ラノベの感想) 魔弾の王と凍漣の雪姫 (ダッシュエックス文庫)

概略:
愛するミラに相応しい立場を手に入れる事を目標にティグルはムオジネルとの戦に従軍する事になります。戦場で窮地に追い込まれたティグルをミラの部隊が助ける事になりました。ミラとティグルはブリューヌ本隊との合流を目指すのですがお伽噺に出てくる魔物に襲われました。ミラの後輩戦姫がやって来てミラとティグルと共闘して魔物と戦う事になりました。魔物と戦姫には因縁がありそうです。魔物の側が自分たちの関係性を理解しているのですが戦姫側には情報が無いので理解が及んでいません。不利な戦いを強いられるのですがティグルが決定的な活躍を示す事になります。

レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2018/9/26
著者:川口 士(かわぐち つかさ)
イラスト:美弥月いつか (みやつき いつか)
ISBN:978-4-08-631268-4
雰囲気:再会、水浴び、魔物、イチャラブ、魔物討伐、有力者との出会い、密命
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プロローグ
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ティグルはムオジネル兵に追い詰められていました。
囲まれてしまい投降するしかなくなっています。
投降すると死ぬまで奴隷の運命が待っています。
そこにミラが救援に駆けつけてきました。
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1 初陣
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ブリューヌ王国はムオジネル王国に対して侵攻を始めました。
ムオジネルは奴隷制度を採用していて度々周辺国に侵攻して領民を捕まえていました。
これを止めさせる為にブリューヌ王国のファーロン王が侵攻を決めました。
ファーロン王が隣国のジスタート王国に支援を要請して途中で合流する事になっていました。
ジスタートから派遣されるのはリュドミラ=ルリエとエレオノーラ=ヴィルターリアの二人の戦姫です。
戦姫はジスタート内で王に次ぐ権力を持っています。
ブリューヌ軍の指揮を任されているのはテナルディエ公爵でした。
今回の遠征はテナルディエがファーロン王に協力を申し出た事で実現しました。
テナルディエ公爵はブリューヌ内で1,2の権勢を誇る大貴族です。
ライバルのガヌロン公爵に差をつける為に今回の遠征を計画したようです。
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テナルディエ公爵は飼いならした竜を連れてきていました。
これをムオジネルが誇る戦像部隊と激突させました。
竜の攻撃力は高く戦像を粉砕していきました。
この戦いでティグルは弓矢を使い戦像の目を射て貢献したのですが評価されませんでした。
ブリューヌでは弓は臆病者の使う武器と言われて軽蔑の対象となっています。
初戦で勝利したブリューヌ軍はムオジネル領内へと侵入を果たしました。
野営を始める事になります。
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野営地のティグルの元にテナルディエ公爵の息子ザイアンがやって来ました。
彼はティグルに竜を見せて彼がビビる姿を見物しようと思っていました。
ザイアンに連れられて竜の元に向かったティグルは期待通りの表情は見せてくれませんでした。
ティグルはかつて竜を単独で狩った事があるのでビビっていませんでした。
ザイアンは落胆したようですね。
ザイアンはティグルの家がジスタートのオルミュッツ公国に近づいた理由を聞いてきました。
ティグルはヴォルン家から申し出たのではなくオルミュッツから声を掛けられたと返答しました。
ヴォルン家の収めるアルサスがヴォージュ山脈を挟んで接しているので揉め事を減らしたいとの考えがあるのではと答えます。
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ザイアンから嫌味を聞かされ嫌な気分になったティグルは川まで行って気分を落ち着けることにしました。
ティグルは川面に浮かんでいる金髪の美女を目撃する事になりました。
彼女から人間とは違う気配を感じ取ったティグルは脱兎の勢いで逃げ出す事になります。
幕営に戻ったティグルは部下に見張りを任せて毛布にくるまり眠る事にしました。
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眠っているティグルは戦闘の気配を察知して飛び起きる事になりました。
部下のラフィナックが襲撃ですと知らせてくれました。
ムオジネル兵に囲まれていたのでティグルは部下を引き連れて逃げ出す事にしました。
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ブリューヌ軍の野営地をムオジネル兵が襲ってきました。
ザイアンは父親の幕舎から離れてしまっている事を後悔しています。
彼は竜の元に向かう事にしました。
そこで信じられない光景を目撃する事になりました。
何者かが竜の首をはねたようです。
ザイアンは生き残りの飛竜に飛び乗り空中に逃れました。
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逃げ出したティグル達は深い霧の中で身を隠しています。
周囲にムオジネル兵が現れたのですが人数が少ない事が判明しました。
ティグルは見つかる前に彼らを倒す事に決めて矢を撃ち込みました。
霧が深い中で一発で一人の兵士を倒していました、それを数人分繰り返しています、恐るべき腕前ですね・・・
霧が晴れる直前に移動を開始したのですが目の前にムオジネル兵の集団が広がっていました。
絶体絶命の危機にジスタートからの援軍が駆けつけてきました。
やって来たのはミラの率いるオルミュッツの騎兵でした。
二年ぶりに再会したミラは「蒼氷星に、矢は届いた?」と聞いてきましたよ。
これは二人の間で交わされた約束の言葉のようです。
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2 凍漣の雪姫
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合流したミラはティグル達を連れてブリューヌ軍との合流を目指す事にしました。
これを決めるに際してミラはティグルに質問をしてきました。
オルミュッツ軍がティグル達に同行してブリューヌ軍に合流する事に利益があるか?と問いかけてきました。
ティグルは知恵を絞ってジスタートがブリューヌに貸しを作る事が出来ると答えました。
この回答にミラは及第点を与える事にしました。
ミラとティグルは以前からの知り合いでした。
ミラが教師役でティグルは生徒のようです。
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ミラの母親で先代のオルミュッツの戦姫であるラーナがアルサスの領主であるティグルの父ウルスに接触したのがきっかけでした。
ラーナがウルスの元に向かっている道中でティグルは彼女に出会いウルスの元まで案内したようです。
そこでティグルは弓の腕前をラーナに披露したようです。
ティグルの弓の腕に感心したラーナはティグルが気に入ったようです。
ラーナがアルサスと交流を持とうと考えたのはジスタート内のライトメリッツへの威嚇が目的でした。
オルミュッツとライトメリッツは代々仲が悪いらしく当代のミラとエレオノーラも不仲なんだそうです。
アルサスにはライトメリッツに続く未整備の山道が存在しました。
アルサスと友好関係を結ぶ事でいざとなればアルサスを経由してライトメリッツに攻め込めるとの姿勢を示したかったそうです。
ウルスはラーナの提案を受け入れたそうです。
更にラーナはティグルを1年間オルミュッツで預かりたいと言ってきました。
ウルスはティグルの意向を尊重する事にしました。
ティグルが行ってみたいと言ったので彼は1年間オルミュッツで過ごす事になったそうです。
そこでミラと出会い、互いに惹かれ合う関係になったそうです。
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ティグルはミラの幕舎に招かれて紅茶を振舞われていました。
互いの持っている情報の交換を終えて離れていた二年間の出来事を語り合っています。
ミラにべた惚れ状態のティグルはミラに迫っていました。
彼女を抱きしめて愛の告白を行っています。
ミラの方もティグルに惚れているので彼の行為を途中までは受け入れていました。
ティグルがミラの唇にキスしようとすると、それはダメ、と言って止めています。
ティグルは素直に行動を止めています。
ふんふん二人の関係は今のところミラの方に主導権があるようです。
ミラがティグルの頬にキスするとティグルはお返しに唇以外の全身にキスの雨を降らせようとしてきました。
左右の耳にキスするとミラに止められてしまいました。
ミラとしてもギリギリのラインで自制できたようです、止められなければ行くとこまで行ってしまったように思われます。
ミラは竜具ラヴィアスに命じてティグルに冷気を放出させました。
ラビアスは意思を持っている槍で戦姫の使う武器です。
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二人は其々に戦姫と領主の跡取りという立場があるので己の意思だけで関係を深める事はできないようです。
しかも所属する国も違うので関係を勧めるのは困難なようですよ。
ミラはティグルが自分と対等の立場に上り詰めるのを待っている状態のようです。
ティグルはミラを手に入れる為に武勲をたてようとしているようです。
二人の間で蒼氷星に矢を届かせる事ができたら関係を進展させるとの約束が交わされているみたいです。
比喩なんだろうけど、空に浮かぶ星に矢を届かせるって事だから、相当な武勲を立てないとならないようです。
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ムオジネルの指揮官であるクレイシュはブリューヌの連れていた竜が殺された理由を考えていました。
部下から情報を集めていますが有益な話は聞けませんでした。
この事から竜の首を落としたのはムオジネル兵では無いようです。
彼らも竜を殺した存在に恐れを抱いていました。
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クレイシュの元に部下のダーマードがやって来ました。
彼は先代の王が巫女に産ませたアイシェという娘の補佐をする為にクレイシュが貸し出していました。
クレイシュはムオジネルの現国王の弟です。
ダーマードはアイシェがブリューヌ軍の中に居た凄腕の弓使いを調査したいと言い出したのでクレイシュの許可を取りにきました。
その弓使いが250アルシン(メートル)先の目標に矢を当てられると聞いてクレイシュは興味を惹かれました。
ダーマードはクレイシュにダメと言って欲しかったようですがクレイシュは調査許可をだしました。
噂が本当ならばその弓使いは大変な脅威となります。
それに加えてクレイシュは秀でた武芸者に興味があるようです。
ダーマードが嫌がっている事が分かったのでクレイシュは彼をヤル気にさせる為に褒美を出す事にしました。
問題の弓使いを生きて捉えた場合は金貨800枚、死体でも500枚出す事を約束しました。
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アイシェの元に戻ったダーマードは調査に許可が下りた事をアイシェに報告しました。
褒美が金貨800枚と聞いてアイシェは安く見積もられたと不満を示しています。
彼女の方が噂の弓使いを高く評価しているようです。
アイシェが弓使いの調査を理由に自分の領地の状況を見てきたいと教えています。
彼女の領地であるオルトゥが洪水に遭ったそうです。
領地が心配な彼女は状況を確認したかったそうです。
その地には『水妖』と呼ばれる怪物を封じたとの伝説があるそうです。
この怪物が何かをした可能性もありそうですが、二人は昔話と考えその存在を信じていませんでした。
ダーマードはブリューヌ兵に察知される可能性を小さくする為に単独で調査に向かう事にしました。
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テナルディエ公爵はムオジネルの夜襲に遭い西に敗走する事になります。
予想外の攻撃で配下を減らされて彼はイライラしていました。
ブリューヌ軍も竜を殺したのが何者なのか掴めないでいました。
彼らはムオジネル兵の仕業か?と考えていましたが確証はないようです。
竜をテナルディエ公爵に献上したのは彼が重用しているドレカヴァクと云う老占い師でした。
調教した竜を連れてきたそうです。
テナルディエ公爵はドレカヴァクにも今回の戦に従軍する事を命じたそうですが、暑いのは嫌だ、と断られたそうです。
権勢家のテナルディエ公爵相手に我儘を通せるあたり只者ではなさそうです。
これ以上竜を失いたくないテナルディエ公爵は退却すると見せかけて国境近くで最後の一戦を交えようと考えました。
減った兵力を補う為に公爵と反目している黒騎士ロランを呼び出す事にしました。
彼はブリューヌの西方の砦に在り西方からの異国の侵入を防いでいます。
領民に圧制を敷いているテナルディエ公爵の事をロランは嫌っています。
彼はファーロン王の事を信奉していて、王国の宝剣デュランダルを貸し出されています。
テナルディエの言う事は聞かないだろうと思われるのでファーロン王から打診して貰う事にしました。
今回の戦はテナルディエとファーロン王の利害が一致しているので王はロランを呼ぶようです。
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ジスタート軍との伝令役として飛竜に乗せてザイアンを遣わす事に決めました。
想定外の出来事が頻発しているのでザイアンを安全な飛竜に乗せる事にしたようです。
彼に経験を積ませようとの意図もあるようです。
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3 水妖
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行軍中にティグルとミラはジスタート王国の起こりについて語り合っています。
元々、多数の氏族が覇権を争っていたそうです。
そこに一人の男が現れて国を平定するので力を貸せと言い出したそうです。
賛同した7つの氏族から武芸に秀でた娘が召し出され彼の妻となったそうです。
男は7人の娘に竜具を与え戦姫と呼んだそうです。
戦姫を引き連れて国を平定し周辺国から領土を奪いジスタート王国を起こしたそうです。
ジスタートの初代王が何処から来たのか謎なようです。
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ティグル達が野営の準備を始めると空から飛竜がやって来ました。
飛竜に乗っているのはザイアンです。
ザイアンはジスタート軍の本隊を探していたようです。
地上にジスタートの旗が見えたので降りてきたようです。
ザイアンは戦姫のミラと出会えたことを喜んでいましたが一緒にティグルが居ると知り不機嫌そうです。
ミラはザイアンからブリューヌ本隊の実情を聞き出す事にしました。
ここで竜が殺された事を知らされました。
ザイアンがジスタートの本隊を探していると言っているのでミラが書状を持たせる事にしました。
ミラはザイアンを上手に誘導して彼を連絡役に仕立て上げました。
ザイアンはティグル達がミラの足手まといになるだろうから自分が連れて行くと言い出しました。
ティグルを馬鹿にされてミラはカチンと来たようです。
ティグルがムオジネル相手に戦果を挙げている事を伝えました。
ザイアンは弓しか使えないティグルが戦果を挙げた事が信じられないようです。
ミラがムオジネルの馬を奪ったんだぞと教えると黙る事になりました。
ザイアンは戦姫には逆らえず飛竜に乗ってジスタート本隊の元に向かいました。
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ザイアンが飛竜でやって来た事でミラたちの野営地がムオジネルにバレた可能性がありました。
彼女は不満顔で野営地を移動させる事にしました。
ミラは湖の近くに野営地を設定する事にしました。
これがティグルに幸運と不運をミラに不運をもたらす原因になったね。
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野営地でティグルとミラは竜を殺した犯人について考察していました。
ミラは戦姫の竜具を使えば竜を殺す事が可能だと教えてくれました。
他の可能性として魔物の存在を指摘しました。
ミラ自身は魔物と遭遇した事は無いそうですが母親のラーナが戦姫だった時に魔物と遭遇したそうです。
ラーナは魔物との戦闘で左腕を負傷して動かなくなったそうです。
ミラは荒唐無稽な話なのでティグルに信じて貰えるのか不安だったようです。
ティグルはミラとラーナを信じる事にしました。
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翌朝ミラはこっそり野営地を抜け出して湖に水浴びをしに行きました。
覗かれていないか周囲を確認して全裸になってから湖で泳いでいます。
湖で身体を洗っていました。
ティグルに抱き締められた時に自分の体臭が気に成っていたそうです。
ティグルはミラの体臭を良い匂いと言ってたけどね・・・乙女なミラは恥ずかしかったようです。
水浴びを終えて岸に上がったミラは人の気配を察知しました。
全裸で堂々と覗き魔にラヴィアスを突き付けました。
覗いていたのでティグルでした。
ティグルは狩をする為に森に入り水を汲もうとして湖に来たそうです。
水浴びしている全裸のミラを見つけてしまい見入ってしまった事を告白しました。
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ミラがちょっと怖いですね、体の一部を切り取ってやろうか、と脅してきました、恐らく膨らんでるであろうティグルの股間を切り取ろうと言ってるようだぞ。
まあこれはジョークだよね、切り取っちゃうと将来的にミラが二重の意味で困る事になるからね!!
怒っているミラはティグルの股間をラヴィアスの石突で叩きました!!
容赦ないです・・・苦しがって転がるティグルの背中を蹴りつけて後ろを向かせてから着替え始めました。
そこの謎の金髪美女が登場しました。
彼女は竜が殺される前にティグルが目撃していた人物でした。
ミラは彼女の事を警戒しています。
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金髪美女はミラの事を戦姫と認識していました。
他の戦姫はどこだ?気配を2つ感じたぞ、と言っています。
ミラがズメイかしら?と問いかけます。
金髪美女はあんなのと一緒にしないで、と言ってルサルカと名乗りました。
ミラとルサルカの戦闘が開始されました。
ティグルはミラを援護しようとして矢を射かけましたがルサルカは水属性のようです。
矢は彼女の身体を通過してしまいました。
ルサルカが水を使って作り出した蛇がティグルとミラを捕まえました。
ミラはラヴィアスでティグルの拘束を解いてくれましたが湖の中に引きずり込まれてしまいました。
ティグルはミラを助ける為に湖に飛び込みました・・・強い愛を感じるよね。
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湖の中でミラとルサルカの激闘が行われていました。
ミラはルサルカを引き付けて竜技を使ったようです。
ルサルカに痛手を負わせる事に成功しましたが息が切れてしまい溺れかける事になりました。
ティグルがミラを助け出して岸辺に辿り着きました。
ミラからルサルカに痛手を負わせた事を聞かされました。
二人とも全身ずぶ濡れだったので火を起こして服を乾かす事にしました。
服を脱ごうとしているミラが気絶する事になりました。
ティグルはミラを全裸にしてから自分も全裸になりミラを己の体温で温める事にしました。
ティグルはお互いの意識がある時にこうなりたかったと呟きました。
ミラを抱きしめて彼女の腕や太腿をさすったようですね。
睡魔に襲われたティグルはミラを抱きしめながら寝てしまったそうです。
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ティグルは葉っぱを踏む足音を聞いて飛び起きました。
腕の中にミラの姿が無いので狼狽しています。
急いで衣服を着て警戒しているとミラが姿を現しました。
早めに目覚めたミラはティグルを起こさないように腕の中から這い出て狩に行っていたそうです。
彼女は鳥を仕留めてきました。
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鳥を食べながらティグルはルサルカとの戦いの詳細を聞いています。
話し終わるとミラが恥ずかしそうにしながら意識の無い間にティグルが取った行動を聞いてきました。
ミラはティグルの事を信じていると言ってますが、やはり不安なようです。
寝ている間にティグルにヤラレた可能性を考えてしまったようです。
ティグルの反応からすると何もしてないようですね。
ミラが可愛すぎてヤバイ・・・ティグルの情動が爆発しそうです。
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ティグルはミラと全裸で抱き合ってた時の事を思い出して我慢できなくなったようです。
後ろからミラを抱きしめて彼女の肌着に手を突っ込んでおっぱいを揉み始めました。
ミラの豊かなおっぱいを下から持ち上げるようにしてもてあそんでいます。
ティグルは、大きくなったな、との感想を述べています。
ミラは、どこで、そんな触り方を覚えてきたのよ、と言って軽く睨みつけてきました。
ミラが拒否しないのでティグルは調子にのってミラの豊かな双丘の一方を露出させています。
小さな突起を指で刺激しながら右手をミラの太腿から脚の付け根に持っていきました。
ミラが拒否しないので一線を越えようとしていました。
ティグルの目の前の空間に歪みが発生しました。
ミラへの攻撃を止めてティグルが歪みを見つめていると歪みの中から女の子が飛び出して来ました!
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女の子とミラは旧知のようです。
女の子は情事の邪魔してしまったと詫びてきました。
ミラが彼女の存在に気が付いて狼狽し始めました。
「ち、ち、違うのよ、これは!何がどうとは言えないけれど、とにかく違うの!」
女の子はミラが異国の森の中で痴態を晒していたなどと吹聴するつもりはありません、と言っています。
「ティナ姉様に委細漏らさず報告します」と告げました。
ミラはそれを吹聴すると言うんだ、と突っ込んでいます。
女の子はミラに恩義があるらしく、ミラの痴態を内緒にしておくことを約束してくれました。
他人の弱みは誰にも話さず、ひとりで握っておいた方が良い、と教えたのはミラだそうです。
女の子はその教えに従うと言っています。
ミラがティグルに彼女の事を紹介してくれました。
彼女はミリッツァと云うオステローデの戦姫だそうです。
女の子はミリッツァ=グリンカと名乗りました。
ミラの軟乳を揉んで股間が大きくなっているティグルは足がしびれて立てないと言い訳しましたがミリッツァにはお見通しでした。
リュドミラ姉様に冷やしてもらってはいかがでしょうか?と提案してきました。
ラヴィアスで股間を冷やされるって事か・・・冷えすぎて機能不全を起こしそうじゃないか?
気を遣わないで下さい、野外でいたす男女など故郷の村で見慣れていますので、と止めを刺してきました。
ティグルとミラは真っ赤になってしまいました。
ミリッツァは楽しい性格のようです。
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4 黒い弓
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ティグルがミラを背負って野営地に戻る事になりました。
ティグルは背中にミラのおっぱいの感触を感じて落ち着かない気分になっています。
歩きながらミリッツァがやって来た理由を教えて貰う事になります。
彼女はティナ姉様に言われて魔物の調査に来たそうです。
彼女が追っていたのはルサルカらしくミラが既に戦闘したと教えると驚いていました。
ティナ姉様はヴァレンティナという名前でミリッツァの前の戦姫だそうです。
ミリッツァは半年前に戦姫となりヴァレンティナの弟子になっているそうです。
ミリッツァの口からティナがミラについて色々な悪口を言っている事が発覚しました。
ミラがちょっと怒っています。
ティグルの事はミラの性格を変えた人物として認識していました。
ティグルと知り合う前のミラは冷たい印象を与える高飛車な娘だったそうです。
ミラはティグルに聞かれたくない事実を暴露されて赤面していました。
ミリッツァにミラの事を教えたのが母親のラーナだと知り抵抗するのを諦めていました。
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野営地に付くと今後の対策を話し合う事になりました。
ミラは魔物であるルサルカの討伐を行う事を告げます。
疲弊しているミラを見て一同はミラを止める事になります。
ミラの休息を兼ねて野営地に残り魔物の襲撃を警戒させる事になります。
その間にミリッツァがルサルカとの戦闘が行われた湖を調査する事になりました。
経験の浅いミリッツァを一人で行かせる事にミラは不安を感じています。
ここでティグルが道案内を買って出ました。
彼の側近のガルイーニンがティグルの暴挙を止めますが彼の意思が固いと知り説得を諦めました。
ミラとしてティグルが付いて行けば安心できるので止めませんでした。
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ティグルとミリッツァは湖でルサルカが残して行った化物に遭遇しました。
水で作られた8メートル程の大蛇でした。
ティグルが囮になりミリッツァが竜具で攻撃する事になりました。
ミリッツァが首を一つ切り飛ばしたのですが再生してしまいました。
ミリッツァが大蛇の中に取り込まれてしまいました。
彼女を助ける方法が無いティグルの耳に聞きなれない女の声が聞こえてきました。
声は矢を放てと言っていました。
ティグルは声が黒弓が発しているモノだと気が付きます。
大蛇の中で光っているミリッツァの竜具目掛けて矢を放ちました。
矢に竜具からの力が流れ込んだようです、凄まじい破壊力を持った矢が飛び出し大蛇に大穴を開ける事になりました。
大蛇は粉々になりミリッツァを助け出す事が出来ました。
ティグルは己のしたことに呆然としていました。
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矢を放った事でティグルは疲弊していました。
同じように疲弊しているミリッツァと共に休息を取る事になります。
ここでティグルは自分たちの事を覗いている気配に気が付きました。
矢を放ち威嚇すると隠れていた人物が出てきました。
二人を監視していたのはダーマードでした。
魔物との戦闘を目撃してしまった彼は訳が分からなくなり混乱していました。
戦意を喪失している彼は素直にティグルとミリッツァに捕まり野営地に連行される事になりました。
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ダーマードはティグルに尋問される事を希望しました。
ダーマードがルサルカが封じられているオルトゥと云う地を知っていると言うので彼に道案内をさせる事になりました。
ルサルカは水の魔物らしく雨が降ると力が強まる事が予想されました。
ダーマードに天候の変化について問うと明日には雨になるだろうと言われたのでその日の夜に出発する事になりました。
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道案内する間ダーマードは大人しくしていました。
無事にルサルカを封じたと言われている神殿に到着しダーマードを解放する事にします。
彼を解放してティグル、ミラ、ミリッツァは神殿に入って行きました。
自由になったダーマードは神殿から離れる事はせず、こっそり戦闘を覗いていたようです。
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やって来たミラとミリッツァの事をルサルカは槍と大鎌と呼んでいました。
ティグルがルサルカの目的を聞くと、希うものよ、と答えました。
戦姫たちがルサルカたちの夢を叩き壊しているそうです。
戦姫が魔物と戦ったと云う伝承は本当の事だったようです。
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ミラとミリッツァがルサルカの相手をする事になりました。
ティグルは戦闘を観察してルサルカの狙いを探る事にしたようです。
ルサルカは一番強いと思われるミラの無力化を狙っていたようです。
それに気が付いたティグルがミラの突撃を止める事で危機を救っています。
ミラがルサルカの触手に捕まってしまいました。
絶体絶命のピンチを救ったのは隠れて見ていたダーマードでした。
彼はアイシェに貰った聖油を使い刀に炎を纏わせてルサルカに切りつけました。
ルサルカがミラを放してしまいます。
ミラのラヴィアスとミリッツァのエザンディスから黒弓に力が流れ込みました。
ミラがルサルカに向かっていきました。
ミリッツァがティグルを抱えて竜技を使い空間を跳躍してルサルカの背後に出現しました。
ティグルの矢が放たれてルサルカに命中しました。
ルサルカは土塊に成って崩れ落ちました。
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一同は神殿で雨宿りする事になりました。
ティグルがダーマードに逃げなかった理由を聞いています。
彼は化物の始末を異国の人間に任せられるか、と言っていました。
ミラとミリッツァも彼に向かって悪口を叩いていますが感謝しているようです。
ダーマードはティグルに矢をどこまで飛ばせるのか質問してきました。
ティグルはダーマードに不審な物を感じて400アルシンまで飛ばせる言ってと誤魔化す事にしました。
ダーマードは仲良く雨宿りする間柄じゃないだろと言って去って行きました。
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ミリッツァも目的を達成したので帰る事にしました。
帰る前にミラにティグルをしっかり捕まえておいた方が良いとアドバイスしています。
想いが通じ合っていると安心していると横からかっさらわれますよ、と忠告しています。
ミラがミリッツァも狙っているのか?と質問する事になりました。
ミリッツァはヴァレンティナの様に心優しく裕福な殿方と結ばれると決めています、と答えました。
戦姫を引退したヴァレンティナは王族と結婚して幸せな家庭を築いているそうです。
ティグルはミリッツァから「魔弾の王」の伝承を教えられました。
古い伝承で射れば必ず命中する弓を女神から授かり、あらゆる敵を射倒して、王になったそうです。
ミリッツァにはティグルの持つ黒弓が特別なものだと思えるそうです。
ティグルとミラの武運を祈ると言ってエザンディスの空間跳躍を使い帰って行きました。
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5 再び、国境にて
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ミラの参戦をテナルディエ公爵は表面上は歓迎してくれました。
しかし自分の配下に組み込もうとしてきました。
ミラは自分たちが少数な事を理由として単独行動を願い出ました。
ミラは、ティグル達とここまで行動を共にして来たので連携を取りやすい、と言って説得しました。
ティグルの事を軽視しているテナルディエ公爵はミラの案を認める事にしました。
ティグルはミラと並んで戦えると喜んでいました。
黒騎士ロランが到着しました。
彼の登場に歓声が上がっていました。
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ロラン、ティグル、ミラたちは右翼に配置されて戦闘が始まりました。
ムオジネルのクレイシュは戦像を投入するタイミングを見計らっていたようです。
絶好のタイミングで投入したのですが予想外の反撃に遭う事になりました。
ロランが単騎で戦像に向かって行きデュランダルを使って象の鼻を斬り飛ばしました。
象の足を斬りつけて像を横転させる事に成功しました。
わずか二撃で像を倒す戦士の登場にムオジネル軍は浮足立っていました。
ロランは更に戦像を倒して回る事になります。
ティグルが遠方から戦像の目を射抜きロランの援護をしていました。
ロランはティグルの弓の腕に瞠目していました。
気乗りしなかった戦でしたがティグルの妙技を見れて満足そうにしていました。
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ミラとティグルは左翼に回り込んで奇襲をかける事にしました。
ここでティグルがムオジネル軍の隊長を狙撃して回っていました。
50人程の集団を統率している隊長を居殺されてムオジネル軍は足並みを乱す事になりました。
それに乗じてミラたちは撤退する事に成功しました。
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形勢不利と悟りクレイシュは撤退する事をきめました。
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戦が終わるとロランがティグルの元にやって来て弓での援護に対してお礼を言ってきました。
ロランはティグルの弓の腕を認めています。
ブリューヌでは弓が認められていないと知っているので他国に行ってはどうか?と誘ってきました。
ティグルはブリューヌで武勲を建てたいんだと言ってロランの誘いを断っていました。
再会を誓って二人は別れる事になりました。
有名人のロランに声を掛けて貰いティグルは舞い上がっていました。
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ミラがブリューヌ軍と合流した事でエレオノーラがオルミュッツの本隊も率いる事になりました。
彼女はムオジネル領内に入りオルミュッツ兵と合流してヤルガシュ将軍の率いる部隊と激突しました。
エレオノーラは情報戦を仕掛けて敵を誘き出してムオジネル軍を破りました。
エレオノーラが敵陣に突出する事になったのですがヤルガシュは無理に討ち取ろうとはしませんでした。
負けが決った時点で彼は撤退を決めたようです。
クレイシュが信頼しているそうです、とても優秀な指揮官でした。
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クレイシュの元にハーキムと言う王族がやって来ました。
彼はアジ・ダハーカと名乗る女性占い師の売り込みに来ていました。
クレイシュはアジに人間とは思えない嫌な雰囲気を感じ取り売り込みを断っていました。
続いてアイシェとダーマードが作戦失敗の報告にやって来ました。
アイシェがダーマードの事を庇っていました。
ダーマードはティグルを発見したが見つかってしまい拘束されたと報告しました。
更にティグルがジスタートの戦姫リュドミラとミリッツァと懇意にしている事を報告しました。
ここでダーマードは信じて貰えないと判断して魔物と戦った事は報告しませんでした。
ダーマードは入る時にすれ違った女性について質問しています。
クレイシュからアジ・ダハーカと名乗る占い師だと教えられました。
クレイシュが雇入れるのを断ったと知ると安心しています。
ダーマードはアジから魔物の気配を感じ取っています。
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アジ・ダハーカが独り言を言っていました。
ルサルカは滅んだか、と言っています。
ルサルカの封印を解いたのは彼女でした。
ルサルカにドレカヴァクが用意した竜を倒して貰うのが目的だったようです。
アジはティグルたちがルサルカを倒した事を知らないので不安を覚えているようです。
彼女の目的は、夜と闇と死を司る女神、ティル=ナ=ファを降臨させる事です。
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ティグルとミラに別れの時がやって来ました。
今回の戦争でティグルはミラに並ぶための武勲を立てる事ができませんでした。
二人は背中合わせに座り、色々あったな、と語り合っています。
ここで別れると次に会えるのがいつになるのか分からないようです。
また会おう、と言って握手を交わして別れる事になりました。
ここでティグルが思いきった行動に出ました。
去り際に彼はミラの唇にキスして走り去りました。
キスされたミラは呆けているようです。
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オリュミッツに帰還したミラをラーナが迎えてくれました。
彼女の不在の間、統治者代理を務めてくれていました。
ラーナからエレオノーラが来ていると聞いてミラは彼女の元に向かいました。
ミラは自分の代わりにオルミュッツ軍を率いてくれた事に対してお礼を言っていました。
エレオノーラはミラの行動の理由を聞いてきました。
ミラはブリューヌ軍に合流する事で彼らに貸しを作れたと説明したようです。
ここでティグルが250アルシンの距離から矢を命中させる事も教えたようです。
アルサスに肩入れし過ぎだと考えたエレオノーラは好きな男でも居るのか?と問い掛けてきました。
ミラは冷静さを装い抑揚の掛けた声で、それを肯定しています。
ミラはエレオノーラが白ける事を期待していたようです。
しかしエレオノーラが250アルシンの距離から矢を命中させるティグルに会ってみたいと言い出したのでミラの作戦は瓦解しました。
ミラは咄嗟に「だめよ」と言ってしまいました。
ミラが正直過ぎる反応を示したのはティグルが戦姫を侍らせている夢を見た事が関係しているようです。
この一言でエレオノーラはミラがティグルに惚れていると理解したようです。
薄笑いを浮かべてミラの事を揶揄ってきました。
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ミラはラーナから魔物について教えて貰う事にします。
ラーナもあまり詳しい事は知らないそうですが、竜具は魔物と戦う為に存在するのではないか?と予想していました。
ラーナはズメイと云う魔物と戦った事があるそうです。
ズメイは死体を乗っ取る事ができる魔物でラーナの母親の姿をしていたそうです。
しかも若い時の姿を再現できたそうです。
ラーナは自分よりも強いと思われる最盛期の母親と戦う事になったそうです。
地形を変える程の戦闘が行われて左腕を犠牲にして何とか退けたそうです。
魔物と戦姫は敵対関係にあるようですね。
ラーナは竜具と呼応するティグルの黒弓がこの世に二つとない特別なものかもしれないと予想していました。
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エピローグ
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屋敷に戻ったティグルをティッタとウルスが迎えてくれました。
ティッタはヴォルン家に仕える女の子でティグルに好意を抱いています。
ティグルはティッタの事を妹のように思っています。
今のところティグルはミラ一筋なのでティッタに攻略の可能性は薄いようです。
ティグルはウルスに今回の戦で起こった事を報告しました。
魔物と戦った事も報告して黒弓が異様な力を発揮した事も報告しました。
ウルスは黒弓に隠された力が宿っている事を知りませんでした。
ジスタートの戦姫と友好関係を築いたのはウルスが初めてだそうです。
ウルスは初代当主がジスタート人だった可能性を示唆しました。
ティグルヴルムドとは先祖の名前だそうですがブリューヌ人らしくありません。
可能性は高そうに思えますね。
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数日間ティグルは穏やかに過ごしていたのですが思わぬ来客を迎える事になりました。
ティグルに会いに来たのはファーロン王でした。
ファーロン王はお忍びでやって来たようです、自分の事をルイと名乗っていました。
ティグルはファーロン王に戦での出来事を話す事になりました。
しかし信じて貰えないと判断して魔物の事は話しませんでした。
ファーロン王がティグルの元にやって来たのはロランからティグルの話を聞いたからだそうです。
ロランが大層褒めていたそうです、それで興味を持ったそうですよ。
ティグルはロランの影響力の大きさに驚いていました。
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ファーロン王はティグルに密命を与えてきました。
ファーロン王はブリューヌ内にムオジネルと内通している者が存在すると言っていました。
戦姫と親しいティグルにジスタートに行ってもらい連絡役をして欲しいと言っています。
ティグルは田舎貴族の自分を内通者は警戒しないだろうと考えます。
ティグルはファーロン王の要請に応じる事にしました。
ファーロン王はティグルの弓が評価されるように国を変えていくので励んでほしいと言ってきました。
ティグルは感激しています。
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ティグルはウルスにファーロン王から密命を受けた事を説明しました。
ティグルはラフィナックを伴いジスタートに赴く事になりました。
ティグルは早々にミラと再会できると喜んでいます。
ティグルはこのジスタートで活動できる機会を活かして大陸中に名を轟かせたいと考えているようです。
別れて早々に再会する事になりそうです・・・ミラは大喜びしそうだね。
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断章 三年前
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屋敷に帰ろうとしているティグルは異国からやって来た一団に声を掛けられました。
それがスヴェトラーナの一行でした。
ティグルが馬が得意だと告げるとラーナは自分の乗っていた馬から下りティグルの乗っている馬に飛び乗って来ました。
ティグルは最初からラーナの破天荒な行動に翻弄されていたようです。
ティグルが弓の腕前を見せるとラーナは大変感動した様子でした。
ラーナの用向きはアルサスの領主ウルスに面会してオルミュッツとアルサスが友好関係を築く事でした。
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話を切り出されたウルスは驚いたようです。
ラーナは正直にアルサスと友好関係を結びたい理由を教えました。
ライトメリッツとオルミュッツの当代の戦姫が仲良くなれそうもないので牽制したいんだそうです。
アルサスにはライトメリッツに続く未整備の山道が通っています。
アルサスとオルミュッツが友好関係を築けばそこを通ってライトメリッツに攻め込めると示せるそうです。
ウルスはアルサスを発展させる為にその山道を整備してライトメリッツから人を呼び込もうと計画していました。
ラーナがウルスの計画に協力すると言ったのでウルスはラーナの提案を受け入れる事にしました。
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ラーナがティグルをオルミュッツで1年間預かりたいと申し出たのでウルスは驚く事になりました。
弓を正当に評価してくれるオルミュッツならばティグルに良い経験を積ませる事が出来ると考えたウルスは判断をティグルに任せました。
ティグルは外の世界を見ろとのウルスの教えに従い行ってみたいと答えました。
ティグルはラーナに連れられてオルミュッツに向かう事になりました。
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ラーナがティグルをオルミュッツに招いたのはミラの友達を作ろうとしたからのようです。
出会った当初のミラとティグルの関係はあまり良いとは言えなかったようです。
ミラが忙しく公務に追われる間、ティグルはラーナと一緒に城下で遊んでいたようです。
ティグルがラーナと見たことを語る度にミラは不機嫌になっていたそうです。
これはティグルがラーナと仲良くしている事に苛立ちを感じた結果でした。
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二人の関係が好転したのはティグルがミラをお忍びで城下に連れ出した事がきっかけです。
ティグルはミラに旅人風の変装をさせて城下に連れ出しました。
楽しく遊び回り最後に酒場に入りました。
そこでミラは聞きたくない町の人の声を聞いてしまいました。
ミラが戦姫になってまだ1年も経過していません。
町の人はミラの事を頼りないと言ってラーナの治世を懐かしんでいました。
ショックを受けたミラをティグルが励ます事になりました。
ティグルはミラの父親テオドールを持ち出して励ましました。
ミラの中にはラーナとテオドールの良い部分が入っている、それだけでもラーナよりも凄いだろ、と励ましました。
ミラは二人の悪い部分も含まれているでしょ、と反論していました。
ティグルは悪い部分は良い部分でなんとかしてだな、と言い訳していました。
ミラはティグルの優しさに触れて打ち解ける事になったようです。
その夜ミラはティグルに初めて紅茶を振舞ったそうです。
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約束の1年が過ぎてティグルが帰る日がやって来ました。
前日に二人だけの別れは済ませているので簡単な別れになっています。
握手を交わして、また会おう、と言葉を交わしています。
別れ際にミラがティグルの右頬にキスしてきました。
「待っているわ。あなたの矢が、あの蒼氷星に届くのを」
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成分美少女戦闘作戦恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAABAAAA
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公国名前異名竜具形状
オルミュッツリュドミラ凍漣の雪姫(ミーチェリア)ラヴィアス
ライトメリッツエレオノーラ銀閃の風姫(シルヴフラウ)長剣
レグニーツァアレクサンドラ
ルヴーシュエリザヴェータ
オステローデミリッツァ虚影の幻姫(ツエルヴィーデ)エザンディス大鎌
ブレストオルガ
ポリーシャソフィーヤ
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