心していました。
昇降口で項垂れているテスフィアにフローゼから、よろしく頼む、と言われた事を伝えました。
それを聞いたテスフィアは俄然ヤル気になっています。
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研究室でアルスに課せられた訓練をしていたロキとアリスの元にフェリネラがやって来ました。
彼女はロキ、アリス、テスフィアが親善魔法大会の選手に選ばれた事を知らせてくれました。
親善魔法大会では各学年で出場者が選ばれ半分を成績優秀者が占めるそうです。
ロキ、アリス、テスフィアは成績優秀者として選ばれました。
アルスは成績を平凡なものに抑えているので選ばれるには選考会で勝ち抜く必要があるそうです。
ロキが愚物共がアルス様の実力を知らないだけだと憤慨していました。
選手選考も学生主体で行うらしくシスティにゴリ押しして貰う事は難しいそうです。
フェリネラはタイミングが悪くアルスに会えない事が続いています、ちょっと可哀想ですよね。
会えない間もアルスへの想いを高めているのだろうか?
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アルスはロキの待つ研究室に戻る前にセルバの元に向かいました。
セルバはアルスの人格は認めていますが彼の中に潜む闇の存在が心配なので手合わせしたいと言ってきました。
アルスもその方が手っ取り早いと考え応じる事にしました。
セルバは魔力を手袋に流す事で細い糸を作り出す技を使ってきました。
彼は元暗殺者だそうです。
アルスも魔力を使って剣を作り出してセルバの糸に対抗しました。
お互いの技をぶつけ合う事でセルバはアルスの抱える闇が害にならないと判断しました。
アルスはセルバの使った技を面白いと言って感心していました。
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セルバはアルスとの対戦で得た実感をフローゼに報告しています。
アルスが害にならないと報告されたフローゼは知り合いのシングルに連絡する事にしました。
連絡したのは7位のレティ・クルトゥンカです。
彼女とも軍時代の知り合いです。
フローゼがアルス・レーギンを知っているか?と質問するとレティは可愛いですよね、と答えました。
レティはフローゼにアルスの正体がバレたのか探りを入れてきています。
レティはアルスは自分のものなのでちょっかい出しちゃだめですよ、と言ってきました。
会話の内容からレティはフローゼがアルスの事を知らないと判断しました。
フローゼからアルスの実力について質問されると片手で倒せない魔物が来たと言って通話を終わりにしています。
この辺は流石にシングル魔法師ですよね、言えない事を上手く誤魔化しています。
結局フローゼはアルスが実力がある重要人物だって事しか分かりませんでした。
しかし前向きな彼女はアルスが貴族でない事をチャンスと捉えています。
もしかしたらアルスをテスフィアの婿に迎えようと考え始めているのかも知れません。
そうなったらテスフィアはかなりのアドバンテージを持つ事になりそうですよね。
フローゼは押しが強そうですからね・・・
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アルスはロキからフェリネラから親善大会のメンバーを選ぶ選抜試合に出て欲しいと頼まれたと伝えられました。
ロキはアルスと一緒に出場したいらしく乗り気でないアルスを懐柔しようとしています。
優勝賞品としてミスリルが貰えると教えています。
ロキは出場を決めかねているアルスに、参加されるん、ですよね?と畳みかけてきました。
アルスはテスフィアの一件を片付ける為に参加する事に決めました。
アルスは選手に選ばれたロキ、アリス、テスフィアの為の訓練メニューを作り実行させる事にしました。
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ブドナから買ったインゴットの解析結果が出ました。
解析の結果インゴットが【メテオメタル】と言う希少金属だと判明しました。
その特性が光系統だったのでアルスがアレンジした魔法を刻印したAWRを作る事にしました。
恐らくアリスの為のAWRだと思うのですがどうでしょう?
アルスが設計したAWRの製作をブドナに依頼すると彼は狂喜しています。
一ヵ月で作ってくれる事になりました。
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アルスの研究室に面白い訪問者がやって来ました。
やって来たのは元首に使えるメイドさんでリンネ・キンメルと云う探知魔法師でした。
アルスは彼女と旧知のようです。
初対面のロキは彼女の登場に驚いています。
彼女は探位2位の探知魔法師です。
ロキの目指す領域に到達している人みたいですね。
リンネは7ヵ国の元首が集まる会議に同行して欲しいとお願いしてきました。
その会議には国で一番上位の魔法師が同行するのが望ましいそうですがアルスは断り続けていたそうです。
普段は7位のレティが同行していたそうですが彼女が任務中で手が離せないのでアルスを呼びに来たそうです。
今回は7ヵ国親善魔法大会にアルスも参加するので同行する事にしました。
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アルスはリンネに連れられて会場に前のりする事になりました。
アルスを送り届けたリンネは元首を迎えに行くと言って戻って行きました。
翌朝アルスは食堂で旧知のシングルと出会う事になりました。
出会ったのは隣国ルサールカの魔法師ジャン・ルンブルズです・・・彼は3位の魔法師です。
二人は共同作戦で知り合ったそうです。
ジャンは気さくな性格でアルスと仲良しなようですよ。
食事を採りながらアルスは情報通のジャンから各国の情報を入手していました。
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二人の元に其々の元首がやって来ました。
アルファ元首シセルニア・イル・アールゼイトとルサールカ元首リチア・トゥーフ・インフラッタがやって来ました。
二人は口喧嘩をしながらやって来ましたよ。
シセルニアは1位のアルスの威を借りて偉ぶろうとしていました。
アルスはシセルニアにイニシアチブを取られたくないのでリチアに片膝をついて挨拶しています。
元来シングルが他国の元首に片膝をついて挨拶する事は無いそうです。
これを行う事でシセルニアに決定権は無いんだと分からせようとしたようです。
本来ならばあり得ないアルスの好意的な態度にリチアは上機嫌になりシセルニアは不機嫌になりました。
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控え室に入るとシセルニアはアルスがリチアに取った態度を咎めてきました。
アルスは元首である自分の言う事を聞いていれば良いんだと偉そうな態度をとってきましたよ・・・
アルスは彼女にお灸を据える目的で彼女に向けて殺気を放つ事にしました。
それはもう凄い殺気だったらしくシセルニアは失禁してしまいました。
シセルニアの護衛であるリンネはあまりの殺気に動けなくなっていました。
健気な護衛である彼女は元首に殺気を向けたアルスの事を咎めてきました。
しかし自分ではアルスに対抗する事は出来ないと理解もしていたようです。
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アルスは、殺気を放ったのは他国のシングルから向けられる魔力にビビって粗相をしない為の練習だ、と説明しています。
リンネはアルスの意図が理解できたようです。
1位のアルスがジャン以外のシングルと会うのは初めてです。
初見のシングルが牽制の為に威嚇してくる事が予想されます。
シセルニアは10分近くかけてアルスから受けた恐怖を払拭していました。
汗をかいたから着替えますと言ってリンネと一緒にシャワールームに消えました。
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シセルニアはリンネに服を脱がせてもらい入浴するようです。
シセルニアのパンツを降ろそうとしたリンネは彼女が本当に失禁している事に気が付きました。
本当に粗相をしたのですかと確認するリンネに恥辱に耐えるような顔で頷きました。
シセルニアはリンネに失禁したのか問いかけてきます。
リンネは失禁していなかったのですがシセルニアに一緒に失禁した事にされてしまいます。
シセルニアはリンネのおっぱいを鷲掴みにして、リンネもでしょ?と強要してきました。
憐れなリンネはシセルニアに剥かれて一緒にシャワーを浴びる事になったようです。
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シセルニアが着替える必要があったので彼女とアルスの入場が最後になりました。
会場に入ったアルスに他国の魔法師からの殺気が向かってきました。
シセルニアはビビってますがアルスに殺気を向けられた後なので粗相はしなかったようです。
ここでガルギニスと云う巨漢の魔法師がアルスに言いがかりをつけて魔力を放出してきました。
アルスが何かをしたようですよ?ガルギニスは片膝をつく事になりました。
アルスが、汚い魔力をさっさと仕舞え、この場で殺してもいいんだぞ、と凄みます。
ガルギニスが更に魔力を放出したのでアルスが能力を使い会場内に存在する魔力を消し去ってしまいます。
アルスとの実力差に恐慌状態となったガルギニスが魔力を帯びた拳で裏拳を放ってきました。
ガルギニスは他のシングル魔法師に取り押さえられる事になりました。
恐慌状態を脱したガルギニスはシセルニアに詫びを入れて会議が始まりました。
会場内はアルスの凄まじい力を見せられて静まり返っています。
シセルニアは目論見通りにイニシアチブをとれる事になりました。
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シセルニアは早速7ヵ国親善魔法大会の開催を承認する王印を押しました。
リチアが王印を押してから今年はアルスも出場する事を告げてしまいます。
これを聞いた残りの国は焦ったようです。
現役1位のアルスが出場する事になると自国の負けが濃厚となると思ったようです。
アルスの相手をした有望な魔法師が再起不能になる危険性をしてきしました。
アルスは1位としてそんな事にならないようにすると保証しています。
ここで【バルメス】の元首が「生徒への勧誘」を正式に解禁しようと提案しました。
これまでは互いに目ぼしい魔法師を他国に勧誘される事を避ける為に勧誘は禁じられていたようです。
シセルニアは強行に反対しましたが無駄に終わりました。
会議では提案に対して多数決で採用を決めています。
アルスを勧誘できるチャンスが得られるかもと考えた元首たちは賛成票を投じる事になりました。
賛成5反対2で勧誘が解禁される事になりました。
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シセルニアはアルスが他国に行ってしまうかも知れないと恐れていました。
早く国に戻りべリックと対策を協議しようと思っているようです。
アルスはこのタイミングでジャンに話があるので先に帰って欲しいと言ってきました。
この発言にシセルニアが過剰に反応しました。
アルスがリチアを頼りルサールカに移籍するのではと心配になったようです。
シセルニアが話を聞かせろと主張したので、リチアとジャンをシセルニアの乗る馬車に呼び質問する事になりました。
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アルスはジャンにバルメスが行っている大規模作戦が始まった時期を聞いています。
アルスはアルファの街で他国が軍事物資を大量に仕入れている噂を心配していました。
物資の買い付けが始まったのがバルメスの作戦が始まった後だと分かり疑問を持つ事になります。
質問が終わったのでリチアとにこやかに別れる事になりました。
リチアが大会後に招待状を送ると言ったのでアルスは心待ちにしていますと答えました。
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アルスが今回得た情報を誰にも教えるつもりが無いと言ったのでシセルニアはアルスの真意を理解しました。
アルスはシセルニアに情報を与えようとしたようです。
シセルニアはアルスがアルファから移籍しないと一定の安心感を得ました。
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元首など問題ではないと思っているアルスは同乗している馬車の中で居眠りを始めました。
シセルニアはアルスの事を自分に似ていると思っています。
彼女は高貴な血のお陰で自由を奪われています。
アルスは自分よりも巨大な束縛の宿命を世界から定められていると感じてます。
それでも抗おうとしているアルスに好感を抱いたようですね。
アルスは意外とフォローが上手なのかも知れないね。
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成分美少女戦闘訓練恋愛ハーレム
評価AAAABBB
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